ドローンテロに為す術なし
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ドローンテロに為す術なし

放射性物質を搭載した小型無人飛行機「ドローン」が首相官邸に侵入した事件は、重要施設を狙ったテロへの無策を浮き彫りにした。政府はさっそく規制強化に乗り出したが、関連法の抜本的見直しも迫られるなど課題は多い。ただの「おもちゃ」に振り回される日本。ドローンテロに為す術はないのか。

放射性物質を搭載した小型無人飛行機「ドローン」が首相官邸に侵入した事件は、重要施設を狙ったテロへの無策を浮き彫りにした。政府はさっそく規制強化に乗り出したが、関連法の抜本的見直しも迫られるなど課題は多い。ただの「おもちゃ」に振り回される日本。ドローンテロに為す術はないのか。

テロは法で規制できない

未来の活用法とは

厳戒警備突破の衝撃


 首相官邸にドローンが侵入した事件は、厳戒警備を突破し飛来、容疑者出頭、犯行を記録したブログの公開と発生から逮捕まで特異な展開をたどった。威力業務妨害容疑で逮捕された無職、山本泰雄容疑者(40)=福井県小浜市=は出頭直前に自らのブログをネット上で“宣伝”したとみられ、「計画出頭」だったとみられる。「(捜査対象として)ノーマーク」(捜査関係者)だった山本容疑者。犯行動機には「反原発」の主張だけでなく、警察当局を翻弄する意図も透けて見える。
首相官邸の屋上で見つかった
小型無人機「ドローン」
=22日午後1時35分

 《官邸ドローン犯人がブログ公開》。24日午後7時35分ごろ、インターネット掲示板「2ちゃんねる」にこう題したスレッドが立てられた。山本容疑者が「官邸サンタ」を名乗り、「反原発」の主張や事件の詳細を投稿したブログのアドレスなどを記載。
約30分後、山本容疑者は地元の福井県警小浜署に出頭した。ブログは2ちゃんねるで存在が明るみに出るまで閲覧数はほぼ「ゼロ」。非公開となっていたものを山本容疑者が出頭直前に公開した可能性が高い。捜査関係者は「自らの主張をアピールしようとする意図を感じる。出頭も計画的だったのでは」とみる。(産経新聞 2015.4.27)■山本容疑者が投稿していたとみられる「官邸サンタ」のブログ

テロの恐怖

ドローンは「おもちゃ」なのか

小型無人機「ドローン」の「ファントム」
 ドローンとは英語で雄の蜂やその羽音などを意味し、転じて無人で飛行可能な飛行機全般を指す。現在、日本国内で流通する製品はほとんどが中国製で、「実用に耐える性能を持つ製品であれば一式で16万円程度。高度10メートル程度まで飛ばすだけであれば5万円台から販売されている」(業界関係者)という。個人が楽しむほか、建設機械メーカーのコマツは2月から測量技術に導入し、警備会社のALSOK(綜合警備保障)もドローンを使って太陽光発電パネルを点検するサービスを4月から始めるなど、事業目的で正式に活用される例も増えている。(本当は怖い無人飛行機「ドローン」zakzak 2015.03.25
■【Q&A】官邸ドローン事件 範囲制限・免許制など議論加速(Sankei Biz 2015.4.27)

悪意にどう対処すべきか

何を言っても独善のテロだ

山本泰雄容疑者のブログに
掲載されていたドローンの写真
 放射能を帯びた容器を積んだ小型無人飛行機ドローンを首相官邸に侵入させたのは、原発反対を訴える男でした。
 容疑者は9カ月前からブログで「原発再稼働を止める活動を」と犯行準備を記載し、出頭直前にはブログのアドレスをネット掲示板に公開しました。ブログも出頭も自分の行為を正当化する宣伝だったのでしょう。
 しかし意図的に放射能を帯びさせ、地上に墜落させかねない行為は「暴力」そのもの。原発や安保、歴史認識など社会には考え方が対立する問題がいくつも存在します。論争は大いにすればいい。しかし主義主張が異なるからといって暴力に訴えたら、これはテロです。
 ドローン事件に対しては、原発に反対するグループからも容疑者に強い批判が出ています。暴力をふるってしまったら、何を言っても独善でしかありません。(産経新聞編集長 井口文彦、産経ニュース 2015.4.27)

政府の対応やいかに

ドローンテロに為す術なし

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