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    フィリピン大統領の個人攻撃に「母が憤慨」と国連高官

    る国連の動きに対してドゥテルテ大統領は、フセイン氏を「まぬけ」や「あばずれの息子」などと口汚く罵倒。BBC番組GMTのルーシー・ホッキングス司会が感想を聞くと、人権高等弁務官は「なぜ自分をまきこむのかと母親が憤慨していた」と答えた。

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    イラクで無人と化したキリスト教徒の町 IS掃討から半年

    と共に、住民は脱出。ISがイラク軍に掃討されてから半年たった今でも、町は無人状態で静まり返っている。BBCのポール・アダムス記者が現地から報告する。

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    一番の「トランプ」は 物まね芸人10人がバトル

    2017年05月01日 9:00 公開 ドナルド・トランプ米大統領が10人も――。米ロサンゼルスのコメディ・クラブ「ラフ・ファクトリー」に4月半ば、顔をオレンジに塗り、金髪のカツラをかぶった物まね芸人10人が集まり、自慢の「トランプ芸」を競った。

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    とことんネタに 大統領が異例欠席の夕食会

    2017年04月30日 9:00 公開 米大統領とホワイトハウスの記者団がお互いをからかい合うのが慣例となっている、毎年恒例のホワイトハウス記者団夕食会が30日に開かれたが、ドナルド・トランプ氏は欠席した。コメディーニュース番組「デイリー・ショー」に出演するコメディアンのハサン・ミナジ氏が、不在の大統領を徹底的にこきおろした。

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    北朝鮮、弾道ミサイルを発射 直後に爆発し国内落下か

    意があるのか、北朝鮮がまず決めなくてはならない」と答えた。 <解説>バーバラ・プレット・アッシャーBBC国務省担当記者 ティラーソン長官は、(1) 既存制裁の強化、(2) 新しい制裁の追加、(3) 北朝鮮の外交的孤立――を、国連に要求した。 そして長官は、米国がこの方針を強力に追究していく方針を示した。特に、北朝鮮の違法活動を支援する組織・個人への米国制裁を強化すると述べたことは、中国の金融機関への警告だったかもしれない。 長官はさらに国連加盟国に、北朝鮮との外交関係を後退させるか凍結するよう求めた。北朝鮮にとってカンボジアやラオス、マレーシアとの外交関係は有用なものだが、米国はこの関係を終わらせようとしている。 ティラーソン氏はこれに加えて、なぜ米国がこのように北朝鮮に厳しい態度をとっているのか、動機を説明した。米国は、自分自身の安全保障を懸念しているのだと。 つまり、本気なのだ。 (英語記事 North Korea crisis: North test-fires ballistic missile)

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    高齢すぎ? 銀行口座開設を拒否された116歳女性に口座

    2017年04月28日 14:24 公開 116歳の女性が高齢すぎることを理由にメキシコの銀行が口座開設を拒否したため、女性が年金を受け取れなかった問題で、地元メディアが取り上げ、州政府担当者が謝罪したことを受け、銀行は口座開設を認めた。 メキシコ政府が透明性確保のため福祉手当の支給方法を個人口座振り込みに限定したのを受け、西部ハリスコ州に住む116歳のマリア・フェリクス・ナバさんが地元の銀行支店に口座を開こうとしたところ、「110歳が限度だと言われた」という。このためフェリクスさんは3カ月にわたり、福祉手当が受け取れなかったと地元メディアに話した。 フェリクスさんの問題が報道されたのを受け、ハリスコ州の当局者が小切手を持参してフェリクスさん宅を訪れ、謝罪した。 州開発事業の担当ミゲル・カストロ・レイノソ氏は、異例だが馬鹿げた事態だと批判し、フェリクスさんの窮状を伝えたマスコミに感謝。再発がないよう対応すると述べた。 福祉手当の支払いを受け取ったフェリクスさんは、「神様は遅から早かれ、必要なものを与えて下さる」と話した。 フェリクスさんの口座開設を拒否したのは、米銀シティ・グループのメキシコ部門「シティバナメクス」。フェリクスさんほど高い年齢を受け付けなかったコンピューターシステムの設定エラーだったと説明している。 ロイター通信によると、同銀行は急ぎフェリクスさんにキャッシュカードを用意する方向だという。 公式記録によると、フェリクスさんは今年7月に117歳の誕生日を迎える。地元当局は、出生証明書は本物だと認定している。 7歳で孤児になったというフェリクスさんは、10人の子供を産んだが、その6人はすでに他界しているという。 (英語記事 Mexican woman, 116, gets bank card after being deemed 'too old')

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    ベネズエラ野党指導者、総選挙の早期実施求める

    指導者エンリケ・カプリレス氏は27日、総選挙の早期実施のみが危機を収束させる唯一の方法だと述べた。 BBCとのインタビューに応じたカプリレス氏は、ニコラス・マドゥロ大統領がベネズエラ国民に対して「野蛮な抑圧」を行っていると批判し、「ベネズエラ国民が投票する権利をマドゥロはいつまで拒否できるのか」と語った。 今月に入り、反政府デモによる死者は30人近くに上っている。 カプリレス氏は、「政府のやっていることは防御ではない。抑圧だ。野蛮な抑圧であり、我々の憲法に違反し、人権を損なっている」と述べた。 カプリレス氏は2013年の大統領選でマドゥロ氏に敗れている。 カプリレス氏に対しては今月、ミランダ州知事時代に「行政上の不正」があったとして、同氏の公職就任を15年間禁止する命令が下された。カプリレス氏は、命令は憲法違反だと批判している。 カプリレス氏はベネズエラが分断されているとの見方を否定し、マドゥロ大統領の社会主義政権を支持するのは「ベネズエラ国民の2割以下だ」と主張した。 「ベネズエラ国民のさまざまな層の間に対立はない。そのようなことはベネズエラにはもうない。ベネズエラ国民に分断はない」 ベネズエラの反政府デモは、同国の最高裁判所が先月29日に、野党議員が多数を占める国会の権限を剥奪したことをきっかけに激化した。最高裁は3日後に権限剥奪を撤回したものの、デモを収束させるには手遅れだった。 石油資源に恵まれるベネズエラが政治・経済危機に直面している責任は、マドゥロ氏にあると野党は主張。2018年末に予定される大統領選の繰り上げ実施を要求している。 カプリレス氏は、4年前のマドゥロ大統領就任以降に逮捕された野党政治家たちの解放を求めた。 「(政府は)現在、警察に包囲された誘拐犯のようなものだ。包囲されてもなお人質を殺し、警察を殺し、無事逃げおおせると思っている。彼らは間違っている。計算間違いをした」とカプリレス氏は批判している。 (英語記事 Venezuela opposition leader denounces 'savage repression')

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    ユナイテッド航空と乗客、和解成立 降機強制で

    2017年04月28日 13:16 公開 米ユナイテッド航空の機内から強引に引きずり降ろされ負傷したケンタッキー州在住の医師が、同航空から和解金を受け取った。医師の担当弁護士が27日、明らかにした。 デイビッド・ダオ医師(69)の弁護士たちは、「円満な和解」が成立したと発表。和解金の「金額は公表しない」ことが和解条件の一部だったと説明した。 同航空のオスカー・ムニョス最高経営責任者(CEO)が「正しく対応すると話していたとおり、正しく対応した」と弁護士たちは話した。 トマス・デメトリオ弁護士は、ダオ医師が「本人にそういうつもりがないまま意図せずして、(ユナイテッド航空に)規則を変えさせる運動の推進者になってしまった。その結果、文字通り何百万人もの旅行者が確実に恩恵を受けることになる」と述べた。 同じ日にユナイテッド航空は、オーバーブッキング(過剰予約)時の降機補償額を最大1万ドルに引き上げるほか、手続きの規則を変更した。 規則変更を発表したムニョスCEOは、「すべての顧客は最高級のサービスを受け、最大限に尊重され敬意をもって扱われるべきです。2週間前、私たちはその基準を満たすことができなかった。心より深く謝罪します」とコメントした。 ユナイテッド航空は9日夜、シカゴ発ケンタッキー州ルイビル行きの満員のフライトに社員を載せるため、デイビッド・ダオ医師(69)を強引に引きずりおろした。ダオ医師は鼻を骨折し、前歯を2本折るなど重傷を負った。この際の映像がソーシャルメディアに投稿され、同社は広く非難された。ダオ医師の弁護士によると、ベトナム生まれの医師は「サイゴン陥落とベトナム脱出より恐ろしかった」と話したという。 オーバーブッキング時の補償額については、デルタ航空も上限を9950ドルに引き上げ、サウスウェスト航空は今後はチケット販売時に定員以上の予約を受けないことにしたと方針を発表している。 航空専門家の間では、ユナイテッド航空やデルタ航空が示す補償金の上限が実際に提示されることはないのではないかと疑問視する声もある。 ダオ医師を引きずり降ろしたシカゴ航空局係官3人と管理職1人は、有給の停職処分を受けている。 (英語記事 Passenger dragged off United Airlines plane wins settlement)

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    日ロ首脳会談 北朝鮮めぐり関係国に抑制求める

    2017年04月28日 11:52 公開 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は27日、モスクワのクレムリンで日本の安倍晋三首相と会談し、北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐり緊張が高まっていることについて、関係国に対話を再開するよう求めた。 プーチン大統領は、関係国が「好戦的な言葉を使うのを抑制」すべきだと述べ、「平和的で建設的な対話」をするよう訴えた。 北朝鮮が警告を無視する形で繰り返し実施しているミサイル発射実験をめぐり、米国と北朝鮮は双方を激しく批判し合っている。 米国は今週、韓国に配備した地上配備型迎撃システム「終末高高度防衛(THAAD)」が「数日中」に実用可能になると明らかにしたほか、北朝鮮に対する経済制裁をさらに強化する方針を示した。 ドナルド・トランプ大統領は原子力空母カールビンソンを中心とした打撃群を朝鮮半島近海に派遣。一方の北朝鮮は、米国による侵略とみなされる行為には「超強力な先制攻撃」をするとしている。 さらに北朝鮮では、6度目となる核実験を行う準備が整っているとみられる。米政府は米国本土に到達可能な長距離弾道ミサイルに搭載できる大きさの核弾頭の開発に北朝鮮が成功するのを恐れるが、専門家は実現するのはまだ先のことだと考えている。 しかし、それでも北朝鮮が攻撃を行った場合には、近隣の韓国や日本が標的となる可能性がある。 安倍首相は情勢がさらに緊迫するのを避けたいと考えている。 プーチン大統領は27日の記者会見で、「朝鮮半島の状況が残念なことにかなり悪化したというのが、私の意見、また(安倍)首相の意見だ」とした上で、「我々は地域の問題に関係するすべての政府に対して、好戦的な言葉を使うのを抑制し、平和的で建設的な対話の努力をするよう求める」と述べた。 (英語記事 North Korea crisis: Putin and Abe call for talks)

