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    「羊たちの沈黙」のデミ監督死去 73歳

    2017年04月27日 15:45 公開 映画「羊たちの沈黙」でアカデミー賞監督賞を受賞したジョナサン・デミ監督が26日、ニューヨークで死去した。73歳だった。広報担当によると、食道がんの合併症が原因という。 1944年生まれのデミ監督は、ほかに「フィラデルフィア」、「サムシング・ワイルド」などの映画のほか、米ロックバンドのトーキング・ヘッズのドキュメンタリー「ストップ・メイキング・センス」などが高く評価された。 ニューヨーク市ロングアイランド出身のデミ監督は、伝説的な映画プロデューサー、ロジャー・コーマンの下で映画監督として出発した。 広報担当は「悲しいことながら、ジョナサンは本日早朝、マンハッタンの自宅で息を引き取りました。妻ジョアン・ハワードと子供3人に囲まれてのことでした」と声明で発表した。当面は近親者のみの葬儀を予定しており、お別れ会などについてはこれから検討すると言う。家族は供花の代わりに、フロリダ州マイアミの移民支援団体「移民のための正義を求めるアメリカ人」に寄付してもらいたいと希望を示している。 HIV・エイズを正面から描いたハリウッド映画がまだほとんどなかった1993年の「フィラデルフィア」で、HIVに感染した男性を演じたトム・ハンクスさんは英PA通信に対して、デミ監督は「雄大な人」だったと話した。 「人の心がどれだけ広くなれるか、ジョナサンは教えてくれた。広い心を持てば、それがいかに自分の生き方や、自分の仕事の仕方を導いてくれるか、教えてくれた」とハンクスさんは監督をしのんだ。 ハンクスさんは「フィラデルフィア」でアカデミー賞主演男優賞を受賞している。 連続殺人犯ハンニバル・レクターを描いた1991年公開の「羊たちの沈黙」は翌春、アカデミー賞の監督賞、作品賞、脚色賞、主演男優賞、主演女優賞を受賞。「ビッグ・ファイブ」と呼ばれる主要5部門をすべて受賞した作品は、ほかに「或る夜の出来事」(1934年)と「カッコーの巣の上で」(1975年)しかない。 1980年のデミ監督作品「Melvin and Howard」では、メアリー・スティーンバーゲンさんがアカデミー賞助演女優賞を獲得した。 近年では、アン・ハサウェイ主演の「レイチェルの結婚」(2008年)や「The Manchurian Candidate(邦題「クライシス・オブ・アメリカ)」(2004年)などを監督。最新作は、歌手ジャスティン・ティンバーレークのコンサート映画「Justin Timberlake + the Tennessee Kids」(2015年)だった。 デミ監督の訃報に、映画界からは次々と追悼の言葉がソーシャルメディアに投稿された。 「愛されし者」(1998年)などに出演した英女優サンディー・ニュートンさんは、「実に素晴らしい人、監督、父親、友人、活動家の訃報に深く悲しんでいる」とツイートした。 ロン・ハワード監督は「ジョナサン・デミは偉大な芸術家で人道家、活動家で、かつ人を温かく励ましてくれる同僚だった。あんな人はめったにいない。とても寂しくなる」とツイートした。 今年3月に最新のアカデミー賞作品賞を受賞した「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス監督は、「ムーンライトを通じてすごく大勢の人に会ったけど、大好きなデミほど優しくて思いやり溢れる人はいない。ものすごい魂の持ち主だ。愛の中で生きて、今は安らかに休んでいる」と書いた。 ジム・ジャームッシュ監督は「刺激的な映画作家、音楽の探究者、鳥の研究家(!)、そして本当に素晴らしい思いやり深い人だった」と書いた。 作家スティーブン・キングさんは、「友人でご近所さんで同僚のジョナサン・デミが逝ったと知って、とても悲しい。本当にいい奴のひとりだった。君がいなくなって寂しいよ」と書いた。 (英語記事 Jonathan Demme, director of The Silence of the Lambs, dies at 73)

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    69年連れ添った夫妻、手をつないだまま1時間の間に亡くなる

    2017年04月27日 14:59 公開 米イリノイ州在住で結婚69年目のカップルが22日、手をつなぎながら1時間の間に相次ぎ亡くなった。アルゼンチン出身の夫妻の遺族が米メディアに明らかにした。 地元紙デイリー・ヘラルドによると、アルツハイマー病を患っていたテレーサ・バトキンさん(89)が死亡した際、夫のイザークさん(91)は妻の手に触れていた。そしてその40分後に、イザークさんも死亡した。 シカゴ郊外のハイランドパーク病院のスタッフは22日朝、夫妻がそれぞれ声をかけても反応せず呼吸が浅くなっているのに気付いた。病院スタッフが2人のベッドを隣り合わせに移動させ、家族が2人の手が触れあうように置いたという。 遺族は同紙に、2人が最後は一緒だったと思うと悲しみが和らぐと話している。 孫のウィリアム・バトキンさんは「いなくなってほしくない。でもこれが最善の形だった」と話している。 夫妻の合同葬儀で娘のクララ・ゲスクリンさんは、「あまりに強く愛し合っていたので、お互いがいなくては生きていけなかったのでしょう」と両親をしのんだ。 シカゴ郊外のシャローム葬儀場で司式したユダヤ教のラビ(宗教指導者)バリー・シェヒター師は、「2人は常に愛し合っていた。文字通り最後の最後まで。最後の一秒まで」と称えた。 夫妻はイリノイ州スコーキーで子供3人を育て、孫たちとも仲良く過ごしていたと家族は話し手いる。 イザークさんはコーシャ(ユダヤ教の決まりに従った)肉の卸売業者で、テレーサさんは主婦でネイリストだった。 (英語記事 Couple die holding hands after 69 years of marriage)

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    ヒマラヤで山歩き中に行方不明 47日後に救出

    カトマンズのグランデ国際病院で治療中で、危険な状態は脱出したという。 病院のサンジャヤ・カーキ医師はBBCネパールに対して、「ゆっくりなら会話ができるようになった。恋人は3日前に亡くなったと話している。重傷は負っていないが、ミミズに食われた傷がある」と話した。 梁さんは出発前に比べて体重を30キロ失った。医師たちは、もっぱら水と塩だけで生き延びたようだとみている。救出時、頭髪はシラミだらけで、片足にはウジが湧いていたという。 梁さんと劉さんは台湾の国立東華大学の1年生。2月にインド経由でネパールに到着した。先月9日にダディン郡で、豪雪にも関わらずトレッキングに出かけたのを最後に、消息を絶っていた。 トレッキングの行方不明者情報を扱うサイトMissingtrekker.comによると、2人はトレッキングに出かける前に荷物をなくしたり、「ささいなこと」で口論したりしていたという。 劉さんはフェイスブックに、「こんなとこ来なければ良かった」と書いていたという。 2人はランタン村にいる台湾人の友人を訪ねに行ったとみられている。 2人が打ち合わせ通り先月10日に家族に連絡しなかったことから、2人の安否を心配した家族が、5日後に捜索願を出した。 現地警察はガイド3人とヘリコプターを使って捜索。台北タイムズによると、ヒマラヤのガイドや地元メディアも2人が行方不明だと知らされていたが、降雪と断続的な雪崩のため大がかりな捜索は困難だった。 捜索に協力していたマドハフ・バスネト氏はBBCに対して、2人は「ダディンからガトラン村へ下っている途中、滑りやすい山道から滑落したようだ」と話した。 「滑り落ちて、洞窟のような形状の岩の中に閉じ込められ、自力で上って戻ることができなかったみたいだ」 (英語記事 Missing Taiwanese trekker found in Himalayas after 47 days)

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    「死亡」女性をパリの警官が蘇生 宣告から1時間後

    2017年04月27日 12:46 公開 救急隊員に死亡宣告されたパリの女性が、1時間後に到着した警官によって蘇生され生き返っていたことが明らかになった。地元紙が伝えた。 仏紙パリシャンによると、パリの第13区で20日午後、摂食障害を長年患っていた49歳女性が自宅で倒れているのを18歳の娘が発見し、通報した。心臓発作を起こしたらしい女性を、救急隊は回復させることができず、午後6時10分に死亡宣告。死体検案書を書いた。 しかしその1時間後に警官2人が、死因確認のために現場を訪れ、女性を覆っていた毛布をはがしたところ、腹部が動いているのに気付いた。女性の頸動脈を確認すると、まだ心臓が動いていることが判明。驚いた警官の1人が女性の手を握り語りかける傍ら、もう1人の警官が消防署に電話で連絡をとり、心肺蘇生法のやり方をその場で教わりながら女性に施したという。 心肺蘇生を30分続けると、すでに死亡宣告を受けていた女性は呼吸を再開。病院に搬送され、現在も治療を受けているという。 警官連盟アリアンスのイバン・アシオマ地域事務局長は、女性の回復は「とんでもない話」で「想像もつかない展開だ」と話す。 「同僚たちは、まるで(米テレビドラマ)『ウォーキング・デッド』の中に入り込んだみたいだったと話している」 担当管区の警察本部長は、警官2人の勇気を表彰する方針を示している。 (英語記事 Paris police revive woman declared dead for an hour by paramedics)

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    トルコ、警官9000人を停職に 「ギュレン派」摘発

    常事態宣言をさらに3カ月延長した。 <解説> エルドアン氏が取り締まり強化――マーク・ローウェン、BBCニュース(イスタンブール) 国民投票で希望通りに勝てば、エルドアン大統領はクーデター未遂後から続けてきた粛清をさらに加速化させると、かねてから予測されていた。 勝利の勢いに乗るエルドアン氏にとって、摘発を強化しても投票結果に影響を与える心配はもうない。 国民投票結果に野党が異議を唱えていようが関係ない。投票をめぐり全国的に不正があったと選挙監視団が痛烈に批判し、野党の主張を支えても関係ない。大統領は、結果は確定したと宣言している。 このため26日には、警察がまずは拘束の対象になった。しかし今後はほかの機関も同様の目に遭うのだろう。 エルドアン氏とギュレン師はかつて、確固たる盟友同士だった。その当時の与党・公正発展党(AKP)には、ギュレン師支持者が実に大勢いた。 AKP内のギュレン師支持者はこれまで粛清の対象になってこなかったが、今後はその可能性がある。そして粛清されなかったとしても、エルドアン氏の政敵は常にその危険にさらされることになる。「ダモクレスの剣」のように。「批判すれば、ギュレンとの関係が露見するぞ」と言わんばかりに。 (英語記事 Turkey suspends more than 9,000 police officers over 'Gulen links')

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    トランプ米政権、北朝鮮制裁強化へ

    民数百人が激しく抗議。警官隊との衝突で3人が負傷した。 <解説> バーバラ・プレット・アッシャー、BBCニュース(ワシントン) 米政府は北朝鮮の核技術向上を、深く懸念している。トランプ政権1期目が終わる前に、米国を核弾頭で攻撃できるようになると考えているのだ。 これを軍事介入で先制抑止するには、どんな方法であっても高いリスクが伴う。しかし、実際にあり得る脅威なのだと相手に認識させるため、トランプ大統領は発言の調子を強めてきた。 トランプ氏の計画の鍵となるのは、中国だ。北朝鮮が核兵器開発事業を解体するところまで、中国がもっと北朝鮮に圧力をかけるよう、米国は中国に圧力をかけている。北朝鮮の核開発放棄に向けて、米政府は交渉の用意があるとトランプ政権は表明した。しかし北朝鮮はそのような条件は決して受け入れないだろうと、米政府内でさえ大勢が疑っている。 (英語記事 North Korea faces tighter sanctions under Trump strategy)

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    中国第2の空母が進水 国産初で軍事力拡大

    し、改修して使っていた。 新しい空母はこの「遼寧」よりはるかに最新式のものだと言われている。しかし、BBCのスティーブン・マクドネル中国特派員によると、多くの軍事ウォッチャーは、米軍が使用する空母10隻に比べると技術的に劣っていると指摘している。 中国は経済成長と共に、軍備の刷新を推進してきた。その一方で3月には今年の軍事予算は前年比7%増に留めると発表。大幅な軍事費拡大を20年近く続けてきた中国が、増分を10%未満に抑えたのは2年目となった。 中国の国防費は米国より少なく、2017年の国防費は国内総生産(GDP)見通しの1.3%となるのに対して、米国は同3%に達する。また米国経済の規模は中国よりも大きいため、実質的には巨額の差がある。 ドナルド・トランプ米大統領は、国防費10%増を提案している。 (英語記事 China launches aircraft carrier, boosting military presence)

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    古代のヒト「ホモ・ナレディ」 当初予測より最近のものか

    2017年04月26日 15:59 公開 ポール・リンコン、BBCニュースサイト科学編集長 南アフリカの洞窟で発見され、初期人類かもしれないとされてきた化石は、当初予測されていた最大300万年前のものではなく、20万年~30万年前とかなり新しいものかもしれないことが明らかになった。 南アフリカ・ウィットウォーターズランド大学のリー・バーガー教授率いる発掘チームは2013年、北部ハウテン州の洞窟で15体分と思われる骨の化石を発見。2015年にヒト属の新種かもしれないと、「ホモ・ナレディ」と名付けて発表した。 「ホモ・ナレディ」については発表当初から、比較的新しい種ではないかと考える専門家もいたが、当時のバーガー教授はBBCに最も古くて300万年前の化石の可能性があると説明していた。しかしその後の研究の結果、おそらく20万年~30万年前のものだろうと教授は話している。 「ホモ・ナレディ」の人体構造は現生人類と似ている部分もあるが、200万年以上前の原人に近い要素も多い。 年代測定の新資料から、ホモ・ナレディは現生人類ホモ・サピエンスの初期と時期が重なっていた可能性があると判明した。 バーガー教授と共同で研究にあたる米ウィスコンシン大学のジョン・ホークス教授は、「我々と同じヒト属のより原始的な形に見える。(直立二足歩行した)初期のホモ・エレクトゥスや(ヒト属最初の種の)ホモ・ハビリス、あるいはホモ・ルドルフエンシスとつながりがあるかもしれない」と話す。 ホークス教授はBBCラジオに対して、「欧州のネアンデルタール、アジアのデニソバン、アフリカの初期現生人類と同時代だ。現生人類が誕生し始めた時代から、今と同じように多様な種類の人間がいた。ホモ・ナレディはその一部だ」と話した。 「ほかにアフリカに何があってどういう発見ができるのか、まるで分からない。私にとってはそれが最大のメッセージだ。200万年前に発生したと思われるこの系譜が20万年前まで続いていたというなら、それでおしまいではなかったかもしれない。我々が見つけたのは、最後のホモ・ナレディではなく、一部のホモ・ナレディだったのだ」とホークス教授は言う。 「ホモ・ナレディ」の化石は2013年、ハウテン州のライジングスター洞窟群の奥深くで発見された。入りにくく捜索が困難な場所だったため、わざとそこで遺体を処理し、数世代にわたり置いていたのではないかと、バーガー教授は当時推理していた。 もしその通りだとすると、「ホモ・ナレディ」には儀式的行動の能力があったことになり、そうした行動はより新しい人類の特徴だという通説に一致しないため、物議をかもした。 ホークス教授によると、発掘チームは現在、第2の石室の調査に着手しているという。 「2番目の石室には、さらに3体分の骨が残っている。特に、頭蓋骨を含む実に素晴らしい部分的な骨格がある」とホークス教授。 研究チームはすでに、ホモ・ナレディが人類の進化のどこに位置するのかさらに知るため、化石からDNAの採取を試みてきたが、まだ成功していない。 「(化石は)可能性は十分にあると思える年代のものだ。だが欧州北部やアジアの寒冷地の洞窟では、DNAが非常に良い状態で保存されているが、この洞窟はそれに比べると温かい」とホークス教授は説明する。 ホモ・ナレディの年代測定については、数カ月以内に研究報告が発表される予定となっている。 (英語記事 Primitive human 'lived much more recently')

