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    【英総選挙】 メイ首相とコービン党首、テレビで個別に質疑

    2017年05月30日 19:48 公開 6月8日の総選挙を前に、テリーザ・メイ英首相と野党・労働党のジェレミー・コービン党首は29日、生中継の選挙特別番組に出演し、スタジオの観客からの質問に答えた。党首討論会ではなく、それぞれ個別に出演した。党首討論会については、メイ首相が参加を固辞している。 コービン党首に対しては、ドローン(無人小型機)攻撃や増税計画、北アイルランドでの過去の活動などについて質問が重ねられた。 メイ首相は、与党・保守党が進める社会保障政策の有効性を主張した。ブレグジット(英国の欧州連合離脱)については、国民投票前は残留派だっただけに、意見を変えたのかと繰り返し質問された。 スカイ・ニュースとチャンネル4が放送した選挙特番「ダウニング街10番地の戦い」では、コイントスで勝ったコービン党首が先に出演することを選んだ。 まずは労働党党首 スタジオの観客との質疑応答では、小規模企業の経営者が法人税引き上げや私立校学費への付加価値税課税など、労働党の「すさまじく近視眼的な政策」を批判した。 これに対してコービン氏は、「この国は、とても金持ちな人たちととても貧しい人たちの間で、分断している」と答え、大勢の子供がおなかをすかせて学校に通い、「巨大に膨れ上がった」学級に通っていても「幸せ」なのかと質問者に聞き返した。 北アイルランドでの選挙活動については、武装組織アイルランド共和軍(IRA)メンバーの追悼式に出席したことを非難する人もいた。 これに対してコービン党首は、自分は1970年代や1980年代には「対話」の機会を求めていたのだと説明し、「北アイルランドで死んだすべての人のために」に黙祷(もくとう)したのだと述べた。 外国のテロリストが英国攻撃をたくらんでいる場合、ドローン攻撃を命令するかどうかの質問には、「まずはどういう状況か知る必要がある」と答えた。 「証拠もなしに仮定の質問には答えられない」と、コービン氏は言明を避けた。 さらに観客はブレグジットについて相次ぎ質問。離脱に投票した有権者は移民規制強化を求め、残留支持者は本当にこのままEU離脱を推進するのか尋ねた。 コービン氏はこれに対して、移民の具体的な受け入れ人数を言明することは避け、労働党は賃金引き下げを阻止するために努力すると述べた。 残留支持者に対しては、労働党としては「国民投票の現実を受け入れなくてはならない」と答えた。 共和政を強力に主張してきたコービン氏に対して、司会のジェレミー・パックスマン氏は、なぜ労働党は王制廃止を公約に含まないのか問いただした。 「廃止しないから公約に入れていない」とコービン氏は答え、「女王とはとてもすてきなおしゃべりをした」と付け加えた。 過激派勢力アルカイダの最高指導者だったオサマ・ビンラディンの殺害をかつて「悲劇」と呼んだことについては、拘束して裁判にかけるべきだと考えていたからだと説明した。 さらに、2009年の時点でイスラム原理主義組織ハマスを「友人」と呼んだことについては、中東和平を話し合う下院審議で2国家解決案を主張するため「なるべく大勢を取り込む表現」を選んだのだと話した。 次に与党党首 続いて登場したメイ首相に対しては、スタジオの男性が与党保守党の社会保障修正案は「認知症税」だと批判。保守党は、高齢者の長期在宅介護の自己負担拡大につながる案を示しており、批判する人たちに「認知症税」と呼ばれている。 これを受けて首相は、国民の費用負担に上限を設けると認めたものの、具体的な内容には触れなかった。保守党の選挙公約は、個人負担の上限設定に言及していない。 首相は、社会保障のどこにどのような負担上限を設けるべきかは慈善団体や有権者の意見をよく聞くつもりだと述べた上で、改革しなければ社会保障制度は「破綻する」と言明した。 健康保険を全国民に提供する国民保健サービス(NHS)については、観客の質問に答えて、「一流」の医療制度を望んでいるのでNHS予算は増額すると述べたが、「本当に強力な経済」がなければその費用捻出(ねんしゅつ)は不可能だと指摘した。 「まさにここに、ブレグジットの交渉が関わってくる」と首相は述べた。 首相はさらに、裕福な年金生活者は冬場の光熱費補助を受けるべきではないという持説をあらためて主張し、これに賛成する年金生活者たちと実際に会って話をしていると述べた。 司会のパックスマン氏は首相に繰り返し、ブレグジットについて意見を変えたのかと尋ねた。これに対して首相は、「ブレグジットを成功させられると私は考えている」と答えた。首相はさらに、国民投票はブレグジット議論に明確な「線を引いた」のだと述べた。 解散総選挙を決めた理由については、野党がブレグジットの手続きを「妨害しようとしていたから」だと答えた。 移民政策については、前内相でもある首相は、移民総数を10万人未満に抑えるという政府目標が未達成のままだという批判について、「ひとつの決め手」で解決する問題ではなく、「絶え間ない努力が必要だ」と話した。 他の政党は 自由民主党のティム・ファロン党首は、両党首が失言を重ねたと批判。社会福祉予算の上限を引き上げるというコービン氏の約束には財源の裏付けがなく、メイ首相は「認知症税」でどれほどの人が影響を受けるのか言明しなかったと、ファロン氏は指摘した。 スコットランド国民党(SNP)のパトリック・グレイディ議員は、「なぜ首相が党首討論を固辞し続けてきたのか、これでよく分かった」と述べた。 ウェールズの「プライド・カムリ」は、ウェールズが話題に上らなかったことを批判した。緑の党は、メイ首相が「不公平な」社会保障改革について答えを「はぐらかした」と批判した。 (英語記事 General election 2017: Jeremy Corbyn and Theresa May face TV grilling)

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    ネットいじめが女性を政治から遠ざけている=労働組合

    2017年05月30日 16:54 公開 ジェマ・ライアル、BBCニュース 政治家を標的にした中傷がソーシャルメディアで飛び交っていることが、女性の公職出馬を妨げていると、英国の労働組合が警鐘を鳴らしている。 労働組合「ユニゾン・ウェールズ」は、自分の地域社会のために働こうとする人が、性差別発言や罵倒中傷にさらされる状況が、あまりに普通のこととなってしまったと指摘する。 アベルコンウィ選挙区から下院選に出馬する労働党候補、エミリー・オーウェンさんは、男性からブラジャーのサイズを教えろ、票が欲しければ裸になれなどと、嫌がらせを受けたという。 英議会は、オンラインで嫌がらせ被害に遭った女性政治家を支援するチームを立ち上げた。 各政党も、嫌がらせを受ける候補を支援しようとしているという。しかし、もっと対策が必要だと言う政治家もいる。 オーウェンさんは、立候補したと同時にフェイスブックとツイッターでしつこい嫌がらせが始まったことと、その内容にショックを受けたと話す。 ウェールズの政党「プライド・カムリ」のリアン・ウッド党首が、ツイッターで自分に向けられた攻撃を「おぞましい」と公開してから6カ月以上たつ。レイプを示唆するツイートをした男が逮捕され、ウッド党首を誰か撃ってしまえと呼びかけた男が地域奉仕活動を命じられた。 公職者の労組「ユニゾン・ウェールズ」は、組合員の大部分が女性だ。そしてそのユニゾン・ウェールズによると、ネットで嫌がらせされる女性政治家はオーウェンさんとウッド党首だけではなく、問題はあまりに深刻なため、対応法の講習会を組合員に開いているという。 ユニゾン・ウェールズのネットいじめ対策を指導するジェニー・グリフィンさんは、「性差別、いじめ、外見差別など、非常に大きな問題になりつつある。注目される立場だからといって、耐えなくてはならない筋合いはない」と話す。 「確実に、公職を目指す女性の妨げになっている。特に子供がいる女性は、家族をこんな目に合わせたくないだけに、影響が大きい。身近な人たちも標的にされがちなので」 同性愛差別 労働党の前議員で、現在はロンダ選挙区から出馬しているクリス・ブライアント氏は、ゲイの男性やマイノリティーの人たちもネットいじめの対象だと指摘する。 「間違いなくここ2、3年で悪化している。私も毎日のように、罵られたり同性愛嫌悪の暴言を吐かれたり、まったくのうそを書かれたりする。ソーシャルメディアでは匿名で、手紙や面と向かってはとても言えないような事を平気で書けてしまう」 「そのせいで確実に多くの、特に子供がいる女性は、出馬したがらない。政治の世界に入ってみようかと考えてはみたものの、ひどい攻撃の中にわざわざ飛び込みたくないという人を大勢知っている」 ドゥーボー・ミリオネス選挙区から再選を目指すプライド・カムリのリズ・サビル=ロバーツ議員は、ネット上の暴言やサイバー犯罪に取り組むための法案を提出した。 サビル=ロバーツ議員は、「党派の壁を超えて各党の女性議員に話をしたところ、これは確かに全員にとって問題なのだと分かった。ただし、若い女性の方がひどい目に遭っていると思う」と話す。 「ソーシャルメディアの各社がもっと取り組むべき問題だ。各社に責任があるし、説明責任を果たしていない」 「相手をブロック」 しかしカーディフ大学で犯罪学を教えるマシュー・ウィリアムス教授は、ソーシャルメディアは長所が短所を上回ると話す。 「ソーシャルメディアせいで、政治を志す若者が減るとは必ずしも思わないし、主張を広める場所としてソーシャルメディアは有効だ」 「ただ上手に危険を避け、被害を受けないようにするには、知恵が必要だ。大量の暴言を受けている人は、まずは警察に通報した方がいい」 「警察が対応しないなら、相手をブロックするなど、よりソフトな手段も可能だ。ツイッターやフェイスブックにコメントの削除依頼を出すこともできる」 ウィリアムス教授の研究室は、何がソーシャルメディアで嫌がらせの引き金となるのかを調べている。政治的な出来事が、極端な意見の表現につながることが多いという。 「データを見ると、そういう時に暴言が一気に急増するのが分かる。総選挙のような出来事があると、ネット上にヘイトスピーチが大量にあふれる」 「ブレグジットをめぐる国民投票の後もそうだった。社会の特定集団の中で感情が高ぶり、極端な意見が噴出した」 各政党はこの問題を重く受け止めているという。 保守党の報道官は、「候補者や議員がネット上で中傷されていると分かれば、対応を手助けします」と述べた。 「ネット上の暴言が深刻な場合は、警察に通報するよう常に勧めています」 BBCは自由民主党とイギリス独立党にも、この件についてコメントを求めた。 (英語記事 Online trolling putting women off politics, says union)

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    【マンチェスター攻撃】 容疑者の新画像を警察公開

    理由は何もないが、見かけたら近寄らず、ただちに警察に通報するようお願いしたい」と市民に呼びかけた。 BBCはこれとは別に、事件前日にコンビニで買い物をする容疑者の姿と思われる防犯カメラ映像を入手した。 店舗は容疑者が自爆攻撃の数時間前にいたとされるアパートのすぐ近くにある。BBCは映像を捜査当局に提供した。 グレーター・マンチェスター警察は、市内バリーのごみ投棄場を捜索したほか、市内数カ所とウェストサセックス州ショアラム・バイ・ザ・シーの住所を家宅捜索。ショアラム・バイ・ザ・シーでは23歳男性をテロ関連容疑で逮捕した。 これまでに事件に関連して合計14人が取り調べを受けている。 一方で英交通警察によると、自爆攻撃のあったマンチェスター・アリーナに隣接し、攻撃以来閉鎖していたマンチェスター・ビクトリア駅が、30日に再開することになった。駅舎は爆発で損傷を受けていた。 イングランド国民保健サービスは、攻撃の負傷者のうち今でも52人が入院中で、そのうち19人が重体と発表した。 英情報局保安部(MI5)は、アベディ容疑者の過激思想について事件前に3回にわたり通報があったことを受け、テロ警戒情報の取り扱いを点検し査問会を開く方針を示している。 英政府関係者はこれまでに、テロ捜査当局はアベディ容疑者を事前に把握していたが、その危険度はMI5や提携機関による「判定待ち」状態の一人だったと話している。 アベディ容疑者はカダフィ政権下のリビアから英国に逃れた両親の下、マンチェスターで生まれ育った。BBC番組「ニュースナイト」は、容疑者が16歳の時、学校の休暇中に父親と共にリビアで、カダフィ政権との戦いに参加したと伝えた。 容疑者の知人によると、高校での知人2人が約5年前に別々に、アベディ容疑者が過激思想の持ち主だと警察に通報したことがあるという。 捜査当局は事件に関する情報提供を求めている。対テロホットラインの電話番号は0800-789321(英国からかけた場合)。捜査の参考になる画像・動画はukpoliceimageappeal.co.ukからアップロードして当局に提供できる。 (英語記事 Manchester attacks: Police issue new bomber photo)

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    マクロン氏、プーチン氏と「率直な意見交換」

    せて、首脳会談も宮殿で開かれた。 <解説> ぎくしゃくとぎこちない会談――ルーシー・ウィリアムソンBBCパリ特派員 汗ばむ陽気ながら、両大統領の初会談は冒頭からひんやりしたものだった。握手は短く、笑顔もこわばりがちだった。 そしてその2時間後、会談を終えた2人の雰囲気は、温まっているどころかさらに冷え冷えとしていた。意見が一致しない具体的な論点はたくさんある。しかしそれに加えて、初めて会ったこの2人の間には、個人レベルのぎこちなさが感じられる。 大統領選の間、マクロン氏に対抗する極右候補をプーチン氏は支持するかのように見えた。そしてマクロン陣営は、ロシア治安当局が自分たちを再三ハッキングしようとしたと非難していた。こうした経緯が、両大統領の会談に影を落としていた。 マクロン氏は共同記者会見中、プーチン氏を横に、ロシアの報道機関2社を「プロパガンダの手先」と呼び、自陣営の取材から締め出したのは正しい判断だったと強調した。 (英語記事 France's Macron holds 'frank exchange' with Putin)