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    トランプ米大統領、習・中国主席の北朝鮮対応を評価

    2017年04月28日 11:44 公開 ドナルド・トランプ米大統領は27日、中国の習近平国家主席が北朝鮮情勢の打開に尽力していることを評価し、国を愛する「とても良い人」だと称えた。 ロイター通信のインタビューに対してトランプ氏は、緊迫の度合いを強める北朝鮮危機を外交的に解決したいが、「困難」で、「大規模な、大規模な紛争」になる可能性もあると述べた。 大統領はさらに金正恩・朝鮮労働党委員長について、あまりに若くして北朝鮮の指導者の座を受け継いだのは「とても大変なことだった」と話した。 国連安全保障理事会は28日にも、北朝鮮情勢をめぐり会合を開く予定。 レックス・ティラーソン米国務長官は、もし北朝鮮が核実験をまた実施すれば制裁を発動すると、中国から知らされたと明らかにした。 大統領に当選した直後のトランプ氏は、中国が北朝鮮を十分に制止していないと批判。その後も、米国は中国抜きで行動する可能性があると示唆していた。 しかしホワイトハウスの大統領執務室で、幅広い話題についてロイター通信の取材を受けたトランプ氏は、習主席は「もちろん混乱や大勢の人が死ぬのを見たいなどと思っていない」と述べた。米中首脳は4月初めに米フロリダ州で会談している。 首脳会談では自らの別荘リゾート「マール・ア・ラーゴに習氏を迎えたトランプ氏は、「とても良い人で、その人となりを良く知ることができた」と習氏について話した。 「中国を愛していて、中国の人たちを愛している。なんとかしたいと思っているのは承知している。できない可能性もあるが」 北朝鮮の金正恩氏については、「27歳だ。父親が死んで、国を引きついだ。何とでも言えるが、それは簡単なことじゃない。特にあの年では」とトランプ氏は述べる一方で、「ほめてるわけじゃない」と強調。「道理をわきまえているといいが」と付け足した。 「北朝鮮と、大規模な、大規模な紛争になる可能性はある。もちろんだ」とトランプ氏は述べた。 北朝鮮はこのところミサイル発射実験を繰り返し、6回目の核実験も行うつもりだと表明している。 これに対して米政府は朝鮮半島へ空母打撃群を派遣。また北朝鮮のミサイル迎撃を目的とした地上配備型迎撃システム「終末高高度防衛(THAAD)」の韓国配備を開始した。 トランプ氏は10億ドル(約1100億円)相当のTHAADについて、韓国政府に費用を負担してもらいたいと述べた。 トランプ氏のインタビューに先立ち、ティラーソン国務長官は27日に米フォックスニュースに対して、中国が北朝鮮に対して核実験を控えるよう促していると明らかにした。ただし、その要請が北朝鮮に無視された場合、中国がどう対応するのかは具体的に明示しなかった。 中国がいつ北朝鮮に働きかけたのかも、国務長官は話さなかった。中国政府はこの内容を確認していない。 ティラーソン氏は、北朝鮮がこのところミサイル発射実験や核実験抜きで大規模な公式記念行事を重ねてきたのは、意味のあることだと指摘した。 これに先立ち、日本の安倍晋三首相をモスクワで迎えたロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、北朝鮮協議の再開を呼びかけ、関係各国に「好戦的な物言いを控えるよう」促した。 (英語記事 Trump praises China's Xi over handling of North Korea)

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    英議会近くで複数のナイフ所持 男性をテロ容疑で逮捕

    報治安当局が常に警戒態勢にあり、私たちの安全を守ろうとしていることの表れだと思う」とコメントした。 BBCのジューン・ケリー国内担当編集委員は、「スコットランドヤード(ロンドン警視庁)の対テロ作司令部による継続的な捜査の一環として、容疑者は拘束されたようだ。ホワイトホール(議事堂周辺の官庁街)を移動する男を、諜報内容をもとに確保し、所持品を調べた後に逮捕した」と説明している。 容疑者はロンドン在住で英国の旅券を所持しているが、出身は英国外だという情報もある。警察は関連する住所の捜索を進めている。 逮捕を目撃したヘレン・チャンドラー=ワイルドさんは、「地面に複数のナイフと茶色のバックパックがあった」とBBCラジオに話した。周りの通行人にこれといった動揺はなく、「意外なほどまったく誰も怖がっていなかった」と言う。 BBCのマリオ・カッチョットロ記者は、現場で警察の鑑識課員2人がナイフや紙かティシュ―に見える遺留品を回収していたと話す。地面に置かれた茶色いリュックサックについては、やや慎重に開いていたという。一部始終を撮影しているのは鑑識課員だけでなく、観光客も同様だったと記者は話している。 <解説> フランク・ガードナー治安担当編集委員 ロンドン警視庁とMI5(情報局保安部)がどうやら、情報をもとに作戦を成功させたようだ。 容疑者の意図が具体的に何だったのかは不明だ。しかし議事堂と政府中枢の近くでナイフ2本を持っていたところを逮捕されたため、ロンドン警視庁の対テロ司令本部「SO15」の管轄となった。 現時点では、他の国内捜査当局が関わっている様子はない。 官庁街ホワイトホール周辺では、3月22日にハリド・マスード容疑者が警官1人を含む5人を殺害して以来、通常以上の警備態勢が敷かれている。 それと分かる武装警官が警備しているほか、複数人の武装警官が定期的に巡回パトロールを繰り返し、攻撃に備えている。 (英語記事 Terror arrest near Houses of Parliament)

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    「羊たちの沈黙」のデミ監督死去 73歳

    2017年04月27日 15:45 公開 映画「羊たちの沈黙」でアカデミー賞監督賞を受賞したジョナサン・デミ監督が26日、ニューヨークで死去した。73歳だった。広報担当によると、食道がんの合併症が原因という。 1944年生まれのデミ監督は、ほかに「フィラデルフィア」、「サムシング・ワイルド」などの映画のほか、米ロックバンドのトーキング・ヘッズのドキュメンタリー「ストップ・メイキング・センス」などが高く評価された。 ニューヨーク市ロングアイランド出身のデミ監督は、伝説的な映画プロデューサー、ロジャー・コーマンの下で映画監督として出発した。 広報担当は「悲しいことながら、ジョナサンは本日早朝、マンハッタンの自宅で息を引き取りました。妻ジョアン・ハワードと子供3人に囲まれてのことでした」と声明で発表した。当面は近親者のみの葬儀を予定しており、お別れ会などについてはこれから検討すると言う。家族は供花の代わりに、フロリダ州マイアミの移民支援団体「移民のための正義を求めるアメリカ人」に寄付してもらいたいと希望を示している。 HIV・エイズを正面から描いたハリウッド映画がまだほとんどなかった1993年の「フィラデルフィア」で、HIVに感染した男性を演じたトム・ハンクスさんは英PA通信に対して、デミ監督は「雄大な人」だったと話した。 「人の心がどれだけ広くなれるか、ジョナサンは教えてくれた。広い心を持てば、それがいかに自分の生き方や、自分の仕事の仕方を導いてくれるか、教えてくれた」とハンクスさんは監督をしのんだ。 ハンクスさんは「フィラデルフィア」でアカデミー賞主演男優賞を受賞している。 連続殺人犯ハンニバル・レクターを描いた1991年公開の「羊たちの沈黙」は翌春、アカデミー賞の監督賞、作品賞、脚色賞、主演男優賞、主演女優賞を受賞。「ビッグ・ファイブ」と呼ばれる主要5部門をすべて受賞した作品は、ほかに「或る夜の出来事」(1934年)と「カッコーの巣の上で」(1975年)しかない。 1980年のデミ監督作品「Melvin and Howard」では、メアリー・スティーンバーゲンさんがアカデミー賞助演女優賞を獲得した。 近年では、アン・ハサウェイ主演の「レイチェルの結婚」(2008年)や「The Manchurian Candidate(邦題「クライシス・オブ・アメリカ)」(2004年)などを監督。最新作は、歌手ジャスティン・ティンバーレークのコンサート映画「Justin Timberlake + the Tennessee Kids」(2015年)だった。 デミ監督の訃報に、映画界からは次々と追悼の言葉がソーシャルメディアに投稿された。 「愛されし者」(1998年)などに出演した英女優サンディー・ニュートンさんは、「実に素晴らしい人、監督、父親、友人、活動家の訃報に深く悲しんでいる」とツイートした。 ロン・ハワード監督は「ジョナサン・デミは偉大な芸術家で人道家、活動家で、かつ人を温かく励ましてくれる同僚だった。あんな人はめったにいない。とても寂しくなる」とツイートした。 今年3月に最新のアカデミー賞作品賞を受賞した「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス監督は、「ムーンライトを通じてすごく大勢の人に会ったけど、大好きなデミほど優しくて思いやり溢れる人はいない。ものすごい魂の持ち主だ。愛の中で生きて、今は安らかに休んでいる」と書いた。 ジム・ジャームッシュ監督は「刺激的な映画作家、音楽の探究者、鳥の研究家(!)、そして本当に素晴らしい思いやり深い人だった」と書いた。 作家スティーブン・キングさんは、「友人でご近所さんで同僚のジョナサン・デミが逝ったと知って、とても悲しい。本当にいい奴のひとりだった。君がいなくなって寂しいよ」と書いた。 (英語記事 Jonathan Demme, director of The Silence of the Lambs, dies at 73)

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    69年連れ添った夫妻、手をつないだまま1時間の間に亡くなる

