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    絶滅危惧種インドシナトラの繁殖、タイで確認と 

    は3900頭にまで減少してしまっていると指摘した。 <解説> 「最後のとりで」 ジョナサン・ヘッドBBC東南アジア特派員 東南アジアで最初に森林を破壊してしまった国が、タイだった。あまりに被害がひどく、1980年には材木の切りだしを禁止していたほどだ。国立公園を設けたのも東南アジアでは早かったが、国立公園でさえ当初は不法伐採と密猟で傷つけられていた。 当時の東南アジアでは、カンボジア、ラオス、ミャンマー、そしてベトナムでさえ原始林が多く残り、トラの生息数も安定していた。しかし2000年代初頭までにタイでその数は減り続け、絶滅寸前だと言われる始末だった。 さらにその後はミャンマーさえも含む周辺諸国でも、大掛かりな違法伐採やトラの密猟がひどく横行。インドシナトラはもはや、カンボジアとラオスとベトナムではすでに絶滅し、ミャンマー東部では絶滅寸前だと考えられている。ミャンマー西部にはまだ、ベンガルトラが生息している。 一方で、保護活動によってタイにわずかながら残るインドシナトラは、少しだけ回復してきた。タイの国立公園はそこそこきちんと運営されており、そのおかげもあってタイはインドシナトラの最後のとりでという予想外の役割を担うことになった。 (英語記事 New population of rare tigers found in eastern Thailand)

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    トランプ米大統領、地球温暖化対策見直す大統領令に署名

    健康や安全、繁栄を脅かすものだ」と語った。 天然資源保護協議会(NRDC)のデイビッド・ドニガー氏はBBCに対し、「環境破壊計画が気候変動対策に取って代わった」と述べ、大統領令の撤廃を求めて提訴する考えを表明した。 環境保護団体「アースジャスティス」を率いるトリップ・バン・ノッペン氏は、「大統領令は法律と科学的な事実を無視している」とし、法廷などの場所で抗議していくと語った。 (英語記事 Trump signs order undoing Obama climate change policies)

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    メイ英首相、ブレグジット発動の手紙に署名

    2017年03月29日 10:50 公開 テリーザ・メイ英首相は28日、英国の欧州連合(EU)離脱をEUに正式通告する手紙に署名した。EU基本条約(リスボン条約)第50条にもとづき、29日に欧州理事会のドナルド・トゥスク議長に渡され、それによってブレグジット(英国のEU離脱)手続きが正式に始まる。 離脱交渉の期限は、第50条発動から2年。このため、英国とEUの双方が交渉延長に合意しない限り、英国は2019年3月29日にEUを離脱する。 メイ首相の書簡は英国時間29日午後12時半(日本時間同午後8時半)、英国のティム・バロウEU大使によって、トゥスク議長に届けられる。 首相はそれに先立ち午前中に閣議を開き、下院に対してブレグジット手続きまで秒読み段階だと報告する予定。 リスボン条約第50条が正式に発動した後、メイ首相は下院に報告する予定。首相は離脱交渉において「連合王国全体にいるすべての人を代表する」と下院に約束する。「すべての人」には、ブレグジット後の在住資格がどうなるかまだ決まっていない、EU加盟国の国民も含まれる。 首相は「この国にいるすべての人にとって、正しい合意を獲得すると、強烈な決意を固めている」、「この重大な道のりで様々な機会に直面するにあたり、私たちが共有する価値や利益や目標が、皆をひとつにまとめることができるし、そうならなくてはならない」と演説する予定。 さらに首相は「EUを離れると決断した今、今はひとつにまとまる時です」と呼びかける方針。 メイ首相は28日夜、トゥスク議長のほか、ジャン=クロード・ユンケル欧州委員会委員長、アンゲラ・メルケル独首相とそれぞれ電話会談した。 離脱交渉は5月半ばに始まる見通し。英政府は、離脱条件と通商交渉を並行して行いたい構えだが、EU幹部は2つのテーマは分けて扱う必要があるという姿勢だ。 英政府は、英国内に住むEU加盟国の国民と、EU域内に暮らす英国民の権利を保障するため、「早期の合意」を求めたいと主張してきた。 ほかに予想される交渉課題は、国境警備、欧州逮捕状、英国内に本部を置くEU機関の移動、EU公務員年金への英分担金の扱い、EUが「手切れ金」として英国に請求すると言われている金額(一部報道では500億ポンド)などについて。 英政府は30日にも、EU法を英国法の上位に定める欧州共同体法を廃止し、既存のEU関連国内法の内容をすべて英国法に置き換える「Great Repeal Bill (大廃止法案)」の内容を公表する見通し。 <今後の主要日程と見通し> ・2017年3月29日――英国が第50条発動 ・同4月29日――英国を除くEU加盟27カ国の首脳会議開催。英国との交渉権限を欧州委員会に託す ・同5月――EU首脳会議に託された権限をもとに、欧州委員会が交渉ガイドラインを発表。将来的な英ーEU通商協定の交渉についても、何らかの指針を発表するかもしれない ・同5~7月――離脱交渉開始 ・同4月23日~5月7日――仏大統領選 ・同9月24日――独連邦議会選 ・同年秋――欧州共同体法を廃止する「Great Repeal Bill (大廃止法案)」を英政府が提出予定。既存のEU関連国内法の内容をすべて英国法に置き換える ・2018年10月――交渉決着の期限目標 ・同年10月~2019年3月――交渉結果について、英議会、欧州理事会、欧州議会が議決。 ・同年3月29日――英国が正式にEUを離脱 (第50条交渉が延長される可能性もあるが、それには他のEU加盟国27カ国の同意が必要) <交渉課題> ・通商――英国は単一市場を離脱し、EUとの新たな関税協定と自由貿易協定を目指す ・在外国民――英国内に住むEU加盟国の国民と、EU域内に暮らす英国民の権利を保障するため、英政府は「できるだけ速やかに」合意を取り付けたい意向 ・手切れ金――英政府は、EUに何らかの対価を支払う約束は守ると表明しているが、その額が500億ポンドに上る可能性があるという報道は否定 ・北アイルランド国境――英政府は、北アイルランドとアイルランドの間に「可能な限り、つなぎ目や摩擦のない」国境の設置を目指すと表明 ・主権――英国は欧州司法裁判所の管轄を離れるが、政府は貿易紛争などの解決のため別の紛争解決手続きの策定を目指す ・安全保障――英政府は、安全保障や機密情報の共有について今後もEUと協力したい方針 ・暫定合意――最終的な離脱合意が施行される前に、暫定合意が必要となるかもしれない (英語記事 Article 50: May signs letter that will trigger Brexit)

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    自由議連 この29人の白人男性が米国を動かしているのか

    2017年03月28日 18:12 公開 ケイティー・シェパード、BBCニュース、ワシントン ドナルド・トランプ米大統領のオバマケア改廃法案を撤廃に追い込んだのは、30人余りの共和党議員たちだった。いったいどういう集まりで、どういう力を持つのか。 アメリカ健康保険法案(AHCA)は、トランプ大統領が就任後に推進した初の大型法案だった。しかし24日、採決にかけられることなく廃案となった。この事態の責任の大部分は、下院共和党の一部議員が集まって作る「自由議員連盟」にあると言われた。構成議員も活動内容もほとんど公表しないこの議連は、トランプ氏と、共和党幹部のポール・ライアン下院議長が推し進めるAHCAを支持せず、協力を拒否した。 自由議連が表舞台に登場したのは2015年。当時のジョン・ベーナー下院議長が、議事運営規則に違反して法案を強引に通過させようとしたと批判されていた時のことだ。ベーナー議長がゴリ押ししようとした法案は、リベラルすぎる、もっと保守的でないと駄目だと保守派から反発されていた。 ジョージタウン大政府研究所のローラ・ブレッシング博士は、自由議連は「手続きを重視するが、政策を重視するからこそ手続きを重視している」と話す。 共和党の平議員ひとりひとりの復権を目指して作られた自由議連は、医療保険制度改革法(オバマケア)反対の急先鋒となった。自由議連に参加する議員たちは、予算均衡や政府の規模縮小がさかんに支持される。 オバマ政権の間、自由議連は共和党幹部でもあるベーナー下院議長の予算削減や法案への姿勢に激しく抵抗。ついにベーナー氏は、激烈な党内争いに立ち向かうよりはと、辞任を選んだ。 いったい誰がこの自由議連に参加しているのか、投票行動はどうなるのかを正確に把握するのは難しい。構成は秘密で、招待されなければ参加できない。 議連は密室で会合する。個々の議員は、議連全体と相談しなければどう投票するか決めようとしない。 「あの人たちの団結力はすごい」とブレッシング博士は言う。「共和党議員団には実際、穏健派共和党員はもう残っていないのだが、自由議連はさらに輪をかけて保守的だ」。 そこにこそ、この議連の力がある。自由議連は30人余りからなる。下院共和党の15%かそこらだ。下院では共和党が237議席対193議席で民主党を上回っているが、自由議連の組織票はこの共和党優位をひっくり返すことができる。 共和党提出の法案に、民主党議員は誰ひとりとして賛成しないとする。その場合、ライアン議長はわずか23人でさえ、共和党議員の票を失うわけにはいかない。つまり、自由議連が法案の成否を決定できるのだ。 トランプ大統領が推進したAHCAについて、自由議連は正式には立場を表明しなかった。つまりどう投票するかは議員各自の判断に任せられてはいたのだが、ほとんどの議連議員は、オバマケアの完全撤廃を求めていた。 AHCAはそれを果たしていないと、自由議連は判断した。もしくは、トランプ大統領の交渉に誠意を感じなかった。ゆえに自由議連は、AHCA支持を拒否した。 自由議連と共和党首脳陣は、今後も税制改革や連邦予算、インフラ整備などで不穏に対立するだろうとブレッシング博士は予想する。緊縮財政を支持する議連にとっては、特にインフラ整備のための予算支出は受け入れられないものだろう。 となると、共和党提出の法案への党内支持をまとめ上げるのが仕事のライアン議長は今後、困難な選択を迫られる。 「民主党の票を取りに行こうものなら、党内で代償を払うことになる」とブレッシング博士は言う。 それよりむしろ自由議連との関係改善を目指す方が、ライアン氏の政治的なダメージは少ないだろう。しかし「ほとんど交渉で折れた経験のない人たちと、交渉しなくてはならない。これは大変な挑戦だ」。 しかも自由議連にとっては、交渉し始めるメリットがあまりない。 穏健派の多くもAHCAを嫌っていたが、自由議連ほどは不満をあらわにしなかったし、自由議連ほど団結もしていなかった。 AHCAが廃案になったのは自由議連のせいだという批判が高まるなか、議員が1人離脱した。テッド・ポー議員は、議連の意固地さはむしろ逆効果だと指摘する。 「ノーと言うのは簡単だ。指導力を発揮するのは大変だ。しかし我々は、指導するために選挙で選ばれたはずだ」とポー議員は述べた。 しかし議連に参加する個々の議員の支持率は好調だ。一方で大統領の支持率は、下がり続けている。 ワシントンでは、それこそが力の源なのだ。 (英語記事 Freedom Caucus: Do these 29 white men run America?)

