検索ワード:BBC/734件ヒットしました

  • Thumbnail

    記事

    豪メルボルンで小型機墜落、5人死亡 ショッピングセンターに突っ込む

    2017年02月21日 15:01 公開 オーストラリアのメルボルンで21日午前9時(日本時間午前11時)ごろ、小型機が開店前のショッピングセンターに墜落し、5人が死亡した。 ビクトリア州警察のスティーブン・リーン副本部長は、墜落したチャーター機が、近くの小規模なエッセンドン空港を離陸後間もなく「深刻なエンジン故障」を起こしたと述べた。事故機はビーチクラフト社の双発機「キングエア200」。 リーン副本部長は、「現時点で我々が得られた情報では、飛行機に乗っていた人以外に死亡した人はいない」と語った。 事故当時、ショッピングセンターは開店していなかった。 リーン副本部長はさらに、「立ち上がった火炎を考えると、店舗の裏や駐車場に誰もおらず、負傷者さえいなかったのは、信じられないほど幸運だった」と話した。 地元メディアによると、タスマニアのキング島に向かっていた事故機には複数の米国人が乗っていた。 オーストラリアのマルコム・ターンブル首相は、「深い悲しみ」を表明し、犠牲者の家族にお悔やみを申し上げると述べた。 ビクトリア州のダニエル・アンドリュース首相は、「きょうは絶望的に悲しい日だ」と語った。「我が州で過去30年間に起きた航空事故で最悪となった今回、多くの人が命を失った」。 墜落した場所に店舗がある「スポットライト」によると、事故機は店の裏の倉庫に墜落したが、店員は全員無事だったという。 オーストラリア交通安全局(ATSB)は、事故原因の調査開始を表明した。 事故を受けて、メルボルン中心部から北西に約13キロの距離にあるエッセンドン空港は閉鎖されたが、地域の主要空港であるメルボルンとアバロンの両空港の業務は通常通りだという。 (英語記事 Melbourne plane crash: Five killed as aircraft hits shopping centre)

  • Thumbnail

    記事

    手術中にもし目が覚めたら――体験者が恐怖語る

    2017年02月21日 13:50 公開 カナダ人のドナ・ペナーさんは、自分が受ける腹部の手術について楽観していた—執刀医による最初の切開直前に、目を覚ますまでは。麻酔が効いていない状態で手術を受けるという、拷問のような痛みを生き延びた経験について、ペナーさんが語る。 2008年、診断的腹腔鏡検査を受けるために、カナダ、マニトバ州にある地元の病院に入院することになった。当時44歳で、生理時の出血が酷かったためだ。 全身麻酔は以前に受けたことがあり、この手術のためにも全身麻酔が施されることは分かっていた。これまで問題が起きた経験はなかったが、病院に到着すると、かなり不安になってきた。 腹腔鏡検査の際、腹部内を観察できるようにするため、医師は患者の腹部に器具を挿入するための切り込みを入れる。大きな切り口を1つ作る代わりに、小さな切り口を3つか4つ作るのだ。 手術の始まりは順調だった。医師たちは私を手術台に移し、私をさまざまなモニターに繋いだり、手術に向けて私の皮膚を消毒したりして、通常の準備をし始めた。 麻酔科医は点滴で何かを私に投与し、私の顔にマスクをかけて「深呼吸して」と言った。言われた通り深呼吸をすると、予定通り私は眠りに落ちていった。 目覚めると、まだ手術室の音が聞こえた。スタッフが立てているガチャガチャという音や、モニターなどの機器が動いている音がしたのだ。「ああよかった。終わった、終了したんだ」と思った。 まだ少し薬が効いているような感じを味わいながらそこに横たわっていた。しかし同時に頭はすっきりしていて、目覚めてすっかりリラックスしている、ゆったりとした感覚を満喫していた。 それは数秒後、執刀医の言葉を耳にした時に変わってしまった。 スタッフが作業をしながら動き回っていたところで、突然、執刀医の声が聞こえた。「メス」。私は凍りついた。「今、聞こえたのは何?」と思った。 でも私にできることなど何もなかった。麻痺剤が効いていたのだ。麻痺剤は腹部の手術では一般的で、腹筋を弛緩させるため腹部切開時に筋肉の抵抗がさほどなくて済む。 不幸にも、全身麻酔は効いていなかったのだが、麻痺剤は効いていた。 私はパニックになった。こんなこと、現実に起こっているわけがない。そのため少し待ってみたが、執刀医が最初の切り込みを入れたのを感じた。あの痛みを表現する言葉など見つからない。ゾッとするようだった。 目を開けられなかった。最初に、起き上がろうと試してみたのだが、動けなかった。まるで誰かが私の上に座って体重をかけているかのように感じたのだ。 何か言いたかったし、動きたかったが、できなかった。あまりにも麻痺していたため、泣くための涙さえ出せなかった。 その時モニターから、自分の心拍数を示す音が聞こえた。心拍数はどんどんと高くなっていった。 まさに恐怖そのものだった。皆が私に向かって作業しているのが聞こえたし、しゃべっているのが聞こえた。執刀医が切開口を作り、私の腹の中に器具を押し込んでいるのを感じた。 執刀医が腹部を調べる際に、私の内蔵を動かしているのを感じた。そして「虫垂を見て。とてもいい状態だしピンク色だ。大腸も良し、卵巣も良し」などと言うのが聞こえた。 自分は起きているんだと示すために、足を3回、なんとかピクッと動かすことができた。でもそれをする度に誰かが、私が動いたことを言葉にもせずに、動きを止めようと足の上に手を置いてしまった。 手術は1時間半ほどかかった。 しかもその上、私は麻痺状態になっていたため、医師たちは私に管を入れ、人工呼吸器につないでいた。そして毎分7回呼吸するよう設定されていた。心拍数は毎分148回もあったのに、わずか毎分7回の呼吸だけしか与えられなかったのだ。窒息しそうだった。まるで肺が燃えているように感じた。 手術が終わって、最後の仕上げをし始めているのかなと思う時があったのだが、まさにその時、舌が動かせることに気づいた。 麻痺が切れてきていると分かったのだ。「まだ喉の中にあるこの人工呼吸器の管をいじってみよう」と考え、医師らに気づいてもらおうと、管を舌でゆらゆらと揺すり始めた。 効果があった。麻酔専門医に気づいてもらえた。しかし彼は、実際に私が麻酔から覚めかけている以上に覚めたのだと思ったに違いない。なぜなら、彼は私の喉から管を外してしまったのだ。 そこに横たわったまま、「さて本当にまずいことになった」と考えていた。心の中で家族にはすでにさよならを告げていた。これを乗り切れる気がしなかったからだ。でも今や、呼吸までできなくなってしまった。 看護師が私に何か叫んでいるのが聞こえた。私の脇に来て、「息をして、ドナ、息を」と言っていた。でも私には何もできなかった。 彼女が息をしろと私にひっきりなしに言っていたその時、最も驚くべきことが起こった。幽体離脱をして、自分の体の外に出てしまったのだ。 私はキリスト教徒だ。天国に行ったとは言い難いものの、私がいたところは地球上でもなかった。どこか他のところにいたのは間違いなかった。静かだった。手術室の音が、まだかすかに聞こえた。しかしまるでそれは、はるか遠くにあるかのような音だった。 恐怖は消え、痛みも消えていた。温かく感じたし、慰められたように感じたし、安全だとも感じた。そして直感的に、私は1人ではないことが分かっていた。私と一緒にいる存在があったのだ。私は常に、一緒にいたあの存在は神だったと話している。私の中では、隣にいたのは神だったという疑いが全くないからだ。そのあと、「何が起こっても、あなたは大丈夫だから」と言う声が聞こえた。 その時、生きるにしても死ぬにしても、とにかく大丈夫だということが分かった。この術中覚醒中ずっと、気を紛らわせるために私は祈り、歌い、夫や子供たちのことを考えていた。しかしこの存在が私のそばにいる時、「どうか私を死なせてください。もうこれ以上こんなこと続けられません」と思った。 しかし、そこに行ったのと同じくらいの速さで、私は戻って来てしまった。指をパチンと鳴らすくらいの速さで私は再び、手術室の自分の体に戻っていた。スタッフが私に向かって作業している音や、「呼吸して、ドナ」と叫ぶ看護師たちの声がまだ聞こえた。 麻酔科医が突然、「肺換気して!」と叫んだ。彼らは私の顔にマスクを付け、手動式肺人工蘇生器を使って私の肺に無理やり空気を入れた。 その途端、それまで感じていた肺が焼けるような感覚が消え、とてつもない苦しみから解放された。また呼吸ができるようになったのだ。その時、麻酔科医が麻痺を弱める何かを私に投与した。話せるようになるまで時間はかからなかった。 後になってこの苦しい体験から回復したころ、執刀医が私の病室に来て、私の片手を両手で握り、「問題があったのは承知しています、ペナーさん」と言った。 「私は意識があったし、あなたが私を切っているのを感じましたよ」と医師に向かって言った。彼は目に涙をためながら、私の両手を握りしめて「申し訳ありません」と言った。 私は、あの時にこの医師が言ったさまざまなことを本人に話し始めた。私の虫垂や内臓について彼が口にした言葉だ。医師は、「ええ、言いました。それも言いました」と言うだけだった。 「私があなたに診断結果を尋ねていないの、気づきましたか?」と聞いた。医師は一瞬私を見て、「すでにご存知なのですね?」と言った。私は、「ええ、知っています」と答え、診断結果を言ってみせた。 あの術中覚醒から9年が経った。その後、私は病院に対して訴訟を起こし、すでに解決している。 手術の直後、私はセラピストを紹介された。あまりにも精神的外傷がひどかったからだ。初めての予約の日、それが何曜日だったかも分からないほどだった。とにかくボロボロだった。あの経験が、人間に大きな打撃を与えるのは間違いない。 しかし言葉にすることが助けとなり、時間が経つと、自分が経験したことを話せるようになった。 術中覚醒について、私はいろいろと調べてきた。マニトバ大学の麻酔学部に連絡し、これまで数回、研修医たちに話しをして来た。通常、彼らは私の経験を聞いて震え上がり、私の話を聞きながら涙を浮かべる研修医も少なからずいる。 私が自分の経験を話すのは、誰かを責めたり非難したりするためではない。こういうことは起こり得るし、実際起こるということを、みんなに理解してもらいたいのだ。人の関心を高め、この恐ろしい経験から、何か良い結果が生まれるよう手助けしたいと考えている。 意識がある状態での手術 ・全身麻酔中に意識が残る事故(術中覚醒)は、手術1万9000件中約1件の割合で報告されている ・筋弛緩剤を使用するため、患者は大抵、意識があることを医師らに伝えられない ・術中覚醒のほとんどは、継続時間にして5分未満 ・経験者の45%は中度から重度の精神的な痛手を受ける ・術中覚醒は、帝王切開手術や心臓手術で、または患者が肥満体型の場合に、最も起こりやすい ・王立麻酔科医協会の小冊子には、全身麻酔中に術中覚醒が起こる原因、防止策、自分の身に起こったらどうすべきか、などが詳しく説明されている 出典:王立麻酔科医協会/英国・アイルランド麻酔科医協会 このほかの研究 ・レスター大学の臨床心理学者マイケル・ワン教授は、患者からの報告に頼る方法では、偶発的な術中覚醒を正確に測定できないと考えている ・一部の研究では、術中覚醒の発生率は最大600件に1件に上ると分かった ・ワン教授は、賛否両論のある「前腕分離法」を使用したさらなる研究を期待している。前腕分離法とは、医師に知らせられるよう、患者の腕を動ける状態にしておくものである (英語記事 Waking up under the surgeon's knife)

  • Thumbnail

    記事

    A・ジョリーさん、カンボジアや政治そして「辛い1年」を語る

    話を基にした映画「ファースト・ゼイ・キルド・マイ・ファーザー(最初に父が殺された)」の試写会を前に、BBCの独占インタビューに応じた。 また、自身が監督を務めたこの作品が、カンボジアの人たちがこの時代に受けた心の傷についてもっと堂々と話せるようになるための手助けとなるよう願っている、と話した。 共産主義を掲げたクメール・ルージュ(旧ポル・ポト政権)の下で200万人が殺された。 現在、国連難民機関の特使を務めるジョリーさんは、2001年にヒットした映画「トゥームレイダー」の撮影で、初めてカンボジアを訪れた。 後に長男のマドックス君をカンボジアから養子に迎えている。 「この国に来て、この国の人を大好きになり、この国の歴史を学びました。そうするうちに、自分がいかに世界のことを実はあまり知らないかを思い知りました」とジョリーさんはBBCのヤルダ・ハキム記者に語った。 「私はいつも、この国にとても感謝しています。この国が私に与えてくれただけのことを私がお返しできるなんて到底思えない」 「きちんと理解されていない」 「ファースト・ゼイ・キルド・マイ・ファーザー」は、ルオン・ウンさんによる同名書籍(邦訳は「最初に父が殺された―飢餓と虐殺の恐怖を越えて」)に基づいている。 ウン氏は5歳の時、クメール・ルージュにより首都プノンペンから家族とともに家を追われた。クメール・ルージュは、1975年から1979年までカンボジアを統治した。 カンボジアの人口4分の1程度にあたる約200万人が、クメール・ルージュにより殺害されたり、飢餓と過労で亡くなったとみられている。 映画で主に使用されている言語は、現地のクメール語だ。ジョリーさんは、カンボジアでの出来事を広く世界にもっと知ってもらいたいと考える一方で、この作品がカンボジア国内にも影響を与えられれば、と願っていると話した。 「この国の人たちがもっと話せるよう力になることを願っています」とジョリーさんは話す。生存者の多くは、「自分の子供たちに自らの経験を話していない」からだ。 「辛い時」 ネットフリックスが制作した今回の映画のワールド・プレミアは18日、シェム・リアップにある寺院群アンコールワット内で行われた。ここは、「トゥームレイダー」の一部が撮影された場所でもある。 プレミアには、ジョリーさんとジョリーさんの子供たち6人の他に、カンボジアのノロドム・シハモニ国王が出席した。国王は2005年、ジョリーさんがカンボジアに設立した環境基金での功績を認め、カンボジアの市民権を付与している。 昨年9月に性格の不一致を理由にブラッド・ピットさんとの離婚を申し立てて以来、ジョリーさんが主要な公の場に姿を見せるのは、今回のプレミアが初めてとなった。 夫妻が付き合い始めたのは2004年だったが、結婚は2014年8月にしたばかりだった。 「とても辛かった」とジョリーさんは言った。「この状況に陥る人は多い。私の家族全員が、辛い時を過ごしました。私は自分の子供たち、私たちの子供たちを中心に考えています」。 「はっきりと主張」 ジョリーさんは最近、ドナルド・トランプ米大統領の移民政策に対する反応として、恐怖ではなく事実に基づき判断するよう米国民に訴える文章をニューヨーク・タイムズに寄稿した。 ジョリーさんはトランプ氏について具体的に話すことには消極的だったものの、「米国民は、どの大統領よりも大きな存在です。私は自分の国を、米国建国の理念を、そして私たち国民が大切にしている価値観を、信じているんだと思います」と話した。「私たちが耳にする話の多くは、恐怖や憎悪を拡散したり、人を人種や見識で分断したりするのは、米国らしくないという感覚に基づいていると思います」 「今のこの時期に、世界中の人たちが、自分たちの自由権や人権、そして自分たちの考えについてはっきりと主張し始めているというのは、素晴らしいと私は思います。米国では、『これは米国らしくない、これは違憲だと思う。そしてこれが私なんだ』などと、人々が言っています」 (英語記事 Angelina Jolie on Cambodia, politics and a 'difficult year')

