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    トランプ氏、「全米一タフな保安官」に恩赦 人種差別の批判

    2017年08月28日 15:50 公開 ドナルド・トランプ米大統領は25日、法廷侮辱罪で有罪判決を受けていたアリゾナ州の元保安官ジョー・アルパイオ氏(85)に恩赦を与えた。アルパイオ氏の移民に対する強硬な姿勢は、物議を醸していた。 自称「全米一タフな保安官」のアルパイオ氏は、法律違反を犯していない移民の拘束を止めるよう指示する2011年の裁判所命令に背き、有罪判決を受けていた。 トランプ氏はアリゾナ州フィーニックスの支援者集会で恩赦を発表した。会場の外には大勢のトランプ氏に抗議する人たちも集まっていた。 アルパイオ氏は、2016年の大統領選でトランプ氏の選挙演説にしばしば登場した。 アルパイオ氏は特に早い段階からトランプ氏を支持していた一人。一方のトランプ氏は大統領当選前から、「法と秩序の候補者」を自認していた。 アルパイオ氏はラティーノ系不法移民を強硬な手法で取り締まるほか、不法移民の疑いのみを根拠にスペイン語話者を多数拘束し、全国的に有名になった。不法移民を取り締まる権限は、連邦捜査員に限られている。 共和党の保安官だったアルパイオ氏は、州法違反の疑いのない移民を拘束してはならないという2011年12月の裁判所命令に意図的に違反したため、今年7月末に法廷侮辱罪で有罪判決を受けた。量刑言い渡しは10月の予定で、禁錮6カ月の実刑判決を受ける可能性があった。 テント・シティー アルパイオ氏はマサチューセッツ州スプリングフィールド出身。米軍を経て、警察官になった。 1993年に初めてマリコパ郡の保安官に当選し、その後5回再選されたものの、2016年11月に落選した。 マリコパ郡には人口400万人以上の州都フィーニックスがある。そのうち約30%はラティーノだ。 アルパイオ氏は1993年、不法移民を収容する屋外刑務所「テント・シティー」の建設で初めて大々的に知られるようになった。「犯罪にはタフ」に対処することを売りとしていた保安官は、屋外刑務所は過密状態の刑務所に対する、タフな解決策だと自賛していた。 アルパイオ氏は囚人たちにピンクの下着と靴下、そして昔ながらの白黒しま模様の囚人服を着せたことで知られた。受刑者たちはアリゾナ砂漠の酷暑の中、屋外で生活させられた。 保安官はさらに、チェーン・ギャング(囚人を鎖でつなぎ屋外作業をさせること)を復活させた。女性受刑者たちが、生活環境の改善と引き換えに自発的に参加する、チェーン・ギャングもあった。 アルパイオ氏に勝利し当選した民主党のポール・ペンゾーン新保安官は今年4月、フィーニックス市の屋外刑務所を閉鎖すると発表した。 法廷闘争 2007年には複数のラティーノ系住民が、保安官の部下たちがパトロール中の職務質問対象を人種で選別しているとして、アルパイオ氏に対し集団訴訟を起こした。 連邦地裁のマリー・スノウ判事は2011年、在留資格を根拠にした移民の拘束をアルパイオ氏に禁止する一時差し止め命令を下した。 さらに2013年、スノウ判事はアルパイオ氏率いる保安官事務所が、ヒスパニック住民を不当に職務質問の対象にしていると判断し、禁止命令を恒久的なものにした。 この裁判を機に、保安官は連邦当局の捜査対象となった。その結果、ヒスパニック系の受刑者がスペイン語を話したからと処罰したことを含め、複数の公民権侵害の疑いで、司法省がアルパイオ氏を訴追した。 アルパイオ氏はこの司法省の捜査を「魔女狩り」と表現。事件は2015年に和解が成立した。 早い段階からトランプ氏支持 アルパイオ氏はトランプ氏と共に、バラク・オバマ前大統領は米国出身ではないと主張し、その出生証明書の信ぴょう性を疑問視する運動の中心的存在だった。 2012年にアルパイオ氏がオバマ氏の市民権について「未解決事件を捜査組織」を作った際、トランプ氏はアルパイオ氏を大いに応援。ツイッターでも、「バラク・オバマの『出生証明書』は偽だと主張する未解決事件捜査を成功させた@RealSheriffJoe(アルパイオ氏のアカウント名)、おめでとう」と書いていた。 アルパイオ氏は2015年、共和党予備選挙の初期からトランプ氏の最も忠実な支持者として再び全国的な注目を集めた。 トランプ氏は移民に反対する保安官氏の主張を自ら繰り返し、移民取り締まりや移民政策改革の必要性について、アルパイオ氏と同じ意見を強調した。 保安官はトランプ陣営の集会の常連で、共和党全国党大会では登壇して演説する機会も与えられた。トランプ氏はその代わりにアルパイオ氏を保安官選挙で応援したが、2016年11月に落選し、7度目の選出はならなかった。 トランプ氏は22日のフィーニックス集会の前から、アルパイオ氏の恩赦を「真剣に検討している」と公言していた。今月半ばには、フォックスニュースに対し「アルパイオ氏は不法移民との戦いで色々がんばってくれた。米国にとって、素晴らしい愛国者だ。その人が、大変な目に遭うのは見ていられない」と話した。 (英語記事 Joe Arpaio: Life as 'America's toughest sheriff')

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    英南東沿岸で「化学物質の霧」 100人以上が病院に

    2017年08月28日 13:59 公開 英南東部イーストサセックス州の沿岸地域で27日、化学物質から生じたとみられる霧で体調不良を訴える人が続出し、100人以上が病院で手当てを受けた。 海岸の観光地バーリング・ギャップでは、霧がたちこめると、居合わせた人たちが息苦しさや目の痛みを訴えた。吐く人もいた。イーストボーン地区総合病院は、133人が手当てを受けたと述べた。 サセックス警察は「化学物質の霧」がなぜ発生したのか、捜査していると語った。 警察によると、霧は海から来たとみられているが確認はできていない。過去には、海峡を隔てた対岸のフランスにある化学工場から漏れ出た物質が、類似事案の原因だったことがあるという。 しかし、イーストサセックス消防隊によると、霧が塩素を含んでいた可能性は「非常に少ない」と述べた。警察によると、人体への影響は辛く不快ながら、深刻な症状ではなかった。 警察の報道官は、最初の通報は午後5時(日本時間28日午前1時)前にあり、「最大50人が目やのどの痛みを訴えた」と語った。初報はバーリング・ギャップだったが、立ち上がる霧が沿岸沿いに東に向かって進み、近隣の町ベックスヒルにまで広がったという。 家族と共にバーリング・ギャップを訪れていたカイル・クリックモアさんは、海岸にいた人々が次々に体調不良を訴え始め、10分もたつと全員が海辺からいなくなったと話した。 クリックモアさんは、「もやのような霧がどこからともなく広がって来て」、「空気は強い塩素の臭いがした」と語った。「10分前までは気持ちのよい晴れの日だったのを考えると、確かに普通ではなかった」。 「ばかばかしいほどに人がいて、とても暑かった。10分程度でひと気がなくなった。どれだけ人がいたかを思えば、とても驚きだった」 近隣住民に対しては、窓やドアを閉めておくよう勧告が出た。 英国では28日はバンクホリデー(公休日)。好天が予想されるため、多くの人が海岸を訪れると警察は予想している。 警察は状況の監視を続けるものの、「単独の事例で、再発するとは思っていない」と述べた。 (英語記事 Birling Gap beach: 100 treated after chemical 'mist')

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    米テキサス州で「壊滅的な」洪水、最大2000人救助 

    2017年08月28日 12:52 公開 米南部テキサス州で27日、熱帯低気圧「ハービー」がもたらした大雨で大規模な洪水が発生し、最大2000人が救助された。 国立気象局(NWS)は、大型ハリケーンから熱帯低気圧に変わったハービーによる被災状況は「前例がない」と述べた。 NWSによると、ヒューストン都市圏で鉄砲水の危険が生じており、交通はほぼ遮断された状態にある。会議場を含め多数の避難所が開設されている。 ヒューストン市があるハリス郡のダリル・コールマン保安官は、水没車両で死者が出ているとの情報があり、捜査を続けていると語った。 テキサス州のグレッグ・アボット知事は、州内で約250の一般道路・高速道路が閉鎖されており、19の郡で災害宣言を出す許可をドナルド・トランプ米大統領から得たと語った。 同知事は、「ヒューストン、ビクトリア、コーパスクリスティなど3方で降り続ける雨への対応を迫られている」とし、「今後も信じがたいほどの大雨が続く」と述べた。 NWSは一時、被災地域で5人の死者が出たとの情報を明らかにしていたが、その後、ヒューストンで1人の死亡が確認された。 ハービー上陸後、これまでに2人の死亡が確認されている。 テキサス州ロックポートを中心に広がるアランサス郡で24日夜に発生した火事で1人が死亡。 25日に洪水の中を車を運転していた女性が死亡。 ヒューストン市のシルベスター・ターナー市長は住民に対し、命の危険があり救助を必要とする場合にのみ緊急電話を使うよう促した。さらに市長は、「移動しないように。嵐が終わったとは考えるべきでない」と語った。 ハリス郡の当局者らは、ボートを所有している住民に救助の支援を求めた。 ヒューストンのジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港は商業フライトの停止を発表。ウィリアム・P・ホビー空港も滑走路が完全に冠水しており、閉鎖された。 ホワイトハウスはトランプ大統領が29日にテキサス州を訪問し、災害状況を視察すると発表した。トランプ大統領はこれに先立ち、「混乱を引き起こさないこと」が可能であれば、できるだけ早く訪問したいとの考えを示していた。 NWSによると、ヒューストンの今月の降雨量は、現地時間の27日午後2時(日本時間28日午前4時)時点で648ミリと、過去最高に達した。 NWSは、今後も同市の洪水被害は拡大する見通しで、「(テキサス州)南東部のほかの大雨のあった地域で大きな洪水が発生する可能性」があり、被害は「記録的なものになるかもしれない」と指摘した。 NWSは、メキシコ湾沿岸のガルベストン島も27日にかけてヒューストンと同様、「壮絶な壊滅的洪水」に見舞われたと付け加えた。 ガルベストン郡ディッキンソンにある高齢者施設で、腰まで水につかった状態で救助を待つ女性たちの写真がソーシャルメディアで拡散された。施設の入居者たちはその後、ヘリコプターによって避難した。 強風が救助活動を遅らせており、何千もの人々が停電の影響を受けている。ヒューストンの沿岸警備隊は救助要請が相次ぐなかヘリコプターの増派を求めた。 アボット知事は先に、今週中ごろに嵐が弱まるまでに雨の量は、さらに約1000ミリに達する可能性があると述べていた。 ヒューストンは全米第4の都市で、都市圏の人口は660万人。 大手石油会社エクソン・モービルは、テキサス州ベイタウンにある米国で2番目に大きい石油精製所の稼働を停止すると発表した。同州のメキシコ湾沿岸は米国の石油・ガス産業の中心地となっている。 ハービーは25日夜に、5段階中2番目に強い「カテゴリー4」のハリケーンとしては13年ぶりに米国に上陸したが、その後、26日に熱帯低気圧に弱まった。今後は30日にかけてテキサス州南東部を蛇行しつつ通過すると予想されている。 ハービーは、米国に上陸したハリケーンとしては2004年8月の「チャーリー」上陸以降で最強で、テキサス州では1961年の「カーラ」以来となる。ヒューストン・クロニクルによると、カーラ上陸では34人が死亡した。 (英語記事 Storm Harvey: Up to 2,000 rescued as Houston hit by 'catastrophic floods')

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    バルセロナ襲撃で息子失ったが…イスラム教指導者と抱擁

    2017年08月28日 9:00 公開 バルセロナ襲撃で3歳の息子を失ったハビエル・マルティネスさんが25日、バルセロナ郊外の追悼集会で、イスラム教指導者のドリス・サリム師と涙ながらに抱き合い、集まった人たちの拍手と声援を浴びた。バルセロナとカンブリスの連続襲撃では15人が死亡。マルティネスさんの息子ハビちゃんは、最年少の犠牲者だった。

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    避難しようにもお金が……「ハービー」で家全壊

    ービー」に直撃され、多くの住宅が全壊した。家の中で嵐をやり過ごそうとした人たちもいる。現地で取材するBBCのジェイムズ・クック記者は、多くの住民は避難しようにもその経済力がなかったのだと説明する。

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    米極右が「反ファシズム」をねつ造で中傷 家庭内暴力の画像使い

    2017年08月25日 15:14 公開 BBCトレンディング 米国の極右活動家たちは、ツイッターの偽アカウントや家庭内暴力被害者の写真をねつ造して使い、米国の反ファシズム運動の評判をおとしめようとしていることが、オンライン調査で分かった。 市民ジャーナリストによる調査報道サイト「Bellingcat」の研究者、エリオット・ヒギンズ氏によると、極右活動家たちはアンティファ(反ファシズム運動の総称)をかたる偽のツイッター・アカウントを使い、「ドナルド・トランプ米大統領や白人至上主義を支持する女性たちに暴力を加えるようアンティファが呼びかけている」という印象操作を展開している。 ヒギンズ氏は、こうした運動は右派支持者が掲示板サイト「4Chan」で組織し動かしていると示す証拠を得ている。 極右による運動ではたとえば、顔にたくさんの傷やあざをおった女性の写真に、「白人女性の53%がトランプに投票した。白人女性の53%はこうなるべきだ」というキャプションを添えて、反ファシズム運動のシンボルも掲示している。 しかしその写真の女性は実際には英女優アナ・フリールさんで、写真は家庭内暴力に抗議する2007年の啓発キャンペーン用に撮影されたものだった。 「アンティファ」運動をおとしめようとするこの画像は、8月23日夜からソーシャルメディアに登場するようになり、「#PunchNazis(ナチスを殴れ)」、「#MakeRacistsAfraidAgain(人種差別主義者をまた怖がらせろ)」、「#BashTheFash(ファッショをやっつけろ)」などのハッシュタグが添えられていた。 反ファシスト組織のものとみせかけたアカウントが、この画像を次々にツイートし、トランプ氏に投票した女性たちに暴力をふるうよう、反ファシズム活動家たちに呼びかけた。 ジョセフ・ポール・ワトソン氏など著名な極右活動家もこうしたミーム(ネット画像)をリツイートした。 ユタ州のアンティファ団体を名乗るアカウント「@RockMountAntifa」は、こうした画像を4時間の内に29回ツイートした。 「彼女が自分は右翼だっていうから、左フックをくらわせたんだ」というキャプションつきの画像もあった。 しかしこのアカウントは典型的な偽アカウントだ。今月になって登録したばかりで、最初のツイートは24日。29種類の画像をツイートした以外は、何も書いていない。 シリアの化学兵器使用の証拠を追跡調査した経験もあるヒギンズ氏は、反アンティファ運動の出所が掲示版サイト「4Chan」だと示す証拠をつきとめた。4Chanは、「オルタナ右翼」グループの集会所として知られ、その「政治的に正しくない(ポリティカリー・インコレクト)」な掲示板には、人種差別や同性愛差別の極端な内容が大量に書き込まれている。 ヒギンズ氏はこの掲示板上で行動を呼びかける投稿のスクリーンショットをとった。この呼びかけは極右支持者に、家庭内暴力や児童虐待の写真をオンラインで探し、「ナチスだったから仕方がない」など自作のスローガンを添えて、「ナチスを殴れ」など特定のハッシュタグを使ってソーシャルメディアに投稿するよう指示している。 この投稿が使った画像は、偽の反ファシスト・アカウントが拡散している画像と同じだ。 米バージニア州シャーロッツビルの衝突を機に緊張が高まる米国で、反ファシズム運動の評判を貶めることが、4Chanに端を発したこの運動の狙いのようだ。 シャーロッツビルでは、極右集会に抗議する人たちの中に極右支持者が自動車で突入し、地元在住のヘザー・ハイヤーさん(32)が死亡した。 衝突を受けてトランプ大統領は、極右活動家だけでなく、左派グループにも非があると述べ、双方を同列扱いしたと広く非難された。 ねつ造画像を使って反ファシズム運動を中傷しようとする運動は、仕組まれたものだと明らかで、「かなりお粗末だ」とヒギンズ氏は言う。 「画像をツイートしてるアカウントの多くは、明らかに10時間以内に作られたもので、フォロワーが非常に少ない」 「今回のこれは意図が見え見えの、かなり情けない手口だったが、白人国家主義グループが今後、もっと高度な中傷運動を展開しようとしても驚かない」と、ヒギンズ氏は指摘する。 (英語記事 Far-right smear campaign against Antifa exposed by Bellingcat)

