2017年09月08日 15:26 公開

メキシコ南岸沖で7日午後11時49分(日本時間8日午後1時49分)、太平洋を震源とするマグニチュード(M)8.1の揺れが観測された。メキシコとグアテマラで少なくとも7人の死亡が確認された。

米地質調査所(USGS)によると、震源はピヒヒアパンの町から87キロ南西で、震源の深さは70キロ。

メキシコのエンリケ・ペニャニエト大統領は同国で約5000万人が地震の影響を受けたとみられるとし、死者が今後増える可能性があると述べた。

震源に近いメキシコ・チアパス州で4人、タバスコ州で2人が死亡。グアテマラでも1人が死亡した。

メキシコ南部とグアテマラ西部で建物の激しい損壊が報告されている。

太平洋津波警報センターは、「潮位を3メートル以上上回る」津波がメキシコ沿岸に到達する可能性があると述べた。チアパス州では沿岸からの退避が行われている。

米当局はメキシコ、グアテマラ、エルサルバドル、コスタリカ、パナマ、ホンジュラスなどに津波警報を出した。

震源から約1000キロの位置にある首都メキシコシティでも揺れは約1分続いたとみられる。多くの建物が揺れ、大勢が屋外へ走り出す様子が見られた。一部で停電しているとの情報もある。

男性旅行客はロイター通信に、「これほど地面が揺れる場所は初めてだ」と話した。

海沿いの町パレドンの近くでは、M4.3からM5.7の余震が10回以上観測されている。

ペニャニエト大統領は余震が続く可能性があると警告した。同大統領はさらに、メキシコ南岸にあるサリナクルス石油精製所が一時的に稼働を停止したと述べた。

本震の規模がM8.1と確認されれば、1985年と1995年にメキシコで発生した地震に匹敵する。1985年9月19日の大地震はメキシコシティから400キロ西で発生し、市内で数千の建物が倒壊。約1万人が死亡した。

メキシコ内務省は今回の地震の規模をUSGSの観測を上回る8.4と発表した。

今回の揺れで、米西岸への津波警報は出ていない。

メキシコでは現在、ハリケーン「カティア」が東岸に迫っている。米国立ハリケーンセンターによると、メキシコ湾に面する東部の港湾都市タンピコから約300キロ南東沖に達した「カティア」は、風速約39メートルの勢い。

(英語記事 Earthquake of magnitude 8 strikes off Mexico's Pacific coast