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    プーチン氏、米国をからかう

    2017年05月17日 9:00 公開 ドナルド・トランプ米大統領とロシア政府との関係が米政界で大問題になっているのを念頭に、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は17日、米国をからかった。ソチで記者会見したプーチン氏は、トランプ氏がセルゲイ・ラブロフ露外相に機密情報を明かした件について、「発言記録を米議会に送ってもいいのだが」とあてこすった。

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    「メディアにはうんざりする」 強まるトランプ氏批判に支持者は?

    密情報を漏らした疑いなどで激しい批判を受けるなか、トランプ氏を支持してきた人々はどう考えているのか。BBCがテネシー州ナッシュビルで取材した、昨年の大統領選でトランプ氏に投票したと話す人々は、ロシアと共謀した明白な事実が出てくるまでは意見を変えないと語った。メディア報道にはうんざりすると話す人もいた。

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    がん闘病の独身女性 結婚写真の夢かなえる

    ャルメディアでは、メイさんの強い意志に心を動かされたユーザーたちから多くのコメントが寄せられている。BBCのシンディー・スイ記者がチェンさんに取材した。

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    「カフェイン飲料を一気に大量に飲み過ぎた」 健康な米16歳男子死亡で検死官

    つながるおそれがあると指摘した。 <解説> カフェインで死ぬとはどういうこと? ミシェル・ロバーツBBCニュースオンライン・ヘルス担当編集長 カフェインは刺激物だ。数分の内に中枢神経系に作用し、その結果、覚醒レベルが上がり、眠気が後退する。 しかしそれ以外の作用もある。心拍数が増え、落ち着かなくなったり不安になったりする。 摂取した後は、体内から排出されるまでに数時間かかる。 コーヒーその他のカフェイン飲料を1日に数杯飲むのは、まったく安全だとされている。しかし飲み過ぎたり、短時間に大量に飲むのは危険だ。 カフェインの過剰摂取状態になることもあるし、大量にとりすぎると死亡することもある。 ほとんどの健康な大人にとっては、1日最大400ミリグラムまでは安全なようだ。それはだいたい、コーヒー4杯かコーラ10缶分、あるいはエナジードリンク2本に相当する(ただし飲料ごとにカフェイン量は異なるので、表示を確認のこと)。 10代の若者や妊娠中の女性は、摂取量をこれより少なくした方が良いと勧告されている。幼児や子供にはカフェイン飲料を与えるべきではない。 (英語記事 US teen died after drinking caffeine too quickly, coroner says)

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    「ランサムウェア」攻撃に北朝鮮関与の疑いも

    2017年05月16日 17:11 公開 デイブ・リー北米テクノロジー担当記者 12日から世界中に広がったサイバー攻撃は、誰が関与しているのか。現時点での推理は北朝鮮の可能性を示唆しているが、決定的な情報を得ているとはまったく言い難い。 「ラザラス・グループ」の名前は聞いたことがないかもしれない。けれども、その仕事ぶりは耳にしているかもしれない。2014年にソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント、2016年にはバングラデシュの銀行に、それぞれ深刻なハッキング被害を与えたのが、高度な技術をもつこの「ラザルス・グループ」だと言われている。 そしてラザラス・グループは、中国国内で活動するものの、指示しているのは北朝鮮だと広く考えられているのだ。 コンピューター・セキュリティーの専門家たちは現在、12日からの世界的サイバー攻撃にもしかするとラザルス・グループが関わっているかもしれないと、慎重ながら可能性を検討し始めている。グーグル社のセキュリティー研究者、ニール・メータ氏が、今回の攻撃に使われた「WannaCry」というマルウェア(悪意あるソフトウェア)のコンピューター・コードと、ラザラス・グループが過去に作りだしたとされる他のツールのコードとの間に、類似性を見つけたのがきっかけだった。 証拠としてはわずかな断片にすぎない。しかしほかにも検討すべき手がかりはある。 英サリー大学のセキュリティー専門家、アラン・ウッドワード教授は私にメールで、最初のWannaCryのコードはタイムスタンプが「UTC +9」、つまり協定世界時より9時間早い中国の時間帯に設定されていたと指摘した。また、ウィルスに感染したコンピューターのロックを解除してもらいたければ「身代金」を払えと要求する文言が、英語は機械翻訳した英語のようだが、中国語の部分は明らかに中国語を母語とする人間が書いたものに見えるという。 「つまり、かなり覚束ないし、いずれも状況証拠だが、引き続き調べる価値はある」と教授は書いた。 コードを分析 調査はすでに始まっている。 「WannaCryの出所について、ニール・メータの発見は今のところ最も重要な手がかりだ」と、ロシアのセキュリティー企業カスペルスキーは評価する。ただし、結論を出すまでには、WannaCryの初期バージョンについてさらに情報が必要だという。 「世界中の研究者が、コードの類似性を調べて、WannaCryの出所に関する情報をもっと探り当てるのが大事だ」と同社は付け足した。 「バングラデシュの攻撃を振り返ると、最初の間はラザルス・グループとのつながりを示す情報はほとんどなかった。次第に証拠が増えて、関係していると自信を持って言えるようになった。点と点をつなぐには、調査継続が何より大事だということもある」 サイバー攻撃の発信元を特定するのは、非常に困難なことで有名だ。確認が取れるというより、大勢がそうに違いないと合意したから、おそらくそうなのだろう――という結論で落ち着く場合が多い。 たとえば、ソニー・ピクチャーズのハッキングについて、北朝鮮は一切関与を認めていない。米政府やセキュリティー研究者は、北朝鮮犯人説に自信を持っているが、間違いだった可能性は排除できない。 有能なハッカーが似たようなテクニックを使って、北朝鮮を発信元のようにみせかけただけということもあり得るのだ。 「現状では証拠として不十分」 WannaCryの場合、ラザラス・グループが攻撃に使ったコードをハッカーたちがコピーしただけという可能性もある。 しかしカスペルスキー社は、WannaCryの中にわざと偽装情報を埋め込んでいたという説は「可能」だが、「あり得ない」とみている。共通する問題のコードは、WannaCryの修正版からは削除されていたからだ。 「もしも、という仮説要素が非常に多い」とウッドワード教授は言う。「現状では証拠として不十分だ。しかしさらに深掘りしていく価値はある。北朝鮮の可能性が指摘されるなか、北朝鮮だと思いたい確証バイアスが働く危険を意識しつつだが」 現時点ではWannaCryの出所に関する最強の仮説だが、その一方で、北朝鮮ではないと示唆する詳細データもある。 第一に、中国も大打撃を受けた国のひとつだったことが挙げられる。しかも偶然にではない。ハッカーたちは身代金要求の中国語版を着実に用意していたのだ。北朝鮮が最大支援国の中国をわざわざ怒らせようとするとは考えにくい。ロシアも、ひどい被害を受けた。 第二に、北朝鮮のサイバー攻撃は従来、政治的意図をもって特定の標的を攻撃してきた。 ソニー・ピクチャーズの場合、金正恩氏を笑い者にした米映画「ザ・インタビュー」の公開阻止が攻撃のねらいだった。対照的にWannaCryの攻撃はとてつもなく無差別で、感染できるものはなんでも感染させた。 最後に、もしサイバー攻撃が単に身代金目当てのものだったなら、その点でも実に不首尾に終わっている。支払方法として指定された仮想通貨ビットコインのアカウントを分析すると、身代金として支払われた金額は約6万ドル(約680万円)にとどまっている。 20万台以上のコンピューターが感染したことを思うと、かなりひどい利益率だ。とはいえもちろん、身代金要求というのは目くらましで、まだ明らかになっていない別の政治的な目的があるのかもしれない。 ラザラス・グループは北朝鮮から別に指示を受けていない、単独犯だという可能性もある。ラザラス・グループは北朝鮮と何の関係もないという可能性さえ、あり得る。 答えよりも疑問の方が多い。そしてサイバー戦争において、事実は非常に手に入りにくいものなのだ。 (英語記事 WannaCry ransomware cyber-attack 'may have N Korea link')

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    希少なイルカ、間もなく絶滅の危機 カリフォルニア湾に30頭のみか

    2017年05月16日 16:13 公開 マット・マグラス環境担当編集委員 世界で最も絶滅の危険にさらされている海洋生物を救うには、捕獲禁止措置をなんとしても延長する必要がある。メキシコのカリフォルニア湾北部にだけ生息する希少なコガシラネズミイルカは2011年以来、生存数が9割激減し、今では30頭しか残っていないと保護活動家たちは警告している。 コガシラネズミイルカは刺し網にかかって死亡することが多く、2015年から2年間、生息域での刺し網の使用が禁止された。 使用禁止の規定は今年5月末に期限切れとなるため、研究者はメキシコ政府に禁止の延長を求めている。 コガシラネズミイルカはカリフォルニア湾にのみ生息する。メキシコ本土とバハ・カリフォルニア半島との間に伸びる湾には様々な生き物が生息し、世界遺産に登録されている。その一方で、メキシコ漁業の漁獲高半分がカリフォルニア湾に依存している。 刺し網は、魚をえらでひっかけて捕えるため、垂直に吊られている。カリフォルニア湾で幅広く使用されていたが、コガシラネズミイルカを保護するために2015年に禁止された。 しかし漁師たちは、同じ海域に生息するトトアバを求めて漁を続けたため、コガシラネズミイルカの被害はやまなかった。トトアバの浮き袋は漢方薬の材料として珍重され、闇値では1キロあたり8500ドル(約100万円)もの値が付く。 コガシラネズミイルカは多くの場合、トトアバの密猟に巻き込まれて網にかかり、死んでしまう。その生息数は2011年以来、90%激減。今年3月と4月には、5頭の死体が発見された。そのうち3頭は、刺し網にかかり死亡していた。 効果的ではないものの、刺し網漁禁止措置は5月末に期限切れとなる。保護活動家たちはそれでも、メキシコ政府が禁止措置を強化し延長するのが急務で、それがなくてはコガシラネズミイルカは2018年半ばまでに完全に絶滅してしまうと危惧している。 世界自然保護基金(WWF)のクリス・ギー氏は、「コガシラネズミイルカの数が危機的に少なくなり、保護が可能な猶予が限られている状態だ」と話す。 「刺し網禁止措置を強化し、恒久的なものにしてもらいたいと考えている。それがなければ、状況が好転するとはほとんど考えられない。非常に困難な状況だ。何も手を打たなければ、間もなく絶滅してしまう」 コガシラネズミイルカ救済のために刺し網禁止の延長を求める動きについては、米俳優レオナルド・ディカプリオさんもソーシャルメディアを通じて運動に協力。コガシラネズミイルカの置かれている厳しい状況を訴え、メキシコ大統領に禁止延長を求めるようフォロワーに呼びかけている。 ディカプリオさんの運動に対して、エンリケ・ペニャ・ニエト大統領は12日にツイッターで「メキシコ政府は、コガシラネズミイルカ救済のため何十年も前に行うべきだった対策を、大々的に実施している」と説明した。 WWFはメキシコ政府へ働きかけるほかに、米政府や中国政府に対しては、コガシラネズミイルカが犠牲になる間接的原因を作っているトトアバ密猟の取り締まりを強化するよう呼びかけている。 このほかさらに大胆な対策も検討されている。 米国とメキシコの海軍と協力する科学者たちは、バンドウイルカを使ってカリフォルニア湾のコガシラネズミイルカの位置を特定しようとしている。 何頭かを捕獲し、より安全な水域にいったん避難させた後、密猟その他の危険がいずれ排除された時点でもとの水域に戻すという計画だ。 「海中に安全な囲いを作り数頭を守れば、湾内に刺し網がなくなった時点で、また湾に戻すことができる。時間はかかるが、このやり方でうまくいくはずだと確信する科学者もいる」とWWFのギー氏は言う。 「確かに極端な手段だが、現状が極端な状況なのです」 (英語記事 Rare Mexican porpoise faces 'imminent extinction')

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    人種差別的なぬいぐるみの苦情を申し立てた巡査、不正行為で調査

    2017年05月16日 14:55 公開 ダニー・ショウ内政担当記者、BBCニュース 職場での「人種差別的な」サルのぬいぐるみについて懸念を提起したアジア系の巡査が、重大な不正行為との非難を受けていたことが、BBCニュースの取材でこのほど明らかになった。 巡査は、ロンドン中心部のベルグレービア警察署で、警官のシャツを来た黒いサルのぬいぐるみを見つけたと話した。 警察署長たちはこの件について調査すると約束したものの、後に、話をでっち上げたとしてこの巡査本人が逆に調査されることになった。 巡査は後に、不正行為に関する聴聞会で疑念を晴らすことができた。その後、警察に対する訴訟を起こした巡査は損害賠償を受け取っている。 今回の件の詳細が明るみに出る前には、テムズバレー警察の警官が、黒人の同僚警官のデスクにサルの人形を置くという別の出来事があった。 テムズバレー警察の件に関して 不正行為委員会は4月、アンドリュー・モトウ巡査部長について、人種差別主義者ではないがサルの人形は侮辱的だと気づくべきだったと結論付けた。 ぬいぐるみが置かれ…… ロンドン警視庁が関わった出来事は2013年9月、インド出身の巡査がベルグレービア警察署の事件管理課の事務所で巨大なサルのぬいぐるみを見かけたと主張して始まった。 黒いぬいぐるみには、「夜勤ERO」(EROは証拠審査官)と書かれた名札の付いた警察官のシャツが着せられていたと、巡査は話した。 当時、証拠審査官の1人は黒人の警察官だった。 巡査は、ぬいぐるみの使用が人種差別主義的で、きちんと経緯を調べられていなかったかったと懸念していた。 そこで、職員がロンドン警視庁の警視総監(当時はバーナード・ホーガン・ハウ卿)に問題を相談できる「長官のフォーラム」として知られる署内ウェブサイトでのライブ・チャットで、巡査はこの問題を相談した。 巡査は、「その説明がもし本当ならば受け入れがたい」との返信をオンライン上で受信し、「すぐに」調査すると伝えられたという。 しかし1カ月後、「虚偽かつ扇動的な可能性のあるコメント」を投稿した 疑いで、巡査自身が調査対象となった。 巡査は、自身の行動が、「公正さと誠実さ」および「不名誉な振る舞い」に関する「プロとしての行動基準に違反 し、証明されれば巡査自身の解雇につながる可能性がある主張だ」と言われた。 最終的には、2015年6月、内部での懲戒手続きが長引いた後、巡査は重大な不正行為に関する聴聞会に出席。「証拠不十分で閉廷」と判断が下され、巡査への疑念が晴らされた。 金銭的な解決 ロンドン警視庁職員組合の代表で、一連の手続きで巡査を支援したポール・ターピン氏は、「重大な不正行為についての聴聞会にこの問題が付託された時は驚いたが、聴聞会で証拠不十分とされた時には驚かなかった」と話した。 ターピン氏は、この申し立てがあそこまで大ごとにされるべき ではなかったとの考えを示した。「何か問題が起きたら、可能な限り早い機会に、最も低い適切なレベルで対処されるべきだ」。 ロンドン警視庁は、聴聞会の後、今回の件の扱いについて「内部審査」が行われたと話した。 サルの人形に関する元々の申し立ては、「署内で調査され、可能な限り進展した」と説明。しかし調査では、警察署内にサルのぬいぐるみを置いた人物を特定できなかった。 インド系の巡査はロンドン警視庁に対し、人種差別を受け不当に扱われたとして、労働裁判所で法的措置を開始していた。なお、本人の希望によりBBCでは巡査の名前を公表していない。 しかし本格的な審理が始まる前に警察側が和解を申し出、損害賠償の支払に同意した。 合意内容の詳細は機密だが、補償額は35000ポンド前後(約510万円)と考えられている。 巡査はコメントを拒否しており、合意内容の詳細はBBCに一切明かしていない。 ロンドン警視庁は、2016年3月に裁判所 で「司法調停の後」に和解に達したと認めている。 「時代遅れの文化」 ロンドン警視庁で専門的な技術や意識を担当するリチャード・マーティン副警視監は、職員からの差別やいじめ、ハラスメントに関する苦情の対処方法を改善するため 、警察側が「かなりの投資」をしており、新たな「内部通報」制度も導入したと話した。 マーティン副警視監は、「苦情を申し立てれば不当な扱いを受けるかもしれないという恐怖を人は抱くもの、というのは我々は随分前から認識している。その恐怖が理にかなっているか否かは別にして」と述べた。 「これまで容認されたことは決してないし、これからも、不当な扱いは決して容赦せず、調査を行い、もし不当な扱いがあれば深刻な影響を及ぼすということを、引き続き警視庁職員に極めて明確に伝えていく」 しかし、ロンドン警視庁黒人警察官協会ジャネット・ヒルズ会長は、黒いサルのおもちゃの使用や、アジア系巡査の扱いから察するに、残る道のりはまだ長いと話した。 ヒルズ会長は、「サル」の事件は「信じられず」、「受け入れがたい」と言い、「そうした文化を未だに守っている警察内の時代遅れの人たちを排除しようと今も努力している」と述べた。 「単なるぬいぐるみではなく、『これが私が考えるあなた』と伝えるために使われたぬいぐるみなのだ」 ヒルズ会長は、「それは人種差別的な行為だ」と指摘。そのようなことをした人たちがそれでも「逃れられる」と思ったため続けられた、と付け加えた。 (英語記事 Officer accused of misconduct after making racist toy complaint)