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    白人至上主義者の男、実験的な致死薬注射で死刑執行される 米フロリダで

    2017年08月25日 14:20 公開 米フロリダ州で30年前に起きた人種が動機の2件の殺人事件をめぐって、有罪判決を受けていた白人至上主義者の男に対して24日、新たな致死薬注射の方法で死刑が執行された。 米NPO「死刑情報センター」によると、黒人を殺害した白人に死刑が執行されるのはマーク・エイセイ死刑囚(53)がフロリダ州で初めてだという。 エイセイ死刑囚は1987年に同州ジャクソンビルで起こった2件の殺人について、有罪判決を受けていた。死刑は現地時間24日午後6時22分(日本時間25日午前7時22分)に執行された。 今回初めて新しい混合薬が死刑に使用された。 エイセイ死刑囚は人種差別的な発言をした後、黒人男性のロバート・リー・ブッカーさんとヒスパニック系白人男性のロバート・マクダウルさん(当時26歳)を同じ日の夜に銃殺した、と陪審団は評決を下した。 検察は、死刑囚が女性に変装していたマクダウルさんに買春をしようとしたが、マクダウルさんの性別が分かった後で銃殺したと述べた。 死刑情報センターによると、フロリダ州が1976年に死刑制度を再導入して以来、白人を殺害した罪で20人の黒人男性が死刑を受けている。 死刑囚に対しては、米国の死刑執行で今まで使用されたことがなかった麻酔薬エトミデートが投与され死刑が執行された。不必要な苦しみを引き起こすとの恐れがあったため使用が中止された薬ミダゾラムに代わり、今後エトミデートが投与される。 複数の死刑囚が激しく苦しみながら死亡した様子だったことを受けて、懸念が上がっていた。同州は最終的に今年1月、死刑執行におけるミダゾラムの使用を中止した。 エトミデートは他の2種類の薬、ロクロニウム臭化物と酢酸カリウムと合わせて死刑囚に投与された。 しかし反対した1人の裁判官は、実証されていない混合薬の使用を許可することは憲法の下での死刑囚の基本的権利を脅かし、死刑囚を典型的な実験台として扱っていると警告した。 死刑囚は地元テレビ局「ニュース・フォー・ジャックス」とのインタビューで、人生の残りの期間を刑務所で過ごしたくないと話した。 白人至上主義のタトゥーがあるエイセイ死刑囚は、マクダウルさんの殺害は認めたが、もう1件の殺害は否定した。 死刑囚は「ニュース・フォー・ジャックス」に対し、「お祈りをして、『刑務所はもう十分だ」と言っている。だから、前の扉からでも後ろの扉からでも何とかして刑務所から出たい」と話した。 米国ではここ数年、複数の死刑がずさんな方法で執行され、弁護士たちが、致死薬注射による死刑執行で執行中に痛みをきちんと妨ぐことができていないと主張していた。 今回はフロリダで1年半以上ぶりに死刑が執行されただけでなく、米連邦最高裁が同州の判決方法を違憲だと判断して以来、初めての死刑執行だった。 最高裁は、同州の裁判官たちが死刑宣告の判決をめぐり影響力を持ちすぎていると判断を下していた。 それ以来、同州議会は規則を変え、陪審団が死刑の評決を法廷に提出するためには、全会一致の評決を下さなければならないとした。 ただ新たな法律は、エイセイ死刑囚などの過去の事件には適用されない。 (英語記事 Florida inmate Mark Asay executed by experimental injection)

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    米女性が宝くじで830億円 単独では北米史上最高当選額

    2017年08月25日 13:52 公開 単独としては北米宝くじ史上最大の当選額(7億5870万ドル、約830億円)となった宝くじを当てた人が24日、賞金を取りに現れた。 2児の母親であるメービス・ワンジックさん(53)は、宝くじをマサチューセッツ州チコピーのガソリンスタンドで購入した。 米国の宝くじ「パワーボール」は6個の数字を選んで購入する。当選番号となった6、7、16、23、26、4を見事に当てたワンジックさんは記者会見で、すでに仕事を辞めていることを明かした。 パワーポールの全ての数字を当てる「ジャックポット」の賞金として過去最高額は2016年1月に出た16億ドルだが、3人の当選者がおり分割された。 宝くじ運営当局「マサチューセッツ州ロッタリー」は、23日夜の抽選会は正当に行われたことが確認されたと記者らに語った。 会見でワンジックさんはガムを噛みながら、「一番最初にやりたいのは、ゆっくり羽根を伸ばすこと」と話した。 「かないそうもない夢を持っていたけど、かなっちゃった」 ワンジックさんは集まったジャーナリストらに、番号は親類の誕生日にちなんで選んだと明かした。 また仕事については、医療センターで32年間働いてきたが「電話してもう戻らないと伝えました」。 「ベッドに隠れる」つもりだとも話した。 豪華な新車など何か自分にご褒美を買う予定はあるかと記者に聞かれると、つい最近新車を買ったばかりでまだ1年もたっていないので、ローンを完済する予定だと答えた。 宝くじ職員はワンジックさんについて、「典型的なマサチューセッツの人間」だと表現した。 職員はまた、ワンジックさんが「勤勉な人」で「明らかに興奮している」ようだと加えた。 当選券を販売した店には賞金5万ドル(約550万円)が支払われるが、ガソリンスタンド「プライド」の経営者ボブ・ボルディックさんは、慈善事業に寄付すると述べた。 ジャックポット当選金額の支払いは29年の分割か一括を選べるが、税引き後の額は約4億4300万ドル(約480億円)になるとみられている。 パワーボール関連組織パワーボール・プロダクト・グループのチャーリー・マッキンタイア会長は声明の中で、コネチカット州、イリノイ州、ルイジアナ州、ニューメキシコ州、ペンシルベニア州、バージン諸島で販売された6枚の宝くじがそれぞれ200万ドル(約2億2000万円)当選したと述べた。 ほかに100万ドル(1億円)を当てた宝くじ券は全米で34枚ある。 マサチューセッツ宝くじ職員は当初、ジャックポットの当たり券はボストン郊外ウォータータウン市のコンビニ店で売られたものとしていたが、24日朝に場所を訂正した。 このような間違いが起こった原因は分かっていない。 6つの番号全てを当てるジャックポットの確率は、2億9220万分の1。 (英語記事 Massachusetts winner of $758m lottery jackpot quits job)

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    人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」にちなむ通りの名前で騒ぎ 豪

    2017年08月25日 12:28 公開 豪東南部ビクトリア州ジーロング近郊の開発業者が新しい道路に、世界的人気のドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」にちなんだ名前をつけたところ、その由来となった登場人物に問題があると住民から苦情が出たため、名前が変更される騒ぎがあった。 ジーロング郊外の住宅地チャールモント・ライズを整備した開発業者は、ドラマの登場人物にちなんで「ラニスター・ロード」と通りを命名した。しかしそれは、近親相姦の関係にあるサーセイとジェイミーの双子の姉弟にちなんだ名前だった。 新しく区画整理された通りに、開発業者が世界的人気のドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」にちなんだ名前をつけたところ、その名前は近親相姦の姉弟の名前だと住民から苦情が出た。 開発責任者のギャリー・スミス氏は、「近親相姦とつながりがあるからという苦情だった。(中略)フィクションのドラマなんだけど」と話す。 「あからさますぎないよう、わざとつづりを少し変えたのに」(訳注・ドラマに出てくる家名はLannister、通りの名前はLannasterだった) 開発業者はほかにも、新しい地区の通りに、ドラマにちなんだ「スノウ」や「スタニス」、「グレイジョイ」などの名前をつけている。 問題の通りは結局、「プリシンクト・ロード」に名称が変更された。 グレーター・ジーロング市のロリンダ・ガードナー氏は、道路の名前は「コミュニティーの価値観の保存を損なうもの」であってはならないと話す。 スミス氏は、郊外住宅地を新しく開発にあたり、いくつもの道路の名づけに苦労したため、人気ドラマを参考にすることにしたという。 「発想を変えてみないと。名前を提案しても、あまりに拒否されていたので。だから『ゲーム・オブ・スローンズ』に頼ることにしたんだ」 (英語記事 Game of Thrones street name in Australia causes upset)

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    「レイプされた」とうそ繰り返し 英女性に禁錮10年

    2017年08月25日 11:42 公開 男性15人から様々な性的暴行を受けたと、うその主張を繰り返した罪で英女性が有罪となり、禁錮10年の実刑判決を受けた。 ジェマ・ビール服役囚(25)は、3年の間に9人の男性に強姦され、6人の男性に暴行されたと主張していた。いずれも見ず知らずの相手だったという。服役囚の被害届によって、一人の男性は有罪となり7年にわたり服役した。服役囚は現在、女性と恋愛関係にある。 ロンドン西部ハウンスロー出身のビール服役囚に対して、ロンドン南部のサザーク裁判所は、偽証と司法妨害の罪で有罪を言い渡した。 ニコラス・ロレイン=スミス裁判長は、「今回の裁判によって、当時は明らかではなかったものの、あなたが非常に説得力のあるうそつきで、被害者扱いされるのが好きだということが明らかになった。検察はあなたがこれまで、『被害者になりすます』ことに人生をかけてきたと語った」と公判で指摘した。 「事件のほとんどは、自分のパートナーの同情を引く、もしくは嫉妬させるために、酔った勢いで始まったことだ。どれも衝動的に始まったものだ。しかし、それが事実ではないと知りながら偽の被害を主張し続け、時には偽証を繰り返すまでした態度は、特にぞっとする」 「悪影響」 マデレイン・ウルフ検察官は、ビール被告のうその被害届を警察は6400時間かけて捜査し、その費用は少なくとも25万ポンド(約3500万円)に上り、公判費用も少なくとも10万9000ポンド(約1530万円)かかったと陳述した。 「このような事件の影響で、実際に強姦もしくは性的に暴行された女性が、信じてもらえないだろうと警察に被害届を出さなくなる、そうした事態になる危険は本物だ」と裁判官は指摘した。「うその被害届の悪影響で、実際は有罪の男がむしろ罪に問われずに済んでしまうという事態になり得る」。 服役囚のうその被害者となったマハド・カシム氏は、2010年に誤って強姦罪で有罪となり、実刑判決を受けた。公判に出廷したカシム氏は、服役囚の偽証によって大打撃を受けたと証言。 「今の私の目標は、ビジネスマンとして成功して、素敵な家族をもち、幸せになることです。幸せになろうと努力しています。まだまだ道のりは長いですが」 服役囚はほかに、2012年7月に見ず知らずのノーム・シャザド氏に体を触られたと偽証。さらにシャザド氏をはじめ複数の男性に集団で強姦されたと主張し、鉄条網で暴行されたという主張を裏付けるために自ら体に傷をつけるなどしていた。 2013年にはさらに別の男性6人に対して同様の訴えを起こし、見ず知らずの他人二人に性的暴行を受けたほか、その2カ月後には別の4人に集団強姦されたと主張していた。 (英語記事 'Serial liar' jailed after bogus rape claims)

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    キューバの米大使館職員16人、「音響攻撃」被害

    、キューバ当局が事実関係を調べ始めてもなお、問題は続いた様子。これは特異なことだと、ハバナで取材するBBCのウィル・グラント記者は指摘する。 米国、カナダ、キューバの各国が調査にあたっており、ハバナの外交関係者住宅周辺では警備が強化された。 治安専門家たちは、米国に敵対する第三国が関係するのではと指摘するが、明確な図式は明らかになっていない。 「音響攻撃」を受けて、米政府は5月の時点で、在米キューバ外交官二人を国外退去させた。 米国とキューバは1959年のキューバ革命を機に1961年に国交断絶して以来、2015年の国交回復まで、敵対関係が50年以上続いた。 (英語記事 Sixteen US staff in Cuba hurt in 'acoustic attack')

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    お葬式は「ロボット導師」に? 未来を先取りか

    2017年08月25日 9:00 公開 東京ビッグサイトで開かれている葬儀や埋葬、供養に関わる設備やサービスの展示会、「エンディング産業展」で、ソフトバンクの人間型ロボット「ペッパー」がお経を上げる姿に来場者が目を丸くしている。人手不足が懸念されるなか、未来の葬儀を先取りしているのか。人間の僧侶に読経をしてもらう葬儀では数十万かかることもあるが、ロボットの場合は5万円程度と、費用を抑えることができるという。