    2017年04月27日 14:59 公開 米イリノイ州在住で結婚69年目のカップルが22日、手をつなぎながら1時間の間に相次ぎ亡くなった。アルゼンチン出身の夫妻の遺族が米メディアに明らかにした。 地元紙デイリー・ヘラルドによると、アルツハイマー病を患っていたテレーサ・バトキンさん(89)が死亡した際、夫のイザークさん(91)は妻の手に触れていた。そしてその40分後に、イザークさんも死亡した。 シカゴ郊外のハイランドパーク病院のスタッフは22日朝、夫妻がそれぞれ声をかけても反応せず呼吸が浅くなっているのに気付いた。病院スタッフが2人のベッドを隣り合わせに移動させ、家族が2人の手が触れあうように置いたという。 遺族は同紙に、2人が最後は一緒だったと思うと悲しみが和らぐと話している。 孫のウィリアム・バトキンさんは「いなくなってほしくない。でもこれが最善の形だった」と話している。 夫妻の合同葬儀で娘のクララ・ゲスクリンさんは、「あまりに強く愛し合っていたので、お互いがいなくては生きていけなかったのでしょう」と両親をしのんだ。 シカゴ郊外のシャローム葬儀場で司式したユダヤ教のラビ(宗教指導者)バリー・シェヒター師は、「2人は常に愛し合っていた。文字通り最後の最後まで。最後の一秒まで」と称えた。 夫妻はイリノイ州スコーキーで子供3人を育て、孫たちとも仲良く過ごしていたと家族は話している。 イザークさんはコーシャ(ユダヤ教の決まりに従った)肉の卸売業者で、テレーサさんは主婦でネイリストだった。 (英語記事 Couple die holding hands after 69 years of marriage)

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    ヒマラヤで山歩き中に行方不明 47日後に救出

    カトマンズのグランデ国際病院で治療中で、危険な状態は脱出したという。 病院のサンジャヤ・カーキ医師はBBCネパールに対して、「ゆっくりなら会話ができるようになった。恋人は3日前に亡くなったと話している。重傷は負っていないが、ミミズに食われた傷がある」と話した。 梁さんは出発前に比べて体重を30キロ失った。医師たちは、もっぱら水と塩だけで生き延びたようだとみている。救出時、頭髪はシラミだらけで、片足にはウジが湧いていたという。 梁さんと劉さんは台湾の国立東華大学の1年生。2月にインド経由でネパールに到着した。先月9日にダディン郡で、豪雪にも関わらずトレッキングに出かけたのを最後に、消息を絶っていた。 トレッキングの行方不明者情報を扱うサイトMissingtrekker.comによると、2人はトレッキングに出かける前に荷物をなくしたり、「ささいなこと」で口論したりしていたという。 劉さんはフェイスブックに、「こんなとこ来なければ良かった」と書いていたという。 2人はランタン村にいる台湾人の友人を訪ねに行ったとみられている。 2人が打ち合わせ通り先月10日に家族に連絡しなかったことから、2人の安否を心配した家族が、5日後に捜索願を出した。 現地警察はガイド3人とヘリコプターを使って捜索。台北タイムズによると、ヒマラヤのガイドや地元メディアも2人が行方不明だと知らされていたが、降雪と断続的な雪崩のため大がかりな捜索は困難だった。 捜索に協力していたマドハフ・バスネト氏はBBCに対して、2人は「ダディンからガトラン村へ下っている途中、滑りやすい山道から滑落したようだ」と話した。 「滑り落ちて、洞窟のような形状の岩の中に閉じ込められ、自力で上って戻ることができなかったみたいだ」 (英語記事 Missing Taiwanese trekker found in Himalayas after 47 days)

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    「死亡」女性をパリの警官が蘇生 宣告から1時間後

    2017年04月27日 12:46 公開 救急隊員に死亡宣告されたパリの女性が、1時間後に到着した警官によって蘇生され生き返っていたことが明らかになった。地元紙が伝えた。 仏紙パリシャンによると、パリの第13区で20日午後、摂食障害を長年患っていた49歳女性が自宅で倒れているのを18歳の娘が発見し、通報した。心臓発作を起こしたらしい女性を、救急隊は回復させることができず、午後6時10分に死亡宣告。死体検案書を書いた。 しかしその1時間後に警官2人が、死因確認のために現場を訪れ、女性を覆っていた毛布をはがしたところ、腹部が動いているのに気付いた。女性の頸動脈を確認すると、まだ心臓が動いていることが判明。驚いた警官の1人が女性の手を握り語りかける傍ら、もう1人の警官が消防署に電話で連絡をとり、心肺蘇生法のやり方をその場で教わりながら女性に施したという。 心肺蘇生を30分続けると、すでに死亡宣告を受けていた女性は呼吸を再開。病院に搬送され、現在も治療を受けているという。 警官連盟アリアンスのイバン・アシオマ地域事務局長は、女性の回復は「とんでもない話」で「想像もつかない展開だ」と話す。 「同僚たちは、まるで(米テレビドラマ)『ウォーキング・デッド』の中に入り込んだみたいだったと話している」 担当管区の警察本部長は、警官2人の勇気を表彰する方針を示している。 (英語記事 Paris police revive woman declared dead for an hour by paramedics)

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    トルコ、警官9000人を停職に 「ギュレン派」摘発

    常事態宣言をさらに3カ月延長した。 <解説> エルドアン氏が取り締まり強化――マーク・ローウェン、BBCニュース(イスタンブール) 国民投票で希望通りに勝てば、エルドアン大統領はクーデター未遂後から続けてきた粛清をさらに加速化させると、かねてから予測されていた。 勝利の勢いに乗るエルドアン氏にとって、摘発を強化しても投票結果に影響を与える心配はもうない。 国民投票結果に野党が異議を唱えていようが関係ない。投票をめぐり全国的に不正があったと選挙監視団が痛烈に批判し、野党の主張を支えても関係ない。大統領は、結果は確定したと宣言している。 このため26日には、警察がまずは拘束の対象になった。しかし今後はほかの機関も同様の目に遭うのだろう。 エルドアン氏とギュレン師はかつて、確固たる盟友同士だった。その当時の与党・公正発展党(AKP)には、ギュレン師支持者が実に大勢いた。 AKP内のギュレン師支持者はこれまで粛清の対象になってこなかったが、今後はその可能性がある。そして粛清されなかったとしても、エルドアン氏の政敵は常にその危険にさらされることになる。「ダモクレスの剣」のように。「批判すれば、ギュレンとの関係が露見するぞ」と言わんばかりに。 (英語記事 Turkey suspends more than 9,000 police officers over 'Gulen links')

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    トランプ米政権、北朝鮮制裁強化へ

    民数百人が激しく抗議。警官隊との衝突で3人が負傷した。 <解説> バーバラ・プレット・アッシャー、BBCニュース(ワシントン) 米政府は北朝鮮の核技術向上を、深く懸念している。トランプ政権1期目が終わる前に、米国を核弾頭で攻撃できるようになると考えているのだ。 これを軍事介入で先制抑止するには、どんな方法であっても高いリスクが伴う。しかし、実際にあり得る脅威なのだと相手に認識させるため、トランプ大統領は発言の調子を強めてきた。 トランプ氏の計画の鍵となるのは、中国だ。北朝鮮が核兵器開発事業を解体するところまで、中国がもっと北朝鮮に圧力をかけるよう、米国は中国に圧力をかけている。北朝鮮の核開発放棄に向けて、米政府は交渉の用意があるとトランプ政権は表明した。しかし北朝鮮はそのような条件は決して受け入れないだろうと、米政府内でさえ大勢が疑っている。 (英語記事 North Korea faces tighter sanctions under Trump strategy)

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    米トランプ政権100日 新婚カップルでも評価真っ二つ

    2017年04月27日 9:00 公開 トムさんはトランプ氏を支持、グレッチェンさんはクリントン氏を支持――。2人はそれでも大統領選直後に結婚式を挙げた。今月29日のトランプ政権発足100日目が近付くなか、新婚カップルはうまくいっているだろうか。選挙中から取材するラジニ・バイディアナタン記者が再び2人に話を聞いた。

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    核兵器に次ぐ爆弾MOABが落とされたアフガン東部 現在の状況は?

    IS)の施設を破壊するために使用した大規模爆風爆弾(MOAB)が着弾した場所は、今どんな状況なのか。BBCのアウリヤ・アトラフィ記者が現地からリポートする。

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    耳が垂れ下がった猫品種に繁殖停止求める声

    2017年04月27日 9:00 公開 耳が垂れ下がった愛くるしい猫の品種、スコティッシュ・フォールドの繁殖をやめるべきだとの声が上がっている。成長と共に関節炎にかかりやすくなるという性質があるためだ。専門家やブリーダーに話を聞いた。

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    中国第2の空母が進水 国産初で軍事力拡大

    し、改修して使っていた。 新しい空母はこの「遼寧」よりはるかに最新式のものだと言われている。しかし、BBCのスティーブン・マクドネル中国特派員によると、多くの軍事ウォッチャーは、米軍が使用する空母10隻に比べると技術的に劣っていると指摘している。 中国は経済成長と共に、軍備の刷新を推進してきた。その一方で3月には今年の軍事予算は前年比7%増に留めると発表。大幅な軍事費拡大を20年近く続けてきた中国が、増分を10%未満に抑えたのは2年目となった。 中国の国防費は米国より少なく、2017年の国防費は国内総生産(GDP)見通しの1.3%となるのに対して、米国は同3%に達する。また米国経済の規模は中国よりも大きいため、実質的には巨額の差がある。 ドナルド・トランプ米大統領は、国防費10%増を提案している。 (英語記事 China launches aircraft carrier, boosting military presence)

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    古代のヒト「ホモ・ナレディ」 当初予測より最近のものか

