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    ヨルダンのイスラエル大使館で発砲 襲撃犯2人死亡

    2017年07月24日 11:25 公開 ヨルダンの首都アンマンのイスラエル大使館で23日、発砲があり、ヨルダン人2人が死亡し、イスラエル人1人が負傷した。 ヨルダン警察によると、死亡した2人は家具会社に勤めていた。発砲は大使館の居住棟内で起きたという。 当局は詳細を明らかにしておらず、発砲が起きた原因については現時点で分かっていない。警察は、捜査は「初期段階」にあると述べた。 治安部隊が大使館付近を閉鎖。イスラエル大使館は職員を退避させた。 イスラエル当局は事件についてコメントしておらず、報道に規制をかけている。 大使館は、アンマンの富裕層が多く住むラビエ地区にある。 聖地をめぐる対立 アンマンでは21日に、東エルサレムにあるイスラム教徒とユダヤ教徒の両方の聖地にイスラエルが金属探知機を設置したことに反発し、大規模な抗議デモが開かれた。 東エルサレムの旧市街にあるイスラム教徒にとっての聖地「ハラム・アッシャリフ」は、ユダヤ教徒にとっての聖地「神殿の丘」にあたる。 今月14日に聖地への入り口で、イスラエル人警官2人がアラブ系イスラエル人3人に射殺されたことを受けて、イスラエル側によって金属探知機が設置された。この設置に聖地を管理するヨルダン当局は「現状変更」だと反発し、イスラエルとパレスチナの間でここ数日、緊張が急速に高まっていた。入り口には防犯カメラも設置された。 東エルサレムを1949年から1967年にかけて統治したヨルダンは、イスラエルとの取り決めでパレスチナや聖地を管理している。 (英語記事 Israeli embassy in Amman: Shooting leaves two dead)

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    大型トラックに38人、脱水などで9人死亡 米テキサス州

    2017年07月24日 10:56 公開 メキシコ国境に近い米テキサス州サンアントニオで23日、小売店の駐車場に停まっていた大型トラックのコンテナに不法移民と思われる38人が乗っているのが発見された。発見時にすでに子供2人を含む8人が死亡しており、さらに搬送先の病院で1人が死亡した。コンテナ内には空調も水もなく、外気温は最高38度に達していた。 警察や移民当局は、人身売買に関係した事件ではないかとみて調べている。移民局は、被害者たちの法的立場を確認しようとしている。 調べによると、大型小売店ウォルマートの駐車場に停めたトラック運転手が従業員に、水を飲ませてもらいたいと声をかけたことで事件が発覚した。 記者会見したサンアントニオ警察のウィリアム・マクメイナス本部長は「人身売買事件とみて捜査している」と述べ、運転手を事件への関与で訴追する方針を示した。 本部長によると、コンテナで発見された38人は、小学生くらいの子供から30代の大人までの年齢だという。発見時にすでに8人が死亡しており、28人が病院に搬送されたが、1人が搬送先で死亡した。 トラックを映したビデオ映像では、生存者を搬送する車両が映っている。複数人が徒歩で近くの林に逃げ込んだ可能性もある。 チャールズ・フッド消防長は、生存者の心拍数は130回以上に達し、体は触れると非常に熱い状態だったと話した。20人が重体だという。38人のうち少なくとも2人が小学生くらいの子供だという。 「この車両に閉じ込められていた38人全員が死亡しなかったのは、非常に幸運だ」と消防長は話した。 テキサス州西部地区を担当するリチャード・ダービン連邦検事は、主犯特定に取り組んでいると話した。 「密輸業者の手にかかった被害者たちは、なすすべもなかった。(華氏)100度(摂氏約37.8度)以上の気温のなか、息苦しいコンテナに閉じ込められた、この人たちの苦しみを想像してもらいたい」と検事は声明で述べた。 「こわれやすい荷の安全などどうでもよいと思っている、非情な人身売買業者」の犠牲者だと検事は指摘した。 (英語記事 San Antonio: Truck death toll rises to nine)

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    トランプ米大統領とつながる人気歌手 情報提供持ちかけ?

    ンプ・ジュニア氏との面会を申し込んだ様子が書かれている。ラトビアでコンサート出演中のアガラロフ氏に、BBCのサラ・レインスフォード記者が取材を試みた。

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    ヤジディ女性「6カ月、毎日レイプされた」 ISに捕えられ

    って逃げようとしたが、追いつかれて捕えられた。それから6カ月の間、「毎日強姦された」とエクラスさんはBBCに話した。

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    「誰の命もただの数字じゃない」 多発する不法移民の死 米国境沿いの郡で

    2017年07月24日 9:00 公開 メキシコと国境を接する米南部テキサス州では、多くの移民希望者が摘発を避けようと荒地を移動するなかで命を落としている。中でもブルックス郡は国境と接していないものの、州内で最も死亡者数が多い。住民8000人以下の同郡では資金や人手不足から、発見された遺体への適切な措置が追いつかない状況が続いている。ブルックス郡は昨年からDNA鑑定による身元確認など努力を進めている。対応に苦慮する郡関係者に取材した。

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    犬はどうやって人間の親友に? 家畜化の新証拠

    2017年07月21日 16:25 公開 ヘレン・ブリッグス、BBCニュース 犬はおそらく、2万年から4万年前に特定の場所で狼から進化した可能性が高いことが、このほど発表された研究で明らかになった。 これまでは、数千キロ離れた場所にいた二つの狼の群れから、別個に家畜化したものと考えられていた。 研究チームは、ドイツとアイルランドにある4700~7000年前の遺跡の発掘現場で見つかった、犬3頭のDNAを調べた。 この3頭は、現代欧州に生息する犬と祖先が同じだという。 最古の検体から採取したDNAがどう変化したか観察することで、科学者は犬の家畜化が2万年から4万年前の間に起こったことを突き止めた。 研究に参加した米ストーニーブルック大学のクリシュナ・ビラマ准教授は、狼の群れが人間の残飯をあさるために狩猟採集民の集落の外れに移動したことで、犬の家畜化が始まったと話す。 「比較的従順でおとなしい狼の方が、残り物にうまくありつけたはずです」 「人間にとっては当初、このやりとりのメリットは何もありませんでしたが、長い時間をかけて人間と狼は何らかの共生的な関係を築き、やがて現在の犬に進化しました」 犬がどのようにして狼から家畜化したかは複雑で、激しく議論されている。 科学者たちは、犬が約2万年前から、恐らく人間と共に世界各地を移動し始めたと考えている。 7000年前までに、犬はほぼどこにでも生息するようになっていたが、私たちが思うようなペットではなかった。 「当時の犬はおそらく、私たちが野犬と呼ぶ犬に似ていたでしょう。決まった飼い主のもとで暮らすわけではなく、自然に繁殖して、外見は世界のどこでもよく似ています」とビラマ博士は言う。 この犬は後に、能力に応じて狩猟犬や牧畜犬、銃猟犬として繁殖され、やがて何百種類に分かれる現代の犬種となった。 英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された今回の調査は、南北アメリカ大陸や太平洋諸島に見られる犬種や野犬でさえ、ほぼ全てが、比較的新しい欧州の犬の系列から派生したと提起している。 これは恐らく、英国のビクトリア朝時代に犬が大量に繁殖されたことに由来する。 「とすると、我々が調べた、7000年前の新石器時代の欧州にいた犬はおそらく、現代の世界中にいるほとんどの犬種の先祖なのだと言えるでしょう」とビラマ博士は語った。 「現代の犬との先祖関係は、知られている限り最古の犬の化石、つまり約1万4000年前のドイツまでさかのぼる可能性もある」 従来の証拠では、最初期の飼い犬は1万2000年以上前、ユーラシア大陸の両端にそれぞれ出現したのだろうと言われてきた。 この説では、大陸の東端の犬は後に人間と一緒に移動し、西端の犬と交配したとなっている。 オックスフォード大学のグレガー・ラーソン博士は、古代の犬のゲノムが次々と発表されるのは素晴らしいと評価する。 「非常に魅力的な内容で、まだ全容の表面をなぞっているに過ぎない」 「人間と犬ははるかな昔から、じっくり時間をかけて、これほど仲良しになりました。ゲノム情報が増えれば増えるほど、ついに真相が解明できるようになるかもしれない」 (英語記事 How did dogs become our best friends? New evidence)

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    米警官の豪女性射殺 警察本部長「起きるべきでなかった」

    2017年07月21日 15:34 公開 豪シドニー出身の女性ジャスティーン・デイモンドさん(40)が先週、米ミネソタ州ミネアポリスで警察官に射殺された事件で、ミネアポリス市警のジャネー・ハートウ本部長は20日、「起こるべきではなかった」と述べた。 ヨガのインストラクターをしていたデイモンドさんは、強姦事件の疑いを警察に通報した後、警察車両に近づいた際に射殺された。 デイモンドさんの遺族の弁護士は、車内にいた2人の警官が奇襲を恐れて発砲したというのは「ばかげている」と語った。 ハートウ本部長は、デイモンドさんの射殺は、「一人の個人が判断し行動した」結果だと述べた。 市内の富裕層が多い住宅街で、モハメド・ヌール警察官が車内から発表した銃弾はデイモンドさんの腹部に当たった。ヌール警察官は黙秘権を主張し、捜査員の尋問に応じていない。 ハートウ本部長は記者団に対し、「この市警らしくないし、警察官の訓練や、警察官から我々が期待する行動にも沿っていない」と語った。 「法廷手続きに則りが正義が実現できるよう、私の権限が許すかぎり力を尽くすと、ジャスティーンの家族や、我々の地域社会、そしてオーストラリアの人々に分かってもらいたい」 カメラは「作動しているべきだった」 ミネアポリス市警では、警官全員がカメラを装着しているが、ヌール警察官の発砲時には作動しておらず、警察車両のダッシュボードにあるカメラも当時の状況を撮影していない。 ハートウ本部長は、ヌール警察官および同乗していたマシュー・ハリティー警察官が装置していたカメラは「作動しているべきだった」と語った。 同本部長は、「警官は(カメラを)作動させているべきで、(当時なぜ作動していなかったのかを)我々は知ろうとしている」と述べた。 「警官が現場に到着する前にカメラが装着されているよう、訓練の際や我々の方針において、あらゆる努力をしている」 ハリティー警察官の弁護士、フレッド・ブルーノ氏は、「当時の状況から、警察官が奇襲の可能性を恐れていたとしてもおかしくない」と語った。 しかし、デイモンドさんの遺族の代理人を務めるロバート・ベネット弁護士は、デイモンドさんが警察官に近づいた際にパジャマを着ており、「脅威にはなり得ない」と指摘した。 ベネット氏は米テレビ局CBSニュースに対し、「(奇襲を恐れたというのは)ばかげていると思う。嘘の情報を流そうとしている。事実に全く基づいていない」と述べた。「彼女(デイモンドさん)が武装していなかったのは明白で、脅威にはなり得ず、脅威だと受け止められる理由もない」。 デイモンドさんの遺族は20日に出した文書で、「我々が希望しているのはただ、ジャスティーンをオーストラリアに帰し、故郷で家族や友人に囲まれて、お別れをすることです」と述べた。 「いまだにこの悲劇を受け入ることができず、なぜこんなことが起きたのか理解するのに苦しんでいます」 通報での会話 警察は19日に、デイモンドさんが警察に通報するためにかけた2回の電話の内容を公表した。悲鳴を聞いたデイモンドさんは警官に対し、「女性がセックスをしているのか強姦されているのか分からない」と話し、自宅の住所を伝えた。デイモンドさんはさらに、「『助けて』と叫んだと思うが、分からない。音はしばらく続いている」と語った。 デイモンドさんはその8分後、住所が正確に伝わったか確認しようと再び警察に電話した。 ハートウ本部長は、事件の後、一部の人が緊急通報をするのをためらうのは理解できると述べた。「残念なことだが、心配するのは理解できるし、なぜそうなのかも分かる。地域社会で築いてきた信頼に悪影響が及んでいる」。 ヘネピン郡のマイク・フリーマン検事は、ヌール警察官を起訴するかどうか今後判断すると語った。 (英語記事 Justine Damond's death 'should not have happened')

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    米財務省、エクソンモービルに罰金 国務長官がCEO時の制裁違反で

