世界一規制が厳しい日本




山森 ここで視聴者アンケートに行きます。あなたはタバコを吸いますか? 「①吸う」「②IQOS(アイコス)のような電子タバコを吸う」「③吸わない」……おっ! すごい。「吸う」が54・7%……。JT調べでは全体の喫煙率は19・3パーセントというデータがあるんですけどね。

森永 それは「吸っている」と言いにくい世の中になったという影響もあるんじゃないですか。
山森 「IQOSのような電子タバコを吸う」人が1・8パーセント。

森永 意外と少ないですね。

山森 栗原さんはIQOSじゃないですか。

栗原 はい。最初は興味なかったんですけども、すごい品薄で、手に入らないと言われると欲しくなるじゃないですか。どうすれば買えるのかなと思って、ふらっとセブンイレブンに入ったら、たまたまあったんですね。それで、買って吸い始めたんですけど。

森永 どうですか?

栗原 うまくないですね(笑)。

森永 日本は世界で最も遅れた喫煙大国だってよく言いますよね。だけど、海外では大体、屋外や路上はOKなんですよ。飲み屋とかに行くと、テラスで吸える。だけど、日本は狭いからテラスがない。で、路上では一切禁止。世界で一番喫煙規制が厳しいのは、私は日本だと思いますよ。

山路 2020年オリンピックまでに禁煙を徹底するという話があるじゃないですか。けれど、海外からくる人たちの中には、当然スモーカーもいるわけでね。そういう人たちに対してはどうなのかなって思ってね。

森永 いまの厚生労働省の屋内全面禁煙法案の一番の問題は何かって言うとね、元々受動喫煙防止って言っていたのが、今の法案の中身というのは、喫煙者を殲滅(せんめつ)しようという方向になっているでしょう。

山路 そもそも喫煙者をなくしてしまえというのが今の厚労省なんですよ。

森永 レストランとかで、完全に仕切られた喫煙ルームを作るというのは、新しい法律の下でもOKなんですけど、その喫煙ルームに飲食を提供したとたんに、罰則の対象になるんですよ。喫煙ルームに料理を運ばせたら、配膳係が受動喫煙の害を受けるから。それなら喫煙者の客が厨房まで料理やお酒を取りに行けばいいじゃないかというと、それもだめなんですよ。だから結局、問題は受動喫煙じゃないんです。喫煙者というマイノリティを……。

山路 まさに殲滅しようと。だから、この喫煙とか禁煙の問題ってね、健康の問題以前に、やっぱり僕は民主主義の問題だと思いますよ。われわれのような少数派が生きていける社会でなければ民主主義の国ではないわけでね。ただ、ちょっと気持ち悪いのは、環境がそうなっていくと、自分の心の中に抑制的なものが働くようになるんですよ、ファシズムに負けていきそうなね。喫煙者だということがイコールだめな人間であるかのような雰囲気があるじゃないですか。だから口に出しづらくなって、声を上げるのも難しくなるという……それはやっぱりちょっと危険だなって思う。

 戦争が起きる時ってそうなんですよ。みんなが戦争に向かって行くと、言葉に出せなくなっていく。だからナチス支配下のドイツ人にもナチスに反対していた人がいるんですよ。けれどもそれは声として響いていかなくなってしまう。