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    タイガー・ウッズ選手逮捕 飲酒「関係ない」と本人 

    2017年05月30日 10:13 公開 フロリダ州パームビーチ郡警察が公表したタイガー・ウッズ選手の逮捕写真 フロリダ州パームビーチ郡警察は29日午前3時、ゴルフのタイガー・ウッズ選手(41)を酒気帯び運転の疑いで逮捕したと発表した。捜査協力を約束して釈放されたウッズ選手は、原因は飲酒ではなく、処方薬の飲み合わせだったと声明を出した。 パームビーチ郡警察は、同州ジュピターの路上で運転中のウッズ選手を停車させ、逮捕した。逮捕後の写真を公表し、訴追した。捜査協力の誓約書にウッズ選手が署名したため、釈放した。 ウッズ選手はその後、「世間の皆さんには、アルコールは関係ないと知ってもらいたい。今回の事態は、処方薬による予想外の症状が原因です。薬の組み合わせが自分にこれほど強く作用したとは、気づいていなかった」と声明で説明した。 「自分のしたことの重大性を理解しているし、自分の行動に全面的に責任を負う」とウッズ選手は述べている。 ウッズ選手は、背中の手術から回復中。24日には、手術のおかげで背中のひどい痛みがなくなり、「これほど体調がいいのは数年ぶり」とブログに書いていた。 (英語記事 Tiger Woods: Alcohol 'not involved' in arrest)

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    【マンチェスター攻撃】 前日にコンビニに? 防犯カメラ映像

    5月30日 9:00 公開 英マンチェスターのコンサート会場で22人が死亡した自爆攻撃に関連して、BBCは事件前日にコンビニで買い物をする容疑者が映っていると思われる防犯カメラ映像を入手した。コンビニの店舗は、容疑者が自爆攻撃の数時間前にいたとされるアパートのすぐ近くにある。BBCは映像を捜査当局に提供した。グレーター・マンチェスター警察は、事件に関する情報提供を求めている。対テロホットラインの電話番号は0800-789321(英国からかけた場合)。捜査の参考になる画像・動画はukpoliceimageappeal.co.ukからアップロードして当局に提供できる。

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    「ゲーム・オブ・スローンズ」俳優が友情のハカ

    2017年05月30日 9:00 公開 米ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」で「カール・ドロゴ」を演じて人気の米俳優ジェイソン・モモアさんが、ニュージーランドの格闘家で友人のマーク・ハントさんを応援するため、マオリ族のハカに参加した。ハントさんは、6月10日にニュージーランドで行われる総合格闘技(MMA)の重要な試合を控えている。

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    「私がいま辞任しても意味はない」ブリティッシュ・/エアウェイズCEO

    ュ・エアウェイズ(BA)のフライトが大量に欠航した問題を受けて、アレックス・クルーズ最高経営責任者はBBCに対して、自分がこの時点で辞任してもあまり意味はないと話した。

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    米政府、クシュナー氏を擁護 ロシアと「秘密ルート」要求報道に

    2017年05月29日 18:58 公開 ドナルド・トランプ米大統領は28日、娘婿で上級顧問のジャレッド・クシュナー氏(36)について、「良い人間だ」と擁護した。クシュナー氏が昨年12月にロシア大使に向かって、ロシア政府と秘密の連絡ルートを要求したという複数報道を受けてのもの。 28日付の米紙ニューヨーク・タイムズに対してトランプ大統領は、大統領はニューヨーク・タイムズへのコメントでは、「ジャレッドは国のために素晴らしい働きをしている。完全に信頼している。ほとんど全員から尊敬されているし、この国が何十億ドルも節約できる事業に関わっている。何より大事なこととして、彼はとても良い人間だ」と、クシュナー氏を擁護した。ただし、同紙や米紙ワシントン・ポストによるクシュナー氏に関する報道には、直接コメントしなかった。 トランプ氏は、28日にホワイトハウスで弁護団と協議したもよう。 ワシントン・ポストは26日、クシュナー氏が昨年12月初めにロシアのセルゲイ・キスリャク駐米大使に対して、ロシア政府との協議内容を傍受されないよう秘密の会話ルートが望ましく、そのために米国内のロシア公館にある通信施設を使いたいと持ちかけたと伝えた。同紙は、クシュナー氏の提案にはキスリャク大使も驚いていたと書いた。ニューヨークのトランプ・タワーでのこの会談には、後に大統領補佐官(国家安全保障問題担当)となるものの2月初めに解任されたマイケル・フリン氏も同席していたと同紙は報じている。 ニューヨーク・タイムズも同日、続いて報道した。政権発足前のやりとりのため、当時のクシュナー氏は民間人だったことになる。 フリン氏は政権発足前にキスリャク大使を複数回にわたり会談し、対ロ制裁解除などを協議したたことを、マイク・ペンス副大統領ら政権幹部に正確に報告しなかったとして解任された。米国では民間人による外交行為は違法。このフリン氏に関する米連邦捜査局(FBI)の捜査について、トランプ大統領が当時のジム・コーミーFBI長官に捜査打ち切りを要請したのかどうかが、米報道によって注目されている。 クシュナー氏については、ロシア当局がトランプ陣営に有利なように昨年の米大統領選に介入したかどうかの捜査の一環として、FBIが事情聴取を検討していると報道されている。 クシュナー氏は、トランプ氏の長女イバンカさんの夫。 大統領のコメントに先駆けて、政権幹部は米2大主要紙の報道に対して、肯定も否定もしないまま、重要なことではないとする反応を重ねた。 ジョン・ケリー国土安全保障長官は28日にABCニュースに対して、外国政府との間に非公式の連絡ルートを設けるのは「普通のこと」で、「特に問題はない」と述べた。 「どういう形であれ人と会話するのは、特にそれが我々にことさら友好的でない組織との会話は、良いことだ。そしてその会話内容が政府に還元されて、政府内で共有されるのは良いことだ」と長官は話した。 H.R.マクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)も一般論として、「複数の国との間に非公式の連絡ルートがある」と報道陣に述べた。イタリア・タオルミーナで開かれた主要7カ国首脳会議に合わせて現地で記者会見したマクマスター補佐官は、クシュナー氏に関する報道には直接言及しなかったものの、「非公式ルートがあれば目立たずに連絡がとれる。特に気にすることではない」と述べた。 中東と欧州の歴訪を終えたトランプ氏は帰国後間もなく、「ホワイトハウスから漏れるリークの多くは、#偽ニュースメディアがでっちあげた嘘だというのが僕の意見だ」とツイートした。 「偽ニュースメディアの記事で『消息筋によると』とだけ書いてあって、名前がない時は、消息筋などいなくて偽ニュース記者たちのでっちあげの可能性が高い。#偽ニュースこそが敵だ!」 (英語記事 Jared Kushner defended by Trump amid 'secret Russia line' questions)

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    トランプ氏との握手合戦は意図的と仏大統領 あれは「真実の瞬間」

    2017年05月29日 17:16 公開 エマニュエル・マクロン仏大統領は28日、ドナルド・トランプ米大統領と交わした強力な握手は「罪のない」ものではなく、決定的な正念場を意味する「真実の瞬間」だったと述べ、意図的な「握手合戦」だったと示唆した。 25日にブリュッセルで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の前に会談した両大統領は、報道陣を前に固い握手を交わした。しかしあまりに固すぎて、2人の指の関節が白くなるのがはたからも見て取れた。 数秒にわたり2人は激しく手を上下させた。お互いに強い目線で見つめ合いながら、トランプ氏が先に手を放そうとしたが、マクロン氏は放さず、トランプ氏の指が伸びた状態になっても握り続けた。 マクロン大統領は仏日曜紙ジュルナル・デュ・ディマンシュに対して、自分は「小さい譲歩をするつもりはない。たとえ象徴的なものでも。しかし同時に、ことを大げさにすつるもりもない」と相手に示そうとしたのだと述べ、狙いは相手から敬意を獲得することだと話した。 「ドナルド・トランプもトルコ大統領もロシア大統領も、物事を力関係と捉えている。それは別に構わない」と大統領は述べた。 「公の場で批判しながらの外交には賛成しない。しかし2カ国間対話では、何一つとして受け流したりしない。相手の尊敬とはそうやって獲得するものだ」 手を取ったり取らなかったり 大統領就任以来、トランプ氏と各国首脳との手の触れ方が何かと注目を集めてきた。 1月には、訪米したテリーザ・メイ英首相と手をつなぎながら歩いた。メイ首相は後に、大統領は「紳士らしくふるまっていた」のだと話した。 2月の日米首脳会談では、安倍晋三首相の手をぐいと引っ張った。握手しながら強く引っ張るのは、トランプ氏の得意技のようだ。 しかしその数日後に会談したカナダのジャスティン・トルドー首相は、大統領の肩をがしりと握り、引っ張られないようにした。 3月には、アンゲラ・メルケル独首相が握手しましょうかと促したのを無視したようにも見えた。 (英語記事 Macron: Awkward Trump handshake a 'moment of truth')

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    差別暴言からムスリム少女守った乗客、2人死亡1人重傷 米西岸

    2017年05月29日 15:13 公開 米西岸北部オレゴン州ポートランドで26日、通勤電車で乗客に差別的暴言を浴びせられているムスリム(イスラム教徒)の10代女性2人を助けようとした男性3人が、相手の乗客に刺され、2人が死亡する事件があり、3人を称える義援金が28日までに60万ドル(約6800万円)集まっている。 事件は、朝の混雑した通勤列車で16歳と17歳のムスリム女性に向かって、ジェレミー・クリスチャン容疑者(35)が、イスラム教徒への差別的暴言を怒鳴り続けることで始まった。若い女性の1人は、ヒジャブで髪を覆っていたという。容疑者と女性たちの間にタリーシン・ムルジン・ナムカイ・メシェさん(23)とリッキー・ジョン・ベストさん(53)、マイカ・デイビッド・コール・フレッチャーさん(21)が割って入ったところ、容疑者に刺された。ナムカイ・メシェさんとベストさんは死亡し、フレッチャーさんは重傷を負った。 フレッチャーさんの母親はメディアに対して、自分の息子は「頸動脈から1ミリ」のところを刺されて重傷だと話した。詩人のフレッチャーさんの友人たちは27日夜、募金サイトに病床のフレッチャーさんの写真と詩を投稿。「憎悪の目に唾を吐きかけ、自分は生き延びた」と書いている。 死亡したナムカイ・メシェさんは昨年大学を卒業し、環境コンサルタント会社で働き始めたところだった。ベストさんは2012年まで23年間、米陸軍に勤めた退役兵で、2015年からはポートランド市役所で働いていた。ベストさんには子供が4人いる。 暴言を受けた女の子の母親など複数の目撃者によると、容疑者は「ムスリムはみんな死ね」などと怒鳴り、刺された男性たちは「小さい女の子にそんなこと言うな」などと言いながら割って入ったという。 ナイフを持って列車から逃走した容疑者は、乗客たちの通報によって間もなく逮捕された。殺人や殺人未遂、規制対象の武器の所持などで訴追され、30日にも出廷の予定。連邦捜査局(FBI)は、ヘイトクライム(憎悪犯罪)で訴追するかは未定だと話している。 容疑者に立ち向かった乗客3人は、大勢に「英雄」と称えられている。暴言を浴びせられたデスティニー・マンガムさん(16)は、地元局KPTVに「私のために命をかけてくれた人たちに、感謝したい。私のことを知らないのに、私と私の友達と、私たちの外見のせいで命を落としてしまった」と話した。 27日夜には、事件現場の近くに1000人近くが集まり、犠牲になった2人を追悼し、重傷を負ったフレッチャーさんを応援した。 オンラインでも大勢が3人の勇気を称えている。オレゴン州のケイト・ブラウン州知事はフェイスブックで「2人の勇敢で思いやりあふれる命が昨夜ポートランドで失われてしまい、とてつもなく悲しい」、「オレゴンは誰でも歓迎する。このコミュニティー内を移動する間の安全は基本的な人権で、その人がどこから来て何を信じるかに関わらず、全員に保障されるものではなくてはならない」と書いた。 民主党大統領候補だったヒラリー・クリントン氏はツイッターで、「あまりに悲しい。このような人種差別の暴言を耐えるなど、あってはならない。このような差別をやめさせるため、命を失うなどあってはならない」と書いた。 米国内のヘイトクライム発生を監視する人権団体「南部貧困法律センター(SPLC)」の研究者は、クリスチャン容疑者のフェイスブックに、「人種差別など過激思想の書き込みがある」と指摘する。 またポートランドの地元紙は、右翼系の抗議行進でナチス式敬礼などをしていた「白人至上主義者として知られていた」と伝えている。 有罪歴もあるとされるが、警察は詳細を公表していない。 ドナルド・トランプ米大統領は、まだ事件に言及していない。 地元紙オレゴニアンの記者が大統領に、何かコメントはないかと尋ねたツイートは、現地時間28日夜現在で4000回以上リツイートされている。 長年CBSニュースの「顔」だったベテラン記者のダン・ラザー氏は、トランプ氏にあてた公開書簡をフェイスブックに掲載。被害に遭った人たちの名前を「あなたが口にするのを、私たちは聞きたい。もしくはツイートだけでもいい。勇敢なアメリカ人だった。その彼らの命を、情報がすべて判明すればテロリストと呼んで何の差支えもないかもしれない人間が奪ってしまった」と書いた。 ラザー氏はさらに、「この事件は、あなたが大統領選で推進し、ホワイトハウス入りした今もあなたの後についてまわる物語の文脈には、都合よくあてはまらないかもしれない。彼らは違法移民に殺されたのでも、『イスラム過激主義テロリスト』に殺されたのでもないので」と書いた上で、「このあとさらに何が起きるのか深く心配している何百万人もの人間が、彼らの死を悼んでいる。あなたがこれについて、自分の時間を割くに値することだと思ってくれますように」と結んだ。 (英語記事 Portland attack: $600,000 raised for 'heroes' killed defending Muslim teen)