  • Thumbnail

    記事

    米大統領補佐官にマクマスター氏、解任されたフリン氏の後任

    経験がある男」で、「軍のみんなにとても尊敬されている」と語り、同氏を称賛した。 ワシントンで取材するBBCのアリーム・マクブール記者によると、マクマスター氏は思慮に富みながも、率直な物言いをすることで知られている。モスクワとの親密な関係はないとみられ、最近では、ロシアの軍事侵攻に対抗する方策についての調査を任じられたという。 米タイム誌は2014年に、世界で最も影響力がある100人の一人にマクマスター氏を選び、同氏を「21世紀の軍隊における卓越した戦士兼思想家なのかもしれない」と評した。 マクマスター氏はノースカロライナ大学で米国史の博士号を取得。著書「職務怠慢(Dereliction of Duty)」では、ベトナム戦争への米軍の関与を批判した。 マクマスター氏は指名を受け、「国のために働き続けられるのを(中略)光栄に思う」と述べた。 (英語記事 Trump names Lt Gen HR McMaster as national security adviser)

  • Thumbnail

    記事

    世界一過酷な耐久レース ロシア・バイカル湖の氷上200キロ

    2017年02月21日 9:00 公開 冬に凍結することで知られるロシア・シベリア地方のバイカル湖の氷上でこのほど、スケートと自転車の耐久レースが開かれた。3日間で200キロ以上を走破する。気温は氷点下14度にもなり、世界で最も過酷なレースの一つといえそうだ。

  • Thumbnail

    記事

    マレーシア、駐北朝鮮大使を召還 金正男氏殺害めぐり

    2017年02月20日 18:10 公開 マレーシア政府は20日、クアラルンプール国際空港で北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党書記長の異母兄、金正男氏が殺害された事件をめぐり、駐北朝鮮大使を召還した。 マレーシア警察は、殺害に関連して北朝鮮国籍の4人の行方を追っている。警察は、金正男氏が空港でマカオ行きの飛行機への搭乗を待っていた際に毒殺されたとみている。 マレーシア外務省はさらに、北朝鮮の康哲(カン・チョル)駐マレーシア大使を呼び、金氏の遺体引き渡しをめぐってマレーシア政府を批判したことに抗議した。 北朝鮮政府が金氏の殺害に関わっていたという憶測が広がっているものの、確たる証拠は示されておらず、北朝鮮政府もいまだに公式な反応を示していない。 韓国政府は北朝鮮が暗殺を計画したと非難しており、20日には、北朝鮮の「テロ行為が大胆さを増している」と述べた。 一方、日本のテレビ局は、空港の監視カメラが金正男氏が襲われた時の様子を撮影したとされる映像を報じた。 外交論争の原因は? マレーシアは北朝鮮と外交関係を持つ数少ない国の一つだが、殺害事件を受けて両国の間には緊張が生じている。 北朝鮮は金氏の遺体引き渡しを求めているが、マレーシアは司法解剖が必要だとして拒否。北朝鮮の康大使は17日、マレーシアが「何かを隠そうとしている」として、「敵対的な勢力」と結託していると非難した。 マレーシア外務省はこれに対し、康大使の非難は「根拠に欠ける」とし、金氏の殺害はマレーシア国内で起きており、マレーシア当局に捜査する責任があると、北朝鮮に強い調子で反論した。 金氏の遺体は? マレーシア当局は現在、遺体の司法解剖の結果を待っている。康大使は、北朝鮮の立ち会いが許されなかった司法解剖の結果は受け入れないと述べた。 マレーシアはDNA検査がまず必要だとして、遺体を依然として管理下に置いている。 マレーシア警察は、北京とマカオに在住しているとみられる金氏の遺族からのDNAの提供を求めた。警察はまた、DNA入手であらゆる手立てを使い果たした後、近親者からの遺体引き渡し要請がなければ、遺体を北朝鮮大使館に引き渡すとしている。 マレーシア警察は事件から間もなく、インドネシア国籍とベトナム国籍の2人の女性を逮捕。インドネシア国籍のシティ・アイシャ容疑者は事件について、いたずらをすると聞かされ、報酬を手渡されたと警察に話した。 警察はさらに、北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル容疑者を逮捕。さらに、すでにマレーシアから出国しているとみられる、リ・ジヒョン、ホン・ソンハク、オ・ジョンギル、リ・ジェナムの4人の行方を追っていると明らかにした。 (英語記事 North Korea Kim Jong-nam killing: Malaysia recalls Pyongyang envoy)

  • Thumbnail

    記事

    「テレビで見た」 トランプ米大統領、スウェーデンめぐる発言を説明

    2017年02月20日 14:53 公開 ドナルド・トランプ米大統領は19日、南部フロリダ州で18日に開いた集会で、スウェーデンで前日にテロ事件が起きたと発言したことをめぐり、テレビで放送された内容を語っていた、と釈明した。スウェーデン政府は、テロ事件は当日起きていなかったとして、ホワイトハウスに説明を求めていた。 トランプ氏は集会で、テロ攻撃に遭った欧州各地の名前を挙げるなかで、「スウェーデンできのうの夜起きていたことを考えてみてほしい」と述べた。 トランプ氏は19日のツイートで、「スウェーデンで起きていることに関する私の発言は、移民とスウェーデンについてフォックス・ニュースが放送した内容に触れたものだ」と述べた。 フォックス・ニュースの番組は、2013年に大量の移民受け入れを始めたスウェーデンでの、銃を使った暴力やレイプ事件を検証していた。 フォックス・ニュースは、トランプ氏が好んで視聴するケーブルテレビのチャンネルの一つとして知られる。 ホワイトハウスのサラ・ハッカビー・サンダース広報官は、トランプ氏が何か特定の事件について触れていたのではなく、一般的な犯罪増加や最近の出来事について述べていたと説明した。 スウェーデンのカール・ビルト元首相はツイッターで、トランプ氏が「何か吸っていた」のではないかと述べ、トランプ氏の発言を揶揄した。 トランプ氏はフロリダ州での集会で、「ドイツで起きていることを考えてみてほしい。スウェーデンできのうの夜起きていたことを考えてみてほしい」と語った。 「スウェーデン、誰が信じるだろう。スウェーデンですよ。たくさん(の移民を)受け入れた。思ってもみなかったような問題が起きている。ブリュッセルで起きていることを考えてみてほしい。世界で起きていることを考えてみてほしい。ニースもそう。パリもそうだ」 17日にスウェーデンでテロ事件が起きたという情報はない。 スウェ―デンのアフトンブラーデット紙のウェブサイトは、17日の主なニュースとして以下の5つを挙げた。 ・ストックホルム中心部の広場で男性が自分の体に火をつけた ・人気歌手のオベ・ソーンクウィスト氏のリハーサルで技術的問題が起きた ・職場の事故で男性が死亡 ・「悪天候」のためスウェーデン北部で道路が封鎖された ・飲酒運転の摘発でパトカーがストックホルム中心部でカーチェイス 人口約950万人のスウェーデンは近年、20万人近くの難民・移民を受け入れており、国民1人当たりの受け入れ数は欧州で最も高い。 2015年に難民申請者が急増。16万人以上が到着した。国内で移民受け入れをめぐる議論が激しくなっており、賛成反対の両方でデモが行われたほか、移民を攻撃する事件も一部に起きている。 2016年1月には、難民申請者が受け入れ施設で働いていた22歳の女性職員を殺害した事件を受け、政府が難民政策を見直すよう圧力が高まった。 政府が昨年、国境での審査を強化したことで、入国に時間がかかるようになったほか、母国に自らの意思で戻る人に対する財政支援を導入して以来、移民の数は減少した。 スウェーデンが移民に対する門戸開放政策を開始した2013年以降で、同国でテロ攻撃が起きたという記録はない。 一方で、国内にいる過激派組織のいわゆる「イスラム国」(IS)の元戦闘員の人口当たりの比率は、欧州で最も高いとみられている。シリアやイラクに行った300人のうち約140人が帰国しており、政府は社会復帰に向けた方策に苦慮している。 (英語記事 Trump tries to fend off speech ridicule)

  • Thumbnail

    記事

    イラク軍、第2の都市モスル奪還向け攻勢

    2017年02月20日 12:00 公開 イラク第2の都市モスルを過激派組織のいわゆる「イスラム国」(IS)から奪還するため、攻勢を強めるイラク軍は19日、近郊の村々を制圧し、モスルの空港の目前に迫った。 19日朝には、空軍の支援を受けた数百台の軍の車両が、南からモスルに向かって砂漠を進んだ。 モスルから出られずにいる多数の民間人の安全を心配する声も出ている。 19日の作戦はイラクのハイダル・アバディ首相が正式に発表。イラク陸軍のアブドゥルアミール・ヤララ中将は、精鋭の「即応部隊」がモスル空港の南にある2つの村アツバとアル・ラザガを制圧したと語った。 イラク軍は先月、モスルを通るチグリス川の東側を制圧した。しかし軍幹部らは、西側では多くの場所で道が狭く、入り組んでいるため、制圧はより困難である可能性が高いと話している。ISにとってモスルは、イラク国内に残る唯一の主要拠点となっている。 現在は市内のチグリス川に掛かる橋が全て破壊されているため、東岸から前進できずにいる。 米国が主導する有志連合軍を指揮するスティーブン・タウンゼンド中将は19日に文書で、「世界のどの軍隊にとってもモスルでの戦いは厳しい」と述べた。 軍に同行するクエンティン・サマービル記者によると、モスルの南にある村々では、ISが残していた多数の車両に積まれた爆発物を特殊部隊が無事処理した。 サマービル記者によると、ISが退却した後には、携帯電話のSIMカードやインスタント・コーヒー、武器などが残されていたという。 国連は、モスルから出られずにいる市民の安全確保について懸念を表明した。一部の報道によると、市民の数は65万人に上る可能性がある。モスル西部には、攻撃が近く始まることを警告するビラが空からまかれている。 慈善団体のセーブ・ザ・チルドレンは19日、35万人の子どもが身動き取れずにいるとみられると述べた。 セーブ・ザ・チルドレンのイラク担当ディレクターのマウリツィオ・クリバイエロ氏は、「モスル西部の子どもたちは残酷な選択に直面している。居続ければ爆撃や銃撃、飢餓だし、逃げ出そうとすれば、処刑されるか狙撃されるかだ」と語った。 イラク軍は現在、モスル西部を包囲しており、有志連合軍がISを標的にした空爆を実施している。 (英語記事 Mosul assault: Iraq troops make headway against IS)

  • Thumbnail

    記事

    イラク軍がモスルに向け進攻 記者が同行取材

    一の主要拠点となっているモスル西部に向けて進攻し、南にある複数の村を制圧した。イラク軍に同行取材するBBCのクエンティン・サマービル記者が現場の様子を伝える。

  • Thumbnail

    記事

    パキスタン南部で自爆攻撃 少なくとも72人死亡

    ルフェア・トラストによると、死者のうち43人が男性で、9人が女性、20人が子どもだった。 警察幹部がBBCに語ったところによると、このほか少なくとも250人が負傷した。付近にある唯一の病院では負傷者の手当てが間に合わない状態だという。 重篤な負傷者は、車で2時間かかるジャムショロやハイデラバードの病院に運ばれた。パキスタン軍は、夜間飛行が可能な海軍のヘリコプターが、負傷者の搬送に使われると語った。 シャリフ首相は、攻撃を行った武装勢力と戦うと約束した。同首相は発表文で、「過去数日はつらい日々だった。犠牲者にお悔やみを申し上げる」とし、「しかしこのような事件が我々を分断させたり恐れさせてはならない。パキスタンのアイデンティティー、世界共通の人道主義を守る闘いにおいて団結しなくてはならない」と述べた。 カマル・ジャビド・バジュワ陸軍参謀長は、「国民の血一滴まで復讐する、ただちに。誰に対しても容赦しない」と語った。 パキスタンでは何百年にもわたりスーフィズムが信仰されてきた。イスラム教スンニ派の過激派のほぼすべてがスーフィズムやシーア派を、異端として強く嫌悪している。 13日には、パキスタン東部のラホールで起きた自爆攻撃で少なくとも13人が死亡。パキスタン国内で活動するタリバンの分派、ジャマート・ウル・アフラルが犯行声明を出した。 (英語記事 Pakistan: IS attack on Sufi shrine in Sindh kills dozens)

  • Thumbnail

    記事

    フェイスブック創業者、反グローバル化の流れに強い懸念

    カマル・アハメド経済担当編集長 米フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)はBBCとのインタビューで、グローバル化に反対する潮流が強まっていることへの深い懸念を語った。 ザッカーバーグ氏は、偽ニュースや二分化された言論、「情報にフィルターをかけてしまう泡」が人々の「共通の理解」を阻害していると語った。 同氏は、世界経済の成長に取り残された人々が、「結びついた世界」からの「脱退」を求めて声を上げたのだと指摘した。 ザッカーバーグ氏は「何もせずに憤慨する」ことはせずに、「社会的基盤」を築く努力をすべきだと訴えた。 「フェイスブックを始めた時、世界を結びつけるという使命が、批判の対象になることなどなかった」とザッカーバーグ氏は語った。「当時は、毎年世界は結びつきを強め、それが世界の進む方向だと人々は考えていた。今はその理想が議論の対象になっている」。 ザッカーバーグ氏はインタビューで、「グローバリゼーションや急速な変化から取り残されたと感じる人々が世界中にいて、その結果、一部の世界的な結びつきから脱退しようとする動きがある」と話した。 ザッカーバーグ氏は16日、フェイスブックの新たなビジョンを発表。その中で同氏は、「今のような時代に、フェイスブックの人間ができる最も重要なことは、私たち全員にとって役に立つグローバル社会を築く力を、人々に与えるための、社会的基盤を開発することだ」と述べている。 世界的な問題 インタビューで同氏は、「現代の最大の機会は、人々を結びつけることで生まれる。富や自由の拡散、科学の進歩、平和や相互理解の推進などだ」と語った。 さらに、「我々が今直面する問題の多くも、全く世界的なものだ。気候変動との闘い、テロや疫病流行の撲滅、もしくは一つの国の内戦がさまざまな大陸で難民危機を生み出すことなどだ」と指摘し、「これらはもともとグローバルな問題で、これまであったものとは次元の違うインフラストラクチャーが必要になる」と述べた。 政治的野心? ザッカーバーグ氏は完全に否定するものの、同氏が政治への転身を考えているとの憶測が出ており、2020年の大統領選出馬が取りざたされている。 ザッカーバーグ氏は「今そんなことはしていないし、計画もない」と述べ、「私が関心があるの世界を結びつけることだ」と語った。 フェイスブックは、「偽ニュース」への対応が不充分だと非難されている。事実とは異なるニュースが、フェイスブックで目につく場所に掲載されたこともある。例えば、ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王がトランプ氏を支持したとする記事などだ。 ザッカーバーグ氏はインタビューで、偽ニュースと戦う重要性を理解していると語った。 言論の自由 16日に発表したビジョンでも、「情報の正確性は非常に重要だ」とし、「私たちは誤った情報、さらには全くのでっち上げまでフェイスブックに載っていることを承知している。迷惑メッセージと闘うのと同じように、作り話との闘いで進歩した。しかしまだやるべきことはある。作り話と風刺や意見表明との間の違いは、いつも明確なわけではないため、慎重に事を進めている」と述べた。 一方で、「自由な社会では、人々が意見を述べる権利があることが重要だ。たとえほかの人々が間違っていると思うような内容でも」と述べた。 「我々のアプローチは、誤った情報の禁止よりも、内容の間違いを指摘する事実確認の人員も含めたより多くの視点や情報の提供に力を入れることだ」 ザッカーバーグ氏はインタビューの中で、「分断化や扇情主義」が「共通の理解」を妨げていると語り、短く、しばしば攻撃的なメッセージが交わされるソーシャルメディアが問題の一因だと認めた。 「一部で、重要かつ複雑なテーマが過剰に単純化されることで、我々が過剰に単純な意見をもつように仕向けられるかもしれない。共通の理解を持つ社会が生み出せるように、良い影響を増幅する一方で、悪い影響を弱めることは我々の責務だと思う」 「意見のみでなく、人間同士をつなげることで最もよい対話ができるという研究結果がたくさんある。共通する人間性について知らないまま、ただ会って角突き合わすよりも、価値観であれ興味であれ、共通のものがあれば、意見が対立することについて生産的な議論がずっとしやすくなる」 模範を示す 有権者の投票で選ばれたわけではないザッカーバーグ氏が、世界のビジョンを提示し、それを実現しようとすることに、正当性を問う声があるかもしれない。 ザッカーバーグ氏自身の納税やプライバシーをめぐる問題、そして巨大な資産についてはどうだろうか。政治・経済のエリート層に対する厳しい視線の背景にある、グローバリゼーションの失敗と考えられていることには、経済格差も含まれる。 ザッカーバーグ氏は、「いろんな面で改善が必要だと分かっているし、批判やフィードバックは大切で、向上し続けられたらいいと思う」と語り、慈善活動に資産の大部分を投じる計画について触れた。 ザッカーバーグ氏は2015年12月に、フェイスブックの保有株の99%(当時の価値で450億ドル)を、妻のプリシラ氏と共に新設した法人に移し、社会貢献に使うと発表した。しかし、実際には節税策だという批判もある。 同氏は、「良き企業市民であることは非常に重要だ」と述べ、「我々は世界中のさまざな国で活動している。各国の社会の進歩を手助けするべきで、個人的な慈善活動としての取り組みだ。未来に何かを作り上げるほかの起業家に、どうやって社会や世界に還元するのか、模範を示せればといい」と語った。 (英語記事 Zuckerberg: my Facebook manifesto to re-boot globalisation)

