戦艦武蔵、海底からのメッセージ

戦艦武蔵、海底からのメッセージ

先の大戦で撃沈した当時世界最大級の戦艦「武蔵」とみられる船体の一部が、フィリピン沖の海底で見つかり、注目を集めている。71年前のレイテ沖海戦で米軍の猛攻により撃沈した戦艦武蔵。その経緯は今も謎に包まれ、専門家の間でも意見が分かれる。海底からのメッセージは何を伝えるのか。

   

13日に生中継

大富豪の大発見

 米マイクロソフトの共同創業者で資産家のポール・アレン氏の大発見に注目が集まっている。アレン氏が3月2日のツイートで、先の大戦で撃沈された戦艦「武蔵」の船体をフィリピン中部シブヤン海の海底で発見したと明らかにしたからだ。
 水深約1000メートルの海底で同氏の潜水調査機が見つけたというツイッターに投稿された船首とみられる写真には、「菊(の紋章)と巨大な錨(いかり)」と説明がついているほか、バルブの写真では「開」「主」などの文字が確認できる。
 4日には武蔵の船体とする映像を自身のウェブサイトで新たに公開。映像を見た日本の軍艦に詳しい呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)の戸高一成館長は共同通信の取材に対し「間違いなく大和型の戦艦。武蔵だ」と述べたという。
 8年以上前から調査チームとともに探索を続けてきたというアレン氏。船体が「戦没者の慰霊の場として適切に扱われるべきである」と考え、日本の伝統に従い敬意を持って対応すべく、日本政府に協力する意向を示している。これに対し、菅義偉官房長官は5日の記者会見で「現時点では政府として関知していないが、情報収集や事実確認はしていきたい」と述べた。

超弩級戦艦

戦艦「武蔵」

 全長263メートル、幅38・9メートル、満載時の排水量7万2809トン。「大和」型戦艦の二番艦とし、昭和17年に就役。主砲46センチ9門を備える、第二次世界大戦時に世界最大級の戦艦であり、旧海軍が建造した最後の戦艦だった。昭和19年10月24日、シブヤン海で米軍機の攻撃を受け沈没。乗員約2400人中、猪口敏平艦長以下約1000人が死亡した。

船首部分
バルブ
艦首の右舷側に巻き上げられたいかり

「大和」副砲長が明かす秘話

  • 戦艦「武蔵」の最期、そして「大和」謎のUターンを語る

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史上最大の海戦

レイテ沖海戦

 昭和19年10月23~26日にフィリピン・レイテ島周辺海域で繰り広げられた日米両軍の大規模海戦。米側はフィリピン上陸と奪還、日本側はその阻止と、南方からの戦略物資の輸送経路確保を目指した。日本海軍の連合艦隊が総力を挙げて戦ったが、空母をすべて失うなど壊滅的打撃を受けた。神風特別攻撃隊が初めて出撃した戦闘としても知られる。

「謎の反転」の謎

  • レイテ謎のUターン「栗田中将の名誉回復を」 証言集出版

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    戦後65年にあたる平成22年4月、レイテ沖海戦“謎のUターン”で勝機を逸したと批評された栗田中将の名誉回復を図ろうと、栗田氏が校長を務めた海軍兵学校最後の生徒だった戦史研究家が証言集を出版した。

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