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    北朝鮮、ミサイル発射 3週間で3回目

    2017年05月29日 12:40 公開 北朝鮮は29日早朝、東部の江原道元山付近から東へ短距離弾道ミサイルを発射した。米太平洋軍司令部によると、約6分間にわたり約450キロ飛行し、日本海に着弾した。日本の排他的経済水域)(EEZ)内とみられ、日本政府は「厳重に抗議した」と明らかにした。北朝鮮によるミサイル発射実験は、3週間で3回目。 日本の菅義偉官房長官は同日朝、弾道ミサイルの落下地点は、新潟県佐渡島と島根県隠岐諸島の間の日本海で、日本のEEZ内と推定されると発表した。 韓国軍合同参謀本部の報道官によると、ミサイルは高度120キロに達した。報道官は、発射されたミサイルの「具体的な数について分析中」と述べ、複数発の発射だった可能性を示唆した。 ミサイル発射の前日28日には国営朝鮮中央通信(KCNA)が、金正恩氏が対空防衛システムの試験を視察したと伝えた。 北朝鮮は、ソ連製の短距離スカッドミサイルを大量の保有する。最新型スカッドの射程距離は約1000キロ。 北朝鮮は今月、中距離と長距離のミサイルを実験し、「成功」だったと発表している。14日の実験についてKCNAは、「新型の中・長距離弾道ミサイル『火星12型』」の発射実験に成功したと発表した。「発射実験は、大型核弾頭を搭載可能な新型弾道ロケットの戦術的・技術的詳細を検証するためのものだった」と伝えている。 北朝鮮はミサイル実験を前例のないペースで進めている。消息筋は一連の発射実験から、北朝鮮が弾頭搭載可能なミサイル開発に向けて前進している様子がうかがわれると指摘。米国本土を射程圏内に収める大陸間弾道ミサイルの実験に向けて、着実に進展しているとみられている。 (英語記事 N Korea fires Scud missile into sea, its third test in three weeks)

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    英ブリティッシュ・エアウェイズ、システム障害による混乱3日目に

    2017年05月29日 12:05 公開 大規模なシステム障害による英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の混乱は発生から3日目の29日にも、短距離フライトが欠航するなど、影響が続く見通しとなっている。同航空は28日、長距離フライトはすべて運航するほか、短距離フライトも「高い割合」を運航すると方針を示した。利用者には、事前に運航状況を確認するよう呼びかけている。 BAのフライトは27日、システム障害のためロンドンのヒースロー、ガトウィック両空港からの出発便が全便欠航となった。28日にはガトウィック空港発の便は全便が出発したが、ヒースロー出発便は、短距離フライトを中心に3割以上が欠航した。 BAは28日、情報通信システムは「完全な稼働状態」に近づきつつあると発表した。 BAは声明で、「世界的な運航に深刻な影響を与えた27日の大規模なITシステム障害から、運航の再構築に向けて順調に進展を続けています。ヒースローでは、予定された長距離飛行のほとんどを運航しました。ただし27日の混乱の影響で、短距離フライトは運航を縮小しています」と説明した。 ヨガ・マット BAは、影響を受けた大勢の乗客に対して宿泊費や飲食費を補償する必要がある。その補償費用は数千万ポンドに上る可能性がある。 欠航のため目的地への移動ができなくなった乗客は、1日最大200ポンド(約3万円、2人1部屋)の宿泊代、空港~ホテル間の交通費に50ポンド、大人1人あたり1日25ポンドの飲食費の補償を請求できる。 BAは27日夜には、ヒースロー空港のターミナルで寝泊まりする乗客にヨガ用のマットを配った。 28日の空港内には、振り替え便の予約を取り直そうとする乗客で長蛇の列ができた。出発を待つ乗客のために、一部の会議室も開放された。 BAは、ヒースローで29日にも大混雑が予想されるため、運航が確実な便の予約客以外は空港に向かわないよう呼びかけた。 ガトウィック空港も、BA利用客には引き続き空港へ出発する前に運航状況を確認するよう呼びかけている。 欠航の影響を受けた乗客は、全額の払い戻しか、あるいは11月末までに別の便の予約ができるが、BAはウェブサイトの利用を推奨している。 ヒースロー空港には、乗客が預けた大量の手荷物が残されているが、BAは各自に配送して届けるため、空港に取りに戻らないよう呼びかけている。 BAはシステム障害の原因について、サイバー攻撃を示す情報はないと説明している。また、IT関連の作業を社外にアウトソースしていることと関係があるのではないかと英全国都市一般労組(GMB)が指摘していることについても、関連を否定した。 EUへのフライト遅延に伴う乗客の権利 あなたのフライトが欧州連合(EU)から出発した、もしくは欧州航空会社のフライトで、遅延あるいは欠航の原因が航空会社の管理下にあるものだった場合、EU法の下、補償請求の権利がある 短距離フライト――3時間以上の遅延には250ユーロ(約3万1000円) 中距離フライト――3時間以上の遅延には400ユーロ 長距離フライト――3~4時間の遅延には300ユーロ、4時間以上の遅延には600ユーロ 2時間以上の遅延の場合、航空会社が食事と飲み物、電話や電子メールへのアクセスを提供しなくてはならない。遅延が深夜を過ぎる場合は宿泊(空港~ホテル間の移動を含む)も提供しなくてはならない。 (英語記事 BA flight disruption at Heathrow set for third day)

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    【マンチェスター攻撃】 バックパックを……容疑者当日の防犯カメラ画像

    2017年05月29日 10:27 公開 22人が犠牲になった英マンチェスターの自爆攻撃について、警察は28日、サルマン・アベディ容疑者の姿を捉えた事件当日の防犯カメラ画像を公開した。一方で英政府は27日、攻撃後に「危機的」な最高レベルに引き上げていたテロ警戒レベルを、「深刻」に引き下げた。 バックパックを背負ったアベディ容疑者の画像が、22日夜のいつどこで撮られたものかは不明。 グレーター・マンチェスター警察は、容疑者がリビアから帰国した18日以降の行動について情報を求めている。 マンチェスター市内中心部にある自宅アパートが、最後の立ち寄り場所のひとつで、そこで爆発物に最終調整を加えてから、コンサート会場のマンチェスター・アリーナに向かった可能性があると捜査当局はみている。警察は、自爆攻撃から2時間以内に容疑者の身元を特定したという。 警察によると、これまでにテロ容疑で14カ所を捜索し、男性13人を逮捕した。28日には、マンチェスター・ゴートン地区で19歳男性を逮捕したほか、オールド・トラフォード地区で25歳男性を逮捕した。一時拘束された女性と16歳少年は不起訴で釈放された。 テリーザ・メイ英首相は27日、緊急治安閣僚会議(COBRA)の後、攻撃後に「危機的」と最高レベルに引き上げたテロ警戒レベルを「深刻」に引き下げたと発表。変更に至る24時間の間の捜査活動の結果、新たな攻撃が「切迫」しているおそれのある状態を、攻撃が「非常にあり得る」状態に変更した。これを受けて、警察と共に各地の警備にあたっていた兵士たちは29日夜から徐々に撤収する。 英国では29日にかけて3連休で、国内各地で大勢が集まる様々なイベント会場で、武装警察が警備を続けた。マンチェスターでは厳重警備のなか、事件後初の大規模イベントとなる「グレート・マンチェスター・ラン」が実施され、ハーフマラソンや10キロ走にアンディー・バーナム市長をはじめ数万人が参加した。 (英語記事 Manchester attack: CCTV shows bomber before arena blast)

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    トランプ氏の「握手外交」 マクロン氏は放さず

    2017年05月29日 9:00 公開 エマニュエル・マクロン仏大統領は28日、ドナルド・トランプ米大統領と交わした強力な握手は「罪のない」ものではなく、決定的な正念場を意味する「真実の瞬間」だったと述べ、意図的な「握手合戦」だったと示唆した。両大統領は25日にブリュッセルで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の前に会談し、固い握手を交わした。しかしあまりに固すぎて、2人の指の関節が白くなるのがはたからも見て取れた。トランプ氏の各国首脳との握手は、これまでも注目を集めてきた。

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    スマホじゃない携帯電話でも大丈夫? スマホ中毒の記者が試してみた

    発売し人気を得た従来型の携帯電話「3310」を復活させた。英国発売と共に、スマートホン中毒を自認するBBCのテクノロジー担当、ローリー・ケスラン=ジョーンズ編集委員が、使い心地を試してみた。

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    BAシステム障害 「何の説明もない」といらだつ乗客

    2017年05月29日 9:00 公開 大規模なシステム障害による英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の混乱は、発生から3日目の29日にも短距離フライトが欠航するなど、影響が続く見通しとなっている。28日の空港内には、振り替え便の予約を取り直そうとする乗客で長蛇の列ができた。出発を待つ乗客のために、一部の会議室も開放された。

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    フェイスブックのザッカーバーグCEO、退学したハーバード大卒業式で演説

    2017年05月26日 18:32 公開 米フェイスブックの創業者で最高経営責任者(CEO)のマーク・ザッカーバーグ氏(33)は25日、母校のハーバード大学に戻り、雨天のなか開かれた卒業式で演説し、名誉博士号を受け取った。 保有資産が623億ドル(約7兆円)に上る、世界で5番目に裕福なザッカーバーグ氏が、世界的なソーシャル・ネットワーク・サイト「フェイスブック」を設立した後にハーバード大学を退学したのは有名な話だ。 ザッカーバーグ氏は演説で、「新たな雇用を創出するだけでなく、新しい目的意識を創造する」よう学生たちに呼びかけた。 政治の専門家らは、ザッカーバーグ氏が公職選挙に出馬する準備をしているのではないかとみている。 25日の演説でザッカーバーグ氏は、「我々は今、不安定な時代を生きている」と語った。 同氏は、グローバル化が進むなかで、取り残されたと感じている人たちを「内に向かわせる圧力が存在している」と述べた。 「これは現代の苦難だ。自由と寛容性、国際社会の力と、独裁主義、孤立主義、愛国主義の力が対抗し合っている」 フェイスブックを創業した寮の建物を指差し、妻のプリシラ氏とそこで出会ったのは、自分の大学生活で最高の出来事だったと振り返った。プリシラ氏はこの日、聴衆として列席した。 ハーバード大学の第366回卒業式での演説に先立ち、ザッカーバーグ氏は名誉法学博士号を授与された。 ザッカーバーグ氏は24日、かつて暮らしていた寮の部屋からフェイスブック・ライブを配信した。 今夏に改修が予定されているカークランド・ハウスで同氏は、部屋に置かれた小さな木製机と椅子を指差し、「ここがまさに私が座っていたところだ」と語った。 「ここで小さなラップトップを持っていた。そしてここが、フェイスブックのプログラムを組んだ場所だ」 ザッカーバーグ氏は演説の中で、「私がこの大学を離れて10年後に何十億ドルを稼げる一方で、多くの学生が奨学金の返済はおろか起業さえできない状況なら、社会の仕組みの何かが間違っているということだ」と述べた。 「自分のアイデアを歴史的な事業に変える自由がないのなら、私たちみんなの損失になる」 ザッカーバーグ氏はさらに、「何か取り組むことさえあれば違う人生になっていたのに、と話してくれた、少年拘置所の子供たちやオピオイド中毒の人たち」に会ったと話した。 ザッカーバーグ氏は、不法移民であるために大学に入学できないのではと恐れる高校生の話をした際には、言葉に詰まったように見受けられた時もあった。   毎日19億人以上がフェイスブックを開いている。 フェイスブックは2004年のサービス開始以来、ツイッターやスナップチャット、インスタグラムなど多くの競合他社のソーシャル・メディアを刺激し続けてきた。 2007年には、ハーバード大学を退学したもう一人の人物が、名誉学位を受け取っている。 世界最大のソフトウェア会社マイクロソフトを創業したビル・ゲイツ氏は、慈善活動に集中するため経営の一線から退いて間もなく、同大学で演説した。 (英語記事 Mark Zuckerberg gets honorary Harvard degree after dropping out)

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    豪西部で謎の「SOS」 遭難者見つからず

    2017年05月26日 17:40 公開 オーストラリア西北部の原野で、遭難信号の「SOS」が石で形作られているのが上空から確認されたものの、現場近くには遭難者が発見されず、当局は情報提供を求めている。 現場は西オーストラリア州のブルーム市から約500キロ離れたスウィフト湾近く。SOS信号はヘリコプターの操縦士が最初に発見した。 付近に道がないことから飛行機で現場に向かった警察が周辺を調べたところ、野宿の形跡が見つかったという。 しかし、「人間が最近活動した形跡がない」ため、当局は情報提供を求めることにした。 警察は文書で、「助けを必要とする遭難者が当該地域にいないか確認しようとしている」と述べた。 ピーター・リーブス上級巡査部長はオーストラリア放送協会(ABC)に対し、SOSは何年も前からあった可能性があると語った。「ある時点で誰かがそこで野宿していた可能性を示すものがあるが、どのくらい前だったのかは全くはっきりしない」。 2015年には、北東部クイーンズランド州の人里離れた場所で英国人観光客が遭難したが、砂の上に書かれたSOSによって発見され救出された。 (英語記事 SOS mystery in remote Western Australia stumps police)

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    【マンチェスター攻撃】 マンチェスターとリビア、そしてシリア 過激主義の三角形

