2017年11月14日 13:53 公開

米連邦捜査局(FBI)は13日、2016年に米国で通報されたヘイトクライム(憎悪犯罪)の件数は、2年連続で増加したと発表した

FBIの犯罪統計によると、2016年に通報されたヘイトクライムは6121件で、2015年から約5%増えた。その内の約半数は、人種が動機だったという。

最新統計は、全米1万6000カ所近い捜査当局が、任意で報告した数字をまとめたもの。

なぜヘイトクライムが増加しているのか、FBIは理由を示していない。

ジェフ・セッションズ司法長官は13日、「自分が何者で、何を信じ、どのように信仰しようと、それを理由に暴力的に攻撃されるかもしれないなど、誰だろうと恐怖を抱くべきではない」と声明を発表した。

司法長官はさらに、司法省の防犯・国民生活安全タスクフォースの報告を待って、ヘイトクライム増加にどのような対応が必要か判断すると説明した。

FBIによると、ヘイトクライムの種類は器物損壊から暴行、殺人に至るまで、多岐にわたる。

犯人が特定された事件では、約58%が被害者の人種や民族性や先祖の系統を理由にしたものだったという。他方で、ヘイトクライムの21%が宗教を理由としており、18%近くが被害者の性的指向を理由にしていた。

宗教が関係した事件1273件の約半数が、ユダヤ系の人に対するもので、ムスリム(イスラム教徒)に対するものは307件だった。

FBI犯罪統計の内容は、米人権団体「南部貧困法律センター(SPLC)」が今年2月に発表した反ムスリム団体の増加報告と一致する。

憎悪団体を追跡する非営利団体のSPLCは、反ムスリム団体の増加は2016年大統領選でドナルド・トランプ氏がムスリムやヒスパニックを過激主義者は不法移民だと攻撃したからだと指摘した。ただし、選挙とヘイトクライムやヘイト団体の増加について、関連性の確かな根拠は示されていない。

(英語記事 FBI: US hate crimes rise for second straight year