  • Thumbnail

    記事

    ビタミンDのサプリ、かぜ・インフル予防に有効=英研究

    2017年02月17日 15:25 公開 ジェームズ・ギャラガー科学・ヘルス担当記者 ビタミンDのサプリメント摂取によって、英国で300万例以上のかぜやインフルエンザの罹患を減らすことができるとする研究が、このほど発表された。ビタミンDには、免疫システムを助ける効果があるという。 研究結果は、医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)に掲載された。論文はビタミンDが添加された食品の普及を訴えている。 一方、英イングランド公衆衛生サービス(PHE)は、感染に関するデータが十分ではないと指摘したが、ビタミンDのサプリメント摂取は推奨。骨や筋肉の健康向上のためにビタミンDを摂取するべきだとしている。 免疫システムは、菌やウイルスに穴をあける「武器」を作る際に、ビタミンDを活用する。 しかし、ビタミンDは日光を浴びた皮膚の中で生成されるため、冬には不足しやすい。 サプリ摂取による感染予防効果を測る試験の結果はまちまちだった。そこで研究チームは、別々に実施された25の試験で得られた1万1321人のデータを総合して、確かな結論を得ようとした。 ロンドン大学クイーン・メアリーの研究チームは、鼻づまりからかぜ、肺炎に至る幅広い疾患を含む呼吸器感染症を対象に調査した。 全体では、ビタミンDサプリを摂取することで、33の症例のうち1回は感染が防げたことが分かった。 インフルエンザの予防接種は、40回の投与で1回の感染を防ぐ。つまり、ビタミンDの摂取の方が、インフルエンザの予防接種より効果的だったことになる。ただし、一般的なかぜよりもインフルエンザの方が、感染症としてははるかに深刻だ。 サプリの効果は、毎日もしくは毎週摂取した方が、1カ月に一度大量に摂取するよりも高かった。また、もともとビタミンD不足の人の方が効果があった。 今回の研究に参加したエイドリアン・マーティノー教授は、「英国の人口が6500万人として、そのうち7割が、少なくとも毎年1回、急性の呼吸器感染症にかかると仮定する。毎日もしくは毎週ビタミンDサプリを摂取すれば、325万人にとって、急性の呼吸器感染症にかかる回数が少なくとも1年に1回は減る」と語った。 PHEはすでに、骨や筋肉の健康のために秋から冬にかけて、ビタミンDサプリを摂取するよう推奨している。また、介護施設に入っていたり、日光を避ける服装などをしている人は、1年中摂取することが望ましいとしている。 しかし、今回の研究の重要性については、かなりの議論が起きている。 PHEの栄養科学部門を率いるルイス・レビー教授は、「ビタミンDと感染症の関連性の証拠は一貫性に欠ける。研究は、呼吸器感染症のリスク軽減のためビタミンDを推奨するに足りるだけの、十分な証拠を提示していない」と述べた。 しかし、バーミンガム大学教授で内分泌学会メンバーのマーティン・ヒューイソン教授は、「論文執筆者たちの言うとおり、骨の健康に役立つという立証済みの知見以外で、ビタミンDの新しい可能性を示す研究だ」と評価した。 今回の研究を資金援助した英国民保健サービス(NHS)の国立衛生研究所(NIHR)は、「今後さらに議論されるべき内容」だと評価した。 ロンドン大学クイーン・メアリーの研究チームは最終的には、ビタミンDの食品添加を目指している。例えば米国では、牛乳にビタミンDが添加されている。 マーティノー教授は、「食品へのビタミンD添加によって少量で安定したビタミンDの摂取が実現でき、一部の国では、深刻なビタミンD不足をほぼ克服する助けになった」と述べた。 「我々の研究はビタミンDの新たな利点を示すことで、英国など深刻なビタミンD不足が一般的な国々の状況改善のため、食品添加の実施へと議論を後押しするものだ」 (英語記事 Vitamin D pills 'could stop colds or flu')

  • Thumbnail

    記事

    トランプ米大統領がメディアを辛辣批判 1時間超の独壇場

    2017年02月17日 11:48 公開 ドナルド・トランプ米大統領は16日、急きょ記者会見を開き、先月20日の就任式以降の成果を擁護しつつ、メディアを激しく批判した。 1時間16分にわたった会見でトランプ氏は、記者らの不正直さは制御不能になっていると語った。昨年の大統領選で、選挙運動関係者がロシア政府と繰り返し接触していたとの報道を例に挙げた。 発足間もない政権に対しては、先月末にトランプ大統領が署名した、イスラム教が多数を占める特定7カ国の人々の入国禁止を含む大統領令が、裁判所によって執行停止となっており、国家安全保障担当の大統領補佐官だったマイケル・フリン氏が辞任に追い込まれ、混乱ぶりが露呈したと批判する声が出ている。 しかし、トランプ大統領は記者会見で、選挙公約を守っていると自賛。政権は「見事に調整された機械」のように機能していると語った。 記者会見の冒頭は、トランプ大統領が労働長官の新たな指名を発表するものだったが、しだいに激しいメディア批判の場となった。 トランプ氏は、「国内外のひどい状態を(前政権から)引き継いだ」後に達成できた成果をメディアが軽視していると批判した。 一方で、株価の上昇や不法移民の取り締まりなどを成功例として挙げ、自らの政権が「かなりの前進」を達成したと称賛した。 トランプ政権では今週、フリン大統領補佐官が辞任を余儀なくされたほか、労働長官に指名されていた大手レストランチェーン経営者のアンドリュー・パズダー氏が、上院での承認が困難な情勢になるなかで指名を辞退している。 フリン氏をめぐっては、大統領補佐官に就任する前からロシアの駐米大使と対ロ制裁については協議していた疑惑についてマイク・ペンス副大統領に誤解を生む説明をしていた責任を取る形で今週13日に辞任した。 もし疑惑が事実と確認されれば、民間人が外交政策に関わることを禁じる米国法に違反したことになる。 トランプ大統領は、選挙運動関係者がロシア高官と接触していたかどうかについて記者から質問を受け、「私の知っている限り誰も」接触していないと語った。さらに、「ロシアの一件は偽ニュースだ、メディアが広めている偽ニュースだ」と付け加えた。 連邦議会では、ロシアによる米国の大統領選への介入についての調査を、フリン氏の疑惑にも範囲を広げるよう、超党派の要求が出ている。 NBCテレビの記者は、トランプ氏が大統領選を受けた選挙人団の投票で、ロナルド・レーガン大統領以降最も大差で勝利したとの主張は正しくないのではないかと指摘したが、トランプ氏は「私はそういう情報を受け取った」とのみ答えた。 アフリカ系米国人のエイプリル・ライアン記者から、連邦議会黒人議員団(CBC)と政策実現のために協力する考えがあるかと問われたトランプ氏の受け答えに、驚いた人々もいる。 トランプ氏はライアン記者に「君の友達なの?」と聞き返した上で、「こうしよう、君が会合を準備してくれるかい?」と述べた。 会見後、CBC所属の議員らはトランプ氏の発言に非常に驚いたと語った。 トランプ氏は記者会見で何度もメディア批判を繰り返したものの、「楽しい時間を過ごしている」と主張する場面もあった。 トランプ氏は、「明日になったら『ドナルド・トランプは報道陣に、わめき散らしたした』と言われるんだろうな。罵倒も激昂もしてないよ」と語った。 「ともかく言ってるだろ。そう、君たちは不誠実な人たちだ。しかし、わめき散らしたりしていない。すごく楽しい」 トランプ氏はさらに、一時的な入国禁止令について修正された新たな大統領令を来週出すと述べた。 16日に公表された裁判所の資料によると、トランプ政権は、連邦控訴裁判所で審理する判事の数を増やすよう求めることはせずに、現在の訴えを取り下げ、新たな大統領令を出す計画であることが明らかになった。 3人の判事が審理に関わったサンフランシスコの第9巡回連邦控訴裁では先週、入国禁止令の一時差し止めを命じた地裁を支持する判断を下した。 (英語記事 Trump launches stinging attack on media)

  • Thumbnail

    記事

    サムスンの事実上のトップ逮捕 地裁が承認

    2017年02月17日 10:15 公開 韓国の朴槿恵大統領をめぐる疑惑事件に関連して、ソウル中央地方裁判所は17日早朝、サムスン電子副会長の李在鎔容疑者の逮捕を認め、同容疑者は逮捕された。特別検察官が、贈賄や横領の疑いで逮捕状を請求していた。李副会長は、韓国最大財閥の事実上のトップ。 サムスンは、経営陣刷新を容易にするため政府協力を求める代わりに、朴氏の支援者、チェ・スンシル被告らの非営利団体に寄付を重ねた疑いがかけられている。特別検察官は、総額410億ウォン(約41億円)が贈賄に当たると判断している。 李副会長とサムスン・グループは、容疑を否認している。 副会長は先月、他の経営陣と共に事情聴取を受けていたが、中央地裁はその時点では逮捕状請求を根拠不足と棄却。しかし今回の請求については、「新しい罪状と証拠が浮上したことを受け(容疑者を)逮捕する必要があると認められた」と裁判所報道官が声明を発表した。 韓国検察は昨年11月、チェ被告らが全国経済人連合会(全経連)の53社に、約770億ウォンを自分の財団に拠出するよう強要したと訴追。サムスンも議会公聴会で、2つの財団に計204億ウォンを拠出したと認めたが、見返りは求めていない、贈賄ではないと主張していた。 李容疑者は、チェ被告の娘を馬術選手として支援するため、馬と資金を提供したことがあると認めた上で、今では後悔していると話していた。 容疑者は現在、サムスン電子の副会長だが、父親の李健熙会長が2014年に心臓発作で倒れて以降は、サムスン・グループ全体の事実上のトップとみなされている。 検察が起訴するかどうかを判断するまでの勾留期間は20日間。 (英語記事 Samsung heir Lee Jae-yong arrested in South Korea)

  • Thumbnail

    記事

    トランプ氏、BBCに「ここも大したタマだ」「CNNとそっくり」

    0 公開 激しいメディア批判を展開した16日の記者会見で、ドナルド・トランプ米大統領が質問に立ったBBCの記者に「Here's another beauty(ここも大したタマだ)」と皮肉を言う場面があった。先月末にトランプ氏が署名したものの、裁判所によって執行停止となっている入国禁止令について、ジョン・ソープル北米編集長が質問した際のやり取りを紹介する。トランプ氏は就任前の1月半ばにも、記者会見でBBC記者が名乗ると「あれも大したタマだ (That's another beauty)」と述べている。

  • Thumbnail

    記事

    ドローンの自動運転タクシー、ドバイで7月から

    2017年02月17日 9:00 公開 アラブ首長国連邦のドバイで今年7月、ドローン(無人機)を使った自動運転タクシーのサービスが開始される予定だ。ドバイ道路局(RTA)によると、ドローンは体重が100キロ以下の乗客1人のみを乗せることができるという。ドローン内にあるタッチパネルを使って目的地を指定するが、パイロットが使うような制御装置はないという。

  • Thumbnail

    記事

    トランプ氏会見、マスコミを攻撃 政権は「機械のよう」

    2017年02月17日 9:00 公開 ドナルド・トランプ米大統領は16日、ホワイトハウスで記者会見を開き、政権は「見事に調整された機械のように」機能していると成果を強調した。大統領は77分に及ぶ会見の中で、「リークは本物でニュースは偽物だ」と述べ、「マスコミは嘘つき」だと繰り返し非難した。

