わが師、麻原彰晃への「訣別状」
294

テーマ

わが師、麻原彰晃への「訣別状」

日本の犯罪史上例を見ない無差別テロとなった地下鉄サリン事件からきょうで20年を迎えた。わが国の社会秩序を根底から覆した事件の戦慄は今も消えない。オウム真理教とは何だったのか。かつて、教祖・麻原彰晃を尊師と仰いだ元教団最高幹部、上祐史浩氏がiRONNA編集部に独占手記を寄せた。

日本の犯罪史上例を見ない無差別テロとなった地下鉄サリン事件からきょうで20年を迎えた。わが国の社会秩序を根底から覆した事件の戦慄は今も消えない。オウム真理教とは何だったのか。かつて、教祖・麻原彰晃を尊師と仰いだ元教団最高幹部、上祐史浩氏がiRONNA編集部に独占手記を寄せた。

上祐史浩 独占手記

有田芳生はいま何を思う

異例の判決、元裁判長が語る

オウム後継「今なお危険」

 

観察処分3年延長、7都府県の施設に検査

 公安調査庁は5日、団体規制法に基づき、オウム真理教元幹部の上祐史浩氏が設立した「ひかりの輪」の南烏山施設(東京都世田谷区)や東大阪施設(大阪府東大阪市)など、7都府県の関連施設を一斉に立ち入り検査した。教団に対する5回目の観察処分の更新決定後初めて。公安庁によると、検査したのはほかに鎌ケ谷施設(千葉県鎌ケ谷市)や横浜西施設(横浜市西区)など。公安審査委員会は1月、「現在も危険な教義を保持している」として、ひかりの輪と、オウム真理教から改称したアレフに対する3年間の観察処分の更新を決定。ひかりの輪は「宗教団体ではなく思想哲学の学習教室だ」と主張し、観察処分に対し「誤った事実認定に基づく決定で、訴訟で取り消しを求める」と反発している。(産経新聞 2015.2.5)
 ■上川法相「今もなお危険」  オウム真理教(アレフに改称)や分派した「ひかりの輪」について、上川陽子法相は20日の閣議後の記者会見で「麻原(彰晃、元教団代表の松本智津夫死刑囚)の強い影響下にあり、現在もなお無差別の大量殺人に及ぶ危険性がある」との認識を示した。(日本経済新聞 2015.3.20)
 ■公安調査庁 内外情勢の回顧と展望・オウム真理教(平成27年1月)
 ■地下鉄サリン、緊迫の73分・交信テープ公開(1)(2)(3)(YOMIURI ONLINE)

同じ破壊的カルトだ

被害者賠償 19億円未払い

 被害者や遺族への支援、補償は十分とは言えないのが現状だ。08年、一連の事件の被害者を救済するための法律が成立し、死亡の場合は遺族に2000万円、介護が必要な障害に3000万円などが支払われたが、教団が被害者らへ支払うとした賠償金約38億円のうち約19億円は未払いのまま。後遺症を訴える被害者も多く、教団の早期解散を求める声は根強い。(SANKEI EXPRESS 2015.3.16

大惨事は防げなかったか

地下鉄サリン事件で、駅構内から続々と運び出され、手当てを受ける乗客ら=1995年3月20日、東京都中央区
 20年前の平成7年3月20日、都心はパニックに陥った。
 通勤時間帯の午前8時ごろ、官庁街、東京・霞ケ関駅を通る地下鉄3路線にオウム真理教の信者が猛毒の「サリン」を散布した。13人が死亡し、6000人以上が重軽傷を負った。今も後遺症に苦しむ人が多くいる。
 カルト教団による凶行、大惨事は防ぐことができなかったのか。20年を経た今も、検証が尽くされたとは言い難い。
 教団の暴走を許した警察の捜査や、メディアを含む当時の社会情勢についても、徹底的に洗い出すべきだ。検証を、次なるテロへの教訓としなければならない。
 麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚を教祖とするオウム真理教は、地下鉄サリン事件を起こす前にも、多くの犯罪を繰り返していた。元年11月には「オウム真理教被害者の会」の代理人をしていた坂本堤弁護士の一家3人を殺害し、別々の山中に埋めた。
 横浜市の自宅から教団のバッジが見つかり、教団の関与も疑われたが、捜査は進まなかった。実行犯の供述により、3人が無残な姿で発見されたのは、地下鉄サリン後の7年9月だった。
 坂本さん一家殺害の実行犯の多くは、地下鉄サリンなど、その後に教団が起こす事件でも中心的役割を果たした。早期に殺害事件を解決していたら、惨事は存在しなかった可能性がある。
 14日に都内で行われた地下鉄サリン20年のシンポジウムでは、参加した米コロラド州立大学のアンソニー・トゥー名誉教授(毒性学)が地下鉄サリン前年に日本の警察からサリンの検出方法について照会を受けたと明かした。
 その上で「早期に施設を捜索すれば、すぐに分かったはずだ」と述べた。施設への強制捜査は事件の2日後だ。こうした証言についても検証を尽くしてほしい。
 「たら」「れば」の可能性を掘り起こすことが検証である。決して終わった事件ではない。教団の暴走を止める機会はどこにあったのか。なぜできなかったのか。どうすれば止められたのか。
 そうした検証結果を、真の教訓としなければならない。教団に対する破壊活動防止法の適用が見送られた経緯も見直してほしい。司法取引や通信傍受などの捜査手法の適用範囲の拡大についても検討を重ねるべきだ。(産経新聞 2015.3.20)

いまだ消えぬ戦慄

わが師、麻原彰晃への「訣別状」

みんなの投票

オウム真理教から名前を変えた教団の活動に不安を感じたことはありますか?

  • 不安を感じる

    251

  • 不安を感じない

    22

  • 関心がない

    21