ムクリコクリ

ムクリコクリ

その昔、わがままな子供が泣きさけぶと親は「ムクリコクリが来るよ」と脅したそうです。大津波は千年に一度かもしれませんが、国難は、はじめは寄せては返す波の如くやってきて、一夜明ければ──。

立林昭彦の視線

 この四月は、日清戦争終結による下関条約から数えて百二十年になるそうです。
 蒙古襲来図が描かれた背景には、まさに戦争前夜の緊迫した世相があった。突如として襲いかかった国難に立ち上った鎌倉武士の心意気を国民に知らしめたかったのでしょう。
 今、中国の異様ともいえる軍事力増強は世界中から不信を買っています。それを蒙古襲来と重ね合せるのはいかがなものか──不偏不党を装うジャーナリズムはそう主張するでしょう。
 蒙古は何を狙ったのか?
「クビライハーンの目的は、火薬の材料となる硫黄の確保にあった」(『蒙古襲来』服部英雄)
 資源掠奪という点では今日の中国と変りありませんが、習近平の身勝手な「夢」に諾々と従うわけにもいかないでしょう。イジメに対抗するには相応の筋肉を備えていなければなりません。

国難 鎌倉武士に学ぶべし

  • 全公開! 油画 蒙古襲来

    全公開! 油画 蒙古襲来

    突如として日本を襲った国難に敢然と立ち向かった鎌倉武士たち─「元寇」の一部始終を描いた明治時代の油絵が存在する。対馬・壱岐の無惨、元の艦隊に斬り込む水軍の勇猛さ、戦後の悲惨さ。それらは“シナの脅威”を訴えるものだった。

シナの身勝手な夢

  • 習近平の「金融」「資源」覇権戦略を直視せよ

    習近平の「金融」「資源」覇権戦略を直視せよ

    北京APECは中国によるアジアの覇権「奪取宣言式」だったのか。野望を後押しするのは軍事力だけではない。ノンフィクション作家の河添恵子が日本が進むべき道を探る。

護国の教訓

  • 軍歌「元寇」の名を惜しむ

    軍歌「元寇」の名を惜しむ

     昭和の時代、軍歌『元寇』の名を惜しみ、その詞やメロディーを愛唱する人々によって、筥崎宮(福岡市)の境内に記念碑が建てられた。現在でも多種にわたり出版されている軍歌集や愛唱歌集にも、軍歌『元寇』は必ず収録されている。

神風 心を一にして国難にあたる

 九州に伝わる古い言葉に「ムクリコクリ」という方言がある。ムクリは蒙(もう)古(こ)兵、コクリは高麗兵をさす。子供を叱るときや泣きやまない子を黙らすのに「ムクリコクリの鬼が来る」というのだそうだが、元寇がいかに深甚な恐怖をわが国にもたらしたかを伝える言語遺産といえよう。
 さて、この元寇を題材とした「神風」という文章が国定国語教科書(第三期)に載っている。その中で、九州博多沖に押し寄せてきた万の元軍を四国・九州の武士たちが迎え撃つ場面が次のように描かれている。
元寇を題材とした「神風」が掲載
された国定国語教科書(復刻版)
 「草野の次郎の如きは夜敵の船におしよせて、首二十一取って、敵の船に火をかけて引上げた。(中略)此の時河野の通(みち)有(あり)は、たった小舟二そうで向かった。敵ははげしく射立てた。味方はばたばたとたおれた。(中略)敵の船は高くて上ることができない。通有はほばしらをたおして、之をはしごにして、敵の船へおどりこんだ。さんざんに切りまくって、其の船の大将を生けどりにして引上げた」
 「草野の次郎」は筑後国の御家人・草野次郎経永、「河野の通有」は伊予国の御家人・河野六郎通有、水軍の勇士であった。これら鎌倉武士たちの勇戦、猛烈な迎撃によって元軍兵士たちの上陸が阻まれた。
 そして、この国難に天皇から百姓まで国民すべてが護国の精神を発揮して奮起した。
 「おそれ多くも亀山上皇は、御身をもって国難に代ろうと、おいのりになった。武士という武士は必死の覚悟でふせいだ。百しょうも一生けんめいで、ひょうろうをはこんだ。全く上下の者が心を一にして、国難にあたったのである」
 顧みれば現在わが国は、北方領土、竹島、尖閣諸島と外国からの侵略を受け続けている。「心を一にして」あたらなければならない大国難が、今まさに私たちの目の前にも立ちはだかっていることを忘れてはなるまい。
 (皇學館大学准教授 渡邊毅、産経新聞 2011.11.6)

神や仏も戦った

  • 730年前に亡国の危機あり─元寇にどう対処したか 

    730年前に亡国の危機あり─元寇にどう対処したか 

    蒙古襲来という未曽有の国難に、わが祖先たちがどう立ち向かったのか。現代の不安定な東アジア情勢の中で日本の針路を考えるヒントにもなるだろう。

  • モンゴル・朝鮮軍が日本で行った“殺戮”

    モンゴル・朝鮮軍が日本で行った“殺戮”

    元寇に日本は鎌倉幕府執権・北条時宗の命で集まった御家人ら約1万人で対抗した。武勲をあげて所領拡大を目指した御家人らの士気も高かったが、兵力の差もさることながら、集団戦法と未知の兵器を前に日本の武士は次第に翻弄されていった。

“強い中国”異常な国防費

全人代に出席する中国人民解放
軍の代表たち=2015年3月
5日、中国・首都北京市西城区
の人民大会堂(共同)
 いつまで突出した軍拡路線を続けるのか。中国の全国人民代表大会(全人代)に上程された2015年予算案の国防費は、8868億9800万元(約16兆9千億円)と前年実績に比べて10・1%増となった。5年連続しての2桁増である。経済成長率の目標が7・0%に引き下げられ、中国経済の高度成長路線が事実上終わるなか、国防費の膨らみ方は異常としかいえない。米太平洋陸軍のブルックス司令官は、中国国防費の伸びについて「誰もついていけない」との見解を示した。英国際戦略研究所(IISS)は、昨年までの2年間にアジア地域全体での国防費増加幅のうち実に63・4%を中国が占めたと分析している。
(産経新聞 2015.3.6)
■「自衛隊」世論調査…75%が戦争の危険性感じる 中国への警戒、北朝鮮を逆転(産経新聞 2015.3.8 )

長崎沖 2隻目元寇船か

長崎県松浦市教育委員会と池田栄史琉球大教授(考古学)らの合同チームは2日、松浦市・鷹島沖の海底で鎌倉時代の元寇船とみられる木造沈没船を発見したことを明らかにした。構造が分かる状態での発見は平成23年10月が初めてで、今回の船が元寇船と確認されれば2隻目となる。保存状態は良好で、当時の船の構造など元寇の実態解明につながると期待される。元寇は13世紀の鎌倉時代に、元・高麗連合軍が日本に攻めてきた戦争で、2度目の弘安の役では暴風雨に遭った元・高麗軍の大船団が鷹島沖に沈んだとされる。
ムクリコクリ

わが国は今、亡国の危機にあると思いますか?

  • 670

    危機にある

  • 27

    危機ではない

  • 50

    不安に思うことがたまにある

返信を入力