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    トランプ氏「機密情報をロシア外相らに提供」=複数報道

    2017年05月16日 10:47 公開 複数メディアは15日、ドナルド・トランプ米大統領が10日にホワイトハウスでロシア外相らと会談した際、過激派勢力のいわゆる「イスラム国」(IS)に関する重要機密情報を外相らに明らかにしたと伝えた。米紙ワシントンポストが最初に報じた内容を、ニューヨーク・タイムズやロイター通信なども伝えた。一方で、政権の国家安全保障問題担当補佐官は、既知のことしか伝えていないと反論し、報道内容を否定した。 ワシントン・ポストによると、トランプ氏が大統領執務室でセルゲイ・ラブロフ外相に伝えた機密情報とは、米国の同盟国が入手したもので、ロシアと共有する許可を米国に与えていなかったという。 一方で、会談の場に同席していたハーバート・マクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題)は、ホワイトハウスの外で記者会見し、「今晩報道された内容は、事実と異なる。大統領と外相は両国が同じように直面する様々な脅威について話し合った。その中には民間航空への危険も含まれる」、「機密情報の情報源や入手方法については一切話し合っていないし、大統領はすでに広く周知されているもの以外、軍事作戦について何も明らかにしなかった」と述べた。 レックス・ティラーソン国務長官も、「個別の脅威の性質については話し合ったが、情報源や手法や軍事作戦については話し合っていない」と声明を発表した。 これに対してワシントン・ポストは、政権側の説明は、自分たちの報道内容の否定に相当しないと反論。自分たちの記事は、トランプ氏が軍事作戦や情報源や情報の入手方法について話したと書いたのではなく、トランプ氏が明かしたISの秘密計画の内容とその場所の名前を通じて、情報源や入手方法が特定されてしまうと情報関係者は懸念していると書いたのだと、同紙は反論している。 トランプ氏については、選挙運動関係者がロシア当局と結託していたという疑惑が取りざたされ、連邦捜査局(FBI)や上下両院の情報委員会が内容を調べている。 大統領はこのロシア疑惑を「偽ニュース」と一蹴してきた。 大統領選の最中、トランプ氏は繰り返し、民主党候補ヒラリー・クリントン元国務長官による機密情報の取り扱いがずさんだと批判を重ねた。 <関連記事> ・ロシア――トランプ氏にどこまでもつきまとう醜聞 ・ロシアがトランプ氏の問題情報を握っている? 今の事態にどう至ったのか ・【米政権交代】トランプ氏記者会見、ロシア関連機密報道を「偽ニュース」と 実際に何が? ワシントン・ポストやニューヨーク・タイムズが政権筋の話として伝えたところによると、トランプ氏は大統領執務室でロシアのラブロフ外相やキスリャク駐米大使と会談した際、ISについて機密情報を提供した情報源の暴露につながりかねない詳細を明らかにしたという。 報道によると、ISの秘密作戦に関する内容で、大統領は「台本から外れた」内容を話し出した。機密情報は米国の同盟国が米国に提供したものながら、他の同盟国と共有するには危険すぎる内容だとみなされていたという。 ワシントン・ポストは、同席していた関係者は大統領の失言に気づき、慌てて中央情報局(CIA)と国家安全保障局(NSA)に連絡することで、「被害を最小化」しようと動いたと伝えている。 大統領がロシア外相やロシア大使をホワイトハウスに招き入れたのは、FBIのジェイムズ・コーミー長官を解任した翌日。大統領執務室での会談について、米メディアは取材が許されず、ロシア国営通信社のカメラマンが一部を撮影した。 ワシントン・ポストの報道を受けて、上院の民主党ナンバー2、リチャード・ダービン院内幹事は、トランプ氏のふるまいが「危険」で「無思慮」のように思えると批判した。 上院外交委員会のボブ・コーカー委員長(共和党)も、もし報道が本当なら「非常に、非常に気がかりだ」と反応。「(政権は)紛れもなく現在、負のスパイラル状態にあって、何とかして態勢を立て直す必要がある」とブルームバーグ通信に話した。 (英語記事 Trump 'shared classified information with Russia')

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    透明ガラス製品の3Dプリンター 独研究者が開発

    2017年05月16日 9:00 公開 ドイツのカールスルーエ工科大学の研究者らは透明なガラス製品を3Dプリンターで作る技術を開発した。同大学のバスティアン・ラップ博士は、技術の開発に2年半を要したと話す。ガラスの建材からカメラレンズ、光ファイバーまで応用を広げられる可能性があるという。

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    トランプ氏の「強権政治同盟」は戦略なのか

    。トランプ氏が強権政治で批判を受ける各国の指導者らに好意的とも取れる言動を取るのには利点があるのか。BBCのバーバラ・プレット・アッシャー記者が解説する。

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    英医療機関、ランサムウェアの被害拡大を懸念

    民にNHS系医療機関を「賢く」使うよう呼びかけた。ウィルスによる「身代金」要求と関連する3つの口座をBBCが分析したところ、15日朝までに3万8000ドル(約433万円)が支払われたもようだ。 12日からの攻撃でイングランドでは47のNHS信託が、スコットランドでは13信託が、系列の病院で影響があったと報告している。一部の病院では治療や予約をキャンセルし、救急車の受け入れを断り他の施設に回すしかない状況だった。 NHSイングランドは、状況の把握が進むにつれて「複雑な全容」が明らかになりつつあると説明。被害に遭った47信託のうち7組織の病院で、まだ深刻な影響が出ているものの、来院を控えるよう特に指示されていなければ予約した通りに受診するよう呼びかけている。 一般開業医の一部は、本当に受診する必要があるか検討するよう患者に促している。 患者(patient)には我慢強く(patient)と イングランドとスコットランドのNHSのコンピューターが被害を受けたウィルスは、 「Wanna Decryptor」もしくは「WannaCry」と呼ばれ、12日以降、150カ国で20万台のコンピューターを感染させた。ウィルスは、感染したコンピューターシステムの利用者情報を盗み、アクセスを妨害し、仮想通貨ビットコインで300ドル(約3万4000円)の「身代金(ランサム)」を払うよう脅す「ランサムウェア」で、米フェデックスや仏ルノー、ロシア内務省などにも広がった。 14日の時点で依然としてコンピューターシステムの障害が続いていた7医療機関は、(1) ロンドンのセント・バーソロミュー病院(通称「バーツ)」、(2) 東および北ハートフォードシャー信託、(3) ノーフォークのジェイムズ・パジェット大学病院、(4) サウスポート・アンド・オームスカーク病院NHS信託、(5) リンカーンシャー病院NHS信託、(6) ヨーク研修病院NHS信託、(7) 北ミッドランズ信託ユニバーシティー病院。 NHSイングランドのロンドン緊急事態対応責任者アン・レインスベリー医師によると、特に深刻な影響が出たのは、磁気共鳴画像装置(MRI)やコンピューター断層撮影装置(CT)、レントゲンなどの画像データをコンピューターでやりとりするを病理診断部門だった。 レインスベリー医師は国民に、自分にどういう医療サービスが必要なのかを検討するよう呼びかけている。 「医療相談は、薬局はNHS111(医療電話相談)など様々な場所で受けることができます。利用者の皆さんには、世界的なサイバー攻撃の影響を考慮して、スタッフには我慢強く接していただくようお願いします」 週末には休診中だった一般開業医が月曜日に診察を再開し、コンピューターを立ち上げれば、さらに感染が広がるのではないかと懸念されている。一部の医療機関では月曜に出勤するスタッフに、安全確認の通知があるまでコンピューターの電源を入れないよう指示している。 イングランド北西部の北カンブリアと北西カンブリア地方では、多数の一般開業医が患者に、15日と16日に本当に受診する必要があるか検討するよう呼びかけている。一部の医療機関では、サイバー攻撃の影響でカルテや処方箋、予約などの管理システムや電話に障害が残っている状態だという。 「死因」審問開始 「WannaCry」は、米国家安全保障局(NSA)が発見したウィンドウズ基本ソフト(OS)の脆弱性(ぜいじゃくせい)を悪用している。 マイクロソフトは14日、各国政府は「警鐘」として受け止めるべきだと対応を促した。同社はOSの脆弱性に対応するセキュリティー・パッチを3月に公表したが、インストールしていない利用者が多かったと説明している。 ブラッド・スミス社長兼最高法務責任者は、「サイバー犯罪者の手法がどんどん高度になるに伴い、利用者はシステムを更新しない限り、自分を守りようがない」と書いた。 英政府の「サイバーセキュリティーセンター(NCSC)」は国内企業に対して、「身代金」要求被害に遭わないよう、セキュリティー対策を最新版に更新し、適切なウィルス対策ソフトウェアを使用し、必要なデータはバックアップをとるよう助言している。 英政府は、ITシステムが攻撃される危険性について、政府としてNHSに繰り返し警告してきたと強調。マイケル・ファロン国防相は、サイバー攻撃対策予算19億ポンド(約2780億円)のうち5000万ポンド(約73億円)をNHSのサイバーセキュリティー強化に振り分けていると説明した。 国防相は、「最弱のシステム(ウィンドウズXP)に触れる機会を減らす」ようNHS信託には促してきたと説明。ウィンドウズXPを使うNHS信託は全体の5%未満だという。 一方で野党・労働党は、保守党政権によるNHSのIT予算削減を批判。そのため、NHSのコンピューターシステム保守を請け負っていた企業との契約が2015年を最後に更新されていないという。 労働党のジョナサン・アシュワース影の保健相は、半年前の英監査局報告を取り上げて政権を批判。監査報告によると、保健省は2016年2月に「建物やITなど資産保守用の予算46億ポンドのうち、9億5000万ポンドを、NHS各団体の日常業務の運営費に回すことにした」のだという。 <解説> ローリー・ケスラン=ジョーンズ、BBCテクノロジー担当編集委員 12日のランサムウェア攻撃は世界的なサイバー犯罪だったことが、すでに分かっている。しかし最も甚大な被害を受けたのは、英国のNHSだった。この国の病院はなぜ、これほどサイバー攻撃に対してもろかったのか。 仮説はいくらでもある。ウィンドウズXPを使う病院のコンピューターが多すぎたというのが、諸説の一つだ。 政府は2014年の時点で国内のNHS信託に、できるだけ早くXPの使用をやめるよう警告している。 しかし実際にはどうだったか、昨年末にソフトウェア会社シトリックスが情報公開法のもとに情報開示を請求したところ、9割の病院にまだXPを使うコンピューターがあったという。 この情報は非常に気がかりだが、大げさでもある。医療業界のIT専門家たちによると、確かに多くの病院にはXPを使うコンピューターや重要な医療機器があるものの、そのほとんどはインターネットに接続していないという。 それよりもむしろ、最新版ウィンドウズについてマイクロソフトが3月にセキュリティー・パッチを公開したことの方が、今回の事態に関係しているというのが、専門家の見方だ。パッチは、ネットワーク上でファイル共有するための「サーバー・メッセージ・ブロック(SMB)」という通信プロトコルにおける脆弱性を、修復するためのものだった。 12日の攻撃はウィンドウズのこの脆弱性を悪用したものだと、すでに判明している。つまり3月のパッチをコンピューターに実装しなかった病院は、攻撃を防ぎようがない状態だったのだ。 ではなぜ、パッチを放置したのか。実際のところ、他のソフトウェアと問題を起こさないかどうか確認できるまで、最新アップデートをインストールしない組織は珍しくない。 そして病院では、実に多種多様でバラバラなソフトウェアを使っていることが多い。すっかり古くても、それを使う人にとっては代用品のない不可欠なソフトウェアが、病院では未だに現役だというのはよくあることだ。 (英語記事 NHS cyber-attack: Bosses fear further infections from ransomware)

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    メルケル独首相の与党、主要州議会選で勝利 連邦議会選の前哨戦

    2017年05月15日 16:47 公開 ドイツ西部ノルトライン・ウェストファーレン州で14日、州議会選が行われ、アンゲラ・メルケル首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)が州与党・社会民主党(SPD)を破り、第1党になったもようだ。ドイツで人口最多の同州の議会選は、9月に予定される連邦議会選挙の前哨戦と位置づけられていた。 主要出口調査によると、CDUは得票率34.5%で、30.5%のSPDに勝利する見通し。 SPDは現在、同州で緑の党と連立与党を組む。第2次世界大戦以降、ほぼ一貫してノルトライン・ウェストファーレン州の与党だっただけに、マルティン・シュルツ党首は「社会民主主義にとって、つらい日だ」と述べた。 2012年の前回選挙からSPDの得票率が8.6ポイント下がったのに対して、CDUは同じくらい上がった。 シュルツ党首は、地元の同州で勝てば自分が次の連邦議会選でドイツ首相になると述べていたが、CDUの勝利によって、首相4期目を目指すメルケル氏が有利となった。SPDはこれで3カ所連続で州議会選に敗れたことになる。 早い段階での出口調査では、リベラルの自由民主党(FDP)が得票率12%、緑の党が6%、極右「ドイツのための選択肢」が7.5%、左翼党は5%の見通しだった。 独紙ウェルトは、SPDにとって1947年以来最悪の選挙結果かもしれないと伝えている。 投票開始前の世論調査では、CDUとSDPが互角の接戦状態だと思われていた。 しかし、交通渋滞や犯罪増加、学校教育など現状に対する有権者の不満に訴えかけたCDUの選挙戦が、功を奏したとみられる。 CDUは、刑期長期化や警察予算の拡大などを掲げ、治安維持を改善すると約束していた。 (英語記事 Angela Merkel's CDU 'seizes key state from rivals')

