2017年09月15日 9:04 公開

韓国や日本政府によると、北朝鮮は日本時間15日午前6時57分ごろ、平壌近くの順安(スナン)地区から北東方向へミサイルを発射した。日本政府によると、ミサイルは北海道上空を通過し、午前7時16分ごろ襟裳岬の東約2200キロの太平洋上に落下したと推定される。日米の要請を受けて、国連安保理は15日に緊急会合を開く予定となった。

韓国軍によると、ミサイルは高度約770キロに達し、飛行距離は3700キロとみられる。韓国軍は、米軍と共にミサイルの種類や発射の詳細を分析していると述べた。

米太平洋軍は初期の分析結果として、中距離弾道ミサイル1発を発射したという見解を示した。

北朝鮮は8月29日にも、「火星12型」の中距離弾道ミサイルを発射。ミサイルは今回と同じようなコースで日本上空を越え、太平洋に着水した。北朝鮮はこれを、太平洋における軍事行動の「第一歩だ」と表明していた。この際のミサイルは最高高度約550キロで飛行距離は2700キロだったとされる。今回のミサイルは、高度も飛行距離も伸ばしたことになる。

北朝鮮は再三、米領グアム付近にミサイルを発射すると警告している。グアムは平壌から約3400キロにあり、今回のミサイルの飛行距離ならグアムに到達可能だと、複数の専門家が指摘している。

聯合通信によると、今回の発射を受けて、韓国軍は弾道ミサイル発射訓練を実施した。日韓両政府はそれぞれ、緊急の国家安全保障会議を招集した。

日本の菅義偉官房長官は首相官邸で緊急の記者会見を行い、北朝鮮に「厳重に抗議を行い、日本国民の強い憤りを伝え、最も強い言葉で断固非難した」と述べた。日本の領域への落下物は確認されておらず、航空機や船舶への被害情報も寄せられていないという。

訪問先のインドから帰国した安倍晋三首相は、首相官邸で記者団を前に、「国際社会の強い意志を踏みにじり、このような暴挙に出たことは断じて容認できません」と述べ、「安保理に緊急会合を要請します。国際社会で団結して一致して、明確なメッセージを発しなければなりません」、「北朝鮮がこの道をさらに進めば明るい未来はないと、そのことを北朝鮮に理解させなければなりません」と強調した。

レックス・ティラーソン米国務長官は、北朝鮮を非難するとともに、北朝鮮経済を支える中ロの責任も指摘。「北朝鮮の石油のほとんどを提供しているのは中国。北朝鮮の強制労働を最も活用しているのはロシアだ。中国とロシアは、こうした無謀なミサイル発射を容認しないと示すため、独自の直接行動をとらなくてはならない」と対応を求めた。

北朝鮮については、今月3日の核実験を受けて、国連安全保障理事会が11日に追加制裁を採択したばかり。しかし、北朝鮮は14日、制裁に反発して「日本を沈め」、「アメリカを廃墟にし」、「国連を破壊する」と声明を発している。

日米の要請を受けて、国連安保理は15日に緊急会合を開く予定となった。

(英語記事 North Korea 'fires missile from Pyongyang'