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    中年の人はもっと速く歩いて=英公衆衛生局

    2017年08月24日 17:11 公開 ニック・トリグル健康担当編集委員 イングランド公衆衛生局は、中年期の人は健康維持のためにもっと速いスピードで歩くよう呼びかけている。人は40歳を過ぎると運動量が減り始めるため、40歳から60歳の人には、速く歩く散歩を習慣にすると良いという。 公衆衛生局は、1日わずか10分間、速く歩くだけで早期死亡の危険が15%少なくなり、大きな成果につながると促している。 一方で、実際には40~60歳でひと月に一度も速い速度で10分間歩いていない人は、全体の4割に上ると推計している。 改善のため、公衆生成局は「Active10」という無料アプリの提供を開始した。これは、個人がどの程度、速い速度で歩いているかをモニターするもので、どうすればそれが習慣化できるかのアドバイスもする。 公衆衛生局のジェニー・ハリース医師は、「生活の中で優先順位の高い事柄を何とかこなしていると、運動はつい後回しになりがち。それは私自身が承知しています」と述べながら、「けれども買い物をするにしても、車で行くのではなく歩くとか、毎日の昼休みにスピードを上げて10分間散歩をするようにするとか、そういう工夫をすれば、健康で過ごせる時間が何年も伸びます」とアドバイスする。 公衆衛生局は一般開業医に対しても、患者にもっと速く歩くよう勧めるといいと提言している。速く歩くとは、少なくとも時速4.8キロで、呼吸のペースが上がり、心拍数も上がるような歩き方のことだ。 王立一般開業医学会のゾーイー・ウィリアムズ医師は、「一般開業医は全員、速く歩くことのメリットを患者に伝え、Active10アプリを推薦するべきです」と話す。 公衆衛生局は、運動量が一気に少なくなる中年期の人を特に重視している。 健康のためには週に150分は運動することが望ましいが、40歳から60歳の人の半数近くがその運動量に到達せず、5人に一人は運動量が週30分未満にとどまるという。 毎日10分、速く歩いただけでは推奨される運動量には届かないものの、高血圧や糖尿病、体重の問題、うつや不安、腰痛など筋肉・骨格の問題の改善につながると公衆衛生局は指摘する。 公衆衛生局はさらに、この年齢層に速い散歩を勧めることで、子育て中の人たちにも好影響が波及するのを期待している。 ウォーキングで人生が変わった モーリーン・エジモフォーさん(44)は3年前、健康改善のために日常的にウォーキングをするようになった。 当時の体重は114キロ。自分を変えたかった。歩き始めて7カ月もしないうちに、約30キロの減量に成功していた。 英南東部ケント州の地元でウォーキング・グループに参加し、あまりに気に入ったので、やがては週末にほかの人たちを色々な場所に連れていくウォーキング・リーダーにまでなった。 「Active10」アプリは「本当に便利」だと評価し、忙しい1日の合間に「一気に」すばやく歩く時間を作るために大いに役立つからと、ほかの人にも勧めている。 60歳になったばかりのリアム・クィグリーさんも、ウォーキングのファンだ。 「両親にはしょっちゅう、散歩に連れ出されていた。残念ながら年をとるにつれて、ぜいたくを覚えてしまい、たくさん酒を飲むようになり、体に良くないものも食べるようになった。おかげで、かなり体が重くなってしまった。でも歩くのは好きなので、自分のことは自分でなんとかしようと決心した」 英北部マンチェスターに近いストックポートのウォーキング・グループに参加し、今では10マイル(約16キロ)のウォーキングにも出かける。 「参加するようになってから、13キロ近くも体重が減った。効果は抜群だ」 (英語記事 Middle-aged told to walk faster)

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    デンマーク海岸で発見の胴体、発明家の潜水艦で行方不明の記者と確認

    2017年08月24日 15:41 公開 デンマーク警察は23日、コペンハーゲンから南約50キロの海岸で発見された胴体は、デンマーク人発明家の潜水艦に乗って以来行方不明となっていた、スウェーデン人記者キム・ウォールさん(30)のものだと発表した。DNAが、ウォールさんのヘアブラシや歯ブラシから採取したものと一致したという。 イェンス・モラー・イェンセン捜査主任によると、遺体には重りのような金属がくくりつけてあった。浮き上がるのを防ぐためではないかとみられるという。胴体は21日、海岸で通行人によって発見された。 イェンセン捜査官は死因についてコメントを避けたが、遺体に重りをくくりつけただけでなく、体内で発生する腐敗ガスで浮き上がらないよう、多数の傷をつけてガスを放出させるようにした形跡がうかがわれると説明した。鑑識捜査は続いており、遺体の残りを捜索中だという。 コペンハーゲンの検察官によると、警察は通常の事件捜査の一環として、未解決の類似事案を再点検している。そのなかには、1986年にコペンハーゲン湾で胴体が発見された22歳日本人女性の未解決事件も含まれるという。 ウォールさんは、発明家ペーター・マドセン被告と共に潜水艦に乗り込んだ8月10日を最後に、行方不明となっていた。 マドセン被告が設計・建造した潜水艦「ナウティルス」に乗ったウォールさんが帰宅しないと、パートナーが11日未明に通報。救急救助当局がコペンハーゲンから東の海を捜索したところ、デンマークとスウェーデンをつなぐオーレスン橋の南側にある灯台から、潜水艦の位置を確認した。発見から30分後にナウティルスは沈み、マドセン被告は救助された。 マドセン被告は業務上過失致死で訴追され、勾留されているが、非公開で行われた審問では無罪を主張している。被告は当初、コペンハーゲン近くでウォールさんを降ろしたと供述したが、後に事故死したウォールさんを「水葬」したと供述を変えた。 デンマーク警察は、被告が排水量40トンの潜水艦をわざと沈めたとみている。艦内で発見された血痕も、ウォールさんの血液型と一致するという。 それから10日間、ウォールさんの捜索は続き、21日になって自転車で通りかかった人が、ケーエ湾沿いの海岸に打ち上げられた胴体を発見した。 警察は翌日、胴体は両腕、両足と頭部が意図的に切り離されたものだと発表。23日未明にツイートで、胴体は確かにウォールさんのものだと確認されたと明らかにした。 マドセン被告を担当するベティーナ・ハルド・エングマルク弁護士は、胴体がウォールさんのものだからといって、ウォールさんは事故死したのだという被告の主張は変わらないと述べた。 弁護士はデンマークの報道陣に対して、胴体が見つかって被告は「とてもホッとして」おり、「この件が解明されることを何より願っている」と述べた。 ウォールさんは、英紙ガーディアン、米紙ニューヨーク・タイムズ、香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストなどに原稿を提供してきたフリーランスのジャーナリスト。2008年にインターネットのクラウドファンディングで資金を集めて潜水艦を造ったマドセン被告を取材していたとされる。 ウォールさんの母イングリッドさんは、家族が「限りない悲しみ」に打ちひしがれているとフェイスブックに書いた。 「キムがいなくなってから恐ろしい思いをしてきたここ何日かの間に、娘が人間として、友達として、そしてプロのジャーナリストとして、どれほど愛され、大事にされていたか、無数の事例を教えてもらいました」、「世界中のあらゆるところから、彼女は大事な働きをした人間だったと教わりました」とイングリッドさんは書いた。 (英語記事 Kim Wall: Headless body identified as missing journalist)

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    英内務省、国内EU住民100人に退去命令「誤配」

    イ首相は、内務省が「手紙を受け取った全員にただちに連絡をとり、強制送還されたりしないと念押しした」とBBCに話した。 「英国内にいるEU市民全員に、英国における権利と立場に変化はないと安心してもらいたい」 しかし、ブレグジット後に英国内のEU市民320万人がどうなるか懸念する人たちは、今回の事態にも憂慮の声を上げている。 EU支持団体「オープン・ブリテン」のジェイムズ・マグレゴリー代表は、「数年前に『帰れ』と書かれたみっともない政府広報車を繰り出したのと同じ役所が、今度まだ恥ずべき真似をした」と批判する。 「この国に暮らす権利が確実にある人たちに、強制送還を脅す手紙が届くなど、そのような話を耳にするEUの人たちが、将来的に英国で自分たちの地位はどうなるのか心配するのも無理もない」 ホルムベルグ博士が住む選挙区選出で野党・緑の党副党首のキャロライン・ルーカス氏は、「信じられない」出来事だと驚いている。 「このようなミスは、まったくあってはならない。政府はブレグジットを軽率に強硬することで、多くの人の生活をひっくり返してしまっている。自分たちの責任をもっと真剣に受け止めてもらわなくては」 野党・自由民主党の内政担当報道官エド・デイビー氏は、内務省の通知は「とんでもない」もので、「英国にとっての恥」だと非難した。 デイビー氏は、通知を受け取った全員にアンバー・ラッド内相が直接謝罪し、通知のせいでかかった法律相談などの費用を政府が補償すべきだと指摘した。 (英語記事 EU citizen detention letters sent in error)

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    トランプ氏、「新しい団結」呼びかけ 対決姿勢から一転

    2017年08月24日 12:22 公開 ドナルド・トランプ米大統領は23日、マスコミや政敵を強い調子で攻撃した前日の支援者集会とは一転して、穏やかな調子で「新しい団結」を呼びかけた。 ネバダ州リノで開かれた退役軍人会の集まりに出席したトランプ氏は、「我々は一つの家と一つの偉大な旗を持つ、一つの国民だ」と原稿を読み上げ、「アメリカでは我々は決して信じることをやめない。自分が何者か決して忘れず、より良い未来に向けて努力するのをやめない」と強調した。 5000人以上を前にした22分にわたる演説で、トランプ氏はテレプロンプターに映し出される原稿を読みながら、「我々を分断した傷を癒すべき時だ。そして我々を結びつける共通の価値観を基に、新しい団結を見出すべき時だ」と述べた。 さらに、米国では「人を肌の色で決めつけたりしない。給与明細の金額や支持政党で決めつけたりしない。私たちを決定するものは、共有する人間性だ。この素晴らしい国の国民だという事実や、私たちの心を満たす愛情が、私たちが何者かを定義する」と述べた。 その上でトランプ氏は、退役軍人が障害補償申請を却下された際に、速やかな再申請を容易にする法案に署名した。 会場の外では数百人が、トランプ氏に抗議した。 前日にアリゾナ州フィーニックスで開いた支援者集会でのトランプ氏は、これとは対照的に、選挙公約だったメキシコとの壁を建設するためには連邦政府の閉鎖も辞さないと述べたほか、アリゾナ州選出の上院議員二人(共に共和党)や民主党を罵倒。また、女性一人が死亡した米バージニア州シャーロッツビルでの衝突について、自分の発言を正確に伝えなかったと、「ひどい嘘つきの」マスコミを激しく攻撃したが、その際には広く非難された「色々な側」に責任があるという自分の発言箇所を省いて繰り返した。 支援者の前で80分近く話したトランプ氏は、マスコミが「我々の文化や歴史を取り上げようとしている」と訴えた。 フィーニックスの会場の外では、トランプ氏に抗議する人たちと警察が衝突した。 大統領のリノ演説の後、不和が伝えられていたミッチ・マコネル上院院内総務(ケンタッキー州、共和党)が、自分とトランプ氏に関する米紙ニューヨーク・タイムズ報道を否定した。 同紙は、マコネル議員がトランプ氏に対して怒り心頭で、共和党を率いる指導力を疑っていると伝えていた。これに対してマコネル氏は、「共通の政策目標を前進させることを、お互い重視している。そうではないなどと言う人は、明らかに会話の中に入れていない人だ」と反論した。 (英語記事 Donald Trump softens tone to urge 'a new unity')

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    テロ情報でライブ中止、ガスボンベ積んだワゴン車発見 オランダ

    2017年08月24日 11:16 公開 オランダ・ロッテルダムで23日夜に予定されていたコンサートが、スペイン警察からの情報で中止された後、会場近くでガスボンベを積んだワゴン車が発見された。ロッテルダム市長は、スペインで車両登録されたワゴン車の運転手は警察に拘束されたと報道陣に明らかにした。 米ロックバンド「アラー・ラス」はロッテルダムのコンサート会場「マアッシロ」で演奏する予定だった。「アラー・ラス」はその名前のせいで頻繁に脅迫を受けているが、今回は開演直前になってコンサート中止が決まった。 ロッテルダムのアフメド・アブータレブ市長は報道陣に、会場近くで発見されたスペイン登録のワゴン車やスペイン人運転手が、コンサート会場への攻撃の脅しと関係しているか不明だと話した。 15人が死亡したスペイン・バルセロナなどでのワゴン車襲撃を受けて、各地の警察は警戒態勢を強めている。 ロッテルダム市警は、ワゴン車の近くの路上でスペイン人運転手を逮捕し、取り調べをしているとツイートした。 報道によると、爆発物処理班がワゴン車を調べている。コンサート会場にいた人たちは避難させられた。 アブータレブ市長は、「警察がコンサート会場周辺を封鎖し捜索した結果、ガスボンベを積んだワゴン車を確保することができた」と話した。 「(テロ攻撃の)脅威とワゴン車を結びつけることができるかどうか、現時点では確定できない」と市長は述べ、「早合点」しないようにとくぎを刺した。 スペイン・カタルーニャ州の捜査当局は、バルセロナとカンブリスで起きた連続襲撃事件に関わるグループが、ガスボンベを大量に準備し同時多発攻撃を計画していたとみている。グループは、バルセロナから南西約200キロにあるアルカナルの民家を拠点に、爆発物を用意していたとされる。民家は、バルセロナ襲撃前日の16日に爆発した。 米バンド「アラー・ラス」は昨年、英紙ガーディアンの取材に対して、「アラー」を名前に使っているため、憤るイスラム教徒たちから頻繁に怒りのメッセージを受け取ると話していた。英ロックバンド「ジーザス&メリーチェイン」が好きだったので、宗教色のある名前を付けたかったのだという。 (英語記事 Dutch gig cancelled over terror tip-off)

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    赤ちゃんの超音波写真に「キリスト様だ」 米カップル

    2017年08月24日 10:23 公開 娘の誕生を待っていた米ペンシルベニア州のカップルが、胎内を撮影した超音波画像にイエス・キリストが映っていたと喜んでいる。衣を身に着けて、いばらの冠をかぶったキリストが、エコー写真の左端で赤ちゃんを見守ってくれていると地元テレビ局に話した。 母親のアリシア・ジークさんは地元局フォックス43に対して、「(エコー写真を受け取り)私にはイエスに見えた」と話した。赤ちゃんの姉と兄には先天性異常があったため、今回はイエス・キリストが見守ってくれていると思うと、安心できるのだという。第一子の女の子は軸前多指症で片手の親指が2本あり、第二子は口唇口蓋裂だった。 父親のザカリー・スミスさんは、自分たち家族は特に信心深いというわけではないが、この写真は天のお告げだと受け止めていると話す。 「天使とか神とかイエスとか、言い方はなんでもいいけれど、自分にとっては祝福だと捉えている」とスミスさん。「見たとき、涙が出そうになった。言葉にならなかった。信じられなかった」。 女の子は23日に無事に生まれ、「ブリエラ」ちゃんと名づけられた。母子ともに健康という。 (英語記事 Pennsylvania couple sees 'Jesus' in ultrasound of baby)

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    「ぞっとした」 TV討論会で背後に近づくトランプ氏に クリントン氏回顧録

    2017年08月24日 9:00 公開 来月出版される予定のヒラリー・クリントン元米国務長官による2016年米大統領選の回顧録の一部が公表された。民主党候補としてドナルド・トランプ氏と選挙戦を戦ったクリントン氏は、テレビ討論会でクリントン氏が発言する間、トランプ氏がクリントン氏を威嚇するかのように背後に近づいて立っていたことに触れ、当時はトランプ氏のわいせつ発言が報じられたばかりでもあり、トランプ氏の行動に「ぞっとした」と振り返っている。「What Happened(仮訳:何が起きたのか)」と題された回顧録の序文でクリントン氏は、「安全網のない状態で綱渡りをしているように、人々の前にいる時は慎重でなくてはならないと私はよく感じていた。今は警戒を解くことにした」と述べている。

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    香港に台風接近 5年ぶりの警戒水準に

    2017年08月24日 9:00 公開 香港に台風13号「ハト」が接近するなか、現地の気象当局は23日、警報レベルを5年ぶりに最も高い「シグナル10」に引き上げた。最大瞬間風速は53.3メートルを観測した。香港証券取引所が23日の取引を中止したほか、航空便のキャンセルが相次ぐなど香港の経済活動に大きな影響を及ぼしている。(動画に音声解説はありません)

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    ブラジル・リオで発砲事件相次ぐ 五輪終了後に急増

