2017年10月09日 12:19 公開

米国とトルコは8日、互いにほぼすべてのビザ(査証)の発給を停止したと発表した。イスタンブールの米総領事館の職員が先週、昨年のクーデター未遂事件に関連した捜査で拘束されたことを受けて両国間の軋轢(あつれき)が深まるなかで起きた。

在米トルコ大使館は声明で、大使館・領事館と職員の安全確保に向けた米政府の姿勢を「再評価」する必要があると述べた。一方で、在トルコ米大使館もほぼ同様の声明を出した。

トルコ当局は先週、クーデター未遂事件の黒幕だとする在米のイスラム指導者フェトゥラ・ギュレン師とつながりがあるとの疑いで米総領事館の職員を拘束。一方、米側は根拠がなく、二国間関係を損なうとして強く非難した。

トルコ国営アナトリア通信は、拘束された職員はトルコ国籍の男性だと報じている。

8日の声明で在米トルコ大使館は、「再評価を進める間の大使館と領事館への訪問者を最小限にするため、米国の大使館、領事館での米国市民に対するすべてのビザ業務を停止する」と述べた。

在米トルコ大使館の声明は、先に発表された在トルコ米大使館の声明をほぼなぞったもので、国名を変えただけだった。

トルコ政府は、2016年7月のクーデター未遂事件を扇動したとしてギュレン師をトルコに送還するよう米政府に求めているが、ギュレン師は事件への関与を否定している。

クーデター未遂事件を受けて、4万人が逮捕されたほか、12万人が解任もしくは職務停止処分を受けた。

(英語記事 Turkey and US suspend most visa services