2017年09月19日 12:01 公開

北朝鮮は18日、国際社会の制裁が増えれば、自分たちの核開発計画は加速するのみだと表明した。国営・朝鮮中央通信(KCNA)が、外務省コメントとして伝えた。

北朝鮮外務省は、「米国とその属国たちは、朝鮮民主主義人民共和国に制裁と圧力を加える動きを強めているが、核保有国の完成へ向けた我々のペースは増すばかりだ」と述べた。

声明はさらに、国連安全保障理事会が11日に可決した追加制裁は、自分たちの国の人民と体制と政府の「物理的な撲滅」を目的としていると批判し、「最も凶暴かつ非道徳的で非人道的な敵対行為だ」と呼んだ。

北朝鮮の6回目で最大の核実験を受けて安保理が決定した追加制裁は、北朝鮮への石油関連輸出を制限し、繊維製品輸入を禁止することで外貨獲得源を断つという内容のもの。

「圧力の最大化」で米中合意

一方で、米中両首脳は国連制裁の徹底実施を通じて北朝鮮への「圧力を最大化」していく意向を、あらためて示した。

ホワイトハウスによると、ドナルド・トランプ大統領と習近平国家主席は18日に電話で会談し、安保理決議の「精力的な履行を通じて北朝鮮への圧力を最大化していく」と約束しあったという。

しかし、北朝鮮の貿易手段は残されているため、追加制裁の有効性を疑問視する声もある。

米ブルームバーグ通信によると、北朝鮮の昨年の経済成長率は3.9%で、同盟国・中国との取引による部分がかなりあるという。

米政府は中国とロシアに北朝鮮に対する姿勢強化を再三求めているが、中ロ両国は、米国はこれ以上脅しを繰り返さない方がいいと釘を刺している。

ニューヨークで開かれている国連総会のため訪米している中ロ外相は、国連総会とは別に個別会談し、北朝鮮危機は外交で解決すべきだとあらためて呼び掛けた。ロシア外務省が声明で発表した。

各国が軍事演習

韓国国防省は、米韓両軍は18日、北朝鮮との国境付近で空中合同演習を実施。「北朝鮮の核とミサイルの脅威に対する、米韓同盟の抑止力を示す」ことが目的だったと説明した。

ロイター通信によると、韓国の宋永武国防相は国会に対して、米韓合同演習は「このところ月に2~3回」の頻度で実施していると説明した。

また、ジェームズ・マティス米国防長官は、ソウルを甚大な危機にさらすことのない軍事的オプションも検討していると述べたが、詳細には触れなかった。

一方で、中国とロシアは朝鮮半島の北東にあるウラジオストク沖で合同の海軍演習を開始。潜水艦からの救助や対潜水艦作戦などの内容を含む演習は、朝鮮半島危機とは直接、結び付けられていない。

さらに、スペイン政府は18日、北朝鮮大使を国外追放にする方針を明らかにした。ペルー、メキシコも同様の方針を示しており、クウェートも検討しているとされている。米政府は諸外国に、北朝鮮との関係を断つよう呼びかけている。

(英語記事 North Korea says sanctions will accelerate nuclear programme