2017年07月27日 14:59 公開

パキスタン東部パンジャブ州のムルタンで26日、兄がしたとされる強姦の報復措置として妹の10代の少女への強姦を命令したとして、約20人が逮捕された。

警察によると、被害に遭った少女2人は親戚同士だという。両方の家族がどうするべきか決める話し合いの場に出席していた。

地元警察のアラー・バクシュ氏はAFP通信に対し、「ジルガ(村の長老会議)は、12歳の少女を強姦した罰として、加害者の妹の16歳の少女を強姦するよう命令した」と語った。

バクシュ氏によると今年7月、12歳の妹がいとこに強姦されたと言う男性から、長老会議に相談が持ちかけられた。

長老会議はその後、被害を訴えた男性に対し報復措置として加害者とみられる男の妹を強姦するよう命じた。命令は実行された。

パキスタンの英字紙「ドーン」によると、少女が長老会議の前に出るよう強制され、長老会議のメンバーと両親の前で強姦されたという。

その後2人の少女の母親たちが地元警察署に被害届を提出した。

当局が行った検査により、両方の事件での強姦が確認された。

もう一人の警察当局者、アサーン・ユーナス氏はBBCウルドゥー語に対し、最初に強姦された少女は12歳から14歳、そしてリベンジレイプの被害者の少女は16歳か17歳だと語った。

ユーナス氏によると、警察は25人に関する被害届を受理したが、12歳の少女を強姦した男は現在も逃走中だと言う。

複数の報道では強姦の命令を下したのがジルガとして知られる長老会議だとしているが、BBCが取材した関係者によると、実際には両家族で作られた団体だと言う。

ジルガは地元の年配の住民によって作られる評議会のようなものだ。パキスタンの農村地帯では頻繁に争いを解決している。しかし違法な存在で、これまで数々の物議を醸す決定を下してきたとして非難されている。中には、いわゆる「名誉殺人」や、過去の「リベンジレイプ」を命令してきた。

2002年には、あるジルガが当時28歳のムフタール・マーイ ーさんへの集団レイプを命じた。マイさんの当時12歳の弟が年上の女性と性的な関係を持ったというのだ。

マーイーさんはレイプの加害者たちを訴えた。レイプ被害者の女性たちがいまだに相当な汚名を着せられているパキスタンにおいて、非常に勇気がある行動だった。

パキスタンの最高裁判所で特別法廷の有罪判決が覆された際、パキスタンから脱出する多くの勧めがあったものの、村に残り、自身がレイプされた場所のすぐ近くに女子のための学校と女性を保護するシェルターを作った。

マーイーさんは現在、著名な女性活動家で、彼女の体験は2014年からニューヨークで「サムプリント(指紋)」として舞台化された。

(英語記事 Pakistan village council orders 'revenge rape' of girl