2017年10月02日 13:04 公開

フランス南部マルセイユのサン・シャルル駅前で1日、刃物を持った男が通行人を襲い、女性2人が死亡した。当局はテロ事件として捜査を進めている。

襲撃犯は警備中の兵士によって射殺された。警察は男が年齢が30歳前後で、北アフリカ系の顔つきだったと説明した。目撃者によると、襲撃時に男は「アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)」と叫んだという。

過激派組織のいわゆる「イスラム国」(IS)は、襲撃犯は自分たちの「兵士」の一人だと述べた。

死亡した女性の年齢は17歳と20歳で、1人は喉を切られ、もう1人は腹部を刺された。

エマニュエル・マクロン仏大統領は襲撃を唾棄すべき「野蛮な行為」だと述べ、事件に対応した兵士や警察に敬意を表した。

ジェラール・コロン内務相は記者団に対し、男は1人を襲った後いったん逃走したものの、再び現場に戻ってもう1人を殺害したと述べた。

非常事態を宣言しているフランスでは、戦闘部隊が市街地や都市の主要地点を警備している。サン・シャルル駅も事件前から兵士に警備されていた。

ISは系列のアマク通信を通じて犯行声明を出した。ISは自分たちの思想に共感した犯人によるものと考える事件について、頻繁に犯行声明を出している。

ISが先月28日公開した指導者のアブバクル・バグダディ容疑者の音声だとする録音では、支持者に対してさらに攻撃を強めるよう呼びかけている。


フランスでこれまでに起きたテロ攻撃事件

2015年1月7~9日―週刊誌シャルリー・エブド編集部襲撃を発端に連続テロが発生。2人の武装したイスラム主義者がシャルリー・エブド編集部で発砲し17人を殺害した翌日、別のイスラム教過激派の犯人が警官を殺害し、ユダヤ系食料品店に立てこもった。犯人は人質4人を殺害した後、警察に射殺された。このほか武装した男2人が立てこもった後、警察に殺害された。

2015年11月13日―爆弾や突撃銃で武装したIS戦闘員らがパリで競技場やカフェ、バタクラン・コンサート・ホールを襲撃。130人が死亡し、350人以上が負傷した。

2016年6月13日―パリ郊外マニャンビルで、刃物を持ったイスラム聖戦主義者が警官とそのパートナーを殺害。ISへの忠誠を表明していた男はその後、警察に殺害された。

2016年7月14日―南部ニースで、チュニジア出身の男が革命記念日の花火の見物客に大型トラックで突っ込み86人を殺害。ISが犯行声明。男は警察に射殺された。

2016年7月26日―北部ノルマンディー地方にあるサンテティエンヌデュルブレーの教会で、襲撃犯2人が神父の喉を切って殺害。襲撃犯は警察に射殺された。

2017年2月3日―パリのルーブル美術館で、エジプト国籍の男が「アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)」と叫んで長刀で兵士2人を襲う。犯人は警察に撃たれ負傷。

2017年4月20日―パリのシャンゼリゼ通りで、対テロ捜査の対象だった容疑者が警察に向かって発砲。1人が死亡し2人が負傷した。犯人は射殺された。ISが犯行声明を出した。


(英語記事 Marseille attack: Two young women stabbed to death