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    トランプ氏はFBI前長官との会話を録音? ならば提出をと議会幹部

    2017年05月15日 13:32 公開 米連邦捜査局(FBI)のジェイムズ・コーミー前長官を9日にいきなり解任したドナルド・トランプ米大統領が、コーミー氏との電話のやりとりを録音していたかのような内容で、コーミー氏を「脅した」ともとれるツイートをしていた問題で、連邦議会の重鎮たちは、録音したなら議会に提出するよう呼びかけている。 民主党幹部のチャールズ・シューマー上院院内総務は、ホワイトハウスで会話を録音したなら、それを破棄することは法律違反だと警告した。 共和党幹部のリンジー・グレアム上院議員は、録音が存在するのかどうかホワイトハウスは「明確にしなくては」ならないと述べた。 トランプ氏は12日、「ジェイムズ・コーミーは、マスコミにリークしはじめる前に、僕との会話の『テープ』がないよう願っていた方がいい」とツイートした。 録音の存在について、ホワイトハウスは認めも否定もしていない。 シューマー議員はさらに、コーミー氏率いるFBIが着手していた大統領選へのロシア介入疑惑の捜査について、特別検察官が指名されない限り、上院の民主党議員は承認採決に応じない可能性があると警告した。 トランプ氏は、大統領選で自分を有利にするためロシア情報当局と自分の選対幹部が結託していた事実などないと、一貫して反発。コーミー氏は3回にわたり自分に、自分は捜査対象でないと保証していたと米テレビの取材に答えている。 解任理由についてホワイトハウスは当初、ヒラリー・クリントン氏のメール問題捜査での対応について司法省の提言に従ったと説明していたが、トランプ氏は、コーミー氏の働きぶりが良くなかったから、自分で決めたと話している。 民主党は、ロシア疑惑へのFBI捜査を妨害することが目的だったのではないかと大統領を非難している。 シューマー議員は米CNNに対して、録音が存在するなら「大統領はただちに提出するべきだ。破壊すれば、法に触れることになる」と発言。「録音がないならば、ミスリードしたことについて、ジム・コーミーと米国民に謝罪するべきだ」。 グレアム議員は米NBCに対して、トランプ氏のツイートは「不適切」だったと指摘。大統領は介入をやめて捜査の進展に任せるべきだと述べた。 「テープについて軽口を叩くべきではない。(コーミー氏との)会話のテープがあるなら、提出する必要がある」とグレアム議員は強調した。 一方で、トランプ大統領は今週後半にもコーミー氏の後任を指名する可能性があると述べている。 複数報道によると、11人が検討されており、ジェフ・セッションズ司法長官が13日に面接を開始したという。 候補として名前が挙がっているのは、アンドリュー・マケイブFBI長官代行、ニューヨーク控訴裁のマイケル・ガーシア判事、ジョン・コーニン上院議員(共和党、テキサス州選出)、アリス・フィッシャー元司法次官など。 (英語記事 Comey sacking: Trump urged to hand over any tapes)

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    北朝鮮、発射実験のミサイルは大型核弾頭搭載可能の「新型」と主張

    2017年05月15日 12:28 公開 北朝鮮は15日、14日早朝に実施したミサイル発射実験で打ち上げたのは、大型核弾頭が搭載できる新型ロケットだと発表した。国営朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。ミサイルは空に向かって鋭角に打ち上げられ、高度2000キロに到達し、約700キロ飛行して日本海に落下した。 KCNAは、「新型の中・長距離弾道ミサイル『火星12型』」の発射実験に成功したと発表した。「発射実験は、大型核弾頭を搭載可能な新型弾道ロケットの戦術的・技術的詳細を検証するためのものだった」という。 KCNAによると、発射実験はこれまでと同様、金正恩・朝鮮労働党委員長の立ち会いのもとで行われた。報道によると金氏は科学者や技術者に、「現状に満足せず」、米国が「正しい選択」をするまで引き続き「核兵器と運搬手段」を開発するよう指示したという。 北朝鮮はこれまでに核実験を5回繰り返しており、核兵器と、それを標的にまで運ぶためのミサイルを開発していることは知られている。ただし、ロケットに搭載できるほど核弾頭の小型化に成功したのかは不明。長距離ミサイルの射程圏についても、たとえば米国本土に到達できるような大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験はまだ行っていない。 ICBMの射程距離は約6000キロとされる。これに対して14日の実験で使用されたミサイルは、垂直ではなく通常の軌道で発射した場合、4000キロほど飛行したものとみられている。 ミサイル発射実験を受けて日米両政府は、16日に国連安全保障理事会の緊急会合開催を要請した。 米政府は、北朝鮮のミサイル実験中止を含む状況が整わない限り、直接交渉はしないという方針を示している。米国のニッキー・ヘイリー国連大使は14日、北朝鮮が条件に応じない限り金委員長と「交渉のテーブルに着くことはない」と述べた。 実験を受けてホワイトハウスは14日、北朝鮮が「はなはだしい脅威」だという状態が「あまりに長く続いてきた」と非難し、「今回の挑発」は「これまでよりはるかに強い制裁を、すべての国が実施するきっかけ」になるはずだと表明した。 10日に就任したばかりの韓国の文在寅(ムン・ジェイン)新大統領は、北朝鮮との対話強化を進めると主張してきたが、ミサイル実験について「無謀な挑発」だと非難した。北朝鮮にとって唯一の同盟国、中国は、関係各国に抑制を促している。 (英語記事 North Korea missile test 'due to Kim Jong-un paranoia')

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    「ランサムウェア」被害150カ国で 「警鐘」とマイクロソフト

    がない」とスミス氏は指摘した。 応急処置 欧州刑事警察機構(ユーロポル)のロブ・ウェインライト長官はBBCに対して、ランサムウェアは「コンピューター1台が感染するとネットワークでたちまち広がるよう」設計されていると説明。「このため感染規模がどんどん拡大している」と話した。 週末にかけて導入された応急処置で感染のペースは鈍化したが、攻撃側はすでにウイルスの改良型を投入したと長官は説明している。 英国のコンピューターセキュリティー研究者で、「マルウェアテック」という通称を使う専門家は、週末にかけて、ウィルスの拡散をたどるためドメインを購入して登録した結果、これがウィルスの停止機能を作動させ、結果的にウィルスの拡散を部分的にせき止めた。このため「偶然の英雄」と称えられている「マルウェアテック」さんは、「次の攻撃がある(略)おそらく月曜に」と警告する。「マルウェアテック」さんは、今後も匿名のままでいたいと希望している。 サイバー攻撃開始から数時間の間に被害は広がり(図参照)、英国では国民保健サービス(NHS)のシステムが停止したため、61カ所の医療施設が影響を受け、治療や手術が中止を余儀なくされた。米国では、運送大手フェデックスのシステムが被害に遭い、フランスでは自動車大手ルノーの工場が一部操業を停止。スペインでは通信大手テレフォニカやガス会社が、ドイツではドイツ鉄道がそれぞれ影響を受け、ロシアでは内務省のコンピューター1000台が影響を受けたという。 英国のサイバーセキュリティー会社「ディジタル・シャドウズ」のベッキー・ピンカード氏はAFP通信に対して、攻撃を仕掛けた勢力やその模倣犯たちはウィルスのコードを簡単に書き換えられるので、防衛は難しいと話した。 「新しい攻撃が15日になかったとしても、それから間もなくあると思っていた方がいい」 (英語記事 Ransomware cyber-attack a wake-up call, Microsoft warns)

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    ロンドン席巻するスケートボーダーはフレンチ・ブルドッグ

    2017年05月15日 9:00 公開 ロンドン北部に住むフレンチ・ブルドッグのイロック君は、スケートボードの技にかけては、そんじょそこらの人間に負けていない。飼い主のジョールさんによると、スケートボードの才能がイロック君にあるのが分かったのは偶然のことだったという。

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    頭を覆わないと叩かれた――IS運営の学校に通ったイラク少女

    2017年05月15日 9:00 公開 過激派組織のいわゆる「イスラム国」(IS)からの奪還作戦が続くイラク・モスルの近郊にある難民キャンプで、ISが運営する学校に通っていた8歳の少女シファさんに話を聞いた。シファさんは、学校の最初の日に頭を覆うベール「ニカブ」を着用していなかったために叩かれたという。シファさんの家族は戦闘が続くモスル市内を逃れて難民キャンプにやって来た。シファさんの将来の夢は医師、先生、ジャーナリストのいずれかになることだ。

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    体がつながった双子 「分離手術はしたくない」

    2017年05月15日 9:00 公開 タンザニアの双子、コンソラータさんとマリアさんは体がつながった結合双生児として生まれた。ローマ・カトリック教会の施設で公的援助や寄付に支えられて育った2人は現在19歳。2人とも分離手術はしたくないと話す。大学進学を控える2人が将来の夢を語った。

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    人工の「太陽」 ドイツの科学者が開発進める

    2017年05月14日 9:00 公開 ドイツ・ケルン近郊ユーリッヒにあるドイツ航空宇宙センターの研究者らは人工の「太陽」の開発を進めている。自然の太陽の1万倍の照度を持つ設備には149基の映写機用ランプが使われている。

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    サイバー攻撃から防御する3つの方法

    ウェア」(身代金ウイルス)を使ったサイバー攻撃。私たちはどう防御すればいいのか。3つの基本的な対策をBBCのクリス・フォックス記者が紹介する。

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    「身代金ウイルス」攻撃、なぜ大規模に? 欧州捜査当局トップに聞く

    2017年05月14日 9:00 公開 12日から世界に広がった大規模なサイバー攻撃で、企業や個人のコンピューターが「ランサム(身代金)ウェア」と呼ばれるウイルスに感染し、文書ファイルなどが見られなくなった問題で、捜査を担当する欧州刑事警察機構(ユーロポール)のロブ・ウェインライト長官に話を聞いた。同長官は、「コンピューター1台が感染するとネットワークでたちまち広がるよう」設計されていると説明。「このため感染規模がどんどん拡大している」と語った。

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    メールを書いてみんなに嫌われるにはどうすれば

    2017年05月12日 17:56 公開 ショーン・コグラン教育担当編集委員 そのメール、上司にCCするのはやめよう。 上司をCCに入れたからと言って、あなたの印象は良くなったりしない。会社のみんながあなたを信頼しなくなるだけだ。 ケンブリッジ大学ジャッジ・ビジネス・スクールの経営学教授による調査では、それが結論だった。 「CC効果」がいかに有害かと指摘するのは、デイビッド・デ・クレマー教授。社内電子メールのやり取りに潜む感情について研究した。 上司をCCに入れ続けても「透明性」が確保されるわけではないし、むしろ代わりに「恐怖の文化」を増大させると教授は指摘する。 あなたの受信箱をぎちぎちの満杯にしている業務メールには、ほかにも様々な、邪悪な問題が潜んでいる。 ・「私はここにいます、ホントに」――近くの同僚にも遠くの同僚にも、自分はちゃんと働いていると伝えるのが目的のメールのことだ。自分が本当に作業していることが伝わる洞察を含んだコメントをちょっと付けて、適当なファイルを共有すればいいのだ。ほかには、まともな人間ならパブにいたりパジャマを着ていたりするはずの時間に、わざわざメールを送る、「深夜特急」バージョンもある。 ・エゴ・メール――「ミーティング」とは、自分の最新業績を大勢に発表する場のことだと思っている人間がいる。同様に、メールは厚かましい自己アピールの場だと思っている同僚もいる。この手の人間は、管理職候補のこともあるし、目立ちたくて仕方がない野心満々な若手のこともある。けれども何がしたいのかはあまりにあからさまなので……みんなそれについてメールし始めるのだ。 ・BCC――これは、メール界の大量破壊兵器だ。目に見えないが、ひどい破壊力を秘めている。さらに、こんな卑怯な手口がもし誰かに見つかったら、自滅も間違いない。 ・キスマークは付けるべきか、付けざるべきか?――メールの最後はどうしている? ネットのマナーはただでさえ気がかりなのに、これを考えるとますます不安になってしまう。誰かが業務メールの最後に大きなキスマークを付けてきたら、自分もキスマークを返す? もし付けなかったら、いかにも失礼でお堅い感じに見えるのだろうか? メールを名前で結ぶ代わりにイニシャルだけという人もいる。まるで電子界の支配者だ。デ・クレマー教授によると、ほぼ確実に返信がもらえる結び方は、「With thanks in advance」(訳注・「あらかじめお礼を言っておきます」、つまり「よろしくお願いします」)。丁寧でありつつ、期待感が込められている。 ・手柄を自分のものに――実際にはほかのみんなの業績なのに、まるで自分がやったみたいな調子のメールには要注意だ。そういうメールは決まって、実は意味不明でつるつるした管理職言葉で書かれている。あるいは、誰かが大変な目に遭っているのを、後ろ向きに気の毒がりながら実はあてこすって攻撃している。大変ですね。 ・フェイスブックで見た、あれ――最高に爆笑ものだと思った人が、アドレス帳の全員にメールした。そうせずにいられなかった。けれどもあなたはそれを、恥ずかしいほどつまらないと思う。それでもその人は、次から次へと送ってくる。だからといって、何をどう言えばいいのだろう? 人付き合いをあえて拒否するアンチソーシャル・ネットワークなど、ありえるのか? ここは言葉もなく肩をすくめる様子を一文字で表す「!」を返そう。 ・短く――業務メールは、組織ピラミッドの一部だ。配信リストはまるで権力構造の縮図で、メールの長さと送信者同士の力関係には相関性があるという理論もある。部下は長い小論文を書き送り、上司はそれに短い単語だけで反応するものだ。なので、頭角を現したいなら、メールは短く。 ・何年たってもゾッとする、あれはひどかった――絶対に避けられない。宿命的に抗いがたい「送信」ボタンがあるかのように、その悲劇は必ず起きる。誰かの悪口を書いたメールを、その当人に送ってしまうのだ。この悲劇はほかのどんなささやかなミスにも勝る。たとえば「なぜ自分は送別会に参加できないのか」を、「全員に送信」を押してしまったせいで、社内全員に説明してしまうなど、悪口メールを本人に送るのに比べればささいな話だ。嘘くさい誠意のメールよりもさらにひどい。嘘くさい誠意とはたとえば、私のところに最近来た、「お元気ですか」メールのことだ。「○○様  ますますご清祥のこととお喜び申し上げます」という、あて名が空欄の定型文のままだった。自分はとても特別な存在だと思わせてくれる文章だ。 ・なぜだ? なぜ返信しない――これぞ、メールという海域を泳ぐサメのように危険で、かつ訳が分からない存在だ。かなり単刀直入なメールを送ったが、返事がない。もしかして気づいていないのかもしれない。なので、何か言い訳を考えて再送する。それでも反応がない。どういうことだ? 相手は本当にそこにいるのか? 会話の途中で返信を止める人は、もっと妙だ。質問をしてきたから、対話を広げようと返信したのに、ピタッと返事が来なくなる。もしもし? ・「ごめんなさい」よりも「ありがとう」が言えなくて――上司から来たお祝いのメールにはどう返信するだろうか? 電子的に背中をポンポンと叩かれ激励され、感謝の気持ちで心が温かくなっている。しかしそこでハタと気づく。どう返事すればいいのか。。感謝の気持ちを抑えて、ぶっきらぼうに「どうも」? それともこの機会を使って、ずっと温めてきたもうひとつの素晴らしいアイデアを伝えるだろうか? それはいかにも必死すぎるか? そうこう迷ってしているうちに、ああもう、自然なタイミングは過ぎてしまった。今となったらもう返信など読まないかもしれない……。そしてそんな時、うっかり空メールを返信してしまうのだ。勝利から敗北へ転落だ。またひとり、廊下で会ってもそそくさと避けたい相手が増えてしまった。 (英語記事 How to make everyone hate you on email)

