総力大特集! 安保法制で日本は変わる
2580

テーマ

総力大特集! 安保法制で日本は変わる

戦後日本の歩みを大きく転換する安全保障関連法が参院で可決、成立した。自衛隊の海外派兵と対米支援を可能とする新たな法制で日本は本当により安全な国へと生まれ変わるのか。iRONNA編集部が総力大特集でお届けする安保法制特集を通じて、わが国の安全保障について改めて考えていただきたい。

戦後日本の歩みを大きく転換する安全保障関連法が参院で可決、成立した。自衛隊の海外派兵と対米支援を可能とする新たな法制で日本は本当により安全な国へと生まれ変わるのか。iRONNA編集部が総力大特集でお届けする安保法制特集を通じて、わが国の安全保障について改めて考えていただきたい。

日本は平和な国だろうか

「戦争を抑止する法案です」

実を捨て名をとった自民党

国会ドキュメント

「民意」とは何か

野党議員が詰めかけ、怒号が飛び交う理事会室前=16日午後、国会内
野党議員が詰めかけ、怒号が
飛び交う理事会室前
=16日午後、国会内
 国民の多くが今国会での成立に反対する中での安保法案の可決されました。安保法制の議論を聞いていて残念に感じたことは、「日本を巡る安保環境は変化しているから集団的自衛権が必要だ」vs「戦争法案反対、憲法9条を守れ」という神学論争に終始してしまい、議論が全くかみ合わなかったことです。「安全保障環境の変化」が何故「個別的自衛権」でなくて「集団的自衛権」必要論に繋がるのか、そこにはかなりの「論理の飛躍」「論理のすり替え」を感じずにはいられませんでした。一方、「憲法9条を守れ」という主張も、「憲法より前に守るべき国がある」と感じている有権者の眼には、「思考停止」に陥っているように映っていたように思えてなりません。
 今回の件で改めて考えさせられたのは、「民意」とは何かということです。「決めるべき時に採決(多数決)で決める」というのは民主主義の当然のルールですが、そこには国会の議席数が「民意」を反映しているという前提がなければなりません。小選挙区で48%の得票率で75%の議席を獲得したり、絶対得票率でみれば、比例代表選挙で16.99%、小選挙区で24.49%に過ぎない自民党が6割の議席を得たりするという「民意と議席数のねじれ国会」を生み出した現在の選挙制度こそが、今回の安保法制問題の根本にあったように思えてなりません。強引と言われようと法案成立を目指した与党と、あの手この手で法案阻止を目指した野党が、これまで最高裁から憲法違反、違憲状態と指摘されている「1票の格差是正」に同じ位のエネルギーを発揮してきていれば、今回のような騒動にはならなかったのではないかと思います。
 安保法制が事実上決着したいま、「民意と議席数の捻じれ国会」を解消するために国会議員には自らの利害を超えて「1票の格差是正」問題に今回見せた執念を見せて欲しいと思います。そうでない限り日本はこの先も「神学論争」を繰り返すことになると思います。
「近藤駿介 In My Opinion」2015.09.17

「国家不在」の憲法論

日本はもう「戦争」している

総理は国民の行動を恐れているのか

 参議院特別委員会での安保法制採決は委員長の発言が全く聞こえない中でもみ合っただけで、採決そのものが存在していない。
 このような滅茶苦茶な国会運営をしてまで本会議採決を急ぐのは、安倍総理の国民の行動に対する恐怖心からだ。今回の国会を取り囲むデモは1960年の安保改正の時とは性格が違う。1960年当時は自社対立時代で、労働組合や全学連など組織化された人々の動員が中心であった。しかし今回は若い人、母親、サラリーマンOBなど一人ひとりの国民が自らの意思で反対の意思表示をしたいと集まっている。1960年当時デモなどに表れない「声なき声」は賛成している、と言われたが、今回は「声なき声」も大多数は反対している。
 今日の金曜日を超えると週末から連休に入り、更に多くの国民が国会前に集まることを恐れている安倍総理は何が何でも今日中に強行採決で成立を図るつもりだ。
 衆参野党が結束して徹底抗戦で頑張るしかない。(2015.09.18 菅直人オフィシャルブログ「今日の一言」