    2017年04月26日 15:59 公開 ポール・リンコン、BBCニュースサイト科学編集長 南アフリカの洞窟で発見され、初期人類かもしれないとされてきた化石は、当初予測されていた最大300万年前のものではなく、20万年~30万年前とかなり新しいものかもしれないことが明らかになった。 南アフリカ・ウィットウォーターズランド大学のリー・バーガー教授率いる発掘チームは2013年、北部ハウテン州の洞窟で15体分と思われる骨の化石を発見。2015年にヒト属の新種かもしれないと、「ホモ・ナレディ」と名付けて発表した。 「ホモ・ナレディ」については発表当初から、比較的新しい種ではないかと考える専門家もいたが、当時のバーガー教授はBBCに最も古くて300万年前の化石の可能性があると説明していた。しかしその後の研究の結果、おそらく20万年~30万年前のものだろうと教授は話している。 「ホモ・ナレディ」の人体構造は現生人類と似ている部分もあるが、200万年以上前の原人に近い要素も多い。 年代測定の新資料から、ホモ・ナレディは現生人類ホモ・サピエンスの初期と時期が重なっていた可能性があると判明した。 バーガー教授と共同で研究にあたる米ウィスコンシン大学のジョン・ホークス教授は、「我々と同じヒト属のより原始的な形に見える。(直立二足歩行した)初期のホモ・エレクトゥスや(ヒト属最初の種の)ホモ・ハビリス、あるいはホモ・ルドルフエンシスとつながりがあるかもしれない」と話す。 ホークス教授はBBCラジオに対して、「欧州のネアンデルタール、アジアのデニソバン、アフリカの初期現生人類と同時代だ。現生人類が誕生し始めた時代から、今と同じように多様な種類の人間がいた。ホモ・ナレディはその一部だ」と話した。 「ほかにアフリカに何があってどういう発見ができるのか、まるで分からない。私にとってはそれが最大のメッセージだ。200万年前に発生したと思われるこの系譜が20万年前まで続いていたというなら、それでおしまいではなかったかもしれない。我々が見つけたのは、最後のホモ・ナレディではなく、一部のホモ・ナレディだったのだ」とホークス教授は言う。 「ホモ・ナレディ」の化石は2013年、ハウテン州のライジングスター洞窟群の奥深くで発見された。入りにくく捜索が困難な場所だったため、わざとそこで遺体を処理し、数世代にわたり置いていたのではないかと、バーガー教授は当時推理していた。 もしその通りだとすると、「ホモ・ナレディ」には儀式的行動の能力があったことになり、そうした行動はより新しい人類の特徴だという通説に一致しないため、物議をかもした。 ホークス教授によると、発掘チームは現在、第2の石室の調査に着手しているという。 「2番目の石室には、さらに3体分の骨が残っている。特に、頭蓋骨を含む実に素晴らしい部分的な骨格がある」とホークス教授。 研究チームはすでに、ホモ・ナレディが人類の進化のどこに位置するのかさらに知るため、化石からDNAの採取を試みてきたが、まだ成功していない。 「(化石は)可能性は十分にあると思える年代のものだ。だが欧州北部やアジアの寒冷地の洞窟では、DNAが非常に良い状態で保存されているが、この洞窟はそれに比べると温かい」とホークス教授は説明する。 ホモ・ナレディの年代測定については、数カ月以内に研究報告が発表される予定となっている。 (英語記事 Primitive human 'lived much more recently')

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    米ユナイテッド航空で巨大ウサギが死亡 貨物室で

    ばれる種類のサイモンは新しい「著名人」の飼い主の元へ届けられる途中だったという。 ユナイテッド航空はBBCに対して、サイモンが死亡したことについて「悲しく思う。ユナイテッド航空と我々のペットセーフチームにとって、私たちと一緒に旅するすべての動物が安全で快適に移動できることが何より大事だ」とコメント。 「顧客に連絡をして協力を申し出ている。事実関係を調べている」と同航空は説明している。 英大衆紙サンによると、「サイモン」は世界最大のウサギ「ダリウス」(体長130センチ)の息子だった。 飼い主のアネット・エドワーズさんは同紙に対して、「搭乗する3時間前に獣医の診察を受けたばかりで、健康そのものだった」と説明。「とても妙なことが何か起きたみたいで、いったい何があったのか知りたい。これまで世界中にウサギを送り届けてきたが、こんなことは初めてだ」と話している。 機内で動物が死亡することは、珍しいがまったくないわけではない。 米運輸省の最新統計によると、2015年には米航空会社のフライトで動物が死亡した事案報告は35件。このうち14件はユナイテッド航空の機内だった。さらに同航空では9頭が負傷している。2015年を通じてユナイテッド航空は9万7156頭の動物を輸送。1万頭につき2.37頭が死傷した計算になる。この死傷率は、米航空会社の中で最も高かった。 (英語記事 United Airlines investigates giant bunny death)

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    トランプ米政権、命令阻止の司法判断を「狂ってる」 「聖域」都市めぐり

    2017年04月26日 13:45 公開 不法移民を保護する米国のいわゆる「聖域」都市に対して、ドナルド・トランプ米大統領が連邦補助金の支払いを停止すると命令したことに対して、サンフランシスコの連邦地裁は25日、大統領命令の執行停止を命令した。ホワイトハウスはこれについて「bananas(馬鹿げている、狂っているなどの意味)」だと批判し、上訴すると反発した。 米国ではニューヨークやサンフランシスコ、シカゴなど複数の自治体が、不法移民に寛容な「聖域都市」を宣言し、犯罪捜査に協力しやすくしたり、教育や医療を受けやすくしたりするため、連邦政府による強制送還措置から保護するなどの対策をとっている。 連邦政府の不法移民取り締まりに協力しないこうした自治体に対して、トランプ大統領は就任直後の今年1月25日、連邦補助金を停止する大統領命令に署名。カリフォルニア州のサンフランシスコ市と同州サンタクララ郡は2月初めに、大統領命令の執行差し止めを求める訴えをサンフランシスコの連邦地裁に起こした。 ウィリアム・オリック裁判長は25日、審理を継続する間、大統領令の執行を一時的に差し止めると命令した。 これについてホワイトハウスのラインス・プリーバス首席補佐官は「第9巡回区は頭がおかしくなってる(going bananas)」と批判した。サンフランシスコにある第9巡回区控訴裁判所は、特定7カ国からの入国を禁止する大統領令の差し止めを命令した一審判断を支持しており、保守派はリベラルすぎると反発している。 聖域都市への補助金が停止されれば、サンフランシスコ市は12億ドル(約1320億円)、サンタクララ郡は17億ドルの資金を失うことになる。シリコンバレーの多くの町がサンタクララ郡にある。 ニューヨークのビル・デブラシオ市長は、サンフランシスコ連邦地裁の判断を歓迎。「移民をスケープゴートにしたいという(大統領の)非論理的で違憲な欲求を共有しない」都市への補助金削減は、大統領権限を逸脱していると批判した。 連邦政府の弁護団は、支払い停止の対象になるのは法の執行に関する補助金のみだと主張していた。しかしオリック裁判長は、「あいまいな」大統領命令の適用範囲に関する一切の疑問は、トランプ大統領による発言でかき消されたと指摘。たとえば、自分の移民政策に同意しない自治体への「武器」として補助金停止を使うなどの大統領発言を、裁判長は例示した。 裁判長は、大統領令に対する政権の姿勢が「一貫性を欠いている」と批判した。 49ページにわたる裁判所命令は、原告側がおそらく大統領令の違憲性立証に成功するだろうと補足している。 「自治体が大統領の思う通りの移民取り締まり戦略をとらないからといって、ただそれだけのことを理由に、連邦補助金の提供が脅かされてはならない」と裁判長は書いた。 一方でオリック裁判長は、聖域都市9カ所が連邦移民係官に十分に協力しなければ特定事業への補助金を打ち切ると連邦政府が今月半ばに通達したことについては、容認した。 連邦移民局は今月半ば、聖域都市が「違法移民と凶悪犯罪によって、ボロボロになりつつある」と批判していた。 (英語記事 Trump immigration court defeat is 'bananas', says White House)

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    トランプ米大統領、国境の壁建設費用めぐり後退 予算計上を見送りへ

    民の流入を阻止することだと、報道官は強調した。 <解説> トランプ氏、壁に直面――ジョン・ソープルBBC北米編集長 それはトランプ氏の大統領選の目玉商品だった。国境には壁を造ると。そして行く先々の支援者集会で、トランプ氏は毎回こう叫んだ。 「誰が払うんだ?」 集まった人たちは決まって、「メキシコ!」と大声で返した。 ただしメキシコ政府は、自分たちは絶対に払うつもりはないと態度を明確にしていた。 そのためホワイトハウスに引っ越したトランプ大統領は、「当初は」米国の納税者が建設費を払う必要があるかもしれないと言った。ただし、その費用はやがてメキシコから取り返すのだと。 しかし就任100日目を目前にした大統領は、国境のそれとは別の、分厚い壁に直面している。民主党の上院議員たちという壁だ。 大統領が提案する予算案の成立を、民主党議員たちは阻止することができる。そのため、ホワイトハウスの行政管理予算局長は壁の建設費を削った形で、予算案を書き直さなくてはならない。 大統領は25日朝、こうツイートした。「偽メディアは、僕が壁について変節したと言うが、信じちゃだめだ。必ず建てられるし、麻薬や人身売買その他を阻止するのに役立つ」。 将来的にいずれかの時点では、確かに壁は建つのかもしれない。しかし選挙戦と実際に国を統治することがいかに別物か、今回のことはまざまざと示した。 ホワイトハウスのラインス・プリーバス首席補佐官は、「壁の建設費について(トランプ氏に)譲歩する用意があることは、民主党にとって意外な展開だった」と話した。 (英語記事 Trump backs down on border wall funding)