  • Thumbnail

    記事

    安倍首相、トランプ大統領相手に外交ホールインワン

    2017年02月16日 17:58 公開 タラ・マケルビー 米フロリダ州パームビーチ 安倍晋三首相が米フロリダ州で行ったゴルフ外交は、各国指導者がトランプ政権に対して取るべき道筋を示している。我慢を戦略的に重ねて成果を手にするのだ(ただし、バンカー入りの可能性も常にあることをお忘れなく)。 日本の安倍首相とドナルド・トランプ米大統領は11日、フロリダ州のリゾート施設「マール・ア・ラーゴ」で記者会見を行った。 安倍首相は日本語で、弾道ミサイルを発射した北朝鮮を非難した。首相は、大統領所有の会員制クラブにある大宴会場に立っていた。このために即席で会見室として用意された部屋には日米国旗が2組飾られ、近くの結婚披露宴会場から聞こえてくるダンス音楽がかすかに流れていた。 外交の世界では、日本人は細い気配りや控えめな態度、そして多くを表に出さないことで知られている。 一方でこの記者会見と首脳会談は、いつもと違っていた。メリーランド州のいなかにあるキャンプ・デービッドや、オバマ前大統領が世界の首脳陣を迎えたカリフォルニア州サニーランドではなく、トランプ大統領は安倍首相をフロリダにある自分のプライベート・クラブに招いたのだ。 クラブの他の会員から丸見えの状態で、2人は敷地内を歩きまわった。この時リゾートに来ていた多くは結婚披露宴の出席者だった。白いナプキンが地面に散らかり、来場者がパティオをふらぶら歩いていた。披露宴を後にする人たち用のトロリーバス(エアコンと木のベンチ付き)が、何台も駐車場で待機していた。 安倍首相はきっと、これはいったい何事だと思ったに違いない。 トランプ大統領も、居心地が悪そうだった。少なくとも、外交の話をしていた時は。記者会見でトランプ氏は、、「アメリカは素晴らしい同盟相手の日本を100%支援する」と、切り口上で言った。 国際安全保障や地政学の話題について、安倍首相は明らかにトランプ大統領よりも肩の力が抜けていた。首相は落ち着いて振る舞い、トランプ大統領は脇役に回っていた。こうして安倍氏は、トランプ氏に外交のお手本を示したのだ。 トランプ氏は実業家出身で、その経歴は過去のどの米国大統領とも異なる。そして国際問題へのこれまでの取り組みも、異例ずくめだ。 トランプ大統領は、日本やその他の国が米国をだまそうとしていると責め立て、世界の舞台で好戦的な態度を取って来た。トランプ氏の世界観を理解し、関係を構築することは、各国首脳陣にとって課題だ。 安倍首相はこの課題にうまく対応したようだ——今のところは。 出だしは大変だった。安倍首相は、トランプ大統領に貿易協定、つまり環太平洋経済連携協定(TPP)から離脱してもらいたくなかったからだ。少なくとも今すぐには。しかしトランプ大統領は、安倍首相のそんな思いを押しつぶした。 しかし安倍氏は、その先へと進んだ。日米の友好関係を確保するためだ。日本は、米国にとって最重要と言っていいほどの同盟国で、両国の関係は米国のアジア政策の主要部分をなす。首相は、自分をはじめとする日本政府関係者が今後もアジア地域の安全保障を維持できるよう、米国の継続的支援を確保したかったのだ。 当時のトランプ氏は、日本人が米国と不正に競争するため金融市場に影響を与えようとしていると発言していた。「日本人が金融市場で取引している間に、我々米国人はまるで、のろまの集団みたいにただ座っているだけだ」と。 この言い分にエコノミストたちは困惑した。ハーバード大学のエコノミスト、ケネス・ロゴフ教授は、トランプ大統領の日本人非難には何の根拠もなく、「単なる思いつきだ」と私に話した。さらに、トランプ氏は日本や市場について、ぼんやりとしか理解していないとも。 「彼をどれだけ教育できるのかが、今後のポイントなんだろう」とロゴフ氏は言った。 これが、安倍首相の週末の任務だった。トランプ大統領を怒らせずに教育することだ。「目標は完全に達成できたと思う」と、金融が専門の伊藤隆敏コロンビア大教授は話した。「安倍氏とトランプ氏は良い友達になり、相性も良かった」。 オバマ政権時の官僚でさえ(少なくともその一部は)、感心していた。マーク・リッパート前駐韓米国大使は「早期の首脳会談実施は、双方にとって良いことだった」と話した。 リッパート前大使は、安倍氏とトランプ氏がフロリダで共に週末を過ごしたことは、日米同盟の重要性を強調する効果があったと評価した。 トランプ新政権との付き合い方を見定めようと模索する各国指導者や外交官にとって、安倍首相は手本を作ったのかもしれない。ジョージ・W・ブッシュ元大統領の下、国家安全保障会議(NSC)で働いたエリック・オルトバック氏は、「ある意味で安倍氏は、米国の同盟国はトランプにどう対処すればいいかという雛形を作り出しているのかもしれない」と話した。 時にきっぱりとした態度を取りつつ、敬意を示しながらトランプ大統領と慎重に関係を築いて行く。これがこれまでの、安倍氏の秘訣だ。それでも、この戦略は裏目に出る可能性があると伊藤教授は指摘する。 「個人同士の人間関係と同じだ。リスクを負う必要があるが、それは慎重に計算したリスクだ」 他の人たちはもっと悲観的だ。 「私だったら警戒する」。オバマ政権下で国務省に勤務したジェレミー・シャピロ氏はこう言う。これまでトランプ大統領と良い関係を築こうとした他の外国首脳は、痛い目に遭ってきたのだからと。 英国のテリーザ・メイ首相は先月、トランプ大統領と記者会見を開いた。しかしその後ほどなくして、大統領は入国禁止令に署名。英国人は激怒し、メイ首相は恥をかいた。メイ氏は、国内の騒ぎに対応しつつ、大統領との良好な関係を維持するのに苦労した。 トランプ大統領と安倍首相は10日夜、「マール・ア・ラーゴ」で会食した(米政府筋によると、宿泊費無料の招待だった)。 外の芝生の上でがヤシの木が揺れていた。まるでペンキでも塗ったかのような、鮮やかな緑色の芝だ。白い縁取りの黒いワンピースを着たメイドたちがプールの脇を通り過ぎ、客室には赤いバラが溢れていた(駐車場には「花用」に確保されたスペースまである)。 両首脳の振る舞いは対照的で、2人の関係構築も大変そうだと、それは夕食の様子を見ていれば目にも明らかだった。 トランプ氏は食事の途中、向かいに座っていた友達(アメフト・チームのオーナーだ)を呼ぼうと、席から立ち上がった。 安倍首相は、静かに座っていた。手を前で組んだまま。 幸いにも、2人にはゴルフ好きという共通点がある。2人は翌日、トランプ・ナショナル・ゴルフ・クラブでプレイした。高速道路の3車線を占領する一大車列での移動だった。 その夜、トランプ大統領は私や他の記者に、2人が出かけた時の話をした。ゴルフはどうだったか私が尋ねると、「お互いについて、とても良く知ることができた」と大統領は答えた。 それから間もなくし、私たちは記者会見に呼ばれた。そして、安倍首相がよどみなく国家首脳らしく振舞うのを目にした。 トランプ大統領は記者会見中、柄にもなく静かだった。オルトバック氏に言わせると、北朝鮮に関する「十分な情報説明」を受けていない様子だった。 その後、スティーブ・バノン首席戦略官と側近が部屋に入って来た。側近は、ロイター通信が撮影した写真で見られる通り、「POTUS(米国大統領)所見」という表題が付いた書類を手にしていた。 どうやらトランプ大統領の演説原稿は、北朝鮮の行為を「挑発的」と表現していたが、大統領は違う言葉を選んだ。そして、話は安倍首相にほとんど任せていた。 米国大統領として、これは異例なことだ。そしてもうひとつ、いつもと違ったことがある。外国のミサイル発射実験の後には、民主党・共和党いずれの大統領も必ず公式声明を発表してきたが、ホワイトハウスの声明は今回なかった。 ホワイトハウスの側近は私に、必要な対応は記者会見で済ませたし、声明の必要はないと判断したのだと説明した。 「異例だ」とオルトバック氏は言う。「通常はミサイル試験について、大統領は詳細な声明を出すものだ」。 しかし通常は、大統領は国際関係について経験があり、国家運営の知見に長けた側近たちに囲まれているものだ。トランプ大統領の場合、「まだ学習中だ」とオルトバック氏は言った。 安倍氏と良い関係を築き、米国にとって重要な同盟国・日本との間に新しく親しい関係を築いたおかげで、トランプ大統領は「普通の大統領」になりつつあるという印象を与える、とシャピロ氏は言う。 しかしトランプ氏は、安倍氏をはじめ各国指導者とのやり取りにおいて、今後もおそらく、予測不能な道を進むのだろう。こう言うシャピロ氏は、「チャンネルはそのまま」がトランプ政権にふさわしい座右の銘だろうと付け加えた。 (英語記事 Japan PM Shinzo Abe's diplomatic hole in one with Trump)

  • Thumbnail

    記事

    トランプ米大統領指名の労働長官、辞退を表明

    2017年02月16日 15:56 公開 ドナルド・トランプ米大統領が次期労働長官に指名していたアンドリュー・パズダー氏は15日、指名を辞退すると表明した。 パズダー氏は、過去に不法移民の家政婦を雇っていたことを明らかにしており、指名を承認する上院では、与党・共和党議員の一部の間で慎重論が出ていた。 トランプ氏の指名を受けた閣僚候補が就任に至らなかったのは、パズダー氏が初めて。 パズダー氏は、バーガー店「カールスジュニア」などを運営するCKEレストランツの最高経営責任者(CEO)。女性やCKEの従業員に関するパズダー氏の発言が、批判を集めている。 さらに、元妻との確執も問題視されていた。 元妻のリサ・フィアスティーンさんは、1990年にテレビのトーク番組「オプラ・ウィンフリー・ショー」で放送された「虐待された上流女性」と題された番組で、家庭内暴力の被害者として匿名で出演していたことが最近明らかになった。 フィアスティーンさんはパズダー氏と1987年に離婚。子どもの親権をめぐって争うなかパズダー氏による家庭内暴力を主張していたが、後に主張を取り下げた。 先月18日に上院委員会にあてた書簡でフィアスティーンさんは、「アンディー(パズダー氏)は虐待をしたり暴力を振るうような人ではなかったし、今も同じだ」と述べた。 しかし、パズダー氏の承認を支持しないと表明していた共和党のスーザン・コリンズ議員(メーン州選出)は、トーク番組の内容を判断材料に含めると語っていた。 パズダー氏は最低賃金引き上げや、残業・休憩時間に関する規制に反対しており、労働組合の怒りを買っていた。 CKE傘下のカールスジュニアやハーディーズなどの店員の一部は、不当に安い賃金や職場での性的嫌がらせの犠牲になっていると訴えた。 共和党のティム・スコット上院議員(サウスカロライナ州選出)は、パズダー氏の承認に慎重な態度を示していた。 同議員は、「現金での賃金支払いや不法移民(の雇用)、明らかになった米国の一部の労働者に関する発言を知って、彼の指名について深刻な懸念を持つに至った」と述べた。 米労働総同盟産別会議(AFL・CIO)のリチャード・トラムカ会長は、パズダー氏が関わる産業で被雇用者は守られないだろうと主張した。トラムカ氏は、「彼が労働者を守るなんてことが、どうやってできるんだ?」と語った。 パズダー氏は、ビキニ姿のモデルがファストフードをほおばる際どいテレビコマーシャルについても、批判されている。同氏は2011年の発表文で、「コマーシャルにセクシーな美人モデルを使うことは正しい。不細工だったらバーガーは売れない」と述べていた。 しかし最もダメージが大きかったのは、不法移民の家政婦を5年間雇っていた際、税金を納めていなかったとパズダー氏が認めたことだ。同氏は指名を受けた後に未納分を納めた。 パズダー氏は指名辞退を発表した15日の文書で、「大統領と非常に能力の高い政権チームを全面的に支持する」と述べた。 (英語記事 Andy Puzder withdraws nomination for labour secretary)

  • Thumbnail

    記事

    急死した金正男氏の司法解剖が終了=マレーシア当局

    しい表情だったという。 北朝鮮からの要請なく スランゴール州のアブドゥル・サマハ・マット警察本部長はBBCに対し、金正男氏の司法解剖が15日夜に終了したことを明らかにしたが、司法解剖の結果を公表するかどうかは明らかにしなった。 北朝鮮が遺体の引き渡しを求めたと15日に報道されている。しかしサマハ本部長は、北朝鮮の大使館関係者が遺体が置かれた病院を訪れているが、遺体回収の正式な要請は来ていないと語った。 サマハ本部長は、北朝鮮から要請があれば、遺体を引き渡す用意はあると述べた。 容疑者の女性が出廷へ 金正男氏は何らかの薬物を持った2人の女性に襲われたとみられている。 空港の監視カメラには容疑者とみられる女性が写っており、解像度の荒い画像が韓国やマレーシアで報道されている。女性が来ていたTシャツには「LOL」と書かれていた(訳注:英語圏でLOLは「声を上げて笑う=laugh out loud」の略語として使われることが多い)。 ベトナムの旅券を所持していた容疑者は16日に出廷する予定。 映像の女性が逮捕された人物なのかどうかは、分かっていない。警察は依然として「数人」の容疑者を追跡中だという。 (英語記事 Kim Jong-nam: Post-mortem finished on leader's brother)

  • Thumbnail

    記事

    NATO加盟国の負担増なければ「関与弱める」=マティス米国防長官

    2017年02月16日 12:49 公開 北大西洋条約機構(NATO)の国防相理事会に初参加したジェームズ・マティス米国防長官は15日、NATO加盟国が負担を増やさなければ「関与を弱める」と述べた。 マティス長官の発言は、加盟国の軍事費を国内総生産(GDP)比2%の目標値に達するよう求めるドナルド・トランプ大統領の方針に沿ったもの。 マティス国防長官は先に、NATOについて「根本的な基盤」と称賛している。 準備された原稿によるとマティス長官はNATOに対し、「西側の価値観を守るにあたって、米国の納税者が不釣り合いな負担を担い続けることはできない」と述べた。「皆さんの子どもたちの将来の安全を、我々が皆さん以上に守ってあげることはできない」とも付け足した。 専門家らは、軍事費負担が目標額に届かない国に対する米高官の言葉としては、近年になく厳しいものだったと指摘した。マティス長官は、たとえゆっくりとであっても負担額を増やす計画を加盟国が実施し、今年中に具体的な改善を見せなくてはならないと釘を刺した。 GDP比の軍事費で現在目標値に達しているのは、加盟27カ国のうち米国、英国、エストニア、ギリシャ、ポーランドのみだが、ほかの加盟国も比率を上げつつある。 マティス国防長官は、「米国は責任を果たす。しかしこの同盟について米国の関与後退を望まないなら、同盟の共通防衛体制を支持していると、各国政府が明示する必要がある」と述べた。 マティス氏はさらに、共通防衛への投資は非常に重要だとし、ロシアによるクリミア併合や、トルコの南に国境を接するシリアやイラクで台頭する過激派組織のいわゆる「イスラム国」(IS)など、2014年以降に生じた脅威を挙げた。 NATOのストルテンベルグ事務総長は、加盟国がすでに負担を引き上げていると語った。 英国のマイケル・ファロン国防相は、加盟国に対し、GDP比2%の目標を達成できなくても国防費を引き上げるべきだと述べた。「我々が約束してほしいと求めている毎年の増加だけでも、少なくとも誠意を示すことができる」。 ベルギー・ブリュッセルのNATO本部で開かれた国防相理事会は、マイケル・フリン米大統領補佐官(国家安全保障担当)が辞任し、トランプ政権とロシア政府とのつながりをめぐる懸念が高まるなかで行われた。 トランプ大統領は昨年の大統領選で、NATOで「応分の負担」をしない同盟国を、米国は守らないかもしれないと語り、欧州各国の懸念を呼んでいた。特にロシアと国境を接する国が強く反応した。 トランプ氏はNATOを「時代遅れ」と呼んだこともある。 しかし、マティス国防長官はNATOへの強い支持を表明し、安全保障上の課題に対応する同盟の力を称賛し、「この同盟は米国と大西洋対岸の諸国にとって根本的な基盤であり、共に強く結びつけている」と語った。 (英語記事 Trump defence chief Mattis threatens less commitment to Nato)

  • Thumbnail

    記事

    トランプ氏、米国は中東和平の「2国家共存解決」にこだわらず

    は米国も、この構想を一貫して支持してきた。 <解説>ネタニヤフ首相に同行して――ギディ・クライマンBBC中東プロデューサー ネタニヤフ首相とトランプ大統領の初会談にあたって、かなりの人数の報道陣がイスラエルから首相に同行した。オバマ政権の8年間では厳しい両国関係が続いた後だけに、この首脳会談への期待は大きかった。 会談に先駆けて、会談の方向性が不透明だという懸念が、同行記者団から多く聞かれた。 2人はうまくやれるのか、そしてなによりイスラエルとパレスチナの紛争と2国共存案についてどういう発言が出るのか。 ホワイトハウスのイーストルームで記者会見を待ちながら、イスラエルの記者たちは原稿を送り、ソーシャルメディアに投稿し、ホワイトハウスの入館証を持った自分の写真を撮っていた。イスラエル政府関係者も同じだった。 両首脳が会見室に入り、温かい言葉を交わす光景は、両国関係の新しい幕開けのようにも見えた。 しかし同時に、2国共存案から離れるという意味でも大きな分岐点だったのかもしれない。両首脳とも、2国共存案という言葉はあえて使わなかった。 自信たっぷりな両首脳の様子からは、もしかすると穏健派アラブ諸国との間ですでに何らかの地域合意案の検討が始まっているのではないかという印象を受けた。 今後どうなるのか、記者団は想像するしかなかった。あるいはトランプ氏が言ったように、「様子を見る」しかないのだ。 (英語記事 Trump relaxes US policy on Middle East two-state solution)

