子供の貧困、ニッポンの未来が危うい
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子供の貧困、ニッポンの未来が危うい

日本の子供の貧困率はいま、先進国の中で最悪レベルにあるという。一般家庭と母子家庭の所得格差が、子供の教育機会を奪っているとの指摘もあり、少子高齢化に突き進むわが国の未来は危うい。貧困が貧困を生む現実。こどもの日だからこそ、この問題を真剣に考えてみたい。

日本の子供の貧困率はいま、先進国の中で最悪レベルにあるという。一般家庭と母子家庭の所得格差が、子供の教育機会を奪っているとの指摘もあり、少子高齢化に突き進むわが国の未来は危うい。貧困が貧困を生む現実。こどもの日だからこそ、この問題を真剣に考えてみたい。

驚くべき高い値の理由

根深い子どもの貧困

 2014年7月に発表された厚生労働省の国民生活基礎調査で過去最悪の6人に1人にあたる16・3%の子どもが貧困状態にあるとわかった「子どもの貧困率」(2012年時点)。同年12月、ユニセフ(国連児童基金)の報告にも貧困の根深さが表れていた。ユニセフ・イノチェンティ研究所のレポートによると、2012年時点の子どもの固定貧困率は19.0%と、前回(2008年)の21.7%から大幅に改善されたが、調査対象の先進諸国41カ国の中の19番目で決して低いわけではない。
 さらにレポートでは確かに固定貧困率は減少したが、貧困の深さを示す「貧困ギャップ」はむしろ増加しており、子どもの貧困の状況が悪化していると指摘している。

「偏見」で霞む本質

学力テスト 親の経済力も相関関係

 親の世帯収入が高いほど全国学力テストの点数が高い傾向にあることが文部科学省の調査でわかり、親の経済力と子供の学力には相関関係があることが判明した。
 調査は同省の委託を受けたお茶の水女子大学の研究グループが2013年5~6月、公立校の小6と中3の保護者約4万人に実施、14年4月の全国学力テストの結果と併せて分析。年収1500万円以上の世帯の子供は、200万円未満の子供よりテストの正答率が12・7~25・8ポイント高いことが分かった。

今こそ街中に寺子屋を

子どもの食と貧困 初調査へ

 厚生労働省が子どもの食事、栄養状態と、保護者の収入や家庭環境との関連性について、初の全国調査を実施することが分かった。18歳未満の6人に1人が貧困状態にあるとされ、「子どもの貧困」が社会問題になる中、不十分な食生活を送っている子どもたちの家庭の社会的、経済的傾向を分析し、支援策づくりに役立てる。9月に実施し、来年3月までに結果を公表する予定だ。
 調査は、10年ぶりとなる乳幼児栄養調査の一環として行われる。近年増加し、給食中の事故も起きている食物アレルギーについても、症状や食事制限の有無、医師への受診状況などを、初めて調査項目に加える。
 厚労省が検討している保護者に関する新たな質問項目は(1)同居する家族構成(2)両親の学歴(3)世帯収入(4)母親の就労状況や就労形態-など。「暮らしを総合的にみてどう感じているか」との質問もあり、「大変苦しい」「大変ゆとりがある」など5段階で答えてもらうほか、時間的なゆとり感などについても尋ねる。

子どもらしくいられる時間を

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