2017年10月02日 12:55 公開

カナダ西部アルバータ州で9月30日に5人が負傷した襲撃事件で、捜査当局は10月1日、ソマリア出身の難民男性を逮捕したと発表した。

アルバータ州エドモントンでは30日夜、コモンウェルス・スタジアム外で自動車が警察車両に追突。運転手は警官を数回刺した後、走って逃走した。警官は、カナダ・フットボール・リーグの試合のため会場周辺の交通整理に当たっていた。

さらにこの後、警察の検問で停止を命じられたレンタルトラックの運転手が、逃げ出し、警察に追跡された後、混雑した歩道に乗り上げた。歩行者4人が負傷し、運転手は横転したトラックから逃げた。歩行者に当たったのは、意図的に見えたと警察は話している。

捜査当局はこの二つの事件の容疑者として、30歳の男を逮捕。氏名は公表していない。

エドモントン警察によると、男は以前から把握していた人物で、テロと殺人未遂などの罪で訴追する可能性がある。

負傷した歩行者4人のうち2人は搬送先の病院から退院し、刺された警官も回復しつつあるという。

カナダのテレビ局、CBCとCTVによると、犯行車両の中に、過激派勢力のいわゆる「イスラム国」(IS)が使う旗があったという。

ジャスティン・トルドー首相は、事件を「テロ攻撃」と呼び、「この無意味な暴力行為」に「深く懸念し、激怒している」とコメントした。

エドモントンのドン・アイブソン市長は、市民に冷静な対応を呼びかけ、「テロリズムの狙いはパニックを引き起こし、大勢の日常生活を揺るがし、分断を作り出すことだ。その狙った通りに屈することもできるし、乗り越えることもできる」と話した。


<解説> カナダにとっても初めてではない――ジェシカ・マーフィー、BBCニューストロント

カナダも過激主義とは無縁でいられない。今年1月には、ケベックのイスラム教礼拝所(モスク)で乱射事件があり、6人が死亡した。

2014年10月にはオタワで、マイケル・ゼハフ・ビボー容疑者が戦死者記念碑を警備する兵士を殺害。近くの議会議事堂に侵入し、射殺された。

その数日前にはケベック州で、男が自動車で兵士2人に突入。兵士1人は死亡し、1人は負傷した。男は後に、警察に撃たれて死亡した。

カナダ人はまたしても、バルセロナやロンドン、ベルリンといった欧州各都市で最近続いた車両攻撃によく似た、テロと思われる事件に揺さぶられている。


(英語記事 Edmonton attack: Asylum-seeker arrested over 'terror' incident