  • Thumbnail

    記事

    トランプ氏「僕はどちらでも構わない」 中東紛争の解決方法

    2017年02月16日 9:00 公開 ドナルド・トランプ米大統領は15日、イスラエルとパレスチナの紛争について「2国家共存構想」を支持してきた米国の長年の中東和平方針を撤回すると表明した。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相(愛称「ビビ」)との記者会見でトランプ氏は、2国家構想について、「僕はどちらでも構わない」とこだらわない姿勢を示した。

  • Thumbnail

    記事

    【寄稿】 王朝の息子が死去 金正男氏はなぜ殺害されたのか 

    2017年02月15日 17:45 公開 マイケル・マッデン ジョンズ・ホプキンス大学米韓研究所客員研究員 (文中一部敬称略) 金正男(キム・ジョンナム)氏は、北朝鮮の故金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男で、現在の北朝鮮の指導者、金正恩(キム・ジョンウン)・朝鮮労働党委員長の異母兄だった。 1971年5月に平壌で生まれた。母親は北朝鮮の映画女優、成恵琳(ソン・ヘリム)だった。成の両親は、朝鮮戦争の最中に韓国から北朝鮮に移住した、共産主義の知識人だった。 成は金正日より4~5歳年上で、付き合い始めた時にはすでに結婚して子供もいた。 保守的な北朝鮮社会にとって、2人の関係はかなりの醜聞で、正日は長年にわたり内縁の妻と2人の間に生まれた息子のことを、父・金日成主席から隠していた。 正男が生まれた当時、正日が第一後継者とみられていた。成との関係の詳細が明るみに出れば、後継者としての芽は摘まれていたかもしれない。正日の当時の最大のライバルは、お互いに嫌悪し合っていた継母の金聖愛(キン・ソネ)だったので、なおさらだ。 その存在を世間から隠されていた正男は、平壌中心部の大邸宅に隔離されて育った。 様々な心身の病気を抱える母親は、頻繁に北朝鮮の外で治療を受ける必要があった。そのため正男は、母方の祖母と母方のおば、成恵琅(ソン・ヘラン)と共に暮らした。成恵琅は作家で、夫はすでに失い、子供が2人いた。 10年の旅路 正日の妹・金敬姫(キム・ギョンヒ)が、甥にあたる幼い正男を連れ去り、自分の息子として育てようとしたことがある。その希望はかなわなかったが、敬姫は常に正男に味方し続けた。 そして正男は、文字通り宮殿の門の内側で、秘密裏に育てられた。 正日は息子を溺愛した。一緒に眠り、食事を共にし、忙しすぎて帰宅できないときには息子に電話をしていた。 韓国側がしきりに広めた噂とは裏腹に、正男は最終的には祖父の日成と面会し、祖父と孫としての関係を築くに至った。 正男は1979年から10年間、北朝鮮の外で暮らし始め、学校に通った。 ロシアとスイスに滞在し、フランス語と英語を堪能に使えるようになった後、1980年代後半に帰国した。 外の世界を経験した正男は、世間から隔絶された平壌や元山での暮らしに不満を覚えるようになり、やがては北朝鮮の政治経済体制に疑問を抱きはじめる。 そうした息子の言動にしびれを切らした正日は、若い正男を強制収容所送りにする、政治犯として炭鉱で働かせると繰り返し脅していた。 正男の叔母によると、正日の脅しはかなり本気だったため、家族はいつ収容所に送られてもいいようにと余分の服や靴を買いそろえていたという。 「遊び人」 収容所送りは逃れたものの、正男は父親の要求や非現実的な期待を浴びながら20代を過ごした。 父親の後継者となる可能性は決してなかったが、それでも家業には参加。北朝鮮の公安活動や海外での外貨獲得活動に関わった。 1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」で市民数十万人が死亡するなか、国営工場の運営状況を調べる党幹部による監査に、正男も参加した。 工場監査の結果、「国家から盗んだ」罪をかけられた工場経営者たちが処刑される姿を、正男は目にする。 様々なことを要因に、正男は自分が生まれた国、自分の父と祖父が率いる国の政治体制に幻滅するようになる。 1990年代後半に結婚し、数人の子供をもうけた。2000年代初め以降は北朝鮮の外で過ごすことが増え、マカオや北京にある一族の邸宅に滞在するようになる。 数十億ドル相当になる一族の資金口座の管理が、正男の役目だった。北朝鮮による非合法事業にも関わっていた可能性がある。 麻薬密売や武器密輸といった事業に正男が直接関わったことはないが、正規か非正規かを問わず、事業収益が各国政府当局の監視をすり抜けるよう手配するのが、仕事の一部だった。 アジア各地のカジノの常連となり、一族の資産維持に携わる結果、気ままに世界中を飛び回る派手な生活の遊び人として知られるようになったのも、偶然のことではない。 身内の対立 1979年に話を戻そう。正男が最初に海外に渡った時のことだ。 出国する息子を見送った正日はしたたかに酔い、涙ながらに成恵琅をなじった。「お前のせいだ。お前は、私から息子を取り上げようとしている」。 1970年代後半にもなると、正日は大阪生まれの在日朝鮮人で万寿台芸術団の一員だった、高英姫(コ・ヨンヒ)と交際するようになった。 正男が外国にいる間に、正日は高と暮らすようになり、子供3人をもうけた。真ん中の二男が、現在の国家指導者、金正恩・朝鮮労働党委員長だ。 他の妻や内縁の妻と異なり、高は政治に興味を示した。そして何より、正日が高に夢中になった。 正男は後に、自分が留学した後、父親は自分の不在による欠落を高と3人の子供たちで埋めようとしたのだと話している。 高には野心があった。夫を取り巻く側近や将軍たちに接近し、親しくなるよう努めた。 1980年代後半に正男が留学を終えて帰国すると、すでに高が子供たちを後継者にしようと画策していると、使用人の間で噂が飛び交っていた。北朝鮮では、指導者の世襲を話題にすることは禁止されており、銃殺刑になってもおかしくない。 1990年代後半から2000年代前半にかけて、高は事実上のファーストレディとして振る舞い、軍の視察や政府指導部の歓待などの際に夫と同行した。 それによって、2人の息子の正哲、正恩兄弟のいずれかが後継者になるよう、下地を作っていたのだ。 2001年5月に偽造旅券で日本に入国しようとした正男が東京で逮捕された一件は、当初は金一族と北朝鮮上層部の面目失墜だとして受け止められた。国の幹部が偽造旅券で移動していることが、露呈されてしまったからだ。 その後は、この事件のせいで正男が後継者争いで敗れ、脇に追いやられたのだと誤って解釈され、誤って伝えられた。彼が後継者だったことはないのに。 しかしこの高は事件を国内で大いに活用し、自分の2人の息子のどちらかが正日の後継者になるべきだと運動した。その結果、ひょんなことから、正恩と正男は長年にわたるライバル関係にあると大げさに伝えられたのだ。 正恩は異母兄を殺させたのか? 正恩が北朝鮮政府幹部を次々と粛清する「恐怖の支配」を繰り広げているとか、正恩の統治力(あるいは精神衛生)は「不安定」だという宣言や分析が相次ぐなか、異母兄を殺しても正恩の世間的イメージには何の役にも立たないし、政治的利益にもつながらない。 単に噂がますます膨らむだけで、韓国側にそれ見たことかと言わせるような真似を、正恩があえてするだろうかというのは疑わしい。 正男は正恩やその支配態勢にとって脅威ではなかった。指導者になろうとは、まったく思っていなかったのだし。 外国暮らしが長かった正男は、北朝鮮首脳部の間に権力基盤を作ることができなかったし、統治機構のどこをどう掌握すれば実権が握れるのかもほとんど理解していなかった。 正男は、中国指導部と密接につながり、ある程度までは中国当局の保護下にあった。 数カ月前から北朝鮮は、最大の同盟相手で貿易相手の中国との関係強化に尽力していた。 正男が中国政府の一部にとって役立つ存在でなくなったというならともかく、アジア地域における地政学的な利害関係から言っても、正恩が異母兄殺害を命令するのは、理にかなわない。 孫のような存在 正男は平壌に、実態を伴う権力基盤を持ち合わせていなかった。 公にも私的にも、北朝鮮の支配に関心がある様子はほとんど見せなかった。 しかし生まれが生まれだけに、北朝鮮首脳陣の年長者、特に金日成に近かった人たちは正男を孫のような存在として見てきた。 金日成の元側近たちは正男の生い立ちや経歴を承知していた。ゆえに正男に特別な親愛の情を抱く国の英雄が、少なからずいたのだ。 この親近感や関係性が、必ずしも国内政治基盤のもとになるとは限らなかった。しかしもし正男がいつの日か、異母弟の政敵として立ち上がるつもりになったとしたら、役に立つものではあった。 2011年に正恩が権力を握って以来、北朝鮮の国営メディアはこうした革命の長老たちが正恩を褒め称える姿をことさらに伝えてきた。 そして公式行事となると、正恩は常に、ことさらに長老たちを歓迎し、その姿を撮影させていた。 年長者や国の英雄に敬意を払うという次元を、はるかに超えた待遇ぶりだ。 むしろプロパガンダの一環として、北朝鮮建国の世代の祝福を必要としているのは正恩の方だ。そして何より、若き指導者を国の指導陣が一致団結して支えているのだというメッセージを伝えるのが大事なのだ。 もしも正男が権力掌握を目指して、自分こそが正統な後継者であると主張し、正恩に挑戦していたとするなら、自分を支持してくれただろう叔父・張成沢(チャン・ソンテク)と叔母の金敬姫がもはや国の中枢にいないことは、痛手だったはずだ。 張は2013年、正恩の命令で処刑された。そしてそれを機に、敬姫は北朝鮮政治から事実上引退した。 情報操作と歪曲 正男は30年近く、韓国メディアの標的にされ、韓国メディアは正男について情報攪乱(かくらん)を続けてきた。 ビジネス上の行動、あるいは個人としての行動(いずれも逮捕される可能性があった)への配慮から、正男は自分について何を言われ、どういう噂が飛び交っても、ほとんど反論しなかった。 外から北朝鮮の指導部を眺めても、そこに見えるのは「霧」でしかないという状況が望ましいという父親の考えに、正男は従っていた。 とは言うものの、北朝鮮ウォッチャーはひとまず、マレーシア当局がきちんと捜査を進められるよう、しばらく事態を静観すべきだ。 正男の死について、早くも異なる情報が錯綜している。もしかすると、単に心臓発作を起こしただけかもしれないのに。 (英語記事 Death in a dynasty: What led to the demise of Kim Jong-nam?)

  • Thumbnail

    記事

    東芝の迷走、何が起きたのか

    2017年02月15日 17:15 公開 ビル・ウィルソン ビジネス担当記者 日本の電機大手、東芝の状況は、悪化の一途をたどっている。東芝は14日、2016年4~12月期に米原子力事業の損失7000億円前後を計上すると発表した。 同社をめぐる混乱が続いた14日、志賀重範会長が取締役と代表執行役から退任することが明らかになり、決算発表は1カ月延期された。そのため3月14日が注目の日となる。 しかし、東芝の年度決算は間違いなく赤字になる。これは疑いようがない。 東芝は資金確保のため、分社化予定のNAND型フラッシュメモリー事業について、外部出資を過半にするよう検討していると明らかにした。 2015年の利益水増し発覚が、相次ぐ問題の発端だった。 何が問題だったのか 多くの人は依然として、東芝を電機メーカーとしてみているが、事業の柱は別の分野に移っている。例えば、海外市場向けのテレビの製造からは撤退しているし、白物家電事業は赤字だ。 東芝は現在、非常に多角化したコングロマリット(複合企業体)だ。最近の一連の問題は、売り上げの約3割を占める原子力事業で出来した。 東芝は昨年12月、米国の原発子会社ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)による取引から、巨額損失が発生すると発表した。 WHは2015年に、米原発建設会社「CB&I ストーン・アンド・ウェブスター」をシカゴ・ブリッジ・アンド・アイロン(CB&I)から買収した。しかし、買収後に資産が当初の評価を下回っていることが判明したほか、未払い金をめぐって他社と争っていることが分かった。 東芝はさらに、CB&Iの人員の「非効率性」など、費用の押し上げ要因があったと明らかにしている。 では今後はどうなる? 東芝は、別の主力事業が救い主となるのを期待している。スマートフォンやパソコン向けの半導体メモリー事業だ。事業価値は90~130億ドル(約1兆300億~1兆5000億円)とみられる。 東芝は韓国のサムスン電子に次ぐ世界第2位の半導体メーカーだ。 東芝は先月27日、NAND型フラッシュメモリー事業の分社化計画を発表。外部からの出資を受け入れることで原発事業の損失埋め合わせの資金を調達する考えを示した。 当初は出資比率を約2割にする予定だったが、状況があまりに悪化したため、より高い出資比率を認めざるを得なくなった。 2割の出資で調達額は20億ドル以上になるが、現在の困難な状況を切り抜けるのには十分ではない。さらに、出資交渉で相手先は安く買い叩こうとするだろう。 出資者の候補として、日本政策投資銀行の名前が挙がっているほか、業界ライバルのキャノンや米半導体大手ウエスタンデジタルも関心を示していると言われる。韓国のSKハイニックスからの出資も取りざたされている。 東芝が最後に好調事業を売却したのは、そう昔のことではない。東芝は2016年に、MRI(磁気共鳴画像装置)や超音波診断システム、X線画像診断システムを手掛ける東芝メディカルシステムズを、キャノンに6600億円余りで売却した。 東芝の評価にはどう響くのか 東芝の誰かが計算を間違ったのか、もしくは原子力事業の問題がいかに深刻かを認識できていなかったようだ。そしてどちらにしても、経営陣の失態であることには変わりない。 これに決算発表をめぐる騒ぎが加わったわけだ。発表は14日正午の予定に間に合わず、1カ月後に変更。ウェスチングハウスの経営者が社内で不適切な圧力をかけた疑いについて調査する必要があるからだと、理由をそのように説明した。 しかし、数時間後には監査法人の承認を得ていない決算見通しを公表した上で、正式な発表は1カ月後になると述べた。 こうした諸問題は、2015年に利益水増し発覚で当時の田中久雄社長が辞任に追い込まれたことも、まだ尾を引いているなかで起きている。 東芝の原子力事業の先行きは? 東芝の原子力事業は2013年以降赤字が続いている。今回の損失は1回限りだが、原子力事業は世界中で苦戦している。 2011年の東日本大震災で起きた東京電力福島第1原発の事故以来、原子力発電には向かい風が吹いている。各国政府は電源構成の原子力の比率を下げてようとしている。台湾のように、原子力発電をやめ、再生可能エネルギーに注力することにした事例もある。 世界中で原子力発電の大規模計画が大幅に遅れている。遅延の理由には、規制を満たすために必要な熟練した労働者が不足していることもある。 例えば、東芝が2006年に買収したウェスチングハウスは、米ジョージア、サウスカロライナ両州で新世代の原子力発電施設を建設しているが、工事は予定より遅れ、予算が当初計画を上回る事態になっている。 昨年12月中旬以来、東芝株は2分の1以下に――株価下落はなぜ問題なのか 株価が下落したのには理由がある。投資家たちは東芝の状況に不安を感じている。格付け会社は東芝の債務格付けを引き下げ、同社の借入コストは上昇した。 株価が下がれば、増資による調達金額も減る。そのため、銀行融資に頼るか、すでに発表されているように事業の切り売りをして資金を得ることになる。 東芝株を昨年末から所有しつづけている投資家にとっては、大幅に価値が下がったのは間違いない。 しかし長期的にみれば、2016年の東芝株のパフォーマンスは年末までとても良かった。12月26日まで、東芝株の上昇率は70%以上で、日経平均株価の採用銘柄で2番目に高かった。12月末の大幅下落によって上昇率は5%まで低下した。 (英語記事 Toshiba: What's going wrong?)

