2017年10月26日 14:37 公開

国際人権団体アムネスティ・インターナショナル幹部など人権活動家10人がテロほう助などの疑いでトルコ警察に逮捕された事件で、イスタンブールの裁判所は25日、活動家8人を公判中の条件付きで保釈を認めた。他の2人はすでに保釈されている。

アムネスティ・トルコ支部の事務局長を含む活動家10人は今年7月、ホテルでワークショップを開いていたところを逮捕された。武装テロ組織へ加入し、援助した罪で起訴されている。

有罪となれば、最長15年の禁固刑が言い渡される可能性がある。活動家たちは容疑を否認している。

起訴された活動家には、ドイツ人1人とスウェーデン人1人も含まれる。

アムネスティ・インターナショナルは、今回の裁判は政府批判の声を沈黙させようという政治的な思惑にもとづくものだと批判している。

イスタンブールの裁判所は初公判で、アムネスティ・トルコのイディル・エセル事務局長を含む8人の公判中保釈を認めた。残りの2人はすでに保釈されている。次回公判は11月22日の予定。

この事件とは別に、アムネスティ・トルコのタネル・クルチュ理事長も訴追されている。沿岸部のイズミル県で6月に拘束されたクルチュ氏については、26日に公判が開かれる。クルチュ氏は今でも拘束されている。

アムネスティのサリル・シェティ事務総長は25日に発表文で、「つかの間の祝福」をする時だと述べた。

シェティ氏は、「私たちの友人や同僚は本日ようやく、ほぼ4カ月ぶりに愛する人の元へ戻り、自分のベッドで眠れる。このことを祝いたい」と述べた。

活動家10人は7月5日、イスタンブール沖の島でデジタル・セキュリティーに関するワークショップを開いていた最中に、警察の捜索を受け、拘束された。

ワークショップで指導した外国人、ドイツ人のペーター・スチュットナー氏とスウェーデン人のアリ・ガラビ氏も逮捕された。

訴状によると、活動家全員は「社会に混乱」をもたらそうとした罪に問われている。

アムネスティは、「でっち上げの」容疑は、「まともな精査に値しない」と述べている。

アムネスティ欧州のジョン・ダルフーゼン事務局長は、「拘束された時から、これがトルコ国内の政府批判の声を沈黙させようとする、政治的な思惑による起訴だと明らかだった」と語った。

アムネスティのトルコ担当、アンドリュー・ガードナー氏はBBCに対し、トルコでは今や大勢が怯えていると話した。ガードナー氏は、活動家たちが無条件で釈放されなければ、人権団体が国内で活動するのは非常に難しくなると指摘する。

BBCのセリン・ギリト記者はこの事件を通じて、トルコ国内の表現の自由について懸念がさらに高まっていると指摘する。

トルコは昨年のクーデター未遂以降、まだ非常事態宣言が施行されている。

クーデター未遂以来、5万人以上が逮捕され、12万人が解雇ないしは停職処分を受けた。

レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領 は、一連の措置は安定を維持するために必要不可欠だと話す。

エルドアン大統領は、米国在住のイスラム指導者フェトゥラ・ギュレン師がクーデター未遂の首謀者だと主張しているが、ギュレン師はこれを否定している。

(英語記事 Activists go on trial in Turkey on terror charges