河野洋平と村山富市
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河野洋平と村山富市

先月、河野洋平元官房長官と村山富市元首相がそろって公の場で安倍批判を繰り広げました。もう随分とお歳を召され、好々爺らしくなっていましたが、この時ばかりは相変わらずの上から目線の発言が目立っていました。それにしても、お二人とも「老害」という言葉まですっかりお似合いになられたようで……

先月、河野洋平元官房長官と村山富市元首相がそろって公の場で安倍批判を繰り広げました。もう随分とお歳を召され、好々爺らしくなっていましたが、この時ばかりは相変わらずの上から目線の発言が目立っていました。それにしても、お二人とも「老害」という言葉まですっかりお似合いになられたようで……

韓国に屈した談話

談話撤回を求む

ご気楽妄言 喜ぶ中韓

安倍首相が夏に発表する戦後70年
談話について意見を述べた、村山富
市元首相(右)と河野洋平元衆院議長
=6月9日午後、東京・内幸町の日本
記者クラブ

村山氏「人も住んでない尖閣でバチバチやるか?」
河野氏「中国は、日本と協力していきたい」 

 村山富市元首相と、河野洋平元衆院議長が6月9日、日本記者クラブ(東京・内幸町)で実施した対談形式の記者会見は、国内外から300人以上の報道陣が詰めかける盛況ぶりだった。両氏は「中韓目線」で安倍晋三首相を批判し、中韓メディアの格好のネタとなった。(中略)
 村山氏は、こんな“中韓目線”の自説を展開した。
 「安倍さんが河野談話を見直すなんてことを言わなければ、そんなこと(中韓の関係悪化)もなくて済んだんじゃないかという気がしますよ」「私は昨年、中国に招かれて訪問し、何人かの指導者にお会いした。私は率直に言ったんですよ。『人も住んでいない尖閣諸島の問題で、第2の経済大国と第3の経済大国がバチバチやりますか?』と。そうしたら(中国側は)『そんなことは全然考えていません。中国は覇権を求めません。平和を求めます』と言うたんです。だから(中国は)戦争なんてことは全然考えていません」「韓国はみんな日本の右傾化というのを心配している。そんな心配をさせなくても済むよう日本もやらなきゃならんと思うんです」。卒寿を越えたとは信じられない張りのある村山氏の声が印象的だった。
 河野氏もこう強調した。「(河野談話発表から)二十数年たって、こういう問題になるのは誠に残念。談話を出してから非常にスムーズに、日韓両国の理解と協力が進みました。ここ数年は誠に残念な状況です」「中国は、日本と協力していきたいという気落ちがずいぶんあると思うんです。それで首脳会談をやったんだけど、『まだもう一つ、(日本を)信用しきれない』という感じがあるんですね」(後略)(産経新聞 2015.6.16

日本人は怒っている

「閣議で突然」村山談話の胡散臭さ

村山元首相が発表した「村山
談話」の作成過程が注目され
ている
 談話発表まで元首相、村山富市と官房長官、故・野坂浩賢は周到に作戦を練った。日米安保条約堅持と自衛隊容認に踏み切り、支持層が離れた社会党にとって戦時中の日本の行為を非難する「五十年談話」は“社会党政権らしさ”を示す譲れぬ一線だった。
 平成7年6月、連立政権発足時の約束だった「謝罪・不戦」を柱とした戦後50年国会決議が衆院本会議で採択されたが、自民党から大量の欠席者が出た。この轍(てつ)を踏まず、「植民地支配と侵略」の文言を盛り込むにはどうすればいいか。野坂は決意を秘めていた。
 「異議を申し立てる閣僚がいれば、内閣の方針に合わないということで即刻、罷免するつもりでいた」(野坂著「政権と変革」)
 8月15日午前。閣議室の楕円(だえん)形のテーブルに着席した閣僚を前に、野坂は「副長官が談話を読み上げますので謹んで聞いてください」と宣言した。古川貞二郎は下腹に力を入れて読み上げ、閣議室は水を打ったように静まり返った。野坂が、「意見のある方は言ってください」と二度、発言を促したが、誰も発言しなかった。
 総務庁長官、江藤隆美は「閣議で突然、首相談話が出てきて仰天した。(反対と)言っても始まらないと思って黙っとった」と振り返る。
 内閣改造から1週間しかたっていなかったことも村山に幸いした。運輸相として初入閣した平沼赳夫は、「事前の相談はまったくなく、唐突に出た。社会党出身とはいえ、何でこんなの出すのかな、と思った」と話す。「ちょっと問題のある文章だなと思ったが、あえて発言しなかった。今思えば率直に思ったことを言っておけばよかった」と悔やむ。
 こうして談話は異議なく閣議決定され、村山自身が記者会見して発表した。だが、記者の「『国策を誤った』政権とは具体的にどの政権を指すのか」という問いに村山は答えられなかった。談話は有識者による議論も経ず、ごく少数の政治家と官僚がかかわっただけで、歴史認識を内閣あげて討議して練り上げたものではなかったからだ。(肩書は当時。敬称略、産経新聞『戦後60年 歴史の自縛』、2005.08.02)
■秘密裏に作られた村山談話の「闇」に迫る 作成経緯を検証するPT発足(zakzak 2015.04.15)