    2017年05月26日 17:29 公開 ドミニク・カシアーニBBC国内担当編集委員 時間の経過と共に、サルマン・アベディ容疑者の実像が浮かび上がってきた。しかし、マンチェスターで生まれた男の子が、いったい具体的にどうやって自爆犯になったのかは、いまだに不明だ。 イスラム教徒コミュニティーの生活相談員はBBCに対して、アベディ容疑者が過激で暴力的な思想の持ち主だと、警察の対テロホットラインに通報したことがあると明らかにした。数年前のことだという。 通報に警察がどう対応したかは分かっていない。しかし今年に入ってからも、容疑者の素行について懸念が浮上していたことが取材で分かった。 消息筋によると、容疑者は目的のために命を捧げることの価値を地元の人たちに語りっていた。さらに、自爆攻撃やリビア紛争について強硬な主張を重ねていたという。 リビアとのつながり アベディ容疑者の両親はカダフィ政権と対立し、リビアから逃れた。 近年のリビアは、他の北アフリカ諸国同様、現代イスラム主義にもとづく政治運動台頭の中心地となっている。 一連の運動は当初は、独裁政権の打倒を目的とするほか、程度の差はあれ、イスラム主義政府の樹立を推進していた。 リビア・イスラム戦闘集団(LIFG)は1990年代当時、カダフィ政権を倒して国内最強の革命集団になろうとしていた。しかしカダフィ大佐が排除に力を入れ始めたため、多くが国を脱出しようとした。 そしてこの時、イスラム主義組織につながる大勢が、英国への亡命を認められたのだ。 サルマン・アベディ容疑者の父、ラマダン・アベディ容疑者は、カダフィ政権打倒の動きを支援する大規模なネットワークに属していた。英国には1990年代初めに到着した。 LIFG幹部によると、ラマダン容疑者はLIFGに所属こそしていなかったものの、同じような政治目的を掲げる反体制派として知られていたという。 英国亡命 話はここでマンチェスター南部に移る。ここはかねてから、欧州全体においてと言えるかどうかはともかく、少なくとも英国におけるリビア政治の中心地だった。 英政府はマンチェスターを始め、バーミンガムやロンドンでもカダフィ反対派を大勢受け入れ、保護してきた。 英国、特にマンチェスターに住むリビア人の中には、後に過激派勢力アルカイダとのつながりを治安当局に疑われる人物も複数いた。 私はこの間、そうして疑われたリビア人を何人か取材してきた。彼らは一様に、自分たちの聖戦の相手はカダフィ大佐だけだと主張した。目的はカダフィ打倒なのだと。 そして結局、確かにカダフィ打倒は成功した。英国や米国の助けを得て。 「アラブの春」が拡大し、カダフィ政権が弱体化した当時、反対派はそれぞれ革命家としての自分のルーツへと戻っていった。英国育ちの息子たちを連れて母国に戻ったリビア人も、少なからずいた。 多くがリビア内戦の鍵となった武装集団、「2月17日殉教者旅団」に参加した。関係者によると、ラマダン容疑者もカダフィ大佐との最終決戦に参加するため、英国を離れたという。BBCはこれについて本人に取材しようとしていたのだが、容疑者はその直前にリビアで拘束された。 マンチェスターの戦闘員 マンチェスターからリビアの戦地に赴いた人は、他にもいた。その多くは、かなり近くに住む近所同士だった。 アベディ家からわずか2キロ近く先には、後にテロ罪で有罪となり、5年半の禁錮刑で服役中のアブダル・ラウーフ・アブダラ受刑者が住んでいた。 アブダラ受刑者はカダフィ大佐を打倒のために戦った、若きリビア系英国人の一人だ。そしてその代償として命を失いかけた。背中から撃たれ、下半身不随となったのだ。 誇りを抱いて英国に戻った。しかし後の裁判で検察は、革命への情熱ゆえに、マンチェスターからシリアのテロ集団に参加する男たちの渡航を仲介するようになったと指摘した。 アブダラ受刑者は裁判で、自分は過激派勢力のいわゆる「イスラム国」(IS)が大嫌いだと主張した。 イスラム教に改宗し、アブドラ受刑者の支援を受けていたスティーブン・ムスタファ・グレイ受刑者も同様に、ISを憎んでいると供述した。 アベディ家の周りに住む全員が、リビア系というわけではない。大物IS勧誘員のラファエル・ホスティーという男性は、この地域からシリアに人員に次々と送り込んでいた。そして、アベディ容疑者とアブダラ受刑者の家の間に住んでいた。 つまりマンチェスター南部は、リビアと結びつきがあるだけでなく、シリア系過激主義の温床にもなっていたのだ。6人がシリアの戦地に向かって死亡し、少なくともほかに4人が今でも戦場におり、さらに6人が刑務所に入れられた。 このほかにも、法的な理由から報道できない事例はたくさんある。いずれも、マンチェスターとリビアとシリアを結ぶ、イスラム聖戦主義者の三角形の存在をうかがわせるものばかりだ。 複雑な相関関係だ。いったいサルマン容疑者に何があったのか、正確なことはまだ分からないままで、答えのない疑問はたくさんある。 リビアの首都トリポリ在住で、アベディ家と親しい知人はBBCに対して、ラマダン容疑者が「ギャングや犯罪者の影響」を気にして息子をマンチェスターから連れ出したのだと話した。サルマン容疑者の友人が近くのモスサイドで死亡して以来、麻薬や犯罪にはまっていると、父親は心配していたという。 サルマン容疑者の弟、ハシェム容疑者もリビアにいた。ISとつながりがあるとして、彼もまたリビアで拘束された。 アベディ家の友人によると、サルマン容疑者は父親とトリポリに住んでいたが、5日前に突然、パスポートを持って前触れもなく家を出た。 安全保障専門家が最近、特に懸念していることの一つに、リビアがある。地中海経由で欧州に入るのはリビア発なら他より比較的簡単なだけに、英国で攻撃を仕掛けようとする過激主義者たちにとっては格好の足場になるだろうと、懸念されているのだ。 サルマン・アベディ容疑者による攻撃はかなりの確度で、この懸念を裏付けるものとなりそうだ。 (英語記事 Manchester attack: The Libya-jihad connection)

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    ネットで拡散される過激思想 メイ英首相が対策訴えへ

    際的な場の開設や、有害な投稿を、内容や投稿者を元に自動的に発見し削除する技術の開発を企業に求める。 BBCのジョン・ピエナー政治担当副編集長は、いったん停止されていた選挙運動が再び始まれば、コービン党首の外交政策に関する演説や、警官の削減や政府のテロ防止戦略をめぐる賛否など、さまざななことが議論されるだろうと指摘した。 BBCの番組「クエスチョン・タイム」に出演したアンバー・ラッド内相は、労働党が批判する警官削減に反論し、「警官がもっといたならテロ行為は起きなかったなどと言うべきではない」と述べた。「街中にいる警官の単なる人数が問題なのではない。巡回よりも、地域社会のリーダーたちとの関係構築の方が重要だ」。 コービン党首は、労働党が総選挙で勝利した場合には「内政を変え外交を変える」と訴える。コービン氏は演説で「多くの専門家らは(中略)我が国の政府が支援または参加した海外の戦争と国内のテロとの関連を指摘している」と述べる予定。 「この指摘は、我々の子供たちを攻撃する者の罪を軽くするわけではない。テロリストたちは永遠に非難され、自分たちの行為の責任を取らされる。しかし、テロの原因のきちんとした情報に基づく理解は、国民を安全を守り、テロを誘発するのではなくテロと戦う上での、有効な対応の不可欠な部分だ」 (英語記事 Theresa May: Online extremism 'must be tackled')

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    米FBI、トランプ米大統領のクシュナー上級顧問を聴取へ=米メディア

    クシュナー氏は上院情報委員会でロシアとの関係について説明すると、すでに同意している。 ゴーリック氏はBBCの取材に対し、「クシュナー氏は以前、会合について自分が知っている内容を議会と共有すると申し出ている。これ以外の調査についても、連絡を受ければ同様に対応するだろう」と述べた。 司法省は今月、ロシアをめぐる疑惑の特別検察官にロバート・ムラー元FBI長官を任命。議会も同様にロシアの介入疑惑とトランプ氏の陣営とのつながりについて調査している。 トランプ大統領が今月9日にジェイムズ・コーミーFBI長官を解任したことを受けて、特別検察官の任命を求める声が高まっていた。 今年2月に事実上解任されたマイケル・フリン前大統領補佐官(安全保障担当)とロシアのつながりについて、トランプ氏が捜査打ち切りをコーミー氏に要請したと報道され、ホワイトハウスの対応は大きく混乱した。 フリン氏は、トランプ氏が今年1月に大統領に就任する前にロシアのキスリャク大使と話した内容について、ホワイトハウス首脳らに誤解を生じさせる説明をしたことへの責任を取って辞任した。 ロシアは米大統領選への介入疑惑を繰り返し否定している。 (英語記事 Trump Russia inquiry: Kushner under FBI scrutiny - US media)

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    【マンチェスター攻撃】トランプ米大統領、捜査情報のリークを「深く懸念」

    2017年05月26日 10:49 公開 ドナルド・トランプ米大統領は25日、英マンチェスターで22日夜に起きた自爆攻撃に関する英当局の捜査情報が米メディアによって相次いでリークされたことについて、「深く懸念する」と述べた。 米人気歌手アリアナ・グランデさんのコンサート終了直後に起きた爆弾攻撃では、幼い子供を含む22人が死亡し、116人が負傷した。 ブリュッセルで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席したトランプ大統領は情報漏洩(ろうえい)について、「我々の国家安全保障に対する深刻な脅威」だとした上で、事実関係を明らかにすると約束した。 米紙ニューヨーク・タイムズが現場で回収された証拠品のものとされる写真を掲載したほか、実行犯とされるサルマン・アベディ容疑者(22)の名前が、攻撃の数時間後にリークされた。 相次ぐリークを受けて、英警察は米当局との情報交換をいったん停止したが、その後、再開されている。英国の対テロ当局が米国から再発防止の約束を得たことを受けて、再開が決まったという。 英米間の軋轢(あつれき)は、ニューヨーク・タイムズが24日に血の付いた爆弾の破片など現場で回収された証拠品の写真を掲載したことで表面化した。 情報のリークに英警察と政府関係者は激怒し、テリーザ・メイ英首相はNATO首脳会議でトランプ大統領に再発防止を求めた。 トランプ大統領は、「長い間リークが続いていた」とし、司法省が検証した上で、「適切な場合には、責任のある人物は訴追されるべき」と語った。 大統領はさらに、「米英の特別な関係以上に我々が大切に思っている関係はない」と付け加えた。 一方、捜査を続ける警察は、事件現場から約25キロ離れたマンチェスター郊外のウィガンで「不審な物品」を見つけたと明らかにした。 周辺地域は数時間にわたって立ち入り禁止となり、爆発物処理班が呼ばれた。その後、立ち入り禁止が解除されている。 制御爆発は実施されなかったが、現場での捜索は続けられている。 (英語記事 Manchester attack: Trump condemns media leaks)

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    トランプ氏、NATO加盟国首相を押しのけ

    2017年05月26日 9:00 公開 ドナルド・トランプ米大統領は25日、初めてブリュッセルで北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席し、加盟国の首脳たちを前に各国の分担金負担が不十分だと説教した。この演説の前には、モンテネグロのドゥシュコ・マルコビッチ首相を押しのけて前に立つかのようなトランプ氏の様子が撮影されていた。

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    英国各地に陸軍配備 最高レベルの警戒

    2017年05月26日 9:00 公開 英マンチェスターのコンサート会場で爆弾攻撃によって22人が死亡した事件を受けて、英政府は23日、テロ警戒レベルを最高の「危機的」に引き上げた。これに伴いマンチェスターやロンドンをはじめ、国内各地を警察だけでなく軍が警備するようになった。

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    韓国軍兵士、同性愛行為で有罪判決

    2017年05月25日 17:47 公開 韓国の軍事裁判所は24日、陸軍の大尉に対し、別の男性兵士と性行為をしたとして執行猶予付きで半年間の禁錮刑を言い渡した。 大尉の名前は明らかにされていない。判決を聞いて大尉は倒れ、病院に運ばれた。 韓国で同性愛行為は民間人の間では犯罪にはならないが、軍法は兵士や軍属の同性愛行為を禁じている。 人権擁護団体は、韓国軍が同性愛者を排除するために「魔女狩りをしている」と批判している。 韓国の軍刑事法は、同性同士の性行為や「そのほかの恥ずべき行動」を最大2年間の禁錮刑に処するとしている。 同法に違反した判断された大尉は、禁錮刑については1年間の執行猶予付きだが、不名誉除隊処分を受ける。 不当な有罪判決 韓国のNGO(非政府組織)、「軍人権センター」は先月、陸軍の張駿圭(チャン・ジュンギュ)参謀総長が陸軍内の同性愛者を見つけ出すよう指示したと主張した。張氏の指示を受けた調査の結果、40~50人の兵士が特定されたという。 韓国軍は軍人権センターの主張を否定している。 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル東アジア部のロゼアン・ライフ部長は、「だれであっても性的指向やそれによる行為、性自認だけのために訴追されるべきではない。重要なのは軍の任務であってセクシュアリティーではない」と語った。 アジア地域では今週、同性愛に関するニュースが相次いだ。インドシア北部のアチェ州では、2人男性が同性愛行為をしたとして公開むち打ち85回の刑に処せられた。一方で、台湾の憲法裁判所に相当する司法院大法官会議は24日、同性婚を認めない民法の規定は違憲だとの解釈を示し、2年以内に法改正するよう命じた。 (英語記事 South Korean soldier given suspended jail term for gay sex)

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    米海軍が南シナ海で「航行の自由」作戦 トランプ政権発足後初