    2017年08月24日 9:00 公開 ブラジルのリオデジャネイロで銃を使った事件が急増している。今年前半だけで3500人近くが殺害され、警察による射殺の件数も45%上昇した。昨年のオリンピックが終了して以来、組織犯罪が活発になったことが背景にある。

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    トランプ氏「政府閉鎖してでも」メキシコとの壁建設と 支援者集会で

    2017年08月23日 16:24 公開 ドナルド・トランプ米大統領は22日、アリゾナ州フィーニックスで支援者集会を開き、選挙中の主要公約だったメキシコとの間の壁建設について、必要とあれば連邦政府を閉鎖してでも実現すると述べた。 約80分に及ぶ演説でトランプ氏は、民主党の「妨害」や主要メディアの報道姿勢などに対する従来の批判を繰り返した。またバージニア州シャーロッツビルで女性一人が死亡した衝突については、白人国家主義者など極右集団に「発言の場」を与えたのはマスコミだと非難した。 その一方で、衝突について「色々な側」に責任があり、「双方に非がある」と自ら発言し非難されたことについては、報道が間違っていたと非難しつつ、「色々な側」に責任があるという自分の発言には触れなかった。 演説の内容は多岐にわたり、トランプ氏はメキシコやカナダと結んでいる北米自由貿易協定(NAFTA)は「おそらく打ち切ることになるだろう」と述べた。 北朝鮮については、最高指導者の金正恩氏が「我々を尊敬し始めているという事実を尊重する」と述べ、「もしかしたら、多分そうはならないだろうが、もしかしたら、そこから何かポジティブなことにつながるかもしれない」と緊張関係の改善に期待を示した。 トランプ氏は、演説冒頭で米国民の団結を呼びかけ、最後にも団結を求めて演説を結んだ。 しかし、マスコミに対しては、シャーロッツビル衝突後の自分の「完璧な」言葉を正しく伝えなかったと攻撃。さらに、「メディアと偽メディアの本当に嘘つきな連中」が「我々の歴史と伝統を取り上げようとしている」と罵倒し、それはマスコミが「我々のこの国が嫌いだからだ」と強調した。 トランプ氏は、シャーロッツビル衝突後の自分の発言を繰り返した。 「土曜日に僕が言ったのはこうだ。『バージニア州シャーロッツビルで起きているひどい事態について注視している』。僕がこう言ったんだ。『言語道断な憎悪と偏見と暴力の行使を、最大級に非難する』と。直後に土曜日に、僕はこう言った」 しかしトランプ氏の当時の実際の発言は、「色々な側による、言語道断な憎悪と偏見と暴力の行使を、最大級に非難する」だった。白人国家主義者を名指しして非難せず、「色々な側」の責任だと述べたことが、何より批判された。 支援者集会でトランプ氏は次に移民問題と、民主党批判へと話題を変え、メキシコ国境に建設を約束した壁に反対する民主党は「アメリカ全体の安全を危険にさらしている」と述べた。 大統領は、不法移民の流入を阻止するには壁が「不可欠」だというのが国境付近で働く移民係官の意見だと述べ、「たとえ政府を閉鎖しなくてはならないとしても、壁は造る」と言明した。 トランプ氏はさらに集会で、アリゾナ州の元保安官ジョー・アルパイオ被告(85)に恩赦を与えるつもりだと示唆した。強硬な不法移民取り締まりで全国的に有名になったアルパイオ被告は、州法違反の裏付けがないまま移民を拘束してはならないという2011年12月の裁判所命令に違反したため、今年7月末に法廷侮辱罪で有罪判決を受けた。 トランプ氏は支援者たちに、アルパイオ被告は「大丈夫だ」と述べる一方で、「騒ぎにしたくない」ので今すぐには正式に恩赦を与えられないと説明した。 一方で、サラ・ハッカビー・サンダース大統領報道官は22日、アルパイオ被告恩赦について大統領は集会で「言及する予定はない」と説明していた。 (英語記事 Trump vows to 'close government' to build Mexico wall)

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    【バルセロナ襲撃】 ガウディの教会も標的だった 出廷の容疑者供述

    2017年08月23日 14:23 公開 スペイン・バルセロナで17日にワゴン車が歩行者に突入した襲撃事件で、マドリードに移送され裁判所に出廷した容疑者が22日、市内の有名なサグラダファミリア(聖家族)教会を爆発物で攻撃する予定だったと供述した。 バルセロナと同市南西のカンブリスで歩行者を襲撃した連続事件に関わったとして、テロ組織加入と殺人の疑いで起訴されたモハメド・フーリ・チェムライ被告は、マドリードで開かれた非公開の予備審問に出廷。司法関係者によると、「少なくとも2カ月前から知っていた」というグループの攻撃計画について供述した。 チェムライ被告は、グループはアントニ・ガウディ設計のサグラダファミリア教会のほか、バルセロナ市内の複数カ所で爆発物を使った同時多発攻撃を意図していたと供述。爆発物はバルセロナ南西約200キロにあるアルカナルの民家で用意していたが、この民家が16日に事故で爆発したため、攻撃計画は縮小する羽目になったという。 被告はこの民家爆発で負傷し、病院で治療を受けていた。法廷には、病院のパジャマ姿で出廷した。 爆発ではさらに二人が死亡。カンブリスの襲撃現場で5人が射殺されたほか、バルセロナ襲撃の運転手とされるモロッコ出身のユネス・アブーヤクーブ容疑者が21日、バルセロナ郊外で発見され射殺された。 残る容疑者4人はバルセロナから、マドリードに移送され、予備審問に出廷した。ドリス・ウカビル容疑者も、テロ組織加入と殺人の疑いで起訴された。弟ムーサ容疑者は、カンブリス襲撃現場で射殺されている。 捜査当局は事件直後にウカビル被告の顔写真を公表。これを受けて被告は出頭し、盗まれた自分の身分証が襲撃車両をレンタルするために使われたと供述していた。しかしマドリードの法廷では、バルセロナ・ランブラス通りの襲撃に使われたワゴン車は自分が借りたものだと、供述を変更。ただし、引っ越しのために使うのだと思っていたと主張したという。 予備審問にはほかに、モハメド・アーラア(27)とサハル・アル・カリブ(34)の両容疑者も出廷。アーラア容疑者は、カンブリス襲撃で使われたアウディ車の所有者とされる。保釈金を払って釈放されたが、毎週月曜に出廷しなくてはならない。アル・カリブ容疑者は、モロッコへの送金拠点として使われたバルセロナ郊外リポイのインターネットカフェを経営していたとされる。さらに72時間の勾留延長が決まった。 出廷した4人はいずれも、グループのリーダーはリポイ在住だったイスラム教指導者(イマーム)、アブデルバキ・エス・サティ師だったと供述したという。モロッコ出身のサティ師は、アルカナルの民家爆発で死亡したとみられている。 容疑者12人のほとんどがリポイ在住で、いずれも北アフリカ系の青年だった。 警察は、リポイのインターネットカフェや、バルセロナ南にあるビラフランカのアパートなどで、家宅捜索を重ねている。 (英語記事 Barcelona attack: Suspects 'planned to hit key monuments')

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    米、中ロの個人・企業に制裁 北朝鮮の核兵器開発支援で

    2017年08月23日 12:47 公開 米財務省は22日、北朝鮮の核兵器開発を支援したとして中国とロシアの個人・企業に経済制裁を科すと発表した。財務省は、制裁によって北朝鮮への「圧力が高まる」と説明したが、中国は反発している。 国連安全保障理事会は今月、北朝鮮への経済制裁の強化を中国やロシアを含む全会一致で決めた。 レックス・ティラーソン国務長官は、北朝鮮が兵器開発計画で「一定の抑制」を見せたと評価。「国連安保理決議が全会一致で決議されて以来、ミサイルの発射や挑発的な行為が起きていない」と指摘した。 同長官はこれによって、2国間協議が「近い将来のいつか」開かれる可能性ができたと語った。 「北朝鮮を孤立化」 財務省外国資産管理局(OFAC)によると、制裁対象となったのは6個人と10企業。スティーブン・ムニューシン財務長官は、「核と弾道ミサイル計画の前進を支援する者を標的にし、米国の金融システムから孤立化させることで、北朝鮮への圧力を高め続ける」と述べた。 中国はただちに反論。中国企業を罰するという「間違いをすぐに正す」よう求めた。 北朝鮮が相次いで実施したミサイル発射実験を受けて、米朝間の緊張が高まり、双方による激しい非難合戦が展開された。 今月に入り、ドナルド・トランプ米大統領が北朝鮮の脅しに「世界が見たこともない炎と激怒で対抗する」と述べたことを受けて、北朝鮮は米領グアム島沖にミサイルを撃ち込む計画を発表した。 北朝鮮は22日に、グアムを表すとみられる墓地にトランプ氏がいるかのように見せた、新たなプロパガンダ映像を発表した。マイク・ペンス副大統領が火に包まれるように見せた映像も含まれている。 スイス・ジュネーブで開かれている「軍縮会議」では、米国のロバート・ウッド軍縮大使が核・ミサイル開発を続ける北朝鮮を非難した一方、北朝鮮の外交官、ジュ・ヨンチョル氏は米国による「絶え間ない核の脅威」にさらされているのだと主張した。 ジュ氏は、北朝鮮による「核の抑止力を高め、大陸間ロケットを開発するという措置は、このようなあからさまで現実の脅威に直面するなかでの、正当な自衛の選択肢だ」と述べた。 (英語記事 US hits Chinese and Russian firms over North Korea)

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    火事から救出の子豚たち ソーセージとなって助けた消防士たちに

    2017年08月23日 12:34 公開 英南西部ウィルトシャーの農場で火事から助け出された子豚と大人の豚が半年後、助けた消防士たちにソーセージとして贈られていたことが分かった。 ウィルトシャーのミルトン・リルボーンで今年2月、レイチェル・リバースさんの農場の納屋で火事が発生し、わら60トンが燃えた。納屋にいた雌豚2匹と子豚18匹は、地元ピュージーの消防士たちに救出された。 それから半年たった今月、リバースさんは豚たちを食肉として処理し、ソーセージに加工して、消防署にプレゼントとして送り届けた。 リバースさんは「菜食主義の人たちはすごく嫌がるはず」と話す。消防士たちはバーベキューでソーセージを楽しみ、「最高だった」、「おすすめだ」と称賛した。 「消防士たちに感謝したかった。火事の当時、ソーセージを持っていくからと約束したし、みんな喜んでいた」とリバースさん。「うちは農場なので、こういうことをするわけです。ペットとして飼うわけにはいかない」。 消防士たちは、プレゼントされたソーセージは「実におすすめだ」と語った。 ドーセット・ウィルトシャー消防救助消防局の報道官は、「農場主の厚意に感謝する。嘘をつくわけにはいかない。ソーセージは最高だった」とコメントした。 (英語記事 Rescued piglets served up as sausages to firefighters)

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    路上でマカレナ踊り話題の14歳逮捕も不起訴で釈放 サウジアラビア

    2017年08月23日 12:11 公開 サウジアラビア西部ジェッダの往来で人気のダンス「マカレナ」を踊ったビデオがインターネットで人気を得た14歳少年が、地元警察に逮捕された。二度とやらないと誓約し、23日に釈放されたという。 警察は、「公の場に不適切な振る舞い」をした疑いで少年を逮捕したと発表したが、内務省は23日、「自分や他人の命を危険にさらす真似は二度と繰り返さない」という制約の署名したため、不起訴で釈放したと明らかにした。少年の名前は公表しなかったが、アラブ圏の別の国出身だという。 45秒の短い動画クリップで、しま模様のシャツを着た少年は、横断歩道の中央へ進み、赤信号で停車している5車線の車の前で、1990年代にヒットした曲に合わせて踊った。ビデオクリップは昨年7月にインターネットに投稿された様子。 サウジアラビアには明文化された刑法がない。このため、少年の逮捕や処罰の内容については、警察や裁判官が恣意的に決めることができる。 横断歩道の中央でマカレナを踊る少年のビデオについて、ソーシャルメディアでは意見が分かれた。少年を擁護したり、「英雄」と呼ぶ人もいる一方で、その行動を「不道徳だ」と非難する意見もある。 サウジアラビアでは今月初め、南西部タイフで開かれた音楽祭で人気歌手でテレビ司会者のアブダラ・アル・シャハニさんが、「ダッビング(dabbing)」と呼ばれる、ひじの内側に顔をつける動きを繰り返したことを理由に逮捕された。マリフアナなど薬物カルチャーへの言及だとされるこの動きは、サウジアラビアでは禁止されている。 (英語記事 Teenager arrested for dancing Macarena on Saudi street)

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    衝突の米駆逐艦内で遺体発見 艦隊司令官、解任へ

    2017年08月23日 10:53 公開 シンガポール沖で21日に米誘導ミサイル駆逐艦「ジョン・S・マケイン」がリベリア船籍のタンカーと衝突した事故で、行方不明になった乗組員10人を捜索している米海軍は22日、一部の遺体を発見したと明らかにした。また米政府筋によると、米海軍は同駆逐艦が所属する第7艦隊の司令官を解任する方針。6月にも同艦隊所属のイージス艦が静岡県の伊豆半島沖でコンテナ船が衝突し、イージス艦の乗組員7人が死亡している。 シンガポールのチャンギ海軍基地に停泊中の「ジョン・S・マケイン」艦内を潜水士が捜索したところ、遺体を発見したという。米太平洋艦隊のスコット・スウィフト司令官は、「艦内の封鎖区域に数人の遺体を発見した」と説明した。司令官によると、捜索救助活動に協力しているマレーシア海軍が発見した一人の遺体についても、行方不明の乗組員か確認作業中。 また、米政府筋によると米海軍は、第7艦隊司令官のジョセフ・オーコイン中将を解任する方針という。2015年に同艦隊司令官となった中将は、数週間の間に引退予定だった。 「ジョン・S・マケイン」は21日午前5時24分ごろ(日本時間同日午前6時24分ごろ)、リベリア船籍のタンカーと衝突した。左舷が大きく損傷し、乗組員の居住区など艦内の一部が浸水。5人が負傷し、その内4人がシンガポールの病院に搬送された。 衝突したタンカーはリベリア船籍の「アルニックMC」。喫水線の7メートル上の船首付近に損傷を受けたが、乗務員は無事で、石油の流出もなかったという。台湾からシンガポールへ石油を運んでいたアルニックは現在、シンガポールに停泊中。 米国のほか、マレーシア、インドネシア、シンガポール各国の海軍が捜索救助活動に参加している。 昨年8月以来、米海軍艦が衝突事故に巻き込まれるのは4回目。今年6月には、静岡県の伊豆半島沖で米イージス駆逐艦「フィッツジェラルド」とコンテナ船が衝突し、イージス艦の乗組員7人が死亡している。海軍は今月半ば、フィッツジェラルドの艦長解任を発表した。 「ジョン・S・マケイン」の事故を受けて米海軍は世界的な「作戦一時休止」を命令している。 事故原因はまだ不明だが、米海軍作戦部長のジョン・リチャードソン提督は、各艦隊司令官に今後数週間の間に数日、通常業務を停止し、「安全で効果的な作戦行動のための根本的な習慣を把握・点検するよう」指示した。 リチャードソン作戦部長はさらに、「複数の事案発生に至った要因と根本原因を見つけるため」、包括的な点検を命令した。 作戦部長は文書で、「学習し、短期間で改善を続け、基本的な部分ではしっかりしていることを確認し、もしそうでなければ是正措置を取り、その上でより広範で体系的な問題をこの包括的点検で発見した場合は、それを見ていきたい」と発表した。 リチャードソン提督はさらにツイッターで、何らかの外部からの干渉やサイバー攻撃が衝突の背景にあった可能性は除外しないと書いた。 (英語記事 US Navy collision: Remains found in hunt for missing sailors)