    2017年07月21日 12:43 公開 米財務省は20日、米石油大手のエクソンモービルに、対ロシア制裁に違反したとして罰金200万ドル(約2億2300万円)の支払いを命じた。 財務省は、エクソンがロシア国営石油大手ロスネフチのイーゴリ・セチン社長と取引を行ったことが違法だったとしている。 エクソンは同日、罰金を「根本的に不公平」だとして、措置の撤回を求めてダラス連邦地裁に提訴したと発表した。 セチン氏は、ロシアのクリミア併合に対する米国の制裁措置で、2014年4月にブラックリストの対象に加えられていた。 財務省によると、エクソンは2014年5月にセチン氏との8つの契約書に署名したが、自主的な報告を怠った。同省は「悪質な事例」だとした。 エクソンは、当時のホワイトハウスの発表資料を引用しつつ、制裁対象となっているのは個人で、セチン氏のロスネフチでの役割は含まれていないと同社は理解したと主張した。 エクソンによると、財務省は数年にわたってエクソンのセチン氏との取引について処分を検討していた。 契約当時のエクソンの最高経営責任者は現在、トランプ政権で国務長官を務めるレックス・ティラーソン氏だ。ティラーソン氏が2013年に「ロシア友好勲章」を授与された際、同氏を推薦したのがロスネフチだった。ティラーソン氏はエクソン時代、経済制裁に反対していた。 しかし、経済制裁に伴いエクソンはロシアでの掘削停止に追い込まれた。 ティラーソン氏のロシアとのつながりは、ドナルド・トランプ米大統領によって国務長官に指名された際にも問題視された。 米政府は今年4月、対ロシア制裁に基づきエクソンに命じた掘削停止を変更しないことを決定した。 エクソンによると、制裁の影響で2014年末までに最大10億ドルの損失が生じたという。 (英語記事 ExxonMobil fined by US for Ukraine sanctions violations)

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    マージャンやるなら川の中 猛暑の中国・四川省

    2017年07月21日 12:33 公開 マージャンを愛する中国・四川省の人たちが、猛暑の中でも涼しく過ごす変わった方法を発見した。 うだるような暑さでも大好きなボードゲームはやめられない――。そんな時はどうする? 靴下も靴も脱ぎ捨て、椅子と傘を持って川に行くのはどうだろう。 酷暑に見舞われている四川省都江堰市の人たちが、まさにそうしている。マージャンに勝とうが負けようが、少なくとも暑さには打ち勝っている。 都江堰市の川マージャンは、数年前から人気の夏の風物詩なのだ。 そして確かに暑い。地元メディアによると、ここ数日の都江堰市の気温は40度の一歩手前まで上昇した。 マージャンは古くから伝わる中国のボードゲームで、よくお年寄りが公園で遊んでいる姿が見える。しかし最近のただならぬ気温は、遊びでは済まない。 英国の国民保健サービスNHSが推奨する暑さ対策は、「冷たいお風呂、またはシャワーを浴びて、冷たい水を身体にかけること」だ。 川の中でマージャンをしている人たちいわく、靴がたまに流されてしまうのが唯一の問題だと、地元メディアは伝えている。 靴が流される問題はあるものの、それでも「最高です」というのが参加者の評価だ。地元紙が投稿したビデオでは、「涼んでリフレッシュしながら、マージャンを楽しめるんですから」と参加者が話している。 (英語記事 Chinese mahjong lovers take to the river to beat the heat)

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    北朝鮮で2001年以来最悪の干ばつ 子供に危険=国連

    2017年07月21日 12:04 公開 国連食糧農業機関(FAO)は20日、北朝鮮が2001年以来最悪の干ばつのために、深刻な食糧難に陥る可能性があると指摘した。 FAOによると、北朝鮮の主要な穀物生産地で4月から6月にかけての降雨量が長期的な平均を下回っており、作物の植え付けが影響を受けた。さらに、長引く干ばつのために米やトウモロコシ、じゃがいも、大豆などの作物の生産が深刻な打撃を受けているという。 2017年の収穫初期の穀物生産は31万トンと、前年の45万トンから3割以上減少したとFAOは推計している。 FAOは、最も食料不足となる今後3カ月間、需要との差を埋めるために早急に食料の輸入を実施し、食糧難の影響を一番受けやすい子供たちや高齢者を守る必要があると指摘した。 1990年代に北朝鮮で起きた大規模な飢饉(ききん)では、数十万人が死亡したと推計されている。 北朝鮮に対しては、国連安保理決議に反する形での核・ミサイル開発への制裁が行われており、世界食糧計画(WFP)は、各国の支援が急激に低下したと述べた。 今月になってようやくまとまった降雨があったものの、10、11月の作物収穫に必要な植え付け時期と成長期を逃してしまった。農業が経済の柱となっている北朝鮮で、作物生産に最も重要な過去数カ月の干ばつを埋め合わせるには遅すぎる雨だった。 FAOによると、最も干ばつの影響を受けているのが、北朝鮮で穀物生産の約3分の2を通常占めている南北の平康郡、南北の黄海北道と南浦特別市だという。 食料難への北朝鮮の対応能力は近年の洪水被害によっても弱まっている。 FAOは、灌漑(かんがい)システムの刷新によって水資源の損失を少なくするなど、様々な復興事業が北朝鮮で必要だと指摘した。 (英語記事 North Korea drought: Children at risk in 'worst crisis since 2001')

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    米ロックバンド「リンキン・パーク」のチェスター・ベニントンさん死亡

    かわからない。家族のために祈ってるよ兄弟」と書いた。 ひとつの時代の声――スティーブ・ホールデン、BBCニュースビート 2000年代初めに思春期を過ごした世代なら、リンキン・パークのアルバム「ハイブリッド・セオリー」を持ってない人間を見つける方が難しかった。 世界中で3000万枚を売り上げ、未だに2000年以降最大のヒットアルバムの一つだ。 リンキン・パークは、メタルやロックの要素をラップやヒップホップと組み合わせて、ニュー・メタルのジャンルを作り上げた。その独特のサウンドが、「Crawling」や「In The End」、「Numb」といった曲に結実した。 何より最大の強みは、チェスターの圧倒的な声だったと言えるかもしれない。彼のしわがれた強力な声は大きくて、スタジアム会場いっぱいの観衆と一緒に歌いあげる曲にぴったりだった。 その歌声は厳しく怒りに溢れていたが、本人は温かく、雄弁で面白い人だった。 最新アルバム「ワンモアライト」では、ポップスの作曲家ジュリア・マイケルズやジャスティン・トランター、英グライム歌手のストームジーと組み、バンドの新しい方向性を示していた。 (英語記事 Chester Bennington: Linkin Park vocalist 'took his own life')

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    トランプ氏のツイートから分かること分からないこと

    2017年07月21日 9:00 公開 ドナルド・トランプ米大統領が就任してから間もなく6カ月になる。大統領となってからも、トランプ氏はそれまでと同じように毎日ツイッターで精力的に発信してきた。トランプ氏はこれを「現代の大統領らしい」やり方だと呼んでいる。ラジニ・バイディヤナザン記者が、半年間のトランプ大統領のツイートを振り返る。

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    電車内の性犯罪、報告件数が過去5年間で倍に 英国

    日 18:12 公開 英国で痴漢など電車内で起きた性犯罪の報告件数が、過去5年間で2倍以上に増えた。BBCラジオ5の取材で明らかになった。被害者に当局に報告するよう呼びかける運動が奏功したと関係者は話している。 番組が入手した英交通警察(BTP)の統計資料によると、2016/17年度の性犯罪は1448件に上った。12/13年度は650件だった。 性犯罪撲滅を訴える団体は、被害に遭った女性たちに届け出るよう当局が促すことがいかに大事か、統計は示していると述べた。 報告された性犯罪の大半は13歳以上の女性に対する性的暴力。統計はイングランド、スコットランド、ウェールズの鉄道とロンドン地下鉄が対象となっている。 英ロビー団体「女性への暴力を終わらせる連合」の共同幹事、レイチェル・クリス氏は、英交通警察や鉄道会社が被害者に当局に報告するよう呼びかける運動を実施したことを称賛。件数の上昇は被害に遭うリスクが上昇したという意味ではないと語った。 クリス氏は、「このような運動が続くことが非常に重要だ。性暴力の規模がより良く理解されることで警察はもっと真剣に対応し、女性が直面するリスクを減らし、これまであまりに長く罰せられずにきた犯罪者に対抗する措置を取ることができる」と語った。 「昨年ロンドン地下鉄で実施された調査では、犯罪の大半がラッシュアワーに起きていることが分かり、夜遅くまで飲酒する文化と関係しているという神話が否定された。女性に暴力を加えても罰せられないと考えている通勤中のしらふの男性たちが原因なのだと、統計は示している」。 BTPのダレン・マルパス警部は、「公共交通機関での、あらゆる形の望まない性的行為と戦うことにBTPは優先的に取り組んでいる。我々は近年、被害者の訴えに真剣に対応し、犯罪捜査するという明確なメッセージを発信してきた」と述べた。 (英語記事 Sexual offences on trains and tubes double in five years)

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    トランプ米大統領の長男ら3人、ロシア疑惑で議会証言へ

    2017年07月20日 17:41 公開 昨年の米大統領選にロシアが介入し、ドナルド・トランプ大統領の陣営関係者と共謀した疑惑をめぐり、大統領の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏ら陣営関係者3人が来週、議会で証言することが決まった。 トランプ・ジュニア氏は26日に、選対本部長を一時務めていたポール・マナフォート氏と共に上院司法委員会で証言する。大統領の娘婿のジャレッド・クシュナー大統領上級顧問は24日に上院情報特別委員会で証言する。 上院司法委員会は19日、トランプ・ジュニア氏とマナフォート氏に26日の委員会で証言するよう求めたと発表した。 24日の上院情報特別委員会でクシュナー上級顧問が行う証言は、非公開の予定。 トランプ大統領ら陣営関係者らは、ロシアとの共謀はなかったと述べている。 トランプ氏、司法長官に憤り 一方、トランプ大統領は米紙ニューヨーク・タイムズとのインタビューで、ジェフ・セッションズ司法長官が今年3月にロシア疑惑捜査から身を引くと表明したことを批判。身を引くと最初から分かっていたなら、セッションズ氏を長官に指名しなかったと語った。トランプ氏はセッションズ氏の決断を「非常に不公正」だと述べた。 トランプ氏は同紙とのインタビューで、「セッションズ氏は絶対身を引くべきでなかった。身を引くのなら、指名を承諾する前に僕に言うべきだった。そしたら僕は別の人を指名していた」と語った。 セッションズ氏は、上院による指名承認をめぐる公聴会で、昨年の選挙期間中にロシアのセルゲイ・キスリャク駐米大使と面会していたことを公表せず、非難の声が高まるなかで捜査から身を引くと表明した。 セッションズ氏は、トランプ大統領のインタビュー発言についてコメントしていない。 トランプ氏はインタビューで、ドイツ・ハンブルクで今月上旬に開かれた主要20カ国・地域首脳会議(G20)の夕食会席上、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と個別に会話していたことが18日に初めて明らかになった問題について、時間は15分で内容もほとんど社交辞令だったと語った。 ニューヨーク・タイムズ紙によると、トランプ大統領は会話内容は「養子縁組制度」についてだったと述べた。人権侵害の疑いでロシア政府関係者に米国が資産凍結などの制裁を行ったことに対して、ロシア政府は報復として、ロシア人孤児と米国人との養子縁組を禁じている。 両大統領の初会談後にあった2回目の接触については、報道を受けて初めてホワイトハウスも事実関係を認めた。 トランプ氏長男たちの接触 トランプ・ジュニア氏が今月公表した電子メールによると、大統領選での対立候補だったヒラリー・クリントン元国務長官にとって不利な情報を持っているとするロシアの弁護士ナタリア・ベセルニツカヤ氏との面会には、トランプ・ジュニア氏だけでなくクシュナー、マナフォート両氏も出席した。 昨年6月9日にニューヨーク・マンハッタンの「トランプ・タワー」で行われた面会には、旧ソ連軍で防諜活動に関わり現在は米国市民としてロビイスト活動するリナート・アクメチン氏も出席していた。 米議会の複数の委員会と連邦捜査官たちが、トランプ氏を大統領選で勝たせるためにロシアが介入したとの疑惑について情報を得ようとしている。 ニューヨークでの会合は、トランプ陣営とロシア関係者との非外交ルートでの接触を示す、最も具体的な証拠となっている。 Did the Trump-Putin dinner chat break diplomatic protocol?

