2017年12月22日 14:36 公開

フェイスブックは米国時間20日付のブログ投稿で、真偽不明な記事の横に表示される偽ニュースを警告する赤いアイコンを廃止する方針を明らかにした。フェイスブックは、望んでいた効果が出なかったことが理由だとしている。

2016年12月からフェイスブックは事実確認を行う第三者機関のウェブサイトが偽ニュースだとした記事の横に、「Disputed(問題あり)」という警告を表示するようになった。

しかしフェイスブックによると、調査の結果、「赤い警告」の方法だと実際は「深く根付いた信念を固定化させる」ことを示唆したという。

現在は、真偽が問われている記事の横には「関連記事」を表示する予定だ。

フェイスブックの製品担当マネージャー、テッサ・ライオンズ氏はブログで、「偽情報の是正に関する学術的な調査によると、赤い警告のような強い印象の画像を記事の横に表示すると、実際は、深く根付いた信念を固定化させる可能性があることが示された。当社が意図していた逆の効果だ」と述べた。

ニュース・フィード内に警告アイコンを表示させる代わりに、今後は、「事実確認済みの記事を浮上」させ、真偽が問われている記事の横に表示させる。

フェイスブックは、新しい方法をテストしたところ、真偽が問われている記事のクリック数が減ることはなかったものの、共有される回数は減ったと述べている。

真偽が問われている記事を共有しようとする人には、事実確認済みの記事のリンクを掲載したポップアップが表示される。

フェイスブックの製品設計担当者らは、「偏見のない中立的な言葉を使うことで、さまざまな考え方を持った人々に合った製品を作ることができる」と述べた。

「従来通り、ある記事が事実確認の結果、問題ありだと分かったら、その記事をすでに共有した人たちにすぐに通知を送る」

ソーシャルメディア企業が偽情報やプロパガンダの拡散に対処しない場合、規制を受けるべきだとの批判の声も上がっている。

ケント大学でジャーナリズムを教えるティム・ラッカースト教授は、「フェイスブックは、同社がプラットフォームではなく出版社として扱われるべきだとの圧力に応じている」と話した。

「その議論はもう終わったと思う。フェイスブックは出版社なので、ほかの関連記事をいくつか載せるだけでは不十分だ」

「今の時代には、エスタブリッシュメントに反対し、事実を基にした報道に懐疑的な人たちがいる。放送局が生まれた時代に課されたような規制が必要だ」

ラッカースト教授は、従来のメディアと自分たちは違うとのフェイスブックの議論に、「がくぜん」としていると語った。

「彼らはいつも、自分たちは国際的な企業だから規制できないと反論する。でもBBCもそうだし、CNNもそうだ」

(英語記事 Facebook ditches fake news warning flag