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    ハリポタの呪い? フクロウのペットがインドネシアで人気 大量捕獲に懸念も

    2017年08月23日 9:00 公開 人気映画シリーズ「ハリー・ポッター」がきっかけになり、インドネシアでフクロウをペットとして飼う人が増えている。ただ環境保護団体からは乱獲を懸念する声も出ている。

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    英ケンブリッジ大出版局、中国の検閲対応を中止 

    供され続けるよう、特定記事を外してほしいと言う当初の要求に応じた」と説明していた。 プリングル博士はBBCに対して、CUPがいったんは対象記事を取り下げようとしたのは、「学術研究の自由と中国市場の魅力という矛盾するものにまつわる、深く潜在的な問題」を露呈したと指摘した。 「中国研究主要誌の編集長として、私たちはもちろん、他の要請よりも何よりも学術研究の自由を優先する。だからといって、CUPが立たされた難しい立場を軽んじるつもりもない」 CUPはプリングル博士に、遮断された記事はただちに再掲すると話したという。 (英語記事 Cambridge University Press reverses China censorship move)

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    トランプ米大統領、アフガニスタンで「勝つために戦う」 撤退はしないと

    撤収を強く主張していたが、18日に解任された。 【解説】 支持基盤に傷が?――アリーム・マクブールBBC北米特派員(ワシントン) 理屈の上では、トランプ大統領のアフガン新戦略を誰より問題視するのは、トランプ氏に投票した人たちかもしれない。 選挙中のトランプ氏は支持者たちに、「アメリカ第一」政策に注力すると繰り返していた。それが今になって、これまでの犠牲を有意義なものにするため、アフガニスタンで勝ちたいと言い出したのだ。 アフガニスタンで勝つというその目的達成のために、具体的に何をどうするつもりなのか詳細は語らなかった。米国の敵に戦略内容を知らせたくないのだと、従来の主張を繰り返して。 しかし、バラク・オバマ大統領による大規模増派で達成できなかったことが、どの程度のわずかな増員で実現できるのか、分かりにくい。 またインドに対してアフガニスタン関与の拡大を期待すると言いながら、どうやってパキスタンから今まで以上の協力を得るつもりなのかも不明だ。インドの関与拡大こそが、パキスタン主流派の恐れることなのだから。 (英語記事 Trump vows 'fight to win' in Afghanistan)

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    「スカート内盗撮」 読者の体験談

    法律を変更するよう働きかけている。 マーティンさんの実体験を書いた記事は、多くの読者の琴線に触れた。BBCは読者に対し、スカート内の盗撮被害にあったことがあるか、その犯人は罰せられたかを尋ねた。ここに、読者の体験を紹介する(名前は仮名にしてある)。 「バス停にいた時」 ――デビーさん(21) 4年前、17歳の時だった。暖かい春の日で、私は花柄のワンピースを着ていた。学校に行こうと、交通量の多い幹線道路で朝9時にバスを待っていた。 男がバス停に歩いてきて、私の隣まで来て座り、その後、私に向かって近づいて来た。何かおかしいというのは気づいたが、私が振り返るたびに、男はバスが来る方向に向かって通りを見ているふりをした。 何かを言うほど確信がいつもあるわけではない。なので私は立ち上がり、その場から離れた。しかし男を見ようと振り返った時、男は携帯電話をかざしていた。私の臀部の動画だった。男はさっきまで、私のワンピースの中を動画撮影しようとしていたのだ。男はまるで自慢するかのようにそれを私に見せていたのだが、同時に自分の局部を触っていた。 私の最初の反応は「削除してもらわなきゃ。あの携帯を手に入れなきゃ」だった。腹が立ったのだ。 「こっちによこして。削除しなさい」と言った。男が走って逃げたので追いかけたのだが、男はあまりにも速すぎた。その後、今起こったことーーその深刻さ、そしてパーソナル・スペースが侵害されたことに気付き、非常に動揺した。 ワゴン車で通りかかった男性が車を止め、こちらに来てくれた。車の流れが遅かったので、男が走り去るのをしっかり見ていたと言った。警察が来て調書を取り、私は帰宅した。その日は学校に行けなかった。 その日私が着ていた服を提出するよう警察に言われたので、警察署まで行って正式な調書を取ってもらった。女性の警察官が事情聴取を行ったのだが、まるで深刻な話でもなければ、私がここにいるべきでもない、というように感じた。 写真の中から男を特定するよう指示された時、本当に苦労した。どの写真も、私の頭にあるイメージとは違うのだ。「もし男を識別できなくて、男がまた同じことをしたらどうしよう?」と考えた。 目撃者が、私とは違う人物を選んだと後で聞いた。その男が逮捕されたかどうかは分からない。 私は今も同じ場所に住んでいるが、あのバス停には一度も戻っていない。学校へは、別の行き方を見つけた。一人でいる時はいまだに、人にはものすごく注意している。夜に帰宅する時は一人歩きするなと人は言うが、あれは白昼堂々起こった。つまり、一人ではどこにも行くべきじゃないということだろうか? それはばかげている。しかしあの出来事で、私はそう感じるようになってしまった。 スカート内の盗撮が、性的嫌がらせや性的暴力のような何らかの部門に分類されないというのが信じられない。パーソナル・スペースの侵害であり、それに対抗する法律がないというだけで、逃れるのを許すべきではない。 「生徒たちに盗撮された」――オリビアさん(31) 中学校で教鞭をとっている。数年前、女性の同僚数人と一緒に会議に呼ばれた。一部の生徒が教師のスカートの中を見ようと携帯電話のカメラを使っていたのが見つかり、授業から締め出されていると聞かされた。 生徒たちは協力してやっていた。一人が質問したいと言って教師を呼び、教師がテーブルに乗り出したり、質問に答えようとしているところで、他の生徒が録画状態にした携帯電話を床に蹴って撮影。動画から静止画を切り取ってインターネットにアップロードしていた。 ぞっとするような、非常に動揺する話だった。ご想像の通り、「その写真から何か見えるのか?」のような質問がいくつも浮かんだ。しかし私たちが写真を見ることは許されなかった。私たちのほとんどがタイツを履いていたので、見えたとは思えない。しかし問題なのは、13歳の少年がこれが許されると思っていたということだ。 男子生徒たちが数週間の停学処分を受けて戻ってきた時、再び彼らを教えるよう指示された。 この件についての学校の対応にはまったく満足できなかった。犯罪の被害者になった気分なのに、学校はそのように認識しておらず、被害者のように扱われなかった。誰かが私のハンドバッグを盗んだの同じようには、深刻に受け止められなかったのだ。 私にとって、日常は少しずつ姿を変えた。以前のような服を着られなくなった。スカートよりズボンをはいた方がいいような気がした。生徒たちが携帯電話を持っていたり授業中に質問されるとびくびくしてしまうようになった。生徒を信頼できなくなった。 毎日の仕事に支障が出るし、このことについて生徒たちと話さなければならないと思う。安心して再び教室に戻れるようにするためにも。 「パートナーの携帯に盗撮写真が」――アリスさん(21) 彼とパソコンで映画を見ていた。携帯電話がパソコンにつなげられていて、映画が終わった後、様々な女性の不適切な写真を見つけた。 「これは何?」と聞いたら、彼はパソコンに飛びついて画面を私から隠した。 彼は「昔の写真だよ。削除する」と言った。 初めての恋人だったからどう反応していいか分からず、深くは詮索しなかった。 でも1年後、携帯にさらにたくさんの写真を見つけた。地元の街中や通ってるジムで、しかも間違いなく自分で撮ったものだと分かった。本当にぞっとした。 ようやく、彼と別れる決意ができた。何年もセラピーに通わなければいけなかったし、今のパートナーを信じるのも難しい。 「娘が盗撮被害に」――アマンダさん(55) 3年ほど前、2人の娘と一緒にショッピングセンターに行った。娘たちは18歳と15歳で、とても暑い日だった。 ある男性が、娘たちをつけまわしている男がいるのに気づいた。するとその男が突然近づいて、娘たちが気づかない内にスカートや短パン内の写真を撮ったそうだ。この光景に憤りを感じた男性は、警備の人たちを呼んでくれた。 男を捕まえて携帯を見たら、他の女性たちのスカート内の盗撮写真もいくつか撮っていることが分かった。 警察が到着した。彼らは15歳の娘が盗撮されたのではないかと非常に懸念していた。実際は15歳の娘ではなく、18歳の娘の盗撮写真があった。 公共の場であり、18歳の成人に対する行為だったため、適用する容疑が見当たらなかったのが難点だ。当初は盗撮の疑いで立件しようとしたが、それは自宅内にいて、窓越しに写真を撮られないと適用されないらしい。最終的に、確か公的不法妨害のようなもので立件されたと思う。 男は罪状を認め罰金を科され、娘は賠償金をもらった。でもそれだけだ。警察はとても真剣に対応してくれたけれど、適用できる容疑がなかった。 私も盗撮されたことがある。ピカデリー線でスカート内を撮られた。恐らくレディらしく座ってなかったんだろう。新聞を読んでいたら、隣の女性が「反対側の男が今あなたのスカート内を盗撮してた」と教えてくれた。 とても腹が立ったから、男の写真を撮って駅についてすぐにイギリス鉄道警察に写真を提供した。またしても真剣に対応し、とても時間をかけてくれたけれど、残念ながら結局割り出せなかった。警察は本当に真剣に捜査するけれど、法律が技術に追いついてない。 聞き取りはビベケ・ベネマ (英語記事 'Upskirting': It happened to me)

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    皆既日食が米大陸横断 各地で興奮

    2017年08月22日 12:47 公開 ジョナサン・エイモスBBC科学担当記者 21日に米大陸を横断した皆既日食に、米国が夢中になった。 皆既日食では、月の陰に太陽のほぼすべてが隠れる。西海岸のオレゴン州から東海岸のサウスカロライナ州にかけて、この天体ショーが観察できる地域には何百万人もの人々が集まり、観測用のメガネなどをつけて期待を込めて空を見上げた。 米国本土の48州で日食が観測されるのは38年ぶりのことで、北米大陸を横断する形で観測されるのは1918年以来だった。 オレゴン州で日食が本格的に始まったのは現地時間午前10時16分(日本時間22日午前2時16分)。2分間にわたり太陽が完全に月の後ろに入るのを見ようと、大勢がビーチや街中で空を見上げた。 太陽と月が完全に重なる直前と直後には、皆既日食ならではの典型的な光景もいくつか出現した。月の周りの凹凸から太陽の光が漏れてビーズのように見える「ベイリーズ・ビーズ」が見えたし、光が1カ所でひときわ明るく輝き、皆既状態の最初と終わりを示す「ダイヤモンドリング」も見えた。 オレゴン州で観測され始めた皆既日食はこの後、約1時間半の間、アイダホ、モンタナ、ワイオミング、ネブラスカ、カンザス、アイオワ、ミズーリ、イリノイ、ケンタッキー、テネシー、ジョージア、ノースカロライナ、サウスカロライナの各州で順次観測された。 小さな町から国立公園まで、皆既日食が観測できる場所に多くの人が集まった。 イリノイ州カーボンデール市は自分たちの市を「アメリカの日食交差点」と呼んでいる。今回に加えて2024年にも皆既日食が観測できるためだ。 6万台以上の駐車スペースを準備したカーボンデール市の思惑通り、21日には多数の人が同市を訪れた。 この地域ではさらに、日食で暗くなる時間が2分40秒超と全米最長だった。 サウスカロライナ州にある東海岸沿いの都市チャールストンは、米大陸で21日の日食を最後に観測できる場所だった。同市では午後2時48分に太陽と月が完全に重なった。 皆既日食が見られたのは米国内のみだったが、部分日食はカナダ北極圏を含む北米全土だけでなく、南米北部のボリビアでも見ることができた。 ワシントンでは、ドナルド・トランプ米大統領やメラニア夫人、息子のバロン君も、太陽の強い光線から目を守る観測用のメガネをかけて日食を見た。 欧州西部でも日没直前に部分日食の観測が可能だった。太陽が隠れるのはわずかな部分のみだが、雲が少なかったフランスの一部地域やカナリア諸島では目を奪われる光景が観察できた。 悪天候の地域や日食のルート上でもなかった場所でも、インターネット上で見ることができた。 米航空宇宙局(NASA)は複数のヘリウム風船を上げるなど、さまざまな場所から日食を撮影し、ネット上で実況中継した。 地球の軌道上でも、日食の目覚ましい光景がいろいろと撮影された。 国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中のイタリア人宇宙飛行士パオロ・ネスポリさんは、日食が地球に落とす影を撮影した。 地球から3万6000キロ離れた場所を周回する気象衛星も、それぞれの「固定位置」から撮影された素晴らしい画像を地上に送った。 次の皆既日食は、2019年7月2日に南太平洋、チリ。アルゼンチンで観察できる見通し。 (英語記事 Solar eclipse 2017: Americans gaze at sky spectacular)

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    世界的指揮者ドゥダメル氏の米国ツアー中止に

    2017年08月22日 12:38 公開 ベネズエラ出身の世界的指揮者、グスターボ・ドゥダメル氏(36)は21日、国立ユース・オーケストラと共に米国を回るはずだった演奏ツアーが中止になったと、ベネズエラ国内の複数報道を確認した。政治経済危機の続くベネズエラで、ドゥダメル氏は政府批判を重ねており、ニコラス・マドゥロ大統領がそれに反発していた。 ドゥダメル氏はツイッターで、米国4都市を回るはずだったユース・オーケストラのツアーがキャンセルされ、「悲しみにくれている」とツイート。「素晴らしい若い音楽家たちと一緒に演奏する夢は実現しない……今回は」、「私たちは演奏を続け、より良いベネズエラとより良い世界のために闘い続ける」と書いた。 ツアー中止の正式な理由は発表されていない。9月のツアーに向けて若い音楽家180人が3カ月前から、練習を重ねていた。 ドゥダメル氏はロサンゼルス・フィルハーモニックとシモン・ボリバル国立交響楽団の音楽監督を務める。今年の新年には、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートを指揮。長年続くこのコンサートの史上最年少の指揮者となった。 一方で、ベネズエラが政治経済危機で混乱状態に陥るなか、世界的スターのドゥダメル氏がベネズエラ政府を十分に批判していないと非難されることもあったが、今年5月に若い音楽家が反政府デモで死亡したのを受けて、マドゥロ政権に「国民の声を聞いてもらいたい」とフェイスブックで訴えた。 さらに7月にも、米紙ニューヨーク・タイムズやスペイン紙エル・パイスに寄稿し、マドゥロ大統領が招集した制憲議会を批判した。 これに対してマドゥロ大統領は18日、「政治の世界にようこそ、グスターボ・ドゥダメル。しかし、倫理的に行動しなさい。だまされて、少年少女のこの美しい運動を形作った設計者たちを攻撃してはならない」と反論した。「少年少女のこの美しい運動」とは、ベネズエラの有名な音楽教育制度エル・システマのこと。 大統領はさらに、ドゥダメル氏が海外に暮らしていることをあてこすり、「確かに私は海外に住んでいない。我々は誰も、マドリードやロサンゼルスなど海外に住んでいない。我々はどこに住んでいるか? ベネズエラだ。そしてベネズエラの人たちのために働かなくてはならない」と述べた。 この3日後の21日になると、大統領府がツアーを中止したと、ベネズエラのメディアが報道した。中止理由の説明はされていない。 一部のベネズエラ・メディアは、ドゥダメル氏による政権批判への「報復」だろうと推測した。他方で、政府が外貨不足に陥っている状況のなか、若い演奏家たちの渡航費は高すぎると言う意見もあった。 ベネズエラと米国の関係は悪化しており、マドゥロ大統領は米国の「帝国主義」がベネズエラの様々な問題の原因だと批判している。一方で、ドナルド・トランプ米大統領は今月、ベネズエラ危機に米国として軍事的に対応する可能性は、選択肢として排除しないと発言。両国関係はさらに緊迫した。 (英語記事 Gustavo Dudamel: Venezuela star conductor's tour cancelled)