  • Thumbnail

    記事

    エボラ熱流行 感染者のごく一部が拡大の原因だった=研究

    のかが分かったという。 インペリアル・コレッジ・オブ・ロンドンの研究者、スティーブン・ライリー教授はBBCに対し、「大方の例で、感染期間は比較的短く、2次的な感染は限られていた。一方で、一部の少数の症例では、感染期間はより長く、より多くの人にウイルスをうつしていた」と語った。 同教授は、「研究結果は、何が起きたのか正確に説明している可能性が高い」と述べた。 ウイルス拡大の原因になりやすいのは、15歳未満の年少者もしくは45歳以上の大人だった。 ライリー教授はこれについて、「人間行動で説明できるのでないかと思った」という。「感染例ではなく、周囲の人々が問題かもしれない。年少者やお年寄りには世話をする人がいることと関連があるかもしれない」。 感染の特徴 「スーパー伝染者」はエボラ出血熱以外にも、重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)など他の感染症の流行でも見られている。 病原体が動物から人間に伝染するケースが近年増えつつあり、「スーパー伝染者」の存在がひとつの特徴になっているようだ。 今回の研究で得られた知見を生かし、「スーパー伝染者」の対応に資源を投入することで、将来の感染症拡大を止める助けになることが期待される。 エボラ出血熱では接触経路の調査に、多大な努力が費やされたが、将来は「スーパー伝染者」に焦点を当てて調査することも可能だ。エボラウイルスのワクチン貯蔵計画にも、今回の研究結果が生かせるかもしれない。 ノッティンガム大学のウイルス学者、ジョナサン・ボール教授はBBCに対し、「最近の西アフリカでの流行はこれまでにない規模になったが、多くの症例が驚くほど少ない感染者からの2次感染だった。特にそれは地域社会で顕著だった」と語った。 「ウイルスを伝染させやすいのが誰か知っていれば、ウイルス拡散防止の対策に注力できる。今回の研究で、感染した子どもやお年寄りがウイルスを拡散しすいことが示唆された」 「原因が生物学的なものなのか、社会的要因なのかは分からない。エボラウイルスのスーパー伝染者がどのようにして発生するのか理解するため、重要な問いかけになる」 今回の研究は、米プリンストン大学とオレゴン州立大学、ロンドン大学衛生学熱帯医学大学院、国際赤十字委員会、赤新月社、インペリアル・コレッジ・オブ・ロンドン、米国立衛生研究所(NIH)が協力して実施した。 (英語記事 Ebola 'super-spreaders' cause most cases)

  • Thumbnail

    記事

    トランプ氏、元補佐官のロシア接触に問題あると「数週間前から」認識=報道官

    2017年02月15日 12:47 公開 ドナルド・トランプ米大統領は、辞任したマイケル・フリン元補佐官(国家安全保障担当)とロシア高官との電話協議に問題があったと、「数週間前」から認識していたことが14日、明らかになった。ショーン・スパイサー大統領報道官が会見で述べた。 スパイサー報道官によると、司法省は1月末、フリン氏が電話協議について政府関係者に不正確な説明をしたと大統領に報告していた。 スパイサー報道官によると、サリー・イェーツ司法長官代行は先月26日、フリン氏とロシア高官との接触や、フリン氏がロシアから脅迫を受ける危険があることについて、ホワイトハウスに警告した。 同日中に報告を受けたトランプ氏は、フリン氏の行為に違法性はないと判断したという。 その後、ホワイトハウスの法律顧問が複数回にわたりフリン氏から事情を聴き、トランプ氏と同じ判断を下した。しかしすでに信頼が失われてしまっていたと、スパイサー報道官は説明した。 トランプ氏が警告を受けてから約3週間後の今月13日、フリン氏は「信頼の低下」を理由に辞任を求められた。 連邦議会では、フリン氏とロシア政府とのつながりについて調査を求める声が上がっており、複数の与党・共和党議員もこれに加わっている。 米メディアによると、フリン氏は補佐官就任直後に、連邦捜査局(FBI)から事情聴取を受けていた。 トランプ大統領は何を知っていたのか フリン氏に対しては、トランプ政権の発足前にロシアのセルゲイ・キスリャク駐米大使と対ロ制裁について協議していたとの疑いがかけられていた。 フリン氏は疑惑を否定し、それを受けて、マイク・ペンス副大統領も疑惑を公に否定していた。 もし疑惑が事実だと判明すれば、電話協議の時点で大統領補佐官に就任していなかったフリン氏は、民間人の立場で米政府の外交政策に違法に関与したことになる。 ケリーアン・コンウェー大統領顧問は、「結果として、副大統領に間違った情報を伝えたせいで、もう無理だという状況に至ってしまった」と米メディアに語った。 与党・共和党の反応 トランプ大統領は14日、「本当の問題は、ワシントンでなぜこれほどまでに違法なリーク(情報漏えい)があるのかということだ。北朝鮮とかで取引する時でもリークは起きるんだろうか」とツイートした。 上院軍事委員長のジョン・マケイン議員(共和、アリゾナ州選出)は、フリン氏の辞任について、「国家安全保障を担当する現在の組織の機能不全を示す懸念すべき事例だ」とし、対ロシア政策に関するトランプ氏の動機に疑念が生じると述べた。 上院情報特別委員会のロイ・ブラント議員(共和、ミズーリ州選出)は、トランプ大統領とロシアとのつながりをめぐる疑惑について、調査が必要だと語った。 上院共和党のジョン・コーニン院内幹事(テキサス州選出)もフリン氏とロシアの結びつきについて調査を求めた。 一方、下院情報特別委員長のデビン・ヌーンズ議員(共和、カリフォルニア州選出)は記者団に対し、フリン氏の辞任につながった情報漏えいについて調査する意向を示した。 ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、フリン氏の辞任についてロシア政府としてコメントしないと述べた。ペスコフ報道官は、「米国の内政、またトランプ政権内のこと」だとし、「我々とは何ら関係がない」と語った。 今後の動き 下院民主党の有力議員アダム・シフ氏(カリフォルニア州選出)は、フリン氏の辞任で終わりではない、昨年の大統領選でのトランプ陣営とロシアとのつながりをめぐる疑念はなくならないと指摘した。 ジョン・コンヤース、イライジャ・カミングス両下院議員は、フリン氏について非公開の状況説明を議会に行うよう司法省とFBIに求めた。 両議員は連名で出した文書で、「誰が(フリン氏の)行為を認め許可し、危険性を承知の上で、国家安全保障に関する最も重要な情報へのアクセスを認め続けたのか、我々下院は知る必要がある」と述べた。 下院民主党の議員らはすでに、下院監視・政府改革委員会のジェイソン・チェイフェッツ委員長に対し、フリン氏とロシアの関係を調査するよう求めている。 14日にはこのほか、トランプ政権をめぐるさまざまな動きがみられた。 ・米政府倫理局はホワイトハウスに対し、コンウェー上級顧問が大統領の娘イバンカさんが手掛けるファッションブランドの購入をテレビで国民に呼びかけたことについて、調査を求めた。 ・チェイフェッツ委員長は、トランプ氏がフロリダ州に所有するリゾートで、北朝鮮のミサイル発射実験をめぐって電話で連絡を取っている様子が一般客に撮影されフェイスブックに投稿されたことについて、説明を求める書簡をホワイトハウスに送った。 ・英国のテリーザ・メイ首相が先月、トランプ氏の公式訪問を要請したことを受けて、英国で反対する署名が集められていたが、政府は要求を拒否した。 ・トランプ大統領は、石油・ガス会社が外国への特定の送金について情報公開することを求める規制を撤廃する大統領令に署名した。 (英語記事 Trump knew of Flynn Russia phone call issues 'weeks ago')

  • Thumbnail

    記事

    北朝鮮の金正男氏、マレーシアで殺害 正恩委員長の異母兄

    2017年02月15日 11:03 公開 北朝鮮の故金正日総書記の長男で、金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が13日午前、マレーシアの首都クアラルンプールの国際空港で殺害された。女性が後ろから「液体を含んだ布」を持って近づき、正男氏の顔を覆ったという地元報道もあり、毒殺の可能性が指摘されている。 韓国政府は、殺害されたのが金正男氏なのは確実だとの見方を表明。黄教安首相(大統領権限代行)は、北朝鮮の犯行と確認された場合、「金正恩政権の残虐性と人倫にもとる性質を示すものだ」と述べた。 北朝鮮は正男氏の死去についてコメントしていないが、駐マレーシアの大使館関係者が、正男氏の遺体が運ばれたクアラルンプールの病院を次々と訪れている。 匿名の米政府筋は、北朝鮮の工作員に毒殺されたと受け止めていると述べている。 マレーシア紙スターはマレーシア警察関係者の情報として、偽名の旅券を持った正男氏が同日午前9時ごろ、空港の格安便ターミナルで午前10時発のマカオ行便を待っていたところ、女性に布で顔を覆われ、目の痛みを訴えたと伝えている。襲撃の具体的な方法についての情報は錯綜しており、正男氏が空港係員に「後ろから誰かにつかまれ、顔に液体をかけられた」と訴えたという情報もある。当初は、「スプレー」あるいは「毒針」が使われたとの報道もあった。 マレーシア警察のファドジル・アフマト氏は地元ベルナマ通信に対して、「液体のせいで目が赤く腫れあがった」正男氏は、近くのプトラジャヤの病院に搬送中に死亡したと話した。 正男氏死亡の情報は14日になるまで公表されなかった。検死が行われたが、結果は公表されていない。 正男氏は一時は有力な後継者候補とみられていたが、金総書記と後妻の間に生まれた金正哲、正恩兄弟と対立。2001年に「東京ディズニーランドに行くつもり」と言い偽造旅券で日本入国を図り、強制退去処分を受けた。この事件を機に、後継者争いに敗れ、北朝鮮を脱出したのだという見方が広く流布している。 2011年に金総書記が死亡し、正恩氏が政権を握って以降は、マカオや中国本土、シンガポールを転々としていた。マカオのスロットマシーンを好んでいたといわれる。 表舞台に出ることはほとんどなかったが、北朝鮮の世襲支配を批判したこともある。2012年出版の本では、異母弟の正恩氏には指導者としての資質が欠けるという発言が引用されていた。 暗殺だったのか 正男氏は過去にも、暗殺の標的にされたといわれている。 2012年に韓国で有罪となった北朝鮮のスパイが、自動車事故に見せかけた殺害計画を画策していたと自供したという報道もある。 北朝鮮はこれまでも、工作員を海外に派遣し、暗殺や襲撃や拉致誘拐事件を実行してきた。 身元確認に遅れ 韓国メディアは14日に正男氏死亡の第一報を伝えたが、マレーシア当局は当初、空港で体調不良を訴えた北朝鮮の男性が死亡したとしか明らかにしていなかった。 警察はその後、死亡した男性の旅券には1970年6月10日生まれの「キム・チョル」と記載されていたと公表した。 正男氏は1971年5月10日生まれ。 最終的に警察は、死亡した男性が正恩委員長の異母兄だと確認した。 (英語記事 North Korean leader's brother Kim Jong-nam killed at Malaysia airport)

  • Thumbnail

    記事

    ロシアが北極圏で軍増強、警戒強める西側

    ら、西側諸国は警戒を強めている。ロシアと国境を接するノルウェーではどのような対応がとられているのか。BBCのジョナサン・ビール 防衛担当記者が取材した。

  • Thumbnail

    記事

    死亡したKKK幹部の妻と義理の息子、殺人容疑で起訴

    2017年02月14日 15:55 公開 米国の白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン」(KKK)の幹部フランク・アンコナ氏(51)が11日に川岸で遺体で発見されたことをめぐり、妻と義理の息子が13日、殺人容疑で起訴された。 妻のマリッサ容疑者(44)と息子のポール・ジンカーソン・ジュニア容疑者(24)に対しては、証拠隠滅と死体遺棄の容疑もかけられている。マリッサ容疑者はフェスブックにアンコナ氏が無事戻ることを訴える投稿をしていた。 警察によると、「偉大な魔術師」を自称していたアンコナ氏は先週9日、ミズーリ州リードウッドにある自宅で就寝中に銃で撃たれた。リードウッドは同州主要都市のセントルイスから南に約110キロの地点にある。 アンコナ氏の遺体はその後、30キロ余り離れたベルグレードに運ばれ遺棄されたとみられている。遺体は11日に釣りをしようと川を訪れた家族によって発見された。 警察は、遺体から約50キロ離れた場所で見つかったアンコナ氏の車の近くで、火を燃やした痕跡を見つけたという。 アンコナ氏に対しては当初、職場に姿を見せなかったことから同氏の雇用主が捜索願を出していた。 遺体が見つかる前、マリッサ容疑者は警察に対し、アンコナ氏が配達の仕事のため州外に出かけていると話し、同氏が帰ってきたら離婚届を出すと語っていた。 アンコナ氏は、「クー・クラックス・クランの伝統主義米国人騎士」と名乗る集団のメンバー。同集団は、「20世紀初頭のクー・クラックス・クランに起源を遡る白人の愛国的キリスト教徒組織」を自称している。 (英語記事 Ku Klux Klan killing: Frank Ancona's wife and stepson charged)