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    タイ男性、幼い娘を殺害 フェイスブックで中継 

    わたりフェイスブックに掲載され続け、翌25日の午後5時に削除された。掲載時間についてフェイスブックはBBCの取材に回答していない。 タイのデジタル経済省は25日午後の時点で、フェイスブックに動画削除を要請したと説明している。同省報道官はロイター通信に、「フェイスブックを訴追はできない。フェイスブックはサービス事業者で、我々の削除依頼を受けて社内規定に従い対応してくれた。非常によく協力してくれた」と話した。 フェイスブックの広報担当は声明で、「これは恐ろしい事件で、被害者の家族に心から同情する。このようなコンテンツは決してフェイスブックにふさわしくない。問題のコンテンツはすでに削除された」と発表した。 殺害映像は動画共有サイトYouTubeにも掲載されていたが、BBCが通知したところ、YouTubeはこれを削除した。BBCが連絡した時点で、ビデオは2351回再生されていた。 YouTubeはBBCからビデオの存在を知らされてから15分以内に削除したと説明。「何が投稿するにふさわしい内容かYouTubeは明確な方針を掲げており、規定違反のビデオについて把握すればただちにこれを削除する」と声明を出した。 BBCタイ語のノッポルン・ウォン・アナン編集長によると、タイのソーシャルメディア利用者たちは映像に強く反発すると共に、赤ちゃんの遺族に追悼の言葉を書きつづっていた。 米国では中西部オハイオ州で16日、男が高齢男性を射殺する様子をフェイスブックに投稿する事件があったばかり。現場から逃走した男は18日、隣りのペンシルベニア州で警察に追いつめられ自殺した。 この事件を受けてフェイスブック幹部は、「フェイスブックを安全な環境として守るため、新しい技術の活用を常に模索している。このコミュニティーの安全に深刻な影響を与えかねない報告には、優先的に対応するし、報告を精査する手続きの迅速化に取り組んでいる」と書いた。 これとは別にスウェーデンの裁判所は25日、今年初めに中部ウプサラで男3人が女性を強姦しその様子をフェイスブックでライブ配信した事件について、被告3人に実刑判決を言い渡した。1人は強姦罪で2年4カ月、別の1人は同様に強姦罪で1年、3人目は強姦の様子をフェイスブックに投稿し、当局に通報しなかった罪で6カ月と、それぞれ禁錮刑を言い渡された。 <解説> リオ・ケリオン、BBCテクノロジー編集長 米クリーブランドで74歳男性を殺した男がその様子を投稿し、そしてフェイスブック・ライブで自分の犯行を自慢してから、まだ2週間もたっていないなかで今回の事件は起きた。 クリーブランドの問題ビデオについて苦情が寄せられていたにもかかわらず、フェイスブックが削除するまでに2時間以上かかったことが明らかになり、、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者は、「やらなくてはならないことがたくさんある」と認めるに至った。 その前にもフェイスブック・ライブは昨年6月、シカゴで男性が首と頭を撃たれて死亡する様子を配信。続く7月には、ミネアポリスで警察に撃たれた恋人が死んでいく様子を、女性が中継した。 ほかにも、性的暴行や動物虐待、自殺する若者などのライブ映像が配信されたと言われている。 フェイスブックは、投稿内容の点検担当として数千人を採用しており、このチームが問題コンテンツにより迅速に対応できるよう方法を模索している。 加えて同社は、問題映像が後に再度、共有されないよう防ぐソフトウェアも開発した。 さらに、他の利用者の通報を待つより先に点検が必要なビデオや写真について、管理側に知らせる人工知能機能の活用を探っている。 ただしフェイスブックは、フェイスブック・ライブそのものの廃止は検討していない。 ツイッターやYouTubeをはじめ複数の競合他社がライブ配信サービスを提供している現状では、フェイスブック・ライブの廃止は同社にとって不利に働く。 しかしその結果、今後もフェイスブック・ライブの内容に大勢が激怒したり批判したりする事態は続くだろう。フェイスブック・ライブはその人気ゆえに、生中継される動画の1本1本を人間の目で監視するのはほとんど不可能だからだ。 (英語記事 Thai man kills baby on Facebook Live then takes own life)

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    米韓軍、南北境界線近くで合同火力訓練 北朝鮮をけん制

    2017年04月26日 9:00 公開 北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐる緊張が高まるなか、米韓両軍は26日、南北軍事境界線に近い抱川(ポチョン)の演習場で合同火力訓練を実施した。訓練にはF15戦闘機やアパッチ攻撃ヘリコプター、多連装ロケット砲など投入された。

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    米トランプ政権がカナダの酪農を標的にする理由

    2017年04月26日 9:00 公開 米商務省は25日、カナダの輸出木材が不当な補助金を受けているとして相殺関税を課すと発表し、酪農製品の輸出についても不公正だと批判を強めた。ドナルド・トランプ米大統領は北米自由貿易協定(NAFTA)の見直しも表明している。新たな「貿易戦争」の始まりなのか、背景を解説する。

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    米カリフォルニア州の「スーパーブルーム」現象 荒野が花いっぱいに

    2017年04月26日 9:00 公開 米西海岸カリフォルニア州で、一斉に咲いた野生の花で荒野が埋め尽くされる「スーパーブルーム」現象が起き、珍しい光景を一目見ようと多くの人が訪れている。ここ数年干ばつに悩まされてきた同州で大量の降雨があったことが原因で、荒野の色を一変させたこの現象は宇宙からも確認できるという。

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    プラスチックを食べる毛虫、ごみ減量につながるか

    2017年04月25日 17:54 公開 ヘレン・ブリッグス記者(BBCニュース) プラスチックの袋を食べる毛虫が、プラスチックごみの減量に貢献してくれるかもしれない。 英ケンブリッジ大学の研究チームは、ハチの巣の蜜蝋(みつろう)を食べるハチノスツヅリガの幼虫が、プラスチックも分解できると発見した。 実験結果から、「ワックスワーム」と呼ばれる毛虫(ワーム)は蜜蝋を分解すると似た方法で、プラスチックの化学結合を分解できることが判明した。 世界では毎年、約8000万トンものポリエチレンが作られ、買い物袋や食品の包装などに使われる。しかしポリエチレンが完全に分解するには、何百年とかかる。 しかしハチノスツヅリガの幼虫は、1時間弱でプラスチックの袋に穴を開けることができる。 研究に参加するケンブリッジ大学の生化学研究者、パオロ・ボンベッリ博士は、「毛虫が出発点になる」とBBCに話した。 「この分解作用の詳しい仕組みを理解する必要がある。プラスチックごみの問題を最小化するため、技術的な解決策を提示したいと思っている」 ボンベッリ博士と、スペイン国立研究共同協議会のフェデリカ・ベルトッキーニ博士は、共同研究者としてこの発見の特許を取得した。 研究チームは、プラスチックを自然分解する化学作用を早急に解明しようとしており、幼虫の中にいる微生物が関係しているのではないかとみている。 化学作用が特定できれば、自然環境におけるプラスチックごみ減量の解決につながる可能性もある。 「この発見をもとに、プラスチックごみをなくすための有効な方法を見つけ出し、プラスチック累積による避けがたい汚染被害から海や河川、自然環境全てを救うため、解決方法を確立していきたい」とベルトッキーニ博士は言う。 「ただし、自然分解方法が見つかったからといって、わざとポリエチレンを環境に好きなだけ投棄してもいいということにはならない」と博士は付け足した。 研究論文は学術誌「カレント・バイオロジー」に掲載された。 (英語記事 Plastic-eating caterpillar could munch waste, scientists say)

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    【解説】北朝鮮のミサイル実験、成果は上がっているのか