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    米ユナイテッド航空で巨大ウサギが死亡 貨物室で

    ばれる種類のサイモンは新しい「著名人」の飼い主の元へ届けられる途中だったという。 ユナイテッド航空はBBCに対して、サイモンが死亡したことについて「悲しく思う。ユナイテッド航空と我々のペットセーフチームにとって、私たちと一緒に旅するすべての動物が安全で快適に移動できることが何より大事だ」とコメント。 「顧客に連絡をして協力を申し出ている。事実関係を調べている」と同航空は説明している。 英大衆紙サンによると、「サイモン」は世界最大のウサギ「ダリウス」(体長130センチ)の息子だった。 飼い主のアネット・エドワーズさんは同紙に対して、「搭乗する3時間前に獣医の診察を受けたばかりで、健康そのものだった」と説明。「とても妙なことが何か起きたみたいで、いったい何があったのか知りたい。これまで世界中にウサギを送り届けてきたが、こんなことは初めてだ」と話している。 機内で動物が死亡することは、珍しいがまったくないわけではない。 米運輸省の最新統計によると、2015年には米航空会社のフライトで動物が死亡した事案報告は35件。このうち14件はユナイテッド航空の機内だった。さらに同航空では9頭が負傷している。2015年を通じてユナイテッド航空は9万7156頭の動物を輸送。1万頭につき2.37頭が死傷した計算になる。この死傷率は、米航空会社の中で最も高かった。 (英語記事 United Airlines investigates giant bunny death)

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    トランプ米政権、命令阻止の司法判断を「狂ってる」 「聖域」都市めぐり

    2017年04月26日 13:45 公開 不法移民を保護する米国のいわゆる「聖域」都市に対して、ドナルド・トランプ米大統領が連邦補助金の支払いを停止すると命令したことに対して、サンフランシスコの連邦地裁は25日、大統領命令の執行停止を命令した。ホワイトハウスはこれについて「bananas(馬鹿げている、狂っているなどの意味)」だと批判し、上訴すると反発した。 米国ではニューヨークやサンフランシスコ、シカゴなど複数の自治体が、不法移民に寛容な「聖域都市」を宣言し、犯罪捜査に協力しやすくしたり、教育や医療を受けやすくしたりするため、連邦政府による強制送還措置から保護するなどの対策をとっている。 連邦政府の不法移民取り締まりに協力しないこうした自治体に対して、トランプ大統領は就任直後の今年1月25日、連邦補助金を停止する大統領命令に署名。カリフォルニア州のサンフランシスコ市と同州サンタクララ郡は2月初めに、大統領命令の執行差し止めを求める訴えをサンフランシスコの連邦地裁に起こした。 ウィリアム・オリック裁判長は25日、審理を継続する間、大統領令の執行を一時的に差し止めると命令した。 これについてホワイトハウスのラインス・プリーバス首席補佐官は「第9巡回区は頭がおかしくなってる(going bananas)」と批判した。サンフランシスコにある第9巡回区控訴裁判所は、特定7カ国からの入国を禁止する大統領令の差し止めを命令した一審判断を支持しており、保守派はリベラルすぎると反発している。 聖域都市への補助金が停止されれば、サンフランシスコ市は12億ドル(約1320億円)、サンタクララ郡は17億ドルの資金を失うことになる。シリコンバレーの多くの町がサンタクララ郡にある。 ニューヨークのビル・デブラシオ市長は、サンフランシスコ連邦地裁の判断を歓迎。「移民をスケープゴートにしたいという(大統領の)非論理的で違憲な欲求を共有しない」都市への補助金削減は、大統領権限を逸脱していると批判した。 連邦政府の弁護団は、支払い停止の対象になるのは法の執行に関する補助金のみだと主張していた。しかしオリック裁判長は、「あいまいな」大統領命令の適用範囲に関する一切の疑問は、トランプ大統領による発言でかき消されたと指摘。たとえば、自分の移民政策に同意しない自治体への「武器」として補助金停止を使うなどの大統領発言を、裁判長は例示した。 裁判長は、大統領令に対する政権の姿勢が「一貫性を欠いている」と批判した。 49ページにわたる裁判所命令は、原告側がおそらく大統領令の違憲性立証に成功するだろうと補足している。 「自治体が大統領の思う通りの移民取り締まり戦略をとらないからといって、ただそれだけのことを理由に、連邦補助金の提供が脅かされてはならない」と裁判長は書いた。 一方でオリック裁判長は、聖域都市9カ所が連邦移民係官に十分に協力しなければ特定事業への補助金を打ち切ると連邦政府が今月半ばに通達したことについては、容認した。 連邦移民局は今月半ば、聖域都市が「違法移民と凶悪犯罪によって、ボロボロになりつつある」と批判していた。 (英語記事 Trump immigration court defeat is 'bananas', says White House)

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    トランプ米大統領、国境の壁建設費用めぐり後退 予算計上を見送りへ

    民の流入を阻止することだと、報道官は強調した。 <解説> トランプ氏、壁に直面――ジョン・ソープルBBC北米編集長 それはトランプ氏の大統領選の目玉商品だった。国境には壁を造ると。そして行く先々の支援者集会で、トランプ氏は毎回こう叫んだ。 「誰が払うんだ?」 集まった人たちは決まって、「メキシコ!」と大声で返した。 ただしメキシコ政府は、自分たちは絶対に払うつもりはないと態度を明確にしていた。 そのためホワイトハウスに引っ越したトランプ大統領は、「当初は」米国の納税者が建設費を払う必要があるかもしれないと言った。ただし、その費用はやがてメキシコから取り返すのだと。 しかし就任100日目を目前にした大統領は、国境のそれとは別の、分厚い壁に直面している。民主党の上院議員たちという壁だ。 大統領が提案する予算案の成立を、民主党議員たちは阻止することができる。そのため、ホワイトハウスの行政管理予算局長は壁の建設費を削った形で、予算案を書き直さなくてはならない。 大統領は25日朝、こうツイートした。「偽メディアは、僕が壁について変節したと言うが、信じちゃだめだ。必ず建てられるし、麻薬や人身売買その他を阻止するのに役立つ」。 将来的にいずれかの時点では、確かに壁は建つのかもしれない。しかし選挙戦と実際に国を統治することがいかに別物か、今回のことはまざまざと示した。 ホワイトハウスのラインス・プリーバス首席補佐官は、「壁の建設費について(トランプ氏に)譲歩する用意があることは、民主党にとって意外な展開だった」と話した。 (英語記事 Trump backs down on border wall funding)

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    タイ男性、幼い娘を殺害 フェイスブックで中継 

    わたりフェイスブックに掲載され続け、翌25日の午後5時に削除された。掲載時間についてフェイスブックはBBCの取材に回答していない。 タイのデジタル経済省は25日午後の時点で、フェイスブックに動画削除を要請したと説明している。同省報道官はロイター通信に、「フェイスブックを訴追はできない。フェイスブックはサービス事業者で、我々の削除依頼を受けて社内規定に従い対応してくれた。非常によく協力してくれた」と話した。 フェイスブックの広報担当は声明で、「これは恐ろしい事件で、被害者の家族に心から同情する。このようなコンテンツは決してフェイスブックにふさわしくない。問題のコンテンツはすでに削除された」と発表した。 殺害映像は動画共有サイトYouTubeにも掲載されていたが、BBCが通知したところ、YouTubeはこれを削除した。BBCが連絡した時点で、ビデオは2351回再生されていた。 YouTubeはBBCからビデオの存在を知らされてから15分以内に削除したと説明。「何が投稿するにふさわしい内容かYouTubeは明確な方針を掲げており、規定違反のビデオについて把握すればただちにこれを削除する」と声明を出した。 BBCタイ語のノッポルン・ウォン・アナン編集長によると、タイのソーシャルメディア利用者たちは映像に強く反発すると共に、赤ちゃんの遺族に追悼の言葉を書きつづっていた。 米国では中西部オハイオ州で16日、男が高齢男性を射殺する様子をフェイスブックに投稿する事件があったばかり。現場から逃走した男は18日、隣りのペンシルベニア州で警察に追いつめられ自殺した。 この事件を受けてフェイスブック幹部は、「フェイスブックを安全な環境として守るため、新しい技術の活用を常に模索している。このコミュニティーの安全に深刻な影響を与えかねない報告には、優先的に対応するし、報告を精査する手続きの迅速化に取り組んでいる」と書いた。 これとは別にスウェーデンの裁判所は25日、今年初めに中部ウプサラで男3人が女性を強姦しその様子をフェイスブックでライブ配信した事件について、被告3人に実刑判決を言い渡した。1人は強姦罪で2年4カ月、別の1人は同様に強姦罪で1年、3人目は強姦の様子をフェイスブックに投稿し、当局に通報しなかった罪で6カ月と、それぞれ禁錮刑を言い渡された。 <解説> リオ・ケリオン、BBCテクノロジー編集長 米クリーブランドで74歳男性を殺した男がその様子を投稿し、そしてフェイスブック・ライブで自分の犯行を自慢してから、まだ2週間もたっていないなかで今回の事件は起きた。 クリーブランドの問題ビデオについて苦情が寄せられていたにもかかわらず、フェイスブックが削除するまでに2時間以上かかったことが明らかになり、、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者は、「やらなくてはならないことがたくさんある」と認めるに至った。 その前にもフェイスブック・ライブは昨年6月、シカゴで男性が首と頭を撃たれて死亡する様子を配信。続く7月には、ミネアポリスで警察に撃たれた恋人が死んでいく様子を、女性が中継した。 ほかにも、性的暴行や動物虐待、自殺する若者などのライブ映像が配信されたと言われている。 フェイスブックは、投稿内容の点検担当として数千人を採用しており、このチームが問題コンテンツにより迅速に対応できるよう方法を模索している。 加えて同社は、問題映像が後に再度、共有されないよう防ぐソフトウェアも開発した。 さらに、他の利用者の通報を待つより先に点検が必要なビデオや写真について、管理側に知らせる人工知能機能の活用を探っている。 ただしフェイスブックは、フェイスブック・ライブそのものの廃止は検討していない。 ツイッターやYouTubeをはじめ複数の競合他社がライブ配信サービスを提供している現状では、フェイスブック・ライブの廃止は同社にとって不利に働く。 しかしその結果、今後もフェイスブック・ライブの内容に大勢が激怒したり批判したりする事態は続くだろう。フェイスブック・ライブはその人気ゆえに、生中継される動画の1本1本を人間の目で監視するのはほとんど不可能だからだ。 (英語記事 Thai man kills baby on Facebook Live then takes own life)

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    米韓軍、南北境界線近くで合同火力訓練 北朝鮮をけん制

    2017年04月26日 9:00 公開 北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐる緊張が高まるなか、米韓両軍は26日、南北軍事境界線に近い抱川(ポチョン)の演習場で合同火力訓練を実施した。訓練にはF15戦闘機やアパッチ攻撃ヘリコプター、多連装ロケット砲など投入された。

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    米カリフォルニア州の「スーパーブルーム」現象 荒野が花いっぱいに

    2017年04月26日 9:00 公開 米西海岸カリフォルニア州で、一斉に咲いた野生の花で荒野が埋め尽くされる「スーパーブルーム」現象が起き、珍しい光景を一目見ようと多くの人が訪れている。ここ数年干ばつに悩まされてきた同州で大量の降雨があったことが原因で、荒野の色を一変させたこの現象は宇宙からも確認できるという。

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    米トランプ政権がカナダの酪農を標的にする理由

    2017年04月26日 9:00 公開 米商務省は25日、カナダの輸出木材が不当な補助金を受けているとして相殺関税を課すと発表し、酪農製品の輸出についても不公正だと批判を強めた。ドナルド・トランプ米大統領は北米自由貿易協定(NAFTA)の見直しも表明している。新たな「貿易戦争」の始まりなのか、背景を解説する。

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    プラスチックを食べる毛虫、ごみ減量につながるか

    2017年04月25日 17:54 公開 ヘレン・ブリッグス記者(BBCニュース) プラスチックの袋を食べる毛虫が、プラスチックごみの減量に貢献してくれるかもしれない。 英ケンブリッジ大学の研究チームは、ハチの巣の蜜蝋(みつろう)を食べるハチノスツヅリガの幼虫が、プラスチックも分解できると発見した。 実験結果から、「ワックスワーム」と呼ばれる毛虫(ワーム)は蜜蝋を分解すると似た方法で、プラスチックの化学結合を分解できることが判明した。 世界では毎年、約8000万トンものポリエチレンが作られ、買い物袋や食品の包装などに使われる。しかしポリエチレンが完全に分解するには、何百年とかかる。 しかしハチノスツヅリガの幼虫は、1時間弱でプラスチックの袋に穴を開けることができる。 研究に参加するケンブリッジ大学の生化学研究者、パオロ・ボンベッリ博士は、「毛虫が出発点になる」とBBCに話した。 「この分解作用の詳しい仕組みを理解する必要がある。プラスチックごみの問題を最小化するため、技術的な解決策を提示したいと思っている」 ボンベッリ博士と、スペイン国立研究共同協議会のフェデリカ・ベルトッキーニ博士は、共同研究者としてこの発見の特許を取得した。 研究チームは、プラスチックを自然分解する化学作用を早急に解明しようとしており、幼虫の中にいる微生物が関係しているのではないかとみている。 化学作用が特定できれば、自然環境におけるプラスチックごみ減量の解決につながる可能性もある。 「この発見をもとに、プラスチックごみをなくすための有効な方法を見つけ出し、プラスチック累積による避けがたい汚染被害から海や河川、自然環境全てを救うため、解決方法を確立していきたい」とベルトッキーニ博士は言う。 「ただし、自然分解方法が見つかったからといって、わざとポリエチレンを環境に好きなだけ投棄してもいいということにはならない」と博士は付け足した。 研究論文は学術誌「カレント・バイオロジー」に掲載された。 (英語記事 Plastic-eating caterpillar could munch waste, scientists say)

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    【解説】北朝鮮のミサイル実験、成果は上がっているのか