  • Thumbnail

    記事

    米大統領補佐官が辞任 ロシア高官との接触めぐり

    2017年02月14日 14:12 公開 米ホワイトハウスは13日、政権幹部のマイケル・フリン大統領補佐官(国家安全保障担当)が辞任したと発表した。同氏に対しては、政権発足前にロシア当局者と対ロ制裁について協議した疑惑がかけらていた。 同氏は辞任理由について、ロシア当局と協議した内容について政権首脳に正確な説明をしなかったと説明した。 これに先立ち米国のメディア各社は、司法省が1月下旬にフリン氏とロシア政府との間の接触についてホワイトハウスに警告していたと報じた。司法省は、フリン氏がロシアから脅迫を受ける危険があると指摘したという。 野党・民主党の有力議員らはトランプ政権に対し、フリン氏の解任を求めていた。 米国では、民間人が外交政策に関与することが禁じられている。昨年末にフリン氏とロシア当局者との間で行われた電話協議の時点で、フリン氏は補佐官に指名されていなかった。 フリン氏は辞表の中で、「意図せずして、ロシア大使との複数の電話について不完全な情報を、次期副大統領などに伝えてしまった」と述べた。 ホワイトハウスが出した声明は、ジョセフ・キース・ケロッグ元陸軍中将が暫定的に補佐官を務めると明らかにした。 フリン氏は疑惑が持ち上がった当初、対ロ制裁についてロシアのセルゲイ・キスリャク駐米大使と協議したことを否定し、それを受けて、マイク・ペンス副大統領も疑惑を否定していた。 しかしその後、フリン氏はホワイトハウス首脳らに対し、協議した可能性があると説明した。 ロシア政府のドミトリー・ペスコフ大統領報道官は13日、記者団に対して、フリン氏とキスリャク大使は制裁解除について話し合っていないと述べた。 フリン氏は大統領選の最中からトランプ氏を熱心に支持し、トランプ氏だけでなく、スティーブ・バノン首席戦略官とも緊密な連携関係を築いている。イランに強硬政策を主張する一方で、ロシアには融和政策を提唱するなか、ロシア政府と距離が近すぎるのではないかと取り沙汰されてきた。 <解説>大統領は何を知っていたのか ――アンソニー・ザーチャー北米担当記者 大統領就任式から、スキャンダルが深刻化し政権幹部の辞任に至るまで、わずか24日間だった。どう考えても、これは何かの新記録だろう。 トランプ大統領がやることはいつも派手だ。どうせ政権が政治的危機に陥るなら、時間を無駄にしてどうする。 国家安全保障担当の大統領補佐官に、フリン氏が指名されたその日から、大統領選以前に始まり以降も続くロシアとの関係について、懸念が指摘されていた。 しかし、フリン氏の立場がガラガラと崩れ始めたのは、最近のことだ。対ロ制裁を含む内容をロシア大使と協議していたと明らかになったのがきっかけだった。そしてとどめの一撃は、13日の報道だった。オバマ政権の複数高官が1月の時点で、フリン氏とロシア大使の協議内容についてトランプ政権に警告していたと明らかになったからだ。 フリン氏は追いやられた。しかしそれだけでは問題は収束しない可能性がある。 連邦議会の民主党議員たちは、フリン氏の矛盾する説明について政権内の誰が知らされていたか、そしてなぜこれまで放置されてきたのか、知りたがるだろう。一部の共和党議員も同じかもしれない。 大統領をめぐる究極のスキャンダルといえばウォーターゲートだが、当時の表現を取り出して、埃をはらって、そしてまた使い始める人たちもいる。 つまり、大統領は何を知っていたのか、そしていつ知ったのか、と。 (英語記事 Michael Flynn: Trump's national security adviser quits)

  • Thumbnail

    記事

    米誌プレイボーイがヌード復活 「裸は普通のこと」と

    2017年02月14日 13:08 公開 米誌プレボーイは13日、ヌード写真を復活させると発表した。昨年3月からヌード写真の掲載を取りやめていたが、新しい編集責任者のクーパー・ヘフナー氏は、その判断は「まったく間違っていた」と認めた。 新任チーフ・クリエイティブ・オフィサーのヘフナー氏(25)は、「自分たちのアイデンティティーを取り戻し、自分たちらしさを復活させる」とツイートした。同誌の公式アカウントも、3・4月号の表紙写真に「#NakedIsNormal (裸は普通のこと)」とハッシュタグをつけてツイートした。クーパー氏は創刊者ヒュー・ヘフナー氏の息子。 「(プレイボーイが)描くヌードは古臭かったと、僕自身がまっさきに認める。ヌードそのものが問題だったことはない。ヌードは問題じゃないからだ」とヘフナー氏はツイートした。 ただし「男性のための娯楽」という副題は、表紙から外す。「プレイボーイは今後も常に、男性の関心事を中心に据えたライフスタイル・ブランドであり続ける。しかし性別ごとの役割が社会の中で進化し続けると共に、我々も進化する」とヘフナー氏は書いた。 1953年創刊のプレイボーイは2015年秋、イメージチェンジを図ると決定。米国版の当時の責任者たちは、インターネットの影響でヌードはもはや時代遅れで、ポルノ雑誌はもはや商業的に成立しなくなったと表明した。 同誌は2016年3月号からヌード写真の掲載を止めていたが、部数の低迷は止まらず、1970年代のピーク時には560万部だったものが昨年は70万部以下に落ち込んだ。 ミシシッピ大学のサミール・フスニ教授(ジャーナリズム学)は、プレイボーイによるヌード写真禁止は新しい読者獲得につながるより、従来の読者を遠ざけてしまったのだろうと指摘する。 「プレイボーイにヌードがないというのは、ある意味で矛盾している」 ヌード画像が珍しくなくなった今のデジタル時代において、若い読者をひきつける方法をプレイボーイは見つけなくてはならないと、フスニ教授は付け足した。 来月号の同誌は、ヌード写真のほか、「プレイボーイの哲学」や「パーティー・ジョーク」といったかつての定番コーナーを復活させる。 また米女優スカーレット・バーンさんが米国で始まった「乳首解放」運動について、随筆を寄稿している。 同誌によるとバーンさんは、公共の場で授乳する法的権利の獲得を目指す「乳首解放」運動や、女性が胸をはだけることについて書き、「女性が自分にとっての性のあり方を主張する重要性や、女性と男性の間にまだ残る二重基準」について論を展開しているという。 部数は低迷しているものの、蝶ネクタイをしたウサギのロゴは、世界で最も有名なイメージのひとつ。同社は収益の大半を、身だしなみ製品や飲料、宝飾品などのブランド販売で得ている。 (英語記事 Playboy brings back nudity, claiming #NakedIsNormal)

  • Thumbnail

    記事

    日米韓の防衛当局が電話協議 北朝鮮のミサイル発射受け

    2017年02月14日 12:30 公開 12日の北朝鮮による弾道ミサイル発射を受け、日米韓3カ国の防衛当局者は14日、電話会談し情報共有をさらに緊密にすることで合意した。韓国の国防省が明らかにした。 電話会談では、米国が日韓に、両国の安全保障に関する約束をあらためて表明したという。 韓国の聯合ニュースによると、米空軍のF22ステルス戦闘機と原子力潜水艦が来月の合同訓練に参加する予定。 国連安全保障理事会は13日に開いた緊急会合で、北朝鮮のミサイル発射について、安保理決議に対する「重大な違反」だと非難する、報道各社に向けた声明を全会一致でまとめた。 ドナルド・トランプ米大統領は、北朝鮮を「大きな、大きな問題」だと語った。トランプ大統領は、北朝鮮に強硬な態度で臨むとしたが、詳細は明らかにしなかった。 北朝鮮は13日に国営メディアを通じ、弾道ミサイルの発射実験に「成功した」と発表。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が発射に立ち会ったと発表した。 国営朝鮮中央通信社(KCNA)は今回使われたミサイルを、「地対地中長距離弾道ミサイル」と説明した。ミサイルは日本海に落下した。 (英語記事 North Korea missile test: US allies discuss steps)

  • Thumbnail

    記事

    米連邦地裁、送油管建設仮差し止めの先住民請求を却下

    2017年02月14日 11:44 公開 米ノースダコタ州でアメリカ先住民らが石油パイプラインの建設に反対していた問題で、首都ワシントンの連邦地裁は13日、建設停止の仮処分を求める請求を却下した。 先住民のスタンディング・ロック・スー族とシャイアン・リバー・スー族は、「ダコタ・アクセス」パイプラインが、居住地の近くにある貯水池の下を通ることから、飲料水が汚染される危険性があるとして訴訟を起こしていた。 先住民らはさらに、彼らが神聖視する墓地がパイプラインの建設によって荒らされると懸念している。 事業費38億ドル(約4300億円)に上るパイプラインは完成間近で、ノースダコタ州で採掘されたシェールオイルをイリノイ州まで日量約47万バレル送る予定となっている。イリノイ州の終着点からは船で石油精製設備まで運ばれる。 開発業者のエナジー・トランスファー・パートナーズ社(ETP)は、問題となっている箇所の建設予定地を所有する米陸軍から許可を得て、先週8日に工事を再開した。 先住民らは9日に、パイプラインをめぐる訴訟が決着するまで建設工事を停止する仮処分を裁判所に求めた。 先住民らはパイプラインの建設によって水源が脅かされるだけでなく、貯水池での宗教儀式が行えなくなると主張した。 一方、ETP社と陸軍は仮差し止めに反対し、実際にパイプラインの使用が始まる前に法廷で意見を述べる時間が残っていると主張した。 先住民からの反対運動によってパイプラインの建設は数カ月にわたって止まっていた。 建設予定地には先住民を中心に数千人のデモ参加者が集まり、泊まりがけで抗議活動を行った。 警察によると、反対運動が昨年始まってから700人近くが逮捕された。 オバマ前政権は昨年9月、パイプラインの建設継続を認めない決定を下した。しかし、ドナルド・トランプ大統領が今年1月の就任直後に矢継ぎ早に転換させた政策の一つに、パイプライン建設許可が含まれていた。 (英語記事 Dakota pipeline: US judge denies request to halt construction)

  • Thumbnail

    記事

    トランプ氏、フリン補佐官のロシア接触疑惑を「見極め中」

    2017年02月14日 10:32 公開 トランプ米政権のマイケル・フリン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が就任前に駐米ロシア大使と経済制裁解除について協議し、法に触れた可能性があるという疑惑をめぐり、ホワイトハウスは13日、大統領が「状況を見極めている」と記者会見で明らかにした。 フリン補佐官が就任前にセルゲイ・キスリャク駐米ロシア大使と連絡を取り合っていたことは以前から指摘されていたが、具体的に経済制裁解除という政策内容について話し合っていたと、複数の米メディアが報道した。マイク・ペンス副大統領はこれまでに、フリン補佐官(退役米陸軍中将)の疑惑を公に否定したが、補佐官はその後、制裁について話し合ったかもしれないとホワイトハウスに伝えたという。 フリン氏が就任前にロシア政府とそのような協議をしていた場合、民間人が外交政策決定に関与することを禁止する法律に触れた可能性がある。 ショーン・スパイサー大統領報道官は記者会見で、「大統領は状況を見極めている」と述べた。「副大統領とフリン将軍との会話について、大統領は副大統領に話をしている。大統領は、この国の安全保障は最も重要な問題だととらえており、安全保障についてほかにも複数の人と話をしている」。 フリン補佐官はペンス副大統領に、ロシア大使との会話内容について政権幹部に誤解させたと謝ったという。 一方で、大統領報道官の会見前にはケリーアン・コンウェイ上級顧問が米MSNBCに出演し、「大統領はフリン氏を完全に信頼している」と発言。コンウェイ氏は、「フリン将軍にとって大事な週です。外国要人が訪問する際の連絡相手なので」と述べた。 ロシア政府のドミトリー・ペスコフ大統領報道官は13日、記者団に対して、フリン氏とキスリャク大使は制裁解除について話し合っていないと述べた。 米政治ニュースサイト「ポリティコ」によると、大統領の義理の息子、ジャレッド・クシュナー上級顧問(右)が、フリン補佐官の後任を探しているという。 米紙ワシントン・ポストは、司法省が1月の時点でホワイトハウスに対して、フリン氏はロシア政府の恐喝対象になり得ると警告していたと書いている。 フリン氏は大統領選の最中からトランプ氏を熱心に支持し、トランプ氏だけでなく、スティーブ・バノン首席戦略官とも緊密な連携関係を築いている。イランに強硬政策を主張する一方で、ロシアには融和政策を提唱するなか、ロシア政府と距離が近すぎるのではないかと取り沙汰されてきた。 疑惑の経緯 フリン補佐官が就任前の昨年12月にキスリャク大使と数回、電話で連絡を取り合ったことは以前から指摘されていた。しかしロシアのウクライナ侵攻を受けた経済制裁や、ロシアが米民主党本部をハッキングしたとされる問題について、協議したわけではないと、フリン氏はペンス副大統領と共にこれまで主張してきた。 しかし9日付のワシントン・ポスト紙は、合計9人の現職と前政権幹部の話として、制裁もハッキングも話題に上っていたと伝えた。 報道を受けてフリン氏の報道官は前言を修正。制裁を話題にしなかったと「確信できない」と報道陣に述べ、副大統領に事実と異なる内容を伝えていたのではないかとの憶測を呼んだ。 政権筋によると、ペンス副大統領とフリン補佐官は10日に2度、会話を重ね、その際に補佐官は副大統領に内々に謝罪したという。 大統領の考えは トランプ氏はまだこの問題について公に発言していないが、フロリダ州に所有するリゾート「マール・ア・ラーゴ」には週末にかけてフリン氏も滞在していた。 また13日にトランプ氏がカナダのジャスティン・トルドー首相と合同記者会見を開いた際にも、フリン氏は最前列にいた。 記者会見でトランプ氏が指した記者2人はフリン氏の疑惑について質問せず、退室時に他の報道陣から疑惑について聞かれても答えなかった。 フリン氏がロシア大使と制裁について協議したか大統領が認識していたかとの質問に、スパイサー報道官は「全くそんなことはない。全くない」と答えた。 議会の反応は 上院民主党のナンシー・ペロシ院内総務は13日、トランプ氏にフリン氏の解任を要求。「ロシアではなく、米国の利益と安全保障のために尽くすかどうか信頼できない」とツイートした。 下院では、複数の民主党議員が下院監査政府改革委員会のジェイソン・チェイフェッツ委員長(共和党)に対して、フリン氏とロシアの関係を調査するよう要求している。 共和党のスーザン・コリンズ上院議員(メイン州選出)も、就任前のフリン氏が外国政府と交渉していたとするなら「気がかりだ」と述べた。 (英語記事 White House: Trump 'evaluating' controversy on Michael Flynn)

  • Thumbnail

    記事

    トランプ米政権が中東和平で転換 ヨルダン川西岸では

    ン川西岸では、イスラエルの入植政策が進む。現地のパレスチナ人やイスラエルとパレスチナ両政府当局者に、BBCのジェレミー・ボーウェン記者が話を聞いた。

  • Thumbnail

    記事

    米カリフォルニア州でダム周辺住民に避難命令

    2017年02月13日 14:59 公開 米カリフォルニア州北部にあるオーロビル・ダムで12日、大雨のためにダムの水位が上昇し危険な状態になり、周辺住民の少なくとも13万人に避難命令が出ている。 当局は、ダムの放水路がいつ崩壊してもおかしくないと話しており、洪水の危険がある住民に即時避難するよう求めている。 カリフォルニア州では厳しい干ばつが何年も続いていたが、大量の降雨と降雪があったことからダムの水位が上昇。オーロビル・ビルが約50年前に建設されて以来の緊急事態になった。 カリフォルニア州の水資源局は12日、主要な放水路から毎秒10万立方フィート(約2830立方メートル)の放水を行い、ダム水位の低下を図ると発表した。 水資源局はさらに、水位は低下しつつあり、緊急放水路の水流は上限を約10センチ上回る程度まで減少したと補足した。 オーロビル・ダム周辺を管轄とする保安官は、ソーシャルメディアを通じて避難命令を出し、これは訓練ではないと警告した。 9日には、技術者らが放水路のコンクリートが複数カ所でまとまってなくなっているのに気付き、ダムの放水を開始していた。 オーロビルは州都サクラメントから北105キロの地点にあり、住民の数は1万6000人。住民らに対しては北に避難するよう命令が出た。 10日には、カリフォルニア州のジェリー・ブラウン知事が連邦緊急事態管理庁(FEMA)に対し、洪水と土砂崩れに伴う大規模災害を宣言するよう要請している。 (英語記事 Thousands told to evacuate in face of California dam risk)