厳格な発動要件

「国際秩序にさらなる責任」

最後の攻防

合言葉は「賛成議員は落選」

 安保法案の賛成議員を落選させよう―。安保法案を反対するデモやツイッターなどのSNSで安保法案に賛成した議員への「落選運動」の声が日増しに大きくなっている。学生団体SEALDsの中心メンバー、奥田愛基氏は9月16日、日本外国特派員協会で行われた会見で「大学生の夏休みだけの活動ではない」と法案成立後も活動の継続していく考えを示した上で「現在では(安保法案の)賛成議員を落選させようというのが合言葉のように使われています。いわゆる法案が通るまでの運動とは違うものに今なりつつあるのではないかと思っています」と発言。先立つ7月24日に行われたSEALDsの国会前集会では高橋哲哉東大大学院教授が「ぜひ皆さんで検討していただきたいと思うのですが、落選運動をしませんか。来年7月に参議院選挙があります。これから参議院で審議がされるわけですから、与党の改選議員を個別撃破して『今度の法案に賛成するようなことがあれば、選挙で落としますよ』と言っていきましょう」と訴えていた。
 17日午後に参議院の特別委員会で可決され、19日未明に本会議で成立したが、安保法案反対の運動は今後、本格的な落選運動に発展し、来年夏の参院選に影響を与える可能性も出てきた。

そもそも安保とは

政治家の魂を持っているのか

 テレビ・新聞のニュースは、参議院特別委員会における強行採決を大きく扱っている。新聞の写真を見る時、「これはどこでどんな人たちが騒いでいるのか」という「良識の府」とはかけ離れた姿である。
 「採決」をしたと与党は言うが、テレビ中継を見る限り、委員長の声は聞こえてこない。いや、発言したかどうかも全く伝わってこない。
参院平和安全法制特別委員会の総括質疑で、鴻池祥肇委員長(左)に詰め寄る野党理事ら=2015年9月17日、国会・参院第1委員会室(斎藤良雄撮影)
参院平和安全法制特別委員会の総括
質疑で、鴻池祥肇委員長(左)に詰
め寄る野党理事ら=2015年9月
17日、国会・参院第1委員会室
 民主主義は多数決で決まって行くが、あわせて民主主義は少数の意見、声も尊重し、議論に議論を尽くしていくのがルールである。何百時間審議したと与党は言うが、各種世論調査で8割以上の人が慎重審議を求めていた。
 さらに今国会での安全保障関連法案の成立を65%の人が急ぐべきではないという声であった。どうして国民の声に聞く耳を持たないのか。何も急ぐことのない一分一秒を争う法案ではないのにこうした強行採決をするのか不思議でならない。27日が会期末で時間がないというなら、土日祝日返上してでも審議をするのが国会議員の使命でないか。
 国会議員としての基本を忘れて数の力で上からの押し付けるやり方は正しい民主主義ではない。「どこかで必ず鉄槌が下りますよ」という囁きが聞こえてくるようである。
 野党も本当に反対というなら議員辞職をする位の決意と覚悟を持って対処すべきである。普通のやり方では数で押し切られてしまう。国民の声を背に野党議員全員バッチを外し議員辞職したなら国民が黙っていないだろう。
 政治家の魂を国会議員どこまで持っているのかと思うのは私一人だけだろうか。(新党大地代表・鈴木宗男 「ムネオの日記」2015.09.18

日本は「危機の70年」

肝心なことを忘れるな

 肝心なことを忘れたら、何もかも台無しになるぞ、と言いたい。本国会の最大の問題は、自衛隊、防衛省の「内部資料」が、外部に流出して、こともあろうに、共産党の手に入っていたことが発覚したことではないのか! このことを忘れて、アメリカ軍と協力するとか集団的自衛権行使だとかいくらいっても無駄になる。何故なら、だだ漏れの相手に、貴重な情報を渡す馬鹿は、特に軍事の世界にはいないからだ。
 防衛省、自衛隊に尋ねる。貴公らには、内部資料をこっそり外部の敵に持ち出す奴が潜んでいるのだろう。それを内部で調査し摘出できないのか。そのような内部管理もできない組織に、高価な武器を渡せないではないか。はやく、本国会終了までに、内部調査の結果を公表せよ。どの部署の誰々が、共産党員で、いつも資料を持ち出していたとか、○○会員で持ち出していたとか、最後にまた言うが、内部資料が簡単に外に出る組織に、国防を担わせるのは無理だ。よって、スパイ防止法と安保法は不可分一体でなければ、国防は機能しない。このことが、共産党のお陰で国民の前に明らかになったのが、本国会の意義である。(西村眞悟の時事通信 2015.09.15