    2017年04月25日 17:12 公開 北朝鮮は先日の盛大な軍事パレードで、大型も含め多数のミサイルを披露した。だが北朝鮮のミサイル能力について、私たちには実際どれだけのことが分かっているのか。米カリフォルニア州のミドルベリー国際大学院モントレー校ジェイムズ・マーティン不拡散研究センターの軍事専門家、メリッサ・ハンナム上級研究員が解説する。 金正恩・朝鮮労働党委員長は北朝鮮を建国した祖父、故金日成主席の生誕105周年を記念して大々的なパレードを実施した。公開された新兵器の数は過去最多で、その中には大陸間弾道ミサイル(ICBM)も含まれていた。 正恩氏はパレードで国内に技術の力と発展を見せつけ、国外に対しては「近くにいようと遠くにいようと、いずれ射程に収めてやる」と脅しをかけた。 北朝鮮は正恩体制の下、国連制裁決議に違反するミサイル実験を加速させてきた。だが実験の結果、北朝鮮のミサイル能力に何か変化は起きているのだろうか。 北朝鮮によるミサイル開発の始まり 北朝鮮の弾道ミサイル計画は、史上最も広く拡散したミサイルのひとつ、旧ソ連製の「スカッド」から始まった。 1979年にエジプトのサダト大統領(当時)が北朝鮮と交わしたミサイル技術提携合意の一環として、少数のスカッドを供与。北朝鮮はそれを分解して研究し、これをもとに国産ミサイル「火星(ファソン)5」「火星6」の製造と実験を始めた。 やがてスカッドの射程を伸ばし、大型化したミサイル「ノドン」の開発に成功した。 さらにはノドンのエンジンを束ねる「クラスター化」に着手し、大気圏外まで積載物を運べる多段式のロケット「銀河3」を開発した。 スカッド系は先進的なミサイルではないが、信頼性が高く製造コストも比較的低い。ノドンには核搭載能力があり、パキスタンとイランに輸出までされている。 だが北朝鮮が進展をめざした技術はこのほかにもあった。 隠しやすいミサイルを開発 北朝鮮は近年、旧ソ連の潜水艦発射型弾道ミサイル(SLBM)「R27」を複製して改造し、グアム島の米軍基地を射程に収める車載移動式の中距離弾道ミサイル「ムスダン」を開発した。 ムスダンは何年か前から軍事パレードに登場していたが、発射実験は2016年に始まったばかりだ。 6回重ねた実験のうち、目ぼしい成功を収めたのは同年6月の1回だけだった。 しかし実験のたびに改良が加えられたてきた変化の過程は、振り返ると興味深い。例えば、実験の失敗で移動式発射台(TEL)のトラックが大きく破損すると、次の実験にはタイヤや車台を保護したTELが登場した。 そしておそらく、ムスダンには核弾頭を搭載する能力がある。 北朝鮮のミサイルはほとんどが車載移動式だ。つまりミサイルをTELに載せ、国内各地を絶えず移動させておくことができる。TELのトラックはトンネルや倉庫、ざんごうや洞くつに隠しておける。常に移動させ、隠し続けることによって、ミサイルは探知されにくくなる。 水中から発射できるミサイル 2016年はもうひとつ、SLBMの分野でも重要な年だった。「北極星」と呼ばれるSLBMの発射実験は2015年に大失敗を繰り返した後、いくらか前進し始めたのだ。 水中の発射台からミサイルを打ち上げたが、当初は発射に成功してもエンジンが点火しなかったり、短い距離しか飛ばなかったりした。しかし2016年4月に液体燃料でなく固体燃料を使ったエンジンで実験を行ってからは、成功率が上がっている。 北朝鮮のSLBMは、米国やロシア、中国が保有するSLBMに比べると脅威ははるかに小さい。実験をさらに重ねない限り、信頼性は低いままにとどまるだろう。そのうえ北朝鮮の潜水艦は音が大きく、探知されやすい。北朝鮮のSLBMはさまざまな意味で、実戦用というより国内向けの「威信」が目的といえる。 とはいうものの、北朝鮮が東部・新浦(シンポ)にある潜水艦造船所の整備に相当の投資をしていることが、衛星画像からうかがえる。つまり、SLBM計画はまだ始まったばかりなのだ。 新浦近郊では、先日のパレードに登場し、米国が「KN17」と呼ぶ地上配備型対艦弾道ミサイルの実験も行われている。これまで2回の実験は失敗したものの、その存在は米国や韓国、日本の艦艇に警告を促すものだ。 固体燃料を使うミサイル 北朝鮮は今年2月、固体燃料を使うSLBMの地上配備版「北極星2」をTEL上の発射筒から打ち上げる実験を行った。 北朝鮮のミサイルには従来、スカッドと同じ液体燃料が使われていた。液体燃料は信頼性が高く安価だが腐食性があり、ミサイルに注入したままの保存ができない。つまり、ミサイルの移動には燃料と酸化剤を載せた複数のトラックを同行させる必要があり、大規模な車列になるため偵察衛星から発見されやすくなる。またミサイルに燃料が入った状態で移動したり保管したりできないため、打ち上げの準備に時間がかかる。 例えばトラックがトンネルから出てミサイルを立ち上げたら、そこへ燃料を注入し、狙いを定めてから打ち上げることになる。 だが固体燃料なら通常はミサイルの中に入れておけるため、実戦での打ち上げで貴重な時間を節約することができる。 北朝鮮は先日のパレードで固体燃料方式のICBMが入っているとみられる発射筒を披露し、固体燃料への熱意をうかがわせた。 発射筒の中身は空だった可能性もある(だれにも見えないのなら、ミサイルを入れておく意味はない)。だがこれを設計コンセプトとして、今後さらにパレードや部品の実験を重ねながら開発が進む可能性は高い。 また2016年初め以降の経緯をたどると、北朝鮮はミサイル技術の開発だけでなく、実際の配備にも力を注いでいることが分かる。 2016年9月には弾道ミサイル3発、2017年3月にはさらに4発を連射した。複数のミサイルを同時に発射すれば、追跡や迎撃は難しくなる。韓国への配備で論議を呼んでいる最新鋭の弾道ミサイル防衛システム「THAAD(サード)」にとっても、これは難題だ。 では北朝鮮に長距離ミサイルはあるのか 北朝鮮のミサイルは米国に届くのか。米国人はこの点に最も強い関心を持っているようだ。 ICBMを保有する主な理由は核攻撃だ。このようなミサイルに通常弾頭を搭載してもほとんど意味がない。 北朝鮮のパレードにICBMが初めて登場したのは2012年。「KN08」と呼ばれるミサイルに加え、中国から密輸したトラックをTELとして披露した。このミサイルは当初「偽物」と批判されたが、後に改良が加えられ、本物としての信ぴょう性が高まった。先日のパレードでは大幅に改良されたKN08とともに、固体燃料方式のICBM2種類が登場したとみられる。 北朝鮮のミサイル能力はこれまで何十年も否定されてきたが、注意すべき重要な展開がいくつかある。 北朝鮮は2015年、「KN14」と呼ばれるICBMを公開してみせた。2016年のプロパガンダ(政治宣伝)に使われた画像や映像には、ICBMに必要とされる要素が事実上全て紹介されていた。 まず正恩氏がKN08と、同ミサイルへの搭載用とされる核弾頭の間に立つ写真が公開された。そして同じ月のうちに、大気圏へ再突入する飛翔体に使う耐熱シールドの模擬実験が実施された。再突入は、宇宙への打ち上げロケットとICBMを区別する重要な部分だ。 ICBMはロケットと同じように大気圏の外へ出るが、その後再び大気圏内まで弾頭を持ち帰る必要がある。再突入の熱と圧力に耐えられることを確認するのが模擬実験だ。 また北朝鮮の技術者たちは2016年4月、旧ソ連製R27エンジンの改造版を2基束ねた新型エンジンの実験を行い、高エネルギーの推進剤を使う技術を獲得したとみられる。この実験ではスカッド系のエンジンで通常みられる黄色の煙ではなく、ピンクがかった紫色の半透明な煙が排出された。 煙の色の変化が高エネルギー推進剤を使ったためだとすると、これを使ったICBMの射程にはアラスカ半島やハワイだけでなく、ロンドンやワシントンまで入る恐れがある。より良い燃料を使えば、より重い物をより遠くまで運ぶことが可能になるからだ。 では北朝鮮はいつICBMの発射実験に踏み切るのだろう。準備万端が整ったら、というのがその答えだ。 パレードに登場した固形燃料方式の新型ICBM2種類は、実験するまでにまだ何年もかかる。しかし昨年亡命した北朝鮮の元駐英公使、テ・ヨンホ氏によると、2017年末か2018年初めまでにICBMをひとつ完成させるのが北朝鮮の目標だという。実験と完成は全く別の話だ。 北朝鮮がこの日程で実験を目指すのはおそらく、液体燃料方式のICBM、KN08だろうと思われる。このタイプが最も完成に近そうだからだ。 しかし配備が可能になるまでには、何度か失敗を繰り返す可能性も高そうだ。 (英語記事 Have North Korea's missile tests paid off?)

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    【解説】北朝鮮のミサイル実験、成果は上がっているのか

    2017年04月25日 16:45 公開 北朝鮮は先日の盛大な軍事パレードで、大型も含め多数のミサイルを披露した。だが北朝鮮のミサイル能力について、私たちには実際どれだけのことが分かっているのか。米カリフォルニア州のミドルベリー国際大学院モントレー校ジェイムズ・マーティン不拡散研究センターの軍事専門家、メリッサ・ハンナム上級研究員が解説する。 金正恩・朝鮮労働党委員長は北朝鮮を建国した祖父、故金日成主席の生誕105周年を記念して大々的なパレードを実施した。公開された新兵器の数は過去最多で、その中には大陸間弾道ミサイル(ICBM)も含まれていた。 正恩氏はパレードで国内に技術の力と発展を見せつけ、国外に対しては「近くにいようと遠くにいようと、いずれ射程に収めてやる」と脅しをかけた。 北朝鮮は正恩体制の下、国連制裁決議に違反するミサイル実験を加速させてきた。だが実験の結果、北朝鮮のミサイル能力に何か変化は起きているのだろうか。 北朝鮮によるミサイル開発の始まり 北朝鮮の弾道ミサイル計画は、史上最も広く拡散したミサイルのひとつ、旧ソ連製の「スカッド」から始まった。 1979年にエジプトのサダト大統領(当時)が北朝鮮と交わしたミサイル技術提携合意の一環として、少数のスカッドを供与。北朝鮮はそれを分解して研究し、これをもとに国産ミサイル「火星(ファソン)5」「火星6」の製造と実験を始めた。 やがてスカッドの射程を伸ばし、大型化したミサイル「ノドン」の開発に成功した。 さらにはノドンのエンジンを束ねる「クラスター化」に着手し、大気圏外まで積載物を運べる多段式のロケット「銀河3」を開発した。 スカッド系は先進的なミサイルではないが、信頼性が高く製造コストも比較的低い。ノドンには核搭載能力があり、パキスタンとイランに輸出までされている。 だが北朝鮮が進展をめざした技術はこのほかにもあった。 隠しやすいミサイルを開発 北朝鮮は近年、旧ソ連の潜水艦発射型弾道ミサイル(SLBM)「R27」を複製して改造し、グアム島の米軍基地を射程に収める車載移動式の中距離弾道ミサイル「ムスダン」を開発した。 ムスダンは何年か前から軍事パレードに登場していたが、発射実験は2016年に始まったばかりだ。 6回重ねた実験のうち、目ぼしい成功を収めたのは同年6月の1回だけだった。 しかし実験のたびに改良が加えられたてきた変化の過程は、振り返ると興味深い。例えば、実験の失敗で移動式発射台(TEL)のトラックが大きく破損すると、次の実験にはタイヤや車台を保護したTELが登場した。 そしておそらく、ムスダンには核弾頭を搭載する能力がある。 北朝鮮のミサイルはほとんどが車載移動式だ。つまりミサイルをTELに載せ、国内各地を絶えず移動させておくことができる。TELのトラックはトンネルや倉庫、ざんごうや洞くつに隠しておける。常に移動させ、隠し続けることによって、ミサイルは探知されにくくなる。 水中から発射できるミサイル 2016年はもうひとつ、SLBMの分野でも重要な年だった。「北極星」と呼ばれるSLBMの発射実験は2015年に大失敗を繰り返した後、いくらか前進し始めたのだ。 水中の発射台からミサイルを打ち上げたが、当初は発射に成功してもエンジンが点火しなかったり、短い距離しか飛ばなかったりした。しかし2016年4月に液体燃料でなく固体燃料を使ったエンジンで実験を行ってからは、成功率が上がっている。 北朝鮮のSLBMは、米国やロシア、中国が保有するSLBMに比べると脅威ははるかに小さい。実験をさらに重ねない限り、信頼性は低いままにとどまるだろう。そのうえ北朝鮮の潜水艦は音が大きく、探知されやすい。北朝鮮のSLBMはさまざまな意味で、実戦用というより国内向けの「威信」が目的といえる。 とはいうものの、北朝鮮が東部・新浦(シンポ)にある潜水艦造船所の整備に相当の投資をしていることが、衛星画像からうかがえる。つまり、SLBM計画はまだ始まったばかりなのだ。 新浦近郊では、先日のパレードに登場し、米国が「KN17」と呼ぶ地上配備型対艦弾道ミサイルの実験も行われている。これまで2回の実験は失敗したものの、その存在は米国や韓国、日本の艦艇に警戒を促すものだ。 固体燃料を使うミサイル 北朝鮮は今年2月、固体燃料を使うSLBMの地上配備版「北極星2」をTEL上の発射筒から打ち上げる実験を行った。 北朝鮮のミサイルには従来、スカッドと同じ液体燃料が使われていた。液体燃料は信頼性が高く安価だが腐食性があり、ミサイルに注入したままの保存ができない。つまり、ミサイルの移動には燃料と酸化剤を載せた複数のトラックを同行させる必要があり、大規模な車列になるため偵察衛星から発見されやすくなる。またミサイルに燃料が入った状態で移動したり保管したりできないため、打ち上げの準備に時間がかかる。 例えばトラックがトンネルから出てミサイルを立ち上げたら、そこへ燃料を注入し、狙いを定めてから打ち上げることになる。 だが固体燃料なら通常はミサイルの中に入れておけるため、実戦での打ち上げで貴重な時間を節約することができる。 北朝鮮は先日のパレードで固体燃料方式のICBMが入っているとみられる発射筒を披露し、固体燃料への熱意をうかがわせた。 発射筒の中身は空だった可能性もある(だれにも見えないのなら、ミサイルを入れておく意味はない)。だがこれを設計コンセプトとして、今後さらにパレードや部品の実験を重ねながら開発が進む可能性は高い。 また2016年初め以降の経緯をたどると、北朝鮮はミサイル技術の開発だけでなく、実際の配備にも力を注いでいることが分かる。 2016年9月には弾道ミサイル3発、2017年3月にはさらに4発を連射した。複数のミサイルを同時に発射すれば、追跡や迎撃は難しくなる。韓国への配備で論議を呼んでいる最新鋭の弾道ミサイル防衛システム「THAAD(サード)」にとっても、これは難題だ。 では北朝鮮に長距離ミサイルはあるのか 北朝鮮のミサイルは米国に届くのか。米国人はこの点に最も強い関心を持っているようだ。 ICBMを保有する主な理由は核攻撃だ。このようなミサイルに通常弾頭を搭載してもほとんど意味がない。 北朝鮮のパレードにICBMが初めて登場したのは2012年。「KN08」と呼ばれるミサイルに加え、中国から密輸したトラックをTELとして披露した。このミサイルは当初「偽物」と批判されたが、後に改良が加えられ、本物としての信ぴょう性が高まった。先日のパレードでは大幅に改良されたKN08とともに、固体燃料方式のICBM2種類が登場したとみられる。 北朝鮮のミサイル能力はこれまで何十年も否定されてきたが、注意すべき重要な展開がいくつかある。 北朝鮮は2015年、「KN14」と呼ばれるICBMを公開してみせた。2016年のプロパガンダ(政治宣伝)に使われた画像や映像には、ICBMに必要とされる要素が事実上全て紹介されていた。 まず正恩氏がKN08と、同ミサイルへの搭載用とされる核弾頭の間に立つ写真が公開された。そして同じ月のうちに、大気圏へ再突入する飛翔体に使う耐熱シールドの模擬実験が実施された。再突入は、宇宙への打ち上げロケットとICBMを区別する重要な部分だ。 ICBMはロケットと同じように大気圏の外へ出るが、その後再び大気圏内まで弾頭を持ち帰る必要がある。再突入の熱と圧力に耐えられることを確認するのが模擬実験だ。 また北朝鮮の技術者たちは2016年4月、旧ソ連製R27エンジンの改造版を2基束ねた新型エンジンの実験を行い、高エネルギーの推進剤を使う技術を獲得したとみられる。この実験ではスカッド系のエンジンで通常みられる黄色の煙ではなく、ピンクがかった紫色の半透明な煙が排出された。 煙の色の変化が高エネルギー推進剤を使ったためだとすると、これを使ったICBMの射程にはアラスカ半島やハワイだけでなく、ロンドンやワシントンまで入る恐れがある。より良い燃料を使えば、より重い物をより遠くまで運ぶことが可能になるからだ。 では北朝鮮はいつICBMの発射実験に踏み切るのだろう。準備万端が整ったら、というのがその答えだ。 パレードに登場した固形燃料方式の新型ICBM2種類は、実験するまでにまだ何年もかかる。しかし昨年亡命した北朝鮮の元駐英公使、テ・ヨンホ氏によると、2017年末か2018年初めまでにICBMをひとつ完成させるのが北朝鮮の目標だという。実験と完成は全く別の話だ。 北朝鮮がこの日程で実験を目指すのはおそらく、液体燃料方式のICBM、KN08だろうと思われる。このタイプが最も完成に近そうだからだ。 しかし配備が可能になるまでには、何度か失敗を繰り返す可能性も高そうだ。 (英語記事 Have North Korea's missile tests paid off?)