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    ブラジル、ジカ熱の非常事態終結を宣言

    2017年05月12日 17:53 公開 ブラジルは11日、ジカ熱に関する非常事態の終結を宣言した。感染例が大幅に減少したためだという。 当局によると、今年1~4月に報告された感染例は昨年同期と比べ95%減少した。 ジカ熱は頭部の発育が不十分で小さな頭を持つ赤ちゃんの出生と関連付けられている。ジカ熱の脅威がピークに達したのは、ブラジルが昨年のオリンピック開催に向け準備を進めるなかでだった。 世界保健機関(WHO)は昨年11月に、ジカ熱流行をめぐる「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」の解除を決めた。 ジカ熱は、30カ国近くで報告された重度の先天異常との関連が指摘されている。 ブラジルは2015年11月に非常事態を宣言。ジカウイルスの媒体となる蚊の駆除活動が行われた。 ブラジルの保健省は、今年1~4月のジカ熱の感染例は7911件だったと発表した。昨年の同時期には17万535件の症例が報告された。 同省によると、今年はジカウイルスに関係した死亡例は報告されていない。昨年は8人が死亡したという。 ジカとはどんなウイルスなのか ウイルスの感染拡大はほとんどが蚊によるものだが、性交渉によっても感染することがある ジカ熱が原因で死亡する人はほとんどおらず、感染した5人に1人が発症すると考えられている。発症すると発熱、発疹、関節の痛みなどの症状が出る ウイルスは1947年にウガンダで感染したサルから発見された。1954年にナイジェリアで初めて人間への感染が確認され、その後アフリカ、東南アジア、太平洋諸島に拡大した しかし2015年5月にブラジルでジカ熱が報告され、急激に広がった 治療法はないため、蚊に刺されるリスクを減らすことしか対処法はない (英語記事 Zika virus: Brazil says emergency is over)

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    米国の気候変動政策は自国利益を最優先する=ティラーソン国務長官

    2017年05月12日 15:03 公開 米ロなど北極圏8カ国が地球温暖化対策などを話し合う「北極評議会」の閣僚会合が11日、米アラスカ州フェアバンクスで開催された。レックス・ティラーソン米国務長官は、気候変動に関する政策を検討する際には自国利益を最優先すると述べた。 一方で、ティラーソン国務長官は米政府として決断を急いでいるわけではなく、各国の意見も考慮すると語った。 ドナルド・トランプ大統領は、人間活動が気候変動の原因になっていることに疑念を示し、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」からの米国の離脱を主張していた。 一方、北極評議会の他の参加国は温暖化ガスの排出削減を訴えており、評議会は世界的な行動が喫緊に求められているとする声明をまとめた。 2年に1度開催される北極評議会では、気候変動問題が最大の議題になった。世界の気候変動対策には、トランプ政権発足が大きな影を落としている。 石油会社エクソンモービルの最高経営責任者(CEO)を務めていたティラーソン国務長官は閣僚会合で、米国が気候変動についてどのような政策を進めるか検討中だと述べた。 ティラーソン国務長官は、「参加国それぞれの意見が重要だと認識している。我々が皆さんの懸念を理解するために時間を割いていると分かってもらいたい」と述べた。 同長官は、「決定は急がない。米国にとって正しい判断をするのを目指す」と述べた。 トランプ政権は、米国がパリ協定から離脱するか、協定での約束を一部撤回するか検討している。2015年12月に約200カ国が署名し成立したパリ協定では、世界の平均気温の上昇を産業革命より前に比べて2度以内に抑えるのを目標としている。 トランプ大統領は今月予定される初外遊の訪欧を終えた後に、パリ協定に関する決定を発表する見通し。 北極評議会が11日に出した声明は、パリ協定についてわずかしか触れていないが、発効と履行について言及している。一方、協定内容の履行をあらためて約束するよう参加国に求めてはいない。 (英語記事 Arctic summit: Trump to make 'right decision for the US' on climate)

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    「私日本人でよかった」――ポスターめぐる議論沸騰

    ントした。 ポスターの素材となった中国人モデルの写真を制作した北京の会社ブルー・ジーン・イメージズはBBCの取材に対し、「この非常に繊細な問題についてコメントはしない」と述べた。 しかし、写真のモデルは中国人で、2009年に撮影されたものだと明らかにした。 神社本庁の担当者はハフィントンポスト日本版に対し、「特定の人物を指して日本人とする内容ではないので、問題にするほどでもない」と語っている。 モデルが中国人だったことに非常に驚き、また面白がっているのは日本人だけでない。中国でもそうだ。 中国で人気の短文投稿サイト、「微博(ウェイボ)」では、あるユーザーが刺激的なコメントを載せた。「きっとこれで日本人は実は中国人だったと証明されたわけだよね?」。 テッサ・ワン、加藤祐子記者 (英語記事 'Proud to be Japanese' posters star Chinese woman)

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    X JAPANのYOSHIKIさん、緊急手術へ 長年のドラム演奏の影響

    2017年05月12日 12:58 公開 日本で最も有名なロックスターの1人が急きょ、頸椎の緊急手術を受けることになった。長年続けてきた熱狂的で激しいドラムの演奏スタイルの影響が、ついに限界を超えてしまったのだ。 YOSHIKIさん(51)は、大人気のロックバンド「X JAPAN」を結成したスーパースターだ。そのYOSHIKIさんが、頸椎人工椎間板置換の緊急手術を受けることになった。 ヘビーメタルの激しいドラムプレイで知られるYOSHIKIさんはしばしば、ライブが終わるころには痛みで床にうずくまっていた。 YOSHIKIさんの所属事務所は、「まるで引退を余儀なくされたラグビー選手のような強烈なダメージの受け方」だと発表した。。 今後のX JAPANの公演はスケジュール調整中で、 YOSHIKIさんは近くロサンゼルスで手術を受ける見込みだという YOSHIKIさんは自身の公式サイトで、「来週首の手術をします。今回は首の前の部分を切開し、人工の椎間板を頸椎と頸椎の間に入れます。正直少しこわいです。でも乗り越えます」とファンに伝えた。 国際的スター YouTubeを少し調べただけでも、YOSHIKIさんこと林佳樹(はやし・よしき)さんがドラムセットの後ろに倒れこむまで、熱狂的にドラムを叩く映像が数えきれないほど出てくる。 パフォーマンスの要素もおそらくないではないが、ただのソフトなシャッフルとは明らかに違う、激しい力を演奏に注ぎ込んでいるのは疑いようもない。 X JAPANは中性的なグラムロックの華やかさにヘビーメタルを組み合わせて、日本の音楽史上有数の人気グループとなった。特に1980年代と1990年代には熱狂的な人気を誇った。 X JAPANは日本の音楽界を変えた。派手な衣装に激しいステージパフォーマンスで、全く新しいスタイルを生み出し、レコードの売り上げは3000万枚に達した。 そしてその人気は世界中に広がった。 2007年に再結成し以来、日本と世界ツアーを重ねている。直近では今年3月にロンドンの巨大なウェンブリー・アリーナでライブをした。 今年初めには、バンドのドキュメンタリー映画も世界公開された。 X JAPANを立ち上げたYOSHIKIさんは、ドラム兼ピアノ兼メインの 作詞作曲家だ。それだけに、ドラム演奏をバンドの特徴のひとつとして前面に押し出したのかもしれない。 クラシックピアノの訓練を受けているだけに、しばしばヘビーメタル路線から離れて、クラシック音楽のアルバムを数枚録音した。また2012年にはゴールデングローブ賞授賞式の曲を作曲した。 ライブをいったん休止 しかし子供の頃から骨の構造がもろく、長年にわたる激しいドラム演奏の代償をいま払っている。 所属事務所 は「日本の神経外科医がYOSHIKIに、まるで引退を余儀なくされたラグビー選手のような強烈なダメージの受け方だと告げられた 」と明らかにした。 「肉体的にも精神的にも限界がきていると医師にも判断された」 近日中に人工椎間板を入れることになる。2009年にはすでに治療を受けていた。 主治医によると、今年1月にニューヨークのカーネギーホールで東京フィルハーモニー交響楽団と演奏した時点で、すでに左手の感覚を失っていた。 所属事務所によると、日本各地の競技場などで7月に予定されている公演と、その後の世界ツアーについて、日程をあらためて決める方針という。 (英語記事 X Japan's Yoshiki needs urgent surgery after decades of intense drumming)

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    トランプ米大統領、自分は捜査されていないと強調 米テレビ出演

    2017年05月12日 12:26 公開 ドナルド・トランプ米大統領は11日放送のNBCニュースに出演し、自分は連邦捜査局(FBI)の捜査対象ではないと強調した。ジェイムズ・コーミー長官を解任した理由については、司法省の提言に従ったというホワイトハウスの説明と異なり、「自分で決めた」と言明した。コーミー氏率いるFBIは、昨年の大統領選でロシア当局がトランプ陣営と結託して介入したのではないかという疑惑を捜査していた。 FBI長官を解任してから初のインタビューで、トランプ氏はコーミー氏の解任理由について、司法長官や副司法長官の提言を受け入れたからではないと発言。「あの男はショーボート(「観光遊覧船の芸人のようだ」の意味か)で、目立ちたがりだ。FBIは大混乱していた。コーミーをクビにするつもりだった。自分で決めた。何をどう提言されるかに関わらず、コーミーをクビにするつもりだった」と述べた。 大統領は解任通知の手紙で、「自分は捜査の対象ではないと、3回の別の機会に説明してもらったのはありがたく思うが」と書いていた。 NBCのインタビューでこれについて質問された大統領は、「実際に質問した」と認め、「『もし可能なら教えてくれるか。自分は捜査されているのか』と尋ねたところ、『捜査していません』と(コーミー長官は)答えた」と話した。 NBCニュースのインタビューに対してトランプ氏はさらに、「自分の選挙運動とロシアとの間に結託などない」と述べる一方で、FBIに捜査をやめさせたいわけではないと発言。「むしろ、捜査を加速してもらいたい」と述べた。 大統領はさらに、共和党重鎮のリンジー・グレアム上院議員に対して、自分にはロシア利権などないと説明する書簡を法律事務所を通じて送ったばかりだと話した。 「ロシアとは何の関係もない。ロシアに投資していないし、不動産も持っていない。ロシアと関わっていない」 大統領とホワイトハウスはこれまで一貫して、ロシア疑惑は「完全なでっちあげ」で、その捜査は「ジェスチャーゲームだ」などと軽視する発言を重ねてきた。しかし、同日の上院情報委員会で証言したアンドリュー・マケイブ長官代行は、ロシア疑惑の捜査は「極めて重要」なもので、今後も継続すると強調した。 大統領とホワイトハウスはさらにFBI職員が長官を信用せず大混乱に陥っていたと話しているが、マケイブ長官代行は同日、自分を含め大多数の職員は長官を尊敬し信用していたと証言した。 「自信を持って申し上げます。職員の大多数は、コーミー長官との間に深くポジティブな関係を築いていました」とマケイブ氏は発言した。 長官代行はさらに、ロシア疑惑捜査の進捗についてホワイトハウスに報告するつもりはないと表明。また捜査に何らかの介入があった場合には、上院情報委に知らせると約束した。 情報委のリチャード・バー委員長(共和党)が、大統領は捜査対象ではないとコーミー氏がトランプ氏に伝えたという話を承知しているかと尋ねると、マケイブ長官代行は進行中の捜査について発言できないと答えるにとどめた。 解任前の長官がロシア疑惑捜査について人員と予算の拡大を司法省に求めていたという一部報道については、捜査に必要な予算はあると答え、報道内容を認めなかった。 (英語記事 Trump insists he's not under FBI investigation)

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    米ボーイング、新型737MAXの試験飛行を停止 エンジン欠陥の可能性

    。 ボーイングは合計2000時間以上に及ぶ試験飛行中に問題が起きたことはなかったとしている。 同社はBBCの取材に対し、「用心に越したことはないとの判断から、MAXの飛行を一時的に停止することにした」と語り、「今回の措置は、我々の製品を使い空を飛ぶ人たちの安全に何よりも優先的に取り組むという考えに沿ったものだ」とした。 737MAXシリーズの最も初期のモデル、737MAX8は額面価格が1億1000万ドルだが、航空会社は通常、かなりの価格優遇を受ける。 737MAX8に次いで開発された737MAX9では、座席が増えた。ボーイングは先月、同機種の初飛行に成功している。 ボーイングの昨年の決算では、売上高・利益が減少。軍用機の納入が減ったことが主な要因だった。ボーイングは昨年、創業100年を迎えた。 (英語記事 Boeing halts test flight of new plane)

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    【解説】FBI長官解任――知りたかった5つのこと