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    【バルセロナ襲撃】 逃亡中の運転手、警察が射殺

    000人の小さい町、フィルフォールデにも滞在していた。 ベルギーで過激主義対策に取り組む政府関係者はBBCに、サティ師がブリュッセル近くのモスク(イスラム教礼拝所)で働こうとしたものの、長老たちが「過激で分断を煽る」態度を理由に説教することを禁止したという。 モスクは警察にサティ師の身辺調査を依頼したが、警察の調べでは具体的な懸念内容はみつからなかったという。 (英語記事 Barcelona attack: Van driver shot dead by police)

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    「光の質感がすごい」 皆既日食に米各地で歓声

    2017年08月22日 9:00 公開 米国の各地で21日、皆既日食が観察され、珍しい天体ショーに多くの人が歓声を上げた。皆既日食は西海岸のオレゴン州から始まり、東海岸のサウスカロライナ州まで約1時間半にわたって順次見ることができた。米大陸を帯状に延びる皆既日食が観察できる地域には多くの人が集まり、目を太陽光線から保護する観察用のメガネをかけ空を見上げていた。

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    「殺人ロボット」の脅威を国連に警告 人工知能の専門家たち

    2017年08月21日 18:04 公開 ロボット工学や人工知能(AI)の世界的専門家116人が21日、「殺人ロボット」の開発を防ぐ対策を国連に促す書簡を公開した。 テスラ・モーターズなどの経営者で起業家のイーロン・マスク氏を含む専門家たちの書簡は、国連に「戦争の戦い方に第三の波」が訪れると警告し、兵器管理のためのAI使用を禁止するよう呼びかけた。 自律的に兵器使用を判断するAIが「一度開発されてしまえば、今までにない規模の武力紛争を、人知では理解できないほどの速度で、戦えるようにしてしまう」と書簡は指摘する。 「独裁者やテロリストが罪のない人たちに使う、恐怖の兵器となる。(AI兵器は)ハッキングされ、望ましくない動作をすることもあり得る」 専門家たちは強い懸念をあらわにしており、「行動するまでに残された時間はあまりない」と強調。「このパンドラの箱をいったん開いてしまえば、閉じるのは難しくなる」とも書いている。 専門家たちは、「道徳的に間違った」技術を、特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)の対象に加えるよう求めている。 マスク氏のほか、AIを開発するグーグル・ディープマインドのムスタファ・スレイマン共同創設者も、書簡に署名している。 専門家たちのサイトによると、自律兵器を取り上げる国連会合が21日に予定されていたが、これは11月まで延期された。 国連はこれまでにも、「殺人ロボット」技術開発の禁止の是非を検討してきた。 2015年には1000人以上の科学者や技術開発社者が自律兵器の危険性について警告する書簡を公開。この時は、英科学者スティーブン・ホーキング氏やアップル社の共同創設者スティーブ・ウォズニアック氏、マスク氏らが署名した。 「殺人ロボット」とは 殺人ロボットとは、人間の介入なしに標的を選び攻撃することができる、完全に自律的な兵器を意味する。現在はまだ存在しないが、技術躍進に伴い、実現が近づいている。 殺人ロボットに賛成する人たちは、現行の戦争関連法を使えば、ロボットの戦闘行為規制に対応可能だと主張する。仮に現行の法体系が不十分となった場合は、技術開発の全面禁止ではなく凍結で十分だという論法だ。 一方で、殺人ロボットに反対する人たちは、人類への脅威となると警告し、自律的な「殺人機能」はすべて禁止すべきだと主張する。 (英語記事 Killer robots: Experts warn of 'third revolution in warfare')

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    「エリナー・リグビー」手書き楽譜、競売に 280万円に?

    2017年08月21日 17:10 公開 ビートルズの曲「エリナー・リグビー」のオリジナルスコアが9月11日にオークションにかけられることになった。2万ポンド(約280万円)程度の値が付くと予想されている。 昨年3月に亡くなったプロデューサーで編曲担当のジョージ・マーティンさんが鉛筆で手書きしたスコアは、弦楽器の伴奏用で、マーティンさんとポール・マッカートニーさんが署名している。ロンドンのアビー・ロード・スタジオの第2スタジオで録音予定で、伴奏にバイオリン4丁、ビオラ2丁、チェロ2丁を使うとも書いてある。 楽譜は9月11日、リバプール近郊のウォリントンで、ほかのビートルズ関連の品と共にオークションにかけられる。 「エリナー・リグビー」とはビートルズの出身地リバプールに実在した女性。1957年にポール・マッカートニーさんとジョン・レノンさんが初めて出会ったお祭りの会場として使われていた聖ピーターズ教会と同じ敷地内の墓地に、その墓がある。 エリナー・リグビーさんの墓地に関する書類や、「エリナー・リグビー(Eleanor Rigby)」のことと思われる「ER」というイニシャルが中に書かれた1899年の小型聖書も、あわせてウォリントンで競売対象になる。 リグビーさんの姉妹の遺品を相続した親類が、埋葬書類や聖書を発見した。 オークション主催者は、楽譜と遺品が同時にオークションにかけられるのは、「すごい偶然だ」と話す。「世界中で激しい争奪戦になるはずだ」。 「寂しい人たちはみんな、どこから来るんだろう」というリフレインが有名なビートルズの曲「エリナー・リグビー」は1966年、「イエロー・サブマリン」のB面としてリリースされ、1969年のアニメ映画「イエロー・サブマリン」の劇中歌としても使われた。 (英語記事 Beatles' original Eleanor Rigby score up for auction)

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    家の中にトイレがない……正当な離婚理由と認定 インド法廷

    2017年08月21日 15:27 公開 インド北西部ラジャスタン州の裁判所が18日、家の中にトイレがないことを理由にした妻側の離婚請求を認める判決を下した。女性の弁護士はAFP通信に対して、屋外での用足し強制は拷問の一種だと裁判長が認定したと話した。 インド紙「タイムズ・オブ・インディア」の報道によると、原告は2011年に結婚した24歳女性。夫が家の中にトイレや風呂を作らず、近くの野原で排泄(はいせつ)や入浴をしなくてはならないことを理由に、2015年に離婚を申し立てた。 インドの国内法は、家庭内暴力や虐待行為などが立証された場合でしか、離婚を認めない。 裁判所は、家にトイレがない女性たちは、暗くなってから人目を忍んで野原に行くしか用を足すことができないと認定。報道によると裁判長は判決文で、「たばこや酒や携帯電話には金を使うが、自分の家族の尊厳を守るためにトイレを作ろうとしない」と批判し、「あちこちの村で女性たちは、生理現象をなんとかするのに日没まで待たなくてはならない。これは身体的な虐待であると同時に、女性の慎みに対する暴虐だ」と糾弾した。 地元報道によると、夫は村のほかの女性たちはほとんどが屋外で排泄するのだから、トイレを家の中に作れという妻の要求は異例だと主張していた。 インドの農村部では、屋外での排泄行為は一般的に行われている。放置される排泄物から病原体が広まる危険のほか、女性たちは暗くなってから野原に出かけるため、暴力沙汰に巻き込まれる危険もある。 政府は2019年までに全家庭に屋内トイレを提供すると目標を立てているが、抵抗する声もある。公衆トイレを設置しても、トイレを使う習慣がないなどの理由で、使わない人も多い。 国連児童基金(ユニセフ)は昨年、インドに住む約半数が、トイレを使っていないという推定を発表した。 (英語記事 Indian court grants woman divorce over lack of home toilet)

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    米韓合同軍事演習、始まる 北朝鮮は「火に油」と反発

    2017年08月21日 14:29 公開 春秋恒例の米韓合同軍事演習が21日、韓国各地で始まった。中止を求めていた北朝鮮は、「火に油を注ぐもの」と強く反発している。演習は約10日間の予定。韓国軍5万人と米軍約1万7500人が参加する。コンピューター・シミュレーションを使った机上演習が中心だが、野外演習も行われる。 合同演習について、米国はあくまでも防衛目的だと主張するが、北朝鮮は侵略準備だと反発。北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐる米朝対立が激化するなか、北朝鮮は今月半ば、米領グアムにミサイルを発射する作戦の実施について、「米側の行動を注視する」と、挑発をいったん後退させたかに見えた。 中国とロシアは7月、北朝鮮のミサイル発射実験凍結と引き換えに、米韓軍事演習を中止してはどうかと呼びかけていた。 しかしジョセフ・ダンフォード米統合参謀本部議長は今月17日、合同演習の実施は「いかなるレベルでも交渉対象になっていない」と述べ、「乙支(ウルチ)フリーダムガーディアン(UFG)」は予定通り遂行すると言明した。 これに対して、北朝鮮指導政党・朝鮮労働党中央委員会の機関紙「労働新聞」は20日付論評で、演習は半島情勢を悪化させると警告。「核戦争が制御できない局面」に入る危険があると主張した。北朝鮮国営メディアは先週にも、米国がUFGの「侵略的性質を隠蔽(いんぺい)しつつ、戦争への狂乱を激化させようとしている」と非難していた。 米韓は通常毎年、春に「フォールイーグルおよびキーリゾルブ」合同野外機動訓練、秋にUFG演習を実施する。陸海空の実地訓練とコンピューター・シミュレーションによる戦術確認のほか、近年ではテロ攻撃や化学攻撃に対する訓練も行われてきた。 今年春の「フォールイーグルおよびキーリゾルブ」演習の際には、北朝鮮は「貴重な正義の核の剣をもって、侵略者の核戦争の目論見を容赦なく阻止してみせる」と警告していた。 北朝鮮は軍事演習のたびに強力に報復すると脅してきたが、実際にはミサイル発射や部隊の移動といった軍事力の誇示に留まってきた。 2015年8月には、南北間の緊張悪化から軍事境界線を挟んで双方が砲撃し合う「準戦時状態」となった。この事態に米韓はUFGを急きょいったん中止するという異例の措置をとり、板門店で高官会議を開き、軍事対立を回避。演習は数日後に再開された。 (英語記事 US-South Korea set for divisive military drills)

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    米駆逐艦、タンカーと衝突、乗員10人不明 シンガポール沖

    2017年08月21日 12:48 公開 シンガポール沖で21日午前5時24分ごろ(日本時間同日午前6時24分ごろ)、米誘導ミサイル駆逐艦「ジョン・S・マケイン」がリベリア船籍のタンカーと衝突した。米海軍によると、乗組員5人が負傷、10人が行方不明。米海軍艦が事故に巻き込まれるのは1年間で4回目とされる。 米海軍によると、「ジョン・S・マケイン」は左舷に損傷を受けたものの、自力航行でシンガポールのチャンギ海軍港に向かっているという。 米軍ヘリのほか、シンガポール海軍の艦船やヘリコプターなどが捜索・救難活動にあたっている。マレーシアも救助活動に参加した。 シンガポール周辺は石油など貨物の主要輸送路で、世界でも最も混雑する水域のひとつ。マラッカ海峡そのものも、世界で最も戦略的・経済的に重要な航路のひとつ。 太平洋軍第7艦隊に所属し、横須賀港を母港とする「ジョン・S・マケイン」は、満載状態の排水量が約8300トン。対するタンカー「アルニックMC」は約3万トン。アルニックは喫水線の7メートル上の船首付近に損傷を受けたが、乗務員は無事で、石油の流出もなかったという。 タンカーの船体は全長600フィート(約183メートル)で、駆逐艦の505フィートよりやや長い。ロイター通信によると、台湾からシンガポールへ石油1万2000トンを運んでいたという。 アルニックの乗務員はロイター通信の電話取材に対して、バルブ(弁)の一つが損傷したと話した。衝突後、シンガポールへ自力航行している。 シンガポール海洋港湾管理局は、「海洋汚染の報告はなく、シンガポール海峡の船舶航行に影響はない」と話している。 駆逐艦「ジョン・S・マケイン」は、ジョン・マケイン上院議員(共和党、アリゾナ州)の祖父、ジョン・S・マケイン提督と、父のジョン・S・マケイン・ジュニア提督にちなんで命名された。 マケイン議員は、「ジョン・S・マケイン」の乗組員の安全を妻と祈るとツイート。「捜索・救助活動にあたるクルーに感謝する」と書いた。 米海軍艦が事故に巻き込まれるのは1年間で4回目とされる。 今年6月には、静岡県の伊豆半島沖で米イージス駆逐艦とコンテナ船が衝突し、イージス艦の乗組員7人が死亡している。 5月には誘導ミサイル巡洋艦「レイク・シャンプレイン」が韓国漁船と衝突。昨年8月には、潜水艦「ルイジアナ」がワシントン州沖で定例任務中に洋上補給艦と衝突した。 (英語記事 US Navy ship collides with oil tanker off Singapore)

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    【バルセロナ襲撃】 ワゴン車3台とガス缶120個で大規模攻撃計画か