  • Thumbnail

    記事

    ドイツ新大統領にシュタインマイヤー前外相を選出

    2017年02月13日 14:01 公開 ドイツの連邦議会議員や州代表者らで構成する連邦大会議は12日、新たな大統領にフランクワルター・シュタインマイヤー前外相(61)を選出した。 シュタインマイヤー氏はドイツ国内で最も人気の高い政治家の1人で、外相を2回、合計8年務めた。 ドイツでは大統領職は主に儀礼的なもので、国民の精神的な支柱として位置付けられている。 シュタインマイヤー氏は元弁護士。通常は慎重な言動で知られるが、昨年の米大統領選に際してはドナルド・トランプ氏を「憎しみの伝道師」と呼び、米国との関係はより険しいものになると予想していた。 シュタインマイヤー氏はまた、「恐怖を政治に利用する」人々を批判し、右翼大衆迎合主義を批判していた。 連邦大会議で行われた大統領選でシュタインマイヤー氏は、全1260票のうち931票を獲得した。連邦大会議には、議員らのほか、ドイツの16州各分野の代表者が参加する。 連邦大会議の代議員には、サッカーのドイツ代表チームのヨアヒム・レーブ監督や、ニーダーザクセン州の緑の党を代表する女装したドラァグクイーンのオリビア・ジョーンズ氏がいる。 シュタインマイヤー氏は大統領に今年3月19日に正式に就任する。 シュタインマイヤー氏は社会民主党(SPD)出身。アンゲラ・メルケル首相が率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)とSPDの連立政権で、外相を務めた。 (英語記事 Germany president: Steinmeier chosen by lawmakers)

  • Thumbnail

    記事

    高祖母から5代引き継がれた花嫁衣裳、クリーニング店で紛失したが

    のかたまり」が床に放置してあるのを見つけたと、テスさんは10日、フェイスブックに書いた。 テスさんはBBCニュースに、「店のある土地の持ち主から両親に電話がありました。その人たちの甥がドレスのことを知り、店を探してくれたそうです」と話した。「両親は店に直行して、確かにうちのドレスだと大喜びしました。まだクリーニングされていなくて、タグがついたままでした」。 倒産したクリーニング店に対する差し押さえ執行代理人も、11日の店舗捜索に立ち会い、「手続き上」必要だからとドレスをいったんグラスゴー市の事務所に持っていったとテスさん。 「信じられなくて、うちの母親も当惑していたけれど、必ず月曜日には返品するからと言われたそうです」 テスさんは、今後あらためてドレスをクリーニングに出すつもりだが、おそらくロンドンのレース専門店に頼むことになるだろうと話す。 「二度となくなったりしないようなところで」 (英語記事 150-year-old wedding dress lost at dry cleaners found)

  • Thumbnail

    記事

    メキシコ各地で大規模デモ トランプ米大統領の移民政策に抗議

    2017年02月13日 11:43 公開 メキシコ各地で12日、数万人が参加する大規模デモが行われ、ドナルド・トランプ米大統領の移民政策や国境での壁建設計画に抗議した。 デモはメキシコ国内の十数都市で開かれた。白い服装のデモ参加者らは、メキシコ国旗やトランプ氏に抗議するプラカードを掲げて行進した。 デモの主催者らは、トランプ氏の政策に反対する点でメキシコ国民が団結しているのを示したかったと述べた。 デモ参加者はさらに、メキシコのエンリケ・ペニャニエト大統領が汚職撲滅や暴力の抑制に十分な対応をしてこなかったと非難した。 参加者のひとり、マリア・アンパロ・カサールさんは、トランプ氏の移民政策が「国際社会の脅威」になっていると語った。「アメリカは移民によって作られた国で、今も移民によってできている。そのことを忘れるべきじゃない」。 首都メキシコシティで行われたデモでは、「トランプさん、メキシコを団結させてくれてありがとう!」と書かれた横断幕が掲げられていた。 トランプ大統領が推し進める、メキシコとの国境に壁を建設する計画は、メキシコ国民の反発を招いている。壁の建設費をメキシコに負担させるとトランプ大統領は主張しているが、ペニャニエト大統領は拒否。ペニャニエト大統領は、「メキシコは壁を否定する」と述べた。 トランプ大統領は、先月の就任式の数日後に、メキシコ国境に「通過不能な物理的な壁」の建設を命じる大統領令に署名し、建設費はメキシコに後で払わせると強調した。 トランプ大統領は、「過去にないほど急増している」中米からの不法移民の流れを止めるために必要だと繰り返し主張している。 メキシコ国境に2000マイル(約3200キロ)の壁を建設する計画は、トランプ氏が昨年の大統領選で公約した主要政策の一つ。 トランプ政権による不法移民の摘発強化を受け、米国内に住むメキシコ人の間では国外退去の不安が広がっている。 トランプ大統領は先週9日、犯罪に関与した不法移民の国外退去を目的とする、犯罪や麻薬カルテルに焦点を置く3つの大統領令に署名した。 (英語記事 Mexico protesters march against Trump's immigration policies)

  • Thumbnail

    記事

    中米の新聞、トランプ氏物まねの米俳優写真を本人として誤用

    2017年02月13日 11:40 公開 米NBCテレビの長寿風刺コメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ」はこのところ、人気俳優たちによるトランプ政権幹部の物まねで人気を得ている。大統領選の最中からトランプ氏を真似てきた俳優アレック・ボールドウィン氏は特に似ていると評判で、ついには中米の新聞が本人と間違って写真を使用するに至った。 中米ドミニカ共和国のエル・ナシオナル紙は、イスラエル入植地に関する記事でベンヤミン・ネタニヤフ首相の写真の隣に、「ドナルド・トランプ米国大統領」との説明つきでこのボールドウィン氏の写真を使ってしまい、謝罪する羽目になった。 同紙は、読者と「影響を受けた」人たちに謝った。 トランプ氏の扮装をしたボールドウィン氏の写真は、「サタデー・ナイト・ライブ」についての説明と共に配信されたが、間違いに誰も気づかなかったと同紙は説明している。 「サタデー・ナイト・ライブ」に出演したこともあるトランプ氏は昨年10月、にールドウィン氏の自分物まねが初登場した際、「下手くそ」だと批判。 「おもしろくない。キャストは最悪で、いつも攻撃的だ。本当にひどいテレビ番組だ」とトランプ氏はツイートした。 「サタデー・ナイト・ライブ」は、トランプ大統領のほか、ヒラリー・クリントン氏やケリーアン・コンウェイ上級顧問、プーチン大統領などの物まねを次々に繰り出して、政治情勢を風刺。最近では、女優メリッサ・マッカーシー氏が演じる「激昂するショーン・スパイサー大統領報道官」が大いに話題となっている。2008年大統領選では、同番組でコメディアンのティナ・フェイ氏が演じたサラ・ペイリン氏の物まねがやはり、評判となった。 (英語記事 Alec Baldwin's Trump act fools newspaper/Is Rosie O'Donnell about to break the internet with SNL impression?)

  • Thumbnail

    記事

    北朝鮮、中長距離ミサイル発射「成功」と

    2017年02月13日 11:03 公開 北朝鮮は13日、新型中長距離弾道ミサイル「北極星2型」の発射実験を12日に実施し、「成功した」と発表した。国営の朝鮮中央通信社(KCNA)によると、発射実験には金正恩・朝鮮労働党委員長が立ち会った。 KCNAによると、新型ミサイルは核弾頭の搭載が可能。固体燃料エンジンを使用したという。固体燃料エンジンを使うと、弾道ロケットの勢いが増し、飛行距離が伸びる。 北朝鮮は、近隣諸国の安全に配慮し、ミサイルを高い角度で発射したと説明している。 KCNAによると、金正恩氏は発射実験の「成功」に「大いに満足」し、「国の絶大な威力を高める」ものだと評価した。 韓国軍の関係筋によると、北朝鮮西岸のパンヒョン空軍基地から午前7時55分発射されたミサイルは高度550キロに達し、日本海に向かって東へ約500キロ飛行した。 国連安全保障理事会は、核開発を進める北朝鮮による弾道ミサイル実験の実施を禁止している。 韓国国防省は、ドナルド・トランプ米大統領の反応を試すことが目的の武装した挑発だと非難した。 韓国外務省は、「北朝鮮による相次ぐ挑発は、金正恩政権が核兵器とミサイル開発に非合理かつ妄執的に固執していることを示している」と非難した。 米フロリダ州のトランプ氏のリゾートに滞在中だった安倍晋三首相は、トランプ氏と共に報道陣の前に立ち、「北朝鮮のミサイル発射は断じて容認できない」と言明。隣に立ったトランプ氏は、「アメリカは素晴らしい同盟相手の日本を100%支援する」と述べた。 北大西洋条約機構(NATO)のイエンス・ストルテンベルグ事務総長は、北朝鮮に対して「相変わらずの挑発と国連安全保障理事会決議違反は、地域と国際社会の安全を損ねる」と非難。「緊張関係をこれ以上悪化させることなく、国際社会との信頼できる有意義な対話を復活させるよう」呼びかけた。 欧州連合(EU)も同様に北朝鮮を非難し、「国際社会での義務を繰り返し無視することは、挑発的で容認できない」と声明を発表した。 北朝鮮と最も親しい関係にある中国政府は、まだコメントしていない。 金委員長は今年1月、米国に届く大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発が最終段階に入ったと発言。それに対してトランプ氏は、「そうはならない」とツイートしていた。 今月初めに韓国を訪れたジェイムズ・マティス米国防長官は、北朝鮮が核兵器を使用した場合には「効果的で圧倒的な」対抗措置を取ると発言。さらに、最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル」(THAAD)の韓国内配備を年内に実施するとあらためて確認している。 (英語記事 North Korea says ballistic missile test was a 'success')

  • Thumbnail

    記事

    世界の名所をセーターに編む男性 ソーシャルメディアで話題に

    2017年02月13日 9:00 公開 世界の名所をデザインしたセーターを編み、名所の前でセーターを着て「自撮り(セルフィー)」する米国人男性がソーシャルメディアで話題になっている。米東部メリーランド州に住むサム・バースキーさんは、これまでに評判が良かったのは、ニューヨークのタイムズスクエアやサンフランシスコの金門橋のセーターだったと話す。名所ではない平凡な景色からも、インスピレーションを受けて編むこともあるという。

  • Thumbnail

    記事

    「指を全部なくした」 アフリカ難民、極寒の雪原を歩きカナダへ

    2017年02月13日 9:00 公開 アフリカ・ガーナ出身のラザク・イヤルさんとセイドゥ・モハメドさんは昨年12月、極寒の中、夜の闇にまぎれてアメリカからカナダへと歩いて国境を越えた。セーターと上着と手袋だけでは激しい寒気になすすべもなく、救助はされたものの、重い凍傷で両手の指をほとんど失った。トランプ米大統領の当選を機に、国境に近いマニトバ州エマーソンでは、国境を越えて入国する難民や移民の姿を多く見るようになったという。

  • Thumbnail

    記事

    NZで打ち上げられたクジラ数百頭、一部は安楽死措置

    2017年02月13日 9:00 公開 ニュージーランド南島ゴールデン湾のフェアウェル岬で、9日と11日にクジラ数百頭が相次ぎ打ち上げられた。環境保全局や多数のボランティアの支援を受けて、11日に打ち上げられたクジラ約200頭はほとんどが自力で海に戻ることができた。しかし9日に打ち上げられた数百頭の多くは死亡した。

  • Thumbnail

    記事

    ドローン1000機が一斉に空へ 中国・春節イベント

    2017年02月12日 9:00 公開 中国・広州市で11日夜、春節の終わりを記念して、約1000機のドローンによる飛行ショーが夜空を彩った。

  • Thumbnail

    記事

    ルーマニアの抗議デモ、携帯電話と色紙で国旗模す

    2017年02月12日 9:00 公開 ルーマニアの首都ブカレストで、政権に抗議する連夜の抗議が続いている。12日夜には、参加者が携帯電話と色紙を使って国旗を描き出した。一部の政府高官を汚職摘発から守ることになる新法令だとして、デモに集まった人たちは今では首相退陣を要求している。

  • Thumbnail

    記事

    ルーマニアでは犬が反政府集会の主役 「偽ニュース」きっかけで

    2017年02月12日 9:00 公開 ルーマニアの首都ブカレストで、政権に抗議する連夜の抗議が続いている。一部の政府高官を汚職摘発から守ることになる新法令だとして、デモに集まった人たちは今では首相退陣を要求している。抗議集会の現場で、そしてフェイスブックなどソーシャルメディアでは、犬の姿が特に目立つ。なぜ市民は犬を連れて抗議しているのか。

  • Thumbnail

    記事

    中国・杭州の病院で5人がHIV感染 医療器具使い回しで

    2017年02月10日 18:31 公開 中国東部の杭州市にある公立病院で、5人の入院患者が誤ってエイズウイルス(HIV)に感染させられていたことが明らかになった。医療器具の使い回しが原因だという。 感染が起きた浙江省中医院によると、技師がHIVに感染している患者の治療に使った管を、ほかの患者にも使っていた。 杭州市がある浙江省の当局者は、病院が「決まった手順を著しく違反した」と説明。病院で5人が解雇されたと明らかにした。 浙江省の保健当局は感染の事実について先月26日に報告を受けている。しかし当局が出した短い発表文は、感染が判明した5人のほかに感染の危険があるのは何人だったのか、治療内容はどういうもので、治療はいつごろだったのかなどは説明していない。 発表文は、影響を受けた患者には治療を提供し、補償金が支払われると述べている。 中国では約20年前に、安全基準や規制が不十分だったためにHIV感染が拡大した経緯がある。それだけに今回の事態に、ソーシャルメディアのユーザーからは衝撃と批判の声が沸き起こっている。 中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」のあるユーザーは、「省レベルの病院が規定を守らなんて、一般市民は誰を信用したらいいんだ?!」と投稿した。 また、「今回はばれたけど、私たちが知らないような事態はどうなんだ? きっと、もっとたくさんあるはずだ!」とコメントしたユーザーもいた。 (英語記事 Chinese hospital infects five with HIV by reusing equipment)

  • Thumbnail

    記事

    安倍首相、日米首脳会談のためワシントン到着

    2017年02月10日 16:38 公開 日本の安倍晋三首相が9日夜(日本時間10日午前)、ワシントンに到着した。安倍氏は現地時間の10日午後にドナルド・トランプ米大統領と会談し、経済や安全保障などについて意見を交わす。 両首脳は、米国の雇用創出や日本からの投資について話し合うほか、アジア地域における米国の安全保障政策の要である日本に対する軍事的なコミットメントを協議する。 トランプ大統領は先月、トヨタ自動車がメキシコで工場建設を進めていることについてツイッターで批判。「ありえない! 米国に工場を作らなければ、高い国境税を払わせる」とツイートした。 これを受けトヨタ自動車は、すでにある米国内の拠点での生産や雇用は減らさないと表明した。 トランプ氏は、日本が自国市場で「米国車を売れなくしている」と批判し、1980年代の日米貿易摩擦をほうふつとさせる発言をしている。 安倍首相はまた、トランプ大統領が就任直後に脱退表明した環太平洋経済連携協定(TPP)についても触れる見通し。安倍首相は12カ国が合意したTPPを強く推進していた。 首脳会談後にトランプ大統領は、南部フロリダ州に所有するリゾート「マール・ア・ラーゴ」に安倍首相夫妻を招待し、一緒にゴルフをする予定だ。 両氏は、大統領選直後の昨年11月にニューヨークで会談している。 トランプ氏が就任後に会う外国首脳としては、安倍首相はテリーザ・メイ英首相に次いで2人目となる。 (英語記事 Japan PM Shinzo Abe arrives in US for Trump talks)