    2017年05月11日 17:20 公開 アンソニー・ザーチャー、BBC北米担当記者 ドナルド・トランプ米大統領が連邦捜査局(FBI)のジェイムズ・コーミー長官をいきなり解任したことで、ワシントンは揺れに揺れている。 ホワイトハウスは解任理由を、ヒラリー・クリントン氏のメール問題の取り扱いが不適切だったからだと説明している。しかし民主党は、大統領選へのロシア介入疑惑とトランプ陣営との関係について、特別検察官を任命するよう求めている。コーミー氏はFBI長官として、クリントン氏のメール問題の捜査だけでなく、ロシア疑惑の捜査を指揮していた。 ではこれからどうなるのか。BBCのアンソニー・ザーチャー北米担当記者が解説する。 後任のFBI長官は? トランプ政権が決めるのか FBI長官を罷免する権限は大統領にあり、後任を決める権限も大統領にある。しかし政治任用の高官職なので、トランプ大統領が指名する候補は、上院(定数100議席)が過半数で承認しなくてはならない。 上院は現在、共和党議員が52人で多数を占める。このため、与党・共和党がトランプ氏支持でまとまる限り、民主党はトランプ氏が指名する後任長官の就任を阻止できない。 FBI長官が政局に巻き込まれないよう制度的には、仕組みが作られている。任期は10年で、つまり複数の大統領任期にわたるよう設定されている。FBI長官が任期途中で解任されたのは、1993年のことだ。そこまで遡らなくてはならないほど異例のことで、政治的リスクがつきまとう動きだ。 退官したコーミー氏は、在任中の事柄について今後証言できるのか 退官したとはいえ、コーミー氏は依然として、機密情報や進行中の捜査内容について自由に発言できない。 けれども、本人にその気があれば、ホワイトハウスとのやり取りについてまったく示唆できないわけでもない。もしここ数カ月の間に政治的圧力がかけられていたなら、それについても同様だ。 民主党は早くも、解任に至る経緯についてコーミー氏の議会証言を要求している。トランプ氏はFBI長官のポストから追い出したかもしれないが、国民が見守る舞台からコーミー氏を完全に降ろしてしまうのは、そうそう簡単なことではない。 民主党はなぜ今になってコーミー氏解任に反対するのか コーミー長官が大統領選の直前に、民主党大統領候補だったヒラリー・クリントン氏のメール問題について捜査を再開したと発表したことを機に、クリントン氏をはじめ、チャック・シューマー上院院内総務もナンシー・ペロシ下院院内総務も、民主党幹部はこぞってコーミー氏を批判してきた。 クリントン氏は今月2日、ニューヨークで開かれた「世界女性サミット」で、自分が敗れた一因はコーミー長官の発表だったとあらためて述べていた。 しかし民主党側のコーミー批判の大半は昨年11月のものだった。政治の世界の6カ月は永遠に相当する。そしてこの半年の間でコーミー氏は、ロシアとトランプ陣営の結託を捜査するFBIの顔となっていた。 民主党関係者の多くはコーミー氏の大ファンでは決してなかっただろうが、それでもこの数カ月来、大統領の権限に対抗していくだけの独立性と気概をもった人物として、コーミー氏に一目置くようになっていた。 長官解任でFBIの将来は? トランプ政権は大統領以下、コーミー氏の解任はFBIに対す国民の信頼回復に必要な措置だったとこぞって主張する。 確かに前長官は、党派対立を超えた批判の対象だった。政党を問わず大勢が、政治性にまみれていない新しい長官の方がFBIのためになると考えた。 しかし大統領の決断によって、当座のFBIは大混乱に陥った。局内の職員は軒並み、不意打ちを食らった。 ロシア疑惑の捜査そのものも、司法省の判断待ちで、宙に浮いたままだ。 となると、大統領が誰を後任に選ぶかが決め手となる。それが誰でも民主党は厳しい疑いの目を向けるだろう。特に党派性のある人物ならなおさらだ。 FBI再建作業は困難なものになるだろう。そしてトランプ政権は今のところ、助けになっていない。 「自分は捜査対象ではないと3回にわたり説明してもらった」となぜわざわざ書いたのか トランプ氏はコーミー長官にあてた手紙で、「自分は捜査の対象ではないと、3回の別の機会に説明してもらったのはありがたく思うが」と書いた。 このようなことを書く必要はなかった。というよりもむしろ、おそらく書くべきではなかった。 自分は捜査対象ではないとコーミー長官に言われた――。大統領とFBI長官の間にこのようなやりとりがあったという情報はこれまで公表されていなかったし、FBIが捜査中の状態でこのようなやりとりがあったとすれば、それは極めて異例だ。こうわざわざ書いてしまったことで、トランプ氏は自らこの点に脚光を浴びせてしまったのだ。 (英語記事 FBI chief Comey sacking: Five things you wanted to know)

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    米カリフォルニア州で飲酒事故の容疑者、不法入国で強制送還15回

    2017年05月11日 15:21 公開 米カリフォルニア州で今月6日夜に起きた飲酒運転事故で、逮捕されたメキシコからの不法移民の容疑者が過去15年間で15回、強制送還処分を受けていたことが明らかになった。 コンスタンティノ・バンダ=アコスタ容疑者(38)は同州南部のサンディエゴ市内で、運転していたトラックを一時停止の標識を無視して交差点に進入し、3人家族を乗せた乗用車の後部座席のドア部分に追突した。 家族はロサンゼルス近郊のディズニーランドから帰宅する途中で、事故現場は、自宅から1区画しか離れていなかった。乗車していた3人のうち6歳の少年が脳を損傷する重傷を負ったという。 バンダ=アコスタ容疑者は事故現場から逃走したが、逮捕された。 米移民・関税執行局(ICE)はバンダ=アコスタ容疑者について、「2002年から少なくとも15回、メキシコに強制送還されており、最も最近の例は2017年1月だった」と説明した。 地元テレビ局KGTVによると、ICEの文書は、「地元当局がもしバンダ氏を釈放するならば、ICEとして同氏を拘束して入国管理法で追加的に取り締まるか、それに加えて刑事法にもとづき訴追するため、勾留申請を提出した」と述べている。 バンダ=アコスタ容疑者は飲酒運転と、ひき逃げ、無免許運転の容疑で逮捕された。当局は事故に関連してもうひとりの男を逮捕している。 少年の父親はテレビ局の取材に対し、「今、息子の体は腫れ上がっている。片方の目が開けられないので、なぜ目が見えないのか不安なようだ」と語った。 (英語記事 Suspect in California drink-drive crash 'deported 15 times')

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    HIV感染者の平均余命、今では一般とほぼ変わらず=英研究

    2017年05月11日 15:06 公開 HIVに感染した若者の平均余命が、非感染者とほぼ変わらない水準まで伸びていることが、英ブリストル大学の研究でこのほど明らかになった。 研究チームによると、2010年に20歳で抗レトロウイルス薬の治療を開始した人は、1996年に治療を開始した人よりも平均余命が10年長いという。 治療の早期開始が、長寿で健康な生活を送るために非常に重要だというのが、専門医たちの意見だ。 慈善団体は、ウイルス感染の事実を知らずにいる人がいまだに多すぎると指摘する。 より効果的な予防法 ブリストル大学の研究者らによると、HIV治療がこれほどまでに成功しているのは、副作用が少ない新薬が開発され、ウイルスの遺伝子転写による増殖を止める効果が高まったおかげだという。 さらに最新の治療薬については、ウイルスが薬剤耐性を持ちにくくなっているという。 また、HIV検査の技術改善や感染予防活動、HIV感染にともなう各種の健康問題への治療が向上していることも、平均余命の延長に役立ったとされる。 しかし、HIV感染者が予想よりも早く死亡する事例も多い。特に薬物使用による感染者にこれが多いという。 抗レトロウイルス薬の治療では、体内のHIV活動を抑えるため3種類かそれ以上の薬を組み合わせる。 HIV治療の進歩は、「医療における過去40年で最も偉大な成功の一つ」とされている。 ブリストル大学の研究者らは、欧州と北米で行われた18の調査に参加したHIV感染者8万8500人の事例を調べた。 平均余命の予測は、薬による治療開始から3年間の死亡率に基づいて算出した。 調査の結果、2008年から2010年にかけて治療を開始した人の方が、1996年から2007年にかけて治療を始めた人よりも死亡率が低かったことが分かった。 2008年以降に、ウイルス量が低い状態で抗レトロウイルス薬治療(ART)を始めた20歳患者の、治療開始1年後の平均余命は78歳。つまり、感染していない人とほぼ同じだった。 抗レトロウイルス薬による治療とは? 1996年に開始。3種類かそれ以上の薬を組み合わせてウイルスの遺伝子転写を抑える HIVウイルスが免疫システムを攻撃するのを予防し、感染拡大を食い止める より最近になって開発された薬は効果が高く、副作用が抑制されている 世界保健機関(WHO)は、感染判明後には可能な限り早期に抗レトロウイルス薬の治療を開始するよう推奨している 英国のHIV・エイズ関連慈善団体、テレンス・ヒギンズ財団の医療ディレクター、マイケル・ブレイディ博士は、1980年代に始まったエイズ流行以来、いかに時代が変わったかを今回の研究は物語っていると述べた。 一方で、今回の研究は、HIV感染者の3人に1人が50歳以上に達したことの表れでもあると、ブレイディ博士は指摘。「現状では、医療や介護、福祉制度はHIV感染者の高齢化に対応する準備ができていない」と語る。 「プライマリーケアとHIV専門治療を、より良く融合させた新しいモデルが必要だ。そして、HIVと高齢化に関する認識や訓練の大きな変革も必要だ。それによって、高齢者が人生の後半をより良く生きるのを、支援できるようになる」 「医療的な成果」 英国一般医師会の会長を務めるヘレン・ストークス=ランパード教授は、「かつてはHIV感染と診断されたら、実に恐ろしい闘病期間が待ち受けていたものだが、それをこれほど上手に管理できるようになり、HIV感染者の余命が相当伸びたのは、素晴らしい医療の成果だ」と話した。 「研究の結果が、HIVにつきまとう悪いイメージをようやく払拭(ふっしょく)するのに成功し、さらにHIV感染者が就職に困らず、医療保険が必要な国では保険に入ることができて、長寿と健康が享受できるようになるのを期待している」 ストークス=ランパード教授は、一般医による適切なHIV検査の機会を増やす措置が取られていると語った。 過去20年間で、HIV感染を知らずにいる人の割合は減少している。しかし、推計では依然として8人に1人のHVI感染者が感染の事実を知らずに生活している。 「薬は効く」 28歳のジミー・アイザックスさんは3年近く前、かつてのパートナーからHIVをうつされたと気づいた。 今では毎日午後6時に3種類の薬を飲む。これは一生続く。 「自分はまったく元気だ。健康的に食べて飲んでいる」とアイザックスさんは話す。 「仕事に影響しないし、友達とのつきあいにも影響しない」 自分に合った治療薬の組み合わせを見つけるまでに、処方を2度変える必要があったが、今では何の副作用もないと言う。 「1990年代には治療薬について色々と嫌な話を耳にしたけれども、自分のことになってちょっと調べてみたら、今の薬は当時とまるで違うと分かった」 HIV陽性だと診断されて以来、すべての雇い主が必ずしも好意的に支えてくれたわけではない。それは無知が原因だとアイザックスさんは言う。 今の職場の上司はアイザックスさんを応援し、アイザックスさんがHIV予防と治療について全国の学校や大学を回り、生徒や学生に講演する機会を与えてくれている。 (英語記事 HIV life expectancy 'near normal' thanks to new drugs)

