森永 山路さんがおっしゃったことはとっても重要でね、ヒトラーにしろ、ムッソリーニにしろ、独裁者は禁煙運動を推進するんです。結局、自分と違うライフスタイルの存在を認めないということです。

山森 『禁煙ファシズムと戦う』という本を出された栗原さんは、その点いかがですか。

栗原 うーん、やっぱり副流煙の問題ですよね。煙が出るようなものでなければ、個人の嗜好ということで、勝手にすればっていう話だと思うんですけど、副流煙で二次被曝とか、三次被曝とか今取りざたされているじゃないですか。問題はそこなんですよね。
森永 でも、例えば明日から量販店とかスーパーで安く売っているお酒が一斉に値上がりするんですよ。政府から調査が入って、適切な利益を確保していないということになると勧告が行われて、従わなければ処罰されるんです。別に赤字を出して売っているわけではないんですけど、なぜ安い値段で売れるかっていうと、メーカーから報奨金が出るんですよ。それを値段に織り込んでいるんですね。あらゆる食品がそういう構造になっているのに、なぜお酒だけが狙われたかって言うと、お酒は健康に良くないからといういじめでしかない。

 で、まだ法案にはなっていないんですけど、いま厚生労働省は喫煙対策と同時に、新しくアルコール対策の部署を作って……例えばね、居酒屋で飲み放題コースを禁止するって言っているんですよ。

山路 それはおかしいですよね。

森永 要するにタバコも吸わなきゃお酒も飲まないというライフスタイルを国民全体に強要しようとしているんです。

 だけどね、そんなのはほっといてくれって。だってサラリーマンをやっていたら、必ずバカな上司とかわけのわからない客がいて、ストレスがたまるわけですよ。それで居酒屋に行って、「バカヤロー」って上司の悪口を言いながら酒を飲んで、タバコをバーッて吸うのが一般的なサラリーマンの姿だった。酒もタバコも禁止されたら、それは長生きするかもしれないですよ。でも、それで長生きして何が楽しいんだっていう話ですよ。

山森 小池百合子都知事の都民ファーストの会では、オリンピック・パラリンピックに向けて独自の受動喫煙防止条例を制定すると言っています。室内全面禁煙は当然で、家庭でも子供がいる場合は吸ってはいけない。努力義務にするのか、罰則をつけるのかはまだ検討中らしいんですが、家庭生活まで規制される恐れがあるわけです。

山路 家庭でもだめなの? ああ、恐ろしい。

森永 それこそライフスタイルへの権力介入ですよ。

栗原 猪瀬直樹さんが最近IQOSに替えたんですが、某週刊誌によると、小池さんからもらったらしいですよ。

山路 何で小池さんが猪瀬さんにIQOSをプレゼントするんですかね。

栗原 何かそのへんで、いろいろ忖度があったらしいですよ。(一同爆笑)

森永 猪瀬直樹さんはすごいヘビースモーカーで、『朝まで生テレビ』の打ち合わせをしている部屋で、猪瀬さんがタバコに火をつけたんですよ。そうしたら、ディレクターが血相を変えて飛んできて、「猪瀬さん、ここ禁煙なんで」って言ったら、「知ってるよ」って。(一同爆笑)それでディレクターが灰皿を持ってきたんですよ。テレビ朝日にも灰皿はあるんだな(笑)。