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    【仏大統領選】 ル・ペン氏、国民戦線党首を退く 国全体の大統領目指すと

    氏は強調した。 一方で、ル・ペン氏の表現は、党首辞任は一時的なものだとうかがわせた。 パリで取材するBBCのヒュー・スコフィールド記者は、党首辞任は儀礼的なジェスチャーで、党よりも国全体を重視しているのだと示すことで、第1回投票で敗退した共和党のフランソワ・フィヨン元首相など他候補の支持者を取り込もうというのが狙いだと解説する。 ル・ペン氏は2011年1月に、父ジャン=マリー・ル・ペン氏から党首の座を受け継いだ。 <仏大統領選 候補者の支持率推移> ル・ペン氏が率いる国民戦線は、欧州連合(EU)に否定的で、移民受け入れに反対している。父・ジャン=マリー・ル・ペンが結党した当初の、強い極右姿勢をやわらげることで、2015年地方選での躍進を達成した。 一方で、ル・ペン氏はフランスとEUの関係見直しを呼びかけ、国民投票の後に交渉を開始するべきだと主張している。さらに、移民受け入れを大幅に削減し、「過激主義」モスク(イスラム教礼拝所)を閉鎖するよう訴えている。 国民戦線の主張は次の通り―― 新しいEUについてEU本部と交渉した後、離脱の是非を問う国民投票を実施 違法移民を「自動的」に強制退去させ、ただちに全移民の受け入れを全停止した後、年間受け入れを1万人に制限 「過激主義」モスクを閉鎖 公的住宅の提供でフランス国民を優先 定年退職を60歳に固定 週35時間勤務を保障 敗退候補はマクロン氏支持 決選投票ではマクロン氏が有利だというのが大方の見方で、敗退したフィヨン氏も、与党・社会党候補のブノワ・アモン氏も、マクロン氏に投票するよう支持者に呼びかけた。 フランソワ・オランド大統領も、極右は欧州に亀裂を走らせ、「フランスを深刻に分断」してしまうと警告。「このようなリスクを前にした今、私はエマニュエル・マクロンに投票する」と言明した。 かつて自分の下で経済相として務めたマクロン氏は、「このような重大な時、欧州と世界とフランスにとって深刻なこの時、フランス国民をひとつに団結させる価値観を守ってくれる」とオランド氏は強調した。 投資銀行出身で39歳のマクロン氏は、オランド大統領のもとで経済相を務めた後、政権を離れて新党を立ち上げた。議員経験はなく、勝てばフランス最年少の大統領となる。 マクロン氏の公約は次の通り―― 公共部門の職を12万人分削減 財政赤字削減 職業訓練と再生可能エネルギー移転のため500億ユーロ(約6兆円)の公共投資を実施 法人税を33%から25%に削減 週35時間勤務の労働条件は企業ごとに交渉可能に 年金制度の統一 EUとユーロ圏との連携を強化 欧州の産業保護のため関税引き上げ 国境警備の一体化 (英語記事 France elections: Le Pen steps aside as National Front leader)

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    米原子力潜水艦、韓国・釜山に入港

    駐日大使)が来日し、外務省幹部と北朝鮮情勢を協議すると発表した。 <解説>スティーブン・エバンズ、BBCニュース(ソウル) 北朝鮮危機は複数の局面で進展している。 米国の潜水艦が韓国に入港するのは定例のことだが、情勢が緊迫するなかでの動きだけに、通常以上の意味合いをもつ。 北朝鮮は強硬姿勢を緩めていない。中国に対しても同様で、もし中国が米国を支援するなら、その結果は「破局的」なものになると脅している。 東京では韓国、米国、日本の政府代表が北朝鮮情勢を協議している。 こうした一連の動きが結局はどこに至るのかは、トランプ米大統領が果たして歴代大統領がそうしてきたように、北朝鮮を攻撃すればソウルが報復攻撃を受けるというアドバイスを聞き入れるかどうかにかかっている。もしソウルが攻撃されれば、初日だけで何万人という犠牲者が出るという専門家筋の見方もある。 しかし北朝鮮がいずれ米国本土を射程圏内に収めた核兵器を手に入れる危険とその代償を思えば、戦争のリスクは必要なものだと、トランプ氏は判断したのかもしれない。 ともかくも分からない状況だ。 (英語記事 US submarine arrives in South Korea as tensions rise)

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    米ホワイトハウス、上院議員全員を異例の招集 北朝鮮めぐり

    ホワイトハウスに集め、北朝鮮に対する新しい国連制裁を科す準備が必要だと述べた。 ワシントンで取材するBBCのギャリー・オドノヒュー記者は、米政府は北朝鮮について多角的な戦略を遂行していると指摘。 第一に米政府は、既存の国連制裁を確実に実施するよう求めるほか、これまで以上に厳しい制裁を要求していく。 第二に、今まで以上に北朝鮮の行動を制御するよう、新たに中国に圧力をかけようとしている。 さらに三つ目の対応として、空母打撃群を朝鮮半島に派遣し、軍事行動も選択肢の一つだと明確なメッセージを北朝鮮に伝えようとしている。 北朝鮮のレトリック 一方の北朝鮮は23日、国営メディアを通じて、朝鮮半島に向かっている米空母を「沈める用意がある」と主張した。朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、空母カール・ビンソンを「大きくてぶざまな動物」と呼び、「一発で撃沈」できると論説で書いている。 北朝鮮は、トランプ政権の警告をよそに、ミサイル発射実験を重ねていくと表明。専門家筋は、国連決議を無視して新たな核実験に向けて準備しているとみている。 しかし16日には試験発射したミサイルが発射直後に爆発したと、米消息筋は言う。 米政府は、米国を射程圏内に収めたミサイルに核弾頭を搭載する技術を、北朝鮮がいずれ開発することを懸念している。 中国政府は、朝鮮半島で全面戦争になることを懸念。北朝鮮が崩壊すれば大規模な難民問題が発生するほか、中国国境まで米軍が迫ることになると、中国は恐れている。 <朝鮮半島緊迫 最近の動き> 4月8日 ――米軍、海軍打撃群に朝鮮半島への前進を命令。 4月11日――北朝鮮、「強力な武力」による自国防衛を宣言。 4月15日――北朝鮮、故金日成国家主席の生誕105年記念日を祝う軍事パレードで、大陸間弾道ミサイル(ICBM)や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)に見えるものを展示。 4月16日――マイク・ペンス米副大統領が韓国訪問。ペンス氏がアラスカを出発後、北朝鮮はミサイル発射実験を実施するも失敗。 4月17日――北朝鮮外務次官がBBCに、「我々は今後もミサイル実験を重ねる。毎週、毎月、毎年」と発言。ペンス氏は北朝鮮に、トランプ政権を「試さない方がいい」と警告。 4月18日――朝鮮半島へ向かっていると発表されていた米海軍打撃群は、実際にはインド洋へ向かっていたことが発覚。   4月22日――ペンス副大統領、打撃群は「数日中」に朝鮮半島に到着すると。 4月23日――北朝鮮、米空母を「沈める用意がある」と表明。 (英語記事 North Korea nuclear: White House calls Senate to briefing)

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    「空飛ぶ車」 米ベンチャーが動画公開 グーグル共同創業者が支援

    2017年04月25日 9:00 公開 米ベンチャー企業キティホークは24日、同社が開発を進める1人乗りの「空飛ぶ車」の動画を公開した。同社はグーグルの共同創業者ラリー・ペイジ氏の支援を受けている。

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    トランプ大統領就任から100日 新政権彩るキーワード

    2017年04月25日 9:00 公開 今月29日に就任100日目を迎えるドナルド・トランプ米大統領。就任後からのこれまでを、さまざまなキーワードで早足で振り返ってみよう。

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    イバンカ氏が独イベントに参加 父擁護に会場から不満の声

    2017年04月25日 9:00 公開 ドナルド・トランプ米大統領の長女で補佐官を務めるイバンカ氏が25日、初の海外公務としてドイツ・ベルリンで開かれた女性の社会参画についての20カ国・地域(G20)の国際会議に出席した。イバンカ氏が父親を擁護する発言をしたところ、会場からは不満の声が上がった。

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    世界各地で「科学のための行進」 ワシントンでの光景

    2017年04月25日 9:00 公開 今月22日、「アースデー」に合わせ世界各地で「科学のための行進」が行われた。メーン会場となった米ワシントンでの光景を集めた。イベントの主催者は、行進を通じて科学の貢献を顕彰し、科学界を守ることを訴えると説明した。

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    ユーロが上昇、仏大統領選の開票受け

    2017年04月24日 17:49 公開 仏大統領選第1回投票の開票結果が出た23日夜、ユーロの対ドル為替レートが2%上昇し、昨年11月半ば以来の水準に達した。大統領選では、親欧派の中道派エマニュエル・マクロン前経済相が首位となり、決選投票で極右「国民戦線」のマリーヌ・ル・ペン氏と対決することになった。 欧州連合(EU)離脱を問う国民投票の実施を呼びかけているル・ペン氏に加え、同様にEUに否定的な左翼ジャン=リュック・メランション氏が勝ち進むことを恐れていた市場関係者は、親EU派のマクロン氏がル・ペン氏の対立候補となった結果を歓迎したもよう。 開票結果が明らかになるにつれ、ユーロは対ドルで2%上昇し、昨年11月10日(米大統領選の結果が出た翌日)以来の高水準、1ユーロ=1.09395ドルを付けた。その後の取り引きで、1.0840ドルまで小幅に戻した。 欧州市場も上昇相場で始まり、フランスのCAC40指数は取り引き開始直後に4%急上昇した。 投資家のリスク回避通貨といわれる円に対しては、ユーロは3%上昇して5週間ぶりの水準に達した後、119.50円まで下がった。 対ポンドでは、1.2%上昇し0.8480ポンドをつけた。 大統領選後にユーロが一気に上昇したのは、投資家がいかに不安だったかの表れだとアナリストたちは言う。クレディ・アグリコル銀行の外国為替部ディレクター、斉藤裕司氏は「市場は当初、予想より強く反応した。つまり大勢が投票の前には警戒を強めていたということだ」と説明する。 パリの金融調査コンサルタント会社オピマのオクタビオ・マレンツィ最高経営責任者(CEO)は、「法人税を引き下げ、企業の経営負担を引き下げると公約を掲げるマクロンは市場を安心させるだろう。基本的に、マクロンは従来の国のあり方の継続を意味する」と話す。 ロンドンの証券会社シティ・インデックスのリサーチディレクター、キャスリーン・ブルックスさんも同意見で、第1回投票の結果を市場が好感した理由は2つあると話す。 「第一に、マクロンは政治的に安定した中道派の候補だ。フランスのオバマのようなもので(中略)安心できる候補とみられている。第二に、マリーヌ・ル・ペンが破壊したいEUとユーロの未来が、この結果で前より盤石になった」 投資銀行出身のマクロン氏はフランソワ・オランド大統領の下で経済相を務めた後、政権を離れて新党を立ち上げた。議員経験がないなど政治経験は少ないながらも、各種世論調査は5月7日の決選投票ではル・ペン氏を抑えて当選するものと予想している。 オランダの銀行ラボバンクの金利戦略担当リチャード・マグアイヤ氏は、「中道派の有権者はこれでマクロンのもとに集まるので、ル・ペンは大統領になれないというのが大方の考え方だ。つまりこれはきわめて主流派寄りの、親EU的な結果になるとみられている」と話す。 <フランス大統領選第1回投票の得票率(投票率78.69%)> 第1回投票で敗れたフランソワ・フィヨン元首相は、すでにマクロン氏支持を表明。アラン・ジュペ元首相などフランス政界の重鎮も、次々とマクロン氏の支持に回っている。 一方でラボバンクのマグワイヤ氏は、英国のブレグジット投票とドナルド・トランプ米大統領が当選した後だけに、今から結果を決めつけるべきではないと苦言する。 減税と支出削減を掲げるマクロン氏に対して、ル・ペン氏は雇用拡大と安全保障強化、移民受け入れ削減を主張し、イスラム過激主義の脅威を強調している。 (英語記事 French elections: Euro jumps after French vote)

