いつまで続く? 中国人の爆買いバブル

いつまで続く? 中国人の爆買いバブル

中国経済が後退しても、日本を訪れる中国人観光客は増え続けている。「爆買いツアー」とも呼ばれる彼らの購買意欲に日本経済の底支えを期待する一方、主要な観光地では訪日中国人によるトラブルも後を絶たない。日本を買い尽くす「爆買いバブル」。異常な消費行動からみる中国人の訪日マナーを考えたい。

日本人も通ってきた道

  • 中国人観光客よ、もう日本に来るな!「恥」の輸出が意味するもの

    中国人観光客よ、もう日本に来るな!「恥」の輸出が意味するもの

    日本を訪れる中国人海外旅行客のマナーの悪さや世間知らずぶりに三十数年前のある国の姿が重なる―。なぜ「国の恥」のような人々が全世界に輸出されるのか、中国事情に詳しいノンフィクション作家の安田峰俊が読み解く。

「百年河清を待つ」しかないのか

  • 中国人マナー問題の根源は共産党支配による「相互不信」

    中国人マナー問題の根源は共産党支配による「相互不信」

    日本人のマナーも常に褒められたものなのか。底の浅い自画自賛をしてはいまいか―。東大大学院教授の平野聡が40年前の日本人観光客の悪評を引き合いに出した上で、中国人のマナー問題を歴史的観点から考察する。

手ぶらでは帰れません

  • メンツと意地で爆買いする中国人観光客のマナーより深刻な犯罪

    メンツと意地で爆買いする中国人観光客のマナーより深刻な犯罪

    「爆買い」の影に存在する犯罪はこの上客集団を前に決して公に語られることはないのです―。マナー問題に隠れて見えない中国人観光客の深刻な実態を中国人犯罪に詳しい坂東忠信が明らかにする。

「爆買い」一巡したら続かない

 パナソニックLumix GF1、ミキモトのネックレス、資生堂の化粧品、東京ばな奈…。これらに共通することはなんでしょうか。
 実は、これらはすべて観光庁が実施する「訪日外国人消費動向調査」において中国人(香港・台湾を除く。以下同様)対象者の方が、「今回購入した商品の中で一番満足したもの」として挙げたモノなのです。
 訪日中国人旅行客の我が国における多様かつ旺盛な消費行動は統計からもうかがい知れます。日本に来た中国人のうち、28.3%がカメラ・ビデオカメラ・時計を購入しており、その平均単価は79,615円にものぼります。化粧品・医薬品・トイレタリーに関しては、実に69.2%が購入しており、その平均単価は37,995円になります。これら購入率と平均単価は両方とも他国のそれに比較してダントツ1位となっています。
 では、この「爆買い」傾向はずっと続くのでしょうか。訪日中国人旅行客のうち、今回「ショッピング」をしたという人は、66.3%となっています。しかしながら、次回したいこととして「ショッピング」を挙げた人は、31.8%と半分以下になっています。逆に、今回「自然体験ツアー・農漁村体験」をした人は、6.4%、「四季の体感(花見・紅葉・雪など)」は5.7%、「日本の歴史・伝統文化体験」は12.4%、「日本の生活文化体験」は9.6%と少数派に過ぎません。しかし、次回したいこととしては「自然体験ツアー・農漁村体験」21.8%、「四季の体感(花見・紅葉・雪など)」34.1%、「日本の歴史・伝統文化体験」22.4%、「日本の生活文化体験」26.5%とそれぞれ2~6倍の体験意向を示しています。
「爆買い」する中国人観光客らでにぎわう東京・銀座。訪日外国人の急増で、旅行収支は黒字が続く =10月4日午後
「爆買い」する中国人観光客らでにぎわう
東京・銀座。訪日外国人の急増で、旅行
収支は黒字が続く=10月4日午後
 ここからうかがい知れることは2点です。すなわち、1つ目は一度日本に来て「爆買い」した中国人は、その後の再訪でショッピングを楽しむとは限らないということです。2つ目は、今回必ずしも体験することができなかった、日本という地域ならではのアクティヴィティーを次回の訪日時には楽しみたいという意向を持つ人が多いということです。
 このように、一通り訪日する中国人旅行客が一巡してしまうと、中国人の「爆買い」をあてにした観光ビジネスモデルは続かなくなってしまう可能性があります。実際、訪日外国人旅行客としては「成熟化」しつつある台湾から訪日客の場合は、ショッピングをする比率は高いものの「買い物代」の平均額は49,244円と中国人の半分程度にとどまっています。反面、上述したような地域ならではのアクティヴィティーをすでに体験している人は、対中国人で2~3倍にも達します。
 こうしたことから言えることは、むしろ本来の観光の基本形、すなわち、それぞれの地域固有の自然や文化を堪能していただくことに注力をする観光モデルを地道に推進していくことこそが、リピーターに来ていただけるサステイナブルなインバウンド政策につながるということでしょう。「訪日外国人消費動向調査」では、国籍別に、どれくらいの人が再訪意向を示していて、どのくらいの人が今度は何をしたいのかといったことを把握することも可能です。ぜひ、地域における観光政策、観光ビジネス、各種マーケティング施策に活用していただければ幸いです。
(観光庁 観光経済担当参事官付観光企画調整官・神山裕之 観光庁「知って得する観光統計」、2010.10.18

