2018年02月09日 13:28 公開

スポーツ仲裁裁判所(CAS)は9日、ドーピング違反で平昌冬季五輪への参加が認められなかったロシア選手47人とコーチらによる異議申し立てを却下すると発表した。

ロシア選手たちは、国際オリンピック委員会(IOC)による不参加処分は不当だと訴えていた。

平昌の五輪スタジアムでは、同日夜に開会式が予定されている。

ロシアによる組織的なドーピング問題を受け、IOCはロシア選手団を平昌五輪に参加させない決定をした。ただし、その中でも選手169人については、個人資格での出場を認めている。

今回の訴えをめぐり、CASは28選手について、国家ぐるみのドーピングによる利益を得た十分な証拠がないと裁定。それを受けてIOCは先週、28人の永久追放処分を撤回した。

IOCは処分を撤回したものの、「ドーピング疑惑は晴れていない」ことを理由に、五輪には招待しないと方針を示していた。これを不服とした選手たちがあらためて7日と8日にCASに訴えを起こしていた。

しかしCASは、IOCの手続きに「差別的、恣意的、不公正」な点は見られないとして、招待しないのは妥当との判断を下した。

この結果、訴え出ていた選手は、9日~25日の平昌冬季五輪に全員参加できない見通しとなった。

これとは別に個人選手として参加が認められた169人は、「ロシアの五輪選手」として五輪旗の下で出場する。金メダル授与の際には、ロシア国歌ではなくオリンピック賛歌が演奏される。

2014年にロシア南部ソチで開催された冬季五輪で組織的なドーピング違反があったとされる問題で、IOCは昨年12月、調査委員会の報告を受けてロシア選手団の平昌五輪不参加を決めていた。

(英語記事 Winter Olympics: Ban on 47 Russian athletes and coaches upheld