勝者の正義と偏見・無知

勝者の正義と偏見・無知

日本の近現代史研究で知られるジョン・ダワー氏は日本の近代化への歩みを「急速・果敢・順調」とまずは肯定的にとらえながらも「最終的には狂気に駆られ、残忍となって自滅した」と結論づけています。ダワー氏の論にくみする日本の研究者も大勢いますが。

立林昭彦の視線

 ジョン・ダワー氏の“上から目線”=対日偏見は、米国の政府・学会・ジャーナリズムの声を代弁しているにすぎません。山本七平の言を引用しておきましょう。
 「現代では必ずしもそうではないが、例外的な知日派を除けば、当時のアメリカ人は、日本人を『無知蒙昧な人種』簡単に言えば『蛮族』と見なしていた」。
 自由・平等・博愛が実現されている社会ならそれをスローガンに掲げる必要もないこと自明の理でありましょう。日本を「普通の国」にさせたくない「国内外の偏見」を忘れてはなりません。

信じられない「日本発狂」

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    「敗北を抱きしめて」などいられない

    「戦後」のウソが次々と暴かれる。慰安婦、南京、ジョン・ダワー!!

ジョン・ダワーとは

ジョン・ダワー氏(共同)
JOHN.W.DOWER
1938年、米ロードアイランド州生まれ。アマースト大卒後、ハーバード大で博士号(日本近現代史)。カリフォルニア大などを経てマサチューセッツ工科大教授。著書に「吉田茂とその時代」「容赦なき戦争」など。

Embracing Defeat:Japan in the Wake of World War II (『敗北を抱きしめて』)では、終戦直後の日本にスポットを当て、政治家や高級官僚から文化人、数々の一般庶民にいたるまであらゆる層を対象として取りあげ、日本に民主主義が定着する過程を日米両者の視点に立って描き出した。 この作品はピュリツァー賞を受賞すると共に、日本でも岩波書店から「敗北を抱きしめて」の題で出版され、ベストセラーになった。


修正主義を超える歴史観を

  • 「戦勝国」史観との対決

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日本人論 源流の書でも

 日本人は欧米人に比べて自分のウソに対する罪悪感がすこぶる薄い、というのがもっぱら戦後の日本人論だった。アメリカの文化人類学者ルース・ベネディクト女史の『菊と刀』(1946年)はその代表だろう。
 ロッキード事件の国会証言などもそうだったが、日本人はウソをあいまいに許容してしまうし、態度も甘い。「ウソも方便」とやらで、ばれればごめんなさいと謝罪して水に流してしまう。それが日本人の倫理感覚だと批判されてきた。
 そんなところに聞いたクリントン大統領の大陪審証言に、「なんだ、アメリカ人もおなじじゃないか」、自虐傾向から少しは解放された日本人も少なくなかったのではないか。「不適切な関係を持った」とは、日本語でいえば何のことはない、不倫や情事の雄弁な代用語だった。
 これまでクリントン大統領の証言は一切断固ノーである。「もう一度繰り返す。私はミス・ルインスキーという女性と性的関係はなかったし、一度たりともだれかにウソをつくよう話したことはない」。つまりクリントン氏は真っ赤なウソをついていたのである。
 『菊と刀』が欧米人の意識を「罪の文化」、日本人の意識を「恥の文化」と規定したことはよく知られている。ウソをついたり、善行をしたりすることを欧米人は内面の罪の自覚にもとづいてやる。ところが日本人は他人からどう見られるかをモノサシとしてやるというのだった。
 だが実際は「罪の文化」も「恥の文化」もない、人はすべて自分を飾っていう。人間はだれもが苦しまぎれにウソをつくことをクリントン氏は証明してくれた。『菊と刀』が知的偏見の書物であることを示してくれたのである。(産経抄 1998年8月19日)
『菊と刀』と領土意識について(内田樹の研究室)

「菊と刀」

太平洋戦争時、敵国日本の文化・行動を分析する目的で書かれた米文化人類学者ルース・ベネディクトの著作。「罪の文化」の西洋に対し、日本は体面を気にする「恥の文化」と解釈、日本人論の源流の書とされる。


  • 戦争の原因は伝統的子育てという幻想

    戦争の原因は伝統的子育てという幻想

    代表的な日本人論『菊と刀』の著者ルース・ベネディクトは戦時情報局の「国民性研究チーム」の一員として、「日本人の徹底抗戦の決意をくじく」ための対日宣伝のために、「菊と刀」に象徴される国民性の矛盾の解明を研究課題としていた。

勝者の正義と偏見・無知

戦後70年、日本は自虐史観から脱却できると思いますか?

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