2017年10月19日 17:45 公開

レックス・ティラーソン米国務長官は18日、中国がアジアで影響力を強めるなかで、インドとの協力関係を強化する考えを表明した。

ティラーソン長官は、インドを「戦略的な関係」の「パートナー」と表現し、米国は「民主主義社会を持たない中国とは同様の関係は絶対に作れない」と付け加えた。

ティラーソン長官はさらに、中国は時として国際的な慣例から外れた行動を取ったと語り、南シナ海の紛争を例に挙げた。

ティラーソン長官は来週、インドを訪問する予定。

一方、ドナルド・トランプ米大統領は11月に中国を含むアジア各国を歴訪する。

米ワシントンのシンクタンク、戦略国際問題研究所で講演したティラーソン氏は、「米国は中国との建設的な関係を求めているが、中国が法に基づく秩序を乱し近隣国家の主権を侵害して米国とその友好国に損害を与える行為に我々はひるまない」と語った。

また、米国とインドは「グローバルパートナーとしての関係が強まりつつあり」で「民主主義という共通点があるだけでなく、将来の展望を共有している」と述べた。

ティラーソン氏の講演に先立つ数時間前には、習近平・中国国家主席が中国共産党大会で演説している。党大会で習氏は、中国は世界の舞台でより大きな役割を担うことを目標とすると語った。

習氏は、今や「中国は世界の大国になった」と語り、共産党支配下の中国の発展はほかの発展途上国に「新たな選択肢」を提供したと語った。

しかし、今月18日の講演でティラーソン氏は「中国の南シナ海での挑発行動」を批判し、「米国とインドが守る国際法や秩序」と真っ向から挑戦をしかけていると述べた。

また、「インドと同じように発展しているものの、中国はより責任感に欠け、時に国際的な法に基づく秩序を乱している」と付け加えた。

ティラーソン氏はインドに対して地域内でより大きな安全保障上の役割を担うよう呼びかけ、「インドと米国は、ほかの国が主権を守るために備えるのを支援することに関わるべきで(中略)各国の利益を推進し経済発展を実現する地域の枠組みで、より大きな発言権を持つべきだ」と呼びかけた。

ティラーソン氏の講演を受けて、米ワシントンの在米中国大使館は声明を出し、中国が「覇権や領土拡大を目指すことは決してないし、他国の利益を侵す形で経済発展を追求することは決してない」と述べた。

また、中国は「法に基づく世界秩序を守り、貢献する」と付け加えた。

(英語記事 US: Tillerson calls for India ties to counter China