米大物映画プロデューサー、セクハラ報道で謝罪 「多くの苦痛を与えた」

『BBC』

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2017年10月06日 14:13 公開

米ハリウッドの代表的映画プロデューサー、ハービー・ワインスティーン氏(65)は5日、セクハラ行為の指摘を受けて、謝罪した。米紙ニューヨーク・タイムズは同日、ワインスティーン氏が約30年にわたり女性従業員に性的嫌がらせを繰り返していたと伝えた。

ワインスティーン氏は、「同僚に対する過去の振る舞いが多くの苦痛を与えたと受け入れ、心から謝罪する」と声明を出した。

しかし、約30年にわたり女性従業員にいやがらせを重ねてきたというニューヨーク・タイムズ報道には、事実ではないと否定した。

同紙は、ワインスティーン氏が約30年の間に少なくとも8件のセクハラ事件について、被害女性と和解に応じてきたと書いている。

結婚して子供が5人いるワインスティーン氏は、自らの映画製作会社「ワインスティーン・カンパニー」から休職するつもりで、問題に取り組むためセラピストを雇ったと説明した。

「私の今後の道のりは、自分自身について学び、自分を中からむしばむものを克服するためのものになる」 ワインスティーン氏は当初、ニューヨーク・タイムズ紙に送り、後にBBCにも送った声明でこのように書いている。

「私はすべての女性を尊敬している。起きてしまったことを後悔している」とワインスティーン氏は続け、さらに、「自分が傷つける人について、これ以上はないというほど残念に思い、全員につぐなうつもりだ」と書いた。

ワインスティーン氏が共同設立した映画製作会社ミラマックスやワインスティーン・カンパニーは、「恋に落ちたシェイクスピア」、「英国王のスピーチ」、「アーティスト」など、これまで多数のアカデミー賞受賞作品を世に送り出してきた。

一方でワインスティーン氏の顧問弁護士リーサ・ブルーム氏は、ニューヨーク・タイムズ紙が問題行為として指摘する内容の多くは「まったくのでたらめだ」とワインスティーン氏は否定していると述べた。

ブルーム弁護士は、女性の権利拡大を推進する一人として、ワインスティーン氏の行動の中には「不適切、場合によっては威圧的と受け止められる」者もあると率直に批判したと説明した。

「彼は自分のこれまでの間違いを認めています。色々な本を読んで、カウンセリングを受けている。新しい振る舞い方を学んでいる、古臭い恐竜なのです」

しかし、もう一人の顧問弁護士、チャールズ・ハーダー氏は業界紙ハリウッド・リポーターに対して、ワインスティーン氏はニューヨーク・タイムズを訴える準備をしていると明らかにした。

ハーダー弁護士は、記事は「でたらめで侮辱的な発言に満ち満ちている」と、文書で批判。さらに、記事内容は「ほとんどが伝聞と、どうやら盗まれた従業員の人事ファイルの内容に依拠している。人事ファイルの内容は、9人の目撃者に否定されている」と指摘した。ニューヨーク・タイムズ記事のどの部分が問題なのかは、具体的に挙げていない。

ハーダー弁護士は、ニューヨーク・タイムズが「事実と証拠」を無視していると非難し、裁判で獲得する損害賠償は女性支援団体に寄付すると説明した。

(英語記事 Harvey Weinstein: Film producer says 'I have caused a lot of pain'