誰か僕を止めてください!
921

テーマ

誰か僕を止めてください!

各地で小型無人機「ドローン」を飛ばし、トラブルを起こした「ノエル」こと横浜市の15歳の少年が逮捕された。少年が挑発的な言動を繰り返した背景には、「囲い」と呼ばれる無責任な大人の存在も浮かぶ。無法地帯と化すネット世界。歪んだ暴走を止めることができるか。

各地で小型無人機「ドローン」を飛ばし、トラブルを起こした「ノエル」こと横浜市の15歳の少年が逮捕された。少年が挑発的な言動を繰り返した背景には、「囲い」と呼ばれる無責任な大人の存在も浮かぶ。無法地帯と化すネット世界。歪んだ暴走を止めることができるか。

躍る阿呆に見る阿呆

 以前、このサイトでネットリテラシーや少年犯罪に関する「マスゴミよりたちが悪い私刑化社会」と題したテーマを公開した際、ノエル少年について触れた。川崎市の中1殺害事件で加害少年宅を無断で動画撮影し、警察官から注意を受けながらも「報道の自由は僕にもある」などと抗弁した、あの少年である。先日、ドローンを飛ばすと予告したとして逮捕され、物議を醸したお騒がせ少年だが、もう知らない人はいないだろう。
 いまさら少年法の理念がどうとか、彼が犯した罪を擁護するつもりなどさらさらない。ただ、一つ気になったのは、こうした彼の挑発的な行動の裏にはすべて、「囲い」と呼ばれる無責任な支援者の存在が関わっていたのかという点である。
 ノエル少年のホームページをみると、「ノエルへの支援について」と書かれたページが存在する。そこには自分の銀行口座が明記され、「ご支援はウェブマネーやAmazonギフト券でも可能」とも書かれている。さらに、バナー広告の募集や、手彫りの消しゴム判子やオリジナル自由帳などの文房具もセット販売しており、過激な生配信を繰り返した背景には、ネットの世界で有名になり、サイトへのアクセス数を増やすことで多少なりとも収入を得る目的があったことがうかがえる。
逮捕された15歳少年のホームページ。口座を公開し、支援者に寄付を募っていた。
 これまでの報道をみる限り、少年は動画配信による広告収入のほかにも、「囲い」と呼ばれる支援者から多額の寄付を受けていたとされる。その額は少なくとも数十万円に上るとみられ、生配信に必要な端末やドローンなどの機材購入などに充てられていたという。これが事実とすれば、「囲い」の存在が少年の過激な行動を助長していたことは明らかである。
 少年を金銭的に支援し、過激な行動に走らせた「囲い」とは、いったいどんな存在なのか。読売オンラインの記事によると、「囲い」とは「ファン・リスナーが、配信者を囲い込んで自分たちの思うとおりに動かそうとすることを揶揄する用語」であり、「それが転じて、熱心なファンのことを指すこともある」という。
 さらに、彼らの存在は配信者にとって金銭的な支援だけでなく、時に精神的な支えにもなるらしい。記事によれば、「ネットライブ動画配信は、視聴者からのコメントをリアルタイムで見ることができるのが特徴だ。コメントを読むことで、双方向にコミュニケーションできるのが最大の魅力である。しかし、そのコミュニケーションが、行動をエスカレートさせてしまうことがある」という。
 つまり、「囲い」とは自らの手を決して汚すことなく、配信者を煽って、過激な動画を投稿させては、それを見て楽しむという身勝手かつ無責任な存在なのである。もちろん、ノエル少年にしても、ただ単に彼らに利用されたというよりは、「配信で生計を立てる」という彼自身の目的のために、百も承知の上での行動だった感は否めない。
 ネット世界に求めた「居場所」から逸脱し、現実社会にまで火の粉を撒き散らした彼らの行動は、もはや興味本位や悪ふざけの度を超えており、当然非難されるべきだ。そして、「夢の新技術」とまで持ち上げられたドローンまでも、こうした事件が起きるたびに迷惑な技術というネガティブイメージが先行し、結果として規制論議に拍車をかけてしまっては本末転倒である。
 一部報道によれば、逮捕された少年を支援した「囲い」についても、警察が唆しの疑いで捜査を進めているという。「踊る阿呆に見る阿呆」とはよく言ったものである。警察にはぜひ厳罰をもって対処してほしい。ここで歪んだ「暴走」を止めなければ、第二、第三のノエルがきっとまた現れる。(iRONNA編集長、白岩賢太)

