「影の仕掛け人」であるブラックハットに白マフラーの麻生太郎副総理は、小池・前原連合に一瞬たじろいだといわれるが、民進分裂に「高笑い」が止まらないという。安倍首相もほっとしたに違いない。「森友・加計疑惑」はすっ飛び、北朝鮮のミサイルの援護射撃と敵失が重なったからだ。
解散後、街頭演説に飛び回る安倍首相=3日午後、栃木県鹿沼市
解散後、街頭演説に飛び回る安倍首相=3日午後、栃木県鹿沼市
 このような状況を見て、自由党の小沢一郎共同代表は、やはり最善の選択である無所属で立候補する意向を表明した。自由党はメンバー3人が「希望の党」から出馬する一方、自らは無所属で出馬し、自由党の公認候補は擁立しないことを明らかにした。さらに小沢氏は、出馬しない小池知事を「きちんと、国民の前に自ら立って訴えるというのが自然だ」と批判した。

 「後出しジャンケン」が有利だというのは、これまでの選挙で半ば定説化してきた。しかし、小池「希望の党」代表は、都知事という地位に満足していないのは誰もが知っている。ならば、もし後出しジャンケンをしても、もはやサプライズは起こらない。この点を、細川護熙元首相が突いた。

「首相を目指すのであれば、保守やリベラルにこだわらず、器量の大きい人でいてもらいたい」「(安倍政権を倒す)倒幕が始まるのかと思っていたら、応仁(おうにん)の乱みたいにぐちゃぐちゃになってきた。政権交代までいかなくとも、せめて自民党を大敗させて、安倍晋三首相の党総裁3選阻止まではいってもらわないと」(10月2日「毎日新聞」インタビュー)

 こうしてやっと、今回の総選挙の意味がわかった。それで、こうネーミングするかしかないという結論に至った。小ざかしい、お利口さんばかりが争う「総無責任選挙」だ。

 まず、解散した首相も自民党も無責任だ。北朝鮮のミサイルが日本列島上空を飛び越えている状況で解散をするのだから、「大義なし」「(森友・加計)疑惑隠しだ」と批判されても仕方ない。それを承知で「勝てる」とした麻生名参謀の計略が、いまのところ敵失ではまっている。