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    「彼女をつかめ」 男性の名字、ナンバープレートでは「問題あり過ぎ」と

    2017年03月28日 16:37 公開 一部の国では、自分の名前や好きな言葉を車のナンバープレートにすることができる。カナダもそのひとつだが、自分の名字をナンバープレートにしていた男性が、名前に問題がありすぎると使用を禁止されてしまった。 ノバスコシア州に住むローン・グラバー(Grabher)さんは、名字をナンバープレートにして25年前から使っていた。しかし更新を申請したところ、昨年12月にいきなり却下の手紙を州運輸局から受け取った。 同州運輸局は、カナダ放送協会(CBC)の取材に対して、グラブハーさんのナンバープレートが「女性への暴力」を象徴するものと誤解されかねないからだと説明した。 グラバーさんによると、自分の姓はドイツ系で、父親の65歳の誕生日に名前入りのナンバープレートを購入した。父親が亡くなった後、自分でプレートを使い始めたという。 「GRABHER」は「GRAB HER」、つまり「彼女をつかめ」、女性の体を無理やりつかめという意味にも読める。 「誰かに不快だと言われたことなど、一度もない」 グラバーさんはCBCニュースにこう話した。 「(プレートを)見た人が、『これって本当?』と聞いてくることはある。聞かれればこちらは、『ええ』と答える。『おたくの名字なんですか?』と続けて聞いてくるので、『ええ』と僕は答える。すると向こうは決まって、くすくすっと笑う。それだけです」 グラバーさんは、州当局がいきなりナンバープレートを使用禁止にしたのは、ドナルド・トランプ米大統領のわいせつ発言のせいだと考えている。 昨年の米大統領選の終盤で、トランプ氏がかつてわいせつな表現を使って女性器を「つかむ」と発言したビデオが浮上。女性の権利団体をはじめ大勢が強く非難し、トランプ氏は謝罪した。 ノバスコシア州の車両登録規則は、他人を不愉快にさせる、あるいは悪趣味だなどと当局が判断する場合、名前の使用を却下することができると定めている。同州は現在、約3100の名前のナンバープレート使用を禁止している。 (英語記事 Man's surname deemed 'too offensive' for car number plate)

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    ウォール街の果敢な少女の像、来年3月まで残ることに

    2017年03月28日 15:42 公開 今月8日の国際女性デーを記念して、ニューヨークのウォール街に登場した果敢な少女の銅像が、来年3月まで雄牛の前にすっくと立ち続けることになった。ニューヨークのビル・デブラシオ市長が27日、発表した。 経済界における女性差別や男女の賃金格差などを取り上げるため、3月8日に設置された像は、27日に撤去の予定だった。しかし強気相場を象徴する「突進する雄牛」像の前に力強く立つ「恐れ知らずの少女」は、世界的な人気者となり、たちまち観光名所になった。 そのためニューヨーク市は、設置許可を延長することにしたという。 身長121センチの少女像と並んだデブラシオ市長は、「恐怖と権力に立ち向かい、正しいことをするための力を自分の中に見出すことのできる」姿だと称え、「ニューヨークの人たちにとって、実に大切な」ものだと話した。 「誰もがインスピレーションを必要としているこの時に、彼女はあらゆる人にインスピレーションを与えてくれる」 芸術家クリステン・ビスバルさん作の像は、資産運用会社ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ(SSGA)が発注したもの。少女は未来を象徴する姿だとSSGAは話す。 SSGAはさらに、米上場企業の上位3000社のうち4分の1に、女性役員が1人もいないと指摘した。 ウォール街の有名な「突進する雄牛」像は、当初はイタリア出身の芸術家アルトゥロ・ディ・モディカさんがゲリラ的に設置した。 1987年の「ブラックマンデー」の株価大暴落に反応して、「米国民の力強さ」を表すものとして1989年に設置されたところ、人気を集めて常設となった。 (英語記事 New York's Fearless Girl statue to stay on till March 2018)

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    米国の両親、娘の姓を「アッラー」にしたいと提訴 州政府は受理拒否

    2017年03月28日 13:48 公開 米南部ジョージア州のカップルが、娘を「アッラー」と名付けようと州政府に届け出たところ、州政府が受理を拒否したため、カップルは米自由人権協会(ACLU)を通じて州政府を提訴した。女の子は1歳10カ月になるが、正式な出生証明書が発行されていない。 ジョージア州アトランタに住むエリザベス・ハンディーさんとビラル・ウォークさんは、娘の名前を「ザリハ・グレイスフル・ロレイナ・アッラー」にしたいと出生届を出した。「アッラー」はアラビア語で「神」を意味する。 しかし州保健局は、女の子の姓は両親の「ハンディー」か「ウォーク」か、2つを組み合わせたものでなくてはならないと、届け出の受理を拒否した。 ジョージア州のACLUは、家族の代理として同州フルトン郡の裁判所に訴えを起こした。 ザリハちゃんの父親ウォークさんは、地元紙に対して、「アッラー」は「崇高」な言葉なので、娘の名前にしたいのだと話した。さらに、州政府が名前を認めないことについて、「まったくひたすら不公平で、私たちの権利を侵害している」と不満を訴えた。 これに対して州保健当局の法務担当は、州法は「出生時の記録上、赤ちゃんの姓は父親か母親の姓でなくてはならない」と定められていると説明した。 州政府は両親に対して手紙で、ザリハちゃんの姓は後に裁判所に改名申請することで変更できるが、まずは出生届が受理されなくてはならないと説明した。 「政府の過剰介入」 ACLUの訴状によると、ザリハちゃんの両親は結婚していないが、すでに「マスタフル・モシラ・アリ・アッラー」という名の息子がいる。 出生証明書がないと、両親はザリハちゃんの社会保障番号を申請できない。社会保障番号がないと、米国市民としての立場や権利に疑義が生じかねないと、両親は懸念しているという。 ACLUは、家族の意向を州政府が認めないのは、憲法違反に相当する政府の過剰介入の事例だと批判。 家族の弁護人マイケル・ボームリンド氏は、「子供の名前を決めるのは両親だ。州ではない。簡単な話だ」と主張している。 (英語記事 US parents sue to call baby girl Allah)

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    ハツカネズミがいかにして人間と共生するようになったか

    2017年03月28日 12:37 公開 ヘレン・ブリッグス BBCニュース ハツカネズミは1万5000年前から人間と共に暮らしてきたという研究成果が報告された。化石調査の結果、共生の歴史は従来思われていたよりも古く、農業の草創期より前にさかのぼるという。 全米科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された論文によると、野生のハツカネズミがレバント(東地中海)地域で人間の集落に潜り込んだのは、古代人が採集した野生の穀物や種が目当てだったと考えられる。 この野生のハツカネズミがやがて、現代のイエハツカネズミとなり、人間からただでもらえる食べ物とねぐらを享受するようになったという。 研究に参加したパリの国立自然史博物館のトマス・クッキ博士は、「この関係性のおかげでイエハツカネズミは今や、世界の隅々まで行き渡り、定着し、人類と同じくらいあらゆる場所に存在するようになり、最もはびこる哺乳類のひとつとなった」と話す。 クッキ博士は、レバント地域南部(現イスラエル北部)にあるアイン・マラッハ遺跡で発見された、げっ歯類の歯の化石を研究した。 博士によると、「人類が1万5000年前に定住し、家屋を建てはじめて間もなく」、ハツカネズミと人間の関係は始まった。 当時の人間は、石と泥でできた丸い住居に住んでいた。古代小麦や大麦など野生の穀類を採集し、鹿やイノシシを狩った。 食料がたっぷりとあり、天敵の少ないこの環境は、ハツカネズミに大いに好都合だったようだ。犬や猫の登場はまだしばらく先のことだ。 興味深いことに、アイン・マラッハ遺跡では、子犬の頭に手を置いて埋葬された人間の跡など、犬の家畜化を示す最初期とされる証拠も発見されている。 今回の研究には関わっていない米コーネル大学のジェレミー・サール博士は、農耕開始前のハツカネズミと人間のかかわりについて非常に興味深い研究内容だと評価する。 「大事なのは、種を保存して定住しているという点だ。耕作穀類である必要はなく、狩猟・採集民族が集めた野生の食料でも良かった」 ハツカネズミは野生動物だが、主に人間と関わることで生活する。ペットや実験用マウスとして家畜化されたものもいる。 (英語記事 How the mouse came to live alongside humans)

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    米国連大使、核兵器禁止「現実的でない」

    2017年03月28日 11:13 公開 核兵器を禁止する条約の制定を目指す交渉が国連で始まるなか、米国の国連大使は27日、世界的な核兵器禁止は「現実的でない」と、ニューヨークの国連本部で記者団に述べた。新条約の交渉には、核保有国をはじめ40カ国近くが不参加の見通し。一方で、120カ国以上が、法的拘束力のある核兵器禁止条約制定を支持している。 新条約について話し合う会議に、核保有国の米英仏などは欠席した。 ニッキー・ヘイリー米国連大使は、国際社会には信用できない「悪いアクター(当事者)」がいるため、国の安全保障上、核兵器は必要だと記者団に述べた。 「自分の家族にとって、核兵器のない世界を何よりも強く求めたい。けれども現実的でいなくてはならない。北朝鮮が核兵器禁止に賛成するなど、信じている人はいますか?」と大使は述べ、さらに「今のこの時代状況で、悪いアクターに(核兵器を)持たせて、平和と安全を維持しようとしている良い我々に持たせないなど、それで国民を守れるとは正直言い難い」と懸念を示した。 北朝鮮は近年、中国を含む国際社会からの度重なる警告にも関わらず、核開発やミサイル開発を進めている。 法的拘束力のある核兵器禁止条約を制定を目指す国連会議の開催は、昨年10月に発表された。当時、米英仏ロとイスラエルが、この条約に反対票を投じ、中国とインド、パキスタンが棄権した。 唯一の被爆国・日本も、交渉に反対した。 日本の高見沢将林軍縮大使は、「核保有国が参加なしに」核兵器禁止条約を交渉したのでは、国際社会の「亀裂と分断を深めるだけだ」と話した。 交渉に参加しない米英などは、核兵器や核関連技術の拡散防止を目的に1970年に発効した核拡散防止条約を堅持している。 一方で、核兵器禁止条約の制定を呼びかける国々を主導するスウェーデンのマルゴット・ワルストロム外相は国連で先週、核兵器の「完全排除へ向けて世界を導く」作業には「長い時間がかかる。おめでたい期待は抱いてはならない」と認めた上で、「核兵器を使うと脅すなど威力をひけらかしたり、挑発したりする言動が増えている昨今、(核兵器禁止は)非常に重要なことだ」と呼びかけていた。 (英語記事 World nuclear ban 'not realistic', says US ambassador to UN)

