2017年10月25日 11:35 公開

米上院で24日、与党・共和党のジェフ・フレーク議員(アリゾナ州選出)がドナルド・トランプ大統領について、政府のトップによる「無鉄砲かつ言語道断でみっともない行動」が民主主義を危険にさらしていると激しく批判した。

フレーク議員は2018年の上院選で再選を目指さないと表明。トランプ大統領は以前、フレーク議員を「有害」だと呼んでいた。トランプ氏はボブ・コーカー上院議員(テネシー州選出)とも対立している。

上院での引退表明に先立ち、フレーク議員は米紙アリゾナ・リパブリックに対し、「現在の共和党を取り巻く状況、あるいは現在の共和党には、私のような共和党員の居場所はないのかもしれない」と述べていた。

上院で演説したフレーク議員は、大統領を喜んで批判するわけではないが、「責務と良心の問題」だと語った。同議員は、「我々の民主主義の常道と理想が日常的かつ簡単に損なわれるのを『普通』だと、絶対考えるべきではない」と語った。

フレーク議員は「真実や良識のはなはだしい軽視や無鉄砲な挑発は、極めてつまらない極めて個人的な理由のためであることが多い」と嘆いた。

「私の子供や孫たちに対する責任がある。だから大統領、私は共犯者にはならない」

ホワイトハウスのサラ・サンダース大統領報道官は、フレーク議員が引退表明したのは「多分よい判断」だったと述べ、フレーク氏の再選は難しいとの考えを示唆した。

フレーク氏同様、トランプ氏に批判的で知られるジョン・マケイン上院議員(アリゾナ州選出)は、フレーク氏の上院演説の直後に、同氏を称えるコメントを出した。

<マケイン議員はツイッターで、「私の大切な友人のジェフ・フレーク、あなたのアリゾナ州と国への名誉ある貢献に感謝する」と投稿した>

上院共和党のミッチ・マコネル院内総務も、「非常に優れた人物の演説に立ち会った」と語った。

フレーク議員は昨年の大統領選で、トランプ候補を盛んに批判し支持を表明しなかった。

上院の過去の採決では、フレーク議員は共和党の方針にほぼ沿う形で行動してきたが、比較的穏健派であることやトランプ政権下で共和党が取った方向性に批判的な姿勢のため、トランプ氏に投票した支持者との間に距離ができていた。

一方のトランプ氏はかねてからフレーク氏の再選を阻止したいと公言し、予備選でフレーク氏が敗北するために個人資産から何百万ドルの資金を提供してもよいとさえ述べていた。

24日にはコーカー議員もテレビのインタビューで、トランプ大統領が嘘をついていると非難。大統領が米国の評判を落とし、世界での立場を弱めたと語った。

トランプ氏はツイッターを使ってコーカー議員に反撃し、コーカー氏が「再選されることができない」「つまらない人間」だと述べた。コーカー議員も2018年に再選を目指さない意向を表明している。

議員たちとの衝突は、トランプ大統領が議会に税制改革法案への支持を求めるなかで障害となりかねない。トランプ大統領は24日に共和党の上院議員たちとの昼食会を開いた。

(英語記事 Jeff Flake: Republican senator quits with attack on Donald Trumpp