2017年10月16日 19:10 公開

ベネズエラで15日に投開票された州知事選挙で、選挙管理当局は与党の統一社会党が23州のうち17州を制したと発表し、与党が圧勝した。

ニコラス・マドゥ―ロ大統領は、チャビスモの勝利だと称えた。チャビスモとは、故ウゴ・チャベス前大統領の名前から取られた党が推し進める社会主義の呼び名。

しかし野党指導者らは、選挙に不正があったと主張している。

野党連合の民主統一会議(MUD)の選挙運動を率いたヘラルド・ブライド氏は、MUDは選挙結果を認めず、徹底した監査を求めていると述べた。

世論調査では、野党が11~18の選挙区で勝利するとみられていた。

ベネズエラは今年、深刻な食料不足や経済危機、政治的暴力に直面しており、デモで合わせて100人以上が死亡した。

米国は今年、ベネズエラ政府高官らに制裁を科した。スティーブン・ムニューシン米財務長官は、米国はマドゥ―ロ氏が「続ける民主化や自由、法の支配を弱体化させる試み」を無視しないと話した。

マドゥ―ロ氏は、制裁は「違法で傲慢(ごうまん)で前代未聞だ」とし、「米国の帝国主義者たちは一体自分たちが何者だと思っているんだ」と述べた。


対立はこの先もーーウィル・グラント記者(ベネズエラ・カラカス)

開票結果が次々と出され、政府が完全に勝利したことが明らかとなった。州の名前が一つ一つ読み上げられ、それぞれで赤色(訳注:与党のシンボルカラー)の候補者が当選した。

直ちに国営テレビに現れたニコラス・マドゥーロ大統領は側近や軍関係者に囲まれ、「チャビスモが勝ち誇って戻ってきた」と語り、野党に対し選挙結果を認めるよう求めた。

実際、すでに反対勢力は不正選挙だと呼んでいた。最近の世論調査によると、マドゥーロ氏率いる政府の支持率は約20%しか獲得しておらず、反対派の支持者たちは開票が公正であるはずがないと言う。

熱狂したマドゥーロ氏の支持者たちが広場で踊っているものの、この選挙結果は確かにベネズエラ国外で反発を呼びそうだ。トランプ政権は間違いなく反対派に味方し、この選挙を不正と呼ぶだろう。

ベネズエラで何カ月も続いた暴力的な抗議活動が終わって、平穏さが戻りつつあったなか、この政府側の圧倒的勝利はさらなる不透明感と対立の現実的な危険をもたらす。


(英語記事 Venezuela socialists win governor seats amid fraud claims