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    オバマケア改廃法案撤回でもトランプ米大統領、強気姿勢

    AHCAは不完全だったが、また下書きから作業を再開して、正しい法案をまとめていく」とツイートした。 BBCのアンソニー・ザーチャー北米担当記者は、上下両院で多数を占める共和党がトランプ政権初の大型法案をこのような形で撤回するに至ったのは、実行力と指導力不足を示すもので、「単に悪いというだけでなく、ひどい失態」だったと指摘している。 (英語記事 Trump defiant after healthcare bill pulled before vote)

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    米ユナイテッド航空、レギンスの少女たちを搭乗拒否 SNSに非難の声

    2017年03月27日 13:13 公開 米ユナイテッド航空がレギンス姿の女の子を搭乗させなかったとして、ソーシャルメディア上で批判されている。 銃規制活動に関わるシャノン・ワッツさんによると、問題は26日朝、デンバー空港で起きた。ミネアポリス行きのフライトに乗ろうとしていた少女5人について、ユナイテッド航空の地上スタッフが、レギンス姿を問題視したという。 ワッツさんは、同航空職員が10歳を含む5人の少女に対して、着替えるか、レギンスの上にワンピースか何かを着るよう「強制」したとツイート。5人のうち3人は、重ね着をすることで搭乗が認められたが、他の2人は乗ることができなかったという。 ツイッター上でワッツさんとやりとりしたユナイテッド航空側は、少女たちの搭乗券が航空職員やその扶養家族に支給される「ユナイテッド・パス」を使ったもので、その使用には一定の服装規定があるのだと説明した。 しかしワッツさんはこれに対して、「いつからユナイテッドは女性の服装を取り締まるんですか?」と反論。 ワッツさんのツイートは数千人に共有され、女優で活動家のパトリシア・アーケットさんをはじめ、大勢が「男の子にはこんな真似はしなかったのではないか」などと批判している。 (英語記事 United Airlines under fire for 'barring girls wearing leggings')

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    メルケル独首相率いるCDU、試金石の地方選で勝利

    2017年03月27日 12:42 公開 9月に連邦議会選を控えたドイツで26日、南西部ザールラント州の議会選があり、アンゲラ・メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)が勝利した。連邦議会選を前に有権者の動きを予測する手がかりとして、同州議会選は注目されていた。 中道右派のCDUは得票率40.7%で、同29.6%に留まった中道左派の社会民主党(SPD)に大きく差をつけた。 2012年の前回選挙では、CDUの得票率は35.2%。SPDは30.6%だった。 一方で、メルケル氏の移民受け入れ政策を批判して支持を拡大してきた新興右派政党「ドイツのための選択肢」(AfD)は、得票率6.2%で3議席を獲得した。 カトリック住民の多いザールラント州では、CDUが1998年以来、与党の立場にある。 メルケル氏は首相として4期を目指しているが、SPDは1月に就任したマルティン・シュルツ新党首(前欧州議会議長)のもとで支持を急速に伸ばしている。 住民100万人のザールラント州は現在、連邦政府と同様にCDUを第一党とするSPDとの連立が州政府を担っている。 3月24日の「ドイチュラント・トレンド」世論調査によると、CDUとSPDの支持率は全国的にはほぼ同率だが、次期首相にはシュルツ氏への期待が強いという結果が出た。 連邦議会選の前には、シュレスビヒ・ホルシュタインとノルトライン・ウェストファーレンの両州で州議会選が予定されている。 (英語記事 Merkel's party wins in Saarland bellwether vote for Germany)

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    シリア反政府勢力「ISから空軍基地奪還」 ラッカ近くで

    気にダムの近くまで進軍したSDFにとって、今回のタブカ空軍基地制圧は、空輸作戦以降初の大きな戦果だとBBCのセバスチャン・アッシャー・アラビア情勢編集長は指摘する。 タブカ空軍基地はISが2014年にシリア軍から奪った。ISは基地制圧後、捕虜兵を大量処刑した。 クルド系主導の戦闘員たちは、ラッカへの進攻を続けている。しかし、民間団体「シリア人権監視団」(本拠地ロンドン)は、過去1週間で有志連合による爆撃で少なくとも89人の民間人が死亡したと指摘している。 この間にISは、ラッカ市街地からユーフラテス川沿いに約40キロ上流にあるタブカ・ダムが決壊すると警告。一部の住民が高台に避難するなど、地域に動揺が走ったが、ダムは今のところ無事の様子。ISは、米軍主導の有志連合がダムを空爆したのが原因だと非難していたが、有志連合は「シリアの人たちにとって不可欠なダムを有志連合は守り続ける」と、ISの主張を否定した。 ISは後に、拡声器を乗せた車数台をラッカ市内に走らせ、ダムは無事で避難の必要はないと呼びかけて回ったという。 タブカ・ダムは重要な戦略拠点で地域に電力を供給している。さらに米国防総省によると、シリア国外での攻撃を計画するためのIS作戦本部として使われている様子だという。 国連は2月半ば、ダブカ・ダムが破壊されれば、大規模な浸水被害につながると警告した。 イラク北部のIS拠点モスルでも昨年、同じようにダム決壊の懸念が指摘された。イラクの米国大使館は、モスルのダムが決壊すればチグリス川周辺の住民147万人が犠牲になる恐れがあると警告したが、ダムは今のところ操業を続けている。 モスルでも現在、IS掃討作戦が展開しており、米軍主導の有志連合とイラク軍がISを攻撃している。 (英語記事 Syria rebels 'take control' of IS-held airbase near Raqqa)

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    イラク・モスルで市民100人以上が死亡か 米軍空爆説をイラク軍否定

    うと、イラク軍は26日にも、旧市街地などを中心に攻撃ヘリコプターなどを展開している。モスルで取材するBBCのジェレミー・ボウエン記者は「イラク軍がモスル進攻を停止したなどの情報は無視するように。続いている。ガンシップの銃撃を見た。ここ数時間の間に、活発な攻撃を耳にした」とツイートした。 米政府は25日、「複数の民間人が死亡したとされる場所」での17日の空爆について、調査していると発表した。 モスル市民が大勢犠牲になったとされる空爆については、情報が錯綜している。市内西側のジャディデで1回ないしは数回の空爆により、住民100人以上が死亡したといわれているが、崩壊した建物から200人以上の遺体が引き出されたという情報もある。 しかしイラク軍は詳細な反論をフェイスブックに掲載。市民が犠牲になったのはジャディデではなく、レサラ地区で、原因は米軍主導の空爆ではなく、ISが建物に仕掛けた爆弾だと指摘している。 イラク軍によると、17日午前8時25分に、イラク軍の要請によって米軍主導の連合軍が空爆を実施。「爆撃されたといわれる」民家をイラク軍の専門家が調べたところ、「民家は完全に破壊されていたが、空爆による破壊だと示すものは何もなかった」という。 「仕掛け爆弾が爆発した大型車両が、住宅の近くで見つかった。がれきの下から、61人前後の遺体が回収された」とイラク軍は書いている。 イラク軍はさらに目撃情報として、市民が住んでいる建物にISが爆弾を仕掛け、そこを拠点に治安部隊に発砲している様子を説明している。 米中央軍司令本部は25日、「空爆データをひとまず点検」したところ、17日にモスル西部で空爆が実施されており、「複数の民間人が死亡したとされる場所」に一致すると発表。 同司令本部は、有志連合が「民間人が犠牲になったというあらゆる疑いを深刻に受けとめており、空爆に関する事実を判断するため、犠牲の有無を判断する正式な調査を開始した」と表明した。 (英語記事 Mosul offensive: Iraq denies air strike caused civilian deaths)

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    ロシア、反政府デモで野党指導者など数百人逮捕

    2017年03月27日 10:36 公開 首都モスクワを始めロシア各地で26日、汚職に抗議する反政府集会が開かれ、モスクワだけで少なくとも500人超が拘束された。モスクワの集会を呼びかけた野党指導者アレクセイ・ナバリヌイ氏も、逮捕された。数千人が参加した各地の集会は、汚職疑惑をめぐりドミトリー・メドベージェフ首相の辞任を要求した。集会のほとんどは、当局の許可を得ないまま行われた。 モスクワ・プーシキン広場の抗議集会では、警察発表によると7000~8000人が参加。警察によると、モスクワだけで500人を拘束した。しかし人権団体「OVDインフォ」は、逮捕者は800人以上だと明らかにしている。 ロシア政府は反政府集会についてコメントしていない。24日には、モスクワ中心部での無許可集会計画は、違法な挑発行為だと批判していた。 集会に参加した人たちは「プーチンを倒せ!」、「プーチンのいないロシアを!」、「プーチンは盗人だ!」などと叫んでいた。詩人アレクサンドル・プーシキンの記念碑に上り「弾劾!」と叫ぶ人たちもいた。 抗議デモは、2011~2012年の反政府デモ以来最大規模の様子という。 ナバリヌイ氏は、プーシキン広場の集会到着した際に拘束された。警察車両で連行されるのを、支援者たちが阻止しようとした。 拘束後のツイートでナバリヌイ氏は、デモを続けるよう呼びかけ、「みんな、僕は大丈夫だ。釈放のため闘わなくていい。(主要通りの)トベルスカヤに沿って歩いて。今日のテーマは、汚職との闘いだ」と書いた。 ナバリヌイ氏はこの後、警察が自分の事務所を強制捜査し、デモを生中継していたスタッフを拘束したと書いた。 抗議集会はサンクトペテルブルク、ウラジオストック、ノボシビリスク、トムスクなどでも開かれ、各地で逮捕者が出たと伝えられている。 ナバリヌイ氏は自身のウエブサイトで、99都市で抗議集会を予定したが、72都市で当局の許可を得られなかったと書いている。 米政府は、「ロシア各地での平和的抗議集会で数百人が拘束された」ことを批判。 国務省のマーク・トナー報道官代行は「平和的な抗議参加者、人権監視員、ジャーナリストを拘束することは、民主主義の根幹をなす価値への侮辱だ」と述べ、さらにナバリヌイ氏の逮捕を米政府として「懸念している」と付け加えた。 政府の腐敗に抗議 ナバリヌイ氏は今月、メドベージェフ首相が豪邸やヨットやワイン畑など、首相としての給与をはるかに超える資産を所有していると主張する動画を公表。全国規模の抗議集会を呼びかけた。 メドベージェフ氏の邸宅には、敷地内にアヒル専用の家もあるという糾弾を受けて、デモでは複数の参加者が、黄色いアヒルのおもちゃの写真をプラカードで掲げていた。 またナバリヌイ氏が今月20日にシベリア・バルナウルの往来で、緑色の消毒剤で襲われ、顔と手が緑色に染まったビデオを公表したことを受けて、自分も顔を緑色に塗った参加者も複数いた。 国営テレビ各局は、集会を伝えなかった。 地元メディアの論調からは、当局が学生たちに参加しないよう圧力をかけた様子がうかがえる。一部の都市では26日に、試験が実施された。 ナバリヌイ氏は2018年の大統領選でプーチン氏に対抗して出馬すると宣言しているが、2月初めに横領罪で有罪となったため、立候補が阻止された形となった。ナバリヌイ氏は、有罪判決は政治的なものだと反発している。 (英語記事 Russia protests: Opposition leader Navalny and hundreds others arrested)

