情の力
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情の力

「余生は義理・人情の研究に力を注ぎたい」。宗教学者で評論家の山折哲雄さんの言葉です。義理だの人情だというと、一昔前の知性とはほど遠い世界と思われがちですが、本当にそうなのでしょうか――。

「余生は義理・人情の研究に力を注ぎたい」。宗教学者で評論家の山折哲雄さんの言葉です。義理だの人情だというと、一昔前の知性とはほど遠い世界と思われがちですが、本当にそうなのでしょうか――。

立林昭彦の視線

 いま人気商品のひとつに「強さを引き出すヨーグルト」というのがあります。それにならっていえば、人の知性を引き出すのは「感情」なんだそうです。そう説いているのは気鋭の脳科学者のA・ダマシオ……知性万能のごとき社会ですが、ときとして知性が常識とかけ離れた結論を導き出すことはよく知られています。漱石先生の名文「智に働けば角が立つ。情に掉させば流される」を噛みしめつつ、知・情・意のバランスをとり戻したいものです。

受け継いでいきたい伝統芸能

護国寺大僧正が説く「義理・人情」

「義理・人情」 - GOZENSAMAcom(大本山護国寺第五十三世貫首 岡本永司大僧正台下を慕う有志が、許可を得て作成しているブログ、H23.02.20)

憎悪の感情がめざす家族解体

「孤族」に異議あり

 ヨソの新聞社の企画記事をあげつらうのは気がひけるが、2010年末から朝日新聞紙上で始まった「孤族の国」という大型企画には、思わず失笑してしまった。2、3回ほど読んだ限りでは、高齢化や貧困、引きこもりなどで孤立し、果ては孤独死していく男たちなどをテーマにした企画らしく、よく取材しており、内容も読ませる。
 失笑したのは、ふたつの理由からだ。これは菊池寛賞を受賞したNHKの大型企画「無縁社会」の二番煎じではないか、というのが一点。だが二番煎じは、ジャーナリズムの世界では、いわば「常識」に属しており、目くじらを立てるほどではない。
 もう一つの理由は、「孤族」という造語である。これには目くじらを立ててみたい。企画の担当者は気にいったかもしれないが、ほとんど意味不明で、センスの悪い造語である。「こぞく」という語感も良くなく、とても流行語にはならないであろう。
 「孤」と「族」は反対の概念である。貴族や暴走族、さらには家族のように、「族」には群れやグループという意味がある。孤独や孤立を指す「孤」が群れをなしたら、そもそも「孤」ではなくなってしまう。(産経新聞論説委員 福島敏雄、2011.02.19)

義の思想は生きている

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