安倍総理インタビュー

失策外交の「落とし穴」

終わらない過去

虚心坦懐

 「虚心坦懐」という言葉を肝に銘じていても、それを実践するのは本当に難しい。かくいう私自身、日々の編集業務の中でそれを痛感させられることが多々ある。共に仕事をする編集部員の言葉には、なるべく平静に耳を傾けようと思っているのだが、つい熱くなって大声で罵倒してしまうことがある。自分一人の身に置き換えてもこうなのだから、ましてや政治外交のような重大局面で一国の指導者が虚心坦懐の境地で居続けるのがいかに難しいか、容易に想像がつく。
 虚心坦懐といえば、15日に衆院特別委で採決された安全保障関連法案をめぐる論戦を振り返ってみても、その言葉の意味を考えさせられることが多かった。「残念ながら、まだ国民の理解が進んでいる状況ではない」。採決前に答弁した安倍晋三首相の言葉にも、心にわだかまりを残した心情が見て取れた。
衆院平和安全法制特別委の安全保障関連法案の採決で、浜田委員長の周りに集まって抗議する野党議員=15日午後
 法案に対する国民の目は確かに厳しい。国会で本格審議が始まってからの内閣支持率の急落はそれを如実に物語る。ただ、法案審議には相応の時間を費やしたはずだが、野党は「違憲だ」「戦争法案だ」と鼻息を荒くし、それに呼応するかのように一部メディアによるレッテル貼り報道が続いた。まともな対案も出さず、ただ法案成立の阻止だけを狙った一連の流れに、議論が深まったという印象はほとんどない。
 もちろん、自民党にも瑕疵はある。党が招いた憲法学者による「違憲」発言のインパクトはあまりに大きく、結果的に野党を勢いづかせた感は否めない。法案審議は、衆院に記録が残る昭和35年以降6番目に長い110時間にも及んだが、双方ともにわだかまりを抱えて異論に耳を傾けようとせず、なんだかよく分からないまま採決まで進んでしまった気がしてならない。与野党ともにいま一度、虚心坦懐の意味をかみしめるべきだろう。
 そういえば、韓国の日刊紙ハンギョレ日本語版サイトに掲載された村山富市元首相のインタビュー記事の中にも、この言葉があった。
 「こちらが備えをすれば、相手は刺激を受けてより一層備えるようになる。このような過程を通じて昔から戦争が発生してきた。これに対し私はそのような心配があるならば、互いに虚心坦壊に話をして対話を通じて解決する外交努力が先ではないかと考える」
 このくだりは、記者から審議がヤマ場を迎えた安保関連法案をめぐる安倍首相の評価を問われ、村山氏が自身の見解を述べたものである。
 村山氏といえば先月、河野洋平氏とともに久しぶりに公の場に現れ、安倍首相の政治姿勢や外交政策をあらん限りに批判していたが、今月8日に掲載されたインタビュー記事の中身は相変わらずの「中韓目線」である。心になんのわだかまりもなく、平静に事に臨もうとする先が中韓一辺倒のこの方たちに、上から目線でわが国の安全保障を語る資格などない。最後は蛇足ながら、そう思う今日この頃です。(iRONNA編集長、白岩賢太)
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