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    イラク・モスル奪還への戦い 住民たちは「人間の盾」に

    2017年03月27日 9:00 公開 イラク北部の主要都市モスルを過激派組織のいわゆる「イスラム国」(IS)から奪還するための攻撃が再開され、旧市街で激しい戦闘が起きている。10日前には空爆によって少なくとも100人以上の市民が死亡。人々を開放するはずの戦いに影を落としている。米中央軍司令本部は自軍機が空爆に関与したのか調査していると明らかにした。ジェレミー・ボウエン記者が現地からリポートする。

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    盲目のアマオケ タイの子供たち ネットで資金集め

    者を募集するクラウドファンディングで賄ったという。練習風景の撮影のため、タイ北東部の国立公園を訪れたBBC取材班は、ゾウが悠々と通り過ぎるそばで子供たちが楽器を奏でる様子をとらえることができた。

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    ロシア各地で反汚職デモ 野党指導者ら拘束

    百人が拘束された。デモ参加者らは、汚職疑惑が出ているドミトリー・メドベージェフ首相らの辞任を求めた。BBCのスティーブン・ローゼンバーグ記者がリポートする。

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    C・フィッシャーさんとD・レイノルズさん親子の追悼式 別れ惜しむファン

    2017年03月26日 9:00 公開 昨年12月に死去した米女優キャリー・フィッシャーさんと母のデビー・レイノルズさんの追悼式がロサンゼルスで開かれ、ファンたちが別れを惜しんだ。

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    【ロンドン襲撃】殺害された巡査の最後の写真見つかる

    ングランド中部と北西部で逮捕したと発表した。 英議会のドミニク・グリーブ情報・安全保障委員会委員長はBBCのラジオ番組で、マスード容疑者が「ウェストミンスター橋に来る前に犯行を阻止できた」という証拠は現時点では得られていない、と語った。 アンバー・ラッド内相とロンドンのサディク・カーン市長は市の中心部にあるトラファルガー広場で23日夕に行われた追悼集会に出席した。 (英語記事 London attack: 'Final' photo of killed PC Keith Palmer emerges)

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    米下院情報委員長、盗聴情報まずホワイトハウスへ 民主党に謝罪

    2017年03月24日 18:11 公開 米下院情報委員会のデビン・ヌネズ委員長(共和党)が、大統領選後のトランプ陣営から情報機関が得ていた傍受情報を、同委員会の民主党議員たちと共有するより先に、ホワイトハウスに報告していた問題で、ヌネズ氏は23日、民主党の非難を受けて謝罪した。共和党議員がロイター通信に明らかにした。 ヌネズ委員長(カリフォルニア州選出)は22日に、トランプ陣営の選挙後の通信内容を複数の情報機関が「たまたま収集」していたことを知らされたと明らかにした。ヌネズ氏は、だからといって「選挙前にオバマ政権がトランプ・タワーを盗聴していた」というドナルド・トランプ大統領の主張を裏付けるものではないと強調した。 しかしトランプ氏は同日、自分の主張の正当性が裏付けられたような気が「いささかする」と歓迎し、「見つけた内容が見つかってありがたい」と記者団の質問に答えた。 複数の米情報機関は定期的かつ合法的に、外国人の通信内容を監視する。その際に、米国人の通信内容も一緒に傍受されることがある。誰の通信か通常は名指しされないが、情報の内容によっては誰の通信か特定されることもある。 ヌネズ委員長が与党の情報委員長として得た情報を、民主党委員と共有する前にホワイトハウスに知らせたことが判明し、民主党側は激怒。情報委員会と連邦捜査局(FBI)が、ロシアの選挙介入とトランプ陣営の関与を調べている状況なだけに、これでトランプ政権に対する公平中立な調査ができるのかと、委員長を強く批判した。 アダム・シフ筆頭委員は、「このような形で信頼できる調査は実施できない」と批判。ジャッキー・スペイアー委員(民主党)も、「(ヌネズ氏が)委員長として続投するに足りると我々が安心できるかどうか、今後数日の間に判断することになる」と、ヌネズ氏の委員長としての適性を問いただした。 民主党からの批判を受け、ヌネズ委員長は非公開の場で、民主党の委員たちに謝罪。委員を務める共和党議員はロイター通信に対して、委員長が「情報を野党を共有する前に、情報の内容を発表し(ホワイトハウスに)伝えたことについて、野党に謝罪した」と話した。「この問題で協力していくと約束した」という。 情報機関から説明された傍受内容を公表したことについて、ヌネズ委員長は「気になる内容だった」からと理由を説明。「自分なりにことの是非を判断した」、「正しい判断をする時もあるし、間違う時もある」と述べていた。 さらに委員長は、自分が見た傍受内容は、トランプ陣営とロシア政府との関係に関するFBI捜査とは無関係だと強調した。 ヌネズ氏は、問題の情報を誰から知らされたのかは明らかにしていない。ホワイトハウスそのものではないかとの記者団の質問には「情報源は絶対に明かさない」と答えている。 トランプ陣営とロシア政府との関係については、FBIのジェイムズ・コーミー長官が20日の下院情報委で、捜査していると初めて正式に認めたばかり。 シフ委員は22日、MSNBCに対してトランプ陣営とロシアのつながりをめぐり「状況証拠ではなく、捜査にきわめて値する」証拠があるようだと話している。 (英語記事 Devin Nunes apologises to Democrats for surveillance briefing)

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    金正恩氏におんぶしてもらう勇気ある?

    最高指導者の金正恩・朝鮮労働党委員長が実験を祝う様子を撮影した1枚の写真が、特に見る者の目を引いた。BBCが写真を点検した。 北朝鮮は、エンジンの実験は成功だったと表明し、同国にロケット産業が「新たに誕生した」と伝えた。金委員長が喜ぶのは当然だろう。 朝鮮中央通信(KCNA)が配信した写真には、金委員長が遠くから実験を見る姿や、管制センターで笑顔を見せる姿、歓喜する幹部らと握手する姿があった。そしてさらに、高齢の男性をおんぶする姿もあったのだ。 金委員長のような独裁者の背中に、いったい誰が飛び乗るのだろうか。そしてなぜ? 専門家らは、この謎の男性について、北朝鮮政治で知られた人物ではないと話す。男性は燃焼実験で重要な役割を果たしたとみられ、金委員長とは以前にも会っている可能性が高い。 北朝鮮に詳しい米ジョンズ・ホプキンス大学・米韓研究所のマイケル・マッデン氏は、男性が着ている制服から、朝鮮人民軍(KPA)の戦略部隊の中くらいの階級だとうかがえると話す。戦略部隊は攻撃に使うミサイル武器を担当している。 演出された写真なのはほぼ確実だが、マッデン氏は「完全に作られたものでも、ねつ造でもない」と話す。 「写真係が全ておぜん立てしたというより、むしろ許されて、奨励されたものに近い」という。過去の北朝鮮のプロパガンダ映像には、金委員長への接近が許された市民たちの姿が写っている。 「フレンドリーで明るい」 親しみやすい陽気な金委員長という好印象を国内に広めるのが、この写真の主な目的だろう。 金委員長は、海外に対しては「扱いにくく、妥協しない」人物だという印象を与えようとするが、国内では「話は違う」と、高麗大学のイム・ジェチョン教授は指摘する。 「命令に従わない上層部には非常に厳しいことで知られるが、国民へのプロパガンダのイメージは総じて、フレンドリーで明るい」 金委員長のやり方は、父親の金正日氏や祖父の金日成氏とは大きく異なる。マッデン氏は、「彼の父親だったら、あるいは祖父でさえ、おんぶしてもらう勇気は誰にもなかっただろう」と話す。 「しかし正恩氏は、自分は父親より他人にオープンだというイメージを作ろうとしてきた。この写真も、それに合致する」 「彼が自分の統治や指導力に、政治的な自信をつけてきた感じが伝わってくる。大丈夫だと思わなければ、あのような写真の配信は許さないだろう。もっとよそよそしく冷たい様子を、見せなくてはならないはずだ」 写真からはさらに、金委員長の健康状態が良いことが示唆される。2014年には足を引きずり杖を使っている様子が確認された。足を引きずる様子は、最も最近では昨年末にも見られ、同氏が通風を患っているとの憶測を呼んでいた。 サッカーの試合からのアイデア 勝利を祝って背中に飛び乗る姿は、北朝鮮のプロパガンダ写真よりもサッカーの試合につきものだ。しかし、金委員長は武器開発計画にスポーツ・マネジメントの手法を活用していることで知られる。 「実験の際には、民間人と軍関係者はスポーツの試合のように考える(よう命令されている)。勝つときもあれば負ける時もあるのだと」とマッデン氏は語る。 「『勝利』、もしくは技術的要件を満たせるのは、いつもというわけではなく、もし『敗北』したのなら、自分たちのパフォーマンスと何が起きたのかを検討するべきだと」 しかし、偶然を装うわざとらしさが写真にあるとしても、金委員長が本当に喜んでいないわけではないだろう。 金委員長には喜ぶ理由が十分あったと、イム教授は語る。成功した様子のエンジン実験によって、核開発が目的に向かって一歩前進し、自身の遺産をひとつ確実にしたと思われるからだ。 「プロパガンダ上の記録では、彼の祖父は抗日ゲリラ活動で朝鮮の解放者となった。彼の父親は経済的な困窮のなかでも体制を維持することに成功した。しかし、急に指導者になった金正恩氏には、主要な成果が今のところない。北朝鮮が核保有国になれば彼の手柄になるだろう」 (英語記事 North Korea: Who would dare to piggyback on Kim Jong-un?)