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    予防できる認知症、9つの要因=英論文

    2017年07月20日 14:13 公開 ファーガス・ワルシュ医療担当特派員 認知症の3件に1件は、生活習慣など生涯を通じて脳の健康のために意識的に行動することで予防できる――。英医学誌ランセットにこのほど掲載された研究が指摘した。 研究では、低学歴や聴力の低下、喫煙や運動不足を主なリスク要因として挙げている。研究結果は今月ロンドンで開かれている国際アルツハイマー病会議(AAIC)で発表された。 2050年には世界中で認知症患者が1億3100万人に達する可能性がある。現在は4700万人が認知症だと推計されている。 論文の筆頭著者を務めたユニバーシティー・コレッジ・ロンドンのジル・リビングストン教授は、「認知症は人生の後半で診断されるものだが、脳の異変は通常、何年も前から始まっている」と話す。 「今すぐ行動すれば、認知症患者や家族の生活を大きく改善できるし、それが社会全体の将来を変えることになる」 世界各地の専門家24人による研究に基づいてまとめられた今回の論文は、認知症の予防には生活スタイルが大きく影響すると指摘している。 研究では、人生の過程で頭を使うことによって蓄えられる「認知的予備力」が、脳が損傷した時にも、いかに機能を維持するのに貢献するかを調べた。 中等教育を修了しないのは大きなリスクで、論文の著者たちは、大人になっても学び続ければ脳の「予備力」を増やせる可能性が高いと述べている。 また、中年期に聴力が低下すると、周囲から通常受け取るたくさんの情報が得られなくなり、社会的にも孤立し、うつになる可能性が高まる。これも認知症のリスク要因としては予防が可能だという。 研究のもう一つの大きな指摘は、心臓に良いことは脳にも良いという点だ。 禁煙や運動、健康的な体重の維持、高血圧や糖尿病の治療は全て、心血管系の病気やがんだけでなく、認知症のリスク低下にもつながる。 研究者たちは、食事やアルコール摂取が認知症に及ぼす影響については十分なデータを反映させられなかったとしつつも、両方とも重要な要素になり得ると述べた。 英アルツハイマー協会の研究責任者、ダグ・ブラウン博士は、「回避不可能というわけではないが、認知症は21世紀で最大の死因になる勢いだ。我々全員がリスクを認識し、生活スタイルを改善し始める必要がある」と語った。 また、英研究機関「アルツハイマー・リサーチUK」の最高科学責任者(CSO)、デイビッド・レノルズ博士は、「予防研究に加えて、(認知症で)苦しんでいる人々の人生を変えられるような治療法の研究にも投資を続けなくてはいけない」と述べた。 認知症の予防可能な要因のリスクの度合い 中年期の聴力低下 9% 中等教育の未修了 8% 喫煙 5% うつ 4% 運動不足 3% 社会的孤立 2% 高血圧 2% 肥満 1% 2型糖尿病 1% 予防が可能とされる上記要因のリスク度を合計すると35%になる。残りの65%は個人の努力では変えられないリスク。 (認知症予防・介入・治療のためのランセット委員会の資料から) (英語記事 Nine lifestyle changes can reduce dementia risk, study says)

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    民主活動家・劉暁波氏をソーシャルメディアが追悼

    2017年07月20日 13:52 公開 シンディ・スイ記者、BBCニュース(台北) 肝臓がんのため13日に死去したノーベル平和賞受賞者で中国の著名な人権活動家、劉暁波氏について、支援者がソーシャルメディアで「地球規模の追悼」を呼びかけている。 支援者たちはフェイスブック、ツイッター、インスタグラムで「#withliuxiaobo(劉暁波と共に)」というハッシュタグと共に、海辺に置かれた空の椅子の写真を投稿している。 北京時間19日午後5時35分(日本時間同6時35分)ごろ、世界各地で大勢が一斉に、海辺に置かれた空の椅子の写真を投稿し始めた。 「Chi_Yuen_Lam」というユーザー名の利用者はインスタグラムに、海辺にアンティークに見える椅子が置かれた写真を投稿し、「真の英雄を称える。#withliuxiaobo」と書いた。 「submarine_vintage」という別のユーザーはインスタグラムに、香港湾に見える海を背景に、プラスチックの造花と小さいプラスチックのおもちゃの椅子の写真を投稿した。 ほかにも多くの人が、抵抗・自由・希望を意味する三本指の写真を投稿した。 香港在住の女性、ハユミ・チュンウィン・リさんは、本を乗せた椅子の上で三本指を突きだした写真を投稿した。ハユミさんはBBCに、「(劉氏死去から)7日目なので今日、この写真を撮った。この機会に、自由と民主主義と希望に大事な貢献をしてくれた彼に、感謝したい」と述べた。 逮捕の危険があるにもかかわらず中国本土から、追悼の画像を投稿した人たちもいた。海辺に花とロウソクをハート型に並べ、動画を撮影してインターネットに投稿した男性が、事情聴取のため当局に拘束されたという。ネット上での追悼運動を組織する「自由劉暁波工作組(劉暁波に自由を行動グループ)」の代表が明らかにした。 中国の民主化を呼びかけた劉氏は2010年に「中国に基本的人権を求める長年の非暴力抵抗」を理由にノーベル平和賞を受賞したが、国家政権転覆扇動罪で服役中で、本人も家族も授賞式の出席が認められなかった。式典では壇上に、空の椅子が置かれた。 肝臓がんとの闘病の末、多臓器不全で13日に瀋陽市の病院で死去した劉氏の遺骨は15日、近親者のみの慌ただしい葬儀の後に大連近くの海に散骨された。抵抗運動の拠点となり得る正式な葬儀や墓所を当局が認めず、家族に散骨を強要したのだと言われている。 中国政府は世界が劉氏を忘れるよう期待しているが、世界は劉氏を忘れたりしないと示すことが、オンライン追悼運動の狙いだという。 劉氏は2008年に、中国の民主主義体制移行を呼びかける「08憲章」を複数の知識人と起草したことで国家政権転覆扇動罪に問われ、2010年に懲役11年の実刑判決が確定。それ以来、遼寧省の刑務所で服役していた。 中国当局は、劉氏が末期の肝臓がんを患っていると最近になるまで公表せず、国外治療のため出国を認めるよう求める家族の訴えを聞き入れなかった。 オンライン追悼は、劉氏が13日午後5時35分に亡くなってから7日目に入る19日午後5時35分に始まった。 中国の伝統的な信仰では、死んだ人間の魂は初七日、つまり死後7日目に、最後のお別れのために現世に戻る。 「それにもかかわらず中国当局は、劉博士に与えられるべき敬意を払わず、にわか仕立てで秘密の海葬で我慢するよう家族に押し付け、友人たちの弔問とお別れを認めなかった」と、「自由劉暁波工作組」の代表はフェイスブックで批判した。 「しかもよりによって、(当局は)それを地元の風習のせいにしようとしたが、中国の風習はまったくそんなものではない。それだけに、劉暁波博士の友人や支援者として、我々が彼にふさわしいきちんとしたお別れを用意した」 19日にはロンドン、香港、メルボルンなど世界複数の都市で追悼集会が開かれた。 一方で、中国本土に運営拠点のあるソーシャルメディア「WeChat」で「#withliuxiaobo」や類似のハッシュタグを検索しても、結果が得られなかった。劉氏の名前を含む投稿はいずれも、劉氏の扱いをめぐる国際社会の批判に対する、国営メディアや中国政府の反論内容だった。 「自由劉暁波工作組」によると、胡佳氏など複数の著名人権活動家は当局の監視下に置かれており、数人は公安に「お茶に」と呼び出されたという。「お茶に」と公安当局に呼び出された場合、断れるわけにはいかない。 しかしそれでも、中国本土からは数人が空の椅子をフェイスブックに投稿した。厳しい検閲もさることながら、劉氏がどのような人で、どのような主張を掲げていたのか、承知している人もいるという証だった。 そうした投稿の一つは、男性が空の椅子にプラカードをおいた写真だった。プラカードには、「劉暁波追悼。政治弾圧に反対」と書いてあった。 (英語記事 Liu Xiaobo: Censored by China, supporters take to social media)

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    オバマケア廃止で無保険者3200万人増=米議会予算局

    2017年07月20日 12:04 公開 米議会予算局(CBO)は19日、与党・共和党が成立を目指す医療保険制度改革法(オバマケア)廃止法案が施行された場合、無保険者が来年1700万人増え、2026年までに3200万人増加するとの見通しを発表した。 無党派のCBOの試算では、保険料は来年25%上昇し、2026年には倍増する。一方で、連邦政府の赤字は4730億ドル(約52兆9000億円)減少する。 共和党が多数を占める上院で同党指導部はすでに2回、新たな医療保険制度案の採決に失敗している。 共和党指導部は2010年に成立したオバマケアをまず廃止した後、2年かけて代替案をまとめることを提案している。 ドナルド・トランプ大統領は19日、ホワイトハウスで共和党の上院議員を集めた昼食会を開き、夏季休会を延期してオバマケア撤廃と代替案成立に取り組むよう求めた。昼食会には、同党所属の上院議員52人のうち49人が出席した。 トランプ大統領は、「我々はこれをまとめて、完了させないといけない」と語った。 トランプ氏はオバマケアについて、過去2日間で何度か主張を変えている。最初は廃止と代替案の同時成立を求めていたが、まずは廃止だけすべきだと主張を変えた。その後、オバマケアの破綻を座視して待つべきだとも述べたが、19日には再び廃止と代替案の作成を求めるようになった。 トランプ大統領は、共和党議員たちに「あなたたちは、オバマケアを廃止すると7年間、米国民に約束し続けてきた。人々は苦しんでいる。行動しないというのは選択肢にない。はっきり言って、医療保険制度案ができるまでこの町(ワシントン)を出ちゃいけない」と述べた。 トランプ氏は隣りに座っていたネバダ州選出のディーン・ヘラー議員を話題に取り上げ、「だって彼は上院議員を続けたいだろう? そういうことだよ」と語り、党の方針に従わなければ再選できなくなると警告した。同席した議員たちの間には、きまりの悪い笑いが広がった。 ヘラー議員は共和党指導部の最初の法案に最初に反対した議員の一人だった。同議員の議席は来年の中間選挙の再選対象となっている。 上院共和党を率いるミッチ・マコネル院内総務は、オバマケア廃止法案を来週前半に採決したい考え。 しかし、同党上院議員のうち少なくとも3人が18日に反対を表明していることから、廃止法案が可決される可能性は低い。 マコネル氏は、オバマケア廃止法案は2015年に共和党上院議員の一人を除く全員が賛成した法案と同じものだと指摘した。ただし、法案への賛成は当時のオバマ大統領が拒否権を行使すると知っての上での行動だった。 しかし、共和党が上下両院の多数を占める現在、所属議員の一部は、多くの国民が医療保険を失うことにつながる法案への懸念を示している。 巧みな議会運営で知られるマコネル氏も今回の法案をめぐっては苦戦を強いられているが、同氏は、「幸いなことに(法案に)署名してくれる大統領が就任している。大統領に送付しよう」と語った。 野党・民主党が共和党案への反対で団結するなか、定数100の上院で52議席を持つ共和党が法案を通すには、造反者を2人までに抑える必要がある。 共和党では、スーザン・コリンズ議員(メーン州選出)とリサ・マコウスキー議員(アラスカ州選出)、シェリー・ムーア・キャピト議員(ウェストバージニア州選出)がオバマケア廃止法案に反対を表明している。 昨年の大統領選・議会選でトランプ氏や共和党下院議員らは、オバマケアの廃止を選挙公約の最も大きな柱にしていた。オバマケアが米国の医療制度に介入し、支出増を強いているというのが彼らの見方だ。 共和党の代替案には、低所得者向け公的医療保険のメディケイドへの支出を大幅に削減し、オバマケアの下で全ての国民に医療保険への加入が義務付けられ、非加入の場合に罰金を支払わせるという制度の廃止が含まれる。 共和党案にはさらに、医療保険の有効期間が2カ月以上切れている場合には新たな保険への加入を半年間禁じる条項が含まれる。 (英語記事 Republicans' Obamacare repeal plan 'axes insurance for 32m')