    ィ教師は今年6月にリポイのモスク(イスラム教礼拝所)を出てモロッコに向かったとされているが、同居人はBBCに対して、今月15日の時点でリポイで姿を見たと話している。 バルセロナのランブラス通り襲撃では13人が死亡し、多数が負傷した。 カタルーニャ州当局は、死亡した中に英豪二重国籍のジュリアン・キャドマン君(7歳)が含まれていたと確認した。襲撃で重傷を負った母親と現場ではぐれ、家族が安否情報を求めて呼びかけていた。 バルセロナ襲撃の約8時間後には約120キロ西のカンブリスでもワゴン車が歩行者を襲い、女性が一人死亡。車内から出てきた男5人を警察が射殺した。男たちは、イスラム聖戦主義者だと疑われている。 20日には地元サッカーチーム、FCバルセロナが市内の競技場カンプ・ノウで事件後初の試合に臨み、レアル・ベティスを2対0で下した。黒い喪章を腕にした選手たちは、試合開始前に1分間の黙とうを捧げた。 これに先立ち、20日にはサグラダ・ファミリア大聖堂で追悼ミサが開かれ、スペイン国王フェリペ6世とレティツィア王妃も出席した。バルセロナ大司教フアン・ホセ・オメリャ枢機卿は、平和と団結を呼びかけ、「私たちは恐怖を乗り越える」と語った。大司教は、「今あらためて暴力を非難する。暴力は創造主に対する極めて深刻な罪だ」というフランシスコ法王のメッセージを読み上げた。法王は「私たちが世界の平和と調和のため働き続けられるよう、神に助けを求めて祈る」と伝えた。 判明している容疑者たちは 過激派組織のいわゆる「イスラム国」(IS)がバルセロナ襲撃について犯行声明を出しているが、容疑者たちが直接ISとつながりがあるのか、単にISに共鳴していただけなのかは明らかになっていない。 死亡――イスラム聖戦主義者と疑われる5人をカンブリスで警察が射殺。ムーサ・ウカビル(17)、サイード・アーラア(18)、モハメド・ハイチャミ(24)、フセイン・アブーヤクーブ各容疑者。 逮捕――リポイで、ドリス・ウカビル(28)、サハル・エル・カリブ(34)、モハメド・アーラア(27)の容疑者3人を逮捕。ドリス容疑者は、カンブリスで射殺されたムーサ容疑者の兄で、自分の身分証が犯行車両を借りるために盗まれたと出頭。アルカナルの民家爆発後に同市のモハメド・フーリ・チェムラル容疑者を逮捕。 追跡中――バルセロナ襲撃の運転手と疑われるユネス・アブーヤクーブ容疑者。ユセフ・アーラア容疑者(サイード容疑者の兄)とアブデルバキ・エス・サティ師。後者二人はアルカナル民家爆発で死亡した可能性あり。 被害者たちは これまでに名前が公表されたバルセロナ襲撃の犠牲者――。 ジャレッド・タッカーさん(米国出身、43) エルケ・ファンボクライクさん(ベルギー出身、44) シルビナ・アレハンドラ・ペレイラさん(スペイン・アルゼンチン出身、40) カルメン・ロパルドさん(アルゼンチン出身、80) ペピータ・コディナさん(スペイン出身、75) イアン・ムーア・ウィルソンさん(カナダ出身) フランシスコ・ロペス・ロドリゲス(スペイン出身、57。甥の3歳息子も死亡) ブルーノ・グロッタさん(イタリア出身、35) ルーカ・ルッソさん(イタリア出身、25) ジュリアン・キャドマンさん(英・豪出身、7) このほか、カンブリス襲撃でスペイン人アナ・マリア・スアレスさんが死亡。バルセロナでは、ポルトガル人二人の死亡も確認されている。 負傷者の容体についてはカタルーニャ救急救命当局によると、バルセロナ襲撃では13人が重体、20人が重傷、14人が比較的軽度の負傷、二人が軽傷。カンブリス襲撃では二人が重傷、二人が軽傷。 事件の時系列 16日夜――バルセロナから南西約200キロのアルカナルで民家爆発。一人の死亡確認。最大3人が死亡した可能性あり、カタルーニャ州警察本部長は、住民たちが「爆発物を用意していた」ようだと指摘。州政府関係者は、バルセロナ・ランブラス通り襲撃にガス缶を使うつもりだったかもしれないと。 17日午後4時50分――バルセロナ中心部のランブラス通りで白いフィアット製ワゴン車が歩行者を襲撃。13人死亡、多数負傷。運転手は徒歩で逃走。 同6時半――バルセロナから80キロ北のビックで、警察が逃走用車両とみられる第2のワゴン車発見。 同7時半――バルセロナ郊外で、警察検問を突破しようとした車両が警官たちに突入。警察が発砲。助手席に、刺傷のある男性の遺体発見。死亡した男性はランブラス通り襲撃とは無関係と警察は見ているが、捜査は続いている。この車両は盗難車で、死亡した男性はカージャック被害者で、犯人たちは逃走中という説もある。 18日午前1時――バルセロナ南西約120キロのカンブリスで、第二のワゴン車襲撃発生。女性一人死亡。警官がテロ容疑者5人を射殺。5人はバルセロナ襲撃につながりがあるとみられている。死亡した5人の一人、ムーサ・ウカビル容疑者(17)は当初、バルセロナ襲撃の主犯と見られていた。警察は後に、運転手としてユネス・アブーヤクーブ容疑者を追跡していると明らかにした。 (英語記事 Barcelona attack: Spain terror cell had 120 gas canisters)

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    起業したと親に言えなかった バイオベンチャー率いる高橋祥子さん

    半年間事実を伏せていたという。日本経済を活性化(jumpstart)する可能性のある若き起業家たちをBBCが紹介する番組「Jumpstarting Japan」で、大井真理子記者が高橋さんに取材した。

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    非武装地帯見守る将校たち 米韓・合同軍事演習

    事演習が21日始まった。北朝鮮は、米韓が軍事演習で北朝鮮侵略を準備しているとして激しく非難している。BBCのヨギータ・リマエ記者が韓国と北朝鮮の間の軍事境界線沿いにある非武装地帯(DMZ)を訪れ、中立国監視委員会に参加するスウェーデン軍とスイス軍の将校に話を聞いた。

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    自分の分身でどこにでも ロボット開発した日本のベンチャー

    )」の開発につながったという。日本経済を活性化(jumpstart)する可能性のある若き起業家たちをBBCが紹介する番組「Jumpstarting Japan」で、大井真理子記者が吉藤さんに取材した。

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    バルセロナ襲撃に揺れる町リポイ 実行犯の多くが生活

    2017年08月21日 9:00 公開 スペイン北東部のバルセロナやカンブリスで車が群衆に突っ込み14人が死亡、120人以上が負傷した襲撃事件を受けて、犯行グループのメンバーの多くが住んでいたピレネー山脈の麓の町リポイの住民は衝撃を受けている。バルセロナ中心部のランブラス通りワゴン車で暴走し13人を殺害した容疑者を含め、リポイに住んでいた8人にテロ容疑がかけられている。

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    バルセロナ襲撃にも関連か 容疑者死亡確認

    2017年08月19日 10:59 公開 スペイン北東部の主要都市バルセロナで17日夕、繁華街のランブラス通りでワゴン車が歩行者を次々とはね、少なくとも13人が死亡し、100人以上が負傷した事件の容疑者の一人が、翌日未明に約120キロ西のカンブリスで警察に射殺された5人の一人だったことが確認された。射殺された襲撃犯たちはカンブリスでもワゴン車で歩行者を次々とはね、7人を死傷させた。 スペインのカタルーニャ警察によると、バルセロナ事件に関与した疑いのムーサ・ウカビル容疑者は、バルセロナ襲撃の約8時間後にカンブリスで警察に射殺された一人だったという。容疑者はカタルーニャ北部ジロナ出身のスペイン国籍で、17歳だったとみられる。警察は後に、バルセロナ襲撃に運転手は逃亡中だと発表。地元メディアは、これはすでに指名手配されているユネス・アブーヤクーブ容疑者(22)と伝えている。 ウカビル容疑者らはカンブリスでもワゴン車で歩行者をはね、女性一人を死亡させたほか、6人にけがをさせた疑い。 調べによると、歩行者をはねた後に横転した車から出た容疑者らを、一人の警官が射殺した。容疑者の一人はナイフを手にしていたとされる。自爆ベルトのようなものを身に着けていたが、後にこれは偽物だと判明したという。 警察がウカビル容疑者と共に指名手配したサイード・アーラア容疑者(18)、モハメド・ハイチャミ容疑者(24)も、カンブリスで死亡した4人に含まれるという。指名手配した中では、ユネス・アブーヤクーブ容疑者(22)のみ、行方が分かっていない。ウカビル容疑者以外は、モロッコ出身という。 ウカビル容疑者は、兄の身分証明書を使い複数の車両を借り出したとみられる。バルセロナ襲撃で使用されたワゴン車に、兄の身分証が残されていた。また逃走用に用意したとみられる別のワゴン車が、バルセロナ北約80キロにあるビック市で発見された。 捜査当局は、バルセロナとカンブリスの襲撃を、カンブリスから西南約90キロのアルカナルで16日夜に起きた民家爆発と結びつけている。民家爆発では一人が死亡した。当局は容疑者らが爆発物を作ろうとしていたとみて、さらに高度な手法による攻撃を計画していた疑いを調べている。 一連の事件に関連して、ほかに4人が逮捕されている。アルカナルの民家爆発後に一人と、バルセロナ襲撃後に、バルセロナ北約100キロにあるリポイ市で3人が逮捕された。ウカビル容疑者の兄ドリス容疑者もその一人で、出頭後に逮捕された。弟が自分の身分証を盗んで、襲撃用の車を調達したと供述しているという。 バルセロナの襲撃では、スペイン人男性一人とイタリア人男性2人の死亡が確認されたほか、ベルギー人、カナダ人、米国人も死亡したとされる。 オーストラリアの報道によると、重傷を負った母親と現場ではぐれてしまった、英豪二重国籍の7歳の男の子が行方不明になっている。 (英語記事 Barcelona attack key suspect Moussa Oukabir confirmed dead)

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    ホワイトハウスのバノン戦略官、解任 右派メディア戻り「トランプのため戦う」

    2017年08月19日 9:42 公開 解任や辞任の相次ぐドナルド・トランプ米大統領のホワイトハウスから、スティーブ・バノン首席戦略官(63)が去ることが決まった。大統領報道官が18日、発表した。 サラ・ハッカビー・サンダース大統領報道官は声明で、「ジョン・ケリー首席補佐官とスティ―ブ・バノンは本日、お互いに今日がスティーブの最終日になると合意した」、「彼の尽力に感謝する」と発表した。消息筋によると、政権はバノン氏に、自ら望む形で退任する猶予を与えたという。 海軍士官、投資銀行、ハリウッド・プロデューサーを経てバノン氏は、右派メディア「ブライトバート」を運営し、昨年の大統領選ではトランプ氏を強力に支持。昨年8月にトランプ陣営の選対責任者となり、「アメリカ第一」のメッセージ展開を推進した。今回の解任後は、再びブライトバートに戻る方針という。 ブライトバートは、バノン氏の復帰をただちに発表。編集長は「戦争」とツイートしたが、バノン氏はトランプ氏を支持し続けると発表した。 バノン氏はブルームバーグ・テレビに対して、「自分はホワイトハウスを去り、トランプのために、トランプの敵と戦争を始める。キャピトルヒル(連邦議会)やメディアやアメリカの経済界にいる、トランプの敵と」と話した。 移民受け入れや人種対立などについて強硬策を進言してきたバノン氏は、トランプ氏の長女イバンカさんやイバンカさんの夫、ジャレッド・クシュナー氏のほか、トランプ政権内でも穏健派とされる幹部と対立を繰り返していたと言われている。 米バージニア州シャーロッツビルの衝突について、双方に非があると発言したトランプ氏はその際、バノン氏の去就について「様子を見よう」などあいまいな発言を重ねていた。 シャーロッツビル衝突に対するトランプ氏の反応を受けて、大統領の諮問会議に参加する複数の企業経営者が相次ぎ辞任。トランプ氏は製造業評議会と戦略・政策フォーラムを解散した。 これとは別に、著名投資家カール・アイカーン氏が18日、規制改革に関する大統領特別顧問を辞任すると発表した。自分の投資先に有利な助言をするのではないかと、その任用が問題視されていた。 大統領自身も激怒と リベラル系雑誌「アメリカン・プロスペクト」に今週掲載されたバノン氏のインタビューが、トランプ大統領を激怒させたとの報道もある。 記事でバノン氏は、北朝鮮問題の軍事解決はあり得ないと述べるなど、トランプ氏のこれまでの姿勢を否定するかのような発言をした。 さらにバノン氏は、米国が「中国と経済戦争」を戦っていると述べ、政権内の対中穏健派を追い出すつもりだなどと同誌に話している。 バノン氏は同誌記事が発表されると、自分は記者とオフレコで雑談していたつもりで、発言が記事に使われるとは思っていなかったと弁明したという。 バノン氏はこれまでに、米国の貿易赤字を減らすため中国など諸外国に追加関税を課すべきだと主張。またイスラム教徒が国民の多数を占める一部の国について、米国への入国禁止措置を推進してきた。 シャーロッツビルの衝突については、きっかけとなった南部連合の像について米紙ニューヨーク・タイムズに対して、左派が「何もかも人種差別だと言いたがっている」と批判。「もっとやれ、もっと銅像を引き倒せ。革命が来ると言え。どんどんやってほしい」などと挑発的に発言していた。 今年初めにトランプ氏がバノン氏を国家安全保障会議(NSC)の常任メンバーに加えたことが、きわめて異例な措置だと注目されたものの、4月初めにNSCから外された。これは、H・R・マクマスター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の影響力が政権内で拡大していることの表れだと受け止められた。 バノン氏はマクマスター補佐官のほか、ギャリー・コーン国家経済会議(NEC)委員長とも、対立を重ねていたとされる。コーン氏はかつてバノン氏が務めていた米投資銀行ゴールドマン・サックスの元社長で、経済戦争や対立的関係を推進するバノン氏と異なり、国際協調とグローバリズムを重視するとみられている。 バノン氏がホワイトハウスを通じて実現しようとした世界観に、特に強力に対立したのが、コーン氏とイバンカさん、クシュナー氏だと言われている。 <トランプ政権を去った人たち> 7月31日――アンソニー・スカラムーチ広報部長 7月28日――ラインス・プリーバス首席補佐官 7月21日――ショーン・スパイサー報道官 5月30日――マイク・ダブキ広報部長 2月14日――マイケル・フリン補佐官(国家安全保障問題担当) (英語記事 Steve Bannon fired as Trump White House's top strategist)

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    ピーナッツアレルギーで新知見 4年後も耐性維持 豪研究

    2017年08月18日 18:08 公開 ケイティ・シルバー・ヘルス担当記者、BBCニュース ピーナッツアレルギーの治療法の研究で、治療後4年たってもピーナッツへの耐性が維持できたことが示された。オーストラリアの研究者らがこのほど、英医学誌ランセットで発表した。 研究では、アレルギーを持つ子供たちに、「ラクトバチルス・ラムノサス」と呼ばれる乳酸菌をピーナッツのタンパク質と一緒に毎日、18カ月にわたって摂取してもらった。同乳酸菌は一部のアレルギー反応の抑制との関連が指摘されている。 終了後1カ月たってから検査したところ、80%の子供がピーナッツへの耐性を維持。4年後に再び調べた際にも70%がピーナッツを食べてもアレルギー反応が出なかった。 食物アレルギーがある人は、ここ数十年で急速に増加している。なかでもピーナッツアレルギーはアナフィラキシーショックを引き起こす恐れがあり、最も命の危険が高いアレルギーの一つとされる。 研究を主導した豪メルボルンにあるマードック・チルドレンズ・リサーチ・インスティチュートのミミ・タング教授によると、子供たちの約半数はピーナッツを日常的に食べており、残りの半数はたまに食べているという。 タング教授は、「研究で分かった重要な点は、子供たちがアレルギーのない子供たちと同じようにピーナツを食べても耐性が維持でき、ピーナッツへのアレルギー反応から守られていたことだ」と語った。 タング教授は、アレルギー治療の効果がこれほど長期間維持できたのは初めてだと述べた。 研究チームは今後、治療法が子供たちの生活の質の改善に役立っているのかを評価したい考え。食物アレルギーのある人は世界で2億5000万人いるとされ、過去20年で3倍以上に増えている。その中で、ピーナッツアレルギーは最も増加率が高い。 タング教授は、「食物アレルギーの治療で、耐性が現実的な目標になるという興奮すべき可能性が開けた」と語った。同教授はさらに、「西洋社会の食物アレルギーの問題に取り組む上での、効果的な治療法の特定に向け大きく前進した」と付け加えた。 ピーナッツを食べても安全なのは? ピーナッツアレルギーに関する専門家たちによる指針が過去にピーナッツを避けるよう勧めていたことから、いつ食べるのは安全なのか情報は度々錯綜(さくそう)してきた。 現在は、妊娠中にピーナッツを食べるのは安全と考えられている。 保健当局は、アレルギーもしくは皮膚炎の家族歴がない場合、生後6カ月以降はピーナッツバターや粉末や砕かれたピーナッツを食べてもよいとしている。 もしアレルギー反応が出るリスクが高いと思われる場合は医師に相談するよう勧められている。 研究は、ピーナッツアレルギーのリスクがある子供に慎重にピーナッツに慣れさせるのはよいと示唆しているが、親が独自の判断ですべきではない。 5歳以下の子供がそのままのピーナッツを食べるのは危険。 (英語記事 Peanut allergy treatment 'lasts up to four years')