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    トランプ米大統領、医療保険法案の採決を下院に要求

    とは、同日までに必要な賛成票が得られると主張してきたトランプ大統領には打撃だ。 ワシントンで取材するBBCのローラ・ビッカー記者は、問題は共和党内で妥協が成立していないことだと指摘する。党の一部は代替案では改革が極端すぎると主張する一方、ほかの議員たちは改革が不十分だと反発している。 採決強行というトランプ氏の新戦略が、反対派議員らを賛成に回らせると期待されている。代替法案が成立しない限り、オバマケアが維持される。 しかし、戦略がうまくいく保証は全くないとビッカー記者は話す。 野党・民主党のナンシー・ペロシ下院院内総務は23日、トランプ大統領について「明らかに準備不足なのに、法案を採決にかけるという新人らしい過ちを犯した」と語った。 下院では少なくとも215票の賛成が必要だが、主に共和党の保守派が、オバマケアの撤廃として不十分とだとの理由から反対している。 2010年に成立したオバマケアは、新たに2000万人が医療保険を得るのを助けたものの、保険料が上昇したことへの反発が出ていた。保険料の高騰はオバマケア以前から問題となっていた。 トランプ大統領は代替法案で保険加入者がさらに増え、費用は引き下げられると約束している。 共和党が提出した代替案は、オバマケアの中でも国民に人気のある部分を維持するものの、メディケイド(低所得者向け医療保険)への連邦政府の将来の補助金は制限する。 議会予算局(CBO)が23日夕に新たに発表した試算によると、最近の追加修正で費用は増すものの、2026年には無保険者が2400万人に増えるという。 医師や病院の複数の団体が共和党の法案への反対を表明している。 新法案の概要 ・メディケイドの縮小 ・医療費の税控除を維持。しかし、オバマケアからは減額 ・医療保険を契約していない人への罰金を廃止 ・保険会社の高齢者の保険料引き上げを可能に ・非営利団体「プランド・ペアレントフッド」(家族計画連盟)への連邦補助金を1年間停止 (英語記事 US healthcare bill: Trump issues Friday vote ultimatum)

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    【ロンドン襲撃】犯人は英国生まれの52歳 犠牲者4人に

    プライズ社は、犯行に使われた乗用車がバーミンガムのスプリング・ヒル店で借りられたものだと確認した。 BBCの取材で、マスード容疑者は自分で韓国・現代自動車のSUV(多目的スポーツ車)を借り、職業は教師だと申告していたことが明らかになった。 しかし英教育省は、マスード容疑者が教員資格を持つ職員として公立校で勤務した記録はないとしている。 マスード容疑者は一時期、英語教師を名乗っていたとみられる。 このほかの動き(23日) ・エリザベス女王は、「怖ろしい暴力」の被害者に「お悔やみと祈り、心からの同情」を伝えたいと述べた。 ・議会では、通常の業務を始める前に議員らが1分間の黙とうを行った。 ・テリーザ・メイ首相は40分かけて、入院した負傷者を見舞った。 ・警察は、家族や友人の安否を心配する人のために0800-056-0944/0207-158-0010の2番号を設置。事件に関連した写真や事件当時の映像は ukpoliceimageappeal.co.uk に送ることができる。 警察によると、負傷者約40人のうち、5人が依然として重体で、2人が重篤な状態にある。 負傷者の国籍は様々で、英国人12人、韓国人4人、フランス人の児童3人、ギリシャ人2人、ルーマニア人2人のほか、ドイツ、ポーランド、アイルランド人、中国、イタリア、米国のそれぞれ1人が含まれる。 ルーマニア人2人のうち1人は、事件の際にウェストミンスター橋から転落した女性だという。 (英語記事 London attack: Khalid Masood identified as killer)

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    【ロンドン襲撃】 ハリド・マスード容疑者の道のり 橋のたもとから

    2017年03月24日 9:00 公開 ロンドン中心部にある英議会議事堂周辺で22日に起きた襲撃事件について、ロンドン警視庁は23日、現場で射殺された容疑者の身元を52歳の「ハリド・マスード」と発表した。テムズ川の南からウェストミンスター橋を北に渡り、歩道の通行人を次々とはねながら河岸の議事堂へ向かっていった容疑者の道のりを、マシュー・プライス記者が歩いてたどる。

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    【ロンドン襲撃】 刺された警官助けようと 真先に駆け寄った元陸軍兵

    に真っ先に駆け付け、応急処置を施したという。巡査を助けられなかったと無念の思いを抱くデイビスさんに、BBCのマーク・イーストン記者が話しを聞いた。

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    「ロンドンは決してテロにひるんだりしない」 追悼集会

    2017年03月24日 9:00 公開 ロンドンのトラファルガー広場で23日夕、前日の議事堂周辺襲撃による犠牲者をしのぶ集会が開かれ、大勢が集まった。サディク・カーン市長は「ロンドンの人間は決してテロにひるんだりしない」と断言した。

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    古代遺跡パルミラ 2度のIS支配を経た今

    。過激派組織のいわゆる「イスラム国」(IS)に2度占領されたものの、シリア政府軍が今月再び奪還した。BBCのリーズ・ドゥセット記者が古代遺跡の現状などを取材した。

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    【ロンドン襲撃】英警察、家宅捜索で7人を逮捕

    2017年03月23日 17:14 公開 ロンドン中心部にある英議会議事堂近くで22日に起きた襲撃によって少なくとも3人が犠牲になった事件で、警察は23日、事件に関連して計7人を逮捕したと明らかにした。 テロ対策を統括するロンドン警視庁のマーク・ロウリー副本部長代行は、何百人もの捜査官が夜を徹して捜査を行い、6カ所で家宅捜索を行い、7人を逮捕したと述べた。 ロウリー副本部長代行は、スコットランドヤード(ロンドン警視庁)前で報道陣に対し、「バーミンガム、ロンドンのほか国内各所で捜査が続いている」と述べた。 ロウリー氏は、「我々の捜査に基づき、我々は依然として、襲撃犯が国際的なテロにアイデアを得て単独で犯行に及んだと考えている」と語った。 さらに同氏は、「はっきり申し上げると、市民にさらなる危険が迫っているとの具体的な情報は現時点でない」とした。 ロウリー氏によると、確認された事件の死亡者は、40代の女性と50代の男性、キース・パーマー巡査、そして襲撃犯だという。これまでウェストミンスター橋の上で死亡した一般市民の数は3人とみられていた。 さらに入院中の7人が重体で、ほか29人が病院で手当てを受けたという。 襲撃犯は22日午後2時40分(日本時間同11時40分)ごろ、議事堂に近いウェストミンスター橋で歩行者を運転していた車で次々とはね、数十人を負傷させた。 刃物を持ち、議事堂に向かって走り出した襲撃犯を、警備していた警察が止めようとしたが、武器を所持していなかった警官が犯人に刺され死亡。犯人は警官に撃たれて死亡した。 (英語記事 Seven held after Westminster attack)

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    韓国沈没船セウォル号の引き揚げ 3年ぶりに姿現す

    航する台を船の下に入れようとしている。船は2週間以内に港に到着する予定となっている。 珍島で取材するBBCのスティーブン・エバンズ記者は、韓国政府が遺族らの要請を受け入れ、過去に例があまり見られない困難な引き揚げ作業を開始したと述べた。 船内には9人の遺体が依然として残っているとみられ、遺族が船の引き揚げを求めていた。 ハー・ホンファンさんの16歳の娘も、事故で行方不明になったままだ。ハーさんはAFP通信に対し、「セウォル号を再び見た今の気持ちは言葉で言い表しようがない」と語った。ハーさんは引き揚げ作業を近くからボートの上で見た。 沈没事故が起きた背景については、違法な改造や定員以上の乗客、操縦していた乗組員の経験不足、緩い規制が絡み合った複合的な要因があったと指摘されている。セウォル号の船長は後に、殺人罪で有罪判決を受けた。 事故への当局の対応に不満を持った国民から怒りの声が上がり、朴槿恵(パク・クネ)前大統領への批判にもつながった。汚職疑惑が昨年秋に浮上した朴氏は、今月10日に憲法裁判所によって罷免が支持されたことから、失職した。 (英語記事 Sewol disaster ferry raised in South Korea after three years)

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    【ロンドン襲撃】トランプ米大統領がメイ英首相に電話 各国首脳が連帯表明

    2017年03月23日 15:37 公開 ロンドン中心部の英議事堂近くで22日起きた襲撃で少なくとも3人が犠牲になり、40人が負傷した事件を受け、米仏独など自国でも襲撃事件が起きている主要国の首脳たちが英国への連帯を相次いで表明した。 ドナルド・トランプ米大統領はテリーザ・メイ英首相に電話をかけ、犠牲者を追悼すると共に、英治安当局の対応を称賛した。 ホワイトハウスの発表文によると、トランプ氏は、襲撃の責任を負う人物たちに裁きを受けさせるため、「全面的な協力と支援」を提供すると約束した。 フランスのフランソワ・オランド大統領は英国民への連帯を表明し、「テロは我々すべてにとっての問題で、フランスは英国の人々がきょうどんな気持ちなのか理解している」と述べた。 パリのエッフェル塔は午前零時にライトアップの照明を消し、犠牲者への哀悼の意を示した。 昨年7月には仏南部ニースの海岸で、革命記念日の花火を見物する人たちの中に男が大型トラックで突入し、84人が死亡する事件が起きた。過激派組織のいわゆる「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。 ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、「英国の友人たち、ロンドンの全ての人々にお悔やみを申し上げる」と述べた。「ドイツとドイツ国民を代表して、英国と共にあらゆる形のテロと戦う、断固とした強い決意を伝えたい」。 ドイツの首都ベルリンでは昨年12月、クリスマス市にトラックが突っ込み12人が死亡した。 欧州委員会の欧州委員会のジャン=クロード・ユンケル委員長は、ロンドンにお悔やみを述べた上で、ベルギー・ブリュッセルで空港や地下鉄駅で連続攻撃が起きた日からちょうど1年にあたると指摘した。 ユンケル委員長は文書で、「きょうはブリュッセル、そしてベルギーの人々が同じような苦しみを味わってから1年にあたり、皆さんへの同情と連帯を感じている」と述べた。「気持ちが溢れるこの時に、欧州委員会の我々は、皆さんが送ってくれた思いやりを倍にしてお返しすることしかできない」。 このほかの動き ・カナダのジャスティン・トルドー首相は文書で、ロンドンの襲撃事件について「世界中の民主主義への攻撃」だと表明。カナダ国民は「テロとの戦いで英国民と団結している」と述べた。 ・オーストラリアのマルコム・ターンブル首相は、今回の事件は「すべての国の議会、自由、民主主義に対する攻撃」だとし、英政府への支持と連帯を表明した。 ・オランダのマルク・ルッテ首相は、「ロンドンの光景は悲惨だ。まさに市の心臓部が襲われた。英国の人たちに思いを寄せている」と語った。 ・ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、負傷者へのお見舞いと犠牲者の遺族に哀悼の意を表明した上で、「我々はテロを分類などしない。完全な悪だと考える。いつもと変わらず今も、私たちの思いは英国民と共にある」と述べた。 (英語記事 London attack: World leaders show solidarity)

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    【ロンドン襲撃】刺された警官に人工呼吸 議員を「英雄」と称賛の声 