    2017年04月25日 17:12 公開 北朝鮮は先日の盛大な軍事パレードで、大型も含め多数のミサイルを披露した。だが北朝鮮のミサイル能力について、私たちには実際どれだけのことが分かっているのか。米カリフォルニア州のミドルベリー国際大学院モントレー校ジェイムズ・マーティン不拡散研究センターの軍事専門家、メリッサ・ハンナム上級研究員が解説する。 金正恩・朝鮮労働党委員長は北朝鮮を建国した祖父、故金日成主席の生誕105周年を記念して大々的なパレードを実施した。公開された新兵器の数は過去最多で、その中には大陸間弾道ミサイル(ICBM)も含まれていた。 正恩氏はパレードで国内に技術の力と発展を見せつけ、国外に対しては「近くにいようと遠くにいようと、いずれ射程に収めてやる」と脅しをかけた。 北朝鮮は正恩体制の下、国連制裁決議に違反するミサイル実験を加速させてきた。だが実験の結果、北朝鮮のミサイル能力に何か変化は起きているのだろうか。 北朝鮮によるミサイル開発の始まり 北朝鮮の弾道ミサイル計画は、史上最も広く拡散したミサイルのひとつ、旧ソ連製の「スカッド」から始まった。 1979年にエジプトのサダト大統領(当時)が北朝鮮と交わしたミサイル技術提携合意の一環として、少数のスカッドを供与。北朝鮮はそれを分解して研究し、これをもとに国産ミサイル「火星(ファソン)5」「火星6」の製造と実験を始めた。 やがてスカッドの射程を伸ばし、大型化したミサイル「ノドン」の開発に成功した。 さらにはノドンのエンジンを束ねる「クラスター化」に着手し、大気圏外まで積載物を運べる多段式のロケット「銀河3」を開発した。 スカッド系は先進的なミサイルではないが、信頼性が高く製造コストも比較的低い。ノドンには核搭載能力があり、パキスタンとイランに輸出までされている。 だが北朝鮮が進展をめざした技術はこのほかにもあった。 隠しやすいミサイルを開発 北朝鮮は近年、旧ソ連の潜水艦発射型弾道ミサイル(SLBM)「R27」を複製して改造し、グアム島の米軍基地を射程に収める車載移動式の中距離弾道ミサイル「ムスダン」を開発した。 ムスダンは何年か前から軍事パレードに登場していたが、発射実験は2016年に始まったばかりだ。 6回重ねた実験のうち、目ぼしい成功を収めたのは同年6月の1回だけだった。 しかし実験のたびに改良が加えられたてきた変化の過程は、振り返ると興味深い。例えば、実験の失敗で移動式発射台(TEL)のトラックが大きく破損すると、次の実験にはタイヤや車台を保護したTELが登場した。 そしておそらく、ムスダンには核弾頭を搭載する能力がある。 北朝鮮のミサイルはほとんどが車載移動式だ。つまりミサイルをTELに載せ、国内各地を絶えず移動させておくことができる。TELのトラックはトンネルや倉庫、ざんごうや洞くつに隠しておける。常に移動させ、隠し続けることによって、ミサイルは探知されにくくなる。 水中から発射できるミサイル 2016年はもうひとつ、SLBMの分野でも重要な年だった。「北極星」と呼ばれるSLBMの発射実験は2015年に大失敗を繰り返した後、いくらか前進し始めたのだ。 水中の発射台からミサイルを打ち上げたが、当初は発射に成功してもエンジンが点火しなかったり、短い距離しか飛ばなかったりした。しかし2016年4月に液体燃料でなく固体燃料を使ったエンジンで実験を行ってからは、成功率が上がっている。 北朝鮮のSLBMは、米国やロシア、中国が保有するSLBMに比べると脅威ははるかに小さい。実験をさらに重ねない限り、信頼性は低いままにとどまるだろう。そのうえ北朝鮮の潜水艦は音が大きく、探知されやすい。北朝鮮のSLBMはさまざまな意味で、実戦用というより国内向けの「威信」が目的といえる。 とはいうものの、北朝鮮が東部・新浦(シンポ)にある潜水艦造船所の整備に相当の投資をしていることが、衛星画像からうかがえる。つまり、SLBM計画はまだ始まったばかりなのだ。 新浦近郊では、先日のパレードに登場し、米国が「KN17」と呼ぶ地上配備型対艦弾道ミサイルの実験も行われている。これまで2回の実験は失敗したものの、その存在は米国や韓国、日本の艦艇に警告を促すものだ。 固体燃料を使うミサイル 北朝鮮は今年2月、固体燃料を使うSLBMの地上配備版「北極星2」をTEL上の発射筒から打ち上げる実験を行った。 北朝鮮のミサイルには従来、スカッドと同じ液体燃料が使われていた。液体燃料は信頼性が高く安価だが腐食性があり、ミサイルに注入したままの保存ができない。つまり、ミサイルの移動には燃料と酸化剤を載せた複数のトラックを同行させる必要があり、大規模な車列になるため偵察衛星から発見されやすくなる。またミサイルに燃料が入った状態で移動したり保管したりできないため、打ち上げの準備に時間がかかる。 例えばトラックがトンネルから出てミサイルを立ち上げたら、そこへ燃料を注入し、狙いを定めてから打ち上げることになる。 だが固体燃料なら通常はミサイルの中に入れておけるため、実戦での打ち上げで貴重な時間を節約することができる。 北朝鮮は先日のパレードで固体燃料方式のICBMが入っているとみられる発射筒を披露し、固体燃料への熱意をうかがわせた。 発射筒の中身は空だった可能性もある(だれにも見えないのなら、ミサイルを入れておく意味はない)。だがこれを設計コンセプトとして、今後さらにパレードや部品の実験を重ねながら開発が進む可能性は高い。 また2016年初め以降の経緯をたどると、北朝鮮はミサイル技術の開発だけでなく、実際の配備にも力を注いでいることが分かる。 2016年9月には弾道ミサイル3発、2017年3月にはさらに4発を連射した。複数のミサイルを同時に発射すれば、追跡や迎撃は難しくなる。韓国への配備で論議を呼んでいる最新鋭の弾道ミサイル防衛システム「THAAD(サード)」にとっても、これは難題だ。 では北朝鮮に長距離ミサイルはあるのか 北朝鮮のミサイルは米国に届くのか。米国人はこの点に最も強い関心を持っているようだ。 ICBMを保有する主な理由は核攻撃だ。このようなミサイルに通常弾頭を搭載してもほとんど意味がない。 北朝鮮のパレードにICBMが初めて登場したのは2012年。「KN08」と呼ばれるミサイルに加え、中国から密輸したトラックをTELとして披露した。このミサイルは当初「偽物」と批判されたが、後に改良が加えられ、本物としての信ぴょう性が高まった。先日のパレードでは大幅に改良されたKN08とともに、固体燃料方式のICBM2種類が登場したとみられる。 北朝鮮のミサイル能力はこれまで何十年も否定されてきたが、注意すべき重要な展開がいくつかある。 北朝鮮は2015年、「KN14」と呼ばれるICBMを公開してみせた。2016年のプロパガンダ(政治宣伝)に使われた画像や映像には、ICBMに必要とされる要素が事実上全て紹介されていた。 まず正恩氏がKN08と、同ミサイルへの搭載用とされる核弾頭の間に立つ写真が公開された。そして同じ月のうちに、大気圏へ再突入する飛翔体に使う耐熱シールドの模擬実験が実施された。再突入は、宇宙への打ち上げロケットとICBMを区別する重要な部分だ。 ICBMはロケットと同じように大気圏の外へ出るが、その後再び大気圏内まで弾頭を持ち帰る必要がある。再突入の熱と圧力に耐えられることを確認するのが模擬実験だ。 また北朝鮮の技術者たちは2016年4月、旧ソ連製R27エンジンの改造版を2基束ねた新型エンジンの実験を行い、高エネルギーの推進剤を使う技術を獲得したとみられる。この実験ではスカッド系のエンジンで通常みられる黄色の煙ではなく、ピンクがかった紫色の半透明な煙が排出された。 煙の色の変化が高エネルギー推進剤を使ったためだとすると、これを使ったICBMの射程にはアラスカ半島やハワイだけでなく、ロンドンやワシントンまで入る恐れがある。より良い燃料を使えば、より重い物をより遠くまで運ぶことが可能になるからだ。 では北朝鮮はいつICBMの発射実験に踏み切るのだろう。準備万端が整ったら、というのがその答えだ。 パレードに登場した固形燃料方式の新型ICBM2種類は、実験するまでにまだ何年もかかる。しかし昨年亡命した北朝鮮の元駐英公使、テ・ヨンホ氏によると、2017年末か2018年初めまでにICBMをひとつ完成させるのが北朝鮮の目標だという。実験と完成は全く別の話だ。 北朝鮮がこの日程で実験を目指すのはおそらく、液体燃料方式のICBM、KN08だろうと思われる。このタイプが最も完成に近そうだからだ。 しかし配備が可能になるまでには、何度か失敗を繰り返す可能性も高そうだ。 (英語記事 Have North Korea's missile tests paid off?)

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    【解説】北朝鮮のミサイル実験、成果は上がっているのか

    2017年04月25日 16:45 公開 北朝鮮は先日の盛大な軍事パレードで、大型も含め多数のミサイルを披露した。だが北朝鮮のミサイル能力について、私たちには実際どれだけのことが分かっているのか。米カリフォルニア州のミドルベリー国際大学院モントレー校ジェイムズ・マーティン不拡散研究センターの軍事専門家、メリッサ・ハンナム上級研究員が解説する。 金正恩・朝鮮労働党委員長は北朝鮮を建国した祖父、故金日成主席の生誕105周年を記念して大々的なパレードを実施した。公開された新兵器の数は過去最多で、その中には大陸間弾道ミサイル(ICBM)も含まれていた。 正恩氏はパレードで国内に技術の力と発展を見せつけ、国外に対しては「近くにいようと遠くにいようと、いずれ射程に収めてやる」と脅しをかけた。 北朝鮮は正恩体制の下、国連制裁決議に違反するミサイル実験を加速させてきた。だが実験の結果、北朝鮮のミサイル能力に何か変化は起きているのだろうか。 北朝鮮によるミサイル開発の始まり 北朝鮮の弾道ミサイル計画は、史上最も広く拡散したミサイルのひとつ、旧ソ連製の「スカッド」から始まった。 1979年にエジプトのサダト大統領(当時)が北朝鮮と交わしたミサイル技術提携合意の一環として、少数のスカッドを供与。北朝鮮はそれを分解して研究し、これをもとに国産ミサイル「火星(ファソン)5」「火星6」の製造と実験を始めた。 やがてスカッドの射程を伸ばし、大型化したミサイル「ノドン」の開発に成功した。 さらにはノドンのエンジンを束ねる「クラスター化」に着手し、大気圏外まで積載物を運べる多段式のロケット「銀河3」を開発した。 スカッド系は先進的なミサイルではないが、信頼性が高く製造コストも比較的低い。ノドンには核搭載能力があり、パキスタンとイランに輸出までされている。 だが北朝鮮が進展をめざした技術はこのほかにもあった。 隠しやすいミサイルを開発 北朝鮮は近年、旧ソ連の潜水艦発射型弾道ミサイル(SLBM)「R27」を複製して改造し、グアム島の米軍基地を射程に収める車載移動式の中距離弾道ミサイル「ムスダン」を開発した。 ムスダンは何年か前から軍事パレードに登場していたが、発射実験は2016年に始まったばかりだ。 6回重ねた実験のうち、目ぼしい成功を収めたのは同年6月の1回だけだった。 しかし実験のたびに改良が加えられたてきた変化の過程は、振り返ると興味深い。例えば、実験の失敗で移動式発射台(TEL)のトラックが大きく破損すると、次の実験にはタイヤや車台を保護したTELが登場した。 そしておそらく、ムスダンには核弾頭を搭載する能力がある。 北朝鮮のミサイルはほとんどが車載移動式だ。つまりミサイルをTELに載せ、国内各地を絶えず移動させておくことができる。TELのトラックはトンネルや倉庫、ざんごうや洞くつに隠しておける。常に移動させ、隠し続けることによって、ミサイルは探知されにくくなる。 水中から発射できるミサイル 2016年はもうひとつ、SLBMの分野でも重要な年だった。「北極星」と呼ばれるSLBMの発射実験は2015年に大失敗を繰り返した後、いくらか前進し始めたのだ。 水中の発射台からミサイルを打ち上げたが、当初は発射に成功してもエンジンが点火しなかったり、短い距離しか飛ばなかったりした。しかし2016年4月に液体燃料でなく固体燃料を使ったエンジンで実験を行ってからは、成功率が上がっている。 北朝鮮のSLBMは、米国やロシア、中国が保有するSLBMに比べると脅威ははるかに小さい。実験をさらに重ねない限り、信頼性は低いままにとどまるだろう。そのうえ北朝鮮の潜水艦は音が大きく、探知されやすい。北朝鮮のSLBMはさまざまな意味で、実戦用というより国内向けの「威信」が目的といえる。 とはいうものの、北朝鮮が東部・新浦(シンポ)にある潜水艦造船所の整備に相当の投資をしていることが、衛星画像からうかがえる。つまり、SLBM計画はまだ始まったばかりなのだ。 新浦近郊では、先日のパレードに登場し、米国が「KN17」と呼ぶ地上配備型対艦弾道ミサイルの実験も行われている。これまで2回の実験は失敗したものの、その存在は米国や韓国、日本の艦艇に警戒を促すものだ。 固体燃料を使うミサイル 北朝鮮は今年2月、固体燃料を使うSLBMの地上配備版「北極星2」をTEL上の発射筒から打ち上げる実験を行った。 北朝鮮のミサイルには従来、スカッドと同じ液体燃料が使われていた。液体燃料は信頼性が高く安価だが腐食性があり、ミサイルに注入したままの保存ができない。つまり、ミサイルの移動には燃料と酸化剤を載せた複数のトラックを同行させる必要があり、大規模な車列になるため偵察衛星から発見されやすくなる。またミサイルに燃料が入った状態で移動したり保管したりできないため、打ち上げの準備に時間がかかる。 例えばトラックがトンネルから出てミサイルを立ち上げたら、そこへ燃料を注入し、狙いを定めてから打ち上げることになる。 だが固体燃料なら通常はミサイルの中に入れておけるため、実戦での打ち上げで貴重な時間を節約することができる。 北朝鮮は先日のパレードで固体燃料方式のICBMが入っているとみられる発射筒を披露し、固体燃料への熱意をうかがわせた。 発射筒の中身は空だった可能性もある(だれにも見えないのなら、ミサイルを入れておく意味はない)。だがこれを設計コンセプトとして、今後さらにパレードや部品の実験を重ねながら開発が進む可能性は高い。 また2016年初め以降の経緯をたどると、北朝鮮はミサイル技術の開発だけでなく、実際の配備にも力を注いでいることが分かる。 2016年9月には弾道ミサイル3発、2017年3月にはさらに4発を連射した。複数のミサイルを同時に発射すれば、追跡や迎撃は難しくなる。韓国への配備で論議を呼んでいる最新鋭の弾道ミサイル防衛システム「THAAD(サード)」にとっても、これは難題だ。 では北朝鮮に長距離ミサイルはあるのか 北朝鮮のミサイルは米国に届くのか。米国人はこの点に最も強い関心を持っているようだ。 ICBMを保有する主な理由は核攻撃だ。このようなミサイルに通常弾頭を搭載してもほとんど意味がない。 北朝鮮のパレードにICBMが初めて登場したのは2012年。「KN08」と呼ばれるミサイルに加え、中国から密輸したトラックをTELとして披露した。このミサイルは当初「偽物」と批判されたが、後に改良が加えられ、本物としての信ぴょう性が高まった。先日のパレードでは大幅に改良されたKN08とともに、固体燃料方式のICBM2種類が登場したとみられる。 北朝鮮のミサイル能力はこれまで何十年も否定されてきたが、注意すべき重要な展開がいくつかある。 北朝鮮は2015年、「KN14」と呼ばれるICBMを公開してみせた。2016年のプロパガンダ(政治宣伝)に使われた画像や映像には、ICBMに必要とされる要素が事実上全て紹介されていた。 まず正恩氏がKN08と、同ミサイルへの搭載用とされる核弾頭の間に立つ写真が公開された。そして同じ月のうちに、大気圏へ再突入する飛翔体に使う耐熱シールドの模擬実験が実施された。再突入は、宇宙への打ち上げロケットとICBMを区別する重要な部分だ。 ICBMはロケットと同じように大気圏の外へ出るが、その後再び大気圏内まで弾頭を持ち帰る必要がある。再突入の熱と圧力に耐えられることを確認するのが模擬実験だ。 また北朝鮮の技術者たちは2016年4月、旧ソ連製R27エンジンの改造版を2基束ねた新型エンジンの実験を行い、高エネルギーの推進剤を使う技術を獲得したとみられる。この実験ではスカッド系のエンジンで通常みられる黄色の煙ではなく、ピンクがかった紫色の半透明な煙が排出された。 煙の色の変化が高エネルギー推進剤を使ったためだとすると、これを使ったICBMの射程にはアラスカ半島やハワイだけでなく、ロンドンやワシントンまで入る恐れがある。より良い燃料を使えば、より重い物をより遠くまで運ぶことが可能になるからだ。 では北朝鮮はいつICBMの発射実験に踏み切るのだろう。準備万端が整ったら、というのがその答えだ。 パレードに登場した固形燃料方式の新型ICBM2種類は、実験するまでにまだ何年もかかる。しかし昨年亡命した北朝鮮の元駐英公使、テ・ヨンホ氏によると、2017年末か2018年初めまでにICBMをひとつ完成させるのが北朝鮮の目標だという。実験と完成は全く別の話だ。 北朝鮮がこの日程で実験を目指すのはおそらく、液体燃料方式のICBM、KN08だろうと思われる。このタイプが最も完成に近そうだからだ。 しかし配備が可能になるまでには、何度か失敗を繰り返す可能性も高そうだ。 (英語記事 Have North Korea's missile tests paid off?)