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    マケイン米上院議員、脳腫瘍と診断 

    2017年07月20日 11:12 公開 ジョン・マケイン米上院議員(共和党、アーカンソー州選出)の事務所は19日、議員の脳に腫瘍(しゅよう)があると診断され、治療方法を検討していると発表した。 当選6期で80歳になるマケイン議員は、2008年大統領選の共和党候補で、現在は上院軍事委員会の委員長。海軍将校としてベトナム戦争で北ベトナム軍に撃墜され、捕虜として5年半、そのうち2年近くを独房で過ごした経験をもつ。 事務所によると、左目の上の血栓を取り除く手術の際に、「膠芽腫(こうがしゅ)」と呼ばれる腫瘍が見つかったという。手術は14日に地元フィーニックスで行われ、議員は現在は自宅で療養中。がんの治療法として、化学療法と放射線治療を検討しているという。 「上院議員の主治医たちは、手術から『驚くほど良好に』回復中で、基本的にはきわめて健康だという診断」だと事務所は説明した。 膠芽腫は特に悪性度が高く、高齢化と共に発症の確率が上がる。女性よりも男性が多く発病する。 娘メガンさん(32)は、家族は診断に「衝撃」を受けているとツイートした。 「予想通りでしょうが、こうした状態の中で誰より自信を持って落ち着いているのは、うちの父です」とメガンさんは明らかにし、「今まであらゆる挑戦に取り組んできたように、この挑戦にも取り組んでいます。がんによって色々な影響を受けるかもしれませんが、決して降伏はしません。今まで降伏などしたことがない人なので」と書いた。 ドナルド・トランプ米大統領は、マケイン議員は「常に闘士」だったとコメントを発表し、「早く良くなって」といたわった。大統領は選挙中、自分を批判するマケイン議員について「戦争の英雄だったのは捕虜になったからだ」と述べ、メガンさんをはじめ大勢から非難された。 ミッチ・マコネル上院院内総務(共和党)はマケイン議員を「この国の英雄」と称え、「決して戦いから逃げたりしなかった。たぐいまれな勇気が彼の人生を特徴づけてきた。今回の挑戦にも同じようにたぐいまれな勇気で取り組んでいくはずだ」とツイートし、早期回復を期待するコメントを発表した。 2008年米大統領選の対立候補だったバラク・オバマ前大統領は、「ジョン・マケインはアメリカの英雄で、僕が知っている一番勇敢な闘士の一人だ。どれほどの相手なのか、がんは分かってない。やっつけろ、ジョン」とツイートした。 ヒラリー・クリントン元国務長官も、「ジョン・マケインほどタフは人はそうそういない。ジョンやシンディ(夫人)、素晴らしい子供たちを家族全員のことを今晩思っている」とツイートした。 (英語記事 John McCain diagnosed with brain cancer)

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    キタシロサイを救え 最も極端な動物保全の形

    2017年07月20日 9:00 公開 世界に3頭しか残らないキタシロサイを絶滅から救うため、サイの体外受精(IVF)作業が進行している。ケニア、ドイツ、イタリア、英国などの複数機関が参加する事業には、英南西部にあるロングリート・サファリパークも参加した。独ベルリン・ライプニッツ動物園野生動物研究所のチームが17日と18日に、ロングリート園内のミナミシロサイの雌3頭から卵子9個を取り出すことに成功した。雌3頭は園内の雄と自然交配してこなかったため、この事業に参加することになった。イタリアのアバンテア研究所がすでに保存するキタシロサイの精子と受精させ、ロングリートのミナミシロサイの体内に戻す計画だ。生まれるのは交配種だが、キタシロサイの遺伝子は存続することになる。

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    中国で人気通話アプリ検閲か 一対一のビデオ送信でも

    クされたもようで、19日になっても不安定な状態は続いている。テキストのやりとりは影響を受けていない。BBCの北京支局では数時間おきにWhatsAppの動作を確認している。19日午前の時点では、検閲当局のフィルターを回避するVPN(仮想プライベートネットワーク)を経由しなくても全機能が使用可能だったが、その後はまた不安定になった。中国政府とWhatsAppは、規制についてコメントしていない。

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    戦時の逆境に打ち勝ち カナダ初の剣道クラブ

    2017年07月20日 9:00 公開 カナダ西部ブリティッシュ・コロンビアにある剣道場は、第2次世界大戦中の日系人強制収容と密接に関わっている。カナダの地域社会に溶け込みながら、日本の伝統とのつながりを守ってきた人たちに話を聞いた。(ダン・ライトウィン製作)

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    医師の日野原重明氏が死去、100年以上に及ぶ卓越した人生

    ャーナリスト、川口ユディ氏もその一人だ。 日野原氏は驚くべきエネルギーと活力に溢れていた、と川口氏はBBCに語った。 「初めて会った時、日野原氏はすでに90歳を超えていましたが、当時でも1日18時間、週7日働いていたので、歳を重ねることに対する私の考えが根本から変わりました。日野原氏は、今まで私が会った中で一番エネルギーに溢れた人でした」と川口氏は述べた。 「日野原氏は、とにかく人生は貢献だと信じていました。そのため、他者を助けることや、早起きして他の人のために何か素晴らしいことをしたいという、ものすごい意欲がありました。これこそが、日野原氏を突き動かし、生かしていたものでした」 川口氏は続けた。「日野原氏は、きょう、あす、5日先の目標を常に持っていました。亡くなったのはとても悲しいです。2020年の東京五輪に参加するのが夢だったから。それが彼の次の大きな目標だったのに、達成できませんでした」 「でも日野原氏は、ただただものすごく素晴らしい人で、日野原氏に会った人は誰もが、彼のおかげでガラッと変わっていました」 (英語記事 Shigeaki Hinohara: Remarkable life of Japan's centenarian doctor)

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    米、イランに追加制裁 弾道ミサイル開発とテロ支援で

    2017年07月19日 16:55 公開 米国務省は18日、イランへの追加制裁として、新たに18の個人と団体を制裁対象のリストに加えたと発表した。国務省はイランが弾道ミサイルの開発を推進し、テロ組織を支援していることを理由に挙げた。 米政府によると、制裁対象の個人・組織は全て、弾道ミサイル開発計画に関与しているか、精鋭の革命防衛隊に関係している。 国務省はさらに発表文で、イランがシリアのアサド政権や、米国がテロ組織と認定するヒズボラやハマスを支援していると批判した。 国務省は、「イランが中東の安定や安全、繁栄を損なう有害な活動を地域全域で行っていることを、米国は依然として深く懸念している」と述べた。 「イスラエルを脅迫し中東の安定を脅かすヒズボラやハマス、パレスチナ・イスラム・ジハード(PIJ)などのテロ組織への支援を続けるだけでなく、(シリアの)アサド政権による自国民への残虐行為にもかかわらず、同政権への確固たる支持を変えていない」 国務省はまた、イランがイエメンの反政府勢力「フーシ派」を支援し、内戦を長引かせていると非難した。 一方、イランは新たな制裁による報復を約束した。 イラン外務省は発表文で、追加制裁について「一方的で違法」だと述べた。「イランは報復し、イラン人やこの地域の他のムスリム(イスラム教徒)国に敵対行為をとる米国の個人や組織に対し、制裁措置を実施する」。 核合意 追加制裁の発表前日には、トランプ米政権が、イランの核開発を制限する2015年の合意をイランが順守していると認めたばかり。 ホワイトハウスには、イランが核合意を守っているかどうか3カ月ごとに議会に報告する義務がある。 ドナルド・トランプ米大統領は、イランが合意の精神に反しているとしながらも、非常に渋々ながら合意は破られていないと認定し、幅広い制裁解除措置が当面は維持されることになった。 革命防衛隊は1979年のイラン革命後に、イスラム教に基づく制度を維持し、通常軍への対抗勢力となるために発足した。 それ以来、革命防衛隊は軍事、政治、経済の各方面で重要な位置を占めるようになった。同国の最高指導者ハメネイ師とも密接な関係を持っている。 (英語記事 US imposes fresh sanctions on Iran over missile tests)

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    米で警察呼んだ豪女性が警官に射殺され 豪首相「説明求める」

    2017年07月19日 14:23 公開 豪シドニー出身の女性ジャスティーン・デイモンドさん(40)が先週、米ミネソタ州ミネアポリスで犯罪の可能性を警察に通報した後、警官に射殺された事件で、マルコム・ターンブル豪首相は19日、経緯が「不可解だ」として米当局に説明を求める考えを示した。 事件は米当局が調べているが、発砲した警察官に証言を無理強いできないと捜査当局は説明している。 ターンブル首相は豪政府として、「悲劇的な結末」になった理由を何としても知るつもりだと語った。 地元テレビ局「ナイン」に出演したターンブル首相は、「助けを求めて外に出たパジャマ姿の女性が、このような形で撃たれるとはどういうことか」と述べた。「衝撃的な殺人だ。彼女の家族に代わって答えを要求している」。 米メディアによると、デイモンドさんは15日に射殺された際、パジャマを着て警察車両の運転席側のドアに向かって歩いていたという。 助手席に座っていたモハメド・ヌール警官は、運転席にいた警官の脇から発砲し、銃弾はデイモンドさんの腹部に当たった。 ミネアポリス警察では、すべての警官と警察車両にカメラが装備されているが、この事件は撮影していなかったという。 ミネアポリスのベッツィー・ホッジス市長は、ヌール警官および一緒にいた警官がなぜカメラを作動させなかったのか、情報を求めていると述べたが、「ヌール警官に無理やり証言させることはできない」と語った。 「依然として大きな疑問がいくつか残っており、答えが近く得られるのを期待している」 19日早朝には、デイモンドさんを追悼するためシドニーの浜辺に数百人が集まった。沈黙のなか、デイモンドさんの遺族や友人たちを含む人々がろうそくに火を灯し、ピンクの花を海に流した。 追悼に先立ちデイモンドさんの遺族は文書を出し、「美しい私たちのジャスティーンのため、彼女の人生をたたえ、愛を分かち合い、彼女の死を悼もうと、一つの共同体としてここに集まった」と述べた。 (英語記事 Justine Damond: Australian PM calls shooting 'inexplicable')

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    スイスの氷河で75年前の行方不明夫婦を発見=報道

    2017年07月19日 13:39 公開 融解が進むスイスの氷河で、75年前に行方不明になった夫婦のものとみられる遺体が凍った状態で発見された。地元メディアが報じた。 見つかった遺体は、マルセラン・デュムランさんと妻のフランシーヌさんのものとみられる。夫妻は1942年8月、アルプス山脈で放牧されていた牛たちの世話をしようと出かけた後、標高2600メートルの地点で行方不明になった。 夫妻の7人の子供たちは、両親がいつか見つかると信じていたという。一番下の娘で現在79歳のマルセリーヌ・ウドリー=デュムランさんは、ローザンヌの地元紙ル・マタンに対し、「わたしたちは両親がどこにいるのかずっと探し続けていた」と語った。 「この知らせを待ち続けて75年がたった今、心の奥底から平安が得られたと言うことができる」 警察はDNA鑑定を数日中に行う予定。 地元のバレー州警察によると、リゾート地のレ・ディアブルレに近いツァンフルロン氷河で、スキーのリフト会社「グレーシャー3000」の社員が遺体を見つけた。 同社幹部のベルンハルト・チャネンさんによると、いくつかのバックパックやブリキのおわん、ガラス瓶、男性用と女性用の靴、氷の中に残った遺体の一部が見つかった。氷河の割れ目に転落して遭難したとみられるという。 チャネンさんはル・マタン紙に対し、「遺体はお互いの近くに横たわっていた。第2次世界大戦の頃の服装をした男性と女性だった」と語った。 ウドリー=デュムランさんは、教師だった母親が靴職人だった父親とこのような遠出をすることはまれだったと話す。間隔をあまり置かずに妊娠しており、険しい土地でもあったためだ。 両親がいつか見つかると信じていたウドリー=デュムランさんは、両親を探して氷河には3回登ったと語った。 デュムラン夫妻が行方不明になってから2カ月の間に、残されたきょうだいは別々の家族に引き取られ、その後、年月と共に連絡が途絶えてしまったという。 ウドリー=デュムランさんはル・マタン紙に対し、長らく待たれた両親の葬儀をしたいが、黒い喪服は着ないつもりだと語った。「白の方がいいと思います。私が一度もなくさなかった希望を表しているから」。 (英語記事 Swiss glacier reveals couple lost in 1942)

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    独聖歌隊で少年たちに虐待、60年間で少なくとも547人=報告書