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    北朝鮮の大学、拘束された米国人の名前公表

    で拘束されたことについて、平壌科学技術大学(PUST)は24日、男性の名前は「キム・サンドゥク」だとBBCの取材に対して明らかにした。 平壌科学技術大学によると、キム氏は拘束される数週間前から同大学で講師として教えていたという。キム氏の容疑は大学とは「何の関連もない」内容だとPUSTはBBCに説明した。 キム氏は平壌を出発しようとするところを拘束されたと言われているが、北朝鮮当局は拘束した理由を公表していない。 韓国の聯合通信によると、50代後半のキム氏は通称「トニー・キム」。外国援助プログラムに関わり、北朝鮮にも人道援助活動のために訪れていたという。 ロイター通信は、PUSTのパク・チャンモ学長の話として、キム氏が「PUSTの学外で、孤児院の支援活動に関わっていた」と伝えている。 キム氏は、PUSTと提携関係にある中国吉林省の延辺大学科学技術学院でも教えていたと伝えられている。BBCは延辺大学にも取材を試みたが、回答を得られていない。 米メディアによると、米国務省は拘束の事実は認識しているが「プライバシーへの配慮」のためこれ以上のコメントは控えると述べている。 キム氏は、PUSTと提携関係にある中国吉林省の延辺大学科学技術学院でも教えていたと伝えられている。BBCは延辺大学にも取材を試みたが、回答を得られていない。 米中首脳が再び電話会談か 米軍の空母打撃群が朝鮮半島に向かい、北朝鮮労働党の機関紙が「強力な先制攻撃」でせん滅すると論説で掲げるなど、米朝関係は緊迫を続けている。 このなかで中国国営メディアは、習近平国家主席とドナルド・トランプ米大統領が24日にあらためて電話会談したと伝えた。 報道によると、習主席はトランプ氏に再度、冷静な対応を呼びかけ、「全当事者が抑制的な行動をとり、緊張を悪化させる行動を控えるよう」伝えた。両首脳は朝鮮半島について連絡を取り続けると約束し合ったという。 米国側は両首脳の電話会談の事実を発表していない。 北朝鮮が拘束の米国人は3人 米国はこれまで、北朝鮮が駆け引きの道具とするために米国人を拘束していると非難してきた。拘束が事実ならば、北朝鮮に捉えられた米国人はこれで3人目となる。 昨年4月には、韓国生まれで米国に帰化した62歳のキム・ドンチュル氏がスパイ罪で有罪となり、懲役10年の刑を言い渡されている。キム氏は2015年10月に逮捕された。 昨年1月には、バージニア大の学生オットー・ワームビア氏が北朝鮮を訪問中にホテルの政治宣伝ポスターを盗もうとした疑いで逮捕された。同年3月に国家転覆罪で有罪となり、懲役15年を言い渡された。 (英語記事 North Korean university names detained US citizen)

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    北朝鮮、米空母カール・ビンソンを「沈める用意がある」

    2017年04月24日 16:20 公開 北朝鮮は国営メディアを通じて、朝鮮半島に向かっている米空母を「沈める用意がある」と主張した。23日付の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、空母カール・ビンソンを「一発で撃沈」できると論説で書いている。 「労働新聞」は、養豚場を視察する金正恩・朝鮮労働党委員長の記事に続けて、「わが革命軍は、米国の原子力空母を一発で撃沈できるだけの臨戦態勢を敷いている」と表明。「大きくてぶざまな動物」への攻撃は「わが軍の実力を示す具体例となる」と書いている。 北朝鮮の機関紙「民主朝鮮」も同様に、「敵が二度と生き返らないように、わが軍は無慈悲で壊滅的な打撃を敵に与える」と書いている。 カール・ビンソンを中心とする海軍打撃群は、今週中にも朝鮮半島に接近する予定。トランプ米政権は、北朝鮮の核・ミサイル開発計画に対する「戦略的忍耐の時代は終わった」と表明したばかり。 「労働新聞」は、レックス・ティラーソン米国務長官がアジア歴訪中に、「テロ支援国家認定を含め、どのようにすれば北朝鮮の独裁体制に圧力をかけられるか、幅広く検討中だ」と述べた際にも、強い調子で反論していた。この際には同紙は、「我が国の超絶強力な抑止攻撃が発射されれば、韓国と周辺地域だけでなく米国本土にいる米国帝国主義の侵略軍をも、徹底的かつ即座にせん滅するだろう」と同紙は主張した。 北朝鮮はさらに、オーストラリアが米国との同盟関係を続けるならば、オーストラリアも核攻撃すると主張した。 米空母カール・ビンソン打撃弾は23日、フィリピン海で日本の海上自衛隊と合同訓練している様子が目撃されている。 (英語記事 North Korea 'ready to sink' US aircraft carrier Vinson)

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    フランスのゲイはなぜ極右政党に投票するのか

    婚を禁止すると言う。 世論調査ではマリーヌ・ル・ペン党首が同性愛の有権者から多くの支持を得ている。 BBCの番組「ニュースビート」はル・マレ地区で原因を探ってみた。 「同性愛の問題だけで投票を決めるわけではありません」とセドリックさんはビールを飲みながら、同地区にある多くのオープンテラスの店の1つで話してくれた。 セドリックさんは環境工学の学生だ。説得の末、国民戦線の支持者として記事に載ることに応じてくれた。 フランスでFNは長い間タブーだった。同性愛嫌い、人種差別、反ユダヤの疑いのかかる極小政党として。 FNは1972年、現在の党首マリーヌ・ル・ペン氏の父親、ジャンマリー・ル・ペン氏が結党した。 ジャンマリー・ル・ペン氏は300万人の外国人を強制送還を望み、ホロコーストを否定、フランスのEU加盟に反対した。 また同性愛者を生物的な変異だと発言したとされている。 今や国民戦線は主要政党となった。2011年にマリーヌ・ル・ペン氏が党首になって以来、全ての移民の一時的な受入停止とフランスの利益を最優先する公約を掲げ、今回の選挙で有力政党の一つとなっている。 同氏の別の公約に、同性愛者の結婚を認める法律の廃止がある。 「フランスには同性愛の問題より優先事項があります。僕自身も同性カップルですし、この面では多くの前進がありました」とセドリックさんは説明する。 「ただ僕にとってもっと差し迫った問題があります。経済とか、国の借金、失業問題とかです」 LGBT(性的少数者)の権利について心配しているか尋ねたところ、我々が話をするほとんどのFN支持者と同じように、セドリックさんはル・ペン氏の同性婚法撤廃の公約はこけおどしだと考えている。保守層の票を獲得するための策略だと。 この見方は少なくとも、一部事実に裏付けされている。直観に反して、国民戦線は他のどの主要政党よりも党幹部に同性愛者が多い。例えば、マリーヌ・ル・ペン党首に最も近い顧問のフロリアン・ フィリポ氏のような人だ。 セドリックさん自身はリスクを取る覚悟がある。 「ル・ペンさんはやらないと思います。FNがもし勝てば、他のことを優先するだろうと思います」 セドリックさんが話をすると、近くのテーブルで飲んでいるお客さんが明らかにショックを受けている。 この地区で話しかけた人の大半は、国民戦線を支持するかとの質問に対し、笑うか、もしくは尻込みする。 「ここにFN支持者はいないよ」と何度も言われるが、実際にはいる。 「ル・ペンさんは同性愛の権利にとって全く脅威じゃないと思います」とバティストさんは話す。恋人のアンソニーさんと2人でマリーヌ・ル・ペン氏に投票する。 「確かに、ル・ペンさんの父親はもっと嫌がっていましたが、今やFNの人の多くは同性愛者だし、ル・ペンさんも同性愛を不自然だとは決して言いません」 世論調査では、同党はいま多くの人が認める以上に、LGBTの人たちに人気がある。 出会い系アプリ「ホーネット(Hornet)」によると、調査した3200人の同性愛のフランス人男性のうち、5人に1人はル・ペン氏に投票すると話した。 2015年の地方議会選挙直後の他の世論調査によると、一般市民よりも同性愛の既婚男性の間でFNは人気があった。 では、一部のLGBT有権者はル・ペン氏の何に強くひきつけられるのか。多くの人にとっては、ル・ペン氏の移民への厳しい姿勢だ。 「同性愛者が一番危険な場所は? イスラム諸国です」と、取材に際し写真は撮られないたくないというパスカルさんが話す。 「同性愛者は迫害されています。イスラム教は危険だし、フランスに来て欲しくない。絶対に」 しかしパリのさらに北部、より貧しく多文化の郊外ポン=ド=フランドル地区では様子が異なる。 「あなたが話を聞いたFNの支持者は、白人でしたか?」と、ハウスDJ、キディ・スマイル氏は尋ねる。「そうですね? 驚きません」 スマイル氏が地元のゲイバーで演奏する曲には、スパイス・ガールズやマドンナの曲がかなり目立つ。 「こんなこと言いたくはないけど、LGBTの多くの人が、とても身勝手だと思います。自分たちがもはやFNの標的じゃないと感じていて、だからFNに投票してもいいと考えているんです」 「マリーヌ・ル・ペン氏は非常に賢明にも、同性愛者がムスリムの標的だと説いて回っています」 「ル・ペン氏が同性愛者を嫌いというわけではないと思います。ただ右派の人たちが聞きたいことを言っているだけだと」 「ル・ペン氏は本当に同性婚を無効にするのでしょうか? どうでもいい。そんなことを言ってもいいと思っている事実だけで、ル・ペンが非常に危険な人物ということになるから」 フランス大統領選には、11人の候補者が出馬している。 最有力候補は4人いるが、過半数を獲得する候補がいなければ、上位2人による決選投票が5月7日に行われる。(訳注:23日の第1回投票の結果、ル・ペン候補は2位で決選投票に勝ち進んだ) (英語記事  Why gay French men are voting far right)

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    アメリカン航空、乗客とベビーカーめぐる騒動で謝罪 乗務員停職

    2017年04月24日 11:17 公開 米サンフランシスコ国際空港で21日、テキサス州ダラス行きのアメリカン航空機591便で、赤ちゃんのベビーカーをめぐり乗客と乗務員が激しく対立する騒ぎがあり、同航空は謝罪し、男性乗務員を職務停止にした。 ベビーカーをめぐり赤ちゃんを抱いた女性乗客ともめた後、別の男性乗客と言い争う男性乗務員の様子を、乗客のスライン・アディアンサヤさんが撮影し、フェイスブックに投稿した。アディアンサヤさんによると、乗務員がベビーカーを強引に取り上げようとしたため、ベビーカーが母親に当たってしまったのだという。乗務員はベビーカーを「乱暴に」母親からひったくり、それが母親に当たり、あやうく赤ちゃんにも当たりそうになったとアディアンサヤさんは話す。 ビデオからは、声を上げて泣き続ける女性乗客の様子を見かねた別の男性乗客が、立ち上がって乗務員を批判したところ、この乗務員が「俺を殴ってみろ! どうだ、やってみろ!」などと繰り返し乗客を挑発する様子が見てとれる。 立ち上がった男性は、ベビーカーを取り上げようとした男性乗務員の名前を教えろと要求。客室に入ってきた同航空の制服を着た男性に向かって、「おいお前、俺にあんな真似してみろ、ぶったたいて気絶させてやるぞ」と強い調子で声をかけた。 これに対して男性乗務員はこの乗客に「口出しするな」、「俺を殴ってみろ! どうだ、やってみろ!」、「何があったのか分かってないくせに」などと反論。乗客は「関係ない。あんたのせいで、赤ちゃんがけがしそうだったんだ」などと批判を重ねた。 アメリカン航空は、女性乗客と家族に謝罪。「このビデオに映っている様子は、私たちの価値観や、私たちの接客態度を反映するものではありません。この乗客と家族に、そしてこの騒ぎに影響を受けたすべてのお客様に辛い思いをさせてしまったことを、深く謝罪します」とコメントした。 女性乗客と家族は、ダラス行の別便を利用。同航空はファーストクラスにアップグレードしたという。 同社は「私たちがお世話している間、ご家族に必要なことにはすべて対応するよう気を配っている」と説明。「(ビデオで)とらえられたチーム・メンバーの行動は、お客様対応に必要な忍耐と共感という2つの価値観を表しているようには見えません。手短に言って、一連の行動を遺憾に思っています」とコメントした。 米ABCニュースによると、アメリカン航空ではベビーカーは搭乗口で預けることになっている。同社はABCニュースに対して、女性乗客が幅の広いベビーカーで通路をふさいでしまったため、ベビーカーを預けるよう乗務員が女性に指示したところ、女性が泣き出したのだと説明した。 ABCニュースによると、客室乗務員連合は声明を発表し、あらゆる乗客に敬意をもって接する必要があるが、事態の全容が明らかになるまでは拙速な判断は差し控えるべきだとコメントした。 米国の航空会社の接客態度については、ユナイテッド航空が乗客を無理やり引きずりおろしたことが大問題になったばかり。 (英語記事 American Airlines suspends employee after clash over pram)

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    仏大統領選、ル・ペン氏とマクロン氏が決選投票へ 

    2017年04月24日 10:25 公開 フランス大統領選の第1回投票が23日にあり、中道派のエマニュエル・マクロン前経済相と、極右「国民戦線」のマリーヌ・ル・ペン党首が5月7日の決選投票へ進むことになった。 開票が終わった時点で、マクロン氏の得票率は23.75%、ル・ペン氏は21.53%だった。 各種世論調査はこれまでのところ一貫して、マクロン氏の最終的な勝利を予想してきた。 第1回投票では、中道右派のフランソワ・フィヨン元首相が得票率19.91%で及ばず、左翼のジャン=リュック・メランション欧州議会議員は19.64%だった。 決選投票でル・ペン氏とマクロン氏のいずれが勝つにしても、左翼と中道右派が何十年にわたり支配してきたフランス政界の流れが大きく変わることになる。 <フランス大統領選第1回投票の得票率(投票率78.69%)> 急浮上のマクロン氏、地歩を固め ル・ペン氏の決選投票進出は長く予想されてきたが、マクロン氏は急速にトップまで駆け上がった。 マクロン氏は大喜びする支援者に、「フランス政治の顔を1年で塗りかえた」と述べ、「ナショナリスト」に対抗するよう呼びかけた。 銀行出身のマクロン氏は、フランソワ・オランド大統領のもとで経済相を務めた後、政権を離れて新党を立ち上げた。 これまで公職の選挙に立ったことがなく、勝てばフランス最年少の大統領となる。 親欧派のマクロン氏は、フランス経済の段階的な規制緩和や、数十億ドル規模の公共投資計画を提唱している。 「歴史的」結果とル・ペン氏 開票が進むなか、ル・ペン氏は自らを「人々の候補」と呼び、「フランス存亡の危機」だと訴えた。 「これが第一歩です」と国民戦線党首は述べ、「これは歴史的な記録です」と称えた。 ル・ペン氏が率いる国民戦線は、欧州連合(EU)に否定的で、移民受け入れに反対している。父・ジャン=マリー・ル・ペンが結党した当初の、強い極右姿勢をやわらげることで、2015年地方選での躍進を達成した。 一方で、ル・ペン氏はフランスとEUの関係見直しを呼びかけ、国民投票の後に交渉を開始するべきだと主張している。さらに、移民受け入れを大幅に削減し、「過激主義」モスク(イスラム礼拝所)を閉鎖するよう訴えている。 敗退候補はマクロン氏支持 決選投票ではマクロン氏が有利だというのが大方の見方で、第1回投票の結果が明らかになるや、敗退した候補たちは次々にマクロン氏支持を表明した。 自らの腐敗疑惑で苦戦を強いられたフィヨン氏は敗北を認め、マクロン氏に投票するしか「ほかに選択肢はない」と述べた。 与党・社会党候補で得票率6.35%にとどまったブノワ・アモン氏は、「できる限りの力で極右と戦い、マクロンのために戦うよう、すべての人に呼びかける」と述べた。 ドイツとEUは共に、マクロン氏の決選投票進出を歓迎した。 投票率78.69%で、2012年の前回大統領選と同水準。有権者は約4700万人。 パリの繁華街シャンゼリゼ通りで警官が殺害されたばかりのフランスでは、全国各地に6万人近い警官と兵士が警備のために配置された。 (英語記事 France elections: Macron and Le Pen through to run-off)

