日本時間15日午後0時20分ごろ、ロシア南部に位置するウラル地方のチェリャビンスク州の上空で隕石が爆発。広島に落とされた原爆の30倍超ともいわれる強い衝撃波が一帯を襲った。負傷者1200人以上、建物4700棟以上に被害が及び、被害総額は31億円にものぼるという。東京大学地球惑星科学専攻の杉浦直治教授が説明する。

「地球には宇宙から年間何百万個もの落下物が落ちてくるんですが、隕石として認識される大きさのものは年間10個から20個ほど。そのほとんどが上空で燃え尽きてしまいます。今回のように17mもの大きさのものが落下し、人的被害を出すというのはかなり珍しい事態です」

 日本スペースガード協会・高橋典嗣理事長は東京での隕石落下の確率をこう解説する。

「今回と同規模の隕石の落下はおよそ100年に1度と考えられています。それが、東京に落ちるという確率はかなり低いといえますが、はっきりはわからないんです。世界中の天体観測所で危険な隕石の観測を行っているのですが、これまでに予測できたのはたったの1度。2008年、スーダンに落ちた隕石ですが、それも落ちてくる20時間前の発見でした」

 半径100kmにわたる地域に被害を及ぼした今回の隕石。落下した場所は幸いにも、大都市でも、人家そのものでもなかった。しかし、もし今回の規模の隕石が、人口過密地の首都東京に落ちてしまったら…。前出の高橋理事長が緊急シミュレーションをしてくれた。
「衝撃波で高層ビルから大量のガラス片が降り落ち、車や飛行機などの交通機関で大きな事故が起き、被害者は1000万人にものぼるでしょう」

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