日本で買うから安心

  • 訪日中国人、観光と爆買いが育む「日本愛」

    訪日中国人、観光と爆買いが育む「日本愛」

    日本を訪れる多くの中国人が大量の買い物をしてくれるのは「日本製は安全、安心」という根強い信頼感があるためだが現実にはこれらの大半は「メード・イン・チャイナ」である。

「爆買い」を失速させる中国経済

 市場予想ほどは悪くなかったが、内容は思った以上に悪かったといえるものでした。(中略)個人消費とともに懸念されるのは「輸出の落ち込み」です。注目をされている中国人観光客による「爆買い」は、GDP統計上は「輸出」に分類されています。その「爆買い」に関しては「訪日外国人観光客による消費は6.1%増えたが、GDPへの寄与度は0.03%分の押し上げにとどまった」(日経電子版)と報じられています。
 訪日観光客の数は1-3月期の約413万人から、4-6月期には約501万人へと約21%増加しています。こうした中で「爆買い」のGDPへの寄与度が0.03%程度にとどまり、「輸出」が前期比▲4.4%の減少となったのはやや意外な結果でした。
 2014年の訪日観光客1341万3600人が日本で使ったお金は総額2兆305億円(日本政府観光局)でした。2015年上期の訪日観光客は914万人ですから、1人あたりの消費額が2104年と同じだと仮定すれば2015年の訪日観光客の年間消費総額は単純計算で2兆7670億円となり、これは高知県、島根県のGDPを上回り、佐賀県(2兆8668億円)に匹敵する規模です。
 年率換算して佐賀県1県が増えるほど訪日観光客がお金を落してくれているなかで「輸出」が年率換算で▲16.5%、4兆1802億円も落ち込んでいるというのは、本来の「財貨・サービスの輸出」が大幅に落ち込んでいる可能性を感じさせるものです。そしてそれは、中国経済の実際の落ち込みが、我々の想像以上に深刻かもしれないということです。(2015.08.17 近藤駿介 In My Opinion

日本を買い尽くせ

  • 中国人客「商品無断撮影」「棚を爆買い後に一括返品」の狙い

    中国人客「商品無断撮影」「棚を爆買い後に一括返品」の狙い

    店内で堂々と新作商品の写真を撮ったり、商品を一気買いした客が数日後に返品要求。高級ブランド店が立ち並ぶ東京・銀座は「爆買い」で活況を呈す一方、不審な動きを見せる中国人が出没していた。

  • 不振のヤマダ電機が「爆買い」狙いに活路?

    不振のヤマダ電機が「爆買い」狙いに活路?

    不振を極めるヤマダ電機が46店を閉鎖、新店は中国人の「爆買い」を期待したと思わせる都心型に絞る方針を発表した。大西宏が指摘するヤマダ電機の活路とは。

  • 日本はいつまで「爆買い」に浮かれるのか?

    日本はいつまで「爆買い」に浮かれるのか?

    日本はいつまで中国人の「爆買い」に浮かれてるのか―。国際カジノ研究所所長の木曽崇は、今の日本が80年代から90年代前半のシンガポールと同じで、「国を挙げてのバーゲンセール」が続いているだけだと指摘する。

日本回ってひと儲け

〝爆買い〟後のゴミの山
「爆買い」後のゴミの山  “爆買い”
目的の訪日外国人客の残したゴミが関
西国際空港にあふれている。搭乗の際、
チェックインカウンターで荷物のかさ
を減らすため商品の外箱などを大量に
破棄しているのが原因。新関空会社は
4月下旬以降国際線出発ロビーの清掃
員を3倍に増員するなど対応している。
 先日、一時帰国した知人から、羽田空港で撮影したという写真を見せられた。そこに写っていたのは、日本で「爆買い」を済ませた中国人の姿だった。
 その中国人は買った家電製品や化粧品などを抱えていたわけではない。地べたに座り込み、金勘定をしていたという。量販店では大量に日本製品を買い込みながら、免税手続きをせずに立ち去った中国人の姿も見たという。明らかに一般の旅行客とは違う。
 故忌野清志郎氏の覆面バンド、ザ・タイマーズは、時の首相を揶揄(やゆ)した「総理大臣」という曲で「ツアーを回って ひと儲(もう)けしようぜ」と歌った。一部の爆買い中国人は、日本を回って集めた商品を中国で高値で売りさばき、ひと儲けしている。代理購入で報酬を得ている中国人留学生も少なくないと聞く。
 北京でも類似の現象が起きている。日本のアパレル店が在庫一掃セールをすると、1人で何十着も買い占める連中がいる。店員の友人の中国人は「彼女らは50元で買った服を、自分の店で100元で売っている」と裏事情を明かした。
 査証(ビザ)で認められた活動範囲を超えた代理購入は、出入国管理法に抵触する。脱税に問われることもある。実際に逮捕者も出ているのだが、味をしめた“業者”の爆買いはやみそうもない。(川越一 産経新聞 2015.6.30

ブームは必ず沈静化する

  • 外国人観光客の爆買いに踊ってはいけない

    外国人観光客の爆買いに踊ってはいけない

    外国人相手のビジネスには要注意だ。中国だけではなく東南アジア、北米、欧州から押し寄せる押し寄せる外国人訪日客。バンクーバーの日本人社長、岡本裕明はいつまで続くかわからぬブームに警鐘を鳴らす。

いつまで続く? 中国人の爆買いバブル

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