    2017年07月19日 11:51 公開 ドイツ南部レーゲンスブルクにあるカトリック教会の少年聖歌隊で約60年間に少なくとも547人の少年が虐待され、一部には性的虐待があったことが、18日に公表された新たな報告書によって明らかになった。 報告書は、1945年から90年代初頭にかけて49人の教会関係者が虐待に関わったとしている。時効が成立するため、容疑がかけられている人々が訴追される可能性は低い。 被害者たちは当時の虐待について、「監獄、地獄、強制収容所」のようだったと話している。 報告書をまとめたウルリヒ・ウェーバー弁護士によると、虐待はレーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊の付属高校などで行われていた。 虐待の関与が疑われている人物には、前法王ベネディクト16世の兄で、聖歌隊の指揮者だったゲオルク・ラッツィンガー氏が含まれる。 現在の93歳のラッツィンガー氏についてウェーバー氏は、同氏が性的虐待については知らなかったものの、虐待行為から「目をそむけ、止めに入らなかったと批判されてもしょうがない」と述べた。 1964年から94年にかけて聖歌隊を率いたラッツィンガー氏は、虐待の事実を知らなかったとし、同氏が役職に就いている間、「話題に上ったことはない」と語っている。 ラッツィンガー氏は過去に少年たちを平手打ちしたことがあると認めたものの、「あざができるような」ものではなかったと主張した。 レーゲンスブルク大聖堂少年聖歌隊は今回の報告書について正式にコメントしていない。 「沈黙の文化」 18日に報告書を公表したウェーバー氏は、60年間で500件の身体的虐待、67件の性的虐待があったことが分かったと述べた。 同氏は、一部の元聖歌隊員と連絡が取れなかったことから、実際の被害件数は700件に上る可能性があると指摘した。 さらにウェーバー氏は、虐待に関わったとされる49人が「沈黙の文化」の下にあったと語った。49人のうち9人が性的虐待に関わっていたという。 教会は、被害者たちに対して5000~2万ユーロ(約65万~260万円)を賠償金として支払うと提案している。 約1000年の歴史がある聖歌隊での性的虐待疑惑は2010年に初めて浮上。昨年出た報告書は231人が被害に遭っていたと認定した。 カトリック教会内では近年、世界各地で多くの虐待疑惑が指摘されるようになった。1990年代にはアイルランドで虐待が幅広く行われていたことが明らかになったほか、2000年前後には、10カ国以上で虐待疑惑が浮上した。 国連は、司祭らが子供を性的虐待の対象にするのを容認する政策をカトリック教会が「組織的に」採用していたと非難している。 (英語記事 Hundreds of German choir boys abused over six decades - report)

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    トランプ氏とプーチン氏、実は二度会談していた 独で

    2017年07月19日 10:39 公開 ドナルド・トランプ米大統領がドイツ・ハンブルクでウラジーミル・プーチン露大統領と初会談した際、実は2度目の非公式会談を持っていたことが米メディア報道で明らかになった。ホワイトハウスが18日、会談していたことを認めた。米ロ大統領は主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が開かれていたハンブルクで今月7日に公式会談していたが、それとは別に会っていたことは公表されていなかった。 複数の米メディアによると、二度目の会談にはトランプ氏とプーチン氏と、ロシア側の通訳しか出席せず、米政府側の側近や記録を取る者はいなかった。米メディアは、会談は1時間に及んだと伝えているが、ホワイトハウスは「短い会話だった」と説明している。 二度目の会談は、各国首脳が集まった非公式の食事会の際に行われたという。 米国側からはトランプ氏しか出席しなかったため、プーチン氏と何を話したのか、米政府が把握している内容はトランプ氏自身が説明したものに限られている。 ホワイトハウス関係者は、両大統領の二度目の接触は「短い会話」で「二度目の会談」ではないと説明。ロシア側の通訳しか出席しなかったのは、食事会の会場にいた米政府側の通訳がロシア語を話さなかったからだという。 二度目の会談があったと最初に明らかにしたのは、米コンサルティング会社ユーラシア・グループのイアン・ブレマー氏。顧客へのニュースレターでブレマー氏は、両大統領が「自分たちだけで、活発に」話し合ったことや、米政府通訳の不在を食事会にいた大勢がけげんに思った――などと書いている。 ホワイトハウス関係者は、政府が「二度目の会談を『隠そうとした』など」と「ほのめかす」のは、「間違っているし悪意だらけで馬鹿げている」と反論した。 2016年米大統領選にロシア政府が介入し、トランプ陣営と結託していたという疑惑が取りざたされ、連邦捜査局(FBI)などが捜査するなか、プーチン氏とトランプ氏の関係が注視されている。トランプ氏は結託を否定し、プーチン氏は介入そのものを否定している。 公式首脳会談についてトランプ氏は、自分が繰り返しプーチン氏に大統領選に介入したかを問いただしたと話した。 「僕が『やったのか』 と尋ねると、向こうは『やってない。絶対にやってない』と答えた。その後、まったく別の聞き方でもう一度尋ねても、向こうは『絶対にやってない』と言った」と、トランプ氏はやりとりについて説明している。 駐ロシア大使指名へ 別件で、ホワイトハウスはトランプ氏が新しいロシア大使にジョン・ハンツマン元ユタ州知事を指名する方針だと発表した。 ハンツマン氏は中国とシンガポールで大使を歴任し、2012年大統領選に共和党から出馬したこともある。 大使指名は上院が承認する必要がある。トランプ政権が求める対ロ関係の改善にロシア大使は重要な役割を担うが、トランプ大統領の長男が選挙前にロシア人弁護士と面会していたことが明らかになるなど、ロシア疑惑が引き続き注目されているなかでの承認手続きとなる。 (英語記事 Trump and Putin met twice at G20 in Germany)

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    両手移植の男の子 今ではバットも振れる

    2017年07月19日 9:00 公開 米ボルティモア出身のザイオン・ハービー君は2015年6月、8歳にして、両手移植手術を受けた世界最年少の男の子となった。2歳の時に敗血症のため両手・両足を失い、母親から腎臓移植を受けたザイオン君は、手がなくても様々な動作を器用にこなしていたが、小さい妹を抱っこしたいという思いから、フィラデルフィア小児病院で11時間にわたる移植手術に挑戦した。拒絶反応を克服し、理学療法で運動機能を鍛えてきたザイオン君は、今では10歳。その目覚ましい回復に医師団は驚き、誇らしく思っている。バットも振れるようになったし、担当医によると今では「母親の頬に触れて、感触を知覚することができる」のだという。

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    シンガポールの歴史を漫画で 規制があるからこそ

    2017年07月19日 9:00 公開 米コミック界のアカデミー賞とも言われる「アイズナー賞」に、シンガポールの漫画家サニー・リュウさんが候補となった。シンガポールの歴史を題材に、政府の公式見解とは異なる視点で描いた作品は、政府から国の権威を損なう恐れがあると批判されてきた。リュウさんに作品づくりの苦労を尋ねた。

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    性差別CMは禁止 英広告業界団体

    2017年07月19日 9:00 公開 時代と共にテレビCMも変わる。過去には人気を得たシリーズでも、今の視点で見ると、性差別的に見えるものも多い。英広告業界の規制団体、英広告基準協議会は18日、性別にもとづくステレオタイプ(世間的固定概念)を助長する表現の広告を禁止すると発表した。同協議会が規制対象とする性別ステレオタイプ表現とは、身体イメージに関するもの、人の性的対象化、性別をもとにした役割固定、世間のステレオタイプに沿わない人を馬鹿にすることなどを差す。若い女性が不健康なほどやせていることを美化したり、「女性の役割は家の掃除」、「女の子とはこういうもので男の子とはこういうもの」、「男性に家事や育児は無理」など性別にもとづき役割を固定するなどの内容の広告は規制対象となる。

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    3回も撃たれて……連鎖を終わらせる「包み込み」 米病院の取り組み

    2017年07月19日 9:00 公開 米国で暴力事件に巻き込まれ負傷する人の多くは、二度、三度と事件に巻き込まれて同じような負傷を繰り返す。その負の連鎖を断ち切るため、サンフランシスコの病院が「包み込み(ラップアラウンド)」事業に取り組んでいる。撃たれながら命を取り留めた人が病院にいる間、短い「教えられる時間」がある。それをとらえて、人生を変える転機にしてもらおうという取り組みだ。

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    中国富裕層、英国移住の人気が低下=調査

    2017年07月18日 18:14 公開 中国の富裕層の間で海外移住先としての英国の人気が低下していることが、このほどまとめられた意識調査で示された。 最も人気のある移住先は依然として米国だったが、前回調査で2位だった英国は順位を落とし、カナダにその座を譲った。 調査は中国の富豪ランキングで知られる「胡潤百富」とビザ・コンサルティング・グループが共同で実施。純資産が150万~3000万ドル(約1.7~33.6億円)の個人304人が回答した。回答者の約半数が北京、上海、広州、深センに住んでいる。 調査では、約半数が海外移住を考えていると回答。理由として環境汚染や教育水準、資産価値の低下につながる人民元の為替レートの低下を挙げた。 胡潤百富の創設者で主席研究員を務めるルパート・フーゲワーフ氏は、「教育と環境汚染が中国のお金持ちの海外移住を促進している」と語った。 「もし中国がこれらの問題を解決できるのであれば、移住の最も大きな誘因はなくなる」 なぜ英国が順位を下げたのかについては、今回の調査は分析していない。 都市で見た場合、ロサンゼルスが最も人気があり、シアトルが2位、サンフランシスコが3位、ニューヨークが4位だった。ロンドンは14位だった。 多くの中国人富裕層が人民元安を懸念していることも明確に示された。人民元は昨年11月に8カ月ぶりの安値を付けている。今回の調査の回答者の84%が海外移住を考える大きな要因として人民元安を挙げた。 (英語記事 UK 'now less appealing' to rich Chinese)

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    日本の球形ドローン、ISS内の宇宙飛行士の作業を撮影

    2017年07月18日 17:25 公開 日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した球形ドローン「Int-Ball」(イントボール)の実証実験がこのほど始まり、国際宇宙ステーション(ISS)内で宇宙飛行士たちが作業する様子を撮影した写真や動画が地上に送られてきている。 ドローンは重力がない状態でも小型ファンによって風を起こして移動することができ、地上の管制センターから遠隔操作されている。 「イントボール」は本来の役割を果たしつつ、ISS内部に浮かぶボールのようなかわいい姿でも話題を集めている。 JAXAは今回、ISSに6月上旬に到着したドローンが撮影した映像などを公開した。 JAXAのウェブサイトは、イントボールが「自律的に空間を移動し、静止画と動画の撮影を行うことができる」と説明。「撮影した映像は、リアルタイムで地上の管制官や研究者が確認し、宇宙飛行士にフィードバックすることができる」という。 宇宙飛行士たちはこれまで、自分でカメラを設置し作業や実験内容を撮影する必要があったが、ドローンの導入によって、飛行士たちの作業の1割程度を占めていた撮影作業の負担軽減が期待されている。 JAXAはさらに、「地上の管制官や研究者は、宇宙飛行士と同じ視点から作業を確認できる」ため、「地上と宇宙の共同作業を効率的に行う」ことが可能だとしている。 (英語記事 Japan's zero-gravity space drone sends first pictures from ISS)

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    豪上院議員が辞職表明、二重国籍判明で 先週末から二人目

    2017年07月18日 14:01 公開 オーストラリア緑の党のラリッサ・ウォーターズ上院議員は18日、二重国籍を理由に議員辞職を表明した。先週末にも、同じ緑の党のスコット・ラドラム上院議員が二重国籍のために辞職している。 オーストラリア憲法は、複数の国籍を持ちながら連邦レベルの公職に就くことを禁じている。 ウォーターズ議員は、生まれたカナダの国籍を保持していたことが明らかになった。ウォーターズ議員は今年5月、連邦議会の議場内で授乳した初めての母親となり話題を集めた。 18日に記者会見を開いたウォーターズ議員は、「うっかりミス」だったと語った。ラドラム議員の二重国籍問題が浮上した後に自らの国籍について知ったという。 ウォーターズ議員は「カナダで70年前から存在する法律のために、生まれたカナダの二重国籍があり、私が生まれた1週間後に法律が改正されたために、能動的にカナダ国籍を放棄する必要があったと知って、強く打ちのめされた」と語った。 ウォーターズ議員は2011年から議員を務めていた。 ウォーターズ議員と共に緑の党の共同副党首を務めていたラドラム氏はニュージーランド生まれで、3歳の時に家族と共に渡豪した。 ラドラム氏は10代の時にオーストラリア国籍を取得した際に、ニュージーランド国籍を放棄したと思っていたと語った。 (英語記事 Second Australian senator quits over dual citizenship)

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    米オバマケア代替法案、上院共和党二人造反で可決困難に