    するほか、傷口を手で押さえて助けようとした。 20年来の友人というアダム・アフリイエ議員(保守党)はBBCに対して、警察は議員たちに避難するよう指示したものの、エルウッド議員は負傷した警官のもとへ走って行ったと話した。 他の下院議員もエルウッド議員を称賛。ベン・ハウレット議員(保守党)はツイッターで、「警官を助けようとしたトバイアス・エルウッドは、とことん英雄だ!」と書いた。 野党・自由民主党のティム・ファロン党首は、「トバイアスは今日、下院議員の評判を上げてくれた。実に勇敢だった。ただひたすらそれだけだ。与えられた役職をはるかに超えて、警官を助けようとできる限りのことをした」と称えた。 エルウッド議員はボーンマス東選出で、中東やアフリカ、対テロ活動を担当する外務次官。 (英語記事 'Hero' MP Tobias Ellwood tried to save stabbed officer)

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    ロンドン襲撃 これまでに分かったこと

    2017年03月23日 12:30 公開 ロンドン中心部にある英議会議事堂(ウェストミンスター宮殿)周辺で22日に起きた襲撃事件で、これまでに少なくとも3人が犠牲になり、40人が負傷した。これまでに分かったことは以下の通り――。 何が起きたのか 午後2時40分(日本時間同11時40分)ごろ、単独の襲撃犯が議事堂に近いウェストミンスター橋で歩行者を次々とはね、少なくとも2人が死亡、大勢が負傷した。 犯人の車は議事堂を囲む鉄柵に突っ込んだ。 刃物を持ち、議事堂に向かって走り出した襲撃犯を、警備していた警察が止めようとしたが、武器を所持していなかった警官が犯人に刺され死亡。 犯人は警官に撃たれて死亡した。 現場の状況 現場は大混乱とパニックになったと目撃者たちは話している。 現場にいたリチャード・タイスさんは、午後2時45分ごろに地下鉄のウェストミンスター駅から地上に出たところ、警察にウェストミンスター橋に誘導されたという。 タイスさんは複数の人が橋の上に倒れており、手当てを受けているのを見た。車が歩道に乗り上げ、橋の南側から北側までずっと歩行者をはねながら走ったという。 「橋の南から北まで(倒れた人を)数えたら8人いた。少なくとも8人」 犠牲となった人々 死亡者のうち、現時点で身元が明らかにされているのは、犯人に刃物で刺されたキース・パーマ―巡査(48)のみ。勤務歴15年の同巡査は、ロンドン警視庁の議会・外交警護部に所属し、家族は妻と子供。 負傷者には、表彰式を終えて橋を渡っていた3人の警官も含まれる。このうち2人は重体という。 ロンドン警察によると、負傷者には「さまざまな国籍」の人が含まれている。 事件当時に橋の上にいたフランス人児童のうち、3人が負傷した。 英西部ランカシャーのエッジ・ヒル大学の学生4人も負傷。そのうち2人は歩けたものの病院に運ばれた。残りの2人も軽傷を負った。 ロンドンの救急隊は、重傷者12人を救助し全員が病院に運ばれたと述べた。このほか比較的軽症だった8人が現場で手当てを受けた。 キングス・コレッジ病院によると、同病院で手当てを受けている8人のうち、6人が男性で2人が女性。2人が重体で、もう2人の症状は安定しているという。 セイント・トーマス病院では、2人が入院したが、安定した状態にある。 ロイヤル・ロンドン病院でも1人が手当てを受けているが、詳しい状況は明らかにされていない。 午後5時過ぎには、テムズ川に落ちていた女性1人が救助された。命は助かったもようだが、負傷している。 襲撃犯はどんな人物なのか、単独犯なのか テリーザ・メイ首相は、「1人の襲撃犯」による犯行だと語った。 犯人の身元は明らかにされていないが、警察は身元は把握できたと考えており、「共犯者がいないか調べている」ところだという。テロ対策を率いるロンドン警視庁のマーク・ロウリー副本部長代行は、「先回りする調査報道記者」らに対し、身元の推測で先走りしないよう抑制を求めた。 ロウリー氏は、犯人は「国際的テロからアイデアを得た」との見方で捜査を進めていると説明したが、国籍などの詳細についてはコメントしないと述べた。また、警察の捜査は犯人の「動機、犯行の準備、協力者」に焦点を当てていると語った。 安全確保 議会は審議を中止し、議員や報道陣、議事堂の見学者たちは約5時間に渡って建物内に留め置かれた。 また、何百人もの人が議事堂から通りを隔てたウェストミンスター寺院に避難した。 23日には、上下院両院が通常の審議を再開する予定。 ロンドン警察とサディク・カーン市長は、今後は通常以上の数の武装・非武装警官が市内の警備にあたると発表した。 英国ではテロ脅威の水準について、攻撃の可能性が高いことを意味する「深刻」にしばらく維持されてきたが、メイ首相はこれが変更される見通しはないと述べた。 旅行者への影響 ウェストミンスター駅の入り口は閉鎖されており、乗換のみが可能。警察は以下の場所には行かないよう呼びかけている。議事堂前のパーラメント・スクエア、政府庁舎があるホワイトホール、ウェストミンスター橋、蘭べス橋、ビクトリア通りがブロードウェイとぶつかる場所までの地域。ビクトリア・エンバンクメントから地下鉄のエンバンクメント駅までの地域。 (英語記事 London attack: What we know so far)

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    ロンドン襲撃 女性が橋から落下した瞬間

    2017年03月23日 9:00 公開 ロンドン中心部の英議会議事堂周辺で22日に起きた襲撃事件で、議事堂近くのウェストミンスター橋で犯人の車が歩道に乗り上げ、歩行者たちをはねるなか、女性が橋から落下する瞬間が映像にとらえられていた。

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    【ロンドン襲撃】メイ英首相「テロには決して屈しない」

    2017年03月23日 9:00 公開 ロンドン中心部にある英議会議事堂の周辺で4人が死亡し40人が負傷した襲撃事件を受けて、テリーザ・メイ英首相は22日夜、官邸前で会見し、襲撃は「おぞましく狂っている」と非難した。首相はさらに「テロには決して屈しない」と宣言し、議会も市民もロンドンを各地から訪れている人たちも、翌朝から普段通りに生活を続けると決意を示した。

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    英議事堂の外で襲撃、容疑者含め5人死亡 少なくとも40人負傷

    2017年03月23日 1:33 公開 ロンドン中心部にある英議会議事堂の周辺で22日午後2時40分ごろ、通行人と警官への襲撃が相次いだ。議事堂前で警備していた警官を刺した襲撃犯は、警察に撃たれて死亡したという。ロンドン警視庁は、容疑者と刺された警官を含めて少なくとも5人が死亡し、40人が負傷したと発表。テロ事件として大がかりな捜査を実施しているという。 午後6時過ぎに会見したロンドン警視庁のマーク・ロウリー副本部長代行は、襲撃犯は午後3時の少し前にまず議事堂に隣接するウェストミンスター橋を車で渡り、警官3人のほか、複数の通行人をなぎ倒した後、議事堂の鉄柵に激突したと説明。その後、刃物を持った男が「襲撃を続け、議事堂に入ろうと」して、警備の警官を刺したという。 副本部長は、今のところ犯人は1人と考えていると話した。 さらにその後の会見で副本部長は、死亡した警官はキース・パーマー巡査(48)だと発表した。勤続15年で妻と子供がいるという。襲撃犯については、身元はおそらく特定できているが現時点では公表しないと述べた。犯行動機は、外国でのイスラム過激主義テロが要因だろうと見解を示した。 テリーザ・メイ英首相は同日夜、緊急治安閣僚会議(COBRA)を開催する。会議に先立ち首相官邸報道官は、「首相と政府はこの恐ろしい事件で殺害され負傷した方々とご家族に、思いを寄せています」とコメントを発表した。 米政府によると、メイ首相はドナルド・トランプ大統領と事件について話し合った。 ロンドン救急サービスは、橋の上で少なくとも10人を手当てしたと明らかにした。 フランス政府によると、負傷した中には修学旅行でロンドンを訪れていたフランス人生徒3人が含まれる。ベルナール・カズヌーブ仏首相は、「英国の友人たちと連帯している」と表明し、負傷した生徒たちやその家族を全面的に支援するとコメントした。 ロンドン港湾局は、ウェストミンスター橋近くのテムズ河から女性を1人救助したと発表。女性は重傷だという。 現場近くにあるセント・トマス病院のコリーン・アンダーソン医師によると、負傷者の中には「すさまじい」重傷の人もいる。 「自力で歩けるけがの人もいれば、これで人生が変わってしまうほど重傷の人もいる」とアンダーソン医師は話した。 警察は事件発生から2時間以上、議員や議会スタッフ計約500人に議事堂内に留まるよう指示したほか、議会広場の立ち入りを禁止した。議事堂周辺の道路も封鎖した。 英紙インディペンデントのトム・ペック政治編集長はツイッターで「大きい破裂音が聞こえた。悲鳴。混乱。続いて複数の銃声。そこらじゅうに武装警官」と書いた。 英PA通信のアンドリュー・ウッドコック編集長は、議事堂北西側にあるオフィス窓から事件現場を目撃。「窓の外から叫び声や悲鳴が聞こえたので見下ろすと、(橋のたもとから議事堂前に続く)ブリッジ通りの角から議会広場に向かって40~50人が走って来るのが見えた。何かから走って逃げているようだった」と話した。 「警官がゲートを警備している馬車門にこの集団がたどり着くと、男がいきなり芝生へ走り出した。長い包丁を持っているように見えた」 「銃声のような音を3回ほど聞いた。気が付くと地面に2人倒れていて、周りの人たちが助けに走っていた」 「武装警官がすぐに現場に到着し、その場にいる人たちにすぐに出るよう怒鳴っているのが聞こえた」 現場を目撃したハーバード欧州研究センターのラドスラウ・シコルスキ上級研究員は、ウェストミンスター橋で複数の人が倒れている様子を撮影し、ツイッターに投稿。「ウェストミンスター橋で車がたった今、少なくとも5人をなぎ倒した」と書いた。 ロンドン交通局は、警察の要請を受けて、現場近くのウェストミンスター地下鉄駅を閉鎖し、バスを迂回させたと発表した。 (英語記事 Parliament shooting: Police officer 'stabbed')

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    米英の機内パソコン禁止、IS攻撃情報がきっかけ=米メディア

    機密情報報告にもとづくものだ。計画されたかもしれない事柄に関する情報だ」とキング議員は話している。 BBCのフランク・ガードナー安全保障担当記者によると、今回の措置は「機密情報の検討」に基づいたものだと米政府は説明している。 これはつまり、米情報機関が過激派の計画について通信を傍受したか、もしくは情報提供者がいたことを意味する。 (英語記事 Flight ban on laptops 'sparked by IS threat')

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    香港、ブラジル食肉の輸入を停止 安全基準めぐる不正で