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    マクロン氏のメール漏洩 ハッキング解剖

    2017年05月11日 13:20 公開 BBCトレンディング ソーシャルメディア深掘り フランスの次期大統領エマニュエル・マクロン氏の電子メールをいったい誰がハッキングしたのか、まだ明らかになっていない。しかし、漏洩メールがインターネットで拡散した経緯は、ハッカーと政治運動の連動について、何を物語っているのだろうか。 メールのリークは、フランスで大統領選の報道規制が始まる直前に飛び込んできた大ニュースだった。しかし、リークされたマクロン氏のメールをネット上に流したのが誰であれ、単独でそれを世界的な話題に仕立てたわけではない。世界中に拡散させたのは、「ボット」や自動化アカウントの力を借りた政治活動家のネットワークで、最終的には内部告発サイト「ウィキリークス」のツイッターアカウントによって一気に広まった。 BBCトレンディングは、流出データを末端のネット掲示板から主要メディアに流した中心人物に取材し、ハッキングされたデータがどうやって表面化したかの流れをたどった。 5月5日の英国時間午後7時(日本時間6日午前3時)の少し前、匿名の文書共有サイト「ペーストビン」に「EMリークス」というタイトルで大量のファイルが出現した。 ファイルは当初、ネット図書館「インターネット・アーカイブ」の複数スレッドに投稿されていた。しかし、該当のスレッドはすでに削除されたため、最初の投稿時間を割り出すことはできない。 この時系列は極めて重要だ。情報の投稿は、フランス国内で選挙前の報道規制が始まるわずか数時間前だったため、報道機関は極めて慎重に動いた。しかし、ネット上でつながる複数人がいち早く流出情報の拡散に動いた。 インターネットの政治議論をウォッチしている人なら、「/pol/」をよく知っているはずだ。「/pol/」は、匿名のネット掲示板「4chan」上にある、無秩序な政治議論の場だ。ビデオのゲーマーやネットカルチャーに取りつかれた人たちが頻繁に出入りする一方で、「/pol/」は極右系の政治活動家が大勢参加するお気に入りのたまり場だ。 5日の英国時間午後7時35分までに、「ペーストビン」ファイルへのリンクが「/pol/」上に登場した。「/pol/」投稿者を特定できる唯一の情報は、コンピューターのIPアドレスの登録国を表す国旗だ。しかし、これは簡単に偽装できる。 ラトビアと関連? 「/pol/」はこの件で、極めて重要だ。というのも、漏洩データが大量に投下されるという噂は、数日前から「/pol/」で飛び交っていたらしいのだ。メールのリークが発表される2日前の3日、別スレッドのユーザーが、別の漏洩文書を投稿した。マクロン氏がケイマン諸島に秘密の銀行口座を持っていると示唆する内容だった。 書類が改ざんされていたかについて活発な議論があった。マクロン氏の政治組織「前進!」は、書類は偽物だと反発し、ネット上の噂に対して提訴した。 この最初の書類は、ラトビアのIPアドレスを持つユーザーが投稿した。しかし、位置情報を偽装していた可能性が高い。 「このユーザーは恐らくラトビアにいるわけではなく、4chan上で身元を隠すためにプロキシサーバーを使ったのだろう」と、バズフィード・ニュース・フランスのジュール・ダルマナン記者は話す。 ユーザー自身が後に「私はラトビアにはいない」と書いたり、いくつかのプロキシサーバーを使ったと自慢したりしていることからも、ダルマナン記者の説明には根拠がある。 複数のプロキシサーバーを使う仕組みなら、ユーザーがネット上の位置情報を隠したり偽装したりできる。投稿者が「7つのプロキシ」と書いているのは、ネット上で身元を隠すのがいかに簡単かという「4chan」定番のジョークを念頭においているからだ。 5日にマクロン氏のメールを4chanへ流したユーザーの投稿には米国旗がついていたが、もちろんこれもプロキシを使っていた可能性がある。 リークが主要メディアへ 流出データを世間に広めた男性は、データの投下を予想していたし、拡散させるつもりだったと話す。5日に4chanで情報が流れた14分後の英国時間午後7時49分、カナダの極右報道機関「レベル・メディア」のジャック・ポソビエク記者が「#MacronLeaks」というハッシュタグを使ってスレッドへのリンクをツイッターに投稿した。 ポソビエク氏は、反マクロン・リークを最初に行ったラトビアIPアドレスのユーザーが自分に、情報投下がもうすぐあると知らせてきたとBBCトレンディングに語った。 「財務資料を投稿したのと同じ人物が、明日はもっと大きなニュースが出るから注目しておくよう言ってきたので、それから24時間はサイトの更新ボタンを押し続けていた」 ポソビエク氏のツイートはどのようにして、あっという間に拡散したのか? 大西洋評議会デジタル科学捜査研究所のベン・ニモ氏は、ツイートが最初の5分間で87回もリツイートされたらしいと指摘。つまり、ボットに助けられて広まったことを示唆しているという。 ニモ氏はBBCトレンディングにボットについて、「操作する人間が1人もいないツイッター・アカウントだ。プロフィール写真は別人か、山とか鳥の適当な写真だ。コンピューターのプログラムやアルゴリズムが操作し、リスト化されたアカウントから全部リツイートするか、特定の言葉が含まれるツイートをリツイートする。だから完全に自動化されている」と説明する。 複数の完全自動化アカウントが、「#MacronLeaks」のハッシュタグを拡散していた。しかしボットだけでなく、何千もの本物の人間もツイートをシェアした。今回は米国の「オルタナ右翼」運動につながりのある、政治メッセージ発信に特化した複数のアカウントが、ポソビエク氏のツイートをシェアした。拡散行動のほとんどがフランス国外で起きたものだというのは、注目に値する。当初こうしたメッセージをシェアしていた人のほとんどは、フランス語話者ではなく英語話者だった。 ウィキリークス しかし、一気に拡散した最初のきっかけは、ボットやオルタナ右翼活動家ではなく、ウィキリークスだった。ウィキリークスは公式ツイッターアカウントで、言葉を慎重に選びながら、4chanのリンクを共有した。 これを機にリークは、フランスの極右政党「国民戦線」系の複数の有名アカウントに共有され始めた。フランス語で。3時間のあいだに約4万7000件のツイートが投稿され、「#MacronLeaks」のハッシュタグがフランスでトレンド入りし始めた。6日朝までには、世界中でトレンド入りした。フランスでは報道規制の時間帯に入っていたものの、この話が拡散し続けていたというのが、大事なポイントだ。 ディスコード この時点ではすでに、非公式につながる世界各地の政治活動家たちが、懸命にこの話を広めようとしていた。ル・ペン氏を支持する英語話者グループは会話アプリ「Discord (ディスコード)」で仲間内だけで相談し、ポソビエク氏のハッシュタグをどうやって拡散させ、マクロン氏の信頼失墜のためネット受けが良いミーム(写真や動画を面白おかしく加工したもの)をどう使ったらいいか話し合っていた(訳注:discordには「不和」の意味もある)。 会話の一部は次の通り――。 DontTreadOnMemes(ミームを踏むな):メール漏洩用のミームはあるか? ball:#MacronLeaksはあっても、本人にまずい情報が見つかるまでミームはない。 DontTreadOnMemes:フランスでMacronLeaksをトレンド入りさせた。 orchid_thief:たった今? Hextrinity:何かスパム(大量送信)しようか? 政治的反応 報道規制の開始時間が近づきハッシュタグが爆発的に拡散されるにつれ、両陣営の政治家は慌てて反応した。マリーヌ・ル・ペン氏率いる国民戦線のフロリアン・フィリポ副党首は英国時間(フランス時間午後11時40分)に反応し、「#MacronLeaksで、調査報道がわざと伏せた内容が判明するのか?」とツイートした。 エマニュエル・マクロン氏の選挙スポークスマンのシルバン・フォール氏は、フィリポ氏のツイートに「下劣だ」と反応した。 報道規制開始の5分前、マクロン陣営はリークを非難する声明を発表し、自陣営が「大規模で組織的な権利侵害行為」を受けたと伝えた。 4chan所有者の西村博之氏は「4chanを巻き込まないでほしい」とツイートし、自分たちは関係ないと距離を置こうとした。 首謀者は誰か? リークの背後に誰がいるのかは不明なままだ。しかしマクロン陣営は、リークを拡散したサイトの中には「ロシア利権」とつながるものも含まれると指摘している。 同様の疑惑は過去にもあった。2017年3月にはサイバーセキュリティー会社FireEyeのデイビッド・グラウト氏がBBCトレンディングに、「ロシアのハッキング集団APT28、別名ファンシーベアーがフランスの選挙に影響を与えようとしている」らしいと話している。今回の漏洩を受けて、複数のサイバーセキュリティー会社も、APT28の仕業だと見方を固めている。 「ファンシーベアー」はかつて、米大統領選挙の最中に民主党全国委員会(DNC)をサイバー攻撃したと言われている。 ロシア政府は一連の疑惑についてコメントしていない。過去には他国の政治への介入を否定し、外国の選挙には「一度も干渉したことがない」と主張してきた。 今回の情報漏洩や同種のオンライン活動は今後も引き続き、政治的な影響を及ぼすだろう。しかしこれまでのところ、大半の有権者には影響を与えなかったようだ。フランスは7日、マクロン氏を66%の得票率で次期大統領に選んだ。 カナダ人記者ポール・ウェルズ氏は、選挙後にこうツイートした。 「週末の大発見。何も知らない国について、レディット(掲示板サイト)にスパム書き込みしても、支持率24ポイント差は埋められないんだ」 (メガ・モハン、マイク・ウェンドリング)

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    米上院委員会、フリン前大統領補佐官に書類提出の召喚状

    が調べを進めるなかで、フリン氏とロシアとのつながりが焦点のひとつになっている。 ワシントンで取材するBBCのローラ・ビッカー記者は、上院議員らが召喚状という珍しい手段に訴えたことは、委員会が調査を継続する意思を明確に示したものだと指摘した。 一方、9日のドナルド・トランプ大統領によるジェイムズ・コーミーFBI長官の解任をめぐる余波は10日も続いた。 ホワイトハウスのサラ・ハッカビー・サンダース報道官は、トランプ大統領が今年1月の政権発足時からコーミー氏の解任を検討していたと語った。 ハッカビー・サンダース報道官は、コーミー氏に対する「信頼の低下」が昨年から始まっていたと述べた。報道官はさらに、コーミー氏が司法省内の「指揮系統を迂回(うかい)」し、「atrocities(とんでもないこと、残虐行為)」を行っていたと述べた。 政権は、コーミー氏が9日に解任されたのは、ヒラリー・クリントン元国務長官の電子メールの扱いをめぐるFBI捜査の対応が原因だとする説明を変えていない。 しかし米メディアは、コーミー氏が司法省にロシア介入の疑惑の捜査のためのさらなる人員投入などを求めていたと報じた。 米上院情報委員会はコーミー氏に対し、委員会で来週証言するよう求めている。 大統領選でトランプ陣営がロシア政府と結託していたとの疑惑を捜査するため特別検察官の任命を求める声があるものの、ホワイトハウスはそれを拒否している。 ハッカビー・サンダース報道官は特別検察官について、「必要ないと思う」と述べ、「誰よりも私たちがことの結着と完結を望んでいる」と語った。 コーミー氏は退任にあたり職員にあてた文書で、「大統領はFBI長官をいかなる理由でも、あるいは理由が全くなかったとしても、解任できる。それが私の長年の信条だ」と述べた。「(解任の)決定やその実行方法について、時間を費やしてかまけるつもりはない」。 前長官は「皆さんと一緒に仕事をするのは、自分がこれまで生きてきたなかでも大きい喜びのひとつだった。その贈り物に感謝する」と結んだ。 ロシア疑惑の捜査は? 政権を批判する人々はコーミー氏が解任されたのは、大統領選でのトランプ陣営とロシアとのつながりを捜査を指揮していたからだと主張している。 民主党のダイアン・ファインスタイン上院議員(カリフォルニア州選出)とリチャード・ダービン上院議員(イリノイ州選出)は米メディア各社に対し、コーミー氏が人員増を中心とした捜査活動の増強を司法長官代理に求めていたと語った。 司法省のサラ・イスガー・フローレーズ報道官は、メディア報道を「完全な虚偽」と述べ否定した。 民主、共和両党の議員らは上下院の情報委員会がロシアをめぐる疑惑について調査を継続すると表明している。 共和党のリンジー・グレアム上院議員(サウスカロライナ州選出)は、もしトランプ氏がコーミー氏の解任が捜査を停止させると考えているのであれば「大きな過ちを犯している」と語った。 トランプ氏はどう反応? トランプ氏は10日、リチャード・ニクソン大統領時代に国務長官を務めたヘンリー・キッシンジャー氏をホワイトハウスに招き、大勢を驚かせたが、その場でも、コーミー氏の解任について、「ちゃんとした仕事をしてなかったからだ」と語り、自身の決定を弁護した。 トランプ氏はキッシンジャー氏との面会に先立ち、ホワイトハウスでロシアのセルゲイ・ラブロフ外相とセルゲイ・キスリャク駐米大使と会談した。トランプ氏が大統領に就任してからロシア政府の高官と会談するのは今回が初めて。 トランプ氏はツイッターで、「民主党はコーミー長官について何カ月も何カ月も文句を言い続けてきた。解任されたとなると今度は悲しいふりをしている。いんちきの偽善者だ!」と書いた。 (英語記事 Trump 'considered firing Comey since taking office')

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    エイリアンと鉢合わせしたら? 主演俳優と監督が指南

    2017年05月11日 9:00 公開 映画「エイリアン」シリーズ最新作「コヴェナント」のリドリー・スコット監督と主演のマイケル・ファスベンダーさんに、エイリアンからの逃げ方を伝授してもらった。「コヴェナント」は、「エイリアン」シリーズの前日譚(ぜんじつたん)「プロメテウス」(2012年)の続編。

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    チョムスキー教授「共和党は人類史上最も危険な組織」

    キー教授は、「過激な発言だが」と前置きしつつ、米国の共和党が人類史上最も危険な組織だと批判している。BBC番組ニューズナイトのエバン・デイビス記者が話を聞いた。

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    シリア難民の子供たちに夢を 「キャプテン翼」がもたらす希望

    2017年05月10日 18:35 公開 アンドレアス・イルマー記者、BBCニュース 「シリアの状況はひどい。あまりのひどさに子供たちは夢を持たなくなってしまう。しかし、子供たちが夢を見ることで、いつかシリアをまた良い場所に変えてくれる」――。東京で学ぶシリア人学生、カッスーマー・ウバーダさんはこう話す。 「少しだけでも希望を与えて、そう、夢を持っていいんだと信じられるようにしてあげたい」 機会に恵まれただけでなく強い決心も合わさって、カッスーマーさんは現在、日本の漫画をアラビア語に翻訳している。 運命の不思議はこれだけではない。カッスーマーさんが翻訳した人気サッカー漫画「キャプテン翼」シリーズの多くが支援団体に寄付され、欧州や中東にいるシリア難民の子供たちに手渡されているのだ。 偶然始めた翻訳の仕事だったものが、カッスーマーさんにとって非常に自分自身に意義深く、重要な活動になった。 ぎりぎりで難を逃れる シリアの首都ダマスカスで日本語を学んでいたカッスーマーさんは、交換留学生として日本で学ぶ奨学金を得た。2012年のことだ。シリアでは内戦が既に始まっていた。 状況が悪化の一途をたどるなか、カッスーマーさんはシリアの街中で警察に呼び止められることもよくあった。カッスーマーさんのような若者は、反政府勢力の戦闘員と疑われてしまうためだ。 状況が危険過ぎると考えたカッスーマーさんの両親は、彼が東京に留学するまで、レバノンに住むおばの家に避難させることにした。 手遅れになる寸前だった。カッスーマーさんは個人的なつてをたどってようやく国境を越えることができた。 奨学金が終了した1年後、カッスーマーさんは通常の学生として編入が許され日本で滞在し続けることが可能になった。カッスーマーさんはアルバイトで「キャプテン翼」のアラビア語への翻訳をするようになった。 「私自身、子供のころにテレビで『キャプテン翼』を見るのがとても楽しみだった」と、現在26歳のカッスーマーさんは話す。 「プロのサッカー選手を夢見る少年が、一所懸命努力して夢を実現する話です。すごく美しいことだ。(シリア難民の)子供たちにも見てもらいたい」 日本の出版社にとって当初、アラビア語の市場開拓は単なるビジネス上の判断だった。 しかし、同志社大学の中東専門家、内藤正典教授から連絡を受けたことで、状況が変化した。博士課程で学んでいた1980年代にダマスカスに数年暮らした経験がある内藤教授は、内戦の影響を受けた人々を何とか支援できないか考えていた。 内藤教授はコミックスの一部を難民の子供たちに寄付してはどうかと提案した。 内藤教授は、「シリアの悲劇は自分にとって深刻な心配事です。今は反政府勢力の支配地域にあるいくつもの村で、研究をしていたんです」と語る。 版権を持つ集英社はすぐに寄付を承諾してくれたと内藤教授は話す。 国連児童基金(ユニセフ)や多くの国際機関の協力もあり、欧州やトルコ、中東のシリア難民キャンプに母国の内戦による恐怖と悲惨な体験を逃れてやってきた幼い子供たちに漫画は配られている。 「子供たちの現実とはかけ離れた内容だ」と内藤教授は語る。「しかし、時には現実逃避できるのも、とても大切です。それに、漫画が彼ら自身の未来に多少の希望を与えることもできる」。 内藤教授は、漫画が「絶望と過激思想に対抗するための、ソフトパワーの道具になる」ことさえあると話す。 日本からやってきたサプライズ ドイツ・ベルリンにある難民受け入れ施設施設では、つい1週間前、ドイツとトルコに拠点を置くNGO(非政府団体)のWEFAが約60人に「キャプテン翼」を配ったばかりで、子供たちに束の間の現実逃避の機会を提供した。 BBCが取材したWEFAの関係者イズメットさんは、「いままでとは非常に違った経験で、(子供たちから)いつもとは全く違う反応があった」と漫画が配られた時のことを振り返る。 イズメットさんは、「当然ながら子供たちが通常もらうのは衣服や食べ物なので、我々が唐突に日本の漫画を持ってきた時にはすごく驚いていました。それも彼ら自身の言語で書かれた本を」と笑いながら話した。「彼らの目がそれをよく物語っていましたよ!」。 ベルリンのWEFAは今後も漫画を配る予定だ。 「助ける義務」 一方、東京ではカッスーマーさんが「キャプテン翼」の続きの翻訳に汗を流す。今は全37巻のうち7冊目を翻訳している。 カッスーマーさんとって、シリアへの帰国は選択肢にない。 今は日本に残って学位を取得するのが目標だ。シリアがいつか自分の能力を必要とする時が来ると、カッスーマーさんは確信している。日本とシリアの関係強化に取り組むことで、より大きな貢献ができるのを期待している。 「私の友人には政府と戦っている人もいれば、反政府勢力と戦っている人もいる」。カッスーマーさんは表情を曇らせる。 「我々は一つの家族なのに、今はお互いの死を望んでいる。お互いを殺そうとしている」 それでも、カッスーマーさんは自分の翻訳した漫画によって、世界のどこかで、過去の恐怖体験を忘れたいシリアの子供たちが笑顔になれればと考えている。 「シリア人の私には、支援する義務がある。この活動を通じて助けることができる。子供たちは(漫画で)わずかな時間でも、戦争体験のひどい記憶を一切忘れることができる」 (英語記事 The Japanese manga comic helping Syrian refugee children dream)

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    韓国の文新大統領が就任 条件整えば北朝鮮を訪問と表明