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    ローマの街にあふれるごみ、オーストリアまで運ぶ理由

    に変える施設での処分で合意。今年は最大7万トンのごみがアルプス山脈を越えて処分施設に送られる予定だ。BBCのベサニー・ベル記者がリポートする。

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    「唯一残った鉄のカーテン」 記者が北朝鮮取材を振り返る

    金日成(キム・イルソン)氏の生誕105年を祝う大規模な軍事パレードなどを取材するため同国を訪れていたBBCのジョン・サドワース記者が、厳しい統制下での取材を振り返った。

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    「父はガス室で殺された」アウシュビッツ生存者の女性

    2017年04月24日 9:00 公開 イスラエルのホロコースト博物館「ヤド・バシェム」はドイツ・ナチスに殺害された約600万人のユダヤ人一人ひとりすべての記録の作成に取り組んでいる。父親がアウシュビッツ強制収容所のガス室で殺害されたジゼル・チコビッツさんはこのほど、父親の名前を博物館の記録に加えた。博物館によると、依然として130万人分の記録が未作成だという。

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    トイレが怖い――シリア難民キャンプで生活する6歳少女

    るルアちゃん(6歳)は、ダマスカス郊外の自宅近くで化学兵器による攻撃があった後、家族と共に避難した。BBCのキャロライン・ハウリー記者が取材した。

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    地味ながら……トランプ米政権、オバマ時代の政策を次々変更

    2017年04月23日 9:00 公開 ドナルド・トランプ米政権が発足してから3カ月がたった。入国制限の大統領令が裁判所によって停止されたり、医療保険改革(オバマケア)撤廃法案が廃案になったりした目立った動きの一方で、トランプ大統領は着実にオバマ前政権の政策を次々と廃止している。気づかなかったかもしれない、いくつかの政策転換を挙げてみた。

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    「体重500キロ」の女性、手術で体重半分に

    2017年04月21日 14:45 公開 世界で最も体重が重い女性といわれたエジプト出身のエマン・アフメド・アブド・エル・アティさんが、手術によって半分の体重になったという。アブド・エル・アティさんを治療したインド・ムンバイの病院が19日に明らかにした。 手術前のアブド・エル・アティさんは家族によると体重500キロで、25年間にわたり家から出られなかったという。 アブド・エル・アティさんは今年2月にムンバイのサイフィー病院に入院し、ムファザル・ラクダワラ医師率いる手術チームによって3月初めに、胃の一部を切除する減量手術(腹腔鏡下スリーブ状胃切除術)を受けた。 病院によると、アブド・エル・アティさんは手術前はほとんど寝たきりだったが、手術後は車椅子に座ることができるようになり、前より長く起き上がっていられるようになった。病院は、上半身を起こして微笑むアブド・エル・アティさんの写真やビデオを公表した。 ラクダワラ医師は、アブド・エル・アティさんの減量は「急速に」進んでいるが、子供の頃の脳梗塞の後遺症で半身が麻痺し、けいれんが頻繁に起きるのは変わらないと説明している。話をしたり飲み込む動作にも、引き続き困難が伴うという。 病院は、CTスキャンの装置に入れるまでアブド・エル・アティさんの減量が進むのを待ち、脳梗塞の原因を調べる方針という。 ラクダワラ医師はさらに、半年後には肥満治療の新薬の治験にアブド・エル・アティさんに参加してもらう予定だと説明した。サイフィー病院は現在、米製薬会社が開発中の新薬を使いたいと希望している。 家族によると、アブド・エル・アティさんは生まれた時の体重が5キロで、象皮症だと診断された。象皮症は、寄生虫感染が原因で四肢など体の一部が肥大する病気。 11歳の時に体重が激増して立ち上がれなくなり、脳梗塞を発症して以来は寝たきりで家を出られなくなったという。これまでは母親や姉妹がアブド・エル・アティさんの面倒を見てきた。 体重が半減したことによって、アブド・エル・アティさんは世界で最も重い女性ではなくなった可能性がある。現在のギネス世界記録保持者は、2012年7月に体重293.6キロだった米国のポーリーン・ポッターさん。 ラクダワラ医師とサイフィー病院は、アブド・エル・アティさんをエジプトからムンバイに移動させ治療するための資金を募金で募っていた。 減量手術は皮下脂肪が過剰で、生命に危険を及ぼすほど肥満している人(肥満度を示すBMI指数が40以上など)のための、最後の治療手段として使われる。 (英語記事 Egypt '500kg woman' loses half her weight after India surgery)

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    ロサンゼルス空港、手荷物内の短銃を見落とし 

    2017年04月21日 12:52 公開 非番の女性警官が短銃を手荷物に入れたまま、米ロサンゼルス国際空港を出発し、台湾に到着していたことが明らかになった。 カリフォルニア州サンタモニカ警察のノエル・グラント警官(42)は13日、私物の短銃を手荷物に入れたままロサンゼルス国際空港から搭乗し、台湾へ向かった。台北で乗り継ぎ、家族と休暇を過ごすために桃園国際空港へ向かおうとしたところ、自分のバッグに銃と銃弾6発が入っているのに気付いた。 警官が台湾当局に連絡をとったところ、事実関係が判明するまで出国しないよう指示されたという。 米運輸保安庁のニコ・メレンデス氏は、ロサンゼルス国際空港の検査手続きに不備があったと認めた。 空港の検査担当者が「決められた手続きに従わなかったため、確かに警官が銃器を所持したまま(空港の)検査地点を通過してしまった」、「責任者には適切に対処する」と報道官は話した。 AFP通信によると、サンタモニカ警察は、グラント警官を何らかの形で処分するかどうかはまだ未定と話している。 (英語記事 LA airport failed to spot gun in hand luggage)

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    シャンゼリゼ発砲 容疑者は「対テロ捜査の対象だった」

    ャンゼリゼ通りは観光客も多く、かねてからテロ攻撃の標的になるのではと懸念されていた。 パリで取材するBBCのヒュー・スコフィールド記者によると、シャンゼリゼ通り全体が封鎖され、ジョルジュサンク地下鉄駅周辺では警察車両が並んだ。 通りに面する小売り大手マークス・アンド・スペンサーの店舗近くから銃声が聞こえ、観光客や通行人が慌てて走り出すなど混乱状態に陥った。 AFP通信によると、現場近くのレストランでは「客を地下室に避難させた」とマネージャーが話していた。 大統領選目前 23日に大統領選の第1回投票が行われるフランスでは、イスラム過激主義が大きな争点となっていると、各種世論調査が示している。AFP通信によると、フランスでは2015年以降、238人以上がイスラム聖戦主義の攻撃で死亡している。 事件は、11人の大統領候補がテレビに生出演している最中に発生した。 中道右派候補のフランソワ・フィヨン氏はツイッターで、「我々を守るために自分の命を捧げる治安部隊に敬意を表する」と書いた。極右「国民戦線」のマリーヌ・ル・ペン党首はツイッターで、「またしても標的にされたこの国の治安部隊に同情するし、応援したい」と書いた。 ル・ペン氏とフィヨン氏は共に、被害者に敬意を示すため、選挙戦最終日となるはずだった21日の予定イベントを中止し、選挙活動を早く打ち切ると発表。フィヨン氏は、他の候補にも選挙活動を終えるよう呼びかけた。 無所属中道派のエマニュエル・マクロン氏はテレビ出演中、国民を守ることが大統領の「第一の義務」だと述べ、警察との「連帯」を表明した。 左派候補のジャン=リュック・メランション氏はツイッターで、「殺害された警官と負傷した警官たち、そして家族の皆さんに思いを強く寄せている。テロ攻撃は必ず処罰するし、共犯は決して忘れない」と書いた。 パリとその周辺の観光名所は普段から、何千人もの兵士と警察が警備している。今年2月にはルーブル美術館の売店入口を警備する治安部隊兵士が、大刀を持った男に襲われ負傷した。3月にはオルリ空港で、39歳男性が警備中の兵士を襲撃して射殺された。 ドナルド・トランプ米大統領はホワイトハウスで、「フランスの人たちに、この国からお悔やみを申し上げる。またしてもテロ攻撃のようだ。なんともはや……ひたすらキリがない」と話した。 英首相官邸は「英国はパリの恐ろしいテロ攻撃を強く非難する。首相は、オランド大統領にお悔やみをお伝えした」とコメントを発表した。 アンゲラ・メルケル独首相は、「力強く決然と」フランスを支えると述べた。 <解説> 大統領選への影響は カティヤ・アドラーBBC欧州編集長 安全保障や移民やイスラム原理主義に対して、しきりに声高に主張してきたマリーヌ・ル・ペン氏が、この事件によって有利になると判断するのは簡単だ。 しかし、状況に不安を抱く有権者は代わりに、経験豊かな保守政治家のフランソワ・フィヨン元首相を頼りにするかもしれない。 これまでのところ世論調査によると、4人の主要候補が伯仲する激戦状態だが、まだ何百万人もの有権者が誰に投票するかを決めかねている。 この攻撃がどの程度、選挙結果に影響するか、見通すのは難しい。しかし中道派のマクロン氏と左派のメランション氏は、自分が決して外交や安全保障が得意な候補とは見られていないと、十分すぎるほど自覚しているはずだ。 (英語記事 Policeman and suspected gunman shot dead in Paris 'terror attack')

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    米フォックスニュース、保守派に人気の司会者を解雇 セクハラ疑惑で

    2017年04月20日 17:15 公開 米フォックスニュースは19日、保守派に人気の名物司会者ビル・オライリー氏を解雇したと発表した。複数の女性に対するセクハラ疑惑が取りざたされるオライリー氏の番組からは、50社以上のスポンサーが撤退していた。 フォックスニュースは「疑惑を徹底的かつ慎重に精査した結果(略)ビル・オライリーは復帰しない」と短く声明で発表した。 オライリー氏は今月12日から休暇中で、19日にはローマ法王庁でフランシスコ法王と握手する様子が撮影されている。 セクハラ被害を訴えた女性たちに、フォックスニュースが計1300万ドル(約14億3000万ドル)を支払ったと明らかになって以来、オライリー氏の降板を求める女性団体などの圧力は高まり、オライリー氏が司会する番組「オライリー・ファクター」のスポンサー企業のうち50社が、スポンサー契約を終了させていた。 フォックスニュースの開局当時からアナウンサーを務めてきたオライリー氏は、一切の疑惑を否定。 「まったく根拠のない主張を原因に、このような別れ方をしなくてはならないとは、非常に残念だ」とオライリー氏は、解雇後にコメントを発表。 「しかし残念ながら、世間の目にさらされる私たちは今のこの世の中では、残念ながらそういう現実の中で生きている」 1996年に放送が始まった「オライリー・ファクター」は、平日夜放送の60分番組で、政治の話題を中心としたトークショーだった。保守層の視聴者の多いフォックスニュースの看板番組のひとつで、1回の視聴者数は400万人近く。 フォックスニュースによると、同社の出演者タッカー・カールソン氏が後任を務めるという。 21世紀フォックス社内向けのメールで同社は、「外部の弁護士たちと共に徹底的に事実関係を精査」した後に、オライリー氏の解雇を決めたと説明。同社のルーパート・マードック会長と息子のラクラン氏とジェイムズ氏による連名の手紙は、オライリー氏について「ケーブルニュースの歴史で最も優れたテレビ・パーソナリティーのひとり」と称えた。 同社はさらに社内に対して、「信頼と尊敬の価値を基盤にした職場環境の育成」に努める方針を強調した。 オライリー氏に対しては複数のセクハラ疑惑が指摘されていた。最も最近では18日夜、フォックスニュースの元事務職員だったアフリカ系米国人女性が弁護士を通じて、2008年にオライリー氏に嫌がらせを受けたと発表した。 リサ・ブルーム弁護士は、匿名の依頼人がオライリー氏に「ホットココア」と呼ばれていたと説明。オライリー氏がこの女性を「まわりに誰もいない時にいつも、いやらしい目つきでじろじろと眺め」続けたため、女性は身の危険を感じていたという。 フォックスニュースでは2016年、最高経営責任者(CEO)だったロジャー・エイルズ氏が、同局のアナウンサーだったグレッチェン・カールソン氏にセクハラで訴えられた後に辞任。同社の評判は大きな打撃を受けた。 オライリー氏という局の「顔」のひとりだった名物司会者に対するセクハラ疑惑が膨れ上がるなか、親会社の21世紀フォックスとしては守りきれないと判断したのではないかと消息筋は見ている。 巨大メディア事業を展開するマードック一族は、英国の衛星テレビ局「スカイ」を約140億ドル(1兆5000億円超)で完全子会社化しようとしている最中で、英規制当局の審査を受けている最中。欧州委員会は今月初め、21世紀フォックスがスカイ株の残り61%を取得することを承認している。 複数の21世紀フォックス関係者は米メディアに対して、マードック会長はオライリー氏の留任を希望していたが、息子で同社CEOのジェイムズ氏が、オライリー氏を解雇すべきと主張したという。 <解説> アンソニー・ザーチャー、ワシントン ビル・オライリー氏がセクハラ行為で糾弾されるのは、新しいことではない。過去にもたびたびぶくぶくと湧き上がっては、何百万ドル単位の和解金のおかげで、そっと脇へと追いやられてきた。 しかしここへきてついに、ケーブルニュース保守派トーク番組の一人者が、セクハラ疑惑で番組を追われることになった。 何が変わったのか? 取り沙汰されたセクハラ行為が生々しく赤裸々だったからか? 抗議行動のせいか? コマーシャルのスポンサー企業が次々と撤退したから? 欧州の放送局「スカイ」を買収したい21世紀フォックスにとって都合が悪いから? このすべてがおそらく、オライリー氏の降板につながったのだろう。しかしいわゆるダムに最初のひびが入ったのは、フォックスニュースのエイルズCEO自らがセクハラ・スキャンダルで解任された時だった。 フォックスという保守派テレビ帝国を築き上げたエイルズ氏その人が、自らの下品なふるまいで失脚するなら、例外はあり得なかった。オライリー氏だろうと。 ドナルド・トランプ時代のフォックスニュースにようこそ。エイルズ氏はいない。オライリー氏もいない。 人気アナウンサーのメギン・ケリー氏はNBCへと脱出した。唯一残る大物と言えば、トランプ氏の大ファン、ショーン・ハニティー氏しかいない。 バラク・オバマ前大統領にとことん対立することで、放送局としてのアイデンティティーを確立したフォックスは、今では目標を失い漂流しているように見える。今ではフォックスよりもはるかに過激に保守的で、左派を激しく敵視する右派メディアとの競争にもさらされている。 フォックスニュースは今や厄介な立場にいる。自分たちの成功と、そして慢心の犠牲になったのだ。 (英語記事 Fox News: Bill O'Reilly out after harassment claims)

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    シリア北西部で使われたのはサリン=化学兵器禁止機関

