英国防相、セクハラの指摘で辞任 行動「規範に見合わず」

『BBC』

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2017年11月02日 15:53 公開

かつて女性記者の膝に繰り返し触ったと指摘されていたマイケル・ファロン英国防相は1日、英軍の行動規範に自分の振る舞いが「見合わなかった」と認めて、辞任した。米映画業界でセクハラや性的加害行動の指摘が相次ぐなか、英政界でも与野党議員による問題行動を糾弾する動きが広まっている。

英議会関係者による性的問題行動が次々と糾弾されるなか、政治家が辞任するのは国防相が初めて。

辞表で国防相は、「ここ数日の間に複数の議員について様々な疑惑の指摘が表面化した。中には私の過去の行動に関するものも含まれる。指摘の多くは事実と異なる。しかし、自分が光栄にも代表させてもらっている英軍に要求する高い規範に、過去の自分が見合わなかったことがあることは、受け入れる」と書いている。

国防相の問題行動の内容は、これまでに指摘された以外のものが1日に浮上したようだが、首相官邸はコメントを避けた。

ファロン国防相はBBCに対して、「15年、10年前には容認されたものも、もちろん今では容認されない」と述べた。「議会は今、自己点検しなくてはならない。ふるまいを改める必要があると、首相は態度を明確にしている。ウェストミンスター(議会・中央官庁・政界)のスタッフを、あらゆるいやがらせ行為から守らなくてはならない」。

自分自身は謝罪すべきかとの質問にファロン氏は、「全員で過去を振り返る必要があると思う。必ず、何かしら後悔することがある。できればやり直したいこともある」と答えた。

BBCのローラ・クンスバーグ政治編集長は、ファロン氏に近い消息筋の話として、ファロン氏は決して「性的に獲物をつけまわす捕食者」などではないが、閣僚としての長いキャリアのなかで出会った全員に対して完全無欠の行動をとってきたか保証できないと感じたため、辞任を選んだようだと説明する。

テリーザ・メイ首相は、ファロン氏が閣僚としての立場を「真剣に検討した」ことに感謝するとコメントし、英軍関係者の「良い手本となろうとしている」と評価した。

辞任の前日には、2002年の夕食会で女性記者の膝に手を繰り返し置き、記者にとがめられていたという指摘を、ファロン氏の報道担当が認めていた。

報道担当は、ファロン氏は当時、記者に謝罪したと述べていた。

女性記者は、サンデー・エクスプレス紙の元政治編集長、ジュリア・ハートリー=ブルワー氏。コメンテーターとしても活躍するハートリー=ブルワー氏はBBCラジオに対し、「もしも彼が15年前に私の膝を触ったからと辞任したなら、宇宙史上も最もくだらない失職の理由なので、それが原因ではないことを願う」とコメントした。

英政界ではここ数日、与野党議員による性的加害行動が相次ぎ指摘されている。問題を指摘する人への支援態勢がないという批判もあり、メイ首相は各党代表に「この問題に必要な超党派の真剣かつ速やかな対応」を求めた。

首相は、議会で働く全員が活用できる「共通で透明で独立した相談手続き」が必要で、党ごとに方針が異なるのは「正しくない」と主張している。

野党第一党の労働党に対しては、党の運動員が2011年の労働党イベントで強姦されたものの通報しないよう党幹部に説得されと主張。労働党はこれを受けて、独立内部調査に着手した。

(英語記事 Sir Michael Fallon resigns, saying his conduct 'fell short'