    2017年05月25日 14:57 公開 米海軍は24日、南シナ海で中国が造成した人工島の付近を通過する「航行の自由」作戦を行った。米メディア各社が報じた。トランプ政権発足後初の作戦実施となる。 匿名の情報筋がメディア各社に語ったところによると、ミサイル駆逐艦「デューイ」が人口島の美済(英語名ミスチーフ)礁から12カイリの海域を航行した。 中国は南シナ海のほぼすべての海域を領海だとしており、周辺国の領有権の主張と対立している。 米国は、国際水域はどこでも通行が国際法上認められていると主張している。 米国は南シナ海の領有権をめぐる対立で中立の立場だが、対立の焦点となっている島の近くに海軍の艦船や航空機を派遣している。米国は一連の行動を「航行の自由」作戦と呼ぶ。 米国はさらに、中国政府が戦略的水域における他国の通行を制限しようとしていると批判している。 中国が南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島に人工島を造成し、軍事拠点化を進めたことで、周辺地域に緊張が生じた。 米中両国は、双方が南シナ海を「軍事化」していると批判。世界的に深刻な影響を及ぼすような対立に発展する可能性が懸念されている。 トランプ政権は北朝鮮の核開発の抑止で中国の協力を得たい考えだが、今回の作戦は両国関係の「とげ」になりそうだ。 米軍は今月18日、中国の空軍機が前日に東シナ海上空で米軍機に異常接近したと明らかにした。米軍によると、米軍機は東シナ海上空の国際空域で放射線を計測していた。 これについて中国は反応していない。中国は過去に、米軍機が中国沿岸部近くの水域を偵察飛行したと非難したことがある。 (英語記事 South China Sea: US warship sails close to disputed Mischief Reef)

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    米国で約2300万人が無保険に 共和党の制度改革案で議会予算局

    2017年05月25日 13:40 公開 米議会予算局(CBO)は24日、与党・共和党が提案する医療保険制度改革により今後10年間で約2300万人が無保険に陥るとの試算を示した。 党派性の薄いCBOは今回の試算で、2018年だけで1400万人が医療保険を失うと指摘した。 一方で、連邦政府の赤字は2017年から26年にかけて1190億ドル(約13兆2700億円)減少するという。 ドナルド・トランプ大統領が強力に推し進め、下院で今月4日に可決された医療保険制度改革法(オバマケア)の代替法案をめぐっては、CBOの試算が発表される前に共和党議員らが下院通過を急いだとして批判する声が出ている。 共和党は上院でも独自のオバマケア代替法案をまとめようとしており、CBOの試算はその動きへの挑戦状を突きつけた形。民主党は共和党の代替案を「トランプケア」と呼んでいる。 下院共和党は、米医療保険法案(AHCA)を今年3月にまとめたものの、十分な賛成票が得られそうになく撤回。同党はその後、法案を修正し今月4日の可決にこぎつけた。 CBOは、修正後のAHCAでは、無保険となる国民の数が修正前よりも100万人少なくなるとみている。一方、連邦政府の赤字は修正前の法案で予想されていた1500億ドルよりも少ない1190億ドルが予想されている。 今回公表された試算によって、AHCAが議会を通過してトランプ大統領の署名を待つまでに至るのか、大きな疑問が生じている。 上院共和党のミッチ・マコネル院内総務はロイター通信に対し、「現時点ではどうやって50(票)に到達できるのか分からない。だがそれが目標だ」と語った。 現行のオバマケアでは、国民が保険契約を購入するオンライン医療保険取引所から、保険会社が次々と撤退している。24日にも、ブルークロス・ブルーシールド社がミズーリ、カンザス両州からの撤退を発表した。同社は現行制度のために1億ドル以上の損失が出たと説明している。 共和党の法案では、民間医療保険の購入者への補助の原資となる税金のほぼすべてを撤廃する。 法案はさらに、低所得者や障害者のための公的医療保険予算も大幅に削減しようとしている。 オバマケアによって新たに医療保険を得た2000万人の多くは、メディケイド(低所得者向け公的医療保険)を活用している。 共和党議員らは、オバマケアによる保険料高騰を国民の多くが不満に思っていた、AHCAは保険料の高騰を抑えることができると主張している。 AHCA修正後の共和党案には、がんなどの疾病を持つ人々の保険料を補助するため、5年間で80億ドルの拠出が含まれる。しかし、専門家らは実際の費用を賄うにはあまりに少額過ぎると指摘している。 (英語記事 Republican health bill to leave 23m uninsured)

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    ブラジルでテメル大統領辞任求めるデモ 政府庁舎に放火

    2017年05月25日 12:09 公開 ブラジルの首都ブラジリアで24日、ミシェル・テメル大統領の辞任を求める抗議デモが行われ、暴徒化したデモ参加者が農務省の庁舎に放火するなどした。 ブラジル当局によると、推計3万5000人がデモに参加した。 デモ隊の攻撃から庁舎を守るため、政府は軍隊を出動させた。街中では多数の警察の姿が見られた。 デモ参加者らは、テメル大統領の辞任のほか、選挙の実施や経済改革策の撤回を求めている。 テメル大統領に対しては過去1週間で新たな汚職疑惑が浮上しており、辞任を求める声が高まっている。 複数の報道によると、農務省庁舎がデモ隊に襲撃されたのを受けて、いくつかの省では職員が退避した。 農務省広報官はAFP通信に対し、「彼らは省の通用口から侵入した。部屋に放火し、展示されていた歴代大臣の肖像写真を破損し、警察に立ち向かった」と語った。 地元メディアは、警察とデモ隊の衝突で1人が負傷し、数人が拘束されたと伝えた。 24日のデモは昼ごろに平和的に始まっていたが、その後、警察との衝突が起きた。 警察はデモ隊に対してゴム弾や催涙ガスを使った。現場で撮影された映像には、群衆が窓ガラスを割り、即席のバリケードに火をつける様子が映っている。 連邦最高裁判所は先週、テメル大統領が2010年以降、数百万ドルに及ぶ賄賂を受け取っていたという内容の証言記録を公表した。証言は司法取引に応じた複数の大手精肉業者からのもの。 これを受けてテメル大統領は、自らの潔白を証明すると約束し、大統領職に留まる考えを示した。 テメル大統領は今月20日に汚職をめぐる捜査の停止を求める申し立てを裁判所に行ったが、23日に撤回した。 テメル氏はジルマ・ルセフ前大統領が罷免されたことを受け、副大統領から大統領に昇格した。 (英語記事 Brazil protests: Ministerial building set on fire during clashes)

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    ジャカルタで爆発、警官3人が死亡 自爆攻撃か

    2017年05月25日 10:58 公開 インドネシア警察によると、首都ジャカルタの東部で24日、自爆攻撃とみられる爆発があり、少なくとも3人の警官が死亡し、10人が負傷した。 警察によると、現地時間の午後9時(日本時間午後11時)ごろ、ジャカルタ東部のカンプンムラユにあるバス停の近くで、5分の間隔を置いて2回の爆発が起きた。 実行犯とみられる2人も死亡した。 インドネシアでは、昨年1月にジャカルタ中心部で4人の襲撃犯が銃と爆発物で4人を殺害した事件が起きて以来、小規模の攻撃が相次いでいる。 1月の攻撃では、過激派組織のいわゆる「イスラム国」(IS)が犯行声明を出し、東南アジア地域でISが実行したとする初めての攻撃となった。その後も、ISが関与したとされる事件が複数回起きている。 しかし、多くの攻撃は計画段階で失敗、もしくは当局によって阻止されるなどした。専門家らは、インドネシア国内の武装勢力は大規模攻撃を行う能力を手に入れていないと指摘している。 (英語記事 Police officers die in Jakarta suicide bombing)

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    【マンチェスター攻撃】容疑者の父と弟リビアで拘束 英当局は関係者のネットワーク追跡

    ろうえい)される状況に強い怒りを表明している。 現場遺留品の写真が報道されたことについて、英政府筋はBBCに対して、「(漏洩は)信じられないことだ。みんな激怒している。まったく受け入れられない」と強い調子で述べた。 対テロ捜査を担当する警察報道官は、こうした情報漏洩は「捜査を妨害し、世界中の諜報・捜査関係者の信頼感を損ない、捜査に協力する被害者や目撃者の信頼を損ねる」ものだと批判した。 「大規模な対テロ捜査の真っ最中に、証拠品の可能性があるものを正式な許可なく公表したのでは、損害はさらに大きくなる」と報道官は述べた。 グレーター・マンチェスター圏のアンディー・バーナム市長は、捜査情報のリークについて駐英米国大使に問題を指摘したという。 実行犯とされるサルマン・アベディ容疑者の名前も、当初は米国側が米メディアに情報を提供した。これについてラッド内相は、米政府に対して不満をあらわにし、「二度とあってはならない」と伝えたと明らかにしていた。 BBCのフランク・ガードナー安全保障担当編集委員によると、実行犯は他人が作った装置を使った「ミュール」(訳注・ラバの意味)だとみられている。 サルマン・アベディ容疑者とは アベディ容疑者(22)は、リビア出身の両親のもと、マンチェスターで生まれた。市内のサルフォード大学の学生だった。 2009年~2011年にかけて、市内のバーネジ男子アカデミーに通い、2013年までマンチェスター・コレッジで学んだ。 国連で過激化問題に取り組み、現在はマンチェスター・メトロポリタン大学で働くハミド・エル・サイドさんは、容疑者が家族と「本当にひどい関係」にあり、両親は息子に「正しい道」を守らせようと努力したが失敗したのだと話す。 「結局は大学の成績がとても悪く、卒業できなかった。両親は何度か息子をリビアに連れて帰ろうとした。欧州式の暮らし方になかなかなじめなかったようだ」 容疑者の元同級生はBBCに対して、「冗談ばかり言っていた」ものの、「非常に短気」で、「ささいなことにも」怒り出す若者だったと話した。 匿名を希望したこの男性は、容疑者が「悪い連中と一緒にいて、とても、とてもだまされやすかった」と話した。 2011年に男子中学を卒業する前から、容疑者は「どんどん宗教にはまっていった」という。 匿名を希望するイスラム教徒コミュニティーの関係者はBBCに、容疑者の高校での知人2人が約5年前に別々に、過激思想の持ち主だと警察に通報したことがあると話した。 (英語記事 Manchester attack: Police hunt 'network' behind bomber)

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    【マンチェスター攻撃】 市民は悲しみの中で団結 「へこたれない」

    2017年05月25日 9:00 公開 人気歌手のコンサート会場を襲った自爆攻撃で多数が死傷したマンチェスターでは、多くの市民が悲しみ動揺しながらも、「怒っても仕方がない」「へこたれない」「闘い続ける」と決意を固めている。

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    トランプ米大統領、ローマ法王と初会談 過去にあつれき

    たちに求めていることか! 私たちも外国人なのだと、どれほど思い出させてくださることか!」と書いた。 BBCのジョン・ソープル北米編集長は「これほど対照的な2人がいるだろうか? フランシスコ法王はかすかな微笑みの気配だけをたたえ、トランプ大統領は満面の笑顔で。2人は法王の書斎で向かい合って座った。まるで片方の就職面接のようだった」と指摘する。 「世界指導者同士がこうして会談する際には、私たちには相違点よりも共通点の方が多い――などと言うのが普通だ。それは確かにその通りだろう。しかし、この2人を分ける相違点も本物だ」 トランプ氏は法王庁の次に、イタリアの大統領と首相を訪問し、次いでブリュッセルで北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席する。さらに26日にはイタリア・シチリアで主要7カ国(G7)サミットに出席し、外遊を終える。 ローマとバチカン周辺の警備は強化されたものの、23日夜にはローマ市内の広場でトランプ氏に抗議する集会が開かれ約100人が参加した。 (英語記事 Trump holds first face-to-face talks with Pope Francis)

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    英俳優ロジャー・ムーアさん死去 ジェイムズ・ボンド役で有名

    護した。最も弱い子供たちの生活を変えるため、みんなに出来ることがあるのだと示してくれた」と称えた。 BBCのフランク・ガードナー安全保障問題担当編集委員は、数年前からムーアさんと親しい友人になったと振り返った。 「スイスのクラン・モンタナにある別荘で、僕がスキーで通り過ぎるのを眺めていたこともあります。向こうはバルコニーでお酒を飲んでいて。素晴らしいユーモアの持ち主で、メールでジョークが飛んでこなくなるのが寂しい。ほんの数カ月前、一緒にお昼ごはんを食べたばかりです。自分が俳優としてこれほど成功するとは思わなかったと、いまさらのように驚いていました。寂しくなります」 ムーアさんが出演したボンド映画 「死ぬのは奴らだ」(1973年) 「黄金銃を持つ男」(1974年) 「私を愛したスパイ」(1977年) 「ムーンレイカー」(1979年) 「ユア・アイズ・オンリー」(1981年) 「オクトパシー」(1983年) 「美しき獲物たち」(1985年) (英語記事 Sir Roger Moore, James Bond actor, dies aged 89)

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    【マンチェスター攻撃】 英警察とMI5、次はどうする 最高のテロ警戒レベル

