原爆と原発-核は何をもたらしたか
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原爆と原発-核は何をもたらしたか

広島はきょう、70年目の「原爆の日」を迎えた。式典に参列した安倍首相は「核兵器のない世界の実現」を誓ったが、被爆の風化は避けて通れない課題でもある。20世紀の科学史最大の発見とも言われる核エネルギー。世界唯一の被爆国である日本に、核は何をもたらしたのか。

広島はきょう、70年目の「原爆の日」を迎えた。式典に参列した安倍首相は「核兵器のない世界の実現」を誓ったが、被爆の風化は避けて通れない課題でもある。20世紀の科学史最大の発見とも言われる核エネルギー。世界唯一の被爆国である日本に、核は何をもたらしたのか。

潜在的保有国の日本

非核日本がやれること

終わりなき議論

原爆と原発、何が違うの?

 毎年8月6日と9日は「原爆の日」です。2回の原爆を経験したうえで、原発事故まで経験してしまった日本人にとって、この2日は特別な日でしょう。そもそも原爆(原子爆弾)と原発(原子力発電)では、何が同じで何が違うのでしょうか。
 原爆も原発も、ウランに核分裂反応を起こさせ、エネルギーをつくります。しかし核分裂反応をエネルギーに換える仕組みは、目的の違いのため異なります。いうまでもなく、原爆は「大量殺害」を目的とし、原発は「発電」を目的とします。[図表] 原子力発電の割合はどれくらい?
■燃えるウランか、燃えないウランか
島に投下された原爆
「リトルボーイ」
(米国立公文書館
・田辺雅章氏提供)
 核分裂とは、原子核が2つ以上の原子核に分裂することです。またウランには、燃える(核分裂する)ウランと燃えない(核分裂しにくい)ウランがあります。原爆でも原発でも、燃えるウランの原子核に中性子を当てます。すると、その原子核は2つに分かれます。この反応が核分裂で、このとき膨大な熱が発生します。また新たに2~3個の中性子ができます。この中性子がさらに別の原子核に当たると、また核分裂が起きてさらに中性子が発生します。原子爆弾では、後述する原発と違ってそもそも大量殺害を目的としているため、核分裂反応は制限されることなく急速に起こり、大量のエネルギーを瞬時に発生します。
 一方、原発では核分裂の際に生じる熱で水を沸騰させ、その蒸気でタービンを回転させ、発電機で電力を起こします。原子炉は中性子を制御するなどして、こうした核分裂反応がゆっくり起こるようにつくられています。
 原爆と原発では、使われるウランにも違いがあります。原爆では、燃えるウランをほぼ100%にしたものを使います。瞬時に核分裂反応を起こして、大量のエネルギーを一気に発生させるためです。原発では、燃えるウランを3~5%しか含まないものを使います。発電に必要なエネルギーを、時間をかけて取り出すのです。
■「急性障害」と「晩発障害」
 原爆によって放射線を浴びることは、「爆撃」によるものであることから「被爆」と表記されます。一方、原発事故によって放射線を浴びることは「被曝」と表記されます。どちらも放射線を浴びてそのリスクを負うという意味では同じなのですが、健康への影響はやや異なります。
 原爆では、多くの人、とくに爆心地に近い人は一度に大量の放射線を浴びてしまうため、脱力感や吐き気、嘔吐、発熱、下痢、吐血などの「急性障害」を経験します。短期間で死亡する人も少なくありません。また、爆風や熱線、火災などによる被害も大量に起きます。その後何十年にも渡って、がんなど後になってから生じる病気、つまり「晩発障害」が問題となります。
 一方、原発事故では、原発で働いている人を除ければ、一度に大量の放射線を浴びる人はあまりいません。多くの人は長期間、微量の放射線を浴び続けることになります。問題になるのは、主にがんなど晩発障害と考えられています。(THE PAGE提供 2013.08.06

フィルムが伝える被爆の真実

7割「原爆投下の日知らない」

被爆70年をむかえる広島市。原子爆弾投下の目標地点
となった市中心部の「相生橋」を市電が走る=広島市中区
 NHK放送文化研究所が被爆70年にあわせて実施した原爆に関する意識調査によると、広島、長崎への原爆投下の日を知っていた人がともに3割に満たなかったことがわかった。
 調査は広島、長崎、そして全国の20歳以上の男女を対象として実施されたもので、広島への投下日を正しく答えられなかった広島市の人は31.4%、長崎への投下日を正しく答えられなかった長崎市の人も40.8%だった。
 また米国の原爆投下について「やむを得なかった」と回答した人は全国で4割近くに上り、広島、長崎でもそれぞれ4割を超えた。
■「原爆意識調査(広島・長崎・全国)」の結果(《PDF》NHK放送文化研究所、2015.08.05)

米世論調査 44歳以下は「原爆投下は誤り」多数 米国民を対象とした日本への原爆投下に関する世論調査で、四十四歳以下の年齢層で「誤った判断だった」と答えた人が「正しい判断」と回答した人より多いという結果が出た。四十五歳以上は「正しい」が圧倒的で、世代による意識の差が鮮明になった。(東京新聞 2015.08.05)


原爆はなぜ投下されたのか

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