    2017年03月22日 17:40 公開 香港は21日、ブラジルからの食肉輸入の一時停止を発表した。ブラジル当局が先週行った一斉捜査で、複数の大手食肉加工業者が検査官に賄賂を渡して検査を免れ、安全基準を満たさない肉を販売していたことが明らかになったのを受けての措置。 中国政府も同様の措置をとっている。中国本土と香港はブラジルにとって最大の食肉輸出先。 欧州連合(EU)は、不正が指摘された業者からの輸入を停止すると発表した。 ブラジルの連邦警察が17日に行った一斉捜査では、腐っているなど衛生基準を満たさない肉の販売が数年間にわたって続いていたことが明らかになった。 香港の食品安全センターは、「ブラジル輸入肉の品質に関する疑念が生じているため」、冷凍・チルド食肉の輸入を一時的に停止したと述べた。 ブラジルは世界最大の食肉輸出国。同国経済においても、食肉産業は重要な位置を占めている。 ブラジルのテメル大統領は先週末、複数の緊急会議を開いたほか、19日夜には各国大使や外交官たちをステーキ店に招き、食肉の安全性を訴えた。 テメル大統領は、「消費者に支持され、複数の厳しい市場で認められた国家的な商品だ。その品質に対する自信を、ブラジル政府はあらためて表明する」と述べた。 しかし中国やEU、日本、韓国、香港、チリがブラジル産食肉の輸入規制を発表している。 ブラジル当局の捜査の結果、30人以上が逮捕されたほか、安全検査に関わっていた30人以上の政府職員が職務停止処分を受けた。職員らは汚職容疑で捜査を受けている。 これまでに3つの食肉加工工場が閉鎖されたほか、21の工場が捜査を受けている。 テメル大統領は、問題が指摘された工場は、全体の食肉加工業の中ではわずかな比率しか占めていないと述べた。 同大統領は19日の各国大使らとの会合で、「ブラジル国内で検査対象になっている4837施設のうち、不正行為の疑いがかけられているのはわずか21施設だ。また、そのうち過去60日間に輸出したのは6施設だけだ」と語った。 17日早朝に始まった一斉捜査で、連邦警察は1000人以上を動員し、ブラジルの6州で合計194カ所を家宅捜索した。捜査は2年前から続いていた。 (英語記事 Brazil meat scandal: Hong Kong joins import ban)

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    トランプ氏の元選対本部長、親ロシア派から75万ドル授受=ウクライナ議員

    2017年03月22日 15:07 公開 昨年の米大統領選でドナルド・トランプ氏の選対本部長を一時務めたポール・マナフォート氏とロシアとの結びつきが指摘される問題で、ウクライナ議会の議員が21日、親ロシア派がマナフォート氏に75万ドル(約8400万円)に払った証拠だとする書類を公開した。 ウクライナ議会のセルゲイ・レシチェンコ議員が公開した契約書とインボイスには、「デイビス・マナフォート」という名の会社にコンピューター機器代として75万ドルが支払われたと記載されている。マナフォート氏のものとされる署名もある。 代金は、中米ベリーズにあるオフショア企業がキルギスタンの銀行を通じて支払っていた。 マナフォート氏の広報担当、ジェイソン・マローニ氏は、レシチェンコ議員の主張には「根拠がない」と否定した マナフォート氏はウクライナのビクトル・ヤヌコビッチ前大統領の顧問を務めていた。しかし、マナフォート氏は金銭授受はなかったとしている。 マナフォート氏は昨年8月にヤヌコビッチ前政権とのつながりを指摘され、トランプ氏の選対本部長の辞任を余儀なくされた。 トランプ大統領に近い多くの人物が、昨年の大統領選中にロシア政府と接触していた疑惑が浮上している。 20日には、米連邦捜査局(FBI)のジェイムズ・コーミー長官が下院情報委員会で証言し、大統領選へのロシア介入疑惑についてFBIが捜査を進めていることを初めて認めた。 「黒い帳簿」 調査報道記者出身のレシチェンコ議員は、今回公開した契約書とインボイスは、ヤヌコビッチ氏率いる「地域党」へのコンサルタント料を隠匿するためのものだと語った。 地域党によるとされる手書きの会計簿、いわゆる「黒い帳簿」にマナフォート氏の名前が記載されており、その日付や金額が、今回のインボイスと合致しているという。 ヤヌコビッチ前大統領は、2014年に起きた政権に対する大規模な抗議デモを受け、失脚した。 (英語記事 Trump's ex aide Paul Manafort 'hid' $750,000 payment)

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    英政府も6カ国から電子機器の機内持ち込みを禁止 米に続き

    信に対し、政令は25日に発効し、10月14日まで有効だと同社は理解していると語った。 なぜ今なのか BBCのフランク・ガードナー安全保障担当記者によると、今回の措置は「機密情報の検討」に基づいたものだと米政府は説明している。 これはつまり、米情報機関が過激派の計画について通信を傍受したか、もしくは情報提供者がいたことを意味する。 対象空港がある中東と北アフリカの国のほぼ全てが、米国と良好で緊密な関係を持っている。このため極端な策だという反発も、一部から予想される。例えば、資金豊富な湾岸諸国の企業幹部らは、米国行きの機内でラップトップを使った仕事ができなくなる。 しかしソマリアで昨年、イスラム過激派アルシャバブが首都モガディシュ発のフライトに爆発物が詰まったラップトップを持ち込み起爆させ、飛行機の胴体に穴をあけた事件が起きており、航空安全専門家らは懸念を強めていた。爆発が起きた飛行機はまだ高度をそれほど上げていなかったため、パイロットは安全に着陸させることができた。 米国土安全保障省は発表文書で、過去2年間にあった飛行機や空港への攻撃の事例を挙げた。 文書には、2015年10月に起きたエジプト上空を飛行していたロシアの航空機の墜落事故で、ソフトドリンクの缶などに隠された爆発物が使われていたことや、ソマリアで墜落はまぬがれたもの飛行機の胴体に穴があいた事件などが挙げられている。 同省は、「過去にテロリストらは、2001年には靴に爆発物を隠し、2006年には液体の爆発物を使い、2010年には爆発物をプリンターに仕込み、2009年と2012年には自爆装置を下着に入れたことがある」と述べた。 「収集された情報を検討した結果、爆発物をさまざまな消費者向け製品に隠して持ち込むなど、テロ集団は依然として商業航空を標的としていることが示された」 英政府の報道官は、「追加の安全策が乗客やフライトに多少の混乱を生じさせるかもしれないし、フラストレーションの原因になるのも理解している。しかし、我々が最も優先するのはいつも英国民の安全確保だ」と語った。 (英語記事 US and UK ban cabin laptops on some inbound flights)

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    北朝鮮がミサイル発射 「失敗」と韓国

    2017年03月22日 12:28 公開 北朝鮮は22日午前、ミサイルを1発発射したが、失敗したもようだ。韓国軍合同参謀本部などが同日、明らかにした。 韓国国防省の報道官は、「北朝鮮のミサイル発射について、韓国と米国は認識しており、失敗だったと疑っている」と話した。 米軍も、北朝鮮のミサイルが発射数秒後に爆発したことを探知したと、明らかにした。 東部の江原道元山(カンウォンドウォンサン)付近から発射したとされるが、ミサイルの数や種類はまだ明らかになってない。 国連安全保障理事会は北朝鮮のミサイルや核技術の実験を禁じる決議を出している。 しかし、北朝鮮は実験を以前より頻繁に実施するようになっており、専門家らは同国がミサイル技術を向上させる危険性があると指摘している。 北朝鮮は今月6日、日本海に向けて弾道ミサイル4発を発射している。この時のミサイルの飛距離は約1000キロで、日本海に落下した。 ミサイル発射は、1日から続く米韓合同軍事演習への反応とみられる。北朝鮮は18日には、弾道ミサイルに搭載できるとされる新型高出力エンジンの地上燃焼実験を行い、「成功」したと発表している。 北朝鮮は米国本土への攻撃が可能な大陸間弾道ミサイルを開発中だと、広く考えられている。 同国はこれまでに、ミサイルへの搭載が可能な小型の核弾頭の開発に成功したと発表しているが、大方の専門家は懐疑的で、目標とする技術を手にするにはまだ時間がかかるとみている。 北朝鮮は今月19日に、新型高出力エンジンの燃焼実験を実施し、金委員長はロケット技術で大きく躍進したと主張した。第三者の専門家による確認はされていない。 エンジン技術の実験は、米国のレックス・ティラーソン国務長官が日本や韓国、中国を歴訪し、北朝鮮の最近の動きを協議するなかで行われた。 ティラーソン長官は、北朝鮮が韓国や米軍に脅威となった場合には、軍事行動も含む「すべての選択肢がテーブルの上にある」と発言している。 (英語記事 North Korea missile launch 'fails')

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    英「主任警部モース」シリーズの作家コリン・デクスター氏、死去 86歳

    ついて「お茶目で快活で、いつもあらゆる物と人にすごく興味を持っていた」と話した。 ウェイトリーさんはBBCに対して、「30年もの間、友人でいられて、すさまじく幸運だったと思う。しょっちゅうやってきて、セットで僕たちと一緒にいるのが大好きだったので、僕たちも来てもらうのが大好きだった。いつもとても温かく、優しい存在だった」と振り返った。 「時々ちょっとした役を彼に振ったり、短い台詞を言ってもらったりしたんだけど、しゃべるのも演技もあまりに下手だったので、結局は通行人の役しかさせられなかった」とウェイトリーさんは笑った。 モース主任警部役でお茶の間の顔となった故ジョン・ソーさんの妻、シーラ・ハンコックさんはBBCラジオに対して、「ジョンはあの役であの役はジョンなんだと本当にそう思うと、(デクスターさんは)何度も言っていた。2人の間でそういう風に進化していったのだと思う。実を言えばそのことも、モースを死なせた理由のひとつだった気がする。ほかの誰にもあの役をやらせたくなかったんだと思う」と話した。 ハンコックさんはデクスターさんについて、「見事な読書量で、賢い人」、「人生をものすごく楽しんだ快活な人」で「笑うことが大好きだった」と振り返った。 マクミラン社で最近まで担当編集者だったマリア・レイトさんは、デクスターさんの「忠誠心と謙虚で自嘲的なユーモアは大勢に喜びを与えた。鋭い頭脳ととてつもなく大きい心の持ち主で、残した素晴らしい小説や物語が彼の頭脳と心の素晴らしさを今後も語り続ける」とコメントした。 ITVのケビン・ライゴ放送局長は「モース主任警部」は「この国で最も愛された番組のひとつ」で、「クロスワード・パズルと本物のビールとクラシック音楽を愛する、気の短い刑事は、最も愛された登場人物の1人となった」、「全33話を通じて、モースとルイスの事件簿は、刑事ドラマの地平を塗り替えた」とコメントした。 デクスターさんは番組の製作に深く関わり、9年間続いた続編「ルイス」でも監修者として参加。また、モース警部の若いころを描く「Endeavour」(ショーン・エバンズ主演)の開始にあたっては番組製作の中心的な役割を担ったという。 1930年、リンカーンシャー・スタンフォード生まれ。ケンブリッジ大学で古典を学んだ。 1954年からラテン語とギリシャ語を教えた後、1966年に作家になるためオックスフォードに移住。モース・シリーズはオックスフォードを舞台にしている。 デクスターさんは2型糖尿病を患っていた。そのため、最終作のモースも同じ病気を抱えている。 2000年に文学への貢献を理由に大英帝国勲章(OBE)を叙勲された際には、モースならお祝いのウィスキーをおごってくれたはずだと思いたいと話していた。 「モースが本当に存在してまだ生きているとしたら多分、『僕のことを書いていたけど、まあ、それほど悪くもなかったね』と言っただろう」 「あるいは『あれほど惨めな奴に書かないでも良かったんじゃないかと思うし、もう少し思いやりのある風に書いてもらいたかったけれども。もう少し、良く書いてくれても良かったんじゃないか』と言っただろう」 「祝い酒としてグレンフィディックか何かを大きいグラスでたっぷりおごってくれたら、とても素敵だったと思うけれども、彼のことだからどうだかね。酒をおごるのはいつもルイスだったから」 (英語記事 Colin Dexter, creator of Inspector Morse, dies aged 86)