    2017年07月18日 13:17 公開 米上院で与党・共和党が成立を目指す医療保険制度改革(オバマケア)代替法案をめぐり、共和党議員二人が17日夜、反対を表明した。これにより上院での賛成票が過半に満たず、可決が難しい状況になった。 マイク・リー議員(ユタ州選出)とジェリー・モラン議員(カンザス州選出)は法案への反対を同時に表明した。 上院(定数100)で52議席ある共和党からは、すでにランド・ポール議員(ケンタッキー州選出)とスーザン・コリンズ議員(メーン州選出)が反対を表明しており、法案可決には造反者を一人も出せない状況にあった。 ドナルド・トランプ大統領は、オバマケアの改廃を大統領選での公約に掲げていた。 モラン議員は、オバマケアには「深刻な問題」があるとしながらも、「悪い政策を承認することはできない」として上院共和党案への反対方針を説明した。 上院共和党の法案では、富裕層への課税に関するオバマケアの主要な部分を維持する一方で、保険会社が保障内容を狭め、低所得者層向けの医療保険に対する公的支出を大幅削減するとうたっている。 野党・民主党は、オバマケア改廃には協力しないとしつつも、オバマケアの改善に向けた超党派の取り組みには協力する考えを示してきた。 民主党のチャールズ・シューマー上院院内総務はツイッターで、「トランプケアはこれで2回、失敗した。つまりこの法案の根幹がうまくいかないという、確実な証拠だ」と書いた。 共和党指導部とホワイトハウスは今後、法案を修正するか、両党が現行制度の問題だと考える部分についての取り組みを超党派で推し進めるか、法案を破棄し、税制改革など他の課題に力を注ぐかの選択を迫られる。 2議員の反対表明を受け、トランプ大統領はツイッターで「崩壊しつつあるオバマケアを今撤廃し」、民主党も賛成するような「新たな医療保険制度を検討すべき」だと述べた。 連邦議会では共和党議員たちが夏季休会を延期して、2010年に成立したオバマケアの改廃に取り組んできた。 (英語記事 Republicans oppose healthcare plans leaving party without majority)

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    中国検閲はなぜクマのプーさんを禁止したのか

    2017年07月18日 12:07 公開 スティーブン・マクドネル記者、BBCニュース(北京) 中国の検閲当局はインターネットからクマのプーさんを締め出した。非常に奇妙な動きは実は、検閲をかいくぐって書きたいことを書こうとする中国の人たちと当局との、絶え間ないせめぎあいの新たな一幕なのだ。 腕時計は単に腕時計ではなく、河蟹は単なる河蟹ではない。中国の万里のファイヤーウォールの内側では。 インターネット上で中国の最高幹部たちは、様々なあだなで呼ばれている。クマのプーさんもそのひとつだ。 丸っこくてふっくらして愛らしいプーさんの外見が、習近平国家主席に似ているとソーシャルメディアで評判になったため、検閲当局はプーさんの名前や画像の投稿をブロックしている。 習主席と日本の安倍晋三首相が、非常に耐えがたい握手に耐えた時の写真は、ソーシャルメディアではたちまちプーさんとロバのイーヨーの握手に置き換えられた。 2015年9月の戦争勝利記念日の軍事パレードで習主席が、リムジンの屋根から頭を出して閲兵すると、車から頭を出したプーさんのおもちゃの写真も間もなくオンラインに登場した。 中国の検閲は、国家指導者をからかう内容を許さないというだけではない。この世界中で愛される児童文学のキャラクターが、国家主席のオンライン代名詞になってしまうのを防ぎたいのだ。 これがほかの国なら、国の指導者をプーさんにたとえても特に問題はないかもしれないし、むしろ自分のイメージキャラクターがプーさんだというのは親しみやすくて良いことだと歓迎する国家首脳もいるかもしれない。しかし中国はそういう国ではないのだ。 この国における国家主席とは、灰色の存在だ。ばかげた真似はしない。妙な癖もない。間違いは犯さない。だからこそ国民の上に立つのだし、だからこそ国民はその行動を問いただすことができないのだ。 胡錦濤前主席は、「調和のとれた社会」の推進をキャッチフレーズにしていた。中国語で「和谐( hexie 、和諧)」だ。 これを受けてソーシャルメディアのユーザーは、検閲されることを「調和された」と表現するようになった(被和諧了)。しかも中国語では発音の四声を変えたり、違う漢字を使えば、意味をぼやかすことができる。なので、発音が同じ「hexie」の「河蟹」を「和諧」の代わりに符丁として使うこともある。要するに、中国のインターネット上で河蟹、つまりサワガニの画像を見たら、それはおそらく何かが検閲されたという意味なのだ。 江沢民元首席は「3つの代表」( 三个代表、san ge diabiao)という政治理論を提唱した。音を少し入れ替えると「dai san ge biao (带三个表)」になる。「腕時計を3つする」という意味だ。なので、腕時計を3つしていると、江氏が中国社会主義に果たした貢献を「中国的に」、かつ少し皮肉に表現することになる。 しかし、中国の検閲をかいくぐるのは必ずしも簡単ではない。 たとえば検閲当局は、中国の最も有名な反体制民主活動家の存在を、国内的にはほとんど消し去ることに成功した。ノーベル平和賞を受賞した人権活動家の劉暁波氏は13日、肝臓がんのため中国遼寧省瀋陽の病院で亡くなった。 しかし、中国のほとんどの一般市民は、劉氏のことを聞いたこともないのだ。 劉氏の死後、ソーシャルメディアでは追悼の書き込みが削除され、「RIP(安らかに)」という表現や、追悼を意味するろうそくの絵文字が使われているコメントも削除された。 中国に少しでも関わりがあるなら、検閲がどうなっているのか確認する方法がある。 中国ではほとんど全員が、会話アプリ「微信」を使っている。本当に、ほとんど全員が使っているのだ。 携帯電話に「微信」を入れている友人の隣に座り、「劉暁波」あるいは「Liu Xiaobo」という名前の入ったメッセージを試しに送ってみると、分かるはずだ。 中国の検閲当局は、通信を遮断する装置に特定の言葉やフレーズを打ちこむだけで、その話題を封じることができる。 「微信」は民間企業だが、中国の通信大手は中国共産党の指示に従わなくてはならない。 クマのプーさんは以前にも、検閲当局ににらまれたことがある。今回あらためてプーさんが厳しい取り締まり対象になったのは、中国共産党第19回全国代表大会が今年秋に予定されているからだ。 5年ごとに開かれる党大会は、党の中央指導機関などを次々と選任する。特に、中国の最高指導部の中央政治局常務委員会(現在は委員7人)がここで選ばれる。 この党大会で、習氏の国家主席としての2期目が始まる。習氏はこの機会にあらためて、党内支持基盤を固め、反対勢力を遠ざけようとするだろう。 中国は国家主席の任期は最大2期という統治体制に変革したと思われてきたが、実際には「2期まで」という規定は規則というよりは最近の慣習に過ぎない。 習主席は党内の腐敗取り締まりを強化し幅広く実施したため、党内に多くの敵を作った。それだけに次の5年間の任期を終えてそのまま、権力を手放しても大丈夫なのだろうかという憶測が飛び交っている。 しかし主席の座に長く残るには、習氏が党員に求める絶対的な忠誠にひびがあってはならない。 それだけに今のこの状況では、たとえ可愛らしいクマだろうと、習氏の圧倒的権限を脅かす存在はまったく受け入れられないのだ。 (英語記事 Why China censors banned Winnie the Pooh)

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    ロシア、米国内の外交施設の閉鎖解除を要求

    2017年07月18日 11:44 公開 ロシアは17日、米メリーランド、ニューヨーク両州に所有する外交施設について、昨年の閉鎖措置を解除するよう米政府に求めた。 ワシントンで17日に開かれた両国の高官級協議の後、ロシア外務省のセルゲイ・リャブコフ次官は双方の対立解消まで「もう少しだ」と述べた。 2016年12月に当時のオバマ政権は、ロシアによる米大統領選への介入疑惑をめぐってロシア外交官35人の国外退去を命じ、外交施設2カ所を閉鎖する措置を取った。ロシアは反発し、セルゲイ・ラブロフ露外相は「白昼の強盗」だと語った。 3時間に及んだ17日の高官級協議には、リャブコフ次官のほか、米国側からトーマス・シャノン国務次官が出席。協議後に記者団から、外交施設に関する問題は解決したのか、との質問を受けたリャブコフ次官は、「もう少し、もう少しだ」と述べた。 米側の出席者らはコメントを控えており、記者向けの公式な説明も行われていない。 高官級協議は当初、ロシアのサンクトペテルブルクで6月に開かれる予定だったものの、ロシアによるウクライナ介入を理由に米政府が新たに38人の個人と組織を制裁対象にしたことを受けてキャンセルされていた。 今回の協議が行われる前から、ロシアは外交施設の閉鎖解除を要求する考えを明確にしていた。 ドミートリー・ペスコフ大統領報道官は、「外交施設の返還に条件を出すのは絶対容認できない。いかなる条件や協議もなく返還されなければならない」と語った。 ラブロフ外相は閉鎖措置について、きちんとした礼儀を踏まえた人間のすることではないと批判した。同外相は訪問先のベラルーシで、「2国間、政府間の批准された文書によって守られた資産を、なぜ接収したり、返還したりし、『私のものは私のもの、あなたのものはこちらが共有』という原則で行動することができるのか」と述べた。 ロシアは先週、報復措置として、米外交官30人の国外退去とロシア国内に米政府が所有する資産の接収を含む「具体的な措置」を検討していると明らかにした。 (英語記事 Russia hacking row: Moscow demands US return seized mansions)

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    実に奇妙な鉄道の旅 ソウルから北朝鮮の手前まで

    2017年07月18日 9:00 公開 韓国と北朝鮮をわける軍事境界線をはさむ非武装地帯は、世界で最も軍備の集中する場所だ。しかしその中には、ほとんど使われないが最新設備の整った鉄道の駅がある。韓国の首都ソウルからこの駅への鉄道の旅は、世界有数の奇妙な経験だ。スティーブ・エバンズ韓国特派員が紹介する。

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    食物アレルギーの嘘と本当 深刻な症状も

    2017年07月18日 9:00 公開 食物アレルギーとは? 少しだけなら大丈夫なのか。調理すれば大丈夫なのか。大人になるとアレルギーはなくなるのか。英食品基準庁が、食物アレルギーに関してよく言われる俗説が本当かどうかを説明した。

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    トランプ氏長男とロシア人弁護士の会合にロシア人ロビイストも 元ソ連防諜軍人

