2017年08月19日 10:59 公開

スペイン北東部の主要都市バルセロナで17日夕、繁華街のランブラス通りでワゴン車が歩行者を次々とはね、少なくとも13人が死亡し、100人以上が負傷した事件の容疑者の一人が、翌日未明に約120キロ西のカンブリスで警察に射殺された5人の一人だったことが確認された。射殺された襲撃犯たちはカンブリスでもワゴン車で歩行者を次々とはね、7人を死傷させた。

スペインのカタルーニャ警察によると、バルセロナ事件に関与した疑いのムーサ・ウカビル容疑者は、バルセロナ襲撃の約8時間後にカンブリスで警察に射殺された一人だったという。容疑者はカタルーニャ北部ジロナ出身のスペイン国籍で、17歳だったとみられる。警察は後に、バルセロナ襲撃に運転手は逃亡中だと発表。地元メディアは、これはすでに指名手配されているユネス・アブーヤクーブ容疑者(22)と伝えている。

ウカビル容疑者らはカンブリスでもワゴン車で歩行者をはね、女性一人を死亡させたほか、6人にけがをさせた疑い。

調べによると、歩行者をはねた後に横転した車から出た容疑者らを、一人の警官が射殺した。容疑者の一人はナイフを手にしていたとされる。自爆ベルトのようなものを身に着けていたが、後にこれは偽物だと判明したという。

警察がウカビル容疑者と共に指名手配したサイード・アーラア容疑者(18)、モハメド・ハイチャミ容疑者(24)も、カンブリスで死亡した4人に含まれるという。指名手配した中では、ユネス・アブーヤクーブ容疑者(22)のみ、行方が分かっていない。ウカビル容疑者以外は、モロッコ出身という。

ウカビル容疑者は、兄の身分証明書を使い複数の車両を借り出したとみられる。バルセロナ襲撃で使用されたワゴン車に、兄の身分証が残されていた。また逃走用に用意したとみられる別のワゴン車が、バルセロナ北約80キロにあるビック市で発見された。

捜査当局は、バルセロナとカンブリスの襲撃を、カンブリスから西南約90キロのアルカナルで16日夜に起きた民家爆発と結びつけている。民家爆発では一人が死亡した。当局は容疑者らが爆発物を作ろうとしていたとみて、さらに高度な手法による攻撃を計画していた疑いを調べている。

一連の事件に関連して、ほかに4人が逮捕されている。アルカナルの民家爆発後に一人と、バルセロナ襲撃後に、バルセロナ北約100キロにあるリポイ市で3人が逮捕された。ウカビル容疑者の兄ドリス容疑者もその一人で、出頭後に逮捕された。弟が自分の身分証を盗んで、襲撃用の車を調達したと供述しているという。

バルセロナの襲撃では、スペイン人男性一人とイタリア人男性2人の死亡が確認されたほか、ベルギー人、カナダ人、米国人も死亡したとされる。

オーストラリアの報道によると、重傷を負った母親と現場ではぐれてしまった、英豪二重国籍の7歳の男の子が行方不明になっている。

(英語記事 Barcelona attack key suspect Moussa Oukabir confirmed dead