犯罪心理の専門家が分析

「囲い」煽っておもちゃに

 小型無人機「ドローン」を国会議事堂近くに持ち込むなどしていた横浜市の無職の少年(15)について、警視庁は5月21日、浅草神社の三社祭でドローンを飛ばすとの発言をインターネット上に投稿したとして、威力業務妨害容疑で逮捕した。捜査関係者によると、少年は、三社祭でドローンを飛ばすとの発言をネットに投稿し、奉賛会に警備を強化させるなど、通常の業務を妨害したとしている。少年は長野市の善光寺でもドローンを墜落させ、問題になっていた。14日にも国会議事堂近くの公園でもドローンを飛ばそうとし、厳重注意を受けていた。

 少年は、2月の川崎市の中1殺害事件に関与していたとされる少年の自宅をネット中継し、物議を醸していた。

【ノエル】ネット少年 不当な保護【ツイキャス】【1161】 (YouTube、2015.05.20公開)

 警視庁少年事件課によると、少年が支援を募ってホームページ上に公開していた口座に、昨年10月以降、親族以外の十数人から振り込みがあったことが判明した。1回の振込額は数十円から数万円。浅草署を訪れ「パソコン代25万円を支援した」と話したファンを名乗る20代の男性からとみられる振り込みのほかに、約33万円の入金があった。
 また、少年が利用していた動画投稿サイトは、気に入った配信者にネットショッピング用のギフト券と換えられるアイテムを送信できる仕組みだった。このサイトを利用して、実際に15万円分のギフト券と交換した記録も見つかった。
 同課に対し、少年の家族は小遣いを渡していないと話しており、同課はこうした資金でドローンや配信機材を購入したとみている。
 事件をめぐっては、こうした現金やアイテムを提供する「囲い」の存在が浮かぶ。囲いとは、動画の配信者を囲い込み、他の視聴者とは違う扱いを望む視聴者を指すことが多い。25万円を振り込んだという男性も「ファンの中でも上の方に立ちたい」と話しており、囲いの一人と考えられる。
 ネット上では少年が逮捕されてからすぐ、「自分の手を汚すことなくスリルを味わえる図式」「あおっておもちゃにして逮捕されたら見捨てる大人が一番悪い」など、囲いを非難する投稿があふれた。警視庁には「私も動画サイトでアイテムを渡したけど、大丈夫ですか」という問い合わせの電話があったという。

少年をドローンのように操った

青少年のネットリテラシーのいま

 2014年9月に総務省が公表した「青少年のインターネット・リテラシー指標等」によると、青少年の88%がスマートフォンを持ち、そのうちインターネットを平日は5割、休日では約7割が2時間以上利用していることがわかった。
 高校1年生約3700人に実施した青少年のインターネット・リテラシーを可視化するためのテスト(ILAS=アイラス)を実施したところ、全体のリテラシーは向上しつつあるが「有害コンテンツの問題を理解し、適切に対処できる」「利用料金や時間の浪費に配慮して利用できる」「適切なセキュリティ対策を講じて利用できる」能力に課題が残った。
 同時に行ったアンケートとの相関関係を見ると、インターネットを長時間利用すればするほど、ネットリテラシーが低くなっていく傾向も明らかとなり、適度な時間でネットを利用する必要性が浮かび上がった。
 また、スマホやSNSを使う際に家庭のルールがある青少年は、家庭のルールがない青少年よりもリテラシーが高いこともわかった。

「釣り」「晒し」の恐怖

ドローン少年を甘やかすな!

5月9日、御開帳の法要行事中の
長野・善光寺境内で15歳少年が
飛ばして落下した「ドローン」
(右下)
 ドローンで15歳の無職少年が逮捕された事件。「任意ですか。強制ですか。誰が迷惑を被ったんですか」。逮捕容疑の三社祭、威力業務妨害についても、「撮影禁止なんて書いてないからね。祭りは無礼講ですからね」。
 聞いたふうな口をきくんじゃない!
 こういう事件になると必ず出てくるこんな意見。
 「逮捕されたのはまだ15歳の少年。教育的な指導を与えることは必要だが、逮捕して非行少年として扱うことは、彼のこの先の人生を考えれば避けるべきだったのではないか」
 5月22日の朝日に掲載された甲南大法科大学院の園田寿教授(刑法)のコメントだが、こういうことを言っているから少年がつけ上がるのだ。こんなコメントをバランスか何か知らないが載せる朝日も朝日だ。
 いったいこの少年の親は何をしているのか。
 こんなものは親がガツンと叱り飛ばせばいいのだ。もし、自分の子だったら殴り飛ばしてる。
 15歳で学校にも行かず、仕事もしてるふうがない。こんな少年を甘やかすからつけ上がるのだ。ガツンとやれ。(花田紀凱の「天下の暴論」、Yahoo!ニュース個人
誰か僕を止めてください!

みんなの投票

逮捕されたドローン少年が起こした事件の責任は誰にあると思いますか?

  • 本人の責任である

    649

  • 「囲い」と呼ばれる支援者の責任である

    102

  • 少年の親の責任である

    170