2017年10月18日 14:56 公開

中国最大の政治イベント、中国共産党大会が18日朝、開幕した。大会の冒頭に演説した習近平国家主席は、中国が「世界の舞台の中心に立つ」べき「新時代」を迎えたと述べた。

2000人以上の党員代表を前にした習主席は、「中国的社会主義」の下での急速な発展は、「ほかの国に新しい選択肢」を示していると語った。

5年に一度の党大会では、指導部の人事や今後5年間の方向性が決定される。2012年に党総書記に就任した習氏の続投が決まり、権力の集中が進むとみられる。

今後5年間の中国の基本方針も決める党大会は、来週24日まで行われる。閉会後まもなく新しい最高指導部と政治局常務委員が発表される見通し。

3時間に及んだ演説で習主席は、「この新たな時代における中国的社会主義」は中国が「世界の大国になった」ことを意味すると語り、中国は人類の歴史の中で重要な役割を果たしていると述べた。

習氏は、共産党政権の下での中国の発展モデルは「繁栄している」とし、ほかの発展途上国に「新たな選択肢」を提供したと語った。さらに、「世界の舞台の中心に立ち、人類により大きな貢献をする時が来た」と述べた。

習氏は、中国の「社会主義の近代化」を2050年までに達成するための2段階の計画を説明。さらに、分離主義に警戒するよう求めた。新疆ウイグル自治区やチベット、香港での運動を念頭に置いた発言とみられる。また、台湾は中国の一部だという政府のスタンスにあらためて言及した。

習氏はまた、中国は「世界への門戸を閉ざさない」とし、外国投資家の障壁を縮小することを含む経済改革を推し進めると約束した。

習氏は共産党員に対し、「常に人民と運命を分かち合い、常に人民のより良い生活を考える」よう訴えた。さらに、100万人以上の政府職員が処罰された党内の幅広い腐敗撲滅運動の成果を強調した。

<BBCのキャリ―・グレイシー中国編集長は、「習氏は『党内のウイルス』を撲滅すると約束した」とツイッターで投稿した>

<BBCのジョン・サドワース特派員は、「習氏が言及した反腐敗運動には大きな拍手が上がった」とツイートした>

北京の街は、党大会を歓迎する横断幕と華やかな装飾で飾り立てられている。

その一方で、首都には厳戒態勢が敷かれている。今週始めには、交通の要所で追加的な検問が行われ、鉄道駅には長い行列ができた。

党大会の影響は飲食店、ジム、ナイトクラブなどにも影響を与えており、治安の規則が厳しくなったためにカラオケ店は休業しているという。Airbnb(エアービーアンドビー)などの宿泊予約サイトは、北京中心部の予約をキャンセルしている。

習氏が倹約令を出すなか、党大会も質素になっている。中国メディアは今週、党大会に出席する代表者が宿泊するホテルが、装飾、客室内の無料のフルーツ、豪華な食事などの過剰なサービスを取りやめて切り詰めていると報じた。

専門家の多くは、習氏は党大会中に党内での地位をより強固なものにするとの観測を示している。

国営メディアは党が規約を改正し、習氏の「指導理念」あるいは政治想を盛り込む見通しだと報じており、毛沢東や鄧小平など過去の巨頭たちに並ぶ地位に引き上げられることんになる。

国家主席就任以来、習氏は党内および社会全体の統制を強めており、検閲や弁護士・活動家が逮捕される事例が増加している。

習氏の下、中国は近代化と改革も加速させており、世界の舞台で自国の主張を強めている。習氏は一般市民からの広範な支持を維持している。

(英語記事 China's Communist Party congress begins in Beijing