2017年12月12日 14:15 公開

インド北部ハリヤナ州で6歳少女に対する残忍な強姦殺人事件があり、警察は数人を事情聴取している。

少女の遺体は10日、自宅近くで発見された。8日夜に自宅から拉致されたとみられている。

拷問による遺体の損傷が特に激しいとされているだけに、インドの世論は騒然としている。インドでは2012年にデリーでバス車内強姦事件があり、当時も大きな社会問題となった。今回の事件を当時と重ねる人も多い。

少女の母親はBBCヒンディー語のマノージ ・ダカ記者に対して、法の裁きが下ることを望むと答えた。

「24時間たったが、警察は誰も捕まえていない」と母親は話す。

警察は、父親の親類3人を事情聴取のために拘束しているが、逮捕者はいない。捜査状況の詳細については発表がない。

犯人逮捕を求める世論の圧力が高まるなか、政府は特別捜査班を結成した。活動家や地元出身の政治指導者を含めた地元の人々が、抗議のために村に集まった。

少女の家族は地元警察は信頼できないと主張し、連邦警察による取り調べを望んでいる。

くずひろいで生計を立てる父親は、娘が連れ去られた夜は仕事に出ていたという。

父親によると、妻が翌朝目を覚ましたところ、娘が1人いなくなっているのに気づいた。夫婦にはほかに息子2人と娘1人がいる。

家族はハリヤナ州の町で、ほかの4組の家族と同じ敷地内に住んでいる。警察は、犯人たちは近くのスラムの住人の可能性があるとみている。

家族は当初、犯人らが捕まるまでは少女を火葬しないと主張したが、警察が速やかな犯人逮捕を約束してから、ようやく葬儀が行われた。

家族は警察に対して、犯人逮捕の締め切りを通告。13日午前11時までに逮捕されなければ、抗議活動を拡大させると表明している。

また別の事件では、北部ウッタル・プラデシュ州でがん患者の10代少女を集団レイプした疑いで、男が1人逮捕された。

少女は、2人の男に誘拐され強姦された後、隣人に助けを求めたが、その隣人にも強姦されたと話している。

インドでは2012年に首都デリーのバス車内で、23歳の学生が集団レイプされ殺害された事件をきっかけに、性的暴力が社会問題として注目されるようになった。

2012年の事件を機に抗議行動が何日間も続き、政府は死刑の適用も含め、以前より厳格な強姦取締法を導入することになった。

しかし、インド各地で起きる女性や子供への残酷な性的暴力は、相次ぎ報告されている。

(英語記事 India outrage over brutal rape and murder of six-year-old