ドラえもんは「侵略者」なのか
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ドラえもんは「侵略者」なのか

先日、中国の一部メディアが日本の人気アニメ「ドラえもん」を批判する記事を一斉に掲載した。中国各都市で開催された「ドラえもん展」をめぐり、日本政府による陰謀説を唱え、「歴史を尊重しない日本をドラえもんが代表している」と批判したのである。中国にとってドラえもんは本当に「侵略者」なのか。

先日、中国の一部メディアが日本の人気アニメ「ドラえもん」を批判する記事を一斉に掲載した。中国各都市で開催された「ドラえもん展」をめぐり、日本政府による陰謀説を唱え、「歴史を尊重しない日本をドラえもんが代表している」と批判したのである。中国にとってドラえもんは本当に「侵略者」なのか。

中国共産党の指示か

中国紙「ドラえもんに警戒せよ」

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「ドラえもん(哆啦A梦)の目くらましに注意せよ」と題された成都日報の記事

「ドラえもん批判」の記事が掲載されている成都日報サイトのページ (中国語)

教えて!ドラえもん

しつもん① 「中国はどうして日本が嫌いなんですか?」

反日教育(はんにちきょういく)とは「反日感情を植付け、あるいは煽るために行われる」ものとされる教育。国家あるいはある組織が行うとされる集団的思想教育・洗脳教育。他国の政府・教育機関の行う教育について述べる場合のほか、日本国内の教育を自虐観と評する立場から用いられる場合がある。

しつもん② 「日中関係は悪化する一方なのに、どうして日本に来る中国人旅行者は増えているのですか?」

中国共産党の幹部は、嬉々として日本を目指す旅行者たちを一体どんな思いで見送っているのだろうか。なにしろ日本に旅行する中国人がかつてない勢いで増え続け、おまけに彼らは帰国すると「日本旅行がいかに素晴らしかったか」を競うようにインターネットで発信し、拡散させるのだ。


「日本は悪」を貫く中国

ドラえもんが泣いている

 中国の反日キャンペーンもここまで来ると、もはや呆れるというより笑うしかありません。国内でも人気があるという日本生まれのアニメ、ドラえもんまで「やり玉」に挙げるのだから、中国政府の徹底した嫌日ぶりにはもう舌を巻くほどの滑稽さです。

 本日のテーマでも取り上げました産経新聞中国総局、矢板記者のリポートは、非常に興味深い内容でした。中国各都市で開催されたドラえもん展がいずれも大盛況となり、日本のアニメ関連グッズが大ヒット。にわかに沸き起こった「ドラえもんブーム」ともいえる現象に、反日姿勢を強める共産党当局が不快感を示したことが今回の騒動の背景にあるようです。

ドラえもんが泣いている(映画「STAND BY ME ドラえもん」のワンシーン)

 自国の文化産業がなかなか育たないことへのいらだちも重なり、メディアを管理する共産党宣伝部の指示で複数の中国紙にドラえもん批判の記事を一斉に書かせたのではないか、という矢板記者の解説は、それこそ舌を巻くくらい説得力がありました。

 とはいえ、中国紙の論評に対しては、さすがに国民の多くが違和感を覚え、掲載紙への批判が殺到したそうですから、少しは溜飲が下がる思いだったことも事実です。

 ドラえもんは、いつの時代も夢と希望を与えてくれる存在です。中国で「侵略者」などと罵られた彼はいま、どんな顔をしているのでしょうか。そんな空想にふけって思い浮かべてみると、ドラえもんが夕焼け空を見上げながら涙にくれる、そんなシーンしか思い浮かびませんでした。(iRONNA編集長 白岩賢太)

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