    2017年07月17日 18:04 公開 旧ソ連軍で防諜活動に関わっていた人物が昨年6月、ドナルド・トランプ米大統領の長男とロシア人弁護士の会合に同席していたことが明らかになり、本人がその事実を米メディアに確認した。 今では米国市民となりロビイストとして活動するワシントン在住のリナート・アクメチン氏は15日、昨年6月9日にニューヨークのトランプ・タワーで行われた会合に出席していたと認めた。トランプ・ジュニア氏はこれまでロシア人弁護士、ナタリア・ベセルニツカヤ氏の出席しか公表してこなかった。 大統領の長男、ドナルド・トランプ・ジュニア氏(39)は、大統領選の対立候補ヒラリー・クリントン氏が不利になるロシア政府情報を提供する人物がいると紹介され、そのような情報があるなら「最高だ」と返事をした上で、ベセルニツカヤ弁護士と面会した。会合に至るメールのやりとりを、トランプ・ジュニア氏自身がツイートして公表した。 仲介した英国人の音楽広報業、ロブ・ゴールドストーン氏とのメールは、大統領の義理の息子ジャレッド・クシュナー氏(現・大統領上級顧問)と、当時のトランプ陣営選対本部長ポール・マナフォート氏にも送られており、この二人も6月の会合に参加した。トランプ陣営幹部とロシア人が実際に非公式に接触していたことが、トランプ・ジュニア氏のメール公表で初めて確認された。 トランプ・ジュニア氏は選挙関連の具体的な内容は何もなかったと主張しているが、上院司法委員会は同氏に公聴会での証言を要請した。同委員会は、複数の連邦議会委員会や連邦捜査局(FBI)と同様、昨年の大統領選にロシアが介入し、トランプ陣営と結託したのではないかという疑惑の真相を調べている。 下院のナンシー・ペロシ民主党院内総務は、トランプ一家がおそらくロシアと結託し大統領選の結果を左右しようとしていたと裏付ける、「厳然たる確固とした証拠」がすでにあると批判し、「ジャレッド・クシュナーに与えられている機密情報閲覧権限を取り上げるよう求める。そのような権限が彼に与えられているなど、まったく馬鹿げている」と述べた。 一方で、トランプ大統領は13日、訪問先のパリで記者会見し、「何も起きなかった」、「ほとんど誰でもあの面会に応じたはずだ」と息子を擁護した。 リナート・アクメチン氏とは アクメチン氏はAP通信に対し、自分はソ連軍で防諜活動に関わっていたが、スパイの正式な訓練は受けたことがないと話した。 2015年にワシントンの連邦地裁に提出された書類によると、アクメチン氏は鉱業企業「インターナショナル・ミネラル・リソーセス」からハッキング被害で訴えられている。 裁判資料によると、同社が私立探偵を雇いアクメチン氏をロンドンまで尾行したところ、同氏は喫茶店で、同社へのサイバー攻撃を取り仕切ったと自慢していたという。同社の評判を落とす中傷キャンペーンが目的だったとされる。 アクメチン氏はこれを否認し、訴えは後に取り下げられた。 AP通信によると、ロシア大統領府のドミートリー・ペスコフ報道官は、ロシア政府はアクメチン氏について何も知らないと話している。 米紙ワシントン・ポストによると、アクメチン氏は2009年に米国市民となったが、ロシア国籍も保持している。 ロビイストとして登録しているアクメチン氏は最近では、ロシアの人権侵害を理由にロシア政府幹部の資産凍結などを決定した2012年の米マニツキー法の撤回を求めて活動してきた。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は同法の成立に特に立腹したとされている。 ベセルニツカヤ弁護士も、マニツキー法撤回を求める運動の中心的人物。 なぜトランプ・タワーの会合に同席 アクメチン氏はワシントン・ポストに対して、自分はベセルニツカヤ弁護士とたまたま一緒に昼食をとっていただけで、その場の勢いでトランプ・タワーへ同行したに過ぎないと話している。たまたまそうなっただけなので、自分はジーンズとTシャツ姿だったと言う。 自分たちのほかに通訳も同席したとアクメチン氏は説明し、「正直言って、まさかこんな大ごとになるとは、思いもよらなかった」と話した。 会合をとりもったゴールドストーン氏は、ロシアのポップスター、エミン・アガラロフ氏の代理人。アガラロフ氏は2013年、モスクワでミス・ユニバース大会を開くためにトランプ氏(現大統領)と協力していた。 会合の内容は トランプ・ジュニア氏が公表したメールのやりとりから、ゴールドストーン氏がベセルニツカヤ弁護士を「ロシア政府の弁護士」と紹介していたことが明らかになっている。さらに、クリントン氏に打撃を与える情報提供の用意が弁護士にはあり、それは「ロシアとその政府が大統領選でトランプ氏を応援する一環のものだ」とゴールドストーン氏は書いている。 しかしトランプ・ジュニア氏は、実際に会ってみると、ベセルニツカヤ弁護士は選挙に関する具体的な情報を何ももたず、それよりも(マニツキー法への報復として中止された)米国人がロシア人の子供の里親になる事業の再開について話そうとしていたと説明している。 その一方でアクメチン氏はAP通信に対して、ベセルニツカヤ弁護士はトランプ・ジュニア氏に、民主党全国委員会(DNC)におそらく違法資金が裏金として流れ込んでいる詳細情報を持っていると、持ちかけていたと話した。 「DNCが悪い金を受け取っていると暴露するのはいいかもしれない」と弁護士が口にしたのを、自分は覚えているとアクメチン氏はAP通信に話している。 アクメチン氏によると、主張の裏付けとなる証拠はあるのかトランプ・ジュニア氏が聞き返したところ、弁護士はそれはトランプ陣営が追及するといいと答えたという。 この時点で大統領の長男は興味を失った様子で、「一刻でも早く面会を打ち切りたいのが明らかだった」とアクメチン氏は話した。 (英語記事 Trump Jr meeting: Russia lobbyist confirms attendance)

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    韓国、北朝鮮に異例の軍当局者会談を提案

    が米アラスカ州を射程圏に収める可能性もあり、米政府をはじめ各国が警戒を強めている。 ソウルで取材するBBCのバーバラ・プレット記者は、軍当局者会談の究極的なねらいは、朝鮮半島情勢を過去20年間左右してきた南北朝鮮の軍事対立を終わらせることだと指摘する。さらに記者は、信頼醸成の措置として、たとえば軍事境界線沿いの悪名高い拡声器によるプロパガンダ放送の中止などから始まる可能性もあるとみている。 韓国政府と赤十字はこれとは別に、1953年に停戦となった朝鮮戦争で生き別れた離散家族の再会実施に向けて別途、南北赤十字の実務者会談を提案している。 しかし北朝鮮が離散家族再会の条件として脱北者送還を求めたものの、韓国は6月にこれを拒否した。北朝鮮は依然として立腹しているため、離散家族再会は困難なのではないかと専門家筋は懸念している。 (英語記事 South Korea proposes rare military talks with North Korea)

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    投票所に並ぶ女性が撃たれ死亡 ベネズエラ

    票はあくまでも象徴的なものだったが、反政府勢力は投票率が高ければ政府への圧力になると期待していたと、BBCのケイティー・ワトソン南米特派員は言う。 「国民投票」では、議会選のほか、マドゥロ大統領の任期が2018年に満了する前に大統領選を希望するか、さらには現行憲法を軍隊に守ってもらいたいかなどが投票の項目だった。 非公式の投票所では早くから大勢が行列。ほとんどの場所はお祭りのような明るい空気だった。 しかしマドゥロ大統領は、この投票は「無意味だ」と一蹴していた。「野党同士で集まり、自分たちの勝手な仕組みで、公職選挙の取り決めもなく、事前の認証手続きも事後の認証もない。まるで自分たちに自治権があり、好き勝手にきめられるかのようなふるまいだ」と、大統領は批判している。 マドゥロ大統領は、政治経済危機を収束させるには制憲議会の選挙しか方法がないと主張。改憲によって反対勢力を「無効化」し、「クーデターを企てる連中」を倒し、国の平和を推進すると述べてきた。 一方で反対勢力は、制憲議会の発足と改憲によって今年の地方選と来年の大統領選が延期されるのは間違いなく、野党が多数を占める議会はいっそう権限を縮小されると懸念している。 ベネズエラは、輸出収入の約95%を占める原油の価格下落のなかで、衣料品や食料が不足する深刻な経済危機に直面。政府は福祉予算の大幅削減を余儀なくされ、マドゥロ政権の支持率低下につながった。 反対勢力はマドゥロ政権が経済運営を誤っただけでなく、民主政府の様々な仕組みを損なっていると批判している。 今年3月末には最高裁が、野党多数の議会から立法権を取り上げ、今後は最高裁が行使するとの判断を示した。数日後に最高裁はこの決定を撤回したが、反対勢力は最高裁の決定は大統領による「クーデター」だと非難。これを機に、反政府デモが連日開かれるようになり、激化した。 (英語記事 Woman, 61, shot dead in Venezuela voting queue)

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    劉暁波氏の遺骨、海に 妻も参列

    2017年07月17日 11:50 公開 13日に肝臓がんのため死去したノーベル平和賞受賞者で中国の著名な人権活動家、劉暁波氏の告別式が15日、遼寧省瀋陽市の葬祭場で行われ、遺骨は海に散骨された。記者会見した劉氏の兄が、遺族の意向に沿ったものだと説明した。劉氏は、国家政権転覆扇動罪で懲役 11年の判決を受けて服役していた。国外での治療を認めなかった中国に対し、国際社会の批判が高まっている。 2010年以来、自宅軟禁状態に置かれている妻の劉霞氏も、葬儀と散骨に参列した。 瀋陽市新聞弁公室は15日の記者会見で、遺骨の散骨は「地元のならわしと遺族の希望に沿ったもの」だと説明した。葬儀では、モーツァルトの「レクイエム」が流れたと係官は話した。記者会見に同席した劉氏の兄の劉暁光氏は、散骨は家族で決めたと述べた。 当局が発表した写真では、白い菊に囲まれた劉氏の棺の横で、遺族たちが並んでいる様子が見える。当局はさらに、船からの散骨の動画も公開。映像には、遺族が劉氏の骨壺を海に下し、劉霞氏たちが花を投げる様子が映っている。 劉氏の支持者たちは、遺骨を海に散骨したのは、墓所を作ればそこが追悼と民主化運動のシンボルになると当局が恐れたからだと指摘する。 中国の著名活動家の胡佳氏は、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストに対して、「中国政府が大急ぎで葬儀を手配したのは、意図的なことだ。誰も遺体を前に追悼できないようにした。それこそ何より、色々な思い出が湧き上がってくるのに」と述べ、「ノーベル賞受賞者に対して屈辱的な扱いだ」と批判した。 会見で、散骨は家族の意向だと述べた兄の劉暁光氏について、劉氏の友人たちは、暁光氏は弟の考えに以前から異を唱えていたと話す。 市当局は記者会見で、劉霞氏は釈放されたはずだと述べたが、劉氏の弁護士ジャレッド・ゲンサー氏はこれに反論。夫の死去以来、劉霞氏とは連絡がとれていないと明らかにした。 ゲンサー弁護士は声明で、「世界が動いて彼女を救出しなくてはならない。しかもただちに」と呼びかけた。劉氏の死去を受けて、ノルウェー・ノーベル委員会や複数の欧米政府は、中国に劉霞氏の解放を呼びかけている。 香港では数千人が劉氏の追悼集会を開き、「人民の英雄」と称賛。亡くなった劉氏の「真の自由」を要求した。 劉氏は中国の民主主義体制移行を訴えたことを理由に、2009年に国家政権転覆扇動罪で懲役 11年の判決を受けた。服役中の2010年には、中国の人権尊重と民主化を求める非暴力運動を理由にノーベル平和賞を受賞したが、本人も家族も授賞式に出席できなかった。 (英語記事 Liu Xiaobo: Chinese dissident's ashes scattered at sea)

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    「リビング・デッド」のロメロ監督死去 ゾンビ映画の原点

    2017年07月17日 11:10 公開 ゾンビ映画というジャンルを確立したジョージ・A・ロメロ監督が16日、死去した。77歳だった。肺がんと「短く、しかし激しく戦った」末に眠りながら亡くなったと、マネージャーが明らかにした。 マネージャーのクリス・ロー氏によると、ロメロ監督は妻と娘に囲まれ、自宅で「一番大好きな映画の一つ」の「静かなる男」の音楽を聴きながら亡くなったという。ロー氏が米業界紙バラエティに語った。 米国出身のロメロ監督は1968年、ゾンビ映画シリーズの第一作となる「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド」を製作。公開当時は残酷だと批判されたが、カルト的人気を得て、その後のホラー映画やゾンビ映画のひな形となった。 「ゾンビ」という表現は使わなかったものの、死体が生き返り人間を食べるという描写を映画でしたのは、これが初めてだった。これ以前に映画に登場する「ゾンビ」とは、黒魔術にかかり言いなりに動かされる人のことだった。 製作費はわずか11万4000ドルながら、興行収入は3000万ドルに上り、続編5作品と2回のリメークが続いた。 ロメロ監督は新聞記者として登場したものの、出演者としてはクレジットされなかった。 1971年のロマンチック・コメディー「There's Always Vanilla」や、1978年の吸血鬼映画「マーティン」、1982年の「クリープショー」(スティーブン・キング脚本)など、数々の作品を発表。1978年の「Dawn of the Dead」(邦題「ゾンビ」)が興行収入4000万ドル以上のヒット作となった。 作家スティーブン・キングさんは「お気に入りの共作者で、古くからの友人のジョージ・ロメロが亡くなったと知り、悲しんでいる。ジョージ、君みたいな人は二度と現れないよ」とツイッターで追悼した。 (英語記事 Living Dead director George A Romero dies at 77)

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    交渉で自分の求める成果を獲得するにはどうすれば

    もが一口で言うが、交渉を成功させるには何が大事か。自分が求めるものを獲得するにはどうすると良いのか。BBCワールドサービスが、政治やビジネスの専門家に尋ねた。

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    ハワイ連邦地裁、入国禁止命令を緩和 親類の入国認める

    2017年07月14日 18:08 公開 ドナルド・トランプ米大統領による中東・アフリカのイスラム圏6カ国からの入国などを禁じる大統領令について、ハワイの連邦地裁判事は13日、米国内に住む人の祖父母や親類の入国を禁止してはならないとの判断を下した。トランプ政権の入国制限措置については、連邦地裁や高裁との対立が続いている。 ハワイ連邦地裁のデリック・ワトソン判事は、祖父母や親類の入国を禁止するのは、大統領令の執行を条件付きで認めた6月の最高裁判断を狭く解釈しすぎていると指摘した。 最高裁は、規制対象国の人について、米国内にすでに住む人と「真正の」家族関係がなければ、入国は認めないという判断を示した。これを受けてトランプ政権は運用にあたり、「真正な」家族関係には祖父母やおじ、おば、姪、甥は含まれないと線引きした。 しかし、これにワトソン判事は異論を唱え、規制のその部分は執行しないよう命令した。 ワトソン判事は、政府による近親者の定義は「不要に限定的」だと批判。「たとえば常識に従えば、近親者に祖父母は含まれる。むしろ、祖父母こそ近親者そのものだろう」と書いた。 連邦地裁判事の命令は、ハワイだけでなく全米に適用される。州の裁判所と異なり、連邦裁判所は連邦最高裁から委譲された裁判権を行使し、全国規模の事案について法律を解釈する。 最高裁は10月に、入国禁止の大統領令について最終判断を下す方針。 トランプ政権の大統領令は、ムスリム(イスラム教徒)の国民が大半を占めるイラン、リビア、ソマリア、スーダン、シリア、イエメン6カ国からの入国を90日間禁止するほか、難民受け入れを120日間禁止するもの。大統領は、米国の安全を守るために必要な措置だと主張している。 しかし、複数の州政府や難民権利団体などが、イスラム教徒に対する差別的内容だと批判し、信仰の自由を保障する憲法に違反すると主張している。 (英語記事 Trump travel ban: Judge expands definition of 'close relative')