    2017年05月24日 17:23 公開 ドミニク・カシアーニBBC国内担当編集委員 22日夜にマンチェスターで起きたたぐいの爆弾攻撃を、英国は2005年7月のロンドン攻撃以来、経験していない。単純な理由が3つある。 爆弾攻撃にはある程度の経験と技術が必要で、他人の手助けがないとどちらも習得しにくい かなりの計画と準備が必要で、計画と準備を重ねると英情報局保安部(MI5)その他の治安機関に気づかれやすくなる 経験、技術、計画、準備をひとつにまとめあげる能力を備え、かつ計画を遂行して悲惨な結末に到達できる人物は、非常に珍しい 10年以上前からBBC内務ユニットは、情報が公になったすべてのテロ事件(実行したか未遂かを問わず)をモニターしてきた。 こうした事件の関係者が次々と法廷に出てくる様子を、私たちはずっと観察してきた。ごく単純に言えば、そうして法廷に引っ張り出されるほとんどの人間に、今回のような事件の実行は無理だ。 出廷する者の多くは「殉教」したいと主張し、爆弾を作るのがどうのと話す。 しかし、ほとんどの者は自分たちの妄想を現実にする能力をもたない。あからさまに言うなら、頭が悪すぎるか、集中力が足りないか、あるいは自分の足跡を隠す方法を知らないため、見つかってしまうのだ。 イスラム聖戦主義者のほとんどは、早い段階で爆弾攻撃を諦める。難しすぎると気づくからだ。 あるいは、爆弾を作っている最中にうっかり事故を起こして自分で自分を殺してしまうかもしれない。 必要な部品や薬品を買っているうちに地元の薬局やオンラインで不審がられ、デジタル生活の内容を英政府通信本部(GCHQ)にじっくり精査されてしまうかもしれない。 誰かに応援を頼んだはいいが、その誰かがすでにMI5の監視下にある可能性もある。 今回の攻撃のちょうど4年前にあたる2013年5月22日に、ロンドン南西部で英陸軍兵士がイスラム過激派に刃物で殺害された事件と同様、テロ攻撃を志す者たちは得てして、爆弾以外の方法を探すものだ。 今では車両や刃物の方が、武器として好まれている。 2014年にもロンドンの男性が、戦没者追悼の日に合わせて刃物を使った攻撃を計画していた。 今年3月にロンドンのウェストミンスター橋と議事堂前で多数を死傷させたハリド・マスード容疑者も、車とナイフを使った。 その一方で、確かに最近のテロ計画では刃物や車両、そして時には銃も使用されるが、今でも人ごみの攻撃には爆弾を使いたい、作りたいと考える人間もいる。 つい最近では、戦没者追悼記念日事件の犯人の弟(19)が、爆弾製造を手伝ってくれる人を探したと訴追され、有罪を認めた。昨年9月11日にロンドンの公園で開かれた米同時多発テロ追悼コンサートで、歌手エルトン・ジョンさんを標的にするつもりだったという。 つまりマンチェスター攻撃に関する大きな謎がここにある。爆弾製造には経験と技術が必要だというなら、22歳のサルマン・アベディ容疑者はいったいどうやって、爆発物を手にしたのか。 事件から一夜明けた23日早朝の時点で、可能性は3つだ。 誰かに作り方を教わった 独学で学んだ 誰かに爆発物を提供された 高度な装置 もしアベディ容疑者が誰かから作り方を教わったなら、この「誰か」とは、シリアやイラクのいわゆる「イスラム国」(IS)支配地域から帰還した人間か、あるいは父親の母国リビアなどイスラム聖戦主義が活発な地域から、英国に戻った人間の可能性がある。 IS戦闘員たちは、日曜大工用の金属ボルトなどを攻撃装置によく使う。そしてマンチェスター・アリーナの現場でも、金属ボルトの破片が目撃されている。 過激派勢力アルカイダとその分派も、こうした装置を使用してきた。IS拠点と比べてアルカイダの訓練キャンプにたどり着くのはかなり大変だが、その可能性は除外すべきでない。 いずれにしても、過激派は高度な装置を使っている。過激派の間で出回る有名な手引書に沿って作ったものは、特に性能が優れている。 作るには、工学の技術が必要だ。爆弾製造の工程を隠すのも、必ずしも簡単ではない。たとえば、2005年7月7日のロンドン連続攻撃の場合、爆弾に使った薬品のせいで犯人の髪が脱色してしまった。製造中に出る煙で、植物が枯れてしまうこともある。 なので、もしアベディ容疑者が独学で学んだとしたら、どうやって秘密を完璧に守りおおせたのか。 アベディ容疑者が本当にすべてを単独で行ったというなら、完全な単独犯の脅威を事前に察知するのがいかに大変かということになる。個人が完全に独りで動き、当局に監視されないよう計画を熟慮し、とことん慎重に動いたならば。 爆弾の作り方をオンラインで調べるのは難しくない。だからと言って、探しにいかないように。持っているだけで違法な情報だ。しかし実際には、ネット上にある爆弾製造の手引きはほとんどが役に立たない。 なので改めて繰り返すと、実行犯は事前にかなりの時間をかけて攻撃の手口を検討し計画したはずだ。となると、完全な単独犯だった可能性が小さくなっていく。 第三のシナリオは最悪のケースだ。英国内で爆弾製造の技術屋が活動していることになるからだ。 しかも、治安当局にまったく気づかれていない誰かが。 当局に気づかれることなく実行犯候補を探り当て、攻撃実施の話をもちかけられるような誰かが。 同じような攻撃を繰り返すかもしれない誰かが。 これはもちろん、非常に気がかりな可能性だ。しかし23日夜の時点で、治安当局幹部はこの可能性を除外できなかった。だからこそ、MI5が発表する公式な「テロ脅威」のレベルを、最高の「危機的」に引き上げるしかなかったのだ。 攻撃が切迫しているかもしれないという意味だ。確かなことは誰も言えない。諜報とは、影の中にうごめくかすかな兆しや疑惑を取り扱う世界なので。 ピースが欠けているジグソーパズルというよりも、印象派の絵のようなものだ。何がどうなっているのか、全体のごく一部しか見えない世界だ。 不可欠な情報 ゆえに捜査当局が探しているのは、実行犯を支援した人間だ。現時点では具体的に誰を探しているのか、分からないままかもしれない。追跡すべき対象が実際にいるのかも、分からない状態だ。 警察は実行犯の身元を把握していた。これは初動段階の大きな突破口だった。2005年の当時は、ロンドン連続攻撃の実行犯を警察が確定できるまでに何日もかかった。 時間の経過と共に、MI5本部のテムズ・ハウスと地方支局では、大掛かりな事後捜査が展開していく。GCHQと、必要に応じて外国の情報機関からの支援を受けながら、MI5の捜査員たちは詳細な犯人像を描き出すため、あらゆる情報の断片も拾い上げては精査をしていく。実行犯本人とその暮らしぶり、そして周辺人物たちを理解するために。 MI5と警察からなる北西部対テロユニットは、実行犯が所有した情報端末を徹底的に調べるはずだ。家宅捜索すべき住所の割り出しも続く。すでに2カ所の捜索は実施された。 南部ケントにある国の鑑識爆発物研究所は、爆発装置の残骸を回収して復元を試みるという、とてつもなく困難な作業に着手する。ここの研究所の科学者たちは、現代に入って回収されたすべての爆発物の残骸について、この作業を繰り返してきた。 研究所の復元作業から、場合によっては不可欠な情報が得られることもある。たとえば製造手順の出所や、技術的な構成などがそうだ。 こうした詳細は、次の手がかりにつながる。たとえば特定の場所にいる特定の集団と、実行犯との関係が割り出せるようになるかもしれない。英軍と米軍は、分析のために海外の爆弾の残骸も回収している。 全体像が浮上するまでには、何カ月もかかるかもしれない。 しかしまず最初に必要なのは、この人殺しが単独犯だったのかどうかの確定だ。単独だったのか、それともどこかにあるセル(テロ組織の小集団)の一部だったのかを、急ぎ割り出さなくてはならない。 (英語記事 Manchester attack: The next steps for police and MI5)

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    【マンチェスター攻撃】 サルマン・アベディ容疑者とは 

    疑者は1994年1月1日、マンチェスターで生まれた。両親はリビア難民として英国に定住していたことが、BBCの取材で明らかになった。 ロンドン生まれの兄と、マンチェスター生まれの弟と妹がいるとみられる。 地元の学校に通い、サッカーはマンチェスター・ユナイテッドのサポーターで、パン屋で働いていた。 最近、海外に渡航した形跡もある。 容疑者の家族は市内で何度か引っ越した様子で、ファロウフィールド地区のエルムスモア通りの住宅は、警察によって家宅捜索された。また近くのウォリー・レンジにある建物も、家宅捜索を受けた。 マンチェスターは英国内でも特に大勢のリビア系住民が暮らしている。近所の人たちによると、容疑者の家族は年に何回か、リビア国旗を掲げていたという。 BBC内務担当マーク・イーストン記者は、家宅捜索を受けた地区は、シリアやリビアとつながりのあるイスラム過激主義者数人の出身地域として以前から把握されていたと指摘する。 市内にあるサルフォード大学は、アベディ容疑者がかつて学生だったと確認し、警察の捜査に協力していると明らかにした。 マンチェスター・イスラムセンター(別名ディズベリー・モスク)のファワズ・ハファール理事は、英PA通信に、容疑者が自分たちのモスク(礼拝所)に通っていた可能性が高いと話した。 ハファール理事によると、容疑者の父親が以前はモスクの夕方の祈りの開始を告げる役で、兄弟はモスクでボランティアをしていたという。 理事は、ディズベリー・モスクはあくまでも穏健的で現代的な、リベラルな場所だと強調。さらに、自分は警察と連携する組織の一員だと話した。 グレーター・マンチェスター警察のイアン・ホプキンス本部長は、容疑者が単独犯だったのか、グループの一員だったのかを確定することが、捜査の優先事項だと話した。 事件に関連して警察は、23歳男性を逮捕した。 (英語記事 Manchester attack: Who was the suspect Salman Abedi?)

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    トランプ陣営のロシア疑惑捜査「十分根拠ある」=前CIA長官

    2017年05月24日 12:02 公開 米中央情報局(CIA)のジョン・ブレナン前長官は23日、2016年の大統領選でドナルド・トランプ米大統領の陣営がロシア情報当局と結託していたという疑惑について、捜査するだけの根拠が十分あると述べた。下院情報委員会の公聴会で証言した。 ブレナン前長官は、「トランプ陣営に関わる複数の米国人」とロシア政府関係者が接触していたことを示す機密情報の存在を承知していると、下院情報委で明らかにした。 前長官は、ロシアが昨年の大統領選に「あからさまに介入」し、「非常に強引だった」と述べた。その一方で、トランプ陣営がロシア政府と共謀していたかどうかは知らないと認めた。 今年1月に退任したブレナン氏は、「ロシア政府関係者、そしてトランプ陣営に関わる複数の米国人との間の、接触ややりとりを示す情報や機密情報に遭遇したし、その存在を承知している」、「そうした接触を私は懸念していた。(トランプ陣営関係者を)買収しようとロシア側が画策していたのは知られていたので」などと証言した。 「そうした(トランプ陣営の)人々の協力を、ロシアが得られたのかどうか、私は疑問を持つようになった」とブレナン氏は重ねた。 前長官はさらに、自分の退任時にはロシアが大統領選に与えた影響について疑問は多く残っていたため、FBIの捜査は「もちろん根拠が十分あるし、こうした問題について調べる必要がある」と強調した。 トランプ大統領はこれまでロシア疑惑捜査について「納税者が払うジェスチャーゲームだ」と嘲笑してきたが、ブレナン氏の証言はこれと反対の内容。 一方でホワイトハウスは、ブレナン氏の証言は「我々がかねてから主張してきたことの裏付けだ」、「ロシアとトランプ陣営が結託していた証拠は、いまだにない」と声明を発表した。 昨年の大統領選でロシアがトランプ氏に有利になるよう介入し、さらにトランプ陣営がロシアに協力したかについては、下院情報委のほかに上院情報委と連邦捜査局(FBI)が捜査を進めている。 下院情報委でブレナン氏はさらに、昨年8月にCIA長官として、ロシア連邦保安庁(FSB)のアレクサンドル・ボルトニコフ長官と電話で話をした際、選挙介入を控えるよう警告したと証言。ボルトニコフ長官には、大統領選に介入しようとすれば、米ロ関係改善は当面不可能になると伝えたという。 ブレナン氏によると、ボルトニコフ長官は介入の事実を2度にわたり否定し、ウラジーミル・プーチン大統領にも話の内容を伝えると約束した。 ブレナン氏は今年1月、CIA長官としてFBIや国家情報局と共に、ロシア政府が選挙結果を左右しようとしたという報告書を発表している。トランプ氏はその数日後に、ロシアが自分について問題情報を得ているという情報を情報当局がマスコミに流した、まるでナチス・ドイツのような手口だ――と非難し、情報機関との関係を悪化させた。 ブレナン氏は当時、トランプ氏の言い分に「とんでもない話だ」と反発していた。 ロシア疑惑については22日付の米紙ワシントン・ポストが、ジェイムズ・コーミー前FBI長官が捜査していると議会証言した後、トランプ氏が複数の情報機関トップに「結託はない」と公言するよう求めていたと報道。これについて上院軍事委員会で質問されたダン・コーツ国家情報長官は、報道内容についてコメントを拒否した。 ワシントン・ポスト紙は、コーツ長官と、国家安全保障局(NSA)のマイク・ロジャーズ長官が、大統領の要請を断ったと伝えている。 一方で、上院情報委員会は、ロシア大使との接触をめぐり副大統領など政権幹部に虚偽報告をしていたため解任されたマイク・フリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)に対して、所有する事業について資料提出を求めていく方針を明らかにした。 23日にはさらに、下院金融委員会の民主党議員たちがスティーブン・ムニューチン財務長官に対して、「トランプ大統領のロシアとの商取引について事実関係に光を照らすような(略)あらゆる財務記録」の公表を求める書簡を送った。金融委員会の便せんに書かれたこの書簡が送付されるには、委員会の共和党幹部たちの承認が必要だった。 (英語記事 Ex-CIA chief Brennan says Trump-Russia inquiry 'well-founded')

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    英政府、テロ警戒水準を最高に 攻撃「切迫」のおそれと