ユーザー投稿

「民主主義を殺した」のは反対派のみなさん、あなたたちですよ

 「良識の府」とも言われる参議院ですが、ここまで愚かだったのかと嘆かわしくなるような写真を見つけました。安全保障関連法案の採決をめぐり、与野党の攻防がピークに達した16日午後、法案を審議する参院特別委の理事会室の前で、民主、共産ら野党の女性議員が笑顔を浮かべながら、スマホを使って「自撮り」しているワンシーンを産経新聞のカメラマンが見事に収めていました。
 写真には4、5人の女性議員が肩を寄せ合って、一人は白い歯をみせて満面の笑顔を浮かべています。恥ずかしながら、この方が誰なのかは存じ上げませんが、写真を見る限り、法案阻止を本気で目指す野党議員の緊迫感や真剣さは微塵も感じられません。まるで、国会見学に来たおばちゃんがみんなで仲良く記念撮影しているようにしか見えないのです。この方たちはいったい何をしに国会にいらっしゃったのでしょうか?
理事会の開会を前に集結、記念撮影する共産、民主の女性議員=16日午後、国会内(酒巻俊介撮影)
理事会の開会を前に集結、記念撮影する共産、民主の女性議員
=9月16日午後、国会内(酒巻俊介撮影)
 参院採決をめぐる与野党の攻防は、野党のパフォーマンスがひときわ目立っていました。民主党の小西洋之議員が、委員長席の後ろから自民党議員の輪の中に飛び込む「ダイブ」を披露したり、理事会室の前に陣取った野党の女性議員たちが「セクハラ」被害を訴えたりする〝茶番〟もありましたが、なんと言っても極めつけは、生活の党の山本太郎議員の「お葬式」パフォーマンスです。
18日午後、参院本会議の安倍晋三首相の問責決議案の投票で、議員に向い手を合わせるなどの一人牛歩戦術を行う、生活の党と山本太郎となかまたちの山本太郎氏=国会・参院本会議場(福島範和撮影)
18日午後、参院本会議の
安倍晋三首相の問責決議案
の投票で、議員に向い手を
合わせるなどの一人牛歩戦
術を行う、生活の党と山本
太郎となかまたちの山本太
郎氏=国会・参院本会議場
(福島範和撮影)
 本会議場の檀上で、喪服姿の山本氏が数珠を片手に焼香するふりをして、議事進行を遅らせる「引き伸ばし作戦」を決行し、議場はヤジと拍手が入り交じる異様な雰囲気に包まれていました。学芸会でもあるまいし、一連のパフォーマンスのどこに「言論の府」である国会の役割や、国会議員の品格を見いだせばいいのでしょうか。法案成立に至るまでのこの4日間、わが国の議会制民主主義が地に堕ちたと失望したのは、決して筆者だけではないと思います。
 安保法案の審議を振り返ってみると、野党議員や国会前でデモを繰り広げる人たちは「民主主義が蹂躙された!」「民主主義が死んだ!」などと声高に叫んでいましたが、そもそも法案成立に反対することだけが民主主義なんでしょうか? あえて言いたくもありませんが、自民党は先の衆院選の選挙公約に安保法案成立を掲げていましたし、それを受けての自民圧勝という結果も「民意」だと思うのですが、なぜか安保法案の審議が始まってからは、こうした民意がかき消され、学生団体「SEALDs」をはじめとする国会前デモや、法案成立をあらゆる手段で阻止しようとする野党議員の声ばかりが左派メディアを中心に取り上げられることが多かった気がします。
 もちろん、少数意見を尊重し、多数派、少数派の双方が納得するまで議論を尽くすというのは、民主主義の本来あるべき姿だと思います。ましてや、報道各社の世論調査で反対多数という事実も当然尊重すべきとも思いますが、「戦争法案」や「徴兵制の復活」などとデマに近いレッテルを貼り、世論を扇動した偏向メディアの影響は全く無視していいのでしょうか。
 国会での議論が尽くされていないと指摘しながら、衆参両院での審議時間は、1992年に成立した国連平和維持活動(PKO)協力法を上回り、両院に記録が残る中で最長の220時間にも及びました。しかも、議論の中身は、重箱の隅をつつくような揚げ足取りばかりで、野党側からは対案さえ示されることもありませんでした。議論とは名ばかりの不毛な審議だったとの印象は正直否めません。
 「民主主義」という言葉を自分たちに都合の良い解釈で使っていたのは、実は法案に反対する勢力だったのではありませんか。選挙という民意は無視して、デモという民意だけを尊重することが真の民主主義と言えるのでしょうか。
 意味のない政治パフォーマンスで採決をいたずらに引き伸ばした野党のみなさん。国会前で罵詈雑言を叫び、あたかも自分たちの行動が「正義」であるかのように主張したデモ参加者のみなさん。そして、こうした反対派の声だけをことさら大きく取り上げ続けた左派メディアのみなさん。「民主主義は死んだ」のではなく、「民主主義を殺した」のはむしろ、あなたたちなんじゃないですか?
(iRONNA編集長、白岩賢太)
総力大特集! 安保法制で日本は変わる

みんなの投票

安全保障関連法の成立で日本の平和は維持されると思いますか?

  • 維持される

    2171

  • 維持されない

    298

  • これまでと変わらない

    111