    2017年05月10日 16:27 公開 韓国大統領選で当選した文在寅(ムン・ジェイン)氏が10日、就任式に臨み宣誓を行った。文氏は演説で経済や北朝鮮をめぐる課題に取り組むと約束。条件が整えば平壌を訪問する準備があると表明した。 9日の大統領選では、革新系「共に民主党」の候補だった文氏の得票率は41.1%となり、保守系「自由韓国党」(旧与党セヌリ党)候補の洪準杓(ホン・ジュンピョ)氏の25.5%を大幅に上回って当選した。一時は文氏のライバルと目されていた中道系候補の安哲秀(アン・チョルス)は21.4%で3位に終わった。 文新大統領は、国会議事堂内の部屋で就任の宣誓を行った。リベラル派の文氏は人権弁護士として知られ、両親は朝鮮戦争時の北朝鮮から避難してきた。 北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐり同国と米国が激しい非難合戦を繰り広げるなかで、今回の大統領選は実施された。北朝鮮は6日目となる核実験の準備を整えているとされる。 文氏は10日の演説でさらに、汚職などの疑惑で朴槿恵(パク・クネ)前大統領が罷免された余波が続くなか、分断された韓国社会を団結させると約束した。 文氏は、「朝鮮半島に平和を確立するため、あらゆることをする」とし、「もし必要ならばすぐにワシントンに飛行機で行く。北京や東京にも行くし、条件が整えば平壌でも行く」と述べた。 米国が韓国で配備を開始し、国内外で議論が闘わされている地上配備型迎撃システム「終末高高度防衛(THAAD)」について文氏は、米国や中国と「真剣な協議をする」と表明した。 文氏の大統領選での勝利について北朝鮮は公にコメントしていない。北朝鮮は以前、文氏の当選がより望ましいと示唆したことがあった。 現在64歳の文氏は、経済成長の促進と若年層の失業という、有権者の関心が特に高い問題に取り組むと約束した。 文氏は、北朝鮮に対して強硬姿勢を取っていた過去2代の保守政権が北朝鮮の核・ミサイル開発を止めることができなかったと批判していた。 朝鮮戦争が1953年に停戦で終結して以来、南北の首脳会談が開かれたのは2回のみで、どちらも平壌で行われた。 2007年に盧武鉉大統領が平壌を訪問し、金正日総書記と会談した際の韓国の事務方のまとめ役が文氏だった。 米国のショーン・スパイサー大統領報道官は、今後も「同盟関係が強まる」のを期待すると述べた。日本の安倍晋三首相は、「北朝鮮問題への対応をはじめ、日韓両国は共通の課題に直面している」とし、地域の平和と繁栄に向けて協力して取り組みたいと述べた。 中国の国営新華社通信は、習近平国家主席が「中国と韓国の関係は非常に重要だと常に考えてきた」とし、両国の国益のため文氏と「協力する用意がある」と語ったと報じた。 (英語記事 South Korea's Moon Jae-in sworn in vowing to address North)

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    トランプ米大統領 クルド人組織への武器供与を承認 対ISで

    月、シリア国内で「テロリストたちのための安全地帯」だとするYPGの複数拠点を空爆した。 米国防総省はBBCに対し、YPGには弾薬や小型武器、機関銃、重機関銃に加え、ブルドーザーといった建設機器や装甲車両を提供すると話した。機器は後で「返還を求める」という。 武器提供の開始時期は明らかされていない。 マティス国防長官のリトアニア訪問に同行するホワイト報道官は、「有志連合の参加国であるトルコの安全保障上の懸念は強く認識している」とした上で、「さらなる安全保障のリスクを防止し、NATO(北大西洋条約機構)加盟国を守る強い決意が米国にはあるのだと、トルコ国民と政府にあらためて約束する」と述べた。 (英語記事 Syria war: US to arm Kurds in battle for Raqqa)

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    中国・習主席、温暖化対策のパリ協定擁護を表明

    2017年05月10日 12:26 公開 中国の習近平国家主席は9日、フランスのエマニュエル・マクロン次期大統領との電話会談で地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」を擁護すると表明した。中国外務省が明らかにした。 米国では、ドナルド・トランプ大統領がパリ協定からの離脱を検討している。昨年の大統領選では協定離脱を公約としていた。 温暖化問題の専門家らは、米国が離脱すれば協定そのものが大混乱に陥ると懸念している。 9日に予定されていた、ホワイトハウスでのパリ協定を協議する会合は延期が決まった。延期は2度目。新たな日程は設定されていない。報道によると、政権幹部の間で意見の相違があるもよう。 中国外務省の発表文によると、習主席はマクロン氏との電話会談で、中国とフランスが「パリ協定を含む世界的な統治上の成果を守るべきだ」と述べた。 バラク・オバマ前米大統領の政権下で、米国と中国は気候変動に関する共同声明を複数出している。パリ協定に両国がそろって署名すると表明した声明さえある。世界で最も温暖化ガスの排出量が多いのが米国と中国だ。 マクロン氏は、トランプ大統領から7日の大統領選勝利への祝意を伝える電話を受けた際、パリ協定を擁護する考えを表明している。 オバマ前大統領は9日、イタリア北部のミラノで開かれた会議で、米国と中国は気候変動対策で「指導力を発揮」しなくてはならないと述べた。 オバマ氏は、「民間セクターが既に未来はクリーンエネルギーにあると考えているのは良いことだ」と語った。「こういうことはエネルギー業界では今や前提になっている。(米国の)現政権内の議論のせいで物事が進む速度が落ちるかもしれないが、私は確信している」 ドイツ・ボンでは、8日から各国政府の担当者が集まり、パリ協定の実施に向けたルール作りを話し合う作業部会が開かれている。 200カ国近くが署名したパリ協定では、世界の平均気温の上昇を産業革命より前に比べて2度以内に抑えるのを目標としている。 協定はさらに、化石燃料に依存する各国経済の転換をうたっている。化石燃料の使用による排出ガスが温暖化を進め、洪水や干ばつ、海の水位上昇などをまねくためだ。 トランプ大統領は以前、人間の活動が気候変動の原因になっているという証拠はないとの考えを述べていた。同大統領は、採掘の促進や規制緩和を主張しているほか、カナダから米国に原油を送る「キーストーンXLパイプライン」の建設を促進する大統領令に署名している。 (英語記事 Climate change: China vows to defend Paris agreement)

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    トランプ米大統領、コーミーFBI長官を解任 

    2017年05月10日 11:05 公開 ドナルド・トランプ米大統領は9日、連邦捜査局(FBI)のジェイムズ・コーミー長官(56)を解任した。ホワイトハウスは、ヒラリー・クリントン氏のメール問題への対応が理由だと説明しているものの、民主党はFBIがロシアによる大統領選介入疑惑とトランプ陣営の関与を捜査しているからだと非難している。 トランプ氏はコーミー長官にあてた手紙で、「自分は捜査の対象ではないと、3回の別の機会に説明してもらったのはありがたく思うが」、「(FBIを)効果的に指揮することができない」という司法省の判断に同意するため、「職務を停止し地位をはく奪する」と伝えた。 大統領の罷免通知には、コーミー氏解任を提言するジェフ・セッションズ司法長官とロッド・ローゼンスタイン副司法長官の手紙が添えられていた。セッションズ長官は司法省が「高い水準の規律と公明正大、そして法の支配」を重視していると強調し、「人心一新が必要だ」と書いている。また、ローゼンスタイン副司法長官は、昨年7月にコーミー氏がメール問題でクリントン氏を訴追しないと発表したことを問題視している。 ホワイトハウスは、ただちに後任を探すと説明している。 大統領のスタッフが罷免の手紙をFBI本部に届けた時、コーミー長官はロサンゼルスの支局でFBI職員を前に話をしていた。自分が解任されたと伝えるメモを側近に手渡された長官は当初、冗談だと思い笑っていたという。 コーミー氏は4年前にオバマ前大統領によって任命された。FBI長官の任期10年のうち6年をまだ残している。FBI長官が任期中に解任されるのは、史上2人目。 民主党のチャック・シューマー上院院内総務はただちに記者会見し、ロシアによる大統領選介入疑惑の「捜査が肉薄」しているから解任したのかとトランプ大統領を批判。セッションズ司法長官がロシア介入疑惑捜査から身を引いたにもかかわらず、解任に関与したことも批判し、副司法長官に独立検察官の任命を強く要求した。 上院情報委員会のリチャード・バー委員長(共和党)も懸念を表明し、「コーミー氏解任の時期と理由に困惑している」と述べた。 コーミー長官は3月20日、下院情報委員会で証言し、ロシアによる米大統領選介入疑惑の捜査に関連して、トランプ陣営とのつながりも調べていると初めて認めていた。 解任の理由は コーミー長官が昨年10月末に、クリントン氏のメール問題について捜査を再開すると発表した際、トランプ氏はその「勇気」を称えていた。それだけに、今回メール問題を理由に解任されたことに、大勢が驚いている。 トランプ氏は大統領選の終盤に支援者集会で、コーミー氏がメール問題の捜査を再開したのは「ガッツのいること」で、「(コーミー氏自身の)評判回復」につながったと評価していた。 一方でローゼンスタイン副司法長官は解任を大統領に提言した書簡で、「長官は2016年7月5日に、司法長官の権限を侵害し、(クリントン氏のメール問題について)訴追せず捜査を打ち切るべきという自分の判断を発表した」と批判。これは司法省幹部の頭ごなしにコーミー氏が権限を逸脱して行ったことで、「その際の長官の対応を擁護できない。そして、対応が間違っていたというほぼ普遍的な判断を、なぜ長官が受け入れようとしないのか、私は理解できない」と書いている。 「長官は深刻な複数の間違いを犯したと、ほぼ全員が同意している。異なる立場の人々が同意できる、数少ない問題のひとつだ」と副司法長官は書き、コーミー長官が昨年7月にクリントン氏に関する「抽象的情報」を「いわれなく」公表するため記者会見を開いたのは、FBI長官として長年の原理原則にもとる行動だったと批判している。 コーミー長官は3日、上院司法委員会のFBI監査公聴会で証言し、昨年の大統領選直前にクリントン氏のメール問題について捜査を再開したと公表したことについて、大統領選の結果にFBIが影響したかもしれないと思うと「いささか吐き気がする」と認めた上で、「ひどいこと」と「壊滅的」な結果のどちらかを選択しなくてはならなかったのだと述べ、今でも同じ決断をすると言明していた。 ロシア疑惑の捜査は コーミー長官解任の知らせを受けて、民主党はただちに、ロシア政府がトランプ政権と連携しながら大統領選に介入したのではという疑惑のFBI捜査を阻止するための解任だとホワイトハウスを非難した。 FBIのほか、連邦議会の上下両院の両情報委員会が疑惑を調べている。 9日夜に記者会見した民主党のシューマー上院院内総務は、「一連の捜査が大統領にとって、肉薄しすぎていたのだろうか」、「偶然とは思えない」と述べた。 コーミー長官の解任を受けて、「ニクソン的」という言葉が米メディアやインターネットで取り沙汰されている。ウォーターゲート事件渦中の1973年10月にリチャード・ニクソン大統領が特別検察官を解任し、それを受けて司法長官と副司法長官が辞任した、いわゆる「土曜の夜の虐殺」を多くの人が連想しているためだ。 しかしトランプ大統領は、ロシア疑惑は「偽ニュース」だと一貫して反発している。 (英語記事 FBI chief James Comey fired by Trump)

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    【仏大統領選】ファーストレディーになるブリジットさん 「普通じゃないカップル」の理由

    2017年05月09日 17:23 公開 「ブリジット! ブリジット! ブリジット!」――。仏大統領選の夜、当選が決まったエマニュエル・マクロン氏と共に壇上に姿を現した妻のブリジットさんの名前を繰り返し叫ぶ支持者たちの姿があった。新しいファーストレディーはどんな人物なのか。 まず言っておこう。2人は普通のカップルではない。 マクロン氏自身による2人の結婚式での言葉を簡潔に言っただけだ。彼は自分たちについて、「あまりありふれていない、あまり普通じゃないカップル。こういう形容詞がとても好きなわけではないけれど、存在しているカップルです」と語った。 2人の年齢差は24歳。ドナルド・トランプ米大統領と妻メラニアさんとの年齢差と一緒だ。現在39歳のマクロン氏が63歳のブリジットさんに出会った時、ブリジットさんは彼の演劇の先生だった。 仏北部のアミアンにあるイエズス会が運営する私立校の生徒だった、当時15歳のマクロン少年が知的に早熟だったのは、周囲の誰もが同意するところだ。ブリジットさんは当時を振り返って、マクロン少年が10代の子供らしい話し方や行動をせず、「大人と対等に接していた」と話した。 ブリジットさんはさらに、「この少年の知性に完全にまいってしまった」と語った。 ブリジットさんの実家トロニュー家は、マカロンで有名なチョコレート菓子製造会社を経営しており、ブリジットさんはその跡継ぎだった。銀行家のアンドレ・オジエールさんと結婚しており、3人の子供がいた。 マクロン少年の両親は息子が恋をしていると気づいたが、その相手がブリジットさんだとは思っていなかったようだ。 伝記作家のアン・フルダ氏の著書によると、両親は当初、少年が恋心を抱いているのは同級生のローランス・オジエールさんだと思ったという。実際はローランスさんの母親だったわけだが。 そのことを知った両親は、息子が18歳になるまで近づかないようブリジットさんに求めた、とフルダ氏の本は伝える。ブリジットさんは「約束は何もできない」と答えたという。 17歳になったマクロン少年はブリジットさんに、いつかあなたと結婚すると話したという。約束が果たされたのは、それから10年たった2007年のことだ。 マクロン氏の母親は現在、ブリジットさんのことを、義理の娘というより友人のように思っていると話す。 マクロン氏の義理の娘になったローランスさんは、同氏の最も有名な支持者の一人だ。投票日前にパリで最後に開かれた集会にも参加した。もう一人の義理の娘で弁護士のティファニーさん(32)は、マクロン氏の選挙運動本部のメンバーだ。 ルーブル美術館の前で開かれた大統領選の勝利を祝う集会では、夫妻の家族も登壇した。次期大統領には3人の義理の子供がおり、さらに、その子供たちを通じて7人の孫がいる。 ブリジットさんは、マクロン氏の経済相就任に伴い教師の仕事から引退し、同氏が信頼を寄せるアドバイザーになった。 女性の政治参加に関するマクロン氏の意見にはブリジットさんの影響があるといわれる。同氏は、来月予定される議会選挙で自身の政党「前進」から出馬する候補の半数を女性にすると約束している。 さらに、ファーストレディーの役割を公式なものにしたいと表明している。マクロン氏は先月、雑誌バニティー・フェアとのインタビューで、「もし私が当選したならば、いやすみません、我々が当選した時には、彼女(ブリジットさん)が役割と場所を得て存在することになります」と述べた。 元教師のブリジットさんは、ファーストレディーとして若い世代への支援に力を入れたい考えかもしれない。具体的な内容は今後明らかになるだろう。 マクロン次期大統領はファーストレディーの新たな役割について、無給で、具体的な内容はブリジットさんが自ら決めることにしたいと語った。「彼女は存在感、発言力を持ち、意見を表明するだろう。これまでと同様、私のそばにいるが、公の役割も持つだろう」。 フランス国内の一部の風刺画家たちはブリジットさんを材料にして、マクロン氏が生徒のようにブリジットさんから指導を受ける姿を漫画にしている。大統領選でも、ライバルのル・ペン氏がテレビ討論会で、言葉を慎重に選びながら2人の出会いを暗に示唆する攻撃をした場面があった。 ル・ペン氏は手元のメモに目を落としながら、にやりとし、「マクロンさん、あなたは先生と生徒のような態度を取っているようですが、私に限って言えば、そういう趣味はありませんので」と述べた。 それでも、ブリジットさんは歳の差カップルであることを自ら冗談にする余裕があるところも見せている。ある本でブリジットさんは、「2017年(の選挙)に全力を出してもらわなくちゃいけません。だって2022年には私の顔が彼の足をひっぱることになるでしょうから」と語った。 (英語記事 French election 2017: Meet Brigitte Macron, the new first lady)