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    ロンドン北東部で酸攻撃が連続5件 少年逮捕

    ンで昨年起きた酸攻撃の約3割が、ティムス議員の選挙区内にあるニューアムで起きている。 ティムス議員はBBCラジオに対して、正当な事由なしに硫酸の瓶を持ち歩くのは、刃物と同様に違法とするべきだと述べた。「自分は特に、硫酸を懸念している」と議員は強調した。 サラ・ニュートン内務政務官はBBCラジオに対して、政府はロンドン東部などで起きた酸攻撃を受けて、一部の化学物質について規制強化を検討していると話した。ただし、「対象となる化学物質は、普通の家の台所にあるようなもの」なので、実際の規制は難しいと説明した。 ニュートン政務官は、酸が「武器として」使われているのは明らかで、他人の攻撃に酸を使う人たちの「動機を理解」するため調査が始まっていると述べた。 さらに、酸を使った傷害行為に対する量刑も政府として検討していると話した。 (英語記事 Acid attacks: Teen arrested after five linked attacks in east London)

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    劉暁波氏――中国が消せなかった人

    2017年07月14日 16:50 公開 キャリー・グレイシー中国編集長 「私は罪となるようなことを何もしていないが、しかし不満はない」。 劉暁波氏は2009年、法廷でこのように表明した。そしてそれから刑務所で過ごした長い8年の間、民主主義への思いを決して撤回しなかった。中国の指導者たちは、生きる劉氏を恐れたと同じくらい、死してなお、劉氏を恐れている。無理もないことだ。 中国共産党はかつては、信念の政党だった。党のために殉教する覚悟の同志は大勢いた。しかし権力を握ってから70年近くたった今の中国共産党は、硬直的でシニカルな権力者だ。憲法上の権利を求める人を投獄し、投獄した人たちについて国内で話題にすることさえ禁じ、経済力を対外的に駆使して外国政府に沈黙を強いる。習近平国家主席の下、中国はこうした抑圧を熱心に推進し、成功を収めてきた。そのなかにあって、劉暁波氏は例外的な、中国にとっての敗北だった。 劉氏が2010年のノーベル平和賞を受賞したことから、中国政府にとっての問題は始まった。平和賞受賞によって劉氏はただちに、信念のために投獄された世界的著名人の仲間入りをした。ネルソン・マンデラ氏、アウンサンスーチー氏、カール・フォン・オシエツキー氏といった人たちと、肩を並べるようになったのだ。 カール・フォン・オシエツキーを知らない人もいるだろうが、中国政府にとっては特に居心地の悪い比較対象だ。フォン・オシエツキーは1935年、ナチス・ドイツの強制収容所にいながらにしてノーベル平和賞を受賞した平和主義者だった。アドルフ・ヒトラーは、家族が代理人として授賞式に出席するのを許さなかった。 ノーベル平和賞に選ばれた時、劉氏は国家政権転覆扇動の罪で服役中だった。中国政府は、妻が代理として式典に出席することを認めず、それどころか劉霞氏を自宅軟禁にした。オスロで開かれた2010年の平和賞授賞式で、劉氏の代わりに壇上に上がったのは、空の椅子だった。そしてそれを機に、21世紀の中国と1930年代のドイツが比較されるようになったのだ。 厳しい検閲という点でも、劉氏とフォン・オシエツキー氏の状況は似通っている。ナチス・ドイツは1935年の平和賞受賞について、国内での言及を一切禁止した。劉氏の受賞に対する中国の姿勢も同じだ。中国政府はしばらく「空の椅子」という単語での検索をも禁じたほどだ。 つまり、劉氏は国際舞台で中国に恥をかかせたわけだが、本国でその名を知る中国人は少ない。がん治療のため国外に移ることが可能かをめぐり、中国の病院の言い分に外国人医師たちが反論したことも、香港では釈放を求めて徹夜の集会が行われていたことも、中国国内では徹底した検閲体制のために国民はほとんど何も知らされていなかった。自分たちの国で、ノーベル平和賞受賞者が死につつあったというのに。 選択的記憶喪失は中国の国家政策だ。そして劉氏の投獄から死亡に至るまで、政府は彼の記憶を消し去ろうと一生懸命だった。家族や友人たちがなかなか面会できないように、自宅から約600キロ離れた刑務所に収容した。妻の劉霞さんが置かれた自宅軟禁はあまりにも抑圧的で、彼女は次第に体と健康を害されていった。ノルウェーに対する中国の懲罰行動は苛烈で、今やノルウェー政府は中国の人権状況や劉氏のノーベル賞について言及を避けるほどだ。 しかし存命中と同様に死してなお、劉氏は消し去られたりしない。中国が国外に公表した重病人の映像は、明らかに国際社会に、劉氏が安らかに死を迎えられるよう自分たちは手を尽くしているのだと証明するためのものだった。しかし中国の意図とは裏腹に動画を通じて、劉氏は中国で踏みにじられてきた民主化運動の殉教者となった。そして1930年代ドイツが自国のノーベル平和賞受賞者をどう扱ったか、その先例との比較を招いた。 肝臓がんを患った劉氏は、末期になって初めて治療のための仮釈放が認められた。そして入院してもなお、厳しい監視下に置かれ、友人の多くは面会を許されなかった。今から80年近く前、カール・フォン・オシエツキーも看守に監視されながら病院で死んだ。彼の場合も、治療が許された時には、すでに手遅れだった。 ナチス・ドイツの人権状況やプロパガンダ政策と比較されるのは、中国にとって特に不本意なことだろう。中国は自分たちの一党独裁国家が、国際舞台で正当性を無事に獲得したと、ここしばらく思っていたので。今月初めに独ハンブルクで開かれた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)では、劉氏の扱いについて公然と習主席に問いただす国家首脳は一人もいなかった。中国が対外的に力を拡大し、国内の取り締まりを強化するなか、中国の反政府活動家のために声を上げる人はあまりいない。 劉氏は最初から反体制活動家だったわけではない。旺盛に発言する前途有望な研究者で、パスポートも持っていた。1989年までは、恵まれた生活を送っていたのだ。しかしその年の、天安門広場での民主化運動が、分岐点となった。6月4日の虐殺を機に、中国共産党に背くのがいかに重い代償を伴うか、悲惨なほど明らかになった。 劉氏の同世代のほとんどの人が、そして後進の世代の人たちも、代償はあまりに重すぎると判断した。ほとんどの中国人は、命と自由と、体制に参加することを選んだ。 しかし、それとは別の道を選んだ人たちもおり、劉暁波氏はそのひとりだった。1989年の理想を終生守り続け、まずは中国出国の機会を放棄し、やがて繰り返し、自らの自由も放棄した。近年でも担当弁護士たちによると、罪を認めれば釈放してやるとどれだけ言われても、応じなかったのだという。 「地獄に行きたいなら、暗いと文句を言うな……」 劉氏はかつてこう書いた。そして公判中の陳述では、劉氏は自分を刑務所に入れた者たちに悪意は抱いていない、むしろ自分の個人的な体験を超越したいと述べた。「私に敵はいない」と題されたこの陳述は、ノーベル平和賞授賞式で、空の椅子の横で代読された。 そのような人を、中国政府が危険視したのは無理もない。他者を受け入れない支配政党にとって、信念をもったアウトサイダーは、自分たちを否定し侮辱する存在だ。交換条件や脅しで言いなりにできない相手は、許しがたい敵なのだ。 しかし、劉暁波氏の苦しみは終わった。座る者のいない空の椅子と同様、空になった病床の映像が、これからの中国を怯えさせる。 そして中国政府はこれからも、劉氏の後に続く人たちを脅し、迫害し、懲罰を与え続けるだろうが、このノーベル平和賞受賞者の記憶を消し去ることはできない。81年前のナチス・ドイツが、自らの恥を決して消すことができなかったのと同じように。 (英語記事 Liu Xiaobo: The man China couldn't erase)

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    ベネズエラで逃亡中のパイロット、反政府集会に姿現す

    2017年07月14日 15:07 公開 混乱が続く南米ベネズエラで、当局が行方を追うオスカー・ペレス警察官(36)が13日、反政府デモの犠牲者を追悼する集会に姿を現した。 ペレス警察官は先月27日に、盗まれた警察ヘリコプターを操縦して首都カラカス上空を飛び、手投げ弾などで最高裁判所を攻撃。その後、行方が分からなくなっていた。 政府はペレス警察官がテロを行い、外国勢力のために働いていると非難している。 経済危機に揺れる同国ではここ数カ月間、治安部隊と激しく衝突する反政府デモが頻繁に発生している。 今回明らかになった映像では、追悼集会に参加した覆面をした人々にペレス警察官が囲まれている。 ペレス警察官は来週18日のゼネスト実施を呼びかけたほか、ニコラス・マドゥロ大統領が進める改憲の動きに反対する象徴的な投票を支持するよう訴えた。 先月のヘリコプターを使った攻撃では、銃撃や手投げ弾が投下されたりしたが、負傷者は出ていない。 15年間警官として働いていたペレス警察官については、2015年制作の映画「Suspended Death」(保留された死)への出演など、さまざまな過去が明らかにされている。映画の内容は、誘拐事件の被害者を精鋭の警察官らが救助するというものだった。 (英語記事 Oscar Pérez: Fugitive Venezuelan pilot reappears at vigil)

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    アジア人の宿泊拒否 AirBnB民泊ホストに罰金5000ドル

    2017年07月14日 14:19 公開 デイブ・リーBBC北米テクノロジー担当 米民泊仲介サイトのAirBnB(エアービーアンドビー)を通じて予約したアジア系米国人女性に、「アジア人」を理由に利用を拒否した家主に対して、カリフォルニア州は同社と協議の上で、罰金5000ドル(約57万円)とアジア系米国人の歴史の講習受講を命じた。 カリフォルニア州ビッグベアのタミ・バーカーさんは今年2月、スキー旅行のため自分の山小屋を予約した大学生ダイン・スーさん(26)が友人たちと現地に向かう途中で、いきなり予約をキャンセルした。テキストメールでのやりとりで、理由を「たった一言で済む。アジア人」と書いた。 カリフォルニア州政府の雇用機会均等・住居部(DFEH)はAirBnBとの新しい取り決めの下、バーカーさんに罰金と講習受講を命じた。 AirBnBとの合意の下、DFEHは差別などの苦情対象となった物件提供者を調査することができる。人種によってAirBnBなど民泊サービスが利用しにくいという報告を受けて、州政府の調査が可能になった。 罰金と受講命令、ならびに公民権団体での地域奉仕活動という罰則が、AirBnBの宿泊施設提供者に実際に適用されるのは、今回が初めて。 DFEHのケビン・キッシュ部長はBBCに対して、「家主は前向きな姿勢で仲介に臨んだ。そのおかげで、色々と工夫することができた」と話した。 「だからこそトランプがいる」 DFEHによると、バーカーさんはスーさんが目的地の山小屋に到着する直前に、予約をキャンセルした。 AirBnBの会話アプリを通じて行われたメッセージのやり取りで、バーカーさんは「あなたが地上最後の一人だったとしても、あなたには貸さない」と書いた。 さらに「だからこそトランプがいる」、「この国が外国人にああしろこうしろと言われるのは許さない」と書いた。 宿泊を拒否された直後に撮影した動画で、スーさんは涙ながらにことの経緯を説明した。 「アメリカに23年以上住んでいて、それで今さらこういうことがあるのがつらい」、「私がどれだけ他人を大事にしても、関係ない。アジア人は人間以下。ごみみたいに扱われる」とスーさんは訴えた。 英紙ガーディアンによると、担当弁護士はバーカーさんが自分の振る舞いを後悔していると話した。DFEHの処分を通じて、「この残念な事案が前向きな結果につながる」ことをバーカーさんは期待しているという。 (英語記事 Racist AirBnB host fined for refusing Asian)