    2017年04月20日 11:35 公開 シリア北西部ハーン・シェイフンで4日に多数の住民が死傷した攻撃は、猛毒のサリンかサリンに似た物質を使った化学攻撃だったと、化学兵器禁止機関(OPCW)が発表した。化学兵器禁止条約に基づき設置されたOPCWは19日、被害者10人から採取した物質を検査した結果、「疑いようのない」結果が出たと明らかにした。 OPCWのアフメト・ウズムジュ事務局長は、ハーン・シェイフン爆撃で死亡した犠牲者3人から採取したサンプルを、OPCW指定の検査機関2カ所で分析したほか、病院で手当てを受けた被害者7人から採取したサンプルを他の検査機関2カ所で調べたと説明。 「OPCWが指定する検査機関が分析した結果、被害者はサリンないしはサリンのような物質を浴びたようだと判明した。詳細な解析は今後も続くが、現時点で判明した解析結果は疑いようがない」とウズムジュ氏は言明した。 事務局長によると、検査チームは引き続き被害者の聞き取り調査やサンプル採取を続けており、安全が確保されるならば調査チームを現地に派遣する用意もあると述べた。 反政府勢力支配地域にあるハーン・シェイフンへの攻撃では、少なくとも87人が死亡した。攻撃直後の映像では、多くの子供を含む住民が呼吸困難で苦しみ、口から泡を吹いている様子などが映っている。 シリアのバシャール・アル・アサド大統領は12日、AFP通信との単独インタビューで、化学攻撃など「100%でっちあげだ」と反発している。 一方で、シリアを支援するロシアは、反政府勢力の化学兵器貯蔵庫が爆撃されたのだと主張していたが、この説は大多数に否定されている。 米政府は対応として、シリア北西部の空軍基地を空爆した。 シリアでは2013年8月、首都ダマスカス郊外で住民数百人が死亡する攻撃があり、国連はサリンが使用されたと断定。これを受けて同年、米ロ合意とロシアの調停をもとにシリアは化学兵器禁止条約に加盟し、化学兵器の廃棄に合意した。 (英語記事 Syria war: Sarin used in Khan Sheikhoun attack, OPCW says)

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    中国、北朝鮮について「真剣に懸念」

    2017年04月20日 10:49 公開 中国政府は19日、BBCによる北朝鮮高官のインタビューを受けて、北朝鮮の核開発を真剣に懸念していると明らかにした。 中国外交部の陸慷報道官は、BBCによる北朝鮮高官インタビューについて「最近の報道に留意している」と述べ、「北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐる最近の傾向に、我々は真剣な懸念を表明する」と言明。「中国は朝鮮半島の非核化実現に今後も揺らぐことなく取り組み、朝鮮半島の平和と安全を維持し、今後も引き続き対話と交渉で問題を解決するべく努力を続ける」と強調した。 北朝鮮の韓成烈(ハン・ソンリョル)外務次官は17日、ジョン・サドワースBBC特派員とのインタビューで、「我々は今後もミサイル実験を重ねる。毎週、毎月、毎年」と述べ、「もし米国が我々に対して軍事的攻撃を計画しているというなら、我々は、我々のやり方と方法で、先制核攻撃で反応する」と話していた。 これについて中国の陸報道官は、緊張悪化につながる発言や行動に中国は反対すると言明した上で、韓外務次官が発言するより先に半島周辺の情勢はすでに緊迫していたと指摘した。 北京で取材するBBCのスティーブン・マクドネル記者は、北朝鮮を長年支援してきた中国政府が、ここへきて北朝鮮へのいら立ちを募らせているようだと話す。 北朝鮮高官発言の前には、韓国訪問中のマイク・ペンス米副大統領が北朝鮮に対する「戦略的忍耐の時代は終わった」と述べ、米国の意志や軍事力を「試さない方がいい」と警告。「米国の圧倒的かつ効果的な反撃で、通常兵器だろうが核兵器だろうが、いかなる攻撃も撃退する」と表明していた。 これに先駆けて北朝鮮は、ペンス氏が韓国へ向かって移動している最中にミサイル発射実験を実施したものの、ミサイルは発射直後に爆発した。 一方で、米海軍が朝鮮半島近海に派遣すると8日に発表した空母カール・ビンソン打撃群は、実際には先週末にインドネシアのスマトラ島とジャワ島の間にあるスンダ海峡を通過しインド洋へ向かっていたことが明らかになった。 打撃群については、ドナルド・トランプ大統領も「大艦隊」を派遣したと述べていた。 太平洋軍司令部は18日、シンガポールを8日に出港した打撃群はオーストラリア南西部パースへの寄港を取りやめたものの、予定されていた同国軍との演習を北西部沿岸で完了したと発表した。 BBCのスティーブン・エバンズ特派員は、打撃群が発表通り朝鮮半島に向かっていなかったのは、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長を威嚇するための意図的な嘘だったのか、それとも計画が変更されたのか、あるいは単純に意思伝達がうまくいかなかったのか、理由は不明だと話している。 <朝鮮半島緊迫 最近の動き> 4月8日 ――米軍、海軍打撃群に朝鮮半島への前進を命令 4月11日――北朝鮮、「強力な武力」による自国防衛を宣言 4月15日――北朝鮮、故金日成国家主席の生誕105年記念日を祝う軍事パレードで、大陸間弾道ミサイル(ICBM)や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)に見えるものを展示。 4月16日――マイク・ペンス米副大統領が韓国訪問。ペンス氏がアラスカを出発後、北朝鮮はミサイル発射実験を実施するも失敗。 4月17日――北朝鮮外務次官がBBCに、「我々は今後もミサイル実験を重ねる。毎週、毎月、毎年」と発言。ペンス氏は北朝鮮に、トランプ政権を「試さない方がいい」と警告。 4月18日――朝鮮半島へ向かっていると発表されていた米海軍打撃群は、実際にはインド洋へ向かっていたことが発覚。 (英語記事 North Korea tension: China 'seriously concerned' about nuclear threats)

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    英国で6月に総選挙 知っておきたいいくつかのこと

    2017年04月19日 17:26 公開 英国で6月8日に総選挙が行われる見通しとなった。知っておきたいいくつかのことを整理する――。 何があったのか? テリーザ・メイ英首相は、6月8日に総選挙を実施したいと宣言した。予定されていた2020年より3年、前倒しすることになる。 総選挙とは? 英国民は総選挙を通じて、議会で自分たちを代表する議員を選び、さらには国の指導者を選ぶ。有権者の資格があり、登録をしている人全員が、地元の選挙区を代表してもらいたい候補1人に投票できる。 立候補する人たちは通常、政党から選ばれるが、無所属としての立候補も可能だ。 選挙によって最多の議席を獲得した政党の党首は、エリザベス女王によって総理大臣に任命され、国家運営のため組閣するよう要請される。2番目に議席数の多い政党の党首が通常は、筆頭野党党首と呼ばれる。 前回の2015年総選挙の際に、英国の選挙の仕組みを簡単解説したビデオはこちら。 誰が投票できるのか? 基本的に、投票日当日に18歳以上で、有権者登録を済ませていいる英国市民なら、投票できる。アイルランド共和国の国民や該当する英連邦加盟国の国民も、英国在住で18歳以上で有権者登録をしていれば、投票できる。 外国に住んでいる場合は? 海外在住の英国民は、過去15年の間に英国内で有権者登録をしていれば、「在外有権者」としてオンラインで登録できる。 どうやって有権者登録するのか? 総選挙で投票するには、有権者として登録していなくてはならない。登録はいつでもできるが、今回の総選挙については、議会が正式に実施日を決定した時点で、有権者登録の締め切り日も決まる。 自分がすでに登録済みかどうかは、選挙管理委員会のウエブサイトを通じて地元の登録事務所に連絡して確認できる。 イングランド、ウェールズ、スコットランドの人たちはオンラインで登録するか、郵送用の登録用紙を政府サイトからダウンロードできる。北アイルランドの有権者は、独自の用紙を地元の選管に提出する。 有権者登録の締め切りは? 資格があるなら、いつでも登録できるが、締め切りはある。前回の2015年総選挙では、投票日の12日前(休日を除く)が締め切りだった。今回も同様に日程が決まるとするなら、有権者登録の締め切りは5月22日になる。 16歳か17歳でも有権者名簿に名前を載せてもらうことはできる。しかし実際に投票する資格を得るには、6月8日の時点で18歳になっていなくてはならない。 解散・総選挙とは? 英国首相はかつて、いつでも好きな時に総選挙を実施できた。しかしデイビッド・キャメロン前首相が成立させた新法によって、仕組みが変わった。 2011年施行の議会任期固定法にもとづき、5年ごとに5月の第一木曜日に総選挙が行われる決まりとなった。最も最近の総選挙が2015年だったため、次は2020年5月の予定だった。 しかし、内閣不信任案が可決されるか、下院の3分の2が前倒しに合意すれば、総選挙の前倒しが可能となる。 メイ首相は2番目の選択肢を選んだ。つまり、自ら率いる与党・保守党の下院議員に加え、野党・労働党からも一部の議員が、選挙の前倒しに賛成する必要がある。 主要日程は? 下院が19日にも、選挙の実施を採決する。承認されれば議会は5月3日に解散。6月8日の投票日まで、本格的な選挙戦が繰り広げられることになる。 ブレグジットにとっての意味は? 英国は引き続き、2019年3月29日の金曜日に、正式に欧州連合(EU)を離脱する予定だ。 他のEU加盟国との個別交渉は6月まで始まらない。つまり、ブリュッセルで本格的な交渉が始まるまでに、選挙はおそらく終わり、新政府が発足しているはずだ。 保守党は「欧州連合が交渉方針について協議している最中に選挙を行うとすれば、今しかない」と説明。メイ首相が選挙で圧勝すれば、自分のEU離脱戦略に対する信任投票だと受け止めるだろう。 しかし現在の保守党は定数650の下院で330議席と、かろうじて過半数を獲得しているに過ぎない(労働党は229議席)。選挙の結果、この差がさらに縮まったり、ブレグジットに反対する自由民主党が議席を大幅に増やすなどして保守党が敗北すれば、英国の今のブレグジット戦略の先行きは不透明となる。 4月に発表された5種類の世論調査結果の平均によると、保守党の支持率は43%弱で、労働党は25%強だった。17ポイント以上の差がついているため、これがこのまま投票行動に反映されれば、保守党は文句なく勝てるはずだ。 しかし世論調査はいつも間違うのでは? 2015年総選挙について各種世論調査は、結果を正確に予測できなかった。調査業界は未だに、不正確な結果につながった問題を完全に修正できてはいない。そのため、世論調査結果はある程度、眉に唾をつけて受け止める必要がある。とはいえ、2015年選挙直前の労働党と保守党の支持率の差は0~6ポイントだった。今回の保守党のリードはそれよりはるかに大きい。 実際の議席数はどうなる? 支持率から議席数を単純に割り出すのは難しい。多くの労働党議員が「絶対安全」な議席を確保している。つまり2015年には次点候補に数千票単位で大差をつけて圧勝した労働党議員たちは、今回票を減らしたとしても議席を維持できるはずとみられている。一方の保守党では、そういう「絶対安全」な議員は労働党より少ない。保守党が2015年に番狂わせで勝利できたのは、勝つ必要がある選挙区で確実に勝っていったからだ(イングランド南西部の自由民主党支持基盤などで)。 労働党にとっては、他党議席の選挙区で得票するのではなく、すでに確保している選挙区でばかり票を積み上げていく2015年選挙の二の舞になれば、危険信号だ。大敗はしないものの、これでは大勝はしにくい。 そのためメイ首相は総選挙をすることに? なぜ総選挙を前倒しするのか。メイ首相の公式説明は、ブレグジット交渉を有利に進めるためだ。労働党とスコットランド国民党(SNP)と自由民主党が、議会で交渉を妨害してくるはずだと首相は言う。 しかし、与野党の議席数が伯仲している場合、総理大臣が権限強化のため解散・総選挙に踏み切るのは、それほど珍しくもない。現状では、政府ポストについていない与党議員が数人でも集まれば、政府のやり方に異を唱えて妨害できる。 加えてメイ首相は、キャメロン前首相が2015年総選挙で掲げた綱領に縛られている。今のところメイ氏は、キャメロン氏の政策目標を大きく変更していない(選抜制中学高校の充実や財政緊縮案の緩和などが例外)。しかし選挙で勝てば、独自の英国の未来像を提示することができる。 引退する議員は? 英政界の大物2人、労働党のアラン・ジョンソンと保守党のケン・クラーク両議員が、6月8日に政界を引退すると共に発表している。クラーク議員は1970年初当選で、議員歴が現在最長。 他には労働党から4人、保守党から2人、議員が引退を表明している。 選挙によって返り咲きを目指す元議員もいる。2015年に落選した自由民主党のビンス・ケーブル元ビジネス相は、同じトゥイックナム選挙区から出馬する方針を示している。 現在の議席数は? 定数650の下院で保守党は330議席。労働党は229議席、SNPは54議席、自由民主党は9議席、ウェールズ党は3議席、緑の党は1議席だ。イギリス独立党(UKIP)は、唯一の議員だった1人が離党し無所属となったため、無議席。北アイルランドからは民主統一党が8議席、シン・フェインが無登院ながら4議席、社会民主労働党(SDLP)が3議席、アルスター統一党(UUP)が2議席を占める。 このほか、議員5人が無所属。 前倒し選挙について労働党は? ジェレミー・コービン党首は、メイ首相による選挙実施の発表を歓迎。「多数の利害を優先する政府に投票する機会を国民が得ることになる」と述べた。 スコットランド国民党(SNP)は? SNP党首でスコットランド自治政府首相のニコラ・スタージョン氏は、メイ首相が総選挙を発表したのは「とんでもない政治的誤算だ」と発言。メイ首相が目指すブレグジットは最も極端な形で、スコットランドへの政府支出削減も問題だと批判するスタージョン氏は、選挙戦の中で「スコットランドの声が響く」よう主張していくと抱負を述べている。 自由民主党の立場は? ティム・ファロン党首は、欧州単一市場に英国が残ることの是非を、選挙運動の「中心に据えて全面に出していく」と表明。「とんでもないハード・ブレグジットを避ける」ために選挙戦を戦うと話している。 (英語記事 General election: What you need to know)

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    米空母カール・ビンソン、針路は朝鮮半島の反対

    の演習を北西部沿岸で完了したと発表した。 打撃群は現在、「命令通りに西太平洋に進んでいる」という。 BBCのスティーブン・エバンズ特派員は、朝鮮半島に向かっていなかったのは、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長を威嚇するための意図的な嘘だったのか、それとも計画が変更されたのか、あるいは単純に意思伝達がうまくいかなかったのか、理由は不明だと語った。 マイク・ペンス米副大統領は19日、アジア歴訪で2番目に訪問した日本で空母ロナルド・レーガンを視察した際、「いかなる攻撃も撃退し、通常兵器もしくは核兵器のいかなる使用にも、米国の圧倒的で効果的な反撃をする」と、強い調子で警告した。 北朝鮮と米国の間の緊張が高まるなか、打撃群の派遣は米国が北朝鮮への先制攻撃を行うのではないかとの憶測を呼んでいた。 ペンス副大統領は19日、北朝鮮がアジア太平洋地域で「最も危険で、平和と安全への喫緊の脅威だ」と述べた。 北朝鮮は先週末、金委員長の祖父、故・金日成(キム・イルソン)氏の生誕105年を祝う大規模な軍事パレードを行ったほか、16日にはミサイル発射実験を再び行った。米国防総省によると、ミサイルは発射から数秒後に爆発し、実験は失敗した。 米国は北朝鮮が「挑発しようとしている」と非難している。ジェームズ・マティス国防長官は18日、ミサイル実験は無謀な行為だと述べた。 マティス長官は、中国とは北朝鮮問題で「緊密に協力している」と語った。 北朝鮮の韓成烈(ハン・ソンリョル)外務次官は、ジョン・サドワースBBC特派員とのインタビューで、ミサイル実験を「毎週、毎月、毎年」する述べ、米国が軍事行動をとれば「全面戦争になる」と警告した。 韓次官は、「もし米国が我々に対して軍事的攻撃を計画しているというなら、我々は、我々のやり方と方法で、先制核攻撃で反応する」と語った。 (英語記事 North Korea tension: US 'armada' was not sailing to Korean peninsula)

