2017年07月19日 10:39 公開

ドナルド・トランプ米大統領がドイツ・ハンブルクでウラジーミル・プーチン露大統領と初会談した際、実は2度目の非公式会談を持っていたことが米メディア報道で明らかになった。ホワイトハウスが18日、会談していたことを認めた。米ロ大統領は主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が開かれていたハンブルクで今月7日に公式会談していたが、それとは別に会っていたことは公表されていなかった。

複数の米メディアによると、二度目の会談にはトランプ氏とプーチン氏と、ロシア側の通訳しか出席せず、米政府側の側近や記録を取る者はいなかった。米メディアは、会談は1時間に及んだと伝えているが、ホワイトハウスは「短い会話だった」と説明している。

二度目の会談は、各国首脳が集まった非公式の食事会の際に行われたという。

米国側からはトランプ氏しか出席しなかったため、プーチン氏と何を話したのか、米政府が把握している内容はトランプ氏自身が説明したものに限られている。

ホワイトハウス関係者は、両大統領の二度目の接触は「短い会話」で「二度目の会談」ではないと説明。ロシア側の通訳しか出席しなかったのは、食事会の会場にいた米政府側の通訳がロシア語を話さなかったからだという。

二度目の会談があったと最初に明らかにしたのは、米コンサルティング会社ユーラシア・グループのイアン・ブレマー氏。顧客へのニュースレターでブレマー氏は、両大統領が「自分たちだけで、活発に」話し合ったことや、米政府通訳の不在を食事会にいた大勢がけげんに思った――などと書いている。

ホワイトハウス関係者は、政府が「二度目の会談を『隠そうとした』など」と「ほのめかす」のは、「間違っているし悪意だらけで馬鹿げている」と反論した。

2016年米大統領選にロシア政府が介入し、トランプ陣営と結託していたという疑惑が取りざたされ、連邦捜査局(FBI)などが捜査するなか、プーチン氏とトランプ氏の関係が注視されている。トランプ氏は結託を否定し、プーチン氏は介入そのものを否定している。

公式首脳会談についてトランプ氏は、自分が繰り返しプーチン氏に大統領選に介入したかを問いただしたと話した。

「僕が『やったのか』 と尋ねると、向こうは『やってない。絶対にやってない』と答えた。その後、まったく別の聞き方でもう一度尋ねても、向こうは『絶対にやってない』と言った」と、トランプ氏はやりとりについて説明している。

駐ロシア大使指名へ

別件で、ホワイトハウスはトランプ氏が新しいロシア大使にジョン・ハンツマン元ユタ州知事を指名する方針だと発表した。

ハンツマン氏は中国とシンガポールで大使を歴任し、2012年大統領選に共和党から出馬したこともある。

大使指名は上院が承認する必要がある。トランプ政権が求める対ロ関係の改善にロシア大使は重要な役割を担うが、トランプ大統領の長男が選挙前にロシア人弁護士と面会していたことが明らかになるなど、ロシア疑惑が引き続き注目されているなかでの承認手続きとなる。

(英語記事 Trump and Putin met twice at G20 in Germany