他党が、子供の受動喫煙防止を啓発すべきことを認めながら、啓発条例の制定には反対などと主張しているのは、矛盾した、「反対のための反対」でしかありません。

 また、他党は、都民への説明や周知が不十分であるから「継続審査」とすべきとも主張しましたが、啓発することが目的の条例を、制定前に啓発せよと言っているようなもので、これも的外れの詭弁(きべん)です。

 議論を引き伸ばし、受動喫煙防止に関して、これまで「決められない政治」を行ってきた同党の体質を示しているのではないでしょうか。

 私を含め、都民ファーストの会の都議会議員は、「古い都議会を新しく」、議会の本来の立法権能を取り戻し、発揮し、そして「スピード感」をもって、しっかりと政策を実現して参りたいと考えています。
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 これまで弁護士として、子供の受動喫煙に関する声をいくつも聴いてきました。その一端を紹介します。

 中学生自身から直接相談を受けたことがあります。同居する祖父母が室内で喫煙していて、「のどが痛い、たんがでる、目がしみる、疲れが取れない」と非常に悩んでいました。祖父に外で吸うようにお願いしても、「うるせえ、お前が外に行け」と怒鳴るとのことでした。

 保育園の保育士さんからの相談もありました。ある園児が、濃厚なタバコ臭を身にまとって登園してくる、母親と祖母が喫煙していて、その子がかわいそうなだけでなく、世話をする保育士さんや周りの園児も、頭痛や気持ち悪くなるなどの症状が起きているといった相談でした。

 母親が病死した父娘家庭の子を、伯母(母親の姉)と祖母が心配しての相談もありました。中学生の娘が副鼻腔(びくう)炎をこじらせているにもかかわらず、父親はヘビースモーカーで家の中でも車中でも喫煙し、子供の健康に無頓着で、受動喫煙に一切聞く耳を持たないといった相談でした。

 親から子への受動喫煙は、子供の自己肯定感や自信に影響し得るという話も耳にします。

 このほかにも、小児科の医師の方々から、数え切れないほど多くの例を聞いています。子供に喘息の症状があっても、家での喫煙をやめない親が、いまだに何人もいるそうです。医師が受動喫煙防止や禁煙を親に説いても、聞く耳をもたない親もいるようです。

 小児科医の研究団体には、「受動喫煙は、まさに児童に危害を与える虐待に違いありません」と宣言している研究会もあります。

 こうした状況下、受動喫煙に苦しんでいる子供たちの一助になればと考えて、この条例案を策定しました。

 一日も早く、受動喫煙の苦しみがない社会が来ることを、希望します。