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    武力闘争から和平の担い手へ 北アイルランドの前副首相死去

    2017年03月22日 9:00 公開 北アイルランドの副首相を今年1月まで務めていたマーティン・マクギネス氏が20日深夜、死去した。66歳だった。マクギネス氏は、反英テロを行ったカトリック系過激組織アイルランド共和軍(IRA)の司令官だったが、選挙を通じてIRAの政治組織シン・フェイン党の支持を拡大。1998年の和平合意を機に自治政府に参加した。武力闘争から和平の担い手へと転じたマクギネス氏について、クリス・バックラー記者が報告する。

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    米英政府はなぜラップトップなどを機内持ち込み禁止に 6カ国から

    2017年03月22日 9:00 公開 米英両政府は、中東などの6カ国から同国に向かう直行便でラップトップ・パソコンなど携帯電話以外の電子機器の機内持ち込みを禁止すると発表した。なぜ携帯電話が許されて、大きめの携帯端末がだめなのか、ダニエル・サンドフォード記者が解説する。(英語記事 US and UK flight ban on electronic devices explained)

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    「キリストの墓」修復終え公開 エルサレムで

    2017年03月22日 9:00 公開 キリスト教徒にとって最も重要な聖地の一つ、エルサレム旧市街にある聖墳墓教会内で、「イエスの墓」と信じられている場所を覆う小聖堂の修復がこのほど完了した。「エディクラ」と呼ばれる小聖堂の修復過程では、使われていた大理石の板の一部が、ローマ帝国時代の4世紀にキリスト教を国教化したコンスタンティヌス1世の治世のものであることが分かった。

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    「行って! 隠れて!」 緊迫する英議事堂の周辺

    2017年03月22日 9:00 公開 ロンドン中心部にあるウェストミンスター橋と英議会議事堂の外で22日午後、襲撃事件が相次ぎ、警察に射殺された容疑者を含む4人が死亡し、20人が負傷した。議事堂周辺は封鎖され、警察は「出て! 行って! 隠れて!」と怒鳴り、通行人を避難させた。緊迫する議事堂周辺の様子をまとめた。

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    北アイルランド前副首相が死去 元IRA司令官

    2017年03月21日 18:28 公開 北アイルランドの副首相を今年1月まで務めていたマーティン・マクギネス氏が20日深夜、死去した。66歳だった。 死因は明らかになっていないが、珍しい心臓疾患を患っていたとされる。 マクギネス氏は、反英テロを行ったカトリック系過激組織アイルランド共和軍(IRA)の司令官だったが、1998年の和平合意を受けて平和的な活動に転じ、自治政府に参加した。 2007年には副首相に就任。プロテスタント系民主統一党(DUP)の歴代指導者、イアン・ペイズリー、ピーター・ロビンソン、アーリーン・フォスター各氏と協力関係を築いた。 マクギネス氏は今年1月、DUPのエネルギー政策に抗議し副首相を辞任。今月初めに実施された自治政府議会選挙のきっかけを作った。 マクギネス氏が所属していたシン・フェイン党のジェリー・アダムズ党首は、「マーティンは、人生のあらゆる時期において、素晴らしい決断力、尊厳、謙虚さを見せた。それは短い闘病生活でも変わらなかった」と述べた。 「熱烈なリパブリカン(共和国主義者)で、平和と和解、また彼の国の再統一に疲れを知らず取り組んだ。しかし何よりも、彼は家族と(地元)デリーの人々を愛し、その両方をとてつもなく誇らく思っていた」 テリーザ・メイ英首相は、マクギネス氏が「人生の前半で選んだ道を容認することは」決してないが、「共和国運動を暴力から引き離すなかで決定的な役割を果たした」と評価。「それに伴い、北アイルランドが紛争から平和へと至る旅路において、不可欠で歴史的な貢献をした」と述べた。 (英語記事 Martin McGuinness, former Sinn Féin leader, dies aged 66)

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    米ホワイトハウス、トランプ氏の長女イバンカさんの執務室を設置へ

    2017年03月21日 17:26 公開 米ホワイトハウスは、ドナルド・トランプ大統領の長女イバンカさん(35)の執務室を設置する。政権筋が20日、明らかにした。 関係筋によると、イバンカさんには正式な役職は与えられず、給与も支払われないものの、大統領が執務する場所と同じホワイトハウスの西部分「ウェスト・ウィング」にオフィスを持つことになる。 同筋はまた、イバンカさんに機密情報の閲覧などが許可されるとの報道を確認した。 イバンカさんの弁護士が政治専門サイト「ポリティコ」に語ったところによると、イバンカさんはトランプ大統領の「耳と目」になり、幅広い事柄について助言するという。 自らの名前を冠したファッションブランドを持つイバンカさんの夫は、トランプ大統領の上級顧問を務めるジャレッド・クシュナーさん。 夫妻がトランプ大統領に対して大きな影響力を持つとされることについて、利益相反の恐れがあると指摘する声がある。また、トランプ氏一族の政治と企業活動の間にはっきりとした境界線が引かれているのかをめぐって議論が起きている。 トランプ大統領が今年1月に就任して以来、イバンカさんは、カナダのジャスティン・トルドー首相やドイツのアンゲラ・メルケル首相など世界の指導者らとの首脳会談に同席している。 (英語記事 President Trump's daughter Ivanka to get White House office)

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    米レストランで身分証明書を要求 不法移民は給仕しないと

    。 しかし、投稿を「偽ニュース」だと非難する人々もいる。 女性たちの一人、ダイアナ・カリーリョさんはBBCの取材に対し、「過去にこんな差別を受けた経験はありませんでした。レストランに入った私たち4人はみんな米国生まれです」と語った。 メキシコ系のカリーリョさんは、今月11日にレストランを訪れた時のことをこう話す。「席に座ってすぐ、ウェイターがテーブルにやってきて挨拶もせずに、居住資格の証明書を出すように言ったんです」。 「ただ証明書を彼に手渡しました。なんて言ったらいいのか分からなかった。言葉を失いました。文字通りしばらく体が動かなかった。ただ完全なショック状態だった」 カリーリョさんによると、ウェイターは、彼女の友達たちと姉妹に同じことを要求し、「給仕する前にあなたたちがここの人だと確認しなくちゃいけない」と話したという。 昨年11月に米大統領に選出されたドナルド・トランプ氏は、選挙運動で不法移民対策の厳格化やメキシコとの国境に壁を建設すると約束していた。 「多くの人が以前よりも、他人を公然と差別してもいいと考えるようになったと思う」とカリーリョさんは話す。 「けさ起きたら、これは偽ニュースだ、本当にあったことじゃないと決めつけるコメントがたくさん来ていた。残念なことに、本当に起きたことで、私とほか3人に起きたことなんです。人種差別への認知度を上げて、対応しないと」 ウェイターとのやりとりの後、カリーリョさんはレストランのマネージャーたちに苦情を言い、席の場所を変えようと提案された。しかし、カリーリョさんたちはすでに、店を出るつもりだった。 米紙ワシントン・ポストによると、レストランは20日に女性たちに連絡を取り、レストランで特別待遇の食事を提供するほか、問題のあった週末の収益の1割を女性たちが選ぶ非営利団体に献金すると提案した。 女性らはレストランでの食事は断ったが、同州オレンジ郡の移民の若者を支援する団体への献金を求めた。 レストランのシニア・マネージャー、ケント・ビアデンさんはワシントン・ポストに対し、身分証明書を求めたウェイターは解雇されたと確認し、スタッフのふるまいを店として「制御できない」と話したという。 ビアデンさんは、「当社が方針として定める客への接し方を、ウェイターは満たしていなかった。それが解雇原因だ」と語った。 カリーリョさんはBBCに対し、レストランの当初の対応は良かったが、レストランのソーシャルメディアのアカウントから謝罪文が削除されたことは残念だと話した。 (英語記事 US waiter fired after asking diners for proof of residency)

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    トランプ政権、一部米国便で電子機器の機内持ち込み禁止へ

    旅客機で、ラップトップやタブレット端末など電子機器の機内持ち込みを禁止すると発表した。 政府関係者はBBCに対し、9つの航空会社が運営する10の空港から出発する便が対象になると語った。 米メディアによると、海外で入手した機密情報が今回の決定のきっかけになった。禁止されるのは、ラップトップやタブレット端末、カメラ、DVDプレーヤー、ゲーム機などで、スマートフォンなど携帯電話よりも大型の電子機器が対象だという。 国土安全保障省(DHS)はコメントを控えたが、21日に正式な発表がある見通し。DHSの部局、運輸保安局(TSA)もコメントしなかった。 米CNNによると、ロイヤル・ヨルダン航空が20日に、北米便の乗客に対してほとんどの電子機器の機内持ち込みが禁止されるとツイートした。ツイートはその後、削除されている。 同航空は、21日以降は電子機器のうち携帯電話と医療機器のみが機内持ち込みを許されることになると説明。そのほかについては「厳禁される」と述べた。ラップトップなどは今後、預け荷物に入れるよう求めた。 新たな規定は、ロイヤル・ヨルダン航空のニューヨーク、シカゴ、デトロイト、モントリオールの各都市に向かう便に適用される。 米連邦議会のある議員補佐官はAP通信に対し、ジョン・ケリー国土安全保障長官が週末、機内持ち込み禁止のきっかけになった渡航に関する安全問題について説明するため、議員らに電話連絡をしていた、と語った。 米メディアによると、電子機器を禁じる規定は数週間前から検討されていたという。 (英語記事 US to ban laptops and tablets on flights from eight countries)