2017年09月08日 13:11 公開

オーストラリア国内で市民が保有する銃の数を減らすため、期限内に自主提出すれば未登録の銃を持っていても処罰されないという政府の取り組みに応えて、7月1日からすでに2万6000丁近くの銃器が集まった。豪司法省が8日、発表した。

未登録の銃を自主的に指定された提出場所に持ち込めば、住所氏名などは問われず、費用負担もなく、訴追もされないという政府の取り組みは、7月1日から9月30日まで。

オーストラリアでは未登録銃器の所持は違法だが、警察は国内に最大26万丁の未登録銃が存在すると推定している。その多くは組織犯罪や、近年のテロ事件で使われている。

免除期間を過ぎて、未登録の銃所持が発覚した場合は、最大28万豪ドル(約2460万円)の罰金と最長14年の禁固刑を受ける可能性がある。

マイケル・キーナン司法相は、1日平均464丁の銃が提出されていることについて、「素晴らしい成果だ」と評価。「オーストラリア人が自分たちと家族とコミュニティーを守ることについて真剣なのだと分かる」と述べた。

キーナン氏は、2014年にシドニーのカフェが襲撃された事件に言及し、犯人が使った散弾銃は1950年代に国内に持ち込まれた未登録銃だったと指摘した。

オーストラリアでは1996年4月末に南部ポート・アーサーの観光地で男がカフェや土産物店などで銃を乱射し、35人が死亡する事件が起きた。これを受けて当時のハワード政権は銃規制に乗り出し、翌年までに国民は合計64万3726丁の銃を自主提出した。

ハワード政権はさらに、自動式と半自動式の銃器を国内で禁止した。

(英語記事 Australians turn in 26,000 guns in national amnesty