    ガスのボンベを積んだ車両でスコットランド・グラスゴー空港の建物に突入し、後にやけどのため死亡した。 BBCの内務省担当、ドミニク・カシアーニ記者は、英国の治安当局が次の攻撃について「切迫している」と言明するのは極めて異例だと指摘する。これまでも政府当局は、英国が直面する危機は深刻だと市民に対して強調してきたが、大規模な攻撃計画を追跡している最中でも、攻撃が切迫しているという表現は避けてきた。 「しかし今回は、切迫しているかもしれないと言うしかないと感じているようだ」と記者は話す。 マンチェスター・アリーナでは22日夜、米人気歌手アリアナ・グランデさんのコンサートが終わった直後に、会場の入り口ロビーで容疑者が自爆した。英国内で起きた攻撃としては、52人が死亡した2005年7月7日のロンドン爆弾攻撃以来の死傷者数となった。 過激派勢力のいわゆる「イスラム国」(IS)が会話アプリ上のIS系チャンネルを通じて、犯行声明を出したが、容疑者との関係は確認されていない。 死亡した22人のうち、サフィー・ローズ・ルーソスさん(8)、ジョージーナ・キャランダーさん(18との情報)、ジョン・アトキンソンさん(28)の名前が公表されている。 負傷した59人はマンチェスター市内8カ所の医療施設で手当てを受けている。負傷者のうち、16歳未満の子供は12人。 コンサートに行ったものの事件後に連絡がとれなくなっている10代の若者が、まだ複数いるという。 マンチェスター市内では中心部のアルバート広場で開かれた追悼集会に、数万人が集まった。アンディー・バーナム市長と、グレーター・マンチェスター警察のイアン・ホプキンス本部長のほか、アンバー・ラッド内相、野党・労働党のジェレミー・コービン党首、ジョン・バーコウ下院議長などが出席した。 集会では詩人トニー・ウォルシュ氏が「ここはそういう場所だ」とマンチェスターの功績と住民の結束力を称える詩を朗読し、大きな歓声を浴びた。 ほかにも英国内各地で追悼集会が開かれた。中部バーミンガムでは、大きな刃物と野球バットで武装した様子の男性が近くで拘束されたため、集会は中止された。 (英語記事 Manchester attack: UK terror threat level raised to critical)

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    【マンチェスター攻撃】「銃声にしては大きすぎた」 会場にいた女性たち

    2017年05月24日 9:00 公開 英マンチェスターのコンサート会場を襲った22日夜の自爆攻撃では、米人気歌手アリアナ・グランデさんを観に集まった子供や10代女性のファンが多数犠牲になった。会場にいた若い女性たちに、現場の様子を尋ねた。

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    【マンチェスター攻撃】 メイ首相「おぞましく卑劣」と非難

    2017年05月24日 9:00 公開 英マンチェスターのコンサート会場で爆弾攻撃によって22人が死亡した事件を受けて、テリーザ・メイ英首相は23日午前、ロンドンの首相官邸前で声明を読み上げ、罪のない無防備な子供や若者をことさらに狙った、「おぞましく卑劣」な「テロ攻撃」だと断定した。この時点ではまだ容疑者の名前は公表されていなかったが、後にマンチェスター出身のサルマン・アベディ容疑者(22)だと捜査当局が明らかにした。

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    トランプ米大統領、パレスチナ自治政府議長と会談 

    2017年05月23日 19:17 公開 就任後初の外遊で中東歴訪中のドナルド・トランプ米大統領は23日、イスラエルとパレスチナの和平実現のため「できることは何でもする」と表明した。2日間の中東訪問最終日にヨルダン川西岸地区のベツレヘムを訪れた大統領は、パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長と会談して発言した。 アッバス議長との会談でトランプ氏は、議長がテロと戦う姿勢を示しているのはありがたいと述べた。 イスラエルとパレスチナは3年以上、直接協議をしていない。実業家として取引をまとめるのが得意だと自認してきたトランプ氏は、こうした状況について「一番難しい取引のひとつだ」と認めていた。 トランプ氏はこれに先立ち、イスラエルを訪れてネタニヤフ首相と会談し、両国の結びつきを強調した。 ヨルダン川西岸やガザ地区では、多くのパレスチナ人がトランプ氏の訪問に抗議した。 「崇高な使命」 トランプ氏はアッバス議長との共同記者会見で、「希望の精神」でベツレヘムを訪れたと述べ、「イスラエルとパレスチナの人たちの間で、ぜひとも和平合意を実現したい。その目標実現に向けて、自分にできることは何でもする」と強調。「持続的平和のため、両首脳と協力し合うのを楽しみにしている」と表明した。 トランプ氏は、アッバス議長が和平実現向けて誠意をもって取り組む用意があると約束してくれたと述べた。 これに対してアッバス氏は、トランプ氏の「崇高で実現可能な使命」を歓迎し、和平実現のための旅を共にする用意があると話した。 記者会見でトランプ氏は、中東の話題に先駆けて、英マンチェスターでの爆弾攻撃に言及。「美しく、罪のない多くの若者が、生きて自分の生活を楽しんでいたのに、あまりに大勢が、凶悪な人生の負け犬たちに殺されてしまった」と非難した。 トランプ氏のパレスチナ訪問を前に22日には、ヨルダン川西岸各地のイスラエル軍検問所で、若者数百人が抗議行動に出た。 米大統領の訪問だけでなく、イスラエルの刑務所内の待遇に抗議する若者たちは、イスラエル軍の部隊に投石。イスラエル兵たちは催涙ガスやゴム弾で応戦した。エルサレム近くのカランディア検問所では少なくとも1人が負傷した。 ガザ地区では、パレスチナ人たちがトランプ氏の写真を踏みつけた。ロイター通信によると、トランプ氏の人形を燃やす集団もあったという。 イスラエルの刑務所の待遇に抗議するため、パレスチナの囚人組織は23日を「怒りの日」にすると表明。何百人ものパレスチナ人が4月17日以降、刑務所でハンガーストライキに入っている。 活動家たちは訪問するトランプ氏に抗議の横断幕を掲げ、ハンストについて知らせようとしている。 本国ではロシア疑惑をめぐり野党・民主党などから強く非難されている大統領は22日、イスラエルのネタニヤフ首相と共に報道陣の前に立った際、ロシア外相との会談で機密情報を明らかにした時には「『イスラエル』とは特に言っていない」 と発言した。 ロシアに話した機密がイスラエルに提供されたものではないかという報道はこれまでもあったが、トランプ氏自身がラブロフ外相に「イスラエルからの情報」だと伝えたとは言われていなかった。 欧州訪問の日程 トランプ大統領はイスラエル訪問後、ローマでカトリック教会のフランシスコ法王と面会する予定。その後、ブリュッセルで北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に参加するほか、イタリア・シチリアで26、27日に開かれる主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)に参加する。 (英語記事 Trump meets Palestinian leader Abbas in West Bank)

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    韓国の朴前大統領の公判始まる 

    2017年05月23日 16:34 公開 韓国の財閥サムスンを含む大手企業からの収賄などの罪で起訴された朴槿恵(パク・クネ)前大統領の初公判が23日、ソウル中央地裁で開かれた。 3月の逮捕以来初めて公の場に姿を表した朴被告は、地裁建物前で手錠をかけられた状態で車を降りた。 収賄のほか、国家権力の乱用、国家機密の漏洩の罪で起訴されている朴被告は起訴内容を否認している。 前大統領の弁護団は、「自分で使うことのできない寄付金を、大統領が企業に強要するなど、理屈に合わない」と主張した。 朴被告は親しい友人の崔順実(チェ・スンシル)被告と共謀し、政治的利益を提供する代わりにサムスンを含む韓国の最大手企業から資金をゆすり取っていた疑いがかけられている。 朴被告の罪状は計18件。韓国メディアによると、訴状は12万ページにも上る。 朴被告は、今年3月に憲法裁判所が弾劾訴追を妥当と判断したことを受けて失職した。 朴被告の初公判には崔被告も出廷した。 韓国で最も重い刑は終身刑。 朴被告は、収賄や権力乱用、強要、政府機密情報の漏洩など合計18の罪で起訴されている。 現地メディアによると、罪状についての資料は約12万ページに及ぶという。 崔被告は朴被告とのつながりを利用して、大手企業に自らが運営する財団に献金するよう圧力をかけたとされる。 検察は朴被告が崔被告と共謀し、2人で数千万ドル規模の資金を得たと主張している。 朴被告は、崔被告に大統領としての職務に関与させ、政府の機密情報を漏らした疑いがかけられている。また、政府批判を理由にメディア関係者のブラックリストを作成し、公的支援を与えないようにしていたとされる。 憲法裁判所の李貞美(イ・ジョンミ)裁判官は、大統領罷免の判断を3月に下した際に、朴氏の行動によって「民主主義と法の支配(中略)の精神が大きく損なわれた」と述べていた。 汚職疑惑で裁判にかけられた大統領は朴被告で3人目だが、民主的に選ばれた大統領としては初めて。 1990年代の過去2回の汚職裁判では、軍事独裁政権の指導者が有罪判決によって禁錮刑を受けた。 朴被告の初公判は過去の汚職裁判が行われたのと同じ法廷で開かれた。 今回の汚職疑惑をめぐっては数十人が捜査対象となり、複数が逮捕されたが、全員が無罪を主張している。 崔被告も無罪を主張しているものの、裁判は昨年12月から続いている。大学入学で不正に優遇されたといわれる崔被告の娘、チョン・ユラ容疑者は今年1月にデンマークで逮捕された。 サムスン・グループの実質的なトップ、サムスン電子副会長の李在鎔(イ・ジェヨン)被告と同社幹部4人に対しては、賛否のあった合併案件で政治的な後ろ盾を得る見返りに多額の賄賂を朴被告と崔被告に送った疑いがかけられている。 合併会社の株を所有していた国民年金公団(NPS)を所管する保健福祉相だった文亨杓(ムン・ヒョンピョ)被告と、NPSの運用本部長だった洪完善(ホン・ワンソン)被告の公判も進められている。 先週には、2人の美容外科医が朴被告への施術に関する偽証で有罪判決を受けた。2人のうち1人は、外見に気を遣う朴被告に人間の胎盤から抽出した成分を注射していた。 朴被告の罷免に伴い今月9日に実施された選挙の結果、2012年の大統領選で朴被告のライバル候補だった文在寅(ムン・ジェイン)氏が大統領に就任した。 (英語記事 Park Geun-hye: S Korea trial of impeached president begins)

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    約1500円で買ったアクセサリー、実は26カラットのダイヤモンド

    2017年05月23日 14:51 公開 ロンドン西部で30年前、女性が不用品セールで10ポンド(現在の為替レートで約1450円)で購入した装飾品が、本物の26カラットのダイヤモンドだと分かり、関係者を驚かせている。 ダイヤモンドは今年7月に競売大手サザビーズによって競売にかけられる予定で、35万ポンド(約5000万円)の値が付くとみられている。 匿名を希望している所有者は、1980年代にロンドン西部アイズルワースにあるウェスト・ミドルセックス病院で購入した際には、「並外れて大きい」石は模造品だと思ったという。 女性はこのダイヤモンドを約30年にわたり、日常的に使っていた。19世紀にクッション型にカットされた、26カラットのダイヤモンドだなどとは、まったく気づいていなかった。 サザビーズ(ロンドン)の宝飾品部門を統括するジェシカ・ウィンダム氏は、「所有者は買い物に出かける時など、普段使いしていた。素敵な指輪なので」と語った。「模造品だと思って買ったもので、本来の価値がどれほどか誰も知らなかった。今までみんな、楽しんで身に着けていた」のです。 「不用品セールには長年通っていたそうですが、アンティークを収集したことはなかったし、ダイヤモンドを買い集めたこともなかった。たまたま見つけた、素晴らしい掘り出し物です」 カットの違い ウィンダム氏によると、所有者は石が載った台が「不潔」で、ダイヤモンドらしい輝きがなかったことから本物の宝石だとは思わなかったという。 さらに、ダイヤモンドのカットの仕方が最近のものよりも「少しだけ鈍くて深かった」ことも、本物の宝石ではないと勘違いする原因になったかもしれないとウィンダム氏は言う。 「アンティークなクッション型にする旧式のカットでは、現代のカット方法ほど光が強く反射しないのです。当時の職人は、最大限に輝かせるよりも、大きさをできるだけ維持しようと、結晶の自然な形を生かしてカットしたものです」 ウィンダム氏によると、所有者は購入から30年ほどたって、もしかしたら本物かもしれないが価値が全く分からないと、サザビーズに持ち込んだという。その後、サザビーズは米国宝石学会に鑑定を依頼した。 「こんなに大きいダイヤモンドが自分の物だなんて、ほとんどの人はそもそも夢にも思いません」 (英語記事 'Car boot-sale' diamond set to fetch £350,000 at auction)

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    イランは決して核兵器を手に入れない=トランプ米大統領 イスラエル訪問で

