異常気象からいかに身を守るか
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異常気象からいかに身を守るか

台風18号から変わった低気圧の影響で、栃木、茨城両県は記録的な大雨となり、土砂崩れや河川の越水、堤防の決壊など甚大な被害が出た。この夏、日本だけでなく世界各地で確認された異常気象。地球規模で続発する未曾有の天災から、私たちはどう身を守ればいいのか。

台風18号から変わった低気圧の影響で、栃木、茨城両県は記録的な大雨となり、土砂崩れや河川の越水、堤防の決壊など甚大な被害が出た。この夏、日本だけでなく世界各地で確認された異常気象。地球規模で続発する未曾有の天災から、私たちはどう身を守ればいいのか。

いま必要なのは「主体的避難」

首都圏に集中する「ゲリラ豪雨」

 「ゲリラ豪雨」という言葉が日本で広まったのは2008年。この年は全国各地で局地的大雨による被害が特に多かった。7月28日には神戸市で都賀川の水位がわずか10分で1メートル30センチも上昇し、流された子どもら5人が死亡するという痛ましい事故が発生。8月5日に東京都豊島区の下水管内で、工事中の作業員5人が急な増水で亡くなったが、大雨・洪水警報が発令されたのは事故の起きた後だった。
 普通の夕立と違うのは、その雨の強さと規模の大きさ。夕立は数10分ほどでやむ場合が多いが、ゲリラ豪雨は場合によっては時間雨量100ミリ近くの猛烈な雨が1時間以上も続く。都市部の下水道は一般的に最大毎時50-60ミリの雨量を想定してつくられているため、すぐに都市型洪水が発生することになる。
 民間気象予報会社「ウェザーニューズ」によると、このような事前の発見・予測が難しい局地的な雷雨は、2013年夏(7月23日から9月30日)に日本全国で2923回も発生。地域別では面積の広い北海道の200回が最多だったが、その他では茨城県173回、埼玉県163回、千葉県158回など東京周辺の自治体が軒並み上位を占めた。(東京都は116回)
 また、気象庁の研究チームが過去118年間の観測データを使い、東京における夏の夜(6-8月の午後5時から11時)の短時間降水量を調べたところ、①期間全体で100年あたり約50%の割合で増加している、②他の時間帯や季節では同様の傾向はみられなかった——ことが分かった。最近30年間のデータ分析によると、東京都心の夏の夕方における降水量は周辺地域より30%以上多いという。(nippon.com 2014.07.08

気象と防災は違う

2014年は史上最も暑い年

 【ワシントン=小雲規生】米航空宇宙局(NASA)と米海洋大気局(NOAA)は16日、2014年の平均気温が1880年以降で最も高かったとする分析結果を発表した。1880年以降の上位10位のうち、1998年を除くすべての年が02年以降に集中しており、NASAは「要因の多くは二酸化炭素などの排出量が増えたことにある」としている。
2014年の世界各地の気温が、過去の平均値からどう変動したかを示した図。赤い部分は例年より暑く、青い部分は寒かった(NASA提供・共同)
2014年の世界各地の気温が、過去の平均値からどう変動したかを示した図。赤い部分は例年より暑く、青い部分は寒かった(NASA提供・共同)
 NASAとNOAAは世界約6300カ所の観測データなどを分析し、14年が最も気温の高い年だったと認定した。NOAAによると14年の世界の平均気温は14・59度で、これまで最高だった05年と10年の14・55度を上回った。
 14年はロシア極東部、米西部、南アメリカ内陸部の一部、欧州の大部分、北アフリカ、オーストラリア沿岸部で記録的な暑さになった。一方、米北部は異例の気温の低さだった。またNOAAは、各地で大型台風などの大量発生や干魃、海氷の減少などの異常な気象現象がみられたとしている。
 NASAは「14年の記録的な暑さは、(太平洋赤道域東部の海面水温が上昇する)エルニーニョ現象が起こらないなかで記録された」と指摘。次にエルニーニョ現象が起きた場合は、さらに気温が上昇する可能性があるとみられている。(産経ニュース 2015.1.17

想定外に備える

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