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    ジャカルタ州知事、イスラム教への冒とくで有罪判決

    2017年05月09日 14:44 公開 インドネシア・ジャカルタ特別州のバスキ・チャハヤ・プルナマ知事がイスラム教を冒涜(ぼうとく)した罪に問われた事件で、ジャカルタの裁判所は9日、同知事に禁錮2年の実刑判決を言い渡した。 中国系のキリスト教徒として初めてジャカルタ特別州の知事を務めたプルナマ知事の裁判は、インドネシアの宗教的な寛容度をはかるものとして注目を集めていた。 プルナマ知事は、選挙運動中にイスラム教の聖典「コーラン」の一節に触れたことが宗教冒涜罪に当たるとして裁判にかけられていた。 知事は容疑を否定しており、控訴する考え。 知事の発言はイスラム教強硬派の激しい反発を招いた。知事を裁判にかけるよう求める抗議デモが繰り返し行われ、知事は処刑されるべきとの極端な声も一部にあった。 裁判所の前には機動隊 判決を前に、知事を支持する人々と批判する人々の両方が最高裁判所の前でデモを行った。支持者らは知事の無罪放免を訴え、批判者らは重い刑を求めていた。 現場には多数の警官や兵士が安全確保のために集まった。機動隊の警官や装甲車両が2つのデモ集団の間に配置された。 プルナマ氏は2014年に、前任者のジョコ・ウィドド氏が大統領に当選したのに伴い、過去半世紀で初のイスラム教徒でないジャカルタ州知事となった。 イスラム教徒が多数を占めるインドネシアにおいて、中国系キリスト教徒のプルナマ氏は2重の意味で少数派なため、知事就任は注目を集めた。 さらに、ジャカルタでは中国系住民を標的にした暴動が1998年に起きており、同氏の政治的成功には大きな関心が集まった。 冒涜容疑がかけられる前は、プルナマ知事に対しては、率直な物言いや汚職撲滅への強い意思を評価する声が多かった。 しかし、冒涜容疑は先月の州知事選にも影を落とした。ジャカルタ市民の生活水準を上げようとするプルナマ知事の取り組みには根強い支持があるものの、イスラム教保守派のアニス・バスウェダン氏が同知事を破って当選した。 世界最大のイスラム教徒の人口を擁するインドネシアでは、国民の85%がイスラム教徒だが、国の政策は6つの宗教を尊重するとしている。 (英語記事 Jakarta governor Ahok found guilty of blasphemy)

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    【仏大統領選】当選したマクロン氏が直面する困難な課題

    調査では、マクロン氏の政党が議会でも多数党になるのを期待しているのは、回答者のわずか34%だった。 BBCのルーシー・ウィリアムソン記者は、マクロン氏は経済相として、個別政策について各党の合意を得るのがいかに大変で気が滅入るものか実感したと指摘する。今後の状況は、マクロン氏の政党が安定した連立を組めるかどうかにかかっている。 「前進する共和国」へ政党名を変更するのはなぜ? リシャール・フェラン幹事長は、国民の支持拡大が目的だと説明する。マクロン氏は大統領就任を控え、党首を辞任した。 マクロン氏は議会選で全議席について候補を立てる予定で、政治に新風を吹き込むために半数は新人にすると表明している。 ほか半分は政党モデムやほかの政党の議員になる。それらの議員は離党する必要はないが、「前進する共和国」の候補として立候補することが求められる。 各国首脳とはどのようなやり取りがあったのか 米国のドナルド・トランプ大統領とは電話会談を行った。今月25日にブリュッセルで開かれる北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議で、再び会談することで合意している。 電話会談を受けた米政府の声明はほぼ型どおりで、両国間の「長年にわたる堅固な協調関係」を挙げた。一方で、マクロン氏の報道担当者は米CNNテレビに対し、電話会談で同氏が、地球温暖化対策の国際的な枠組みの「パリ協定」を擁護するとはっきり表明したと語った。パリ協定をめぐっては、トランプ大統領が離脱するのではと懸念が高まっている。 マクロン氏陣営によると、同氏はこれまでにドイツ、英国、トルコ、カナダの首脳とも電話会談したという。 国民戦線はどうなるのか 政党幹部たちは、同党も支持基盤を広げるため政党名を変更することを示唆している。 ル・ペン氏の取り組みにもかかわらず、国民戦線には父親のジャンマリー・ル・ペン氏の過去の極端な思想との関連が依然としてつきまとう。 ニコラ・ベイ幹事長はAP通信に対し、「昨晩(大統領選で)多くの有権者に訴えた以上に多くの人々を集め、より効率的になる手立てが国民戦線だ」と述べた。 ル・ペン氏は大統領選について、「歴史的な結果が出た」と歓迎したが、議会選に向けて「根本的な変容」が必要だと認めた。同氏は、「グローバリストたち」に対抗する「愛国者」の運動を率い続けると表明した。 (英語記事 Emmanuel Macron: Tough task ahead after victory in France)

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    フリン前大統領補佐官についてオバマ氏も警告 ホワイトハウス認める

    同年2月13日―大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を辞任 <解説> アンソニー・ザーチャー、BBCニュース(ワシントン) 昨年11月の大統領当選からわずか2日後に、トランプ氏がホワイトハウスでオバマ氏と隣り合って座った時、その場にいる誰もがニコニコしていた。しかし今になって明らかになった内容によると、オバマ氏は実はこの時、フリン氏に近寄るなと次期大統領に警告していたのだという。そして大統領が時間を割いて警告したにも関わらず、次期大統領はその忠告を無視したのだと。 後知恵で振り返れば、トランプ氏は前任者のアドバイスを聞くべきだった。この後に浮上したロシア大使との接触をめぐるスキャンダルのせいで、フリン氏の大統領補佐官としての任期はあっという間に終わってしまったので。 オバマ氏は警告していたのだと、11月のことが今になって明らかになったのは、決して偶然ではない。イェーツ前司法長官代行が上院で、フリン氏とロシアのつながりについて自分もトランプ政権に警告しようとしたのだがと発言した、その証言とタイミングを合わせているのは明らかだ。 トランプ氏はイェーツ氏の議会証言に先立ち、自分が司法長官代行として解任したイェーツ氏をツイッターで攻撃した。これを受けて、オバマ氏の周辺が(匿名で)イェーツ氏の応援に乗り出したように見える。 前政権と現政権の対立は、ことほど左様に今でも続いている。トランプ氏の側近たちと米情報機関との緊張関係も、変わらず続いている。 これは大勝負だ。そしてどうやら、誰も一歩も譲らない構えのようだ。 (英語記事 Obama warned Trump about hiring Michael Flynn)

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    トランプ氏とコーミー氏 複雑な愛憎の二転三転

    2017年05月09日 9:00 公開 ドナルド・トランプ米大統領は9日、連邦捜査局(FBI)のジェイムズ・コーミー長官(56)を解任した。大統領候補として、そして大統領として、トランプ氏は1年の間にコーミー氏をまずは批判し、次に称賛し、最後には解任するに至った。まずはヒラリー・クリントン氏の私用メールサーバー問題、やがてはトランプ陣営とロシアとの関係が、2人の関係を二転三転させた。フランツ・ストラッサー記者が振り返る。

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    リビアで二度誘拐され 赤ちゃんと欧州目指す母親

    ビアを逃れ、ボートでイタリアを目指していた。慈善団体「セイブ・ザ・チルドレン」の救助船に同乗していたBBCが、女性に話を聞いた。

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    アフガニスタンのIS指導者を殺害=米軍・アフガン政府

    地区の半数以上がこれまでに解放され、地元住民たちは2年以上ぶりに住んでいた場所に戻ることができた」 BBCは米軍の発表内容を独自に確認できていない。 アシュラフ・ガニ・アフガニスタン大統領のセディク・セディキ報道官はツイッターで、「AFG(アフガニスタン)特殊部隊はアフガニスタンのIS指導者を殺害した。我々の英雄が大きな成功を収めた」と述べた。 ISは2015年にアフガニスタンとパキスタンへの進出を発表し、いわゆる「ホラサン州」(一部にはISIS-Kと呼ばれる)と名付けた地域の設置を宣言。その後、多数の犠牲者を出した大規模攻撃を繰り返し行っている。 昨年7月には、イスラム教シーア派が首都カブールで開いた集会で自爆犯による攻撃のため約80人が死亡した。 3カ月後にはシーア派の宗教行事「アシュラ」を標的にした同様の攻撃で約30人が死亡。さらに11月には首都カブールの礼拝所(モスク)で攻撃が起き、30人以上が命を落とした。 昨年2月に最高裁判所の前で起きた自爆犯による攻撃で22人が死亡した事件についても、ISは犯行声明を出している。 しかし、アフガニスタンでは勢力がより大きいタリバンとの武力抗争が起きている。BBC特派員によると、タリバンとの闘争のため、ISは勢力や支配地域の拡大に苦戦している。 ISのアフガニスタン国内での主な拠点となっているのは、東部のナンガルハル州とクナール州。ISがアフガニスタン国内で勢力拡大に苦戦していることが、首都などの地域で大規模な攻撃に注力する理由の一つだとアナリストらは指摘している。 (英語記事 Afghanistan IS head killed in raid - US and Afghan officials)

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    【仏大統領選】マクロン新政権はどんな姿に?

    とになる。その政党から280人の議員が生まれるなど、全く考えられない」。 (ルーシー・ウィリアムソンBBCパリ特派員) (英語記事 French election: What next for Macron after win?)

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    ドイツ軍兵舎2カ所でナチス関連物 全施設を検査へ

    2017年05月08日 15:40 公開 ドイツの国防省は7日、同国軍の兵舎2カ所でナチスに関連した物品が見つかったことから、連邦軍の監察官が全兵舎の検査を命令したと発表した。 フランス北東部のイルキルシュにある仏独合同旅団の駐屯地で、ナチス・ドイツ時代のドイツ国防軍に関連した物品が共有スペースに置かれていたのが見つかったほか、ドイツ南西部ドナウエッシンゲンのフュルステンベルクでは、ナチス時代のヘルメットが陳列キャビネットに置かれていたことが6日に判明した。 独誌シュピーゲルによると、壁にはドイツ国防軍の兵士の写真が壁に掲げられており、ナチス時代の銃やヘルメット、軍の装飾品が置かれていたという。 国防省広報官がロイター通信に語ったところによると、国内法が禁じるカギ十字などのナチスのシンボルがあしらわれた物品は見つかっていない。 これに先立ち、28歳の陸軍将校がシリア難民を装った攻撃を計画していたとされており、ドイツ軍内の極右思想が問題になっている。フランクフルトの検察は、同将校には「外国人排斥思想の背景」があると指摘した。 ドイツのウルズラ・フォン・デア・ライエン国防相は計画されていた訪米を取りやめ、急遽(きゅうきょ)、将校が生活していたイルキルシュの兵舎を訪問。その際にドイツ国防軍に関連した物品が見つかったという。 フォン・デア・ライエン国防相は今月3日に、現代の連邦軍の中で、ドイツ国防軍を崇拝するような行為は許されないと語っていた。 国防相は今回の問題は単独の事例ではないと指摘。「団結心が何であるかを誤解した」軍幹部らが、「見て見ぬふり」をしていたと批判した。 しかし反対勢力から、軍全体の名誉を傷つける発言だと批判された国防相は、調子が強すぎた謝罪している。 (英語記事 Germany searches all army barracks for Nazi material)

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    世界的指揮者ドゥダメル氏、母国の混乱憂慮 「国民の声を聞いて」と政府に

    2017年05月08日 12:04 公開 世界的指揮者のグスターボ・ドゥダメル氏(36)は、母国ベネズエラで数週間続く暴力的な反政府デモを受けて、ベネズエラ政府に対し「国民の声を聞いてもらいたい」と訴えた。 カラカスの集会で18歳の音楽家が殺害された事態を受けて、ドゥダメル氏はフェイスブックで5日、「私は声を上げる」と題して「流血を正当化するものなど何もない」、「もうたくさんだ」と強い調子で、スペイン語と英語の両方で書いた。 4月上旬に反政府デモが始まって以来、30人以上が死亡し、負傷者や逮捕者の数は数百人に達している。 一連のデモは、野党多数の国会権限を最高裁判所が剥奪しようとしたのを機に、激化した。 ベネズエラは、石油の輸出価格下落による歳入減から、深刻な食糧難と生活必需品不足に陥っている。インフレ率は今年、700%に達すると予測されている。 ドゥダメル氏はロサンゼルス・フィルハーモニックの音楽監督で、ベネズエラの有名な音楽教育制度エル・システマのスターのひとり。 今もシモン・ボリバル国立交響楽団の音楽監督を務めるドゥダメル氏は、ベネズエラ政府を十分に批判していないと、非難されることもあった。 しかし5月3日にエル・システマの一員だった18歳の音楽家の死を受けて、意見を表明するに至った。 「私は声を上げる」という題でドゥダメル氏は、「耐え難い危機に押しつぶされ息ができずにもがき苦しむ人たちの公正な叫びを、これ以上無視してはならない」と書いた。 ドゥダメル氏はさらに、「いかなるイデオロギーだろうと、公共の福祉に勝るものはない」、「政治は良心をよりどころに、憲法を最大限尊重して行わなければならない」と訴え、ニコラス・マドゥロ大統領に、「ベネズエラ国民の声を聞き」「反対意見を表明し、互いを尊重し、寛容に、対話を自由に行える」制度を作るよう強く求めた。 若者たちはカラカスで4日、石や火炎瓶を投げ、警察はゴム弾と放水砲で対抗した。 AFP通信が伝えた検察庁発表によると、学生指導者も北部アンソアテギ州で会議中に射殺された。この学生射殺がデモに関連するかは不明。 政府は、路上で騒ぎを起こす権利は絶対的なものではないとデモ参加者に警告している。 ネスター・ レべロル司法相兼内務相は、高速道路の封鎖は禁錮8年の刑に相当すると警告した。 ウゴ・チャベス氏は、幅広い社会福祉制度を導入し人気があったが、評価は両極端に分かれた。2013年に死去し、マドゥロ大統領が後任となった。 ベネズエラでは2018年末に大統領選が予定されている。 (英語記事 Venezuela's star conductor Dudamel says 'enough' of violence)