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    【仏大統領選】 ル・ペン氏、国民戦線党首を退く 国全体の大統領目指すと

    氏は強調した。 一方で、ル・ペン氏の表現は、党首辞任は一時的なものだとうかがわせた。 パリで取材するBBCのヒュー・スコフィールド記者は、党首辞任は儀礼的なジェスチャーで、党よりも国全体を重視しているのだと示すことで、第1回投票で敗退した共和党のフランソワ・フィヨン元首相など他候補の支持者を取り込もうというのが狙いだと解説する。 ル・ペン氏は2011年1月に、父ジャン=マリー・ル・ペン氏から党首の座を受け継いだ。 <仏大統領選 候補者の支持率推移> ル・ペン氏が率いる国民戦線は、欧州連合(EU)に否定的で、移民受け入れに反対している。父・ジャン=マリー・ル・ペンが結党した当初の、強い極右姿勢をやわらげることで、2015年地方選での躍進を達成した。 一方で、ル・ペン氏はフランスとEUの関係見直しを呼びかけ、国民投票の後に交渉を開始するべきだと主張している。さらに、移民受け入れを大幅に削減し、「過激主義」モスク(イスラム教礼拝所)を閉鎖するよう訴えている。 国民戦線の主張は次の通り―― 新しいEUについてEU本部と交渉した後、離脱の是非を問う国民投票を実施 違法移民を「自動的」に強制退去させ、ただちに全移民の受け入れを全停止した後、年間受け入れを1万人に制限 「過激主義」モスクを閉鎖 公的住宅の提供でフランス国民を優先 定年退職を60歳に固定 週35時間勤務を保障 敗退候補はマクロン氏支持 決選投票ではマクロン氏が有利だというのが大方の見方で、敗退したフィヨン氏も、与党・社会党候補のブノワ・アモン氏も、マクロン氏に投票するよう支持者に呼びかけた。 フランソワ・オランド大統領も、極右は欧州に亀裂を走らせ、「フランスを深刻に分断」してしまうと警告。「このようなリスクを前にした今、私はエマニュエル・マクロンに投票する」と言明した。 かつて自分の下で経済相として務めたマクロン氏は、「このような重大な時、欧州と世界とフランスにとって深刻なこの時、フランス国民をひとつに団結させる価値観を守ってくれる」とオランド氏は強調した。 投資銀行出身で39歳のマクロン氏は、オランド大統領のもとで経済相を務めた後、政権を離れて新党を立ち上げた。議員経験はなく、勝てばフランス最年少の大統領となる。 マクロン氏の公約は次の通り―― 公共部門の職を12万人分削減 財政赤字削減 職業訓練と再生可能エネルギー移転のため500億ユーロ(約6兆円)の公共投資を実施 法人税を33%から25%に削減 週35時間勤務の労働条件は企業ごとに交渉可能に 年金制度の統一 EUとユーロ圏との連携を強化 欧州の産業保護のため関税引き上げ 国境警備の一体化 (英語記事 France elections: Le Pen steps aside as National Front leader)

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    米原子力潜水艦、韓国・釜山に入港

    駐日大使)が来日し、外務省幹部と北朝鮮情勢を協議すると発表した。 <解説>スティーブン・エバンズ、BBCニュース(ソウル) 北朝鮮危機は複数の局面で進展している。 米国の潜水艦が韓国に入港するのは定例のことだが、情勢が緊迫するなかでの動きだけに、通常以上の意味合いをもつ。 北朝鮮は強硬姿勢を緩めていない。中国に対しても同様で、もし中国が米国を支援するなら、その結果は「破局的」なものになると脅している。 東京では韓国、米国、日本の政府代表が北朝鮮情勢を協議している。 こうした一連の動きが結局はどこに至るのかは、トランプ米大統領が果たして歴代大統領がそうしてきたように、北朝鮮を攻撃すればソウルが報復攻撃を受けるというアドバイスを聞き入れるかどうかにかかっている。もしソウルが攻撃されれば、初日だけで何万人という犠牲者が出るという専門家筋の見方もある。 しかし北朝鮮がいずれ米国本土を射程圏内に収めた核兵器を手に入れる危険とその代償を思えば、戦争のリスクは必要なものだと、トランプ氏は判断したのかもしれない。 ともかくも分からない状況だ。 (英語記事 US submarine arrives in South Korea as tensions rise)

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    米ホワイトハウス、上院議員全員を異例の招集 北朝鮮めぐり

    ホワイトハウスに集め、北朝鮮に対する新しい国連制裁を科す準備が必要だと述べた。 ワシントンで取材するBBCのギャリー・オドノヒュー記者は、米政府は北朝鮮について多角的な戦略を遂行していると指摘。 第一に米政府は、既存の国連制裁を確実に実施するよう求めるほか、これまで以上に厳しい制裁を要求していく。 第二に、今まで以上に北朝鮮の行動を制御するよう、新たに中国に圧力をかけようとしている。 さらに三つ目の対応として、空母打撃群を朝鮮半島に派遣し、軍事行動も選択肢の一つだと明確なメッセージを北朝鮮に伝えようとしている。 北朝鮮のレトリック 一方の北朝鮮は23日、国営メディアを通じて、朝鮮半島に向かっている米空母を「沈める用意がある」と主張した。朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、空母カール・ビンソンを「大きくてぶざまな動物」と呼び、「一発で撃沈」できると論説で書いている。 北朝鮮は、トランプ政権の警告をよそに、ミサイル発射実験を重ねていくと表明。専門家筋は、国連決議を無視して新たな核実験に向けて準備しているとみている。 しかし16日には試験発射したミサイルが発射直後に爆発したと、米消息筋は言う。 米政府は、米国を射程圏内に収めたミサイルに核弾頭を搭載する技術を、北朝鮮がいずれ開発することを懸念している。 中国政府は、朝鮮半島で全面戦争になることを懸念。北朝鮮が崩壊すれば大規模な難民問題が発生するほか、中国国境まで米軍が迫ることになると、中国は恐れている。 <朝鮮半島緊迫 最近の動き> 4月8日 ――米軍、海軍打撃群に朝鮮半島への前進を命令。 4月11日――北朝鮮、「強力な武力」による自国防衛を宣言。 4月15日――北朝鮮、故金日成国家主席の生誕105年記念日を祝う軍事パレードで、大陸間弾道ミサイル(ICBM)や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)に見えるものを展示。 4月16日――マイク・ペンス米副大統領が韓国訪問。ペンス氏がアラスカを出発後、北朝鮮はミサイル発射実験を実施するも失敗。 4月17日――北朝鮮外務次官がBBCに、「我々は今後もミサイル実験を重ねる。毎週、毎月、毎年」と発言。ペンス氏は北朝鮮に、トランプ政権を「試さない方がいい」と警告。 4月18日――朝鮮半島へ向かっていると発表されていた米海軍打撃群は、実際にはインド洋へ向かっていたことが発覚。   4月22日――ペンス副大統領、打撃群は「数日中」に朝鮮半島に到着すると。 4月23日――北朝鮮、米空母を「沈める用意がある」と表明。 (英語記事 North Korea nuclear: White House calls Senate to briefing)

