あなたの会社は生き残れますか
377

テーマ

あなたの会社は生き残れますか

日本市場だけを相手にしていては世界には勝てない。戦後、日本経済を牽引してきた半導体や家電産業はキャッチアップされている。では日本企業はこれから何をめざせばよいのか。また働く人たちはどのような能力を身に付ければよいのか。課題先進国・日本がグローバル化した世界で生き残るための方策を考えた。

日本市場だけを相手にしていては世界には勝てない。戦後、日本経済を牽引してきた半導体や家電産業はキャッチアップされている。では日本企業はこれから何をめざせばよいのか。また働く人たちはどのような能力を身に付ければよいのか。課題先進国・日本がグローバル化した世界で生き残るための方策を考えた。

前田守人の視線

 終身雇用や年功序列型賃金が崩れつつある日本企業において、一つの目的(目標)に向かって全社員が一丸となって突き進むというのが難しくなってきた。当然、若い人は能力や実績に応じて給与を払ってほしいと思うだろうし、自分のキャリアアップに役立たない仕事であれば、さっさと転職を決断する。
 経営環境に合わせて企業も変わらなければ、優秀な人材が逃げてしまう。一方で、社員にも課題解決をはじめ、さまざまな能力が求められている。さらに、未来の企業や社会を支えていく「これからの世代」に求められる能力も変わっていく。親世代に突き付けられた課題でもあるようだ。

消極姿勢じゃ勝負にならない

とんがった学生は集まるか

 平成32(2020)年度から大学入試制度が大きく変わりそうだ。2014年12月、中央教育審議会が大学入試センター試験に代わる新テスト導入を答申。偏差値中心の受験から学習指導要領が示す「確かな学力」の定着を狙う。
 日本の最高学府でも入試改革が動き始めている。
 東京大学では平成28年度入試から2次試験の後期日程を廃止し、推薦入試を導入される。点数至上主義から脱却し、高校の成績評価を合否判定に加えることで「タフでグローバルな学生」(浜田純一前総長)の育成を目指すという。
 一方、京都大学でも平成28年度の学生募集から「特色入試」を本格導入する。学部ごとに異なる出願要件などが超難関なら、筆記試験もイレベルな難問からユニークな課題まで学部ごとの特徴が反映。これまでのように各科目で高得点を取る“優秀な学生”を求めるのではなく、「飛び抜けた部分を評価することで、さまざまな特色を持つ学生を集めたい」(山極寿一総長)という。

経営改革も急務だ

世界で生き残るためのスキル

グローカルな商品の代表例と言われる「てりやきバーガー」
 カタカナ読みは「グローカル」。global(地球的)とlocal(地域的)を組み合わせた造語。すなわち、「地球的かつ地域的な」ということ。この意味を解くカギが、“Think global, act local”(地球的視野で考え、地域に密着して行動する)という語句だ。1970年代から環境問題に関して使われたが、その後、経済やビジネスの分野でも使われるようになり、glocalization(globalizationとlocalizationの合成語で、カタカナ読みは「グローカライゼイション」)という言葉まで生まれた。
 たとえば、ハンバーガー・チェーンのマクドナルドの経営は世界中に広がり、globalizationの典型だが、インドでの代表メニューはチキン・マハラジャ・マックで、他地域での牛肉ベースのハンバーガーではない。つまり、牛は神聖な動物なので食べない、というインドの地域性を考慮し、localizationをしているわけだ。
 タイム誌(8月20日号)は、“The Economy's new rules: Go glocal”(経済の新たなルール:グローカルで行こう)との特集記事を掲載した。米国経済のグローバル化はイラク戦争、住宅バブルの崩壊、世界金融危機の連鎖で急ブレーキが掛かり、“Local is looking better and better.”(ローカルがますますよく見える)という。その理由は、金融が後退し、製造業が表舞台に登場して、地域経済が好転していることだ。これだけドル安円高が続けば、米国の製造業が息を吹き返すのは当然だろう。その分、日本の製造業は海外シフトを余儀なくされており、新たなgo glocalを模索しなければならない。(『グローバル English』産経新聞朝刊、2012.09.03)

思い切った人材育成を

あなたの会社は生き残れますか

みんなの投票

あなたの会社は生き残れると思いますか?

  • 生き残れる

    137

  • 生き残れない

    185

  • どちらともいえない

    55