2017年11月30日 16:52 公開

ロジーナ・シニ BBCソーシャルニュース担当記者

この写真に写っているのは、ニュージーランドのモーリス・ウィリアムソン元議員。いま日本のソーシャルメディアでフォロワーが急増している。

ウィリアムソン氏は同性愛者の権利推進の象徴として、多くの日本人の間で人気が出ている。その理由は、同氏が4年前に同性婚に関して行った演説の映像だ。

日本のソーシャルメディア利用者にとって、この映像は同性婚の合法化を求める闘いを鼓舞する声となったようだ。

日本では同性カップルに夫婦と同様の待遇を認める自治体もあるが、同性婚は違法のままだ。

ウィリアムソン氏が2013年、首都ウェリントンの議会での「婚姻平等法案」の最終審議と採決の際に行った力強くもユーモアのある演説の映像は、25日に再度ツイッターに投稿された。

映像は、自民党の竹下亘総務会長の最近の発言を機に、再度広まった。

竹下氏は今週、天皇、皇后両陛下が開く宮中晩さん会をめぐり、国賓の同性パートナーの出席に反対だと発言し、批判されていた。竹下氏はその後、自身の発言について謝罪した。

ある人はツイッターで、ウィリアムソン氏の日本語字幕付きの演説の一部を投稿し、「当時も世界中で称賛されたスピーチ」と説明し、「知らない若い人に向けて」映像を共有した。

ウィリアムソン氏は演説で、「この法案でやろうとしていることは、ただ愛し合う2人に結婚という形でその愛を認めてあげることだ。それだけだ」と述べている。

「今この法案に反対している人たちに約束する。明日も太陽は昇る」

「十代の娘はやはり全て分かっているかのように言い返してくる。住宅ローンは増えない」とウィリアムソン氏は続ける。

「皮膚病や発疹にはならないし、カエルがベッドから出てくることもない。世界は続いていく。だから大げさにしないでほしい」

演説の後、ニュージーランド議会は同性婚を合法化した。アジア太平洋地域では初めての国となった。

ウィリアムソン氏の独白映像の投稿は現在17万3000回近くリツイートされ、30万回以上「いいね!」が押され、何百ものコメントが付いた。

ある日本人のツイッターユーザーは「素晴らしい演説だ! ありがとう」とコメントした。

別の人は「こういう人間が日本には必要だ。愛のために立ち上がる人が」と投稿した。

「日本でこんな素晴らしい演説が聞ける日がくるのだろうか」というツイートもあった。

現在米国のニュージーランド総領事を務めるウィリアムソン氏は、新たに獲得した名声について、ツイッターで当惑と喜びとともに反応している。

https://twitter.com/williamson_nz/status/934619214253498368

<ウィリアムソン氏は「ここ数時間で新たなフォロワーが大きく増えたことはとてもうれしい。多くは日本のフォロワーだ。何が要因かは分からないが喜ばしいことだ。ちなみに、私の長男サイモン・ケニアは半分日本人なのでこのつながりを自慢に思う。フォロワー歓迎します」とツイートした>

ウィリアムソン氏には日本人のファン層から感謝のメッセージが届き続けている。

https://twitter.com/eiga_girl/status/935113783940403201

<日本のファンは「日本からこんにちは。あなたの演説を偶然見たことを幸運に思い感謝します。私はゲイではありませんが、あなたの演説は世界の見方を一変させました。今なお困難を抱えて生きる人たちのことを、もっと考えるようになりました。ありがとう。」とツイートした>

(英語記事 How a former New Zealand MP became a gay icon in Japan