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    「空飛ぶ車」 米ベンチャーが動画公開 グーグル共同創業者が支援

    2017年04月25日 9:00 公開 米ベンチャー企業キティホークは24日、同社が開発を進める1人乗りの「空飛ぶ車」の動画を公開した。同社はグーグルの共同創業者ラリー・ペイジ氏の支援を受けている。

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    イバンカ氏が独イベントに参加 父擁護に会場から不満の声

    2017年04月25日 9:00 公開 ドナルド・トランプ米大統領の長女で補佐官を務めるイバンカ氏が25日、初の海外公務としてドイツ・ベルリンで開かれた女性の社会参画についての20カ国・地域(G20)の国際会議に出席した。イバンカ氏が父親を擁護する発言をしたところ、会場からは不満の声が上がった。

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    世界各地で「科学のための行進」 ワシントンでの光景

    2017年04月25日 9:00 公開 今月22日、「アースデー」に合わせ世界各地で「科学のための行進」が行われた。メーン会場となった米ワシントンでの光景を集めた。イベントの主催者は、行進を通じて科学の貢献を顕彰し、科学界を守ることを訴えると説明した。

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    トランプ大統領就任から100日 新政権彩るキーワード

    2017年04月25日 9:00 公開 今月29日に就任100日目を迎えるドナルド・トランプ米大統領。就任後からのこれまでを、さまざまなキーワードで早足で振り返ってみよう。

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    ユーロが上昇、仏大統領選の開票受け

    2017年04月24日 17:49 公開 仏大統領選第1回投票の開票結果が出た23日夜、ユーロの対ドル為替レートが2%上昇し、昨年11月半ば以来の水準に達した。大統領選では、親欧派の中道派エマニュエル・マクロン前経済相が首位となり、決選投票で極右「国民戦線」のマリーヌ・ル・ペン氏と対決することになった。 欧州連合(EU)離脱を問う国民投票の実施を呼びかけているル・ペン氏に加え、同様にEUに否定的な左翼ジャン=リュック・メランション氏が勝ち進むことを恐れていた市場関係者は、親EU派のマクロン氏がル・ペン氏の対立候補となった結果を歓迎したもよう。 開票結果が明らかになるにつれ、ユーロは対ドルで2%上昇し、昨年11月10日(米大統領選の結果が出た翌日)以来の高水準、1ユーロ=1.09395ドルを付けた。その後の取り引きで、1.0840ドルまで小幅に戻した。 欧州市場も上昇相場で始まり、フランスのCAC40指数は取り引き開始直後に4%急上昇した。 投資家のリスク回避通貨といわれる円に対しては、ユーロは3%上昇して5週間ぶりの水準に達した後、119.50円まで下がった。 対ポンドでは、1.2%上昇し0.8480ポンドをつけた。 大統領選後にユーロが一気に上昇したのは、投資家がいかに不安だったかの表れだとアナリストたちは言う。クレディ・アグリコル銀行の外国為替部ディレクター、斉藤裕司氏は「市場は当初、予想より強く反応した。つまり大勢が投票の前には警戒を強めていたということだ」と説明する。 パリの金融調査コンサルタント会社オピマのオクタビオ・マレンツィ最高経営責任者(CEO)は、「法人税を引き下げ、企業の経営負担を引き下げると公約を掲げるマクロンは市場を安心させるだろう。基本的に、マクロンは従来の国のあり方の継続を意味する」と話す。 ロンドンの証券会社シティ・インデックスのリサーチディレクター、キャスリーン・ブルックスさんも同意見で、第1回投票の結果を市場が好感した理由は2つあると話す。 「第一に、マクロンは政治的に安定した中道派の候補だ。フランスのオバマのようなもので(中略)安心できる候補とみられている。第二に、マリーヌ・ル・ペンが破壊したいEUとユーロの未来が、この結果で前より盤石になった」 投資銀行出身のマクロン氏はフランソワ・オランド大統領の下で経済相を務めた後、政権を離れて新党を立ち上げた。議員経験がないなど政治経験は少ないながらも、各種世論調査は5月7日の決選投票ではル・ペン氏を抑えて当選するものと予想している。 オランダの銀行ラボバンクの金利戦略担当リチャード・マグアイヤ氏は、「中道派の有権者はこれでマクロンのもとに集まるので、ル・ペンは大統領になれないというのが大方の考え方だ。つまりこれはきわめて主流派寄りの、親EU的な結果になるとみられている」と話す。 <フランス大統領選第1回投票の得票率(投票率78.69%)> 第1回投票で敗れたフランソワ・フィヨン元首相は、すでにマクロン氏支持を表明。アラン・ジュペ元首相などフランス政界の重鎮も、次々とマクロン氏の支持に回っている。 一方でラボバンクのマグワイヤ氏は、英国のブレグジット投票とドナルド・トランプ米大統領が当選した後だけに、今から結果を決めつけるべきではないと苦言する。 減税と支出削減を掲げるマクロン氏に対して、ル・ペン氏は雇用拡大と安全保障強化、移民受け入れ削減を主張し、イスラム過激主義の脅威を強調している。 (英語記事 French elections: Euro jumps after French vote)

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    北朝鮮の大学、拘束された米国人の名前公表

    で拘束されたことについて、平壌科学技術大学(PUST)は24日、男性の名前は「キム・サンドゥク」だとBBCの取材に対して明らかにした。 平壌科学技術大学によると、キム氏は拘束される数週間前から同大学で講師として教えていたという。キム氏の容疑は大学とは「何の関連もない」内容だとPUSTはBBCに説明した。 キム氏は平壌を出発しようとするところを拘束されたと言われているが、北朝鮮当局は拘束した理由を公表していない。 韓国の聯合通信によると、50代後半のキム氏は通称「トニー・キム」。外国援助プログラムに関わり、北朝鮮にも人道援助活動のために訪れていたという。 ロイター通信は、PUSTのパク・チャンモ学長の話として、キム氏が「PUSTの学外で、孤児院の支援活動に関わっていた」と伝えている。 キム氏は、PUSTと提携関係にある中国吉林省の延辺大学科学技術学院でも教えていたと伝えられている。BBCは延辺大学にも取材を試みたが、回答を得られていない。 米メディアによると、米国務省は拘束の事実は認識しているが「プライバシーへの配慮」のためこれ以上のコメントは控えると述べている。 キム氏は、PUSTと提携関係にある中国吉林省の延辺大学科学技術学院でも教えていたと伝えられている。BBCは延辺大学にも取材を試みたが、回答を得られていない。 米中首脳が再び電話会談か 米軍の空母打撃群が朝鮮半島に向かい、北朝鮮労働党の機関紙が「強力な先制攻撃」でせん滅すると論説で掲げるなど、米朝関係は緊迫を続けている。 このなかで中国国営メディアは、習近平国家主席とドナルド・トランプ米大統領が24日にあらためて電話会談したと伝えた。 報道によると、習主席はトランプ氏に再度、冷静な対応を呼びかけ、「全当事者が抑制的な行動をとり、緊張を悪化させる行動を控えるよう」伝えた。両首脳は朝鮮半島について連絡を取り続けると約束し合ったという。 米国側は両首脳の電話会談の事実を発表していない。 北朝鮮が拘束の米国人は3人 米国はこれまで、北朝鮮が駆け引きの道具とするために米国人を拘束していると非難してきた。拘束が事実ならば、北朝鮮に捉えられた米国人はこれで3人目となる。 昨年4月には、韓国生まれで米国に帰化した62歳のキム・ドンチュル氏がスパイ罪で有罪となり、懲役10年の刑を言い渡されている。キム氏は2015年10月に逮捕された。 昨年1月には、バージニア大の学生オットー・ワームビア氏が北朝鮮を訪問中にホテルの政治宣伝ポスターを盗もうとした疑いで逮捕された。同年3月に国家転覆罪で有罪となり、懲役15年を言い渡された。 (英語記事 North Korean university names detained US citizen)

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    北朝鮮、米空母カール・ビンソンを「沈める用意がある」

    2017年04月24日 16:20 公開 北朝鮮は国営メディアを通じて、朝鮮半島に向かっている米空母を「沈める用意がある」と主張した。23日付の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、空母カール・ビンソンを「一発で撃沈」できると論説で書いている。 「労働新聞」は、養豚場を視察する金正恩・朝鮮労働党委員長の記事に続けて、「わが革命軍は、米国の原子力空母を一発で撃沈できるだけの臨戦態勢を敷いている」と表明。「大きくてぶざまな動物」への攻撃は「わが軍の実力を示す具体例となる」と書いている。 北朝鮮の機関紙「民主朝鮮」も同様に、「敵が二度と生き返らないように、わが軍は無慈悲で壊滅的な打撃を敵に与える」と書いている。 カール・ビンソンを中心とする海軍打撃群は、今週中にも朝鮮半島に接近する予定。トランプ米政権は、北朝鮮の核・ミサイル開発計画に対する「戦略的忍耐の時代は終わった」と表明したばかり。 「労働新聞」は、レックス・ティラーソン米国務長官がアジア歴訪中に、「テロ支援国家認定を含め、どのようにすれば北朝鮮の独裁体制に圧力をかけられるか、幅広く検討中だ」と述べた際にも、強い調子で反論していた。この際には同紙は、「我が国の超絶強力な抑止攻撃が発射されれば、韓国と周辺地域だけでなく米国本土にいる米国帝国主義の侵略軍をも、徹底的かつ即座にせん滅するだろう」と同紙は主張した。 北朝鮮はさらに、オーストラリアが米国との同盟関係を続けるならば、オーストラリアも核攻撃すると主張した。 米空母カール・ビンソン打撃弾は23日、フィリピン海で日本の海上自衛隊と合同訓練している様子が目撃されている。 (英語記事 North Korea 'ready to sink' US aircraft carrier Vinson)

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    モスル奪還目指すイラク軍 進攻2日目

    モスルを奪還しようとするイラク軍。進攻2日目も、地上と空の両方から攻撃を行った。軍に同行して取材するBBCのクエンティン・サマービル記者がリポートする。(動画には衝撃的な映像が含まれます)

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    「地下室で目隠しされレイプされた」人身売買の女性被害者

    2017年02月21日 9:00 公開 ボーイフレンドのふりをした男性に英国まで連れてこられ、人身売買されたアルバニア人女性「アナ」さんが、自らの体験を語った。