その一方で、民進党の逢坂誠二氏などは、立憲民主党設立が決定される前から、自分は無所属で出馬すると宣言していました。なんという爽やかさ。選挙は水物で実際に勝つかどうかは分かりませんが、自分の信念に忠実であることは十分証明されたと言っていいでしょう。

 枝野氏は、希望の党から立憲民主党へ移行したいという候補者がいたら移行を拒まないと言っています。いち早く希望の党へ移り、議員であり続けることを優先していた者たちは、今複雑な思いでいることでしょう。

 風向きが変わり、小池人気に陰りが出だしているのではないか、と。それに、肝心の連合が希望の党を支持することはしないことを決め、小池氏の思惑どおりに事が運ばなくなってきているからです。

 いずれにしても、仮に小池氏の希望でなく野望がかなって将来、総理の座に就くことができたとして彼女は何をやりたいのでしょうか。それが私には分かりません。

 彼女は、過去、環境大臣や防衛大臣を務めていますが、どんな実績があると言うのでしょうか。環境大臣の時にはクールビズを推進させたことくらいしか記憶にありません。環境大臣でありながら水俣を訪れようとは少しもしなかったとも言われています。
都議会本会議に臨む小池百合子都知事=5日午後、都庁(宮川浩和撮影)
都議会本会議に臨む小池百合子都知事=5日午後、都庁(宮川浩和撮影)
 全国津々浦々にある電柱を地中化することをかねてから提唱していることは知られていますが、彼女はその莫大(ばくだい)な財源をどうやって捻出するかについては一言も言っていません。仮にそのような事業を優先させるとしたら、それは彼女の言うワイズ・スペンディング(税金の有効活用)に該当するのでしょうか。
 
 築地市場の豊洲移転問題に関する彼女の発言も一貫性があるとは思われません。もともと豊洲移転は仕方のないものだと認識しながらも、取りあえずは慎重な姿勢を見せ、それによって人気を高めようと考えただけなのではないでしょうか。

 小池氏は、自らの衆院選出馬に関してしつこく聞かれ、これまで「ない。最初から言っている」「日本の国政は改革のスピード感があまりに遅い。国会議員の一人になっても意味がない」と言っていましたが、それって「総理になる可能性があるのなら出馬しますけど…」と言っているのと同じですよね。