2018年02月08日 14:30 公開

元妻2人への虐待疑惑の渦中にある米トランプ政権の秘書官が7日、辞任した。疑惑の内容は否定している。

ホワイトハウスのロブ・ポーター秘書官(40)は、「とんでもない申し立ては、まったく事実と異なる」と述べつつ、示威を表明した。

英紙デイリー・メールが最初に伝えた内容によると、最初の妻は秘書官に「精神的に、身体的に虐待されたので、分かれた」と話しており、2人目の妻は新婚旅行中から暴言を浴びせられ、別の旅行中にはシャワー中につかまれ怒鳴られたと話している。

ホワイトハウスは、連邦捜査局(FBI)が元妻たちに事情聴取した末、ポーター氏に機密情報の閲覧権限を与えなかったという報道内容についてコメントを避けている。

元妻のコルビー・ホルダネス氏と前妻ジェニファー・ウィロビー氏は共に、ポーター氏に暴力を振るわれたと話している。

米国政府分析官のホルダネス氏は、2003年に新婚旅行のためカナリア諸島へ出かけた際、ポーター氏から蹴られたと話している。また数年後にイタリア・フィレンツェで旅行中、顔を殴られたという。

ホルダネス氏は、目の下にあざのできた自分の写真を、報道各社に提供した。

自己啓発セミナー講師のウィロビー氏は、デイリー・メールに対してポーター氏とは2009~2013年の間に結婚していたと話した。

ウィロビー氏は自分の体験を「私が残った理由」という題でブログに書いている


ウィロビー氏は2017年6月、バージニア州アレクサンドリアの自宅でポーター氏がガラスのドアを殴ったと主張し、裁判所にポーター氏に対する接近禁止命令を申請したという。

ウィロビー氏は7日で、「彼は自分の行動がこれまで大きな問題にならなかったので、自分が抱える問題を直視せずに済んでいた」と話した。

「彼のことは大事だし、幸せを願っているが、だからといって今の仕事を続けるべきとは思わない。自分の根本的な問題を直視する必要があるので」

ポーター氏は7日、声明で疑惑を否定した。ホワイトハウスのサラ・サンダース大統領報道官が、声明文を代読した。

ポーター氏は「メディアに渡された写真は私が15年前に撮ったもので、事実は報道内容と全く違う」と説明した。

「一連の下劣な主張について、自分は透明性を重視し正直に対応しているが、組織的な中傷作戦にこれ以上、公の場で関わるつもりはない」

FBIが機密情報の閲覧権限をポーター氏に与えなかったという報道について、サンダース報道官は記者団に、「政権関係者に対する身元調査は、情報機関や警察当局による詳細なもので、その内容については従来通り、コメントしない」と答えた。さらに、「ロブ・ポーターは秘書官として有能だった」と述べた。

「大統領と首席補佐官は、彼の能力と仕事ぶりに全幅の信頼を置いている」

ポーター氏は、米ハーバード大学でトランプ氏の娘婿ジャレド・クシュナー上級顧問の同級生だった。ローズ奨学生として、英オックスフォード大学にも留学した。トランプ氏と親しいオリン・ハッチ上院議員(ユタ州選出)の下で働いたこともある。ハッチ議員は、疑惑に「とても心を痛めている」とコメントした。

ハッチ氏は声明で、「私のスタッフは彼が大好きだったし、信頼できるアドバイザーだった」と述べた。

「ロブの私生活について詳しくは知らない」

「いかなる形でも、家庭内暴力は嫌悪すべきだ。ロブと関係者のために祈っている」

ポーター氏は政権秘書官として、大統領やジョン・ケリー首席補佐官と仕事をしていた。

ポーター氏の辞任に先立ち、ケリー補佐官はデイリー・メールに対し、ポーター氏は「本物の誠意と名誉の男」だと語った。

同紙によると、ポーター氏は最近、トランプ大統領の信任が厚いホワイトハウスのホープ・ヒックス広報部長と恋愛関係にあったという。

(英語記事 White House aide Rob Porter quits as ex-wives allege abuse