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    どうして銅像でもめるのか 南北戦争の像の何が問題なのか

    2017年08月18日 17:16 公開 米南北戦争の戦いが終わってから150年以上がたつが、敗れた側を歴史にどう残すかについて、今も激しい議論が繰り広げられてる。 全米各地には、南部連合に捧げられた像が何百と現存している。南部連合とは、米政府に反旗を翻した南部各州のことだ。そしてこの像がしばしば、奴隷制や黒人抑圧という米国のいやな歴史を思い起こさせるものとなっている。 各地の地方自治体がこのところ、こうした像の撤去を相次ぎ決定した。それに対して複数の集団が、それは米国の歴史と南部文化を破壊しようとする動きだと声高に反発している。 ドナルド・トランプ大統領は17日、論争に割って入り、議論の的となっている数々の記念碑を「美しい」とツイート。銅像の禁欲的な美が各地から失われてしまうのは、「非常に残念だ」と嘆いた。 いつ設置されたのか 南部連合の記念碑のほとんどは、南北戦争が1865年に終わった数十年後に建てられた。戦後復興期の資金不足が主な原因だ。 19世紀末から20世紀初頭にかけて、解放されたばかりの奴隷から平等な市民権を奪うため、南部の州で様々な黒人差別法が施行された時代になって、南部軍の記念碑が公共の場に次々と設置されるようになった。 記念碑建立の第2波は1950~1960年代、人種隔離廃止とアフリカ系米国人の権利平等を求める公民権運動の時代に押し寄せた。 ヘイト集団や公民権運動を追跡するアラバマの南部貧困法律センター(SPLC)による報告書は、「公民権運動は、人種分離主義者の反発を引き起こした」と指摘する。 南部連合の像は700体以上あり、そのほとんどは南部にあるが、一部は南部連合ではなかった州にもある。 どういう人たちの像なのか 記念碑の一部は南部連合の歩兵たちに捧げられたものだが、多くはロバート・E・リー将軍やトマス・「ストーンウォール」・ジャクソン将軍など、著名人の像だ。 ジャクソン将軍の子孫は16日、バージニア州議会議事堂から同将軍の像を撤去するよう求めた。バージニア州シャーロッツビルでの白人至上主義者の集会において、「南部連合の像が存在することによって、人種差別主義者に主張の拠り所を与えてしまうと分かった」からだと説明している。 将軍の子孫がバージニア州政府に宛てた公開書簡の内容が、ツイッターで広く拡散し、それと共に、「記念碑は撤去しなくては(Monuments Must Go)」というフレーズが米国のツイッターでトレンド入りした。 白人至上主義団体「クー・クラックス・クラン」(KKK)やネオナチ支持者による「右派の団結」集会の後、リー将軍の玄孫は「不寛容や憎悪のメッセージを推進する人たちが、リー将軍の思い出を間違って利用する」ことを非難した。 極右行進の参加者たちは、名目上はリー将軍像撤去の市議会決定に反対するため、シャーロッツビルに集まっていたからだ。 なぜ問題なのか 南部連合のシンボルを擁護する人のほとんどは、記念碑は奴隷制を記念するものではないという立場だ。 擁護派は、南部連合軍は奴隷制維持のために戦ったのではなく、「州の権利」を守り連邦制に反対するための戦争だったと主張する。南部連合の「戦旗」のようなシンボルは、南部の歴史と文化を記念するものだと言うのだ。 しかし歴史家のほとんどは、南北戦争の原因が奴隷制度だったと一致している。人種的少数派、特に黒人の米国人は、公共の場にそのシンボルが存在するのは、不快だし侮辱的だと感じている。 メーン州のポール・ルページ知事は17日、像の撤去は単に歴史のうわべを取りつくろうだけだと述べた。 メーン州のラジオ局WGANラジオに出演したルページ知事は、「歴史を消してしまうなら、未来の世代はどう学べるのか? 吐き気がする」と話し、像の撤去は2001年9月11日の同時多発テロ事件の記念碑を、世界貿易センターや国防総省から撤去するようなものと「そっくり」だと付け足した。 「私にしてみれば、今すぐニューヨークに行って、9/11で命を落とした人たちの記念碑を撤去するようなものだ。そう言うことだろう」 トランプ大統領もまたこの言い分を応用し、独立宣言を起草したトマス・ジェファーソン第3代大統領やジョージ・ワシントン初代大統領についても、奴隷主だったことを理由に記念碑を撤去しようとリベラル派が言い出すまで時間の問題だと主張した。 なぜ今になって像が問題に 2015年に南北戦争の終戦150周年を祝ったわずか数日後、サウスカロライナ州の黒人教会で白人男性が信者9人を殺害する事件が起こった。 南部連合旗の前でポーズを取る犯人の写真は、多くの米国人の見方を変えた。南部連合旗は無害な文化や反骨精神のシンボルだとは、もはや思われなくなったのだ。 サウスカロライナ州政府が州議会議事堂から南部連合旗を撤去すると決めた後、多くの地方自治体が、地元にあるシンボルを撤去して後に続いた。 そして今、シャーロッツビルでの暴力事件がきっかけとなり、記念碑撤去の第2波が起きている。 今週だけでもオハイオ州、ノースカロライナ州、メリーランド州で、南部連合の記念碑が次々に損壊された。 ノースカロライナ州では今週、怒る群衆が兵士の銅像を引き下ろした。しかしノースカロライナ州など一部の州では、地方自治体は議会承認なしに南部連合の記念碑を撤去できないと条例で定められている。 米マリスト大学による今週の世論調査では、米国人の62%が「歴史的なシンボル」として像を残すべきと考えており、やや意外なことに、アフリカ系米国人の44%がこれに同意していた。 (英語記事 Why the fuss over Confederate statues?)

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    印パ分離・独立から70年 混乱、傷痕、そして遺産

    2017年08月18日 13:57 公開 インドとパキスタンが英国からの独立70周年を祝っている。BBCのインド特派員だった英ノッティンガム大学のアンドリュー・ホワイトヘッド博士が2国の誕生をめぐってなお残る遺産、そして混乱や傷痕について語った。 インドの首都デリーからパキスタンの首都イスラマバードまでの距離は約700キロ。ロンドンとジュネーブの距離より短い。飛行機で言えば短距離扱いだ。 しかしデリーからイスラマバードまでの直行便はない。まったくないのだ。そしてこれは、70年間にわたる互いへの疑念と緊張がもたらした遺産の一つに過ぎない。 もう一つ事例を挙げよう。クリケットだ。 インドとパキスタンは数週間前、チャンピオンズトロフィーの決勝でぶつかった。両国とも熱狂的なクリケット好きだ。 しかしこのクリケットの試合は南アジアではなく、ロンドンで行われた。バングラデシュやスリランカなど同じ南アジアで試合をすることはあっても、互いの国で試合をしないことになっている。 南アジアの地のテストマッチで対戦してから10年がたっている。多くの共通の文化と歴史がありながら、両国はただのライバルではなく、どちらかと言えば敵同士なのだ。 インドとパキスタンが分離・独立してから70年たち、3つの戦争があった。4つと主張する人もいるが、1999年に両軍が衝突した際、正式な宣戦布告はなかった。 インドとパキスタンの一触即発の緊張関係は、世界で最も地政学的に分断されているものの一つだ。この緊張関係が、両国の核兵器開発を促した。 この不安定なこう着状態は地域間の争いでは到底収まらない。より大きな危険をはらんでいる。 インドとパキスタンの独立は同時に成された。当時英国最大の植民地だった英領インドの統治は1947年8月15日に終わった。 数カ月に及ぶ政治のこう着状態の末、英国は国を2つに分割することに合意した。 主にイスラム教徒が多数派を占めるパキスタンは、ヒンズー教徒が多数派を占めるインドで不利益になるとして作られた。 これによってインド最大の州だったパンジャブとベンガルを2つに分割することになった。新たな国境線の詳細は、独立後わずか2日で公になった。 この分割は近代史上最も大きな災難を招いた。戦争と飢饉(ききん)を除き、これまで世界で見たこともないような人口の流動が目撃されたのだ。 正確な人数を計ることはできないが、新国家からまた別の新国家へと必死に移動しようとして、約1200万人が難民となった。 すべての主要な共同社会が加害者、そして被害者となった悲惨な虐殺が繰り広げられるなか、約50万人から100万人が殺された。 大勢の女性が誘拐された。多くの場合、異なる宗教を持つ男たちの手による犯行だ。 特に、何世代にもわたってヒンズー教徒やイスラム教徒、シーク教徒が共に暮らし、同じ言葉を話したパンジャブでは、イスラム教徒は西のパキスタンを目指し、ヒンズー教徒とシーク教徒は東のインドに逃げ、殺伐とした分離がもたらされた。 戦線や敵軍が存在する内戦ではなかったものの、単なる局地的な衝突でもなかった。 すべての勢力に民兵組織や武装ギャングがいて、敵とみなした者に最大の危害を与える計画を練った。 その傷痕は化膿したまま放置された。誰も責任を取らず、和解が見いだされることもなかった。そして長きにわたり、その全貌は明らかにされなかった。 文学や映画は当時の恐怖を表現する手段となった。歴史家たちは当初、印パ分離をめぐる政治の動きを注視していて、それによって起こった出来事の証言に目を向けるまでかなりの時間を要した。 生存者が少なくなるなか、ようやくここ数年、大がかりなオーラル・ヒストリー(歴史研究のための関係者からの聞き取りによる記録作成)の計画が進み始めた。印パ分離の犠牲者の記念碑は存在しない。インド・パンジャブ州アムリツァルで2016年、最初の博物館が建てられた。 印パ分離は両国の関係を毒したと共に、南アジア全体の地政学を形作った(多くの人はゆがめたと言うだろう)。 パキスタンは当初、互いに2000キロ離れた2つの領土を有していたが、1971年に東パキスタンが独立し、新たな国家バングラデシュが樹立した。 独立の取り決めで定まっていなかったことの一つに、カシミール地方の将来があった。カシミールはヒマラヤ山脈の麓の藩王国と呼ばれる自治領で、人口の大部分をイスラム教徒が占めていた。ヒンズー教の藩主はインドへの帰属を決めた。 数カ月のうちに、両国の兵士がカシミールの支配を争って戦った。 カシミールの複雑な紛争問題は未解決のままで、他のどの問題よりも両国関係に多くの困難をもたらし続けている。 またインドは、パキスタンがインドの都市でテロのような攻撃を仕掛けた武装勢力を支援していると非難している。パキスタンは、インドがパキスタンのバルチスタン州などで分離派の動きと結託していると主張している。 両国の政治指導者たちは折に触れて会合を開いており、関係打開の期待が高まるときもあるが、現在のところ、関係は明らかに冷え切っている。 影響は広範囲に及んでいる。 インドは、西の隣国パキスタンよりもナイジェリアやベルギー、南アフリカなどの国との貿易の方がはるかに大きい。 インドのボリウッドとして知られる圧倒的な成功を収めているヒンズー語の映画産業は、パキスタンでも絶大な人気があり、パキスタンのテレビドラマもインドで熱心に観られているが、両国の文化のつながりは弱い。 緊張が高まると、実際に定期的に高まるのだが、両国関係の全ての面が悪影響が出る。 ほんの数カ月前、インドの一流映画監督の一人であるカラン・ジョハル氏は、自身の映画でパキスタン人俳優を二度と起用しないと約束せざるを得なかった。 両国とも国境をまたいだ相手国で何が起きているかをあまり知らない。インドやパキスタンの大手メディアは現在、相手国の首都に特派員を置いていない。 インド人とパキスタン人両方にとって、相手国に行くことは簡単ではない。たとえ家族を訪ねる場合であっても。 査証(ビザ)を取ることが難しいわけでも、両国の首都間の直行便が不足しているわけでもない。両国間にはほとんど空路がないのだ。 長い国境線を共有しているにもかかわらず、両国にはほとんど国境検問所がない。 パキスタンでは軍と情報機関が圧倒的に力を持っており、軍事政権が支配する期間が幾度もあった。 はるかに大きな隣国からの絶え間ない軍事的脅威により、軍事機関の力が増長し、成熟した民主主義の発展を妨げていると多くの人が感じている。 パキスタンの人口は約2億人で、大多数はイスラム教徒だ。インドの人口は13億人近くで、7人に1人はイスラム教徒。インドにはパキスタンのイスラム教徒と同じくらい多くのイスラム教徒がいる。 ある予測では、2050年までには、インドはインドネシアを抜き、イスラム教徒が世界で最も多い国になる。しかし、イスラム教徒はインド議会や社会のその他多くの分野で活躍の場が少ない。 インド人のイスラム教徒がパキスタンに同調しているという認識が、それがどれほど不当な認識であっても、偏見と差別を助長していると考える専門家もいる。 ほぼ全てのインド人とパキスタン人が、自国にプライドを持っているのは明らかだ。愛国主義は両国で力強い原動力になっている。 両国がクリケットで対戦する時はいつも、愛国心が前面に出てくる。だが、双方とも70年前の最良の瞬間であるはずだった時に起こった悲劇の遺産を克服できていない。 そして、一番最近のクリケットの試合の結果はどうだったか。はっきりさせておくと、パキスタンが予想外の圧倒的勝利を収めた。 潔く負けを受け入れたインド人もいた。だがソーシャルメディアや一部のインドのマスコミは、怒りと悔しさに満ちていた。往年のライバルの前で面目を失うのは、多くの人にとって、今でも耐えられないほどの痛みがあるのだ。 1947年8月の分離・独立 戦争と飢饉を除けば、史上最大の人口流動かもしれない インドとパキスタンという新たな独立国家が2つ樹立された 宗教間の衝突で約1200万人が難民となり、約50万~100万人が殺された 大勢の女性が誘拐された <記事について> この分析記事はBBCが委託し、外部機関の専門家が寄稿した。 アンドリュー・ホワイトヘッド博士は、BBCインドの元特派員で、1947年のカシミールについての著書がある。現在ノッティンガム大学の名誉教授。 (英語記事 Partition 70 years on: The turmoil, trauma - and legacy)