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    フェイスブックで殺人をライブ配信した容疑者 警察に追い詰められ自殺

    2017年04月19日 14:33 公開 米中西部オハイオ州で高齢男性を射殺する様子をフェイスブックでライブ配信し、逃走していた容疑者が18日、隣りのペンシルベニア州で警察に追いつめられ自殺した。 州警察によると、スティーブ・スティーブンス容疑者(37)は自動車を運転して警察の追跡を逃れようとしていたものの、「車が制御不能になるなか」銃で自殺したという。 スティーブンス容疑者は16日に、イースター(復活祭)を祝う昼食から徒歩で帰宅途中のロバート・ゴッドウィンさん(74)を射殺した。 同日午後には、事件があった場所から約160キロ離れたペンシルベニア州エリーで容疑者の携帯電話の位置が確認されたものの、その後行方が分からなくなっていた。 スティーブンス容疑者が18日に同州内でマクドナルドのドライブスルーを利用した際に、気づいた店員が注文への対応を遅らせ、警察に通報した。 クリーブランド市のフランク・ジャクソン市長は記者会見で、「スティーブ・スティーブンスの追跡が終了した」と述べた。 ペンシルベニア州警察によると、通報は午前11時過ぎ。エリー市の警察署からほど近いマクドナルドの駐車場にあった白いフォード・フュージョンが、容疑者の車だと確認された。 スティーブンス容疑者は「マックナゲット」20個とポテトフライの大を注文。店員はポテトフライを手渡すのを遅らせつつ警察に連絡した。 捜査官らは、児童精神科施設でケース・マネージャーとして働いていたスティーブンス容疑者の動機を理解できずにいると話す。 スティーブンス容疑者は、犯行当日にフェイスブックに投稿した動画で、ギャンブルの負債や交際相手との破綻などを挙げて、「キレた」と語っていた。 殺害されたゴッドウィンさんには子供10人、孫14人がいた。遺族はスティーブンス容疑者を許すと話した。 ゴッドウィンさんの娘、ターニャ・ゴッドウィン・ベインズさんは、地元テレビ局のインタビューを受けた際、スティーブンス容疑者に出頭を促し、「われわれみんなが殺人犯を許します」、「みんなで彼を抱きしめてあげたい」などと語っていた。 一方、フェイスブック社に対しては、スティーブンス容疑者が投稿した犯行動画が何時間も閲覧可能だったことに批判が集まっており、同社はチェック態勢の見直しを進めている。 マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、18日にカリフォルニア州サンノゼで開かれた年次開発者会議「F8」で、ゴッドウィンさんに哀悼の意を示し、「このような悲劇が繰り返されないために、やらなくていはいけないことがたくさんあるし、それをやり続ける」と述べた。 (英語記事 'Facebook killer' Steve Stephens found dead after car chase)

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    米カリフォルニア州で銃乱射、白人男性3人が死亡 憎悪犯罪か

    2017年04月19日 13:21 公開 米カリフォルニア州中部フレズノで18日、黒人の男が銃を乱射し、白人男性3人が死亡、1人が負傷した。警察は人種をめぐるヘイトクライム(憎悪犯罪)だとみて捜査している。 ジェリー・ダイヤー警察署長によると、コーリ・アリ・ムハマド容疑者は1分半の間に16回発砲したという。同署長は、ムハマド容疑者が警官に逮捕された際に、アラビア語で「神は偉大なり」と叫んだものの、テロ事件ではなくヘイトクライムだとみられると語った。 警察は、フレズノ市郊外のモーテルで先週、警備員が殺害された事件の容疑者としてもムハマド容疑者の行方を追っていた。 警察によると、ムハマド容疑者はソーシャルメディアで、白人を憎んでいると示唆し、反政府的な意見を述べていた。 死傷者の4人とも白人男性だった。 ダイヤー署長は、「容疑者はできるだけ多くの人を殺したいと考えていて、それを実行しようとした」と語った。 発砲は、現地時間の午前10時45分(日本時間19日午前2時45分)ごろ、慈善団体カトリック・チャリティーズの本部近くで起きた。 目撃者らによると、大きな拳銃を持った男がおり、発砲しながら何度か充填し直していたという。男はその後、電気・ガス会社のパシフィック・ガス・アンド・エレクトリックの業務用車に向けて発砲し1人を殺害した。 (英語記事 US gunman kills three 'in race attack')

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    EU首脳ら、英離脱交渉は予定通りと表明 総選挙発表受け

    トの監督はヒッチコックだ。まず地震があって、緊張が高まる」とツイートした。 EUの交渉担当者の1人はBBCに対し、総選挙の結果次第では交渉がしやすくなる可能性さえあると語った。 交渉担当者は、「英国の内政問題だが、有権者の強い支持を背景に我々と交渉できる強い指導者が英国に登場してもらいたい」と期待を示した上で、「何かが変わるわけではない。我々は準備ができている。6月初旬(の交渉開始)は予定通りだ」と述べた。 ドイツのジグマー・ガブリエル外相も同様の考えを示し、ブレグジットが決まった昨年6月の英国民投票以来、「予測可能性と信頼性」が「これまで以上に重要になっている」と語った。 同外相は文書で「不透明性が長引くことは、欧州と英国の間の政治・経済関係にとって当然良い事ではない」と指摘し、「きょうメイ首相が発表した総選挙によって欧州連合との交渉がより明確さと予測可能性が増すことを期待する」と述べた。 しかし、メイ首相と与党・保守党がとったリスクを懸念する、より否定的な見解も出ている。 中道右派の欧州人民党グループ(EPP)に所属するベルギーのトム・バンデンケンデラー欧州議会議員は、「ブレグジット交渉へのさらに強い委任を得るための選択として理解できるが、同時に大きな賭けで、さらに不安定になる危険がある」とツイッターでコメントした。 総選挙の結果が英国のブレグジットに対する姿勢に与える影響を推測しようとする欧州の政治家もいる。 欧州社会党に所属するドイツのヨー・ライネン欧州議会議員は、「特に若い世代にとっては、6月8日の英国の総選挙はハード・ブレグジット(強硬離脱)を避ける、またとない機会だ」とツイートした。 右派の欧州保守改革連盟に所属するリシャルド・チャルネツキ欧州議会議員は、「保守党が多分勝つだろう。そして英国はEUとのブレグジット交渉でより強い委任を得るだろう」とツイートした。 一方、ロシア政府は、英国での総選挙には特段の注意を払っていないとしている。ドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、「特別の関心はない。国際情勢のいつも通りの監視程度と言っておこう。我々の問題ではない」と語った。   <解説> ケビン・コノリー、BBCニュース(ブリュッセル) EUはメイ首相による総選挙の発表について発言する際には、慎重が求められる。加盟国の内政に介入するのはよろしくないし、英国はかろうじて、まだ加盟国だ。 トゥスク大統領(欧州理事会議長)は、多くを語れないときにどう語るべきか、お手本を示してくれた。 「ブレグジットの監督はヒッチコックだ。まず地震があって、緊張が高まる」というトゥスク氏のツイートからは、ヒッチコック映画についてぼんやりとしか知らない様子がうかがえるが、そのほかに、英国内でブレグジット議論が加熱してほしいというブリュッセルの期待感も示唆している。 英国内では、メイ首相は自分のやり方でブレグジットを主導していくため、明確で強力な自分自身に対する信任を望んでいる。もし労働党のジェレミー・コービン党首が勝てば、彼もまた自分が重視する政策課題をブレグジット交渉の中心課題に据えることができるようになる。 いずれにしろ、メイ首相も野党党首たちも、今まで以上に詳細なブレグジット計画を国民に提示しなくてはならない。それがなければ有権者は満足しないだろう。 これを通じて欧州側も、英国の交渉姿勢と、どこが英国にとって譲れないポイントなのか、感触をつかむようになるだろう。 もちろん欧州各地には、選挙へ向けた英国内の議論で、EU残留派の主張が響き渡ることをロマンチックに夢想する人たちもいる。 ブレグジットが速やかに取りやめになるという期待は、今ではほとんど雲散霧消している。しかし欧州各地の政治家たちは、EUや単一市場とのつながりをできるだけ残した形でのソフト・ブレグジットを期待しているし、英国の議員候補たちにもそうした主張を望んでいる。 それは希望的観測かもしれないが、欧州各地ではそういう意見に支持が集まるだろう。 英総選挙の主要日程 4月19日 ― 任期満了前の解散について審議 5月2日 ― 解散前の上下両院の最終開催日 5月3日 ― 議会が解散 5月4日 ― 地方議会と各市の首長選 5月11日 ― 立候補締め切り 5月22日 ― 有権者登録の締め切り 6月8日 ― 投開票日  (英語記事 EU's Brexit plans 'unchanged' by snap election announcement)

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    メイ英首相、解散・総選挙を発表 6月8日に投開票

    育予算、国民健康制度(NHS)、「全員のためにうまく回る経済」などを意味するという。 コービン党首はBBCに対して、「自分はただちに(選挙活動を)開始するし、楽しみにしている。この国の隅々まで、労働党のメッセージを届けて回る。我々はこの選挙を勝ちにいく。今大事なのはそれだけだ」と述べた。 次期首相になるつもりかと問われたコービン氏は、「もし選挙に勝てば、そうだ。この国を変身させ、すべての人に本物の希望を与え、何よりも全員に正義と経済機会を与える国にする」と表明した。 スコットランド自治政府のニコラ・スタージョン首相も、SNP党首として選挙を勝ちにいくと宣言。 「首相が解散総選挙を決めたのは、利己的で狭量な党利党略のためだと思う。それでも選挙を決めたことに変わりはなく、おかげで私としてはスコットランドの利益と価値のために立ち上がり、スコットランドを代弁し、スコットランドに勝手な政策を押し付けようとする右翼の保守派に立ち向かうのを、楽しみにしている」とスタージョン氏は述べた。 自由民主党のティム・ファロン党首はツイッターで、「この国の方向性を皆さんが変えるチャンスだ。とんでもないハードブレグジットを避けたいならば。単一市場に残りたいならば。開かれて寛容で団結した英国を望むなら。これがチャンスです。保守党が多数党になるのを防げるのは、自由民主党だけだ」と書いた。 (英語記事 Theresa May to seek snap election for 8 June)

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    仏大統領選のル・ペン候補、移民受け入れの全面停止を主張

    2017年04月18日 18:23 公開 仏大統領選の第1回投票を約1週間後に控えるなか、有力候補とされる国民戦線(FN)のマリーヌ・ル・ペン党首は17日にパリで開かれた支持者集会で、当選した場合には合法的な移民も全面的に停止すると語った。 ル・ペン党首は、「制御不能で狂った現状」に終止符を打つべきだと語った。 23日の第1回投票に向けてル・ペン党首は、中道系独立候補のエマニュエル・マクロン前経済相と互角の戦いとなっている。 17日に同じくパリで開かれたマクロン候補の集会には2万人近くが集まった。「過去20年の歴史を我々は転換する。我々の世代は変化への準備ができている」と語った。 欧州連合(EU)におけるフランスの役割についてマクロン氏は、「我々には欧州が必要なので、(EUを)作り替える」と語った。 マクロン候補はまた、極左のジャンリュック・メランション氏が選出されれば、フランスはまるで「日当たりの悪いキューバ、ないしは石油のないベネズエラ」のようになってしまうと語った。 世論調査は、5月7日に予定される決選投票にはル・ペン、マクロンの両候補が勝ち進む可能性が高いことを示しているが、接戦となっている。 仏ニュース専門テレビBFMTVの委託で行われた世論調査では、第1回投票でマクロン候補は票の24%を獲得する見通し。ル・ペン候補が23%でこれに続き、最大野党・共和党のフランソワ・フィヨン元首相とメランション候補はそれぞれ19.5%、18%となっている。 決戦投票はマクロン候補が制するというのが、大方の見方となっている。 (英語記事 French election: Le Pen pledges to suspend immigration)

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    オーストラリア、技能労働者向け査証の発給を厳格化へ

    2017年04月18日 17:36 公開 オーストラリアのマルコム・ターンブル首相は18日、海外からの技能労働者への査証(ビザ)の発給を厳格化すると発表した。 豪政府はオーストラリア国民を優先するため、現在の「457」と呼ばれるビザを廃止し、要件を厳しくした2つのビザを暫定的に導入。また、ビザ申請が可能な専門職の数を削減する。 現在のビザ制度に対しては、オーストラリア労働者の職が外国人に奪われているとの批判の声が出ていた。 ターンブル首相は、「新たな制度は明確かつ厳密に、断固たる意志を持って国益にかなうよう運営される」と述べた。 政府統計によれば、現行制度の457ビザを持つ外国人労働者は昨年、9万5758人いた。最も多かったのはインド人で、全体の24.6%を占めた。2位の英国人は19.5%、3位の中国人は5.8%だった。 457ビザとは何か 有効期間は4年間で、オーストラリアで家族と生活することが許される。 技能職の人手不足に対応するため導入されたが、取得が簡単過ぎるとの批判があった。 2016年には、ビザの発給を受けた大半を料理人、開発業者、コンピューター・プログラマー、医療従事者が占めた。 どう変わるのか ターンブル首相は、4年間有効な現在の457ビザは、期間が2年~4年の新しいビザに移行すると語った。 期間の短いビザについては、対象の業種が現在の650から450まで削減される。ピーター・ダットン移民相によると、期間の長いビザでは、要件をさらに厳しくするという。 ビザ申請者にはより高い英語力を条件とし、犯罪歴の調査を行う。雇用者にはまず国内労働者や既存のビザ保有者の中から採用できないか検討することを求める。 ターブル首相は、現在の457ビザ保有者は制度変更の影響を受けないとしている。 移民への影響は? ダットン移民相は影響すると指摘する。同相は、最終的に市民権が獲得できるかもしれないことが457ビザの「魅力の大きな部分」だったと説明した。 同氏は、「現在の457ビザ制度は4年だが、実質的に期限がなく、多くの場合、移住に行き着く」と語った。 「暫定的な技能者不足に対応する短期間分には2年間のビザを設けるが、(中略)最終的な結果は永住権にならないというのが、我々の新提案だ」 ダットン移民相は、新たな4年間のビザも、対象者を絞りこむため、永住権取得者は少なくなると説明した。 オーストラリア政府は先月、ファストフード業界で働く外国人への労働ビザ発効をほぼ停止すると発表している。 (英語記事 Australia to introduce stricter rules on working visas)