    も難しいディール(取引)だと聞いている」と語ったが、「最終的には達成できる気がする」と付け加えた。 BBCのジェレミー・ボウエン中東担当編集長は、世界一の交渉まとめ役だと自認するトランプ氏が長年続くイスラエルとパレスチナの和平合意が世界で最も大きな取引になると考えていると指摘する。 ボウエン編集長は、昨年の米大統領選でトランプ氏は、イスラエルによる占領地への入植拡大の支持や、パレスチナの独立運動への厳格な姿勢など、ネタニヤフ首相率いる右派政権の考えと一致するように思える政策を訴えていたと語った。しかし大統領に就任した後は、より微妙な態度を取るようになり、イスラエルの右派からはトランプ氏が自分たちからより多くの譲歩を要求するようになるのではとの懸念が出ていたという。 イスラエルとパレスチナは直接交渉を3年以上行っていない。 トランプ大統領は23日にパレスチナ自治区ベツレヘムで自治政府のマフムード・アッバス議長と会談する予定となっている。 トランプ大統領のエルサレム日程 トランプ大統領はネタニヤフ首相との会談の前に、イエス・キリストが埋葬後に復活した場所だとキリスト教徒が信じる聖墳墓教会を訪れた。 さらにその後に、ユダヤ教徒にとって最も神聖な場所の一つの「嘆きの壁」を訪問した。嘆きの壁は、ユダヤ教の「第2神殿」時代末期の西暦70年に、ローマ軍が破壊した神殿の外壁の一部。 大統領は、聖地に敬意を示すためユダヤ人男性が頭にかぶる小さな帽子をかぶり、壁の石の隙間に紙を入れる様子が目撃された。訪問者が神への祈りを書いた紙を壁に残すことが習慣となっている。 欧州訪問の日程 トランプ大統領はイスラエル訪問後、ローマでカトリック教会のフランシスコ法王と面会する予定。その後、ブリュッセルで北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に参加するほか、イタリア・シチリアで26、27日に開かれる主要7カ国(G7)首脳会議(サミット)に参加する。 (英語記事 Trump tells Israel Iran will never have nuclear weapons)

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    英マンチェスター爆発、死者22人に 自爆攻撃と警察

    たのか」の解明を試みていると話した。 英交通警察などによると、爆発はアリーナ建物内のロビーで起きた。BBCのティム・アシュバーン記者が、負傷者の手当てをしたボランティア救急隊員に話しを聞いたところ、負傷者は「金属片によるもののような」けがをしていたという。 爆発はグランデさんのコンサートが終わった時に起きた。グランデさんにけがはなかったようだが、本人は「打ちのめされた。心の底から、本当に、本当に残念。言葉がありません」とツイートした。グランデさんは舞台やテレビ出身の米ポップ歌手で女優。主に10代の若者に人気で、現在は欧州ツアー中。バーミンガム、ダブリンと演奏を重ね、マンチェスターの次は24日と25日にロンドンのO2アリーナに出演する予定。 マンチェスター・アリーナはマンチェスター・ビクトリア駅に近い。爆発を受けて駅は閉鎖され、列車の運行は休止された。 ロンドンの首相官邸は弔意の半旗を掲げ、24日午前に緊急治安閣僚会議(COBRA)を開いた。 メイ首相は、6月8日の総選挙に向けた選挙活動を中止し、「犠牲者と影響を受けた人たちの家族のことを思っている」と述べ、事実関係の全容を把握するため関係各省と共に取り組んでいると話した。アンバー・ラッド内相は、「力のない子供たちをわざと狙った、野蛮な攻撃だ」と非難した。 野党・労働党のジェレミー・コービン党首は、「マンチェスターでひどい事件が起きた。影響を受けたすべての人と、素晴らしい救急機関に思いを寄せている」とツイートした。 グレーター・マンチェスター圏のアンディー・バーナム市長は、「愛する人を失った家族の方たちに心から同情する。勇敢な救急機関は尊敬する。この素晴らしい街にとってひどい夜だ」と述べた。市長はその上で、マンチェスターは「これを乗り越える。我々はそういう風にできている。我々はそうするようにできている。連中には勝たせない」と強調した。 中東歴訪中のドナルド・トランプ米大統領は、「美しく罪のない多くの若者が、生きて自分の生活を楽しんでいたのに、あまりに大勢が、凶悪な人生の負け犬たちに殺されてしまった」と非難した。 10メートル近く飛ばされた コンサートを観ていた妻と娘を迎えに行ったアンディー・ホーリーさんはBBCに対して、「待っていたら爆発があり、入り口の近くから別の入り口のところまで、10メートル近く吹き飛ばされた」と話した。 「立ち上がると、あちこちで30人くらいが床に倒れていた。死んでいるように見えた人もいた」 「なので真先に場内に走って、妻と娘を探した。見つからなかったので外に出ると、警察や消防や救急車が来ていて、倒れている人の中に家族がいないか探して回った。結局は2人を見つけて、2人とも無事だった」 「確実に爆発で、かなりの勢いだった。アリーナ入り口のチケット売り場の近くだった」 15歳と17歳の娘を迎えに、夫と会場を訪れたというエマ・ジョンソンさんは、「間違いなく爆弾でした。間違いなく場内のロビーと通路でした」とBBCラジオに話した。 「階段の一番上に立っていたら、ガラスが爆発した。関連商品を売っている場所の近くだった。建物全体が揺れた。まず爆発があって、それから火が一瞬にして噴き出した。あちこちに人が倒れていた」 ミドルスバラから会場に来ていたロバート・テンプキンさん(22)は、「みんな叫びながら走っていた。大勢のコートや携帯電話が床に散らばっていた。みんな色々なものを落してもかまわず走っていた」と話した。 「血を見たと叫んでいる人もいたし、風船が爆発したんだとか、スピーカーが壊れたんだとか言っている人もいた」 現場にいたというジョシュ・エリオットさんはBBCラジオの取材に「バンッて大きい音がして、みんな固まって、悲鳴をあげて。みんなその場で床に伏せた。とんでもない混乱状態で、ひどかった」と話した。 「みんな泣き叫んで(中略)あちこちにパトカーが来ていた」 「何がどうなっているか分からなかったので、ともかくすぐに外に出たかった」 シャーロット・キャンベルさんの娘オリビアさんは、コンサート以来、行方が分かっていない。 「まだたったの15歳で、ひとりでどこかにいるんです。一緒にいた友達は見つかったので」とキャンベルさんはBBCに話し、「娘を見かけたら連絡してください。あなたの電話を娘に渡して、うちに電話するように言って。帰ってきれくれればそれでいいので」と訴えた。 事件発生の情報が出回りはじめて間もなく、市内の大勢の人が「#RoomForManchester (マンチェスターに部屋)」というハッシュタグを使い、帰宅できなくなった人に部屋を提供する情報をソーシャル・メディアで共有しはじめた。 ツイッターでは、大勢が「#MissingInManchester(マンチェスターで行方不明)」というハッシュタグで、家族や友人の行方を探す投稿が大量に書き込まれている。フェイスブックでは、利用者が家族や友人に自分の安否を連絡できる機能の提供を開始した。 警察は24日午前1時過ぎに会場近くで制御爆発を行った。当初は不審物と思われていたが、警察は不審物ではなかったと明らかにした。 マンチェスター・アリーナは正式名称「MENアリーナ」で、コンサート収容人数1万8000人。 (英語記事 Manchester Arena blast: 19 dead and about 50 hurt)

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    日本人がベトナムでピザ店ヒットさせ チーズ作りから

    なかった現地で、自家製モッツァレラ・チーズを作るために水牛を買うまでしてこだわった。ホーチミンから、BBCのホアン・グエン記者がリポートする。

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    野生アシカが女児をくわえ水に 埠頭は注意喚起

    2017年05月23日 9:00 公開 カナダ西部ブリティッシュコロンビア州の埠頭で、野生のアシカが幼い女の子をくわえて水に引きずり込む様子をとらえた動画が20日にインターネットに投稿され、大きな話題となっている。女の子にけがはなかったが、埠頭の管理当局はアシカに餌をやらないよう注意書きを掲示していただけに、野生動物との接し方についてあらためて注意を呼びかけている。

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    フォードCEO交代へ=報道 業績不振で批判高まるなか

    2017年05月22日 17:20 公開 米自動車大手フォード・モーターのマーク・フィールズ最高経営責任者(CEO)が退任し同社経営陣が刷新されると、米メディア各社が21日、伝えた。フィールズ氏に対しては、販売不振や利益の減少に加えて、2014年のCEO就任以来、同社株価が4割近く下落したことへの批判が高まっていた。 フォード経営陣の刷新は、米紙ニューヨーク・タイムズが最初に報じた。フィールズ氏の後任には、自動運転車を手掛ける同社子会社のフォード・スマート・モビリティを率いるジェームズ・ハケット氏が取り沙汰されている。 フォードの広報担当者は報道についてコメントしないと述べた。 フォードは先週、世界の従業員の約1割を削減する計画を発表した。 昨年末時点でのフォードの世界従業員数は20万人以上。このうち、北米で10万1000人、アジアで2万3000人雇用している。 同社の先月の販売は米国で前年同月比7%減少したほか、欧州で同11%減少した。リコール(回収・無償修理)関連の費用も業績を下押しした。 フォードは近年、自動運転車やライドシェア(相乗り)サービスに積極的に投資している。 (英語記事 Ford to replace chief executive Mark Fields, reports say)

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    「良く寝る人は美しい」は本当だった=カロリンスカ研究所

    2017年05月22日 16:02 公開 ミシェル・ロバーツ・ヘルス担当編集長、BBCニュースオンライン 人が良く寝ると美しくなるのは本当だと、スウェーデンのカロリンスカ研究所でこのほど実施された研究で示された。睡眠不足の人は他人の目にも魅力が減じるという。 研究者たちによる睡眠の実験では、睡眠不足が数夜続くだけで人は「はるかに」醜くなると明らかになった。 さらに研究では、「パンダ」のような目のくまと膨れ上がったまぶたを見ると、周りの人は交流意欲が失せることすらあると述べている。 人は疲れた顔をしたとき、より不健康で近づきにくいと他人から評価された。 実験 研究者たちは大学生の男女合わせて25人に睡眠実験の実験台になるよう依頼。 参加者たちは参加費用をもらい、器具を自宅に持ち帰った。器具は参加者の夜間の身体の動きを測るもので、ごまかしていないか、寝てはいけない時に寝ていなかったかを確認する。 参加者は2晩連続で十分な睡眠を取るよう求められた。 また1週間後に2晩連続で4時間しか睡眠を取らないように制限した。 研究者たちは、十分な睡眠と睡眠不足の回それぞれの後に参加者の化粧をしていない写真を撮った。 次に、スウェーデンの首都ストックホルムに住む男女合わせて122人に写真を見せ、魅力、健康状態、眠気、信頼性の面での評価をお願いした。同時に、「写真の中の人物とどれくらい交流したいか」と質問した。 評価した人たちは写真の人物が疲れているかを巧みに読み取り、写真の人物が眠そうな場合は、人物の「魅力」の評価点が下がった。 また英国王立協会のオンライン科学誌「ロイヤル・ソサイエティ・オープン・サイエンス・ジャーナル」によると、評価者たちは疲れた参加者たちとは交流したい気持ちが減ったと話し、疲れた参加者たちをより不健康であるとも判断した。 カロリンスカ研究所の研究者たちは、これは進化の観点から見ると理にかなった行為だという。 「不健康そうな顔を見ると、それが睡眠不足、あるいは他の原因であるにせよ、他人の中で病気を忌避する反応が起こる可能性がある」 言い換えれば、人は病気の可能性がある人とは一緒にいたくない一方で、精力的で健康そうな人は非常に魅力的に映ることになる。 主任研究員のティナ・サンデリン博士は、「皆さんを心配させたくないですし、今回の発見を心配しすぎて寝れなくなって欲しくないのですが」と伝えた。 サンデリン博士はさらに、「ほとんどの人はときどき少し睡眠が不足しても、問題ありません」と指摘した。 リバプール大学の心理学の専門家で英国心理学協会会員のゲイル・ブルアー博士は、「魅力的かどうかの判断はしばしば無意識のものですが、みんなやっています。人は他人が疲れて見える、あるいは不健康に見えるなどの小さな手がかりにも気づくことができるのです」と話した。「自分たちのパートナーには魅力的で元気でいて欲しい」。 ブルアー博士は、「今回の研究が睡眠がどれほど重要かを再認識させてくれる」と語った。 (英語記事 Beauty sleep is a real thing, research shows)

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    世界最長? 猫のオマール 、ネットで有名に

    ビ番組に登場している。 「オマールは、これだけ注目されるのにまだ慣れていないんです」とハーストさんはBBCに語った。「今朝はちょっと大暴れしたところです」。 オマールは通常朝5時に起き、朝食にドライフードを2カップほど食べ、家の中をブラブラして、裏庭で遊び、トランポリンの上で昼寝し、夕食にカンガルーの生肉を食べる。 「人間の食品と同基準で作られたカンガルーの肉を、スーパーで買っています」とハーストさんは話した。「オマールが実際に食べたがる肉はこれしか見つけられませんでした」。 巨大になりすぎたオマールは魅力的な個性でいっぱいだが、家の中は毛でいっぱいになってしまう。 オマールは体重が14キロのため、頻繁に抱っこするには重すぎる。そのためハーストさんは、オマールを獣医に連れていく時、犬用のケージを使わなくてはいけない。 「ベッドで場所を取りすぎるので、夜は寝室から締め出しています」とハーストさん。 オマールはまた、ドアや台所の戸棚、シャワードア、洋服ダンスなどを開ける才能を発揮している。 「友達はみんな、家に来てうちの猫を見たがります」とハーストさんは話した。「みんな、『フォトショップで加工してるんだよね』とか『あり得ない』と言って、その後に実物を見るんです」。 記録挑戦への証拠をギネス・ワールド・レコーズが受け取ってから、回答までに最長で12週間かかる可能性がある。 ロンドンのギネスの担当者は「オマールとその家族から」応募を受け取ったことを確認したが、ハーストさんは、名声の権利を主張するのは自身にとって「重要じゃない」と述べた。 オマールはもともとののんびりした生活に戻りたいだろうと、ハーストさんは考えている。 「オマールは、トランポリンで昼寝して、カンガルーの肉をまた食べて、夜私たちの安眠を妨害する生活に戻るのを、ただ楽しみにしているんです」 「普通の飼い猫に戻れてうれしい、と思うと思います」 グレッグ・ダンロップ記者 (英語記事 Omar, perhaps world's longest cat, finds internet fame)