「AV記者で何が悪い」は性差別?

「AV記者で何が悪い」は性差別?

銀座のキャバ嬢だった女子大生が、日テレに女子アナ内定を取り消されたことをめぐる訴訟が話題を呼びました。「職業に貴賤なし」とは言うけれど、それってタテマエであってホンネはどうなんでしょう? ウーマノミクスと呼ばれる女性活躍に注目が集まる今、「職業と性差別」の問題について改めて考えたい。

元AV記者の社会学者が鋭く分析

 AV女優として数々の作品に出演した元日経新聞記者として注目され、今は社会学者として活躍する鈴木涼美さんより、iRONNA編集部に特別寄稿していただいた。テーマは「日テレ女子アナ内定取り消し問題」だったが、女性の職業選択の自由と性差別の問題について、自身の経験も踏まえ、ホンネをつづってもらった。2013年に『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』を刊行した彼女だが、世間の注目を集めるようになったのは、昨年10月に週刊文春がスッパ抜いた「元日経新聞記者が学生時代、AV女優だった」という記事がきっかけだった。AV女優と新聞記者という職業ギャップの衝撃は大きかったが、好奇な視線を向ける世間の反応にも彼女は冷静に受け止めている。そんな彼女が寄せてくれた論考をじっくりお読みいただきたい。(iRONNA編集部)
「文春」に“AV女優歴”を暴かれた元日経記者・鈴木涼美が緊急寄稿!(リテラ 2014.10.5)

  • 「俺はとってもリベラル」争いこそ滑稽

    「俺はとってもリベラル」争いこそ滑稽

    「AV記者を面白がったりする時代の空気を競って叩いたところで、相手は空気なので仕方がない」。AV女優としての出演歴があり、元日経記者という異例の経歴が話題となった社会学者、鈴木涼美。日テレ内定取り消し問題について、彼女がiRONNA編集部に寄せた緊急寄稿でホンネをつづった。

職業に貴賎はあるのか

  • 女子アナ内定取り消し騒動「職業差別」論を嗤う

    女子アナ内定取り消し騒動「職業差別」論を嗤う

    「選別」には必然的に「差別」が伴う。それを許容する基準は合理性=企業の損得勘定である、と評論家の呉智英氏は指摘する。

待ち受けるのはイバラの道か

 東京・銀座のホステスのアルバイト歴を理由に日本テレビのアナウンサー職の内定を取り消されたのは不当として、東洋英和女学院大4年、笹崎里菜さん(22)が同社に地位確認を求めた訴訟は1月8日、東京地裁で和解が成立した。日テレ側によると、和解条項には今年4月から笹崎さんをアナウンサーとして採用することなどが盛り込まれたという。悲劇の女子大生から一転、女子アナとしてデビューする公算となった背景に何があったのか。
日本テレビ本社=東京・汐留
 急転直下の展開だ。今月15日に第2回の期日が予定されていたが、それ以前に和解が成立。日テレ側は「アナウンサーには高度な清廉性が求められる」などの争点について詳しい主張を明らかにしないまま、早期決着となった。
 原告側の緒方延泰弁護士は「懐の深い企業カルチャーを持っていると示せる良いチャンスととらえたのでは」と語ったが、関係者の間では、今回の騒動は日テレに分が悪すぎた、とみる向きが多い。
 芸能評論家の肥留間正明氏は「アナウンサーに清廉性を求めるなんて時代と逆行している。女子アナをタレント化させてきたのはテレビ局。日テレは堅いところもあったが、つい先日も、日テレ系の番組『解決!ナイナイアンサー』で、元女子アナの有賀さつきに『刑務所に入る覚悟で結婚した』と暴露させ、話題になった。言っていることとやっていることが矛盾している」と指摘する。
 晴れて女子アナとなることが濃厚となった笹崎さんにも厳しいエールを送る。
 「アナウンス部では針のむしろになるでしょう。まずは基本の読みをしっかり学んで、報道に対応できるようにならなくてはならない。ホステスのアルバイト歴はいい経験になるのではないか」(肥留間氏)。笹崎さんの“初鳴き”(生放送第一声)は無事くるのか。

女子アナに清廉さは必要?

  • 「清廉性」による内定取り消しはメディアの自殺行為だ

    「清廉性」による内定取り消しはメディアの自殺行為だ

    ホステスが仮にセックスワークだったとして、それが「清廉性」に欠けるというのであれば、セックスワークに従事する人たちすべてを差別するものです。よりによって報道に携わるアナウンサーについて、そうした視点から内定を取り消すというのは、メディアとしての自殺行為であると考えます。

  • アナウンサーには「清廉さ」は間違いなく必要です

    アナウンサーには「清廉さ」は間違いなく必要です

    アナウンサーには清廉性が求められる。テレビに出ているキャピキャピした女性アナが間違っているだけで、本来、日テレの言っていることが正しい―。長谷川豊が内定取り消し問題をアナウンサーの視点で考える。

  • 「箱入り娘プレイ」はもういらなくない?

    「箱入り娘プレイ」はもういらなくない?

    女子アナの扱いはいってみれば「箱入り娘プレイ」。内定取り消し騒動の根底には何があるのか。1995年にTBSにアナウンサーとして入社した小島慶子さんが指摘する。

  • 女子アナというガラパゴス

    女子アナというガラパゴス

    ジャーナリストでJapan In-depth編集長の安倍宏行氏はアナウンサーにとって「清廉性」よりも、国際的にも通用する能力を持ったアナウンサー、もといニュースアンカーを育てることが求めされていると主張する。

「AV記者で何が悪い」は性差別?

女性の職業に貴賤はないと思いますか?

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    貴賤はあると思う

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