2018年01月02日 17:08 公開

韓国の趙明均(チョ・ミョンギュン)統一相は2日、南北高官協議を今月9日に行い、来月開幕する平昌冬季五輪に北朝鮮選手団が参加する可能性について話し合うことを提案した。

これに先立ち、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は1日に発表された「新年の辞」で、選手団の派遣を検討していると述べていた。金委員長は、双方が「可能性について喫緊に会談」すべきだと語った。

また韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、金委員長の発言について朝鮮半島の緊張緩和に寄与するとの考えを示している。

趙統一相は、南北境界線上の非武装地帯(DMZ)にある板門店での協議開催を提案した。厳重な警備態勢が敷かれているDMZにある板門店では過去にも南北会談が開かれている。

趙統一相は、「北朝鮮選手団の平昌五輪参加や南北関係の改善に向けた相互利益に関する問題について協議するため、南北が顔を合わせられるのを期待している」と述べた。

提案された協議に誰が出席する予定なのかは分かっていない。北朝鮮からの反応は現時点で出ていない。

高官レベルでの南北会談は2015年12月に開城(ケソン)工業団地で開かれて以来となる。当時、双方は合意に至らず、議題も明らかにされなかった。

その後の2年間で北朝鮮は国際的な経済制裁にもかかわらず、核および通常兵器計画を急速に前進させてきた。

南北関係の雪解け示唆

文大統領は2日の閣議で、金委員長の発言を歓迎し、自らも平昌冬季五輪が半島の平和に向けた「画期的な機会」になると指摘してきたと語った。

文大統領は関係省庁に対し、「南北朝鮮の対話を早急に回復させ」、北朝鮮の選手団が五輪に参加できるようにする対応策をすみやかにまとめるよう求めた。

一方で文大統領は、国際的に批判されている北朝鮮の核・弾道ミサイル開発を阻止しようとする同盟各国との協力も継続すると述べた。

金委員長は1日の新年の辞で、米国全土がすでに北朝鮮の核兵器の射程圏内にあるとあらためて述べ、核兵器発射のボタンが「私の机の上に常にある」と語った。

しかし、友好の「オリーブの枝」ともとれる言葉も述べ、「2018年は北と南の両方にとって、大事な年になる。北は建国70周年を迎え、南は冬季五輪を開催する」と指摘し、「凍りついた南北関係を氷解し、我が民族の歴史に特記される年として、この意義深い年を飾るべきだ」と語った。

北朝鮮の選手で五輪出場権を得ているのは、フィギュアのペア、リョム・デオク、キム・ジュシク両選手のみ。正式なエントリーの期限は過ぎているが、国際オリンピック委員会の招待による出場も可